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アプリケーション・エンジニアに                                          Q.

尋ねる— 37                                                  A. 標準レギュレータ、準 LDO、低ドロップアウト・レギュレー
                                                            タ(LDO)の 3 種類に分けられます。
                                                              「標準レギュレータ」は、一般に NPN パス・トランジスタを採
Jerome Patoux              jerome.patoux@analog.com            用し、約 2V でドロップアウトします。
                                                              「準 LDO レギュレータ」は、一般にダーリントン構造(図 2)
    「低ドロップアウト電圧レギュレータ」 LDO)の安定
ここでは、                   (                                     を使用して、NPN トランジスタと PNP で構成されるパス・
動作を実現するための基本的なトポロジを紹介し、実用的な方法                                 デバイスを構成します。ドロップアウト電圧 V SAT (PNP) +
を提案します。また、アナログ・デバイセズの LDO ファミリーの                              VBE(NPN) は約 1V であり、LDO を上回りますが、標準レギュ
設計は、動的安定性と DC 安定性を維持するための柔軟な方法を                               レータより小さい値になります。
提供していますが、その特長についても解説します。
Q. LDO                                                             VIN                                  VOUT

A. 電圧レギュレータは、
            負荷インピーダンス、
                     入力電圧変動、
                           温度、                                                                R1
    時間にかかわらず、安定した電源電圧を提供するために使用
    します。低ドロップアウト・レギュレータは、電源電圧と負荷                                                      VERR         RL
    電圧のごくわずかな差でレギュレーションを維持できるという                                          ERROR               R2
                                                                         AMPLIFIER
    点に特色があります。たとえば、リチウムイオン・バッテリが
                                                                                       VREF
    4.2V(完全充電)から 2.7V(放電状態)に電圧降下するとき、
    LDO は負荷において一定の 2.5V を維持できます。
    このため、ポータブル・アプリケーションの分野で、LDO を
    利用してバッテリの充電状態とは無関係に必要なシステム電                                                  2.   LDO
    圧を維持しようと考える設計者が増えてきました。しかし、
    LDO を活かせるアプリケーションは携帯システムだけではあ                             「LDO レギュレータ」は、100 ~ 200mV(typ)のドロップア
    りません。一定の安定電圧が必要だが、同時にアップストリー                              ウト電圧に基づき、一般に最適な選択となります。ただし、そ
    ム電源を最小限に抑えなければならない(あるいはアップスト                               の欠点として、準 LDO レギュレータや標準レギュレータより
    リーム電源の大きな変動に対応しなければならない)機器には                              も LDO のグラウンド・ピン電流が高くなります。
    LDO の利用が考えられます。代表的な例として、デジタル/                             標準レギュレータは、他のタイプに比べてドロップアウト電
    RF 負荷を含む回路があります。                                          圧と電力損失が高く、効率が低くなります。ほとんどの場合、
    「リニア」タイプの電圧レギュレータ(図 1)は、リファレンス                            LDO レギュレータに置き換えることができますが、最大入力
     電圧、出力電圧をスケーリングしてリファレンスと比較する手                             電圧の仕様(標準レギュレータに比べて低いことがあります)
     段、フィードバック アンプ、
               ・    直列パス トランジスタ(バイポー
                        ・                                     を考慮する必要があります。また、LDO によっては、安定性
     ラまたは FET)で構成されます。直列パス・トランジスタの電                           を維持するために特別な外付けコンデンサが必要な場合があ
     圧降下はアンプで制御し、出力を必要な値に保ちます。たとえ                             ります。3 つのタイプのレギュレータは、帯域幅と動的安定性
     ば、負荷電流が減少して出力が徐々に上昇する場合は、誤差                              が若干異なります。
     電圧が増加し、アンプ出力が上昇し、パス・トランジスタの両                        Q.
