GeoOperationsは、Qlik Sense Enterprise SaaS上で、２つの地点の 最短距離や移動時間によるエリアなどの地理空間計算を行う機能 ですが、 これまでは特別なスクリプトを記述する必要があり、 ややとっつきにくい印象がありました。しかし昨年末にスクリプトを 生成するための３つの分析接続がリリースされ、とても使いやすく なっています。 当セッションでは実際にGeoOperations を使用して地理空間計算を 行って、地図上にマッピングを行う手順をご紹介します。

1. Yuki Suzuki
Senior Solution Architect,
Qlik
Qlik Tips
実践！GeoOperations
2023年4月18日

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過去のTECH TALKでご紹介しています。
https://techplay.jp/eventreport/852988
詳説 Qlik Sense GeoOperations - Qlik Sense
SaaSの地理計算機能の詳細解説とデモ
今回は、GeoOperations の機能を、新しいコネクタにより簡単に実現する方法をご紹介します。

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GeoOperations は包括的な地理分析機能を提供
(※1) Qlik Sense Businessでは利用できません
(※2) Qlik GeoAnalytics ConnectorまたはQlik
Sense GeoOperationsに、機能が追加される形式
Windows版 Qlik Sense SaaS版 Qlik Sense
標準のマップチャート(オンデマンド検索含む)
視覚化
Qlik GeoAnalytics Connector Qlik Sense GeoOperations (※1)
地理計算
追加オプション - Qlik Geocoding (※1) (※2)
ジオコーディ
ング
追加オプション - Qlik GeoAnalytics Enterprise
Server
オンプレミス
• Qlik Sense のエディションによる違い
https://help.qlik.com/ja-JP/cloud-
services/Subsystems/Hub/Content/Global_Common/GeoOperati
onsFunctions/GeoOperations.htm

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GeoOperations でできること１
地理データをロード
データセットの最大サイズには、次の制限が適用されます。
•最大行数: 50,000
•メモリ内の最大データセット サイズ: 150 MB
•ルーティングの最大行数: 400
•名前検索の最大行数: 20,000

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GeoOperations でできること２
地理計算
分類 演算子 機能
集約
Binning
指定されたしきい値距離内にあるポイントをグループ化し、五
角形または長方形のビンを作成
Cluster 指定されたしきい値距離内にあるポイントをグループ化
ジオメトリ
Closest
最も近いオブジェクトを検索、直接距離または道路に沿った距
離
Within 親エリアと子エリアの関係
Intersects ２つの領域を合わせたエリアを作成
Dissolve 領域を結合および簡略化して、新しい領域を作成
Simplify
ジオメトリを一般化して、ズームアウトしたスケールでのレス
ポンスをあげる
検索
Address to point lookup* 住所から場所を検索
IP lookup IPアドレスから場所を検索
Point to address lookup* 場所から住所を検索
ロード Load
Qlik Cloud でネイティブにサポートされていないデータ ソー
スをアプリにロード
ルートベース
Closest
最も近いオブジェクトを検索、直接距離または道路に沿った距
離
Routes
– チャート数式でも利用可
原点と終点の間のルートと距離
TravelAreas
– チャート数式でも利用可
特定の時間または距離内でデータセットの原点から到達可能な
エリア
* Qlik GeoCodingライセンスが必要

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GeoOperations ウィザード
GeoOperations のスクリプトジェネレーター (SaaS only)
コネクタを使って、Geooperations で地理空間計算を行ったり、地理データ
をロードするスクリプトが、簡単に記述できるようになりました。
データマネージャーでは使用できません。
地理データをロードして変換します。
GeoJSON ファイルをアプリにロー
ドします。
Shape ファイルをアプリにロードします。

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Qlik GeoOperations に関するコネクタの作成
ハブから作成
用途に応じてコネクタを選択します。
コネクタには特に設定項目はありません。

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Qlik GeoOperations に関するコネクタの作成
ロードスクリプトでの作成
用途に応じてコネクタを選択します。
コネクタには特に設定項目はありません。

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Qlik GeoOperations をつかった地理計算
Wizard画面を開く
作成したコネクタの「データを選択」アイコンをクリックします。
Select data to load の画面が開きます。

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Qlik GeoOperations をつかった地理計算
Wizardの項目を設定
Operationを選択します。
Operationによって必要な項目を入力します。スクリプトが表示されたら、「スクリプトの挿入」をクリックし
https://help.qlik.com/ja-JP/cloud-
services/Subsystems/Hub/Content/Global_Common/GeoOperationsFunctions/GeoOperations-QlikGeoOperations.htm

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Qlik GeoOperations をつかった地理計算
Binningの例：ロードしたテーブルを基にする場合
１．もととなる位置情報を持つテーブルをロードします。
位置情報を示す項目がない場合はGeoMakePoint関数で作成しておきます。

