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4/19/2014 1
アンケート分析で、AICを自力でstep
より改善してみた
@tanimocchi
38th Tokyo.R
4/19/2014 2
自己紹介
 Twitter ID: @tanimocchi
(もっちぃ)
 数学科出身、博士(情報科学)
 所属:タヒにかけ半導体
 仕事:マーケティングなのか?
新規事業開拓なのか?
 統計解析は必要! だと信じてる
 統数研公開講座には時折参加してますので、ご一緒の際は宜しくお願いします。
 アンケート設計・分析にも従事 ← 今回はココからネタ作成
 ちなみに、Rは第30回のTokyo.Rでインストールしました。
⇒ 今回の資料には、やっとRのコード片(極僅か)が登場します!
38th Tokyo.R
4/19/2014 38th Tokyo.R 3
分析対象アンケートの
設問構成概要
4/19/2014 4
アンケートの設問構成
 基本的に4象限モデル(のハズ)
38th Tokyo.R
お前誰よ?
展示どうよ?
何使ってんの?
どこで買ってんの?
業種
職種
役職
カテゴリー
展示品
採用中製品
次期採用予定品
採用ポイント
購入ルート
情報収集ルート
4/19/2014 38th Tokyo.R 5
分析のゴール
4/19/2014 6
分析のゴール
 テレマーケティングや顧客訪問で、
 紹介製品の製品購入意思がありそうか否かを、
 製品紹介を行う前に、
 簡単に確認できるような質問票の作成
38th Tokyo.R
買う 買わないor
⇒ 二項選択モデル
4/19/2014 7
ロジスティック回帰
38th Tokyo.R
http://www.slideshare.net/horihorio/tokyo-r33-logi
4/19/2014 38th Tokyo.R 8
ドメイン知識で頑張る
採用中製品
次期採用予定品
採用ポイント
目的変数はこの中の具体記的製品
4/19/2014 9
目的変数に関係なさげな説明変数
 仮定1:紹介対象製品は、誰でも割と容易に購入可能
 実際には、そうでない場合もあるので、常に成り立つわけではないん
だけど、細かい事は気にしないって事で
 仮定2:紹介対象製品は、広い意味で割と知られている
 「何ぞこの仮定?」 って思うかもだけど、業界だったら、x86互換
チップといった場合の“x86”が何かは広く知られている、そんな感じ
38th Tokyo.R
採用中製品
次期採用予定品
採用ポイント
∋紹介対象製品
購入ルート
情報収集ルート
×あんま関係ないでしょ……多分w
4/19/2014 10
説明変数間の多重共線性の排除
 「展示どうよ?」を構成する設問の、「カテゴリー」と「展示品」
それぞれの選択肢は、組合せによって互いに強い相関を持つ
 展示品は、いずれかのカテゴリーに属するため
⇒ 「カテゴリー」と「展示品」の選択肢を、かぶらない
ように回帰モデルをそれぞれ作成し、比較
38th Tokyo.R
採用中製品
次期採用予定品
採用ポイント
∋紹介対象製品
カテゴリー
展示品
カテゴリー
展示品
それぞれのモデルを作成
4/19/2014 11
隠れ因子:疑似相関変数の排除
 「お前誰よ?」と「紹介対象製品」の隠れ因子は「展示会どう
よ?」。つまり「カテゴリー」とか「展示品」とか。
 業種や職種で、興味対象だいたい決まるでしょ。
 多くの場合、展示会には調査目的で来てるんだし。
⇒ 「お前誰よ?」の選択肢を説明変数から排除
38th Tokyo.R
採用中製品
次期採用予定品
採用ポイント
∋紹介対象製品
業種
職種
役職
カテゴリー
展示品
隠れ因子
4/19/2014 12
目的変数に関係ありそうな説明変数
 「採用ポイント」はもちろん関係
 「採用中製品」も、選択の結果で、選択傾向を表す変数だと
考えれば、もちろん関係
 これまでのスライドで、互いに排他として扱う必要はあるが、
「カテゴリー」と「展示品」も関係
38th Tokyo.R
採用中製品
次期採用予定品
採用ポイント
∋紹介対象製品
カテゴリー
展示品
カテゴリー
展示品
それぞれのモデルを作成
採用中製品
次期採用予定品
採用ポイント
4/19/2014 38th Tokyo.R 13
Stepで突撃!