     端の電圧が増加し、出力が元の値に戻ります。
                                                         A. 特定のアプリケーションに最適なレギュレータを選択するに
         VIN                                      VOUT
                                                              は、入力電圧のタイプと範囲(たとえば、レギュレータの前段
                                      R1                      にあるスイッチング電源や DC/DC コンバータの出力電圧)を
                                                              考慮する必要があります。また、必要な出力電圧、最大負荷
                              VERR                            電流、最小ドロップアウト電圧、静止電流、  消費電力も重要です。
                                             RL
                ERROR                 R2                      レギュレーションの損失を示すエラー・フラグやシャットダウ
               AMPLIFIER
                                                              ン・ピンなどの追加機能があると役に立つことがあります。
                               VREF
                                                              適切なカテゴリーの LDO を選択するには、入力電圧源を考慮
                                                              する必要があります。バッテリ駆動のアプリケーションでは、
                                                              バッテリの放電に伴い、LDO が必要なシステム電圧を維持す
          1.                               PMOS LDO           る必要があります。整流された AC ソースから DC 入力電圧を
                                                              供給する場合は、ドロップアウト電圧はさして必要ないことが
図 1 では、エラー・アンプと PMOS トランジスタが電圧によって                            あります。この場合は、安価で大量の負荷電流を供給できる
制御する電流源を構成しています。出力電圧 VOUT は、分圧器(R1、                           標準レギュレータのほうが適切かもしれません。しかし、低消
R2)でスケールダウンし、リファレンス電圧(VREF)と比較します。                            費電力や高精度の出力電圧が必要な場合は、  LDO がよいでしょ
エラー・アンプの出力が、エンハンスメント型 PMOS トランジス                              う。
タを制御します。                                                      もちろん、レギュレータは、最悪の条件下でも負荷に対して十
「ドロップアウト電圧」は、入力電圧がさらに低下すると回路がレ                                分な電流を規定の精度で供給できなければなりません。
 ギュレーションを維持できなくなる状態での出力電圧と入力電圧
 の差を意味します。一般に、出力電圧が公称値よりも 100mV 低下                       LDO
 すると、このポイントに達したと考えられます。レギュレータの                           図 1 のパス・デバイスは、PMOS トランジスタです。ただし、さ
 特性を決定するこの重要な要素は、パス・トランジスタのジャン                           まざまなパス・デバイスを利用することができ、使用するパス・
 クション温度と負荷電流に依存します。                                      デバイスのタイプに応じて LDO を分類できます。その多種多様な
                                                         構造や特性によって、さまざまな長所と欠点があります。




8                                                                         Analog Dialogue Volume 41 Number 2 & 3
図3に、 NPNとPNPのバイポーラ トランジスタ、
                  ・      ダーリントン回路、                       PNP と PMOS をベースとする LDO の伝達関数には、安定性に
PMOS トランジスタの 4 種類のパス・デバイスの例を示します。                        影響を与えるいくつかのポールがあります。
                                                          • ドミナント・ポール(図 4 の P0)は、エラー・アンプによっ
        VIN            VOUT       VIN            VOUT
                                                            て設定され、内部補償容量 C COMP によって、アンプの gm
                                                               とともに制御され、調整されます。このポールは、上述の
                                                               すべての LDO トポロジに共通です。
                                                          • 2 番目のポール(P1)は、出力エレメント(出力容量と負
              SINGLE NPN           DARLINGTON NPN              荷容量/抵抗の組み合わせ)によって設定されます。これ
                                                               らの要素がループ・ゲインと帯域幅の両方に影響を与える
        VIN      Q1        VOUT    VIN          VOUT           ため、この場合のアプリケーションの問題は対応が難しく
                                                               なります。
                Q2
                                                          • 3 番目のポール(P2)は、パス・エレメントの周囲の寄生
                                                            容量に起因します。PNP パワー・トランジスタでは、同じ
                                                            条件の下で、同等の NPN トランジスタに比べてユニティ・
              SINGLE PNP                 PMOS
                                                            ゲイン周波数(fT)がずっと低くなります。
                      3.
                                                                                               P0
任意の電源電圧で、バイポーラ・パス・デバイスが最も大きな出
力電流を出します。NPN よりも PNP のほうが好まれますが、これ                                                                      P1




                                                                                   GAIN (dB)
は PNP のベースをグラウンドに落として、必要ならばトランジス
タを完全に飽和させることができるためです。NPN のベースは、
                                                                                                                   ZESR
電源電圧の高さまでしか持ち上げることができないため、最小の
電圧降下は 1V BE までになります。したがって、NPN とダーリン
トンのパス・デバイスでは、1V を下回るドロップアウト電圧が得
られません。ただ、この 2 つのパス・デバイスは Z OUT 特性が低い                                                                                      P2
