2022.6.4 配布用
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【アンケート結果】医療的ケア児等の災害対策への備えについて
調査対象:高知県内の医療的ケア児等の家族
(医療的ケア児者、重症心身障害児者、以前医療的ケアがあったが現在はない、あったりな
かったりしている場合。家族会以外の家族も含む。
)
調査期間:2022.5.13~31
回 答 数:16名(医療的ケア児者等:20 歳前後以下)
調 査 元:高知県医療的ケアの必要な子どもの家族の会~結人(ゆいと)~
3 医療的ケア児等の体調を維持するために、医療機器や電気製品(吸引器、電気毛布なども含む)で
必要なものを教えてください(複数回答可)
。
・人工呼吸器(4 人) ・酸素濃縮機(7 人) ・IVH(中心静脈栄養)
(1人)
・注入ポンプ(1 人) ・腸瘻用ポンプ(2 人) ・点滴用ポンプ(1 人)
・吸引器(11 人) ・吸入器(ネブライザー)
(7 人)
・ポットなどお湯を沸かす物(8 人) ・電気毛布(3 人)
・加湿器(冬期)
(2 人) ・冷暖房(2 人) ・電灯(夜間)
(1人)
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6 質問5で自宅でしのぐ(避難しない)と判断した理由を教えてください(複数回答可)
。
・医療的ケアを継続できない。
(4 人)
・医療的ケア児等が滞在できる避難場所が分からない。
(4 人)
・かかりつけ病院やショート先など普段利用している所へ行くには浸水等で避難できないことが
・医療的ケア児等と医療機器をもって避難する手段がない。
(4 人) 予想される。
(5 人)
・医療的ケア児等と医療機器をもって避難するための支援者がいない。
(2 人)
・医療的ケア児等が環境の変化に敏感だから避難所に適応できない。
(3 人)
・医療機器のアラームや吸引の音、医療的ケア児等の声などが他の被災者の迷惑になる。
(4 人)
・ケアの際の臭いが他の被災者の迷惑になる。
(3 人)
・COVID-19 などの感染が心配(6 人)
・体温調節が難しく、避難所の環境に適応できない。
(4 人)
・避難したとしても受け入れ体制が整っていると考えにくい。
(1 人)
4 以下の医療的ケア児等(現在医療的ケアがない、あったりなかったりを含む)の災害時の備えの状況
について教えてください。
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8 質問 7 で指定避難所・福祉避難所に避難しないと答えた理由を教えてください(複数回答可)
。
・医療的ケアを継続できない。
(6 人)
・医療電源や医療材料など専門的な支援が受けられる環境ではない。
(6 人)
・医療的ケア児等と医療機器をもって避難する手段がない。
(2 人)
・医療的ケア児等と医療機器をもって避難するための支援者がいない。
(3 人)
・医療的ケア児等が環境の変化に敏感だから避難所に適応できない。
(3 人)
・医療機器のアラームや吸引の音、医療的ケア児等の声などが他の被災者の迷惑になる。
(6 人)
・ケアの際の臭いが他の被災者の迷惑になる。
(2 人)
・COVID-19 などの感染が心配(5 人)
・体温調節が難しく、避難所の環境に適応できない。
(4 人)
・地震・津波を意識している。自宅が高台にあり避難経路が浸水するとされているため(1 人)
・電源確保ができるかどうかがわからない。
(1 人)
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11 医療的ケア児等の家族、支援者等との安否確認について、何か取り決めていることはありますか。
(複数回答可)
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13 質問 12 で、災害時個別支援計画を作っている場合、感想(不安や課題など)をお聞かせください。
・実際起こった時には何も支援がない、計画だけなので安心材料にならない。
・現在打合せ中
・作る話はあるが、具体的な話まで入っていない。
・コロナ禍になってからは個別支援計画があまり更新されていないので不安がある。
・安否確認の連絡網、避難場所、避難支援者名などを記載しているが、災害が発生した場合の対応が
実際にできるかどうか不安。
<参考>
MEIS: https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09309.html
K-DiPS(Kanazawa and Kochi Disaster Preparedness System)
: https://k-dips.jp/
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15 質問 14 で、登録していない理由を教えてください。
・そういったものがあるのを知らなかった。
(4 人)
・登録しても本当に活かせられるのか、半信半疑な気持ちもあり、登録途中で止まっている。
あと登録しても、登録しただけになってしまっている。
・よくわからないため
・普段の生活で忙しく、ゆっくり登録する時間がないから(2人)
・登録して必要な支援が受けられる状態にないと感じるから
・登録する機会がなかったから
・現時点では内容をあまり把握していない。今後は登録を検討している。
17 質問 16 で、作っていない理由を教えてください。
・ヘルプカードを知らなかった。
(6 人)
・持っているが作っていない。
・作り方がわからない。
・特に困った事がなかったから
・現時点で内容を把握していない。
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19 その他、今後、高知県・市町村において災害対策を進めてもらう上で、不安や課題、要望したい
ことはありますか。
・まずは、災害時の個別支援計画を作って、情報共有し、体制を整えたい。
・災害時、かかりつけ病院までの避難経路を知りたい。
・最寄りの医療機関を含めた避難訓練を実施・参加させてほしい。
・医療的ケア児に関わらず、障害のある子ども・大人を受け入れる体制が整っていない。
・災害時、不安の中で他人の目を気にしながら仲間がいない状態でケアしていける自信がない。
・わからない。
・災害時にそれぞれの医療的ケア児のニーズに対応できるようにするにはどのような対策が必要
になるか、いろいろな想定をして災害対策を進めてもらえたらと思う。
・呼吸器が生命維持装置として大事なので、電源の確保が必須になる。そこが一番不安。
・災害で自宅に住めなくなった場合、子供を預かってもらえる所があるかどうかが不安。
また津波などで両親とも死亡した場合に、速やかに子供を預かってもらえる所があるか、また
その必要性を気が付いてもらえるのかという不安がある。
・大規模な災害時に町村部の携帯電波の安定。
・医療資材(小児用)が不足した時に配布してもらえるのか不安。
・医療的ケア児の避難場所の検討をしてほしい。
・酸素ステーション、電源ステーションを設置する場所が知りたい。
・在宅生活を開始するときに、
「医療的ケア児の防災マニュアル」や「ガイドブック」のようなもの
があったら不安も少なくなる。
・医療的ケアがあっても在宅サービスを利用していない家族(病院との往復のみ)は地域とのつながり
もあまりなく、災害時の支援について不安の声がある。
・災害時の計画以外にもサポートファイルや、医療福祉機関、学校等での書類で、ケアや病状、薬等に
ついて同じ情報を何度も記入することが負担。災害時にも使えるよう様式の統一を検討してほしい。
・個別支援計画を作ることが目的になっている。避難訓練、勉強会等を継続開催し対策してほしい。
・医療的ケア児等コーディネーター等を通じ、当事者家族や関係者の意見をもっと把握し、具体的な
対策を進めてほしい。
<参考>高知県「日本一の健康長寿県構想第 4 期(R2-5)Ver.3」
(R4.3.24 改定)P48 より
*医療的ケア児数:76 名(うち高知市 37 名)
(R3.12 高知県障害福祉課調べ)
*災害時における個別避難計画等が策定されている医療的ケア児:約 15%(R3.12 県障害福祉課調べ)

停電から医療的ケア児を守る!!キックオフイベント資料.pdf