4/19/2014 14
有意確率に着目してStep繰返し実行
 有意確率が10%以下の変数だけからなるモデルが得られる
まで、変数指定を実施しながら、Stepを実施。
 前処理で、csvファイルを関係する変数だけのものに修正
 R内部で処理するとしんどいので、変数選択とかはスクリプト(awkと
かsedとかgrepとかそんなんで)で適当に実施し、Rコマンドを生成
38th Tokyo.R
ほげほげ <- read.csv("ファイル名.csv", header=TRUE)
ほげほげ.glm <- glm(formula = 紹介対象製品名~,data=ほげほげ, family=binomial)
sink(“ほげほげ.txt")
print(summary(ほげほげ.glm))
print(extractAIC(ほげほげ.glm))
#
# ここで一旦途絶えて、“ほげほげ.txt”をスクリプトで処理していたり……
#
ほげほげ.glm <- glm(formula = 紹介対象製品名~ 生き残った変数1+生き残った変数2
+……,data=ほげほげ, family=binomial)
sink(“ほげほげ2.txt")
ほげほげ.glm2 <- step(ほげほげ.glm)
print(summary(ほげほげ.glm2))
4/19/2014 15
まぁこれ、アカンやつですよね
 説明変数に、「採用中製品」しかない!
 とはいえ、他の紹介対象製品での結果含めて眺めてみると、並んだ
製品名は、「確かに移りたいかもなぁ」とか「それ使ってたら移りたくな
いよねぇ」とか思えるようなものではあった。
 「カテゴリー」または「展示品(製品の使い様)」が無いのは寂し
い! ⇒ AICを改善するバッチリな変数追加がしたい!
 「採用のポイント」、実は有意な相関が見られないって、設問間の全2
×2クロス表の分析や市場特性から、事前に分かっていたり……
38th Tokyo.R
Estimate Std. Error z value Pr(>|z|)
(Intercept) -3.2524 0.1125 -28.919 < 2e-16 ***
採用中製品1 2.7092 0.1694 15.998 < 2e-16 ***
採用中製品2 1.3652 0.2004 6.813 9.56e-12 ***
採用中製品3 0.5151 0.2274 2.265 0.0235 *
AIC: 1135.3
4/19/2014 38th Tokyo.R 16
モデルに気合でドメイン
知識を反映させる
4/19/2014 17
初期変数選択ヒューリスティックス
 目的変数と説明変数の全組合せを構成し、夫々の組合せに
対して、有意確率が10%以下の変数を選択。
 (紹介対象製品、展示品)
 (紹介対象製品、採用中製品)
 (紹介対象製品、採用ポイント)
 (紹介対象製品、展示品、採用中製品)
 (紹介対象製品、展示品、採用ポイント)
 (紹介対象製品、展示品、採用中製品、採用ポイント)
 上記で選択した変数全体を、改めて説明変数と定義。
 (先と同様)有意確率が10%以下の変数だけからなるモデル
が得られるまで、変数指定を実施しながら、Stepを実施。
38th Tokyo.R
4/19/2014 18
結果:他の変数はそのまま同じで改善
38th Tokyo.R
Estimate Std. Error z value Pr(>|z|)
(Intercept) -3.2524 0.1125 -28.919 < 2e-16 ***
採用中製品1 2.7092 0.1694 15.998 < 2e-16 ***
採用中製品2 1.3652 0.2004 6.813 9.56e-12 ***
採用中製品3 0.5151 0.2274 2.265 0.0235 *
AIC: 1135.3
Estimate Std. Error z value Pr(>|z|)
(Intercept) -3.3674 0.1307 -25.757 < 2e-16 ***
採用中製品1 2.6983 0.1698 15.895 < 2e-16 ***
採用中製品2 1.3925 0.2020 6.894 5.42e-12 ***
採用中製品3 0.5172 0.2277 2.271 0.0231 *
カテゴリーX 0.3182 0.1680 1.894 0.0582 .
AIC: 1133.8 紹介対象製品が属するカテゴリー
4/19/2014 19
まとめ
 設問間の多重共線性や隠れ因子を、最初から考慮してアン
ケートを設計し、そのドメイン知識を最初の変数選択で利用。
 初期設定で与える変数群に、更にドメイン知識を反映させる
べく、可能な(目的変数、説明変数)の組合せを全て列挙し、
有意確率が10%以下となる変数を選択。
 これら改善で、「カテゴリー」または「展示品(製品の使い様)」
のどちらかのモデルでは、紹介対象製品に対応する適切な選
択肢が説明変数として自動選択された。
 とはいえ、設問間の全2×2クロス表の構成と、その可視化(Barch
artなど)での事前分析は、実は大事
 但し、今回の手法はヒューリスティックスなので、「当たるも八
卦、当たらぬも八卦」である事に注意。
38th Tokyo.R
4/19/2014 38th Tokyo.R 20
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