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Mobile Asia Expo 2012レポート




2012年7月4日
P.P.Communications Inc.
                          Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
Mobile Asia Expo 2012 開催概要



                                                                    <イベント概要>

                                                                      GSMA主催による第1回 Mobile Asia Expoは、「Mobile World
      開催日時        2012/06/20(水)-06/22(金)                              Congress」の“アジア版”という位置づけで開催された。
                  (最終日のみコンシューマーに開放)                                   昨年まで香港で行われていた「Mobile Asia Congress」がカン
                                                                      ファレンスが中心の小規模な展示だったのに対し、 Mobile
      開催場所        上海、 Shanghai New International Expo Centre (展示)
                                                                      Asia Expoは展示を強化。
                  The Kerry Hotel (カンファレンス)
                                                                      プロフェッショナル向けのモバイルビジネス商談プラットフォーム
      スローガン       The New Mobile Era                                  としての役目と、GSMA初となる“プロシューマー”(プロフェッショ
                                                                      ナルレベルのコンシューマー/モバイル好き)に向けた最新モバ
      来場者数   15,500人(81カ国から/出展者・メディア含む)                               イル技術/サービスの紹介の日程を設けたことが特徴。
             来場者推定6-7千人(地元メディアが聞いた市政府筋談話)                             出展社はモバイル業界からだけでなく、 自動車、ゲームといっ
      カンファレンス来場者 1,800人(内、60%以上がCレベル)                                 た他産業からも集まった。
      出展社数        200社以上                                              2013年は6月の24日週に開催される予定とのこと。

      会場面積        8,000sqm




   P.P.Communications Inc.                                    -1-                  Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
Mobile Asia Expo 2012 サマリ

      全体の印象                                                TD-LTE
   • アジア地区のMWCというより、中国のキャリア及び企業の主張が色
                                                       • MAEのスポンサーでもあるGTIがGTIアジアカンファレンスを同時開催。
     濃く現れたローカル展示会であった。
                                                         TD-LTEの「標準化」と「国際展開」が強調され、FDD方式と競合ではな
   • GSMA事務局は、Mobile Asia Expoの来場者数を15,500、出展社           く共存するものという考えが示された。
     数を200と発表した。事前見込みでは来場者数2万、出展社数500
                                                       • チャイナ・モバイルはTD-LTEが実現するワイヤレスシティを展示、また
     とされており、目標値には届かなかった模様。
                                                         ZTEや大唐電信はTD-LTE対応の端末やチップセットを展示するなど、
   • GSMA初のビジネス&コンシューマー向けのイベントと名打たれてい                    TD-LTEプロモーション的性格の展示会となっていた。
     たが、コンシューマーの来場はそれほど多くみられなかった。
                                                       • またZTEは、基調講演で「モバイルの新時代にはTD-LTEが4Gのメイン
   • 出展に関しても、ソリューションビジネスやモジュールなど2B向けの内                   ストリームになる」とアピールし、日本のメディア向けに行った同社のプ
     容が多く、コンシューマーを意識したものではなかった。                          レスツアーでもFDD-LTEおよびTD-LTE両対応のチップを使った端末
   • 今回、多くのテレコム企業が中国側陣営とみられることを嫌い、途                      開発を紹介した。
     中で展示を見送ったといわれている。その割に中国政府のフォロー
     は薄く、逆に気を使っているのを感じる。今後のMAEの発展のために                      NFC
     は、中国的価値観で通信市場をリードするのではなく、参加する国                    • NFCを利用したモバイルペイメントも、ドコモブースや中国移動、ZTE
     際的企業のベネフィットを明確にする必要があるだろう。                          など様々なブースで見られたトピックだった。
                                                       • SKテレコムはGSMAより招聘され、GSMAパビリオン内で、NFCをベー
                                                         スにしたサービス「NFC&JOY」を紹介。KDDIのNFC端末を使ってデモ
                                                         ンストレーションを行った。
                                                       • 実際の展示においては、協業先が日本のKDDIであり端末も同社のも
                                                         のであると記載はされていたが、招聘されたのがSKテレコムであり、
                                                         取り上げるメディアの記事も当然SKテレコムが主語となっている。


                                                           他産業との協業
                                                       • 基調講演「モバイルイノベーション」には、ドコモ/HTC/Datangのトッ
                                                         プが登壇し、グローバルな異分野のパートナーとの提携による可能
                                                         性の広がりを示唆した。
                                                       • また、BMW China、Tencent、SMGなどテレコム業界外からの出展も
                                                         見られた。


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1    Findings




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展示会への期待と現実


                                                                           消費市場としての端末やサービス動向に対する関心
                                世界最大の携帯電話市場の動向に対する内外の強い関心                  技術や規格のスタンダードに対する影響への関心
                            期                                              上記を踏まえたビジネス・モデルやエコ・システムへの関心
                            待
                                                                           世界で最も活力のあるセクターであるアジア発の情報発信
                                中国で開催される「国際的」展示会の意義・重要性の高まり                欧米主導の業界構造に対する建設的なアンチテーゼ
                                                                           上記を踏まえたベストプラクティスの提案と気づき/動機付け

                                             受け皿



     来場者数12万人/出展社500社を誇                                                    世界最大の通信イベントMWCを主催
     る中国最大の通信展示会                                                           するGSMAが主催
     政府(中国情報工業化部)主催                PT/Expo         Mobile Asia Expo        会議体であったMobile Asia
     国策の推進と、それに賛同する企業の                                                     Congressをプロシューマー向けの展示
     アピールの場                                                                会形式に拡大・改編




     “大本営発表”的な色彩が強い                                                   現実的な商談の場であり、具体的なソリューション
                                                                      を訴求する、民間主催のビジネス・プラットフォーム

                                                                                 しかし結果は・・・

    初開催ということもあり、期待した内容・結果にはなっていないが、                                    中国国内に閉じたローカルな出展内容
    民間主催によるアジア発の国際展示会の意義は大きい。                                現         どちらかといばBtoB的な専門展示会
    今後については、展示会に対する認知度を高め、業界内だけで                             実
                                                                       一般コンシューマーの来場は少なく、生活者向けのアピー
    なく、一般生活者にも直接リーチできる唯一最大の場として活性                                      ルにも乏しい
    化が望まれる。
                                                                       来場者/出展社数とも、PT/Expoに遙かに及ばない結果


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展示会の方向性への示唆:TD-LTEを巡るアピール


                     TDDはFDDのAlternativeか、Supplementalか?




                                                                 国家間の割当の不整合のために、FDDに必要
                                                欧州キャリア           な「共通のペアバンド」が取れないという事情
               中国政府                              メーカー            同じプロトコルスタックが使えるため、市場を広
                                                推進団体など           げるためには「TDD/FDDデュアル」にしたほうが
                                                                 効率がよいという事業者判断




       “Alternative”=あれかこれか              “Supplemental”=あれもこれも

    FDDよりも優れた方式としてTDDを位置づけ              FDDとTDDは互いに補完可能
    FDDに代わる選択肢としてTDDを推進                 都市部ではTDD、それ以外ではFDDという使い分け             MAE2012における”Supplemental”な主張




  国策展示会だとこういう主張になりがち                       民間主催であれば、
                                       あるべき論や現実解を率直に提案可能

                                                                          TD/FDDデュアルモードLTE        カンファレンスを通じて強調されていた
                                                                            対応のHuawei B392        のはFDDとの競合ではなく共存。
    あるべき論や現実解をオープンな形で訴求できる場として認知されれば、様々な陣
                                                                                                  中国移動香港がFDD/TDローミングお
    営に属する多様なプレイヤーが参加し、展示会を意義あるものとして活性化可能。                                                         よびFDD/TD融合サービス導入を予定


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2    Exhibition Booths




P.P.Communications Inc.       -6-       Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
Huawei
    新製品の発表はないものの、端末メーカーとしての存在をアピール。
                                                                        Huaweiは端末の展示に特化。ブースの説明員も「今回は端末メーカーとしての出展を
                                                                        アピール」と話していた。
                                                                        スマートフォンは新製品の発表は無かったものの、海外の大型展示会
                                                                        (CES/MWC/CTIA)では未発表モデルとして薄型のAscend P1の大容量バッテリ搭載
                                                                        モデルAscend P1 xlや、TD-SCDMA対応のP1を展示。
                                                                        タブレットはMediaPad 10FHDを展示。ハイレゾ&クアッドコアをアピール。
                                                                        中国で販売が好調な1000元台スマートフォンとしてAscend D300シリーズも展示。
                                                                        W-CDMA、CDMA2000、TD-SCDMAと3モデルを用意、4インチディスプレイや1GHz
                                                                        CPU、300万画素カメラなどスペックは同等。
                                                                        LTEはスマートフォンAscend P1 lteや150Mbps対応のモバイルブロードバンド製品を
                                                                        展示。ホームルーターB593はFDD/TD対応版も。USB端末もデュアルモード対応。また
                                                                        Wi-Fiルーターは有線LANポートをそなえたクレードル対応品も展示。
                                                                        M2Mは3Gや4Gモジュールを展示。世界最小のLTEモジュールはバンド1, 2, 4, 5, 8,
                                                                        13, 17の7バンドに対応。
    Huaweiブース
                                                                        フィーチャーフォンは低価格機ではなく特徴ある製品を展示。ドコモ向けのHW-02Cな
                                                                        どが展示されていた。




                                                                                         世界初のFDD/TD LTE対応のB392。
                                                                                                                      FDDまたはTD対応のルーターE5776も
                                                                                         100Mbpsに対応
                                      2600mAhバッテリー搭載の         低価格なAscend G300のTD-SCDMA                                150Mbps対応。クレードルを利用できる
                                      Asncend P1 xl           版とCDMA2000版
                                                                                                          カテゴリ4、
 ブース内はス                                                                                                   DL150Mbps
 マートフォンを                                                                                                  対応のCPE、
 中心とした展                                                                                                   B593。
 示。端末メー                                                                                                   TD/3G版、
 カーとしてコン                                                                                                  FDD/3G版、
 シューマー向け                                                                                                  TD/FDD版の
 の出展内容                                                                                                    3種類のモデ                         フィーチャーフォンは
                                                                                                                       LTE 7バンド対応の
                                                                                                          ルがある         モジュールME903V       HW-02Cなど特徴あ
           MHLによりHD-TVへAscend P1の画面                                                                                                      る製品を展示。
           を出力、ゲームのデモも行われた             タブレットはハイレゾの                LTE製品は別途専用コーナー
                                       MediaPad 10 FHDのみを展示       を設ける

