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シナリオプランニング「2030年の交通手段」
- 3. Politics… 政治的要因
道州制の導入
「政府が都道府県を再編し、道州制に移行する(2016-18 年)
」
「政府が全国約 1800 市区町村の合併を進め、人口 30 万人以上の基礎自治体 700-1000 に再編する(2016-18 年)
」
コンパクトシティ化
「人口、建物が無秩序に拡散する郊外開発の時代が終わり、住宅と商業施設を都市部に戻す「コンパクト化」への転換がはじまる」
Technology … 技術的要因
技術の小型化
「沖縄県の宮古島市が、島内の車両の約 40%を電気自動車(EV)化する(超小型電動モビリティを活用)
」
「超小型ロボットが長寿に貢献するようになる」
Ecology… 環境的要因
地球温暖化の加速
2030 年まで地球温暖化による 0.5-1.0 度の気温上昇(1990 年比)が避けられない
代替燃料の普及
「自動車のガソリンが、すべてバイオエタノール 10%混合(E10)燃料に切り替わる」
「国産メタンハイドレートの商業化が実現する(2019 年度)
」
- 5. 4 Scenarios
科学技術普及
Scenario 1「東京一極集中・科学技術発展型」
Scenario 2「地方分権・科学技術発展型」
「銀色の未来都市編」
「全国リトル・トーキョー化編」
・関東ウルトラシティ化 ・地方廃墟化
・多角分散型発展 ・地方都市のメガロポリス化
東京一極集中
地方分権
Scenario 3「東京一極集中・科学技術停滞型」
Scenario 4「地方分権・科学技術停滞型」
「東京一極ゴッサム・シティ編」
「地方独立・中世都市化編」
・コンパクトシティ化 ・都市間格差の拡大
・地方分権化 ・地方都市ガラパゴス化
科学技術停滞
- 8. Scenario1「銀色の未来都市編」
時は 2030 年、大盛況であった 2020 年東京オリンピックも終わって早 10 年。東京オリンピック以来、東京はます
ます発展した。家には介護用ロボットが、街には空飛ぶ車が走り、地上をリニアモーターカーが走る、まさに昭和の
人々が夢見た「銀色の未来都市」そのもの。
しかし、その一方で地方行政は完全に疲弊してしまった。もはや残されているのは、地方の大都市のみ。末端自治
体は廃墟化し、治安が悪化している。人々は大都市に流れ込んでいき、ますます膨れ上がる未来都市東京。
Feature
東京:オリンピックを機に再開発が行われ、かつての郊外地域まで高層ビル街が拡大している。
地方都市:政令指定都市を始めとする大規模都市のみが持続しており、その他の市域はコミュニティの持続が困難に
なっている。
Transportation
2014 年現在に比べて交通手段の増加が目覚ましい。小型モビリティや、宇宙旅行、自家用ジェット機等が普及し
始めている。またそれらのほとんどが再生可能エネルギーを用いている。
しかしながら、地方の末端自治体においては、バスや電車といった公共交通機関の維持が困難になっている。
- 11. Scenario2「全国リトル・トーキョー化編」
2014 年から 16 年後、2030 年の日本。ここでは現在とは比較にならないほど、地方都市がめざましく発展している。
リニアモーターカー、新型モビリティ、ロボット技術、あらゆる新技術が地方都市の発展に投入された。各々の都市
は緊密なネットワークを築き人の流れが盛んである。もはや大阪、福岡、名古屋は東京に引けをとらない巨大都市で
あり、東京は相対的に地位が低下した。しかし、それは全国に「リトル・トーキョー」とも呼ぶべき、没個性的な高
層ビル街を増やしただけではなかったか・・・
Feature
地方都市:交通手段・新技術の導入により、大都市に発展する。道州制により、各地方の中核都市には行政府がおか
れ、東京と比肩する規模を持つようになる。
東京:地方都市の目覚ましい台頭により、相対的に地位が低下し、今では一地方州都に過ぎなくなっている。
Transportation
リニアモーターカー、小型モビリティの普及、高速道路の拡張により、交通の利便性が飛躍的に向上している。地方
の農村では高齢者の移動手段として小型モビリティが使われるなど、農村部の利便性にも貢献している。これによっ
て、人の往来が活性化し、かつては深刻な問題となっていた限界集落は減少傾向にある。
- 21. "NOMADic"card
Scenario 1 “Shining-future city”
Scenario 2 “Mass copy of little tokyo”
2030 年日本、そこにはリニアモーターカーや小型のモビリティを始めとする新交通システム、既存の鉄道路線、下
火になったとはいえ重要度の高い自動車、そして自転車等、あらゆる交通手段が複線的に存在している。それらを統
括できるシステムはないか? そこで考えだされたのが、進化した交通系 IC カード "NOMADic" カードである。
Scenario 3 “Tokyo gotham city”
Feature
Scenario 4 “Re-seclucion cities”
NOMADic カードの最大の特徴は、一つのカードであらゆる交通手段が利用可能なことである。NOMADic カード
さえあれば、
移動距離と目的に応じて交通手段をチョイスできる。更に、
煩わしい手続きなしにカーシェアリングや、
Distance
飛行機の予約、更にはホテルの予約まで出来てしまうのだ。
このカードのシステムは、
既存の交通系 IC カー
ドに車や自転車のシェアリング機能、ホテル
の予約機能を付加したものである。
これによっ
て旅先で気軽に車や自転車に乗り換えること
ができ、簡単に乗り捨てる事もできる。この
カード一つで旅がより、快適になる。
Transportation
Time
Hotel
Time
2h
Cost
10pt
0.5h
1h
10h
2h
5pt
2pt
30pt
10pt