2022年10月度の.NETラボ勉強会登壇スライドの発表時版です。 時間の都合で話せなかった部分を削除してあります。

1. リモートで情報伝える方法

2. 自己紹介
• 名前：西村誠
• 職業：
ライター兼プログラマー兼配信者兼講師

3. 自己紹介
• Twitter:@coelacanth
• ブログ:
眠るシーラカンスと水底のプログラマー
http://coelacanth.jp.net/
• 動画配信：LinkedInラーニング

4. 自己紹介
Microsoft MVP
Windows Platform Development
EC-CUBE公式エバンジェリスト

5. これまで
• IT情報を動画で発信する方法(2018)
• IT情報を発信する方法(2019)
• リモートで情報発信する方法(2020)
• リモートで技術を伝える方法(2022)

6. これまで（2）
• 私も職業訓練で学んでWeb業界に入りました
（2005年）
• 教えられる側の立場の話を聞けるのは楽しみです

7. 違い
• 「発信」するから「伝える」に
• 例えるならUDPからTCPへ
• 相手を意識

8. 現在の伝える系お仕事
• プログラミング講師
• LinkedInでの動画発信
• Udemyも少々（動画編集が大変すぎて・・・）

9. 本セッションの内容
• どうすれば上手く伝えることができるのかの一案
• 答えというより道半ばの意見
• 主にC#を教える話を想定して話しますが.NET成分は薄
いです・・・
• リモートでお仕事をする人の役に立てれば幸い

10. 伝わっているのか？

11. • 伝え方が拙い
• 前提となる知識の理解度が浅い
• 集中できていない
• オンライン固有の問題
• 人間は忘れる生き物である
期待した以上に伝わっていない！！

12. • 伝える側が内容を十分に理解できていない
• 簡潔に整理できていない
• 前後の繋がりが薄い
伝え方が拙い

13. • Aを知らないとBの理解が難しい
• 理解度の深さ
関数について書籍で読んで知っている
関数を使ったプログラミングが書ける
前提となる知識の理解度が浅い

14. • すでに挫折感・諦めがある
• 抑揚のない語り口調
• ゴールがわからない・全体が見えない
• 教室（対面）より集中できているケースも
集中できていない

15. • 回線が細い
• 雑音などの環境要因
• リモート化によりネット環境の差が広がる
• 講義は巻き戻し可能な動画でいい？
オンライン固有の問題

16. • 語り手の強弱
• 理解度が浅い知識は忘れやすい
• 繰り返しがを作り出して定着化
• 忘れていることを想定する・・・
人間は忘れる生き物である

17. 伝わっているか確かめよう

18. • 質問する
• 演習・課題を解かせる
• 複数人ならグループで確認させる
• 動画公開だけだと確認は困難
伝わっているのか確認

19. 質問する
• オンラインに限らず全体の場だと「わからない」と発
言するのは難しい
• 個人に質問も忌避されがち
（質問されるという緊張感は必要）
• 「何がわからないか」すらわからない状態かも
• 「わからない人はいますか？」等の確認はほぼ無意味

20. 演習・課題を解かせる
• （プログラムが）書けるかどうかは書かせればわ
かる
• 挫折感と危機感
• ZoomやTeamsに任意の画面が見れる機能が欲しい

21. 小グループで確認
• オンラインだと素早くグループが作れる
• わからないを聞きやすい
• やりすぎると「自分で理解する」から「聞いて教
えてもらう」に

22. 確認しよう
• 確認することで繰り返しを生み出す
• 教えることが一番勉強になる
• 「わからない」箇所がわかる
• 伝わってないことがわかる・・・

23. プログラミングを教える

24. （C#が）わかる？ かける？
2
10
4
0
2
4
6
8
10
12
テキストの理解 プログラミングが書ける 講義の時間
必要な時間（未経験者に良く見られるパターン）

25. • 個人差
• 未経験者の多くは時間が不足
• 教え方も影響があるが、自分で書く時間は短縮が難しい
• 時間内で達成できない問題（残業・諦め・現状維持）
書けるようになるには時間が必要

26. • 達成感が得にくい
• 周囲との差に焦る
• モチベーションが低下し効率ダウン
• プログラミングが楽しくない
わからない悪循環

27. • 達成感
• 楽しい＝興味が出る
• プログラミングが好きになる
わかる勝ちパターン

28. やってみせ
言って聞かせて
させてみせ
ほめてやらねば
人は動かじ

29. 好きなら何もしなくて
も動く

30. より伝わりやすく

31. • プログラミングが好きになる
• 新しいことを学ぶ喜び
• 上の2つを満たせば、自分から伸びていく
• ・・・なんて人は一部だけである
勝ちパターン

32. • 厳しい指摘ができる関係
• 心理的安全性
• 信仰は要らない
• 後輩と先輩感抜けてないかも・・・
事前条件

33. • 適度な危機感
• 挫折感より達成感
• 相手の環境次第で匙加減
望ましい進め方

34. • テキスト・課題について十分な理解
• テキスト・課題を応用できる力
• 自分で調べ解決する力
理想のゴール

35. あのキャラみたいになってほしい
• 難しい課題に前向きに取り組んでほしい

36. やりすぎ注意
労働時間

37. 授業・業務時間では消化できない問題
• プログラミング（学ぶ対象）が好きなら勝手に時
間を使う
• 危機感や挫折感から時間外に学習・作業するのは
用法・用量に注意
• 授業・業務時間をまず効率良く活用

38. まとめ

39. • 伝わらない！！
• 上手く発信したうえで、伝わる工夫を
• 人を動かそう
今年もまだまだ

40. ご静聴ありがとうございました