SlideShare a Scribd company logo
Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved.
1/30
2015年11月29日
第15回研究大会
オープンソースソフトウェア開発における
IT技術用語の法務知財担当への理解を支援する活
動について
(一社)オープンソースライセンス研究所
杉本 等
大堀・山本法律事務所
大堀 健太郎
名古屋大学大学院法学研究科
藤本 亮
 
Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved.
2/30
オープンソースライセンス研究所の概要
• OSS適正利用のための人材育成
• OSSの適正利用の啓蒙活動
• OSSライセンスの調査および研究活動
• OSSビジネスサポート
• OSSを理解し、適正に利用し、ビジネスに生かす企業や
個人を増やす。
• 企業がOSSを利用するにあたり、直面する様々な問題の
解決方法を相談できる場をつくることにより、安心し
てOSSを活用できる社会・文化をつくる。
◎IT業界+法曹界で協力
Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved.
3/30
出典:情報処理推進機構「第3回オープンソースソフトウェア活用ビジネス実態調査」(2009年)
クラウド、携帯電話、CMSの分野への期待が大きい
OSS活用の傾向
Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved.
4/30
IDC 国内オープンソースソフトウェア市場 ユーザー利用実態調査とソリュー
ションプロバイダーの採用動向 2011
過去3年間のITビジネスにおけるOSSプロジェクト数の変化
ソリューションプロバイダーの30%以上はOSSプロジェクトが増加傾向
OSSビジネスの傾向
Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved.
5/30
2012年 国内オープンソースソフトウェア市場 ユーザー利用実態調査(IDC)
OSSビジネスの傾向
・ユーザー企業におけるOSSの導入率は25%、従業員5,000人以上の企業では37%
・OSSのメリットはコスト削減とベンダーロックインを回避できるオープン性
・OpenFlowやOpenStackなどOSSクラウド関連ソフトウェアの利用意向が高い
・サポートを含めOSSソリューションを継続して提供することがOSSビジネス価値を高める
Source: IDC Japan, 4/2013
Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved.
6/30
OSSライセンスの状況
https://github.com/blog/1964-open-source-license-usage-on-github-com(2015.3)
Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved.
7/30
OSSライセンスの状況
http://osswatch.jiscinvolve.org/wp/2015/02/05/open-source-software-licensing-trends/
(2015.2)
Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved.
8/30
リーガルリスクの存在
Ciscoとの和解を報じるFSN のWebページ
http://www.fsf.org/news/2009-05-cisco-settlement.html
 ソースコード公開
 損害賠償
 製品の打ち切り
 企業イメージの低下
ライセンス違
反
Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved.
9/30
最近の話題
http://sfconservancy.org/news/2015/mar/05/vmware-lawsuit/
Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved.
10/30
身近なリーガルリスクの存在
スマホの拡大
http://www.linuxplanet.com/linuxplanet/news/7315/1/
OpenLogic社の調査によると
アプリの71%がライセンス違反
Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved.
11/30
OLLの活動(2011年7月~)
• セミナー(計14回)
• 東京周辺2回、名古屋2回、大阪2回、三河2回、福岡
• 島根、大分、徳島、東京2回(協賛、後援)
• 勉強会(ほぼ毎月 計19回)
• 企業向け研修(4回)
• オープンソースカンファレンス浜名湖
• 学会発表
● オープンソースソフトウェアライセンスの現状と課題
● OSSライセンス情報のニーズの構造
● OSS利用と現場の悩み
● 問題となるOSSライセンスとその理由
技術用語解説分科会
Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved.
12/30
用語のギャップを埋め、相互理解し、
適切なOSS利用
と
OSS利用拡大
開発法務知財
本日の発表内容
技術用語解説分科会の活動紹介
Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved.
13/30
オープンソースソフトウェアを利用したソフトウェア開発について
~利用する時に直面する問題点~
ソフトウェア開発を行うとき、
 オープンソースソフトウェア(OSS)
を利用するケースが増えていますが、
 そこにはいろいろな問題があります。
第13回研究大会より
Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved.
14/30
開発担当
法務担当
「OSS」ってなに?
ソースコードが公開されているって、勝
手に使っても大丈夫なの?
「権利侵害」で訴えられない?
ライセンスをちゃんと読んでね。
OSSという、ソースコードが公開されているソ
フトがある。
工数や開発期間の削減につながるので、最
大限に利用したい。
勝手に使ってもいいかな。
1.OSSの存在を知ったときの反応
ライセンスを確認するのは法務の仕事でしょ?
Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved.
15/30法務担当
オープンソースソフトウェアのライセンスを読んでみたが
 ①英語で書かれている
 ②技術用語ばかりで分からない
 ③義務もいろいろあるようだ
 ④アメリカではライセンス違反で訴訟になり
   ソースコードを開示したケースもある
 ⑤解釈がいろいろありすぎて何を信じていいのか
   分からない
          困った・・・。
ライセンスを読んでみての感想(法務担当)
Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved.
16/30
法務担当
例えば、GPLのライセンスはフリーソフトウェア財団(FSF)
が策定し、誰でも自分が書いたプログラムにライセンス適
用できるようになっている。
ライセンスの解釈について、FSFと著作権者の想いが完
全に一致すればいいが、必ずしも一致していないケースが
ある。
解釈について、コミュニティに確認したいが、GPLと矛盾し
た回答が返ってきた。
顧問弁護士数人にも相談したが、明確な回答が得られ
ずもやもやした感じが残った。
特に気になるところ・・・
Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved.
17/30
法務担当としての回答
開発担当
今回は、JAVAで開発します。
この場合って、リンク云々の問題ではないので
すが、気にせず使ってもいいですよね? 法務担当
GPLの場合、
開発したプログラムと動的リンク・静的リンクすれば、
開発したプログラムのソースコードも公開しないとい
けません。
GNUのホームページにLGPLとJAVAの関係が書かれ
ていましたが、イマイチはっきりしません。。
現場としては、明確な回答がないと動くことはできませ
ん。代替案を検討する場合、費用や時間がかかります。
Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved.
18/30
【それぞれの悩み】
法務担当は、
①ライセンスを理解したいが、そもそも技術的なことが分からない。
②ライセンスを作った人と著作権者