   P.P.Communications Inc.                                          -7-                          Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
ZTE
      スマートフォンの他、フィーチャーフォンからM2Mモジュールまで代表的な製品を展示。
      ネットワーク系はLTE関連技術をデモ。
                                                                     ZTEも端末をメインとした展示。ネットワーク系はLTE関連の説明が若干あった程度
                                                                     前日シンガポールで開催されたCommunicAsia2012で発表されたフラッグシップモデ
                                                                     ル「Grand X LTE」がさっそく展示。LTE対応製品は他にCESで発表したタブレットや発
                                                                     売中のWi-Fiルーターなどを展示
                                                                     スマートフォンはデュアルコアCPU搭載機が多く、ゲームなどの動作デモも同CPU搭載
                                                                     機で行われた。クアッドコアはTD-SCDMA対応タブレットのみ。
                                                                     またWindowsPhoneは3モデルを展示し専用コーナーを設置。ライバルHuaweiよりも豊
                                                                     富なWP端末をアピール。
                                                                     フィーチャーフォンからM2Mモジュールまで代表的な製品もショーケースで展示。また防
                                                                     水機能搭載のV882はW-CDMA1500/2100MHz対応からソフトバンクで発売されて
                                                                     いる製品同等品と思われる。ワンセグも搭載していた。
                                                                     中国移動が導入を進めているRF-SIM方式の非接触型ICリーダー端末も展示。携帯
                                                                     機能を内蔵しワイヤレスで利用できる。
                                                                     ネットワークはスマートパイプやスモールセルなど、LTEを見越した技術関連をデモして
      ZTEブース
                                                                     いた。




      LTE端末のコーナーはタブレット、         4.3インチqHD画面、FDD-
      スマートフォン、ルーターを1機種          LTE対応のGrand X LTE   フィーチャーフォンなどの代表端末も展示   端末の機能デモはデュアルコア端末を利用
      ずつ複数台展示                                                                                     中国移動方式の非接触ICカードリーダー端末。左
                                                                                                  がTD-SCDMA、右がCDMA2000内蔵




                      WindowsPhoneは                                                                                       LTEを見据えた
                      Tania、Orbit、                                                                                        ネットワーク関連
                      V965Wの3機種          TD-SCDMA対応のT98はクアッド                                                              の説明
                                                                  防水のV882はソフトバンク
                      を展示                コアCPU搭載の7インチタブレット        009Z相当品

      P.P.Communications Inc.                                     -8-                  Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
NOKIA(China)
   中国展開中の上位モデルを展示。アプリケーション開発企業の特設ブースも
                                                                Nokiaは海外端末メーカーとして唯一の出展。
                                                                中国展開中の上位モデルを展示。WindowsPhoneはLumia900、800、710、610の4
                                                                機種を展示。但し中国電信向けのCDMA対応、800cと610cの展示は無し。
                                                                Symbianは4100万画素カメラ搭載で発売したばかりの808 PureViewと、デュアルSIM
                                                                搭載のフルタッチフィーチャーフォンAsha 3050を展示。他にBluetoothヘッドセットなど
                                                                のアクセサリも展示していた。
                                                                アプリケーション開発企業の特設ブースも。WindowsPhone向けアプリを出している10
                                                                数社がLumiaを使いアプリのデモを行っていた。
                                                                ブース内のイベントスペースではiPhoneやAndroidとLumiaとのスピード対決を実施。マイ
                                                                クロBlog「Weibo」への投稿がどちらが早いか、といったゲームが行われていた。
                                                                最終日は受付で端末とアクセサリの販売会を実施。




   Nokiaブース




                                                                     他OSスマートフォンとのWeiboのエントリー早打ち競争。モニターで状況を来訪者に見せていた


   端末の展示コーナー                     Lumia 900(左)と800(右)




   4100万画素カメラ搭載の        大型のカメラモジュール
   808 PureView
                                                       Lumia 710(左)と610(右)   ブースの半分はアプリケーション開発企業のミニコーナー。WindowsPhoneアプリを紹介
                                      デュアルSIMフィーチャー
                                      フォンの3050

   P.P.Communications Inc.                                   -9-                        Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
中国移動 (China Mobile)
TD-LTE、遠隔医療やホームセキュリティーなどの高速無線通信サービスによるソリューション、アプリストア「Mobile Market」の訴求
                                                                   中国移動ブースは「TD-LTE」「無線都市」「Mobile Market」の3つのゾーンに分けてサー
                                                                   ビスなどを展示。
                                                                   TD-LTEは交換機や端末などハードウェアを中心とした展示。またGlobal TD-LTE
                                                                   Initiativeの活動紹介や、TD-LTEを搭載し車内Wi-Fiを利用可能にしたコンセプト自動
                                                                   車などを出展。ライブネットワークのデモでは平均100MbpsのDL速度でHD動画の再生
                                                                   を行っていた。
                                                                   無線都市は遠隔医療やホームセキュリティーなど現在中国各都市で進めている高速無
                                                                   線通信サービスによるソリューション系をデモ。またSIMカードベースの非接触ICカードに
                                                                   よるモバイルペイメントもデモされていた。
                                                                   Mobile Marketは同社のアプリケーションストアや開発支援環境を説明。またクラウド
                                                                   サービス「Mcloud」などのサービスも合わせて展示。McloudはPCやiOS、Androidなどか
                                                                   ら16GB利用可能。キャリアベースのセキュリティー、かつオープンプラットフォームのため
                                                                   Mcloud利用アプリの開発も可能。


   中国移動ブース




                                                                         3G回線を利用した医療ソリューションのデモ          中国移動版お財布ケータイのデモ




   TD-LTE交換機などの展示
                                      ライブネットワークデモはDL平均100Mbps




              TD-LTE端末                                                                                                               Mobile
              はモバイルブ                                                                                                                 Marketはアプ
              ロードバンド端                                                                                                                リケーションス
              末亜が主。                                                              16GBが利用できるクラウド                                      トアやアプリ開
              FDDとのデュア                                                           サービスMcloud                                          発関連をデモ
              ルモード機も         GTIの活動や世界のTD-LTE状況        4Gコンセプト自動車は屋根にLTEの
              展示                                       アンテナを搭載、室内で高速ネットア
                                                       クセス環境を提供

   P.P.Communications Inc.                                      - 10 -                   Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
中国聯通(China Unicom)
   沃 (wo)ブランドの3G回線を利用した各種サービスや企業向けソリューションなどを展示
                                                           中国聯通はアプリケーションストアや3G回線を利用した企業向けソリューションなどを展
                                                           示。
                                                           同社開発の独自OS/UIでもあるLinuxベースの「woPhone」も展示。メーカーはTCLや
                                                           Coolpadなど。最新モデルはwoPhone上からワンタッチでAndroid OS画面に切り替わる
                                                           マルチOS仕様となっている。
                                                           アプリケーションストアは電子書籍や音楽の配信サービスなどをデモ。クラウド上のデー
                                                           タ利用が可能で端末へのダウンロード不要で利用できる。電子書籍は2から3人民元で
                                                           配信、安価に利用できるとのこと。音楽配信では歌詞の表示されるカラオケサービスも
                                                           ある。
                                                           ソリューション展示では、3Gモジュール内蔵の大気測定器やフォトフレームを組み合わせ
                                                           て室内などの空気汚染状況をモニターする「健康宝」。自動車のバックミラー型で利用
                                                           時は半分がディスプレイとなり、通話や地図検索、アプリ利用の可能な「車聯魔鏡」を展
                                                           示。いずれも商用化されている。
                                                           M2M Embedded SIMのデモでは中国聯通、Telefonica、TIM、Telstraと共同で開発中
                                                           のOTA書き込み可能な組み込み型SIMを展示。現在開発中で年内には実用化予定。
   中国聯通ブース




                                                                                                       バックミラー型の3G情報端末
                                                                                                       「車聯魔鏡」




                             アプリケーションストアは音楽や電子書籍を配信。
                             コンテンツはオンラインで利用可能             室内の大気汚染状況をモニターする「健康宝」




   woPhoneの展示。国産メーカー                                                                                      OTAで番号を書き換え。
   品が並ぶ。最新woPhoneはワン                                                                                      複数端末間での番号移動や別事
   タッチでAndroid OS画面へ切り                    音楽ビデオもストリーミング配信。カラオケもある     Embedded SIMは4事業者で共同開発中             業者の番号を書ける
                               2-3元と安い
   替え可能
                               電子書籍

   P.P.Communications Inc.                             - 11 -                  Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
NTT docomo
   クラウドベースサービスやNFC、中国でのビジネス展開などを紹介

                                      docomoはクラウドベースサービスや中国でのビジネス展開を展示。
                                      クラウドサービスは日本でもテストサービスが始まった10ヶ国語の音声翻訳サービスや、
                                      通話しながらのリアルタイム翻訳、さらにはメール翻訳をデモ。国際展示会ということ
                                      で来訪者の注目は高い。
                                      またドコモ中国は今年から中国国内ビジネスを本格的に開始。日本から中国へ進出
                                      する企業のECビジネスサポート、日系工場などの従業員のロケーション管理、そしてマ
                                      ルチプラットフォームに対応した端末マネジメントソリューションなどを説明していた。中
                                      国国内で今後本格的に展開を図る。
                                      NFCは韓国KTとの国際ローミングの事例や今後の国際展開の説明。またNFCの
                                      TypeA/B内蔵SIMカードによるNFCペイメントのデモも行われた。
                                      他にはジャケット型センサーで携帯電話の機能を拡張するソリューションが来訪者に
                                      は注目を浴びていたようだ。




   docomoブース




                                 NFCは国際ローミング利用やType A/B内蔵SIMのデモ                                  ジャケット型センサーも人気




    クラウドサービスの一例としてリアルタイム翻
    訳サービスをデモ。日本語と中国語を実際                                            日系商業企業の中国進出               複数のスマートフォンOSに対
    に試す来訪者が多かった              今年から中国内事業を     工場での従業員を管理。
                             本格化するドコモ中国     Zigbeeを使ったセンサーを利用      のECサポート                   応する端末マネジメント



