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DREAの全体像
- 2. 戦略策定フレームワークを
活用しているか?
SWOT分析 さまざまな戦略策定理論がある
がこれがどのように組み合わ
5 Forces さって戦略が作成されるかにつ
いてはまとまった考え方が示さ
VRIO分析 れていない
ドメイン
PMS
PPM 戦略
DRE
Black
BSC box
A
事業の理想は
事業理念の確認 きちんと掲げられているか?
4P
事業を巡る現実は
AD分析 正確に把握されているか?
明日の事業の姿を
ゲシュタルト分析
3C
つくるためのヒントは何か?
ドメイン・チャートの 明日の事業の姿
作成 をどうやって具体化するか?
2 © ㈱経営教育総合研究所 無断転載・無断複製を禁じま
- 3. DREAとは何か
DREAとは“ Domain Re-definition based on Environmental
Analysis” の頭文字からとった言葉で、「環境分析に基づ
く事業領域再定義法」と訳します
SWOT分析、VRIO分析、5 Forces といったさまざ
まな環境分析を応用し(そのままは使いません)、事業
の問題点・課題を的確に把握し、事
業ドメインを再定義し、 事業理念の確認 事業の理想は
きちんと掲げられているか?
中期経営計画やマー
ケティング戦略の土台 AD分析
事業を巡る現実は
正確に把握されているか?
を固めるための一種の
ロジカル・シンキング ゲシュタルト分析 明日の事業の姿を
つくるためのヒントは何か?
手法です
ドメイン・チャートの 明日の事業の姿
作成 をどうやって具体化するか?
3 © ㈱経営教育総合研究所 無断転載・無断複製を禁じま
- 4. DREAの検討スタイル
ゲシュタルト
AD分析
分析
4 © ㈱経営教育総合研究所 無断転載・無断複製を禁じま
- 5. A3の紙2枚を台紙
として活用する、あ
付箋紙を用いたAD分析 るいはホワイトボー
ドを区切ることで台
紙代わりとすること
ができる
Aチーム Dチーム
開発力のある
ネット通販の
技術者を 画一的な 顧客管理は
カタログ しくみを
大幅に 製品が多く、 営業担当者個々に
請求者 構築した ネット通販の
中途採用した 他社との違いが 委ねられており、
の数が しくみを
あまり 顧客管理が
増えている 使いこなせる
明確ではない 全社的に
人材が少ない
行われていない
IT関連の
TVCFの
上級資格を
社内の 評判がよい
持つ後継者
IT設備を の帰国 大手他社が
一新した 化粧品は本当は コンビニエンス
事業所は あまり効果が ストアとの
古くて狭いが ないのでは?と 関係を
商圏内の オゾン層破壊が 増床は難しい 疑う顧客が 強めている
インターネット 進むにつれ、 少なからず
「自分にあった 使用者の人口は 紫外線予防を
化粧品を 存在する
増加している 心掛ける女性が
使いたい」 増えそうである
という女性が
増えている エステ店が ドラッグストア
技術者の半分は
化粧品販売に 利用者が
60 歳以上の
乗り出した 増えている
高齢者である
5 © ㈱経営教育総合研究所 無断転載・無断複製を禁じま
- 6. ゲシュタルトとは何か
ルビンの壷
ゲシュタルト( Gestalt )とは、本来「統合された形」という意味の
ドイツ語で、心理学の世界では、「部分部分あるいは要因要因を、
ひとつの意味ある全体像にまとめあげたもの」という意味で用いら
れています
DREAでは事業戦略の策定 事業の理想は
に活用するために「ゲシュタ 事業理念の確認 きちんと掲げられているか?
ルト分析」という用語に転用
事業を巡る現実は
しています AD分析
D
正確に把握されているか?
明日の事業の姿を
A
ゲシュタルト分析 つくるためのヒントは何か?
ドメイン・チャートの 明日の事業の姿
作成 をどうやって具体化するか?