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Qlik GeoOperations をつかった地理計算
Binningの例：ロードしたテーブルを基にする場合
２．GeoOperationsの接続からデータを選択します。
３．Operationで「Binning」を選び、各項目を入力します。
Binの形
五角形か長方形か
Binのサイズと
縦横の比率
元にするデータを選ぶ
Loaded tableを選ぶと
テーブル名を入力
キーを自動で作るか、
元データの項目を指定
ジオメトリの種類を指定して
その項目を入力
CRS(座標参照システム)は
自動または選択
最後に作成するテーブルをチェック
（Binningの場合はひとつ）

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Qlik GeoOperations をつかった地理計算
Binningの例：ロードしたテーブルを基にする場合
ロードスクリプトが自動で追加されます。
[BinningResultTable]:
Load * Extension GeoOperations.ScriptEval('
SELECT 告示番号, BinId, BinTable.BinPolygon, BinTable.CenterPoint, dataset.LonLat FROM
Binning(type="hexagonal", gridSize="0.5", gridWidthHeightRatio="1.5")
DATASOURCE dataset INTABLE keyField="告示番号", crs="auto", pointField="LonLat"
', 施設概要表);
SELECT文に英数字以外がある場合は、 [ ]で囲みます。→ [告示番号]
ここはダブルクォーテーションの
まま
その他の項目も直接スクリプトを変更することができます。

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Qlik GeoOperations をつかった地理計算
地理計算の元とするデータの種類：各Operation共通
１．ファイルベースの地理データ
DXF、ESRIJSON、GeoJSON、GML2、ShapeFile(zip 圧縮済み)
URLにhttps、スペースのファイル、Webストレージプロバイダーのファイルを
 スペースのデータの指定： lib://DataFiles/<file name>
 Webストレージ プロバイダのデータの指定：lib://<Web Storage Provider>/<file name>
２．区切りテキストファイルからのデータのロード
URLの指定は同上
３．標準エリアとポイント
Qlik GeoAnalytics Server 場所情報サービスからデフォルトのポイントやエリア
国、首都、主要な都市や地区、空港、郵便番号など場所のタイプを指定
４．スクリプト内で前にロードされるテーブル

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Qlik GeoOperations GeoJSON 接続の使用
Qlik Cloud のスペースのGeoJSONファイルを読み込み
Datafilesの「デー
タの選択」をク
リック
GeoJSONファイルをあらかじめQlik Cloudにアップロードします。
ハブからは実施することができず、ロードスクリプトで行います。
「ファイルを選択」の画
面で、GeoJSONファイル
を
ドラッグ＆ドロップ
 アップロードされたかどうかは
ファイルの種類を「地理ファイル」として
確認
 ここでファイルを選択して読み込むこと
はできない
 また、データを変更する場合はここで削
除して
再度アップロードを行う

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Qlik GeoOperations GeoJSON 接続の使用
Qlik Cloud のスペースのGeoJSONファイルを読み込み
スペース上のファイル指定
lib://DataFiles/A27-21_13.geojson
「データの選択」をク
リック
キーを自動で作るか、
元データの項目を指定

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Qlik GeoOperations GeoJSON 接続の使用
Qlik Cloud のスペースのGeoJSONファイルを読み込み
[GeofileLoadResult_A27_21_13.geojson]:
Load * Extension GeoOperations.ScriptEval('
SELECT dataset_Geometry, A27_003, A27_004, A27_001, A27_002, A27_005 FROM
Load()
DATASOURCE dataset GEOFILE url="lib://DataFiles/A27-21_13.geojson",
keyField="A27_003", type="geoJson", expectedGeomType="auto", crs="auto"
');
ロードスクリプトが自動で追加されます。

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Qlik GeoOperations shapefile 分析接続の使用
Qlik Cloud のスペースのShapeファイルを読み込み
Shapeファイルをあらかじめ、GeoJSONと同様に、Qlik Cloudにアップロードします。
必要な項目を指定します。
項目はGeoJSONの場合
と同様です。

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Qlik GeoOperations hapefile 分析接続の使用
Qlik Cloud のスペースのShapeファイルを読み込み
[GeofileLoadResult_A27_21_13_GML.shpzip]:
Load * Extension GeoOperations.ScriptEval('
SELECT A27_001, A27_002, A27_003, A27_004, A27_005, Geometry FROM
Load()
DATASOURCE dataset GEOFILE url="lib://DataFiles/A27-21_13_GML.shpzip",
keyField="A27_003", type="shape", expectedGeomType="auto", crs="EPSG:4326"
');
ロードスクリプトが自動で追加されます。

20. Thank you ！