   P.P.Communications Inc.         - 12 -                       Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
NEC
      LTE関連、企業向け、教育関連などのソリューションビジネスが中心
                                                            NECはソリューションビジネスを中心とした展示。
                                                            LTE関連ではマイクロウェーブを併用したモバイルバックホールソリューションなどを展
                                                            示。現在はFDD方式に対応しているが、TD-LTEに対応した製品も年内には投入し
                                                            たいとのこと。
                                                            企業向けソリューションではクラウドを利用したホテルや企業の管理、また医療向け
                                                            の総合ソリューションなどを展示。
                                                            教育関連では自社タブレット端末を組み合わせた遠隔学習や学校内でのペーパーレ
                                                            ス教科書などの取り組みを紹介。現在中国の一部都市でテスト運用を行っている。
                                                            ホテル向けにも自社タブレットを組み合わせたソリューションを展示。タブレットが客
                                                            室内のメディアプレーヤーやフロントとの連絡端末になり、ショッピングやルームサービ
                                                            スの注文なども可能。マレーシアなど高級リゾートホテルに今年春から一部採用され
                                                            ている。
                                                            端末は中国向けに発売したCDMA端末を展示。日本ではauから発売されたモデルの
                                                            中国語ローカライズ版となる。
      NECブース




                                        ホテルや企業向けのクラウドソリュー      遠隔地などにも対応する移動医療         教育ソリューションは中国
                                        ション                    ソリューション                 で現在テスト中。タブレット
                                                                                       を黒板や教科書、ノートの
                                                                                       ように利用できる




                                                                                                    ホテル向けにタブレットを使ったソ
                                                                                                    リューションも提供。すでに海外で
      LTEはスモールセルやマイクロウェーブ伝送を組み合わせたバック                                                               採用例がある
      ホールソリューションをデモ                     日本のauで販売された防水端末の中国
                                        向け製品、909e。中国電信から発売


      P.P.Communications Inc.                         - 13 -                     Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
大唐電信
 TD-LTEを中心とした、チップセットやソリューションなどを展示
                                                           大唐電信はTD-LTEを中心とした展示。
                                                           チップセットはTD-LTE対応品を中心に展示。TD/FDD-LTE対応のデュアル対応品に加
                                                           え、TD/FDD-LTEとTD-SCDMAに対応するマルチモード対応品も出展されていた。
                                                           LTE時代のソリューションも展示。SmartVideo Monitoringは高速回線での遠隔モニタリ
                                                           ング。Swipe-N-Shareは高速回線で動画コンテンツ利用が増えることから、IPTVやタブ
                                                           レット、スマートフォンで表示をシームレスに切り替え。Video-On-The-Goは放送カメラ
                                                           用のLTE通信端末。
                                                           他には同社のチップセットを利用したTD-SCDMAやCDMA2000端末が展示されていた。
                                                           タブレットモジュールと合体するスマートフォンは試作品。
                                                           大唐電信といえばTD-SCDMAのチップセット供給メーカーというイメージが強いが、MAE
                                                           ではTD-LTE関連企業としてアピールを図っていた。




  大唐電信ブース




                                                                     遠隔モニタリングのSmart Video            マルチスクリーンソリューションも展示
                                                                     Monitoring




 TD/FDD-LTE対応と、TD/FDD-LTE + TD-SCDMA対応のベースバンド   放送カメラ用のLTE送信装置。端
 チップ                                            末はUSB形状で右のユニット部に                                   スマートフォンが合体するタブレットモ
                                                                      同社チップセットのTD-SCDMAや
                                                装着して利用                                             ジュールの試作品
                                                                      CDMA2000端末も


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CISCO
   LTEによる高品質、高画質な音声/ビデオ通話のデモ、動画配信プラットフォームなどを紹介


                                                     CISCOはLTE普及を見据えたデモなどを展示。
                                                     Voice and Video over LTEにより高品質、高画質な音声/ビデオ通話を可能にする。
                                                     Videoscapeは動画配信プラットフォーム。動画の品質を顧客ごとに変更可能で、有
                                                     料会員に高画質動画を配信することも可能。また動画視聴中に中断した際もサー
                                                     バー側で送信をいったん停止。無駄なビデオバッファのためのデータ送信量を削減で
                                                     きる。
                                                     広告配信プラットフォームでは、WEBページの閲覧状況から最適な関連広告をブラ
                                                     ウザの広告枠内に表示させるもの。




   CISCOブース




                                                        有料会員には高画質ビデオを配信、
                                                        といったことも可能




   LTE上での音声やビデオ通話
                                                                                    WEB閲覧履歴から最適な広告を配信する
                             Videoエンコードの端末ごとの最適化や、
                             送信画質をコントロール

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BMW China Services
    スマートフォンを車に接続し、オーディオコントロールなどの車内での利用を一体化できるという
    アプリケーションを紹介。
                                                    BMWはスマートフォンの車内での使用を一体化しオーディオコントロールなども可能な
                                                    アプリケーションを展示。スマートフォンを接続すると、画面の表示はダッシュボードの
                                                    モニターに切り替わる。BMWとMINIそれぞれにスマートフォンを接続しデモを行ってい
                                                    た。
                                                    ダッシュボードのモニターはスマートフォンアプリが表示され、携帯電話のアンテナ感
                                                    度なども表示。ニュースやソーシャルネットワークなどの利用ができる。
                                                    MINIには自分の運転操作がどれくらいエコか、を判定するゲームライクな機能を搭載。
                                                    判定結果を公開し共有できる。BMWにはこの機能はなく、車種(アプリ)ごとにその車
                                                    により適したコンテンツを提供するとのこと。
                                                    APIが公開されているので、各種WEBサービスなども追加することができる。




    BMWブース




                                                    アプリケーションのメインメニュー。
                                                    SinaのマイクロブログWeiboの利用も可能                          API公開でWEBサービスを追加もできる




    スマートフォンをケーブルで接続          ダッシュボードディスプレイの表示は   ニュースを表示                自分の運転操舵をゲーム感覚で判                    BMWはUIデザインやコンテンツが
                             自動的に切り替わる                                  断し、結果を公開できる                        若干異なる

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SMG
  中国最大のIPTVプロバイダーが提供するIPTVおよびモバイル向けストリーミングのデモ

                                          中国のIPTVプロバイダー、SMGは「BesTV/百視通」の名称で中国全土でサービス
                                          を展開。中国最大のIPTVプロバイダーであるとのこと。
                                          現在提供しているIPTVサービスのデモに加え、モバイル向けのストリーミング放送
                                          もデモ。タブレットやスマートフォンから利用できる。
                                          またタブレットやスマートフォンとTVをWi-Fiで接続するドングルを近日中に発売す
                                          る予定とのこと。ドングルにはWi-Fiが内蔵、HDMI出力がある。スマートフォンやタ
                                          ブレットで視聴しているBesTVを、Wi-Fi経由でTVに出力できるとのこと。
                                          最新のSTBでは、TV視聴以外に公共料金などの支払いやオンラインショッピング
                                          も可能。UnionPayと提携しており、カード番号をSTBのメニュー画面から登録する
                                          ことで支払いに利用できる。



  SMGブース




                                                 スマートフォ
                                                 ン/タブレット
                                                 からTVへWi-
                                                 Fi出力するド
                                                 ングル

  IPTVの体験コーナー


                                                            TV視聴だけではなく、支払いやショッピ
                                                            ングも可能。Union Payと提携している



                            タブレットやス
                            マートフォンでも        スマートフォン画面
                            番組視聴可能          からワンタッチでTV
                                            へ出力が変わる                                        最新のSTB



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3      Focus Topic




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TD-LTE
  LTE関連の展示が目立ち、なかでもTD-LTEについてはチップセットメーカーやインフラ、通信事業者各社が展示
                                                                       MAE2012ではLTE関連の展示が目立っていた。中国開催ということでTD-LTEについては
                                                                       チップセットメーカーやインフラ、通信事業者各社が展示を行った。
                                                                       中国移動はTD-LTEの基地局や端末を展示。またワイヤレス通信で生活を向上させるスマー
                                                                       トシティー(無線都市)構想向けの、ワイヤレス医療ソリューションやホームセキュリティー関連も
                                                                       展示。TD-LTEの商用化とあわせスマートシティーの取り組みを訴求。
                                                                       NECやJuniはLTE対応のスマートセルやピコセルを展示。NECの説明員によるとTD-LTE対応
                                                                       品も年内を目処に投入予定とのこと。CISCOはVoice on LTEなどをデモ。
      NECのスモールセル。                                                      大唐電信やInnoPowerはTD/FDD-LTEのデュアルモードベースバンドチップを、Huaweiは
                                      中国移動ブースはTD-LTEや無線都市を展示           TD/FDD-LTEデュアルモード対応端末を展示するなど、両方式に対応した製品も目立つ。
      TD-LTE対応品も予定
                                                                       TD-LTEの拡大はシングルモードではなくデュアルモード対応製品の拡充が必要、というベン
                                                                       ダー側の考えも見える。大唐電信はLTEをつかったソリューションも展示。
                                                                       TD-LTEの推進団体Global TD-LTE Initiative主催の「GTI Asia Conference」が開催。中国
                                                                       政府関係者からはTD-LTEを国として全面的に推進すること、また中国移動関係者からは国
                                                                       内7都市でのテスト状況が報告された。海外からはTD-LTEをローンチしたソフトバンクの松本
                                                                       取締特別顧問やBharti AirtelのCEOが、TD-LTEによる顧客の新規獲得や新しいサービスの
                                                                       提供などに期待していると話した。そしてClearwireやUK BroadbandのCEOらも、TD-LTEに
       JuniのLTEスモールセル
                                                                       よる新しいビジネスチャンスが生まれると語った。なおカンファレンスを通じて強調されていた
                                                                       のはTD-LTEの「標準化」と「国際展開」。FDD方式と競合ではなく共存するもの、ということで
                                      中国移動によるTD-LTE基地局などの展示
                                                                       全体の意見が一致していた。FDD-LTEを4月から香港ではじめている中国移動香港のCEO
                                                                       も6月に香港でTDとFDDのローミングテストが成功したことを報告、年内に香港でTDも開始し、
                                                                       デュアル方式でのサービスを始めると説明した。




     CISCOのVoice・Video on LTE
                                        大唐電信のTD/FDD-LTE、TD/FDD-LTE +
                                        TD-SCDMA対応ベースバンドチップ