ため、広い帯域幅と容量性負荷への耐性が必要な場合に最適です。
PMOS トランジスタと PNP トランジスタをうまく飽和させ、パス     ・
                                                                                                4. LDO
デバイスが消費する電力と電圧損失を最小限に抑えれば、          低ドロッ
プアウトで高効率の電圧レギュレータになります。PMOS パス・                         図 4 に示すように、各ポールにより、最大 90° の位相シフトまで
デバイスは、およそ R DS(ON) × I L という一番低いドロップアウト電                20dB/ ディケードのロールオフがゲインに生じます。ここで説明す
圧降下を実現できます。また、静止電流も最小になります。主な                           る LDO には複数のポールがあるため、ユニティ・ゲイン周波数で
欠点は、MOS 形トランジスタが通常外付け部品になる(特に大電                         位相シフトが- 180°に近づくと、リニア・レギュレータが不安定
流を制御する場合)ため、IC が「コントローラ」になってしまい、                        になります。図 4 では、レギュレータにコンデンサと負荷を接続し
完全な自己完結型レギュレータにならないという点です。                              た場合の影響もわかります。コンデンサの「有効直列抵抗」 ESR)
                                                                                       (
完全なレギュレータの電力損失は、次のようになります。                              により、伝達関数にゼロ(ZESR)が追加されます。このゼロによっ
                                                        てポールの 1 つが補償され、ループがユニティ・ゲイン周波数を
              PD = (VIN – VOUT) IL + VINIGND            下回る位置で発生し、その周波数で位相シフトを- 180°よりかな
                                                        り下に維持していれば、ループの安定化が可能です。
この式の最初の部分は、パス・デバイスの電力損失です。2 番目
の部分は、回路のコントローラ部分の消費電力です。レギュレー                           安定性のためには、特に縦型構造の PNP パス・デバイスを備えた
タによっては(特にパス・デバイスとして可飽和のバイポーラ・                           LDO の場合など、ESR が重要になることがあります。しかし、コ
トランジスタを使用する場合)、グラウンド電流はパワーアップ時                          ンデンサの寄生特性として、ESR は必ずしも十分に制御できませ
にピークに達することがあります。                                        ん。ESR が何らかのウィンドウ内に収まらなければ、LDO があら
                                                        ゆる出力電流について安定した領域で動作できないこともありま
Q.                    LDO
                                                        す(図 5)。
A. 汎用アプリケーション向けの従来の LDO 回路設計には、安定
     性の問題があります。その原因は、    フィードバック回路の特性、
     負荷が広範になる可能性、ループ内の要素の可変性、整合性
     のあるパラメータを持った高精度補償デバイスの調達が難し                                                                        UNSTABLE
     いことにあります。以下ではこれらの問題について説明し、そ
                                                               CAPACITOR ESR ( )




     れから安定性を改善した anyCAP® 回路トポロジを紹介します。
     一般に LDO は帰還ループを使用して、負荷にかかわらず、一
                                                                                                             STABLE
     定の電圧を出力に供給します。どの高ゲイン帰還ループにもい
     えることですが、安定性を決めるのはループ・ゲイン伝達関数
     におけるポールとゼロの位置です。
      NPN ベースのレギュレータは、エミッタ負荷を接続した低イ
      ンピーダンス出力により、出力容量性負荷には比較的左右され                                                                      UNSTABLE
      ないという傾向があります。これに対し、PNP レギュレータと
      PMOS レギュレータは、出力インピーダンスが高くなります
                                                                                                             IOUT (mA)
     (PNP の場合にはコレクタ負荷を接続)。さらに、ループのゲ
      イン/位相特性は負荷インピーダンスに強く依存するため、安                        5.                                        -               ESR
      定性を確保するには特別な配慮が必要です。




Analog Dialogue Volume 41 Number 2 & 3                                                                                         9
原理的にも、  適切な ESR(周波数応答が 0dB を交差する前にスロー                                  人気の高い ADP33xx anyCAP ファミリーの LDO は、すでに
プを低くできるくらい高いが、関連するポール P2 より前にゲイ                                        数年前から市販されています。この製品は、BiCMOS プロセ
ンを 0dB より低くできるほど低い値)を持った適切なコンデンサ                                       スと PNP パス・トランジスタをベースにし、優れたレギュレー
を選択することは、かなり難しい場合があります。実用的な観点                                          ション機能のほか、上述の多くの長所がありますが、CMOS
を加えれば、困難はさらに増します。というのも、ESR はブラン                                        デバイスに比べると価格がいくぶん高めになります。
ドによって異なるからです。製造に際して使用する最小容量値に                                          ADP17xx ファミリーなど の 最 近 の 設 計になると、完 全に
は、最小周囲温度と最大負荷の極端な条件を含め、ベンチ・テス                                          CMOS ベースで、PMOS パス・トランジスタを備えているた
トが必要でしょう。コンデンサのタイプを選択することも重要で
                                                                       め、低価格で LDO を製造できますが、ライン レギュレーショ
                                                                                                   ・
す。おそらく最も適切なタイプは、高い容量範囲ではサイズが大
                                                                       ン性能が落ちるという欠点があります。このファミリーのデバ
きくなるとはいえ、タンタル・コンデンサでしょう。アルミニウム
                                                                       イスは、広範な出力容量に対応できますが、それでも 1μ F 以
電解コンデンサは小型ですが、ESR が低温で低下する傾向があり、
                                                                       上では 500m Ω 以下の ESR が必要です。たとえば、150mA の
しかも- 30℃を下回るとうまく機能しません。多層セラミック型                                        ADP1710 と ADP171 は小型の 1μ F セラミック出力コンデンサ
では、通常の LDO に対して十分な容量がありません(ただし、以
