第一部:講演会
南出将志
ペンシルバニア州立大学
気象学部 博士課程
「それでも? 夢は揺るがない」
「それでも? 夢は揺るがない」
逆説?
→「英語が不安でも…?」
→「美味しい日本食が食べられなくても…?」
→「リスクが大きくても…?」
「それでも」のお話
まずは、とある心理実験のお話から
あなたは自分が受験生の中で
平均以上であると思いますか?
まずは、とある心理実験のお話から
Q. (アメリカの高校生を対象に)
あなたは自分が平均以上のリーダーシッ
プ能力を持っていると思いますか?
A.
平均以上と回答したのが 70%以上
平均以下と回答したのは 2%以下
Dunning et al. (1989)
「平均以上効果」「人並み以上効果」
… 無意識に自分を人並み以上だと考えてしまう効果。多く
の人が、自分は他人より優れていると考える傾向にある。
…自信につながる場合もある。
→時に客観的な判断を損なわせることも!
自己紹介
 南出 将志 (みなみで まさし)
 2009.4 - 2013.3 東京大学 工・社会基盤学科
2012.12 米国大学院出願 → 全滅
 2013.4 - 2014.8 東京大学 工・社会基盤学専攻 ▶︎ 短縮卒業
2013.12 米国大学院出願 → 合格
 2014.9 - Pennsylvania State University / Dept. of Meteorology
「平均以上効果」がいかに出願に影響するかをご紹介
合格体験記
いかに
Pennsylvania State Universityに合格したか。
不合格体験記
いかに
MIT, Princetonなど名立たる大学に落ちながらも
Pennsylvania State Universityに合格したか。
GPA
英語のスコア
GRE
推薦状
エッセイ
その他
Grade Point Averageの略。
大学の成績のこと。
- A:4点, B:3点, C:2点, D:1点とした平均点。
学部生など、成果がない場合に重要視され
る傾向がある。
専門の成績が重視される。
出願に必要なもの
GPA
英語のスコア
GRE
推薦状
エッセイ
その他
TOEFL
2週間に一回受けられる
- ほぼ毎週開催。
- ※変更の可能性あり。ETSのHPを要チェック!
スコアは2年間有効
足切りスコアが設定されている場合が多い
- 100点が一つの目安
IELTSという選択肢もある
出願に必要なもの
GPA
英語のスコア
GRE
推薦状
エッセイ
その他
センター試験のようなもの
general試験とsubject試験がある
スコアは5年間有効
general試験
- ほとんど全ての大学で必要
- 21日に1回 / 年に5回まで
- ※変更の可能性あり。ETSのHPを要チェック!
subject試験
- 必要であるかは分野による
- 年に3回(4月、10月、11月)実施
- @沖縄、福岡(、札幌、東京?)
出願に必要なもの
GPA
英語のスコア
GRE
推薦状
エッセイ
その他
大抵3通必要
日本とは異なり(?)、率直な評価を述べるら
しい。その分重きが置かれる。
強い推薦状
- 自分のことをよく知っている
- 世界的に有名
- アメリカのPhDを体験している
- 出願先の教授と知り合い
今のうちに先生方と仲良くしておこう!
出願に必要なもの
GPA
英語のスコア
GRE
推薦状
エッセイ
その他
エッセイ
Statement of Purpose(SOP)と呼ばれる
志望動機書(&研究計画書)のこと
その他
研究成果
奨学金
…etc
出願に必要なもの
出願当時の心境
テストさえ最低限とれれば、
残りはなんだかんだ評価されて
合格できるだろう。
GPA
英語のスコア
GRE
推薦状
エッセイ
その他
客観的な基準
- 目標点数が明確
- 目立ちにくい
自分の状況における最適解
- 客観的な基準がなく、どうやって
頑張ればいいのか分かりにくい
- 差異が目立つ
- 平均以上だと思い込みがち!
「平均以上効果」の罠
出願の心構え
× テストさえ最低限とれれば、
残りはなんだかんだ評価されて
合格するだろう。
○ テストもさることながら、
点数化されないところでこそ
客観的に判断し、
目立たないといけない。
出願結果
2012.12 米国大学院出願 2013.12 米国大学院出願
 装備
- GPA:3.75
- TOEFL:100(R26, L28, S22,W24)
- GRE: V146, Q167, AW3.0
- 奨学金:JASSO(3月に決定)
- 実績:無し
 出願結果
- 6戦 0勝6敗
- × MIT(Earth, Atmospheric & Planetary
Sci. / Civil Eng.), Princeton, Columbia,
UC Berkeley, Stanford
 装備
- GPA:3.78
- TOEFL:100(R26, L28, S22,W24)
- GRE: V147, Q168, AW3.0
- 奨学金:船井情報科学振興財団
- 実績:英語論文×1, 日本語論文×1,
国際学会発表×2, 国内学会発表×2
 出願結果
- 8戦 2勝6敗
- ○ Pennsylvania State, Miami
- × MIT(Earth, Atmospheric & Planetary
Sci.), Princeton, Columbia,
Washington, Stanford
合格校には
強い推薦状
 最低限のスコアは当たり前
 +αのアピール(コネクション,強い印象)
が明暗を分ける
合格の先に待っているのは
さらに厳しい戦い
- 世界中から集まってくる優秀な学生たち
- 慣れない環境
合格の先に待っているのは
「壁を超えた先に待っているのはもっと高い壁。
だから、壁を超える行為そのものを楽しめることが
とても大切。」
合格の先に待っているのは
挑戦することに何の壁もない
- 金銭面・指導など手厚いサポート
- 他にやること無し
- 旅の恥はかき捨て
やりたいことがあるならば、
遠慮せずに飛び込んでみることを
お勧めします!
まとめ
なぜならみなさんは、
「平均以上」なんですから
まとめ
負けると思っていたら挑戦なんてできない
ただ、「平均以上」のところで勝負すればよい
 得意な分野で攻められる受験
 人一倍情熱を注げる研究対象
 自分が得意な研究手法(を使っている研究室)の選択
まとめ
傲慢な「平均以上」感覚をそのまま活かす
「平均以上(上位1%?)」
× 能力の全振り = ワクワク感

海外大学院留学説明会@東京大学20150725

Editor's Notes

  • #7 上位10%以内と答えたものが全体の60%(実際には10%しかいないはず)、1%以内と答えたものが25%いたという。