                                                                       GTI Asia Conference
                                                                         日本のサービス状況とTD-
                                                                         LTEへの期待を語るソフトバ                      中国移動香港のFDD/TDローミングおよび
                        TD/FDDデュアル                                       ンク松本取締役特別顧問                         FDD/TD融合サービスの予定
カテゴリ4、DL150Mbps対応
のCPE、Huawei B593は       モードLTE対応の       大唐電信の放送ソリューション。
TD/FDDデュアル対応も提供         Huawei B392     TD-LTEのUSB端末を使い高画質な動画
                                        を遠地から送信可能

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モバイルペイメント
  NFCソリューションや新興国向けサービスなどがトピックに
                              ドコモブースや中国移動、ZTEブースに見られたように、モバイルペイメントがMAE2012の一つの話題でもあった。
                              MasterCardはPayPassを使ったNFCペイメントをデモ。また使用履歴やポイント管理などのソリューションも展示。
                              VISAはMobile Prepaidなど新興国向けのサービスなどを説明。一方今年夏のロンドンオリンピックでの大々的なNFC
                              の商用テストについては特に説明はなかった。
                              アメリカのVeriFoneはNFCとクレジットカード対応の支払い端末を展示。中国では北京に事務所があり、中国国内に
                              も製品は導入されている。
                              GSMAのブースにもNFCのデモコーナーがあり、ドコモとKT、auとSKテレコムの日韓ローミングサービスの説明が行われ
                              ていた。また韓国で実際に利用されているNFCソリューションとして、ブースを野球場に見立てて入場券の座席指定
                              購入や場内での飲食物や野球チームグッズの購入、といった実例のデモが説明されていた。


  MasterCardブース




                            VISAブース

                                                         NVeriFoneブース                         NFCに対応した支払い端末
  PayPassを大きくアピール




                                                        GSMAブースは日韓の事例などを       韓国の野球場での実例もデモ             入場券購入やグッズ、飲食
  対応端末による支払いのデモ             VISAはNFC関連よりも新興国向けのワイヤレスト   展示 (SKTとKDDIの共同展示)                               物もNFCで購入可能
                            ランスファーやモバイルプリペイド支払いなどを説
                            明

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アプリケーション/ ゲーム
  Appパビリオンではソーシャル系アプリが人気。ゲーム関連は盛り上がりに欠けた
                                                      MAEにはモバイルゲームゾーン、Angry Birdsゾーン、Appパビリオンなど、ソフトウェ
                                                      ア関係の特設ブースが会場内に設置された。
                                                      ゲームゾーンでは10数社のゲームの人気投票やゲーム大会が行われたが、盛り上
                                                      がりには欠けていたようである。Angry Birdsゾーンも広いスペースを取っていたに
                                                      もかかわらず、ゲームのデモ以外はグッズ販売が行われた程度でこちらも来客の数
                                                      は多くない。
                                                      隣接してロシアのゲーム会社、gameinsightが出展も行っていた。
                                                      Appパビリオンで目立っていたのはソーシャル系アプリ。韓国のカカオトークや香港の
                                                      maaiiなど、チャットやVoIPを利用できるソーシャルアプリに来場者の人気は集まって
                                                      いた。




  モバイルゲームゾーン




                                                            Appパビリオンではカカオトーク
                                                            などSNS系が目立つ

  ゲームを体験し、投票するシステム          ロシアのgameinsightも出展




                                                                                                                     チャット/メッセン
                                                                                                                     ジャー/VoIPなどが利
                                                                                                                     用可能

                                                                               香港のmaaii
  Angry Birdsゾーン                                 物販に人気が集まっていた

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4      Keynote Speech




P.P.Communications Inc.       - 22 -     Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
基調講演: NTTdocomo/ HTC/ Datang Telecom
  Keynote 「モバイルイノベーション」: グローバルなパートナー提携の可能性を示唆
                                                        MAE 2日目の午前のキーノートセッションは「モバイルイノベーション」と題して3人のス
                                                        ピーカーが登壇した。
                                                        NTTドコモの加藤薫社長は、社長就任後初めての国際会議でのスピーチ。プレゼンテー
                                                        ションは流暢な英語で行われた。加藤氏はドコモの「スピード&チャレンジ」の経営方針ス
                                                        ローガンを説明。データARPUの近年の伸びからLTEのサービスエリアを今後拡充、またd
                                                        メニューなど使いやすい携帯電話サービスを消費者に提供していくと話した。そしてクラ
                                                        ウド型の事業者提供サービスとして、同時翻訳サービスの「しゃべってコンシェル」を日本
                                                        で開始したと話し、OSやハードメーカーにとらわれず、そして単純な土管ビジネスから事
                                                        業者が脱却できる方法はある、と語った。加えて今後はM2M分野も強化するとのこと。
                                                        端末メーカーからはHTCの中国ヘッド、Ray Yam氏が登壇。クローズドなエコシステムの
                                                        Appleと、オープンだがOSやUIが多岐にわたり消費者に混乱を与えてしまうAndroidの両
                                                        者のエコシステムの長所をHTCは採用し消費者に使いやすさを提供していくと語った。
                                                        同社のSense UIはユーザーエクスペリエンスと操作性を向上させ、またサービスプロバイ
                                                        ダとも協業しUIでありながらもその上でWEBサービスをシームレスに利用できる。中国で
                                                        は最初にインターネットを利用する際にPCではなくスマートフォンから使い始める層が急
                                                        増しており、オープン、クローズドのエコシステムを融合して使いやすさを提供するHTCの
   2日目のキーノートセッション会場
                                                        製品はそれらの層からも歓迎されるだろう話した。
                                                        大唐電信のCTO、Chen Shanzhi氏は世界中で多くの人がPCよりもタブレットやスマート
                                                        フォンからインターネットへアクセスする時代になり、高速通信技術のLTEは今後需要が
                                                        急増するだろうと話した。同社はTD-LTEソリューションを持っており、モバイルインター
                                                        ネット産業の拡大に貢献していきたいと語った。
                                                        3氏によるラウンドセッションでは、加藤氏がダムパイプの脱却、そして重要なのはお客
                                                        様が何を求めているか、という点を力説した。また新しいサービスや技術の開発は自社
                                                        だけでは限界があり、グローバルにパートナーを見つけて協業しモバイル業界をリードする
                                                        企業になっていく、と話した。HTCのRay氏は消費者にいいサービス、いい製品を提供す
                             HTC中国地区ヘッド、Ray Yam氏        るためには今後端末、事業者、サービスプロバイダはより密接に協業が必要だと力説。
                                                        大唐電信のChen氏は中国はローコストな製品だけではなく研究開発費でも競争力が高
                                                        いと話し、世界の企業との提携を強めて生きたいと話した




                                                                                            3氏で行われた
     ドコモの加藤新社長               大唐電信のChen Shanzhi CTO                                          ラウンドセッション

   P.P.Communications Inc.                           - 23 -              Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
基調講演: China Mobile/ Bharti Airtel/ ZTE/ Nokia


  Keynote 「新モバイル時代のための戦略」                                                                        Nokia
                                                                                                 中国でのアプリ提供の進捗を紹介
  チャイナモバイル、
  バルティ・エアテル、ZTE                                                                                  基調講演に登壇したNokia AsiaのOlivier Puech社長は、同社が
                                                                                                 既に同社の中国マーケットプレイス・ストアから3万5000のアプリ
  のエグゼクティブたちは、                                                                                   を提供していると語り、5500がローカルなアプリだと紹介。
                                                                                                 Puech氏は、この成長は3月待つに中国でローンチしたWindows
  TD-LTE規格のサポート                                                                                  PhoneのLuimiaスマートフォンが支えていると話した。
  を表明                                                                                            また同氏は、アフォーダビリティーが重要だと話し、コンシューマー
                                                写真) Mobile Asia Expo公式HP                         のためにコストダウンを図る方法として、Tencentを初めとしたパ
                                                                                                 ートナーに期待しているとした。
                                                                                                 Puech氏は、ロケーションベースのサービスはNokiaの優れている
      チャイナモバイルの会長Xi Guohua氏は、TD-LTEがグローバルスタンダードに                                                 分野のひとつだとし、2050年までに75%の人口が都市に住んで
      なると信じていると語り、現在の技術よりも優れている上に周波数のレバレッ                                                        いると考えられるので、コンシューマーはいつでも繋がっているこ
      ジもあるとした。                                                                                   とを求めるようになるだろうと語った。
      チャイナモバイルによると、現在同社のTD-LTEテストは順調であるとのこと。
      Xi氏は規格をサポートした端末が幅広く入手可能になればインフラを稼動する                                                       (Mobile World Briefing 2012/06/20)
      のに長くはかからないが、デバイスがボトルネックだと話した。                                                              http://www.mobilebusinessbriefing.com/articles/nokia-touts-chinese-
                                                                                                 app-success/24280
      Bharti AirtelのCEO、 Sanjay Kapoor氏も規格に前向き。それにより採用が簡
      単になり、最上のカスタマーエクスペリエンスを提供できると話した。

      ZTEのShi Lirong社長もまた、TD-LTEを支持。「我々は(データ)需要をサポー
      トするためにネットワークが必要であり、TD-LTEはこういったデータ需要に合
      う最良のテクノロジーだと考えている」とShi氏は語り、TD-LTEは最もコスト効
      率が良いLTE技術でFDD-LTEの1/5のスペクトラムコストだと話した。
      また、同氏は新モバイル時代において、TD-LTEが主流技術になると信じてい
      ると語った。
      (Mobile Business Briefing 2012/06/20)
      http://www.mobilebusinessbriefing.com/articles/industry-giants-throw-weight-behind-
      td-lte/24279