                                                                       で安定動作ができるように最適化されており、           占有するボード   ・
下に述べるように anyCAP デザインには適しています)   。
                                                                       スペースがごくわずかながら、優れた過渡性能を発揮します。
                                                                       300mA の ADP1712、ADP1713、ADP1714 は、2.2μF 以上の
                               anyCAP LDO                              コンデンサを使用できます。
アナログ・デバイセズの anyCAP LDO アーキテクチャが採用され、
レギュレータに関連する DC/AC 性能が向上したおかげで、今では                                      いずれのファミリーも、0.75 ~ 3.3V の 16 種類の固定出力電
LDO の実装はずいぶん簡単になりました。このアーキテクチャを                                        圧オプションに加え、0.8 ~ 5V 範囲の可変出力オプションが
採用したレギュレータは、その名前からわかるように、コンデン                                          あります。ライン、負荷、温度についての精度は± 2 %以内
サのサイズにもその ESR にも比較的左右されることがなく、この                                       です。ADP1711 と ADP1713 の固定電圧バージョンでは、リ
ため広範な出力容量に対応できます。この手法はすでに普及して                                          ファレンス・バイパス・コンデンサを接続できるため、出力
おり、市場でも今では広く利用できるようになっていますが、な                                          電圧ノイズを減らし、電源電圧変動除去比を改善できます。
ぜこのアーキテクチャ(図 6)が安定性の問題を簡単にするかを理                                        ADP1714 にはトラッキング機能があり、出力を外部電圧レー
解することもよいかもしれません。                                                       ルまたはリファレンスに追従させることができます。定格負荷
                                                                       でのドロップアウト電圧は、ADP1710 と ADP1711 は 150mV、
 VIN                                                          VOUT     ADP1712、ADP1713、ADP1714 は 170mV です。電源電圧変
                      CCOMP                       R1
                                                                       動除去比(PSR)は高く(1kHz で 69dB と 72dB)   、消費電力
                               PTAT     R3 D1                          は低く、100μ A 負荷でグラウンド電流は 40μ A と 75μ A になり
     NONINVERTING               VOS                     CL
      WIDEBAND          gM                                             ます。
        DRIVER                          IPTAT
                                  R4              R2    RL             図 7 に、ADP1710 と ADP1711 の代表的な過渡応答の比較を
                                                                       示します。ほぼ全負荷ステップで、1μ F と 22μ F の入出力コン
                                                                       デンサを使用しています。

                                                                                      VOUT RESPONSE TO LOAD STEP
                    6. anyCAP LDO                                                     FROM 7.5mA TO 142.5mA

100mA の ADP3307 や 200mA の 低 静 止 電 流 ADP3331 な ど の
anyCAP LDO ファミリーは、小型の多層セラミックなど任意のタ
イプの上質コンデンサを使用することで、わずか 0.47μ F の出力容
量で安定性を保つことができます。ESR は、基本的にまったく問
                                                                       10mV/DIV




                                                                                           ADP1710
                                                                                  1
題になりません。                                                                                   CIN = 1 F
                                                                                           COUT = 1 F
図 6 の簡略回路図では、1 つのループがどのようにレギュレーショ
ンとリファレンスの 2 つの機能を提供するかがわかります。       出力は、
外付け R1-R2 分圧器が検出し、ダイオード D1 と R3-R4 分圧器を
通じて高ゲイン・アンプの入力に戻されます。平衡状態の時、こ                                                                           ADP1711
                                                                                                        CIN = 22 F
のアンプは「絶対温度に比例」 PTAT)し、繰返し可能で、十分
                 (                                                                                      COUT = 22 F       VIN = 5V
に制御された大きなオフセット電圧を生成します。この電圧と温                                                                                             VOUT = 3.3V

度に反応する相補的なダイオード電圧降下が一緒になって、温度                                                                            TIME (4 s/DIV)
に左右されない仮想バンド・ギャップ電圧である暗黙のリファレ
ンスができます。                                                                                  7. ADP1710/ADP1711
アンプ出力は、パス・トランジスタを制御する独特な非反転ドラ                                        動作ジャンクション温度範囲は- 40 ~+ 125℃です。いずれのファ
イバに接続します。これにより、ミラー補償に基づくポール分割                                        ミリーも超小型の 5 ピン TSOT パッケージで、多種多様な電力ニー
配置で負荷コンデンサを周波数補償に含めることができます。そ                                        ズに対応する小型フットプリントのソリューションとなっていま
の結果、負荷コンデンサの値、タイプ、ESR の影響を小さくする                                      す。                                b
ことができます。ポール分割方式の利点には、ライン・ノイズ除
去が優れていることとレギュレータ・ゲインがきわめて高いこと
が挙げられます。これによって、卓越した精度と優れたライン/
負荷レギュレーションが得られます。
Q:アナログ・デバイセズの LDO ファミリーについて説明してい
     ただけますか?
A:どの LDO を選ぶかは、もちろん電源電圧範囲、負荷電圧、必
     要な最大ドロップアウト電圧によります。デバイスの主な違い
     は、消費電力、効率、価格、使いやすさ、さまざまな仕様とパッ
     ケージにあります。

           http://www.analog.com/analogdialogue        HTML   PDF


10                                                                                           Analog Dialogue Volume 41 Number 2 & 3

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低ドロップアウト・レギュレータの資料

  • 1. アプリケーション・エンジニアに Q. 尋ねる— 37 A. 標準レギュレータ、準 LDO、低ドロップアウト・レギュレー タ(LDO)の 3 種類に分けられます。 「標準レギュレータ」は、一般に NPN パス・トランジスタを採 Jerome Patoux jerome.patoux@analog.com 用し、約 2V でドロップアウトします。 「準 LDO レギュレータ」は、一般にダーリントン構造(図 2) 「低ドロップアウト電圧レギュレータ」 LDO)の安定 ここでは、 ( を使用して、NPN トランジスタと PNP で構成されるパス・ 動作を実現するための基本的なトポロジを紹介し、実用的な方法 デバイスを構成します。ドロップアウト電圧 V SAT (PNP) + を提案します。また、アナログ・デバイセズの LDO ファミリーの VBE(NPN) は約 1V であり、LDO を上回りますが、標準レギュ 設計は、動的安定性と DC 安定性を維持するための柔軟な方法を レータより小さい値になります。 提供していますが、その特長についても解説します。 Q. LDO VIN VOUT A. 電圧レギュレータは、 負荷インピーダンス、 入力電圧変動、 温度、 R1 時間にかかわらず、安定した電源電圧を提供するために使用 します。低ドロップアウト・レギュレータは、電源電圧と負荷 VERR RL 電圧のごくわずかな差でレギュレーションを維持できるという ERROR R2 AMPLIFIER 点に特色があります。たとえば、リチウムイオン・バッテリが VREF 4.2V(完全充電)から 2.7V(放電状態)に電圧降下するとき、 LDO は負荷において一定の 2.5V を維持できます。 このため、ポータブル・アプリケーションの分野で、LDO を 利用してバッテリの充電状態とは無関係に必要なシステム電 2. LDO 圧を維持しようと考える設計者が増えてきました。しかし、 LDO を活かせるアプリケーションは携帯システムだけではあ 「LDO レギュレータ」は、100 ~ 200mV(typ)のドロップア りません。一定の安定電圧が必要だが、同時にアップストリー ウト電圧に基づき、一般に最適な選択となります。ただし、そ ム電源を最小限に抑えなければならない(あるいはアップスト の欠点として、準 LDO レギュレータや標準レギュレータより リーム電源の大きな変動に対応しなければならない)機器には も LDO のグラウンド・ピン電流が高くなります。 LDO の利用が考えられます。代表的な例として、デジタル/ 標準レギュレータは、他のタイプに比べてドロップアウト電 RF 負荷を含む回路があります。 圧と電力損失が高く、効率が低くなります。ほとんどの場合、 「リニア」タイプの電圧レギュレータ(図 1)は、リファレンス LDO レギュレータに置き換えることができますが、最大入力 電圧、出力電圧をスケーリングしてリファレンスと比較する手 電圧の仕様(標準レギュレータに比べて低いことがあります) 段、フィードバック アンプ、 ・ 直列パス トランジスタ(バイポー ・ を考慮する必要があります。また、LDO によっては、安定性 ラまたは FET)で構成されます。直列パス・トランジスタの電 を維持するために特別な外付けコンデンサが必要な場合があ 圧降下はアンプで制御し、出力を必要な値に保ちます。たとえ ります。3 つのタイプのレギュレータは、帯域幅と動的安定性 ば、負荷電流が減少して出力が徐々に上昇する場合は、誤差 が若干異なります。 電圧が増加し、アンプ出力が上昇し、パス・トランジスタの両 Q. 端の電圧が増加し、出力が元の値に戻ります。 A. 特定のアプリケーションに最適なレギュレータを選択するに VIN VOUT は、入力電圧のタイプと範囲(たとえば、レギュレータの前段 R1 にあるスイッチング電源や DC/DC コンバータの出力電圧)を 考慮する必要があります。また、必要な出力電圧、最大負荷 VERR 電流、最小ドロップアウト電圧、静止電流、 消費電力も重要です。 RL ERROR R2 レギュレーションの損失を示すエラー・フラグやシャットダウ AMPLIFIER ン・ピンなどの追加機能があると役に立つことがあります。 VREF 適切なカテゴリーの LDO を選択するには、入力電圧源を考慮 する必要があります。バッテリ駆動のアプリケーションでは、 バッテリの放電に伴い、LDO が必要なシステム電圧を維持す 1. PMOS LDO る必要があります。整流された AC ソースから DC 入力電圧を 供給する場合は、ドロップアウト電圧はさして必要ないことが 図 1 では、エラー・アンプと PMOS トランジスタが電圧によって あります。この場合は、安価で大量の負荷電流を供給できる 制御する電流源を構成しています。出力電圧 VOUT は、分圧器(R1、 標準レギュレータのほうが適切かもしれません。しかし、低消 R2)でスケールダウンし、リファレンス電圧(VREF)と比較します。 費電力や高精度の出力電圧が必要な場合は、 LDO がよいでしょ エラー・アンプの出力が、エンハンスメント型 PMOS トランジス う。 タを制御します。 もちろん、レギュレータは、最悪の条件下でも負荷に対して十 「ドロップアウト電圧」は、入力電圧がさらに低下すると回路がレ 分な電流を規定の精度で供給できなければなりません。 ギュレーションを維持できなくなる状態での出力電圧と入力電圧 の差を意味します。一般に、出力電圧が公称値よりも 100mV 低下 LDO すると、このポイントに達したと考えられます。レギュレータの 図 1 のパス・デバイスは、PMOS トランジスタです。ただし、さ 特性を決定するこの重要な要素は、パス・トランジスタのジャン まざまなパス・デバイスを利用することができ、使用するパス・ クション温度と負荷電流に依存します。 デバイスのタイプに応じて LDO を分類できます。その多種多様な 構造や特性によって、さまざまな長所と欠点があります。 8 Analog Dialogue Volume 41 Number 2 & 3
  • 2. 図3に、 NPNとPNPのバイポーラ トランジスタ、 ・ ダーリントン回路、 PNP と PMOS をベースとする LDO の伝達関数には、安定性に PMOS トランジスタの 4 種類のパス・デバイスの例を示します。 影響を与えるいくつかのポールがあります。 • ドミナント・ポール(図 4 の P0)は、エラー・アンプによっ VIN VOUT VIN VOUT て設定され、内部補償容量 C COMP によって、アンプの gm とともに制御され、調整されます。このポールは、上述の すべての LDO トポロジに共通です。 • 2 番目のポール(P1)は、出力エレメント(出力容量と負 SINGLE NPN DARLINGTON NPN 荷容量/抵抗の組み合わせ)によって設定されます。これ らの要素がループ・ゲインと帯域幅の両方に影響を与える VIN Q1 VOUT VIN VOUT ため、この場合のアプリケーションの問題は対応が難しく なります。 Q2 • 3 番目のポール(P2)は、パス・エレメントの周囲の寄生 容量に起因します。PNP パワー・トランジスタでは、同じ 条件の下で、同等の NPN トランジスタに比べてユニティ・ SINGLE PNP PMOS ゲイン周波数(fT)がずっと低くなります。 3. P0 任意の電源電圧で、バイポーラ・パス・デバイスが最も大きな出 力電流を出します。NPN よりも PNP のほうが好まれますが、これ P1 GAIN (dB) は PNP のベースをグラウンドに落として、必要ならばトランジス タを完全に飽和させることができるためです。NPN のベースは、 ZESR 電源電圧の高さまでしか持ち上げることができないため、最小の 電圧降下は 1V BE までになります。したがって、NPN とダーリン トンのパス・デバイスでは、1V を下回るドロップアウト電圧が得 られません。ただ、この 2 つのパス・デバイスは Z OUT 特性が低い P2 ため、広い帯域幅と容量性負荷への耐性が必要な場合に最適です。 PMOS トランジスタと PNP トランジスタをうまく飽和させ、パス ・ 4. LDO デバイスが消費する電力と電圧損失を最小限に抑えれば、 低ドロッ プアウトで高効率の電圧レギュレータになります。PMOS パス・ 図 4 に示すように、各ポールにより、最大 90° の位相シフトまで デバイスは、およそ R DS(ON) × I L という一番低いドロップアウト電 20dB/ ディケードのロールオフがゲインに生じます。ここで説明す 圧降下を実現できます。また、静止電流も最小になります。主な る LDO には複数のポールがあるため、ユニティ・ゲイン周波数で 欠点は、MOS 形トランジスタが通常外付け部品になる(特に大電 位相シフトが- 180°に近づくと、リニア・レギュレータが不安定 流を制御する場合)ため、IC が「コントローラ」になってしまい、 になります。