1. 『ビジネスソフト導入支援企業から見た
中小企業の給与計算の実態・実情 』
株式会社ディー・マネージ
代表取締役 萱沼 徹

2. プロフィール
• 萱沼徹（かやぬまとおる）
• 株式会社ディー・マネージ 代表取締役
• 業務ソフト（会計・給与計算・販売管理など）の
導入支援業務で平成10年に起業。平成12年に有限
会社ディー・マネージを設立。以降12年間に、お
よそ3,000社の中小企業の業務ソフトの導入支援
を行う。
• 得意分野はパッケージソフトを活用した業務改善
コンサルティング。

3. 『「弥生給与」「給与奉行」
「ＰＣＡ給与」「給料王」…
いったいどのソフトがいい
の？』
こんなふうに思っていませんか？

4. あえて言います。
給与計算ソフトなんて、
どれも同じです。
給与の計算をするだけな
ら・・・

5. 陥りやすい間違い
• 企業が「給与計算ソフト」に求める機能は、み
な同じだと思っている
• 投資対効果で考えず、お財布感覚で「安い」ほ
うがいいと考える
• 反対に、高いソフトのほうが高機能だと思い込
んでいる
すべて間違いです！

6. 「給与計算」ってなに？
• 「給与計算」とはどんな業務？
• 「給与計算」に求めるものの違い
• 優先順位

7. 給与計算とは？
• 時間外手当、所得税、雇用保険の計算、
社会保険、厚生年金の等級からの保険料
計算
• 勤怠集計？
• 算定基礎届の作成？？
• 資格取得届、離職票の作成？？？
• 有給休暇管理？？？？
• シフト表作成？？？？？
• 人事管理？？？？？？

8. 「給与計算」に求めるもの
• 社労士事務所の「給与計算」
• 企業が「給与計算」で解決したいポイン
ト
• 業種、業態、規模によって解決したいポ
イントは様々であり、一様には解決しな
い
– 例 病院、運送業、人材派遣業、飲食業、
etc..

9. 優先順位
• お客様は、「給与計算」にまつわる業務
で日々悩んでいます（but経営者が悩んで
いるとは限らない）
• どこがお客様のお悩みの勘所なのか？
• 大きなお悩みの解消
顧客満足度アップ！

10. 「給与計算」周辺の
解決すべき課題
• 処理にアナログが介在していて非効率
• データの処理が二度手間、三度手間
• 業務が一部の社員に集中してしまう
• 業務のピークが一時期に集中

11. 非効率な
アナログ処理・データ処理
• 紙の勤務表
• 紙のタイムカード
• Excel
• 電卓？Excelのマクロ計算？
• シフト作成は店長の勘
• 人事情報の分散

12. 業務の集中
• 担当者への業務の集中
• 特定時期への業務の集中
 締日後、振込処理までの数日間、担当者の負
担はピーク
 担当者が休んだら？退職したら？不正をした
ら？
 リスクに対する準備不足
「まだ大丈夫だろう」「うちは大丈夫だろ
う」
業務の「見える化」「標準化」対策が必須

13. 「見える化」「標準化」する
仕組みづくり
• 業務を属人的なものではなく、仕組みに
する
• 情報を一元管理する
• ノウハウを共有化する
• そのためのＩＴの活用（ＩＴは目的では
なく手段）
人事・労務の実質的に唯一のコンサルタント
社会保険労務士の出番！

14. 社労士事務所の役割
• 給与計算業務のどこに仕組み上の問題が
あるか？を見極め、診断する
• お客様に対して、改善提案を行う
• 改善の進捗状況を見守り、継続的にフォ
ローする
• ひとつの課題が解決したら、次の課題の
解決を、こちらから積極的に提案する
顧客の定着化

15. システム選定の基本姿勢
• 機能
• 価格
– 機能と価格の相関関係
• メーカー
– メーカーの販売政策
• クラウドサービスの現状

16. １００％、要望に応えられる
業務ソフトはありません！

17. 業務ソフト導入の基本スタンス
• １００％、すべての要望には応えられないこと
を知る
• 導入前に、そのソフトで「出来ないこと」をあ
らかじめ知る
• その上で、対応方法を事前に決める
• つねに「投資対効果」で考える
最終的には、やりたいことの「優先順位」です

18. 給与計算ソフトの勘所
• 狭い意味での「給与計算」をするだけなら、ど
のソフトでも大差がない
• どこまでが「給与計算」か？
• 勤怠管理、人事管理は給与計算に含むのか？
– 勤怠管理
• 勤務体系のバリエーション ex.)病院 ホテル
– 人事管理
• 人事考課まで含むのか？
– シフト管理
• 処理人数の問題

19. まとめ
• キーワードの定義ギャップに注意！
– あなたの「給与」がお客様の「給与」とは限
らない
• お客様が「給与計算」で何を効率化した
いと思っているか？
• 全体最適と優先順位
– どこに手を付けるのが、お客様にとって一番
効率的なのかを考える

20. ご清聴
ありがとうございました