   P.P.Communications Inc.                                                              - 24 -                     Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
GTI Asia Conference
     TD-LTEの推進団体であるGlobal TD-LTE Initiative主催のカンファレンスが併催。
     中国におけるTD-LTEの推進状況のほか、各国のTD-LTEへの取り組みが示された。
                                                                                 TD-LTEの推進団体であるGlobal TD-LTE Initiative主催の「GTI Asia Conference」が
                                                                                 MAEにあわせて開催。中国の関係機関および海外からのスピーカーを迎えて講演が行
                                                                                 われた。
                                                                                 最初に中国工業和信息化部のLiu Lihua氏が登壇し、中国のTD-LTEの進捗状況を説
                                                                                 明。6+1都市でテストを実施中で、フェーズ1からフェーズ2の商用化を目指したテストを
                                                                                 行っているとのこと。また中国だけではなく海外事業者や関連機関と協力しTD-LTEの
                                                                                 標準化を進めていくと方針を語った。
                                                                                 中国国家発開委のQi Chengyuan氏はTD-LTEを中国政府として推進していくと話し、
                                                                                 中国でのTDの発展は新興国など国外への普及を促し、またZTEやHuaweiなど中国企
                                                                                 業のグローバル展開をさらに進めるものになるとした。
                                                                                 中国の状況について、中国移動のXi Guohua董事長は国内テストの投資だけではなく、
                                                                                 標準化機関との連携も密に行っているとのこと。技術開発だけではなく、国際ローミン
                                                                                 グなど海外事業者との連携の重要性を訴えた。
                                                                                 具体的な状況は中国工業和信息化部のCao Shumin氏から説明があった。現在中国7
         GTI Asia                                                                都市でネットワークベンダー10社とシングルモードのチップセットメーカー13社の接続テ
                                                                                 ストを行っているところで、3年間のテスト機関中満足する結果が得られているとのこと。
                                                                                 海外からはソフトバンクの松本徹三 取締役 特別顧問登壇し、2月に開始したTD-LTE
                                                                                 サービスが1つの端末だけで1300万人の加入者を集めたこと、今後製品が増えること
                                                                                 でさらなる加入者増が見込めると話した。10月にはTD-LTEスマートフォンも投入すると
                                                                                 のこと。
                                                                                 Bharti AirtelのSanjay KapoorCEOはFTTH代替としてもTD-LTEはインドに有益で、世
                                                                                 界中のベンダーにインドへの投資を呼びかけた。
                                                                                 最後に欧米事業者を代表して4氏が登壇。TD-LTEについて周波数効率の高さやコスト
                                                                                 メリットが期待できるほか、グローバルの標準化、互換性が普及のポイントになるだろう
                                                                                 との共通認識を語った。またブロードバンド事業者にとってはワイヤレスという新たなビ
中国工業                     中国移動の                     ソフトバ                          ジネスチャンスを生む、期待できる技術であるとも認識が一致していた。
和信息化                     Xi Guohua                 ンクの
部のLiu                    董事長                       松本徹
Lihua氏                                             三 取締
                                                   役特別
                                                                                                                                左からUK Broadbandの Philip
                                                   顧問
                                                                                                                                Marnick CEO、OptusのStuart
                                                                                                                                Macintyre氏、ClearwireのMile
                                                                                                                                Seymour VP、AntaresのMikhail
         中国国家発開委の                    中国工業和信息化部の           Bharti AirtelのSanjay                                                  Grachev VP
         Qi Chengyuan氏               Cao Shumin氏          KapoorCEO

     P.P.Communications Inc.                                                - 25 -                      Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL

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Mae2012 0704

  • 1. Mobile Asia Expo 2012レポート 2012年7月4日 P.P.Communications Inc. Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 2. Mobile Asia Expo 2012 開催概要 <イベント概要> GSMA主催による第1回 Mobile Asia Expoは、「Mobile World 開催日時 2012/06/20(水)-06/22(金) Congress」の“アジア版”という位置づけで開催された。 (最終日のみコンシューマーに開放) 昨年まで香港で行われていた「Mobile Asia Congress」がカン ファレンスが中心の小規模な展示だったのに対し、 Mobile 開催場所 上海、 Shanghai New International Expo Centre (展示) Asia Expoは展示を強化。 The Kerry Hotel (カンファレンス) プロフェッショナル向けのモバイルビジネス商談プラットフォーム スローガン The New Mobile Era としての役目と、GSMA初となる“プロシューマー”(プロフェッショ ナルレベルのコンシューマー/モバイル好き)に向けた最新モバ 来場者数 15,500人(81カ国から/出展者・メディア含む) イル技術/サービスの紹介の日程を設けたことが特徴。 来場者推定6-7千人(地元メディアが聞いた市政府筋談話) 出展社はモバイル業界からだけでなく、 自動車、ゲームといっ カンファレンス来場者 1,800人(内、60%以上がCレベル) た他産業からも集まった。 出展社数 200社以上 2013年は6月の24日週に開催される予定とのこと。 会場面積 8,000sqm P.P.Communications Inc. -1- Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 3. Mobile Asia Expo 2012 サマリ 全体の印象 TD-LTE • アジア地区のMWCというより、中国のキャリア及び企業の主張が色 • MAEのスポンサーでもあるGTIがGTIアジアカンファレンスを同時開催。 濃く現れたローカル展示会であった。 TD-LTEの「標準化」と「国際展開」が強調され、FDD方式と競合ではな • GSMA事務局は、Mobile Asia Expoの来場者数を15,500、出展社 く共存するものという考えが示された。 数を200と発表した。事前見込みでは来場者数2万、出展社数500 • チャイナ・モバイルはTD-LTEが実現するワイヤレスシティを展示、また とされており、目標値には届かなかった模様。 ZTEや大唐電信はTD-LTE対応の端末やチップセットを展示するなど、 • GSMA初のビジネス&コンシューマー向けのイベントと名打たれてい TD-LTEプロモーション的性格の展示会となっていた。 たが、コンシューマーの来場はそれほど多くみられなかった。 • またZTEは、基調講演で「モバイルの新時代にはTD-LTEが4Gのメイン • 出展に関しても、ソリューションビジネスやモジュールなど2B向けの内 ストリームになる」とアピールし、日本のメディア向けに行った同社のプ 容が多く、コンシューマーを意識したものではなかった。 レスツアーでもFDD-LTEおよびTD-LTE両対応のチップを使った端末 • 今回、多くのテレコム企業が中国側陣営とみられることを嫌い、途 開発を紹介した。 中で展示を見送ったといわれている。その割に中国政府のフォロー は薄く、逆に気を使っているのを感じる。今後のMAEの発展のために NFC は、中国的価値観で通信市場をリードするのではなく、参加する国 • NFCを利用したモバイルペイメントも、ドコモブースや中国移動、ZTE 際的企業のベネフィットを明確にする必要があるだろう。 など様々なブースで見られたトピックだった。 • SKテレコムはGSMAより招聘され、GSMAパビリオン内で、NFCをベー スにしたサービス「NFC&JOY」を紹介。KDDIのNFC端末を使ってデモ ンストレーションを行った。 • 実際の展示においては、協業先が日本のKDDIであり端末も同社のも のであると記載はされていたが、招聘されたのがSKテレコムであり、 取り上げるメディアの記事も当然SKテレコムが主語となっている。 他産業との協業 • 基調講演「モバイルイノベーション」には、ドコモ/HTC/Datangのトッ プが登壇し、グローバルな異分野のパートナーとの提携による可能 性の広がりを示唆した。 • また、BMW China、Tencent、SMGなどテレコム業界外からの出展も 見られた。 P.P.Communications Inc. -2- Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 4. 1 Findings P.P.Communications Inc. -3- Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 5. 展示会への期待と現実 消費市場としての端末やサービス動向に対する関心 世界最大の携帯電話市場の動向に対する内外の強い関心 技術や規格のスタンダードに対する影響への関心 期 上記を踏まえたビジネス・モデルやエコ・システムへの関心 待 世界で最も活力のあるセクターであるアジア発の情報発信 中国で開催される「国際的」展示会の意義・重要性の高まり 欧米主導の業界構造に対する建設的なアンチテーゼ 上記を踏まえたベストプラクティスの提案と気づき/動機付け 受け皿 来場者数12万人/出展社500社を誇 世界最大の通信イベントMWCを主催 る中国最大の通信展示会 するGSMAが主催 政府(中国情報工業化部)主催 PT/Expo Mobile Asia Expo 会議体であったMobile Asia 国策の推進と、それに賛同する企業の Congressをプロシューマー向けの展示 アピールの場 会形式に拡大・改編 “大本営発表”的な色彩が強い 現実的な商談の場であり、具体的なソリューション を訴求する、民間主催のビジネス・プラットフォーム しかし結果は・・・ 初開催ということもあり、期待した内容・結果にはなっていないが、 中国国内に閉じたローカルな出展内容 民間主催によるアジア発の国際展示会の意義は大きい。 現 どちらかといばBtoB的な専門展示会 今後については、展示会に対する認知度を高め、業界内だけで 実 一般コンシューマーの来場は少なく、生活者向けのアピー なく、一般生活者にも直接リーチできる唯一最大の場として活性 ルにも乏しい 化が望まれる。 来場者/出展社数とも、PT/Expoに遙かに及ばない結果 P.P.Communications Inc. -4- Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 6. 展示会の方向性への示唆:TD-LTEを巡るアピール TDDはFDDのAlternativeか、Supplementalか? 国家間の割当の不整合のために、FDDに必要 欧州キャリア な「共通のペアバンド」が取れないという事情 中国政府 メーカー 同じプロトコルスタックが使えるため、市場を広 推進団体など げるためには「TDD/FDDデュアル」にしたほうが 効率がよいという事業者判断 “Alternative”=あれかこれか “Supplemental”=あれもこれも FDDよりも優れた方式としてTDDを位置づけ FDDとTDDは互いに補完可能 FDDに代わる選択肢としてTDDを推進 都市部ではTDD、それ以外ではFDDという使い分け MAE2012における”Supplemental”な主張 国策展示会だとこういう主張になりがち 民間主催であれば、 あるべき論や現実解を率直に提案可能 TD/FDDデュアルモードLTE カンファレンスを通じて強調されていた 対応のHuawei B392 のはFDDとの競合ではなく共存。 あるべき論や現実解をオープンな形で訴求できる場として認知されれば、様々な陣 中国移動香港がFDD/TDローミングお 営に属する多様なプレイヤーが参加し、展示会を意義あるものとして活性化可能。 よびFDD/TD融合サービス導入を予定 P.P.Communications Inc. -5- Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 7. 2 Exhibition Booths P.P.Communications Inc. -6- Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 8. Huawei 新製品の発表はないものの、端末メーカーとしての存在をアピール。 Huaweiは端末の展示に特化。ブースの説明員も「今回は端末メーカーとしての出展を アピール」と話していた。 スマートフォンは新製品の発表は無かったものの、海外の大型展示会 (CES/MWC/CTIA)では未発表モデルとして薄型のAscend P1の大容量バッテリ搭載 モデルAscend P1 xlや、TD-SCDMA対応のP1を展示。 タブレットはMediaPad 10FHDを展示。ハイレゾ&クアッドコアをアピール。 中国で販売が好調な1000元台スマートフォンとしてAscend D300シリーズも展示。 W-CDMA、CDMA2000、TD-SCDMAと3モデルを用意、4インチディスプレイや1GHz CPU、300万画素カメラなどスペックは同等。 LTEはスマートフォンAscend P1 lteや150Mbps対応のモバイルブロードバンド製品を 展示。ホームルーターB593はFDD/TD対応版も。USB端末もデュアルモード対応。また Wi-Fiルーターは有線LANポートをそなえたクレードル対応品も展示。 M2Mは3Gや4Gモジュールを展示。世界最小のLTEモジュールはバンド1, 2, 4, 5, 8, 13, 17の7バンドに対応。 Huaweiブース フィーチャーフォンは低価格機ではなく特徴ある製品を展示。ドコモ向けのHW-02Cな どが展示されていた。 世界初のFDD/TD LTE対応のB392。 FDDまたはTD対応のルーターE5776も 100Mbpsに対応 2600mAhバッテリー搭載の 低価格なAscend G300のTD-SCDMA 150Mbps対応。クレードルを利用できる Asncend P1 xl 版とCDMA2000版 カテゴリ4、 ブース内はス DL150Mbps マートフォンを 対応のCPE、 中心とした展 B593。 示。端末メー TD/3G版、 カーとしてコン FDD/3G版、 シューマー向け TD/FDD版の の出展内容 3種類のモデ フィーチャーフォンは LTE 7バンド対応の ルがある モジュールME903V HW-02Cなど特徴あ MHLによりHD-TVへAscend P1の画面 る製品を展示。 を出力、ゲームのデモも行われた タブレットはハイレゾの LTE製品は別途専用コーナー MediaPad 10 FHDのみを展示 を設ける P.P.Communications Inc. -7- Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 9. ZTE スマートフォンの他、フィーチャーフォンからM2Mモジュールまで代表的な製品を展示。 ネットワーク系はLTE関連技術をデモ。 ZTEも端末をメインとした展示。ネットワーク系はLTE関連の説明が若干あった程度 前日シンガポールで開催されたCommunicAsia2012で発表されたフラッグシップモデ ル「Grand X LTE」がさっそく展示。LTE対応製品は他にCESで発表したタブレットや発 売中のWi-Fiルーターなどを展示 スマートフォンはデュアルコアCPU搭載機が多く、ゲームなどの動作デモも同CPU搭載 機で行われた。クアッドコアはTD-SCDMA対応タブレットのみ。 またWindowsPhoneは3モデルを展示し専用コーナーを設置。ライバルHuaweiよりも豊 富なWP端末をアピール。 フィーチャーフォンからM2Mモジュールまで代表的な製品もショーケースで展示。また防 水機能搭載のV882はW-CDMA1500/2100MHz対応からソフトバンクで発売されて いる製品同等品と思われる。ワンセグも搭載していた。 中国移動が導入を進めているRF-SIM方式の非接触型ICリーダー端末も展示。携帯 機能を内蔵しワイヤレスで利用できる。 ネットワークはスマートパイプやスモールセルなど、LTEを見越した技術関連をデモして ZTEブース いた。 LTE端末のコーナーはタブレット、 4.3インチqHD画面、FDD- スマートフォン、ルーターを1機種 LTE対応のGrand X LTE フィーチャーフォンなどの代表端末も展示 端末の機能デモはデュアルコア端末を利用 ずつ複数台展示 中国移動方式の非接触ICカードリーダー端末。左 がTD-SCDMA、右がCDMA2000内蔵 WindowsPhoneは LTEを見据えた Tania、Orbit、 ネットワーク関連 V965Wの3機種 TD-SCDMA対応のT98はクアッド の説明 防水のV882はソフトバンク を展示 コアCPU搭載の7インチタブレット 009Z相当品 P.P.Communications Inc. -8- Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 10. NOKIA(China) 中国展開中の上位モデルを展示。アプリケーション開発企業の特設ブースも Nokiaは海外端末メーカーとして唯一の出展。 中国展開中の上位モデルを展示。WindowsPhoneはLumia900、800、710、610の4 機種を展示。但し中国電信向けのCDMA対応、800cと610cの展示は無し。 Symbianは4100万画素カメラ搭載で発売したばかりの808 PureViewと、デュアルSIM 搭載のフルタッチフィーチャーフォンAsha 3050を展示。他にBluetoothヘッドセットなど のアクセサリも展示していた。 アプリケーション開発企業の特設ブースも。WindowsPhone向けアプリを出している10 数社がLumiaを使いアプリのデモを行っていた。 ブース内のイベントスペースではiPhoneやAndroidとLumiaとのスピード対決を実施。マイ クロBlog「Weibo」への投稿がどちらが早いか、といったゲームが行われていた。 最終日は受付で端末とアクセサリの販売会を実施。 Nokiaブース 他OSスマートフォンとのWeiboのエントリー早打ち競争。モニターで状況を来訪者に見せていた 端末の展示コーナー Lumia 900(左)と800(右) 4100万画素カメラ搭載の 大型のカメラモジュール 808 PureView Lumia 710(左)と610(右) ブースの半分はアプリケーション開発企業のミニコーナー。