A
6 © ㈱経営教育総合研究所 無断転載・無断複製を禁じま
- 7. 赤・青・緑で示した3つの組み合わ 問題点 課題1
せが
3つのゲシュタルトを表している
1
問題点 課題2
ゲシュタルト分析の概念 2
問題点 課題3
3
Aチーム Dチーム
A2 A3 D2 D3
D1
A1
A6 D6
A4 D5
A5 D4
どうにもならない
A9 A7 D8
(統制不可能)
A8
A 10 A 11 D7 D9
7 © ㈱経営教育総合研究所 無断転載・無断複製を禁じま
- 8. 今回の研修では、ゲシュ
付箋紙を使った タルトを用いて、ドメイ
ン再定義または最適な
ゲシュタルト分析例①
マーケティング・ミック
ス(4P)の構築法へと
展開します
活用すべきAチーム要因 克服すべきDチーム要因
社内の ネット通販の 顧客管理は
IT設備を しくみを 営業担当者個々に
委ねられており、
一新した 構築した
顧客管理が
全社的に
ネット通販の 行われていない
商圏内の しくみを
IT関連の
インターネット 使いこなせる
上級資格を
使用者の人口は 人材が少ない
持つ後継者
の帰国 増加している
問題点 ネット通販システムの活用度が低いこと
課題 顧客DBを整備し、ネット通販を拡大すること
8 © ㈱経営教育総合研究所 無断転載・無断複製を禁じま
- 9. DREAと
3C
より簡素化
より柔軟化 SWOT分析
諸理論の関係 事業理念の確認
5 Forces
Aチーム要因
の
AD分析 「7つの視
レベル付けに 点」
に転換して
VRIO分析 見えないA
ゲシュタルト分析 チーム要因
経営資源に注 (見えざる資
ドメイン 目する拡張型 産)を発見す
ドメインを採 る
用
現在の + 課題 = 将来の
ドメイン ドメイン
再定義した
PPM 将来のドメイン
の BSC
複数ドメイン候 PMS
実現にむけて
補がある場合の 4P
意思決定に
9 © ㈱経営教育総合研究所 無断転載・無断複製を禁じま
- 10. DREAの導入研修プログラム
事前課題
二日目
(ショート・ケーススタディ) • GD
(ゲシュタルト分析のケーススタディ)
初日 •
•
ゲシュタルト分析具体的テクニック
ドメインへの展開
• 講師紹介、狙いの説明
オリエンテーション
• DREAの全体像 昼食
• 事業理念の確認 • マーケティング戦略へのブレイクダウン
(最適な4Pの組み合わせ発見)
• その他のフレームワークとの融合
昼食
(PPM、PMS、BSC)
• AD分析の方法 • DREAの総括・留意点
• GD • 質疑応答
(AD分析のケーススタディ)
• AD分析の具体的テクニック
事後課題
AD分析Q&A
ゲシュタルト分析の方法
(ショート・ケーススタディ)
10 © ㈱経営教育総合研究所 無断転載・無断複製を禁じ
Editor's Notes
- ちまたにはたくさんのマーケティング・フレームワークが紹介されています。 しかし、これらをどのように組み合わせ、どのような手順でマーケティング戦略を作り上げていくかという手順書は存在しません。 各々の理論はあくまでも独立しており、どうやって事業戦略やマーケティング戦略を作り上げていくかというプロセスはブラックボックス化しています。 ㈱経営教育総合研究所の開発したDREAは、これらの理論を統合し、応用し、手順化した具体的・実践的・統合的な方法です。
- DREAとは “ Domain Re-definition based on Environmental Analysis ” の頭文字からとった言葉で、 「環境分析に基づく事業領域再定義法」 と訳します SWOT分析、VRIO分析、5 Forces といったさまざまな環境分析を 応用 し(そのままは使いません)、事業の問題点・課題を的確に把握し、事業ドメインを再定義し、中期経営計画や マーケティング戦略の土台 を固めるための 一種のロジカル・シンキング 手法です 基本的には、右記のような4段階を経て。企業の事業別戦略をドメインという形で表していきます
- DREAは経営者ご自身が自らの企業の戦略策定の際のツールとして開発したものですが、現在は広くいろいろな方に用いられています。 もっとも一般的なのが、若いビジネスマン、特に、企画や営業の仕事をされている方に愛されています DREAは集団的発想法がメインですから(個人でもできるのですが)、ここにある写真のように集団でわいがやしながら進めていくのが効果的です 上記はある銀行とメーカーでの実際のDREAを用いた会議の一部分を資料用に撮影させていただいたものです 左の2枚の写真はDREAの第二段階であるAD分析の資料写真です。ホワイトボードを用いて、立って行うのが一番効果的です Aとは、 advantage つまり 会社の有利要因を Dとは disadvantage つまり 会社の不利要因を 挙げていく単純な手法です 4分割のSWOTよりもとっつきやすく、学歴やキャリアにかかわらず、誰でもいつでも参加することができる手法です SWOTは参入障壁が高く、敬遠される方が多いですし、4分割さえしておけばいい という固定観念が生じやすく、思考の停止に陥りやすいので、DREAではより汎用性の高いAD分析を採用しています 右のゲシュタルト分析は、AD分析を受けて行われる分析です。これについては後述します。
- 付箋紙(ポストイット)を用いたAD分析のイメージです。 ホワイトボードがあれば理想的ですが、模造紙やA3の紙を使ってもできますし、会議室のテーブルや壁を使って行っている企業もあります。ペンと付箋紙があれば、いつでもできる分析手法です。 100 円ショップの店頭、訪問販売会社のオフィス、工場の事務室、ショールームの打ち合わせ会議の際に、銀行での営業会議で…といろいろなところで実際に行われています。
- AD分析が終わった後はゲシュタルト分析に移ります。 先ほど写真で見ていただいた分析です(右側の写真)。 さて、ゲシュタルトいう言葉でもけっこうですし、右上にあるルビンの壷 という絵 でもけっこうなのですが、耳にしたことがあるとか目にしたことがある…という方はいらっしゃいますか? ルビンの壷のほうは子供のころから一度は見たことのある方が多いでしょうか。 ゲシュタルトとは、 ゲシュタルト( Gestalt )とは、本来「 統合された形 」という意味のドイツ語で、心理学の世界では、「 部分部分あるいは要因要因を、ひとつの意味ある全体像にまとめあげたもの 」という意味で用いられています。 DREAではこの概念を事業戦略の策定に活用するために「ゲシュタルト分析」という用語に転用しています。 人は毎日いろいろなものを組み合わせてゲシュタルトを構成し続けているという考え方です。
- 抽出したAチーム要因とDチーム要因を比較しながら、相乗効果のあるAチーム要因同士を組み合わせ、何らかのDチーム要因を克服・改善していく…これがゲシュタルト分析の発想です 具体的にアニメーションでご説明しましょう
- 発見されたゲシュタルト分析は、このようなシートにまとめることができます
- さて、本日はDREAにおける諸理論の使い方、手順をすべてお伝えすることはできませんが、 AD分析⇒ゲシュタルト分析⇒ドメイン という流れの中で、いろいろな分析手法がヒントとして使われていきます 紹介したのはその極一部です。今日は、SWOT分析のような4分割でとっつきにくい分析ではなく、誰でもすぐに参加することができるAD分析に一般化・単純化・汎用化すべきであるというところを取り上げてお話したわけです。 従来からあるフレームワークをそのまま使うのではなく、汎用化・応用化してから転用する…これがDREAの特徴です。 すべての理論とDREAの4段階との関係性について説明することはここではできませんが、関係性の全体像を示すとこのようになります。
- DREAの導入には通常2日間の研修が必要になります。 事前課題と事後課題をプラスし、2回のケーススタディにチャレンジしていただければ、ほぼ、その流れを理解し、実務で使っていただけるようになります。 2日間の研修の流れは、事前にお渡しし、読んできていただく3ページ程度のショートケーススタディに基づき、講義とGDとを組み合わせながら、ほぼDREAの4段階の流れに沿って、進めていくのが効果的です。 また、今回は対象が入社2年目の皆さんであり、マーケティングの基礎理論も触れるべきだと思いますので、マーケティングの概念、4Pの考え方などについても2日目に組み込み、ケーススタディ企業のマーケティング戦略も想定していきます。 事後課題ケーススタディについては既存のものでもよいですし、有料になりますが自社の過去事例や自社取引先の過去事例を題材にした新規ケーススタディを開発することも可能です。