図 4 では、レギュレータにコンデンサと負荷を接続し 完全な自己完結型レギュレータにならないという点です。 た場合の影響もわかります。コンデンサの「有効直列抵抗」 ESR) ( 完全なレギュレータの電力損失は、次のようになります。 により、伝達関数にゼロ(ZESR)が追加されます。このゼロによっ てポールの 1 つが補償され、ループがユニティ・ゲイン周波数を PD = (VIN – VOUT) IL + VINIGND 下回る位置で発生し、その周波数で位相シフトを- 180°よりかな り下に維持していれば、ループの安定化が可能です。 この式の最初の部分は、パス・デバイスの電力損失です。2 番目 の部分は、回路のコントローラ部分の消費電力です。レギュレー 安定性のためには、特に縦型構造の PNP パス・デバイスを備えた タによっては(特にパス・デバイスとして可飽和のバイポーラ・ LDO の場合など、ESR が重要になることがあります。しかし、コ トランジスタを使用する場合)、グラウンド電流はパワーアップ時 ンデンサの寄生特性として、ESR は必ずしも十分に制御できませ にピークに達することがあります。 ん。ESR が何らかのウィンドウ内に収まらなければ、LDO があら ゆる出力電流について安定した領域で動作できないこともありま Q. LDO す(図 5)。 A. 汎用アプリケーション向けの従来の LDO 回路設計には、安定 性の問題があります。その原因は、 フィードバック回路の特性、 負荷が広範になる可能性、ループ内の要素の可変性、整合性 のあるパラメータを持った高精度補償デバイスの調達が難し UNSTABLE いことにあります。以下ではこれらの問題について説明し、そ CAPACITOR ESR ( ) れから安定性を改善した anyCAP® 回路トポロジを紹介します。 一般に LDO は帰還ループを使用して、負荷にかかわらず、一 STABLE 定の電圧を出力に供給します。どの高ゲイン帰還ループにもい えることですが、安定性を決めるのはループ・ゲイン伝達関数 におけるポールとゼロの位置です。 NPN ベースのレギュレータは、エミッタ負荷を接続した低イ ンピーダンス出力により、出力容量性負荷には比較的左右され UNSTABLE ないという傾向があります。これに対し、PNP レギュレータと PMOS レギュレータは、出力インピーダンスが高くなります IOUT (mA) (PNP の場合にはコレクタ負荷を接続)。さらに、ループのゲ イン/位相特性は負荷インピーダンスに強く依存するため、安 5. - ESR 定性を確保するには特別な配慮が必要です。 Analog Dialogue Volume 41 Number 2 & 3 9
  • 3. 原理的にも、 適切な ESR(周波数応答が 0dB を交差する前にスロー 人気の高い ADP33xx anyCAP ファミリーの LDO は、すでに プを低くできるくらい高いが、関連するポール P2 より前にゲイ 数年前から市販されています。この製品は、BiCMOS プロセ ンを 0dB より低くできるほど低い値)を持った適切なコンデンサ スと PNP パス・トランジスタをベースにし、優れたレギュレー を選択することは、かなり難しい場合があります。実用的な観点 ション機能のほか、上述の多くの長所がありますが、CMOS を加えれば、困難はさらに増します。というのも、ESR はブラン デバイスに比べると価格がいくぶん高めになります。 ドによって異なるからです。製造に際して使用する最小容量値に ADP17xx ファミリーなど の 最 近 の 設 計になると、完 全に は、最小周囲温度と最大負荷の極端な条件を含め、ベンチ・テス CMOS ベースで、PMOS パス・トランジスタを備えているた トが必要でしょう。コンデンサのタイプを選択することも重要で め、低価格で LDO を製造できますが、ライン レギュレーショ ・ す。おそらく最も適切なタイプは、高い容量範囲ではサイズが大 ン性能が落ちるという欠点があります。このファミリーのデバ きくなるとはいえ、タンタル・コンデンサでしょう。アルミニウム イスは、広範な出力容量に対応できますが、それでも 1μ F 以 電解コンデンサは小型ですが、ESR が低温で低下する傾向があり、 上では 500m Ω 以下の ESR が必要です。たとえば、150mA の しかも- 30℃を下回るとうまく機能しません。多層セラミック型 ADP1710 と ADP171 は小型の 1μ F セラミック出力コンデンサ では、通常の LDO に対して十分な容量がありません(ただし、以 で安定動作ができるように最適化されており、 占有するボード ・ 下に述べるように anyCAP デザインには適しています) 。 スペースがごくわずかながら、優れた過渡性能を発揮します。 