WindowsPhoneアプリを紹介 デュアルSIMフィーチャー フォンの3050 P.P.Communications Inc. -9- Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 11. 中国移動 (China Mobile) TD-LTE、遠隔医療やホームセキュリティーなどの高速無線通信サービスによるソリューション、アプリストア「Mobile Market」の訴求 中国移動ブースは「TD-LTE」「無線都市」「Mobile Market」の3つのゾーンに分けてサー ビスなどを展示。 TD-LTEは交換機や端末などハードウェアを中心とした展示。またGlobal TD-LTE Initiativeの活動紹介や、TD-LTEを搭載し車内Wi-Fiを利用可能にしたコンセプト自動 車などを出展。ライブネットワークのデモでは平均100MbpsのDL速度でHD動画の再生 を行っていた。 無線都市は遠隔医療やホームセキュリティーなど現在中国各都市で進めている高速無 線通信サービスによるソリューション系をデモ。またSIMカードベースの非接触ICカードに よるモバイルペイメントもデモされていた。 Mobile Marketは同社のアプリケーションストアや開発支援環境を説明。またクラウド サービス「Mcloud」などのサービスも合わせて展示。McloudはPCやiOS、Androidなどか ら16GB利用可能。キャリアベースのセキュリティー、かつオープンプラットフォームのため Mcloud利用アプリの開発も可能。 中国移動ブース 3G回線を利用した医療ソリューションのデモ 中国移動版お財布ケータイのデモ TD-LTE交換機などの展示 ライブネットワークデモはDL平均100Mbps TD-LTE端末 Mobile はモバイルブ Marketはアプ ロードバンド端 リケーションス 末亜が主。 16GBが利用できるクラウド トアやアプリ開 FDDとのデュア サービスMcloud 発関連をデモ ルモード機も GTIの活動や世界のTD-LTE状況 4Gコンセプト自動車は屋根にLTEの 展示 アンテナを搭載、室内で高速ネットア クセス環境を提供 P.P.Communications Inc. - 10 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 12. 中国聯通(China Unicom) 沃 (wo)ブランドの3G回線を利用した各種サービスや企業向けソリューションなどを展示 中国聯通はアプリケーションストアや3G回線を利用した企業向けソリューションなどを展 示。 同社開発の独自OS/UIでもあるLinuxベースの「woPhone」も展示。メーカーはTCLや Coolpadなど。最新モデルはwoPhone上からワンタッチでAndroid OS画面に切り替わる マルチOS仕様となっている。 アプリケーションストアは電子書籍や音楽の配信サービスなどをデモ。クラウド上のデー タ利用が可能で端末へのダウンロード不要で利用できる。電子書籍は2から3人民元で 配信、安価に利用できるとのこと。音楽配信では歌詞の表示されるカラオケサービスも ある。 ソリューション展示では、3Gモジュール内蔵の大気測定器やフォトフレームを組み合わせ て室内などの空気汚染状況をモニターする「健康宝」。自動車のバックミラー型で利用 時は半分がディスプレイとなり、通話や地図検索、アプリ利用の可能な「車聯魔鏡」を展 示。いずれも商用化されている。 M2M Embedded SIMのデモでは中国聯通、Telefonica、TIM、Telstraと共同で開発中 のOTA書き込み可能な組み込み型SIMを展示。現在開発中で年内には実用化予定。 中国聯通ブース バックミラー型の3G情報端末 「車聯魔鏡」 アプリケーションストアは音楽や電子書籍を配信。 コンテンツはオンラインで利用可能 室内の大気汚染状況をモニターする「健康宝」 woPhoneの展示。国産メーカー OTAで番号を書き換え。 品が並ぶ。最新woPhoneはワン 複数端末間での番号移動や別事 タッチでAndroid OS画面へ切り 音楽ビデオもストリーミング配信。カラオケもある Embedded SIMは4事業者で共同開発中 業者の番号を書ける 2-3元と安い 替え可能 電子書籍 P.P.Communications Inc. - 11 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 13. NTT docomo クラウドベースサービスやNFC、中国でのビジネス展開などを紹介 docomoはクラウドベースサービスや中国でのビジネス展開を展示。 クラウドサービスは日本でもテストサービスが始まった10ヶ国語の音声翻訳サービスや、 通話しながらのリアルタイム翻訳、さらにはメール翻訳をデモ。国際展示会ということ で来訪者の注目は高い。 またドコモ中国は今年から中国国内ビジネスを本格的に開始。日本から中国へ進出 する企業のECビジネスサポート、日系工場などの従業員のロケーション管理、そしてマ ルチプラットフォームに対応した端末マネジメントソリューションなどを説明していた。中 国国内で今後本格的に展開を図る。 NFCは韓国KTとの国際ローミングの事例や今後の国際展開の説明。またNFCの TypeA/B内蔵SIMカードによるNFCペイメントのデモも行われた。 他にはジャケット型センサーで携帯電話の機能を拡張するソリューションが来訪者に は注目を浴びていたようだ。 docomoブース NFCは国際ローミング利用やType A/B内蔵SIMのデモ ジャケット型センサーも人気 クラウドサービスの一例としてリアルタイム翻 訳サービスをデモ。日本語と中国語を実際 日系商業企業の中国進出 複数のスマートフォンOSに対 に試す来訪者が多かった 今年から中国内事業を 工場での従業員を管理。 本格化するドコモ中国 Zigbeeを使ったセンサーを利用 のECサポート 応する端末マネジメント P.P.Communications Inc. - 12 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 14. NEC LTE関連、企業向け、教育関連などのソリューションビジネスが中心 NECはソリューションビジネスを中心とした展示。 LTE関連ではマイクロウェーブを併用したモバイルバックホールソリューションなどを展 示。現在はFDD方式に対応しているが、TD-LTEに対応した製品も年内には投入し たいとのこと。 企業向けソリューションではクラウドを利用したホテルや企業の管理、また医療向け の総合ソリューションなどを展示。 教育関連では自社タブレット端末を組み合わせた遠隔学習や学校内でのペーパーレ ス教科書などの取り組みを紹介。現在中国の一部都市でテスト運用を行っている。 ホテル向けにも自社タブレットを組み合わせたソリューションを展示。タブレットが客 室内のメディアプレーヤーやフロントとの連絡端末になり、ショッピングやルームサービ スの注文なども可能。マレーシアなど高級リゾートホテルに今年春から一部採用され ている。 端末は中国向けに発売したCDMA端末を展示。日本ではauから発売されたモデルの 中国語ローカライズ版となる。 NECブース ホテルや企業向けのクラウドソリュー 遠隔地などにも対応する移動医療 教育ソリューションは中国 ション ソリューション で現在テスト中。タブレット を黒板や教科書、ノートの ように利用できる ホテル向けにタブレットを使ったソ リューションも提供。すでに海外で LTEはスモールセルやマイクロウェーブ伝送を組み合わせたバック 採用例がある ホールソリューションをデモ 日本のauで販売された防水端末の中国 向け製品、909e。中国電信から発売 P.P.Communications Inc. - 13 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 15. 大唐電信 TD-LTEを中心とした、チップセットやソリューションなどを展示 大唐電信はTD-LTEを中心とした展示。 チップセットはTD-LTE対応品を中心に展示。TD/FDD-LTE対応のデュアル対応品に加 え、TD/FDD-LTEとTD-SCDMAに対応するマルチモード対応品も出展されていた。 LTE時代のソリューションも展示。SmartVideo Monitoringは高速回線での遠隔モニタリ ング。Swipe-N-Shareは高速回線で動画コンテンツ利用が増えることから、IPTVやタブ レット、スマートフォンで表示をシームレスに切り替え。Video-On-The-Goは放送カメラ 用のLTE通信端末。 他には同社のチップセットを利用したTD-SCDMAやCDMA2000端末が展示されていた。 タブレットモジュールと合体するスマートフォンは試作品。 大唐電信といえばTD-SCDMAのチップセット供給メーカーというイメージが強いが、MAE ではTD-LTE関連企業としてアピールを図っていた。 大唐電信ブース 遠隔モニタリングのSmart Video マルチスクリーンソリューションも展示 Monitoring TD/FDD-LTE対応と、TD/FDD-LTE + TD-SCDMA対応のベースバンド 放送カメラ用のLTE送信装置。端 チップ 末はUSB形状で右のユニット部に スマートフォンが合体するタブレットモ 同社チップセットのTD-SCDMAや 装着して利用 ジュールの試作品 CDMA2000端末も P.P.Communications Inc. - 14 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 16. CISCO LTEによる高品質、高画質な音声/ビデオ通話のデモ、動画配信プラットフォームなどを紹介 CISCOはLTE普及を見据えたデモなどを展示。 Voice and Video over LTEにより高品質、高画質な音声/ビデオ通話を可能にする。 Videoscapeは動画配信プラットフォーム。動画の品質を顧客ごとに変更可能で、有 料会員に高画質動画を配信することも可能。また動画視聴中に中断した際もサー バー側で送信をいったん停止。無駄なビデオバッファのためのデータ送信量を削減で きる。 広告配信プラットフォームでは、WEBページの閲覧状況から最適な関連広告をブラ ウザの広告枠内に表示させるもの。 CISCOブース 有料会員には高画質ビデオを配信、 といったことも可能 LTE上での音声やビデオ通話 WEB閲覧履歴から最適な広告を配信する Videoエンコードの端末ごとの最適化や、 送信画質をコントロール P.P.Communications Inc. - 15 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 17. BMW China Services スマートフォンを車に接続し、オーディオコントロールなどの車内での利用を一体化できるという アプリケーションを紹介。 BMWはスマートフォンの車内での使用を一体化しオーディオコントロールなども可能な アプリケーションを展示。スマートフォンを接続すると、画面の表示はダッシュボードの モニターに切り替わる。BMWとMINIそれぞれにスマートフォンを接続しデモを行ってい た。 ダッシュボードのモニターはスマートフォンアプリが表示され、携帯電話のアンテナ感 度なども表示。ニュースやソーシャルネットワークなどの利用ができる。 MINIには自分の運転操作がどれくらいエコか、を判定するゲームライクな機能を搭載。 判定結果を公開し共有できる。BMWにはこの機能はなく、車種(アプリ)ごとにその車 により適したコンテンツを提供するとのこと。 APIが公開されているので、各種WEBサービスなども追加することができる。 BMWブース アプリケーションのメインメニュー。 SinaのマイクロブログWeiboの利用も可能 API公開でWEBサービスを追加もできる スマートフォンをケーブルで接続 ダッシュボードディスプレイの表示は ニュースを表示 自分の運転操舵をゲーム感覚で判 BMWはUIデザインやコンテンツが 自動的に切り替わる 断し、結果を公開できる 若干異なる P.P.Communications Inc. - 16 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 18. SMG 中国最大のIPTVプロバイダーが提供するIPTVおよびモバイル向けストリーミングのデモ 中国のIPTVプロバイダー、SMGは「BesTV/百視通」の名称で中国全土でサービス を展開。中国最大のIPTVプロバイダーであるとのこと。 現在提供しているIPTVサービスのデモに加え、モバイル向けのストリーミング放送 もデモ。タブレットやスマートフォンから利用できる。 またタブレットやスマートフォンとTVをWi-Fiで接続するドングルを近日中に発売す る予定とのこと。ドングルにはWi-Fiが内蔵、HDMI出力がある。スマートフォンやタ ブレットで視聴しているBesTVを、Wi-Fi経由でTVに出力できるとのこと。 最新のSTBでは、TV視聴以外に公共料金などの支払いやオンラインショッピング も可能。UnionPayと提携しており、カード番号をSTBのメニュー画面から登録する ことで支払いに利用できる。 SMGブース スマートフォ ン/タブレット からTVへWi- Fi出力するド ングル IPTVの体験コーナー TV視聴だけではなく、支払いやショッピ ングも可能。Union Payと提携している タブレットやス マートフォンでも スマートフォン画面 番組視聴可能 からワンタッチでTV へ出力が変わる 最新のSTB P.P.Communications Inc. - 17 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 19. 3 Focus Topic P.P.Communications Inc. - 18 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 20. TD-LTE LTE関連の展示が目立ち、なかでもTD-LTEについてはチップセットメーカーやインフラ、通信事業者各社が展示 MAE2012ではLTE関連の展示が目立っていた。中国開催ということでTD-LTEについては チップセットメーカーやインフラ、通信事業者各社が展示を行った。 中国移動はTD-LTEの基地局や端末を展示。またワイヤレス通信で生活を向上させるスマー トシティー(無線都市)構想向けの、ワイヤレス医療ソリューションやホームセキュリティー関連も 展示。TD-LTEの商用化とあわせスマートシティーの取り組みを訴求。 NECやJuniはLTE対応のスマートセルやピコセルを展示。NECの説明員によるとTD-LTE対応 品も年内を目処に投入予定とのこと。CISCOはVoice on LTEなどをデモ。 NECのスモールセル。 大唐電信やInnoPowerはTD/FDD-LTEのデュアルモードベースバンドチップを、Huaweiは 中国移動ブースはTD-LTEや無線都市を展示 TD/FDD-LTEデュアルモード対応端末を展示するなど、両方式に対応した製品も目立つ。 