16. 第1の技術
ネガティブ感情の悪循環から脱出する!
E s c a p e f r o m N e g a t i v e S p i r a l
不安、怖れ、怒り、憂鬱感などのネガティブな感情は、
失敗体験や逆境に直面したときに生まれる。
ネガティブ感情は繰り返され悪循環となることで問題となる。
そのためには4種類の気晴らしが有効である。
①運動系 ②音楽系 ③呼吸系 ④筆記系
夢中になり没我没頭する「フロー体験」もネガティブ感情の悪循環を断ち切ることに役立つ。
17. 第2の技術
役に立たない「思いこみ」をてなずける
C h a l l e n g e Y o u r H i d d e n B e l i e f
思い込みには7種類のタイプがある。
自分の思い込みのタイプを自覚し、
3つの選択肢(追放、受容、訓練)から対処法を選ぶことが
ネガティブ感情にコントロールされないためにも肝要である。
批判犬
正義犬
負け犬
あきらめ犬
心配犬
謝り犬
無関心犬
「彼らが悪い!」
「それは不公平だ!」
「自分は役に立たない・・・」
「うまくいかない・・・」
「私にはできない・・・」
「私が悪いんです・・・」
「どうでもいいです・・・」
怒り・不満
嫌悪・憤慨・嫉妬
悲哀・憂鬱感
不安・憂鬱感・無力感
不安・怖れ
罪悪感・羞恥心
疲労感
18. 第3の技術
「やればできる!」
という自信を科学的に身につける
S e l f E f f i c a c y
ある目標や行動に対して「自分ならやればできる!」
と感じる度合いである「自己効力感」は、
困難から立ち直ろうとするときに必要である。
自己効力感は、
1.実体験:実際に行い成功体験を持つこと(直接的達成体験)
2.お手本:うまくいっている他人の行動を観察すること(代理体験)
3.励まし:他者からの説得的な暗示を受けること(言語的説得)
4.ムード:高揚感を体験すること(生理的・情動的喚起)
によって形成される。
19. 第4の技術
自分の「強み」を活かす
P l a y f o r Y o u r S t r e n g t h s
レジリエンスのある人は、
自分の強みは何かを把握している
自分の強みを平時から磨いている
自分の強みを有事に活かすことができる
強みとは
本質的で自分に活力を与え、最高の実力と成功へと導く、内に存在する資質
どうすれば自分の本質的な強みを発見出来るか
1.強み診断ツールを使って自分自身で強みを把握すること
(VIA-IS、ストレングス・ファインダー、Realize2)
2.信頼できる人から「強みコーチング」を受けること
20. 第5の技術
こころの支えとなる
「サポーター」をつくる
S o c i a l S u p p o r t
家族、友人、同僚、恩師などの
自分にとって大切と感じられる人たちは、
困難な体験をして精神的に落ち込んでいるときに
折れそうになったこころを支え、
早期に立ち上がるために必要な叱咤激励をしてくれる
ありがたい存在である。
有事の逆境が起きる前の平時のときに、
自分にとって大切な5人を選び
「いざという時のサポーター」として
リストアップをしておくことがすすめられる。
21. 第6の技術
「感謝」のポジティブ感情を高める
G r a t i t u d e
人に助けてもらったとき、
良い状況に恵まれときに生まれる感謝の感情は、
幸福度が高まるだけでなく、
ストレスを低減し抑うつうや不安の徴候が下がることから、
逆境を体験したつらい時期の立ち直りの方法として有効である。
感謝の念を高める3種類の手法
1.感謝日記を書く
2.3つのよいことを思い出す
3.感謝の手紙を書く
22. 第7の技術
痛い体験から意味を学ぶ
G r o w t h f r o m A d v e r s i t y
逆境体験には自分を成長させ、次の困難を乗り越えるための
価値ある意味や知恵が隠されている。
そのためには、
1.被害者でなく、再起した者の立場で物語を形成する。
2.精神的な落ち込みから抜け出したきっかけは何かを回想する。
3.ゼロの状態からいかにして這い上がってきたのかに着目する。
そして逆境物語を俯瞰して意味を探求することが有効である。