300mA の ADP1712、ADP1713、ADP1714 は、2.2μF 以上の anyCAP LDO コンデンサを使用できます。 アナログ・デバイセズの anyCAP LDO アーキテクチャが採用され、 レギュレータに関連する DC/AC 性能が向上したおかげで、今では いずれのファミリーも、0.75 ~ 3.3V の 16 種類の固定出力電 LDO の実装はずいぶん簡単になりました。このアーキテクチャを 圧オプションに加え、0.8 ~ 5V 範囲の可変出力オプションが 採用したレギュレータは、その名前からわかるように、コンデン あります。ライン、負荷、温度についての精度は± 2 %以内 サのサイズにもその ESR にも比較的左右されることがなく、この です。ADP1711 と ADP1713 の固定電圧バージョンでは、リ ため広範な出力容量に対応できます。この手法はすでに普及して ファレンス・バイパス・コンデンサを接続できるため、出力 おり、市場でも今では広く利用できるようになっていますが、な 電圧ノイズを減らし、電源電圧変動除去比を改善できます。 ぜこのアーキテクチャ(図 6)が安定性の問題を簡単にするかを理 ADP1714 にはトラッキング機能があり、出力を外部電圧レー 解することもよいかもしれません。 ルまたはリファレンスに追従させることができます。定格負荷 でのドロップアウト電圧は、ADP1710 と ADP1711 は 150mV、 VIN VOUT ADP1712、ADP1713、ADP1714 は 170mV です。電源電圧変 CCOMP R1 動除去比(PSR)は高く(1kHz で 69dB と 72dB) 、消費電力 PTAT R3 D1 は低く、100μ A 負荷でグラウンド電流は 40μ A と 75μ A になり NONINVERTING VOS CL WIDEBAND gM ます。 DRIVER IPTAT R4 R2 RL 図 7 に、ADP1710 と ADP1711 の代表的な過渡応答の比較を 示します。ほぼ全負荷ステップで、1μ F と 22μ F の入出力コン デンサを使用しています。 VOUT RESPONSE TO LOAD STEP 6. anyCAP LDO FROM 7.5mA TO 142.5mA 100mA の ADP3307 や 200mA の 低 静 止 電 流 ADP3331 な ど の anyCAP LDO ファミリーは、小型の多層セラミックなど任意のタ イプの上質コンデンサを使用することで、わずか 0.47μ F の出力容 量で安定性を保つことができます。ESR は、基本的にまったく問 10mV/DIV ADP1710 1 題になりません。 CIN = 1 F COUT = 1 F 図 6 の簡略回路図では、1 つのループがどのようにレギュレーショ ンとリファレンスの 2 つの機能を提供するかがわかります。 出力は、 外付け R1-R2 分圧器が検出し、ダイオード D1 と R3-R4 分圧器を 通じて高ゲイン・アンプの入力に戻されます。平衡状態の時、こ ADP1711 CIN = 22 F のアンプは「絶対温度に比例」 PTAT)し、繰返し可能で、十分 ( COUT = 22 F VIN = 5V に制御された大きなオフセット電圧を生成します。この電圧と温 VOUT = 3.3V 度に反応する相補的なダイオード電圧降下が一緒になって、温度 TIME (4 s/DIV) に左右されない仮想バンド・ギャップ電圧である暗黙のリファレ ンスができます。 7. ADP1710/ADP1711 アンプ出力は、パス・トランジスタを制御する独特な非反転ドラ 動作ジャンクション温度範囲は- 40 ~+ 125℃です。いずれのファ イバに接続します。これにより、ミラー補償に基づくポール分割 ミリーも超小型の 5 ピン TSOT パッケージで、多種多様な電力ニー 配置で負荷コンデンサを周波数補償に含めることができます。そ ズに対応する小型フットプリントのソリューションとなっていま の結果、負荷コンデンサの値、タイプ、ESR の影響を小さくする す。 b ことができます。ポール分割方式の利点には、ライン・ノイズ除 去が優れていることとレギュレータ・ゲインがきわめて高いこと が挙げられます。これによって、卓越した精度と優れたライン/ 負荷レギュレーションが得られます。 Q:アナログ・デバイセズの LDO ファミリーについて説明してい ただけますか? A:どの LDO を選ぶかは、もちろん電源電圧範囲、負荷電圧、必 要な最大ドロップアウト電圧によります。デバイスの主な違い は、消費電力、効率、価格、使いやすさ、さまざまな仕様とパッ ケージにあります。 http://www.analog.com/analogdialogue HTML PDF 10 Analog Dialogue Volume 41 Number 2 & 3