TD-LTE対応品も予定 TD-LTEの拡大はシングルモードではなくデュアルモード対応製品の拡充が必要、というベン ダー側の考えも見える。大唐電信はLTEをつかったソリューションも展示。 TD-LTEの推進団体Global TD-LTE Initiative主催の「GTI Asia Conference」が開催。中国 政府関係者からはTD-LTEを国として全面的に推進すること、また中国移動関係者からは国 内7都市でのテスト状況が報告された。海外からはTD-LTEをローンチしたソフトバンクの松本 取締特別顧問やBharti AirtelのCEOが、TD-LTEによる顧客の新規獲得や新しいサービスの 提供などに期待していると話した。そしてClearwireやUK BroadbandのCEOらも、TD-LTEに JuniのLTEスモールセル よる新しいビジネスチャンスが生まれると語った。なおカンファレンスを通じて強調されていた のはTD-LTEの「標準化」と「国際展開」。FDD方式と競合ではなく共存するもの、ということで 中国移動によるTD-LTE基地局などの展示 全体の意見が一致していた。FDD-LTEを4月から香港ではじめている中国移動香港のCEO も6月に香港でTDとFDDのローミングテストが成功したことを報告、年内に香港でTDも開始し、 デュアル方式でのサービスを始めると説明した。 CISCOのVoice・Video on LTE 大唐電信のTD/FDD-LTE、TD/FDD-LTE + TD-SCDMA対応ベースバンドチップ GTI Asia Conference 日本のサービス状況とTD- LTEへの期待を語るソフトバ 中国移動香港のFDD/TDローミングおよび TD/FDDデュアル ンク松本取締役特別顧問 FDD/TD融合サービスの予定 カテゴリ4、DL150Mbps対応 のCPE、Huawei B593は モードLTE対応の 大唐電信の放送ソリューション。 TD/FDDデュアル対応も提供 Huawei B392 TD-LTEのUSB端末を使い高画質な動画 を遠地から送信可能 P.P.Communications Inc. - 19 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 21. モバイルペイメント NFCソリューションや新興国向けサービスなどがトピックに ドコモブースや中国移動、ZTEブースに見られたように、モバイルペイメントがMAE2012の一つの話題でもあった。 MasterCardはPayPassを使ったNFCペイメントをデモ。また使用履歴やポイント管理などのソリューションも展示。 VISAはMobile Prepaidなど新興国向けのサービスなどを説明。一方今年夏のロンドンオリンピックでの大々的なNFC の商用テストについては特に説明はなかった。 アメリカのVeriFoneはNFCとクレジットカード対応の支払い端末を展示。中国では北京に事務所があり、中国国内に も製品は導入されている。 GSMAのブースにもNFCのデモコーナーがあり、ドコモとKT、auとSKテレコムの日韓ローミングサービスの説明が行われ ていた。また韓国で実際に利用されているNFCソリューションとして、ブースを野球場に見立てて入場券の座席指定 購入や場内での飲食物や野球チームグッズの購入、といった実例のデモが説明されていた。 MasterCardブース VISAブース NVeriFoneブース NFCに対応した支払い端末 PayPassを大きくアピール GSMAブースは日韓の事例などを 韓国の野球場での実例もデモ 入場券購入やグッズ、飲食 対応端末による支払いのデモ VISAはNFC関連よりも新興国向けのワイヤレスト 展示 (SKTとKDDIの共同展示) 物もNFCで購入可能 ランスファーやモバイルプリペイド支払いなどを説 明 P.P.Communications Inc. - 20 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 22. アプリケーション/ ゲーム Appパビリオンではソーシャル系アプリが人気。ゲーム関連は盛り上がりに欠けた MAEにはモバイルゲームゾーン、Angry Birdsゾーン、Appパビリオンなど、ソフトウェ ア関係の特設ブースが会場内に設置された。 ゲームゾーンでは10数社のゲームの人気投票やゲーム大会が行われたが、盛り上 がりには欠けていたようである。Angry Birdsゾーンも広いスペースを取っていたに もかかわらず、ゲームのデモ以外はグッズ販売が行われた程度でこちらも来客の数 は多くない。 隣接してロシアのゲーム会社、gameinsightが出展も行っていた。 Appパビリオンで目立っていたのはソーシャル系アプリ。韓国のカカオトークや香港の maaiiなど、チャットやVoIPを利用できるソーシャルアプリに来場者の人気は集まって いた。 モバイルゲームゾーン Appパビリオンではカカオトーク などSNS系が目立つ ゲームを体験し、投票するシステム ロシアのgameinsightも出展 チャット/メッセン ジャー/VoIPなどが利 用可能 香港のmaaii Angry Birdsゾーン 物販に人気が集まっていた P.P.Communications Inc. - 21 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 23. 4 Keynote Speech P.P.Communications Inc. - 22 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 24. 基調講演: NTTdocomo/ HTC/ Datang Telecom Keynote 「モバイルイノベーション」: グローバルなパートナー提携の可能性を示唆 MAE 2日目の午前のキーノートセッションは「モバイルイノベーション」と題して3人のス ピーカーが登壇した。 NTTドコモの加藤薫社長は、社長就任後初めての国際会議でのスピーチ。プレゼンテー ションは流暢な英語で行われた。加藤氏はドコモの「スピード&チャレンジ」の経営方針ス ローガンを説明。データARPUの近年の伸びからLTEのサービスエリアを今後拡充、またd メニューなど使いやすい携帯電話サービスを消費者に提供していくと話した。そしてクラ ウド型の事業者提供サービスとして、同時翻訳サービスの「しゃべってコンシェル」を日本 で開始したと話し、OSやハードメーカーにとらわれず、そして単純な土管ビジネスから事 業者が脱却できる方法はある、と語った。加えて今後はM2M分野も強化するとのこと。 端末メーカーからはHTCの中国ヘッド、Ray Yam氏が登壇。クローズドなエコシステムの Appleと、オープンだがOSやUIが多岐にわたり消費者に混乱を与えてしまうAndroidの両 者のエコシステムの長所をHTCは採用し消費者に使いやすさを提供していくと語った。 同社のSense UIはユーザーエクスペリエンスと操作性を向上させ、またサービスプロバイ ダとも協業しUIでありながらもその上でWEBサービスをシームレスに利用できる。中国で は最初にインターネットを利用する際にPCではなくスマートフォンから使い始める層が急 増しており、オープン、クローズドのエコシステムを融合して使いやすさを提供するHTCの 2日目のキーノートセッション会場 製品はそれらの層からも歓迎されるだろう話した。 大唐電信のCTO、Chen Shanzhi氏は世界中で多くの人がPCよりもタブレットやスマート フォンからインターネットへアクセスする時代になり、高速通信技術のLTEは今後需要が 急増するだろうと話した。同社はTD-LTEソリューションを持っており、モバイルインター ネット産業の拡大に貢献していきたいと語った。 3氏によるラウンドセッションでは、加藤氏がダムパイプの脱却、そして重要なのはお客 様が何を求めているか、という点を力説した。また新しいサービスや技術の開発は自社 だけでは限界があり、グローバルにパートナーを見つけて協業しモバイル業界をリードする 企業になっていく、と話した。HTCのRay氏は消費者にいいサービス、いい製品を提供す HTC中国地区ヘッド、Ray Yam氏 るためには今後端末、事業者、サービスプロバイダはより密接に協業が必要だと力説。 大唐電信のChen氏は中国はローコストな製品だけではなく研究開発費でも競争力が高 いと話し、世界の企業との提携を強めて生きたいと話した 3氏で行われた ドコモの加藤新社長 大唐電信のChen Shanzhi CTO ラウンドセッション P.P.Communications Inc. - 23 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 25. 基調講演: China Mobile/ Bharti Airtel/ ZTE/ Nokia Keynote 「新モバイル時代のための戦略」 Nokia 中国でのアプリ提供の進捗を紹介 チャイナモバイル、 バルティ・エアテル、ZTE 基調講演に登壇したNokia AsiaのOlivier Puech社長は、同社が 既に同社の中国マーケットプレイス・ストアから3万5000のアプリ のエグゼクティブたちは、 を提供していると語り、5500がローカルなアプリだと紹介。 Puech氏は、この成長は3月待つに中国でローンチしたWindows TD-LTE規格のサポート PhoneのLuimiaスマートフォンが支えていると話した。 を表明 また同氏は、アフォーダビリティーが重要だと話し、コンシューマー 写真) Mobile Asia Expo公式HP のためにコストダウンを図る方法として、Tencentを初めとしたパ ートナーに期待しているとした。 Puech氏は、ロケーションベースのサービスはNokiaの優れている チャイナモバイルの会長Xi Guohua氏は、TD-LTEがグローバルスタンダードに 分野のひとつだとし、2050年までに75%の人口が都市に住んで なると信じていると語り、現在の技術よりも優れている上に周波数のレバレッ いると考えられるので、コンシューマーはいつでも繋がっているこ ジもあるとした。 とを求めるようになるだろうと語った。 チャイナモバイルによると、現在同社のTD-LTEテストは順調であるとのこと。 Xi氏は規格をサポートした端末が幅広く入手可能になればインフラを稼動する (Mobile World Briefing 2012/06/20) のに長くはかからないが、デバイスがボトルネックだと話した。 http://www.mobilebusinessbriefing.com/articles/nokia-touts-chinese- app-success/24280 Bharti AirtelのCEO、 Sanjay Kapoor氏も規格に前向き。それにより採用が簡 単になり、最上のカスタマーエクスペリエンスを提供できると話した。 ZTEのShi Lirong社長もまた、TD-LTEを支持。「我々は(データ)需要をサポー トするためにネットワークが必要であり、TD-LTEはこういったデータ需要に合 う最良のテクノロジーだと考えている」とShi氏は語り、TD-LTEは最もコスト効 率が良いLTE技術でFDD-LTEの1/5のスペクトラムコストだと話した。 また、同氏は新モバイル時代において、TD-LTEが主流技術になると信じてい ると語った。 (Mobile Business Briefing 2012/06/20) http://www.mobilebusinessbriefing.com/articles/industry-giants-throw-weight-behind- td-lte/24279 P.P.Communications Inc. - 24 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL
  • 26. GTI Asia Conference TD-LTEの推進団体であるGlobal TD-LTE Initiative主催のカンファレンスが併催。 中国におけるTD-LTEの推進状況のほか、各国のTD-LTEへの取り組みが示された。 TD-LTEの推進団体であるGlobal TD-LTE Initiative主催の「GTI Asia Conference」が MAEにあわせて開催。中国の関係機関および海外からのスピーカーを迎えて講演が行 われた。 最初に中国工業和信息化部のLiu Lihua氏が登壇し、中国のTD-LTEの進捗状況を説 明。6+1都市でテストを実施中で、フェーズ1からフェーズ2の商用化を目指したテストを 行っているとのこと。また中国だけではなく海外事業者や関連機関と協力しTD-LTEの 標準化を進めていくと方針を語った。 中国国家発開委のQi Chengyuan氏はTD-LTEを中国政府として推進していくと話し、 中国でのTDの発展は新興国など国外への普及を促し、またZTEやHuaweiなど中国企 業のグローバル展開をさらに進めるものになるとした。 中国の状況について、中国移動のXi Guohua董事長は国内テストの投資だけではなく、 標準化機関との連携も密に行っているとのこと。技術開発だけではなく、国際ローミン グなど海外事業者との連携の重要性を訴えた。 具体的な状況は中国工業和信息化部のCao Shumin氏から説明があった。現在中国7 GTI Asia 都市でネットワークベンダー10社とシングルモードのチップセットメーカー13社の接続テ ストを行っているところで、3年間のテスト機関中満足する結果が得られているとのこと。 海外からはソフトバンクの松本徹三 取締役 特別顧問登壇し、2月に開始したTD-LTE サービスが1つの端末だけで1300万人の加入者を集めたこと、今後製品が増えること でさらなる加入者増が見込めると話した。10月にはTD-LTEスマートフォンも投入すると のこと。 Bharti AirtelのSanjay KapoorCEOはFTTH代替としてもTD-LTEはインドに有益で、世 界中のベンダーにインドへの投資を呼びかけた。 最後に欧米事業者を代表して4氏が登壇。TD-LTEについて周波数効率の高さやコスト メリットが期待できるほか、グローバルの標準化、互換性が普及のポイントになるだろう との共通認識を語った。またブロードバンド事業者にとってはワイヤレスという新たなビ 中国工業 中国移動の ソフトバ ジネスチャンスを生む、期待できる技術であるとも認識が一致していた。 和信息化 Xi Guohua ンクの 部のLiu 董事長 松本徹 Lihua氏 三 取締 役特別 左からUK Broadbandの Philip 顧問 Marnick CEO、OptusのStuart Macintyre氏、ClearwireのMile Seymour VP、AntaresのMikhail 中国国家発開委の 中国工業和信息化部の Bharti AirtelのSanjay Grachev VP Qi Chengyuan氏 Cao Shumin氏 KapoorCEO P.P.Communications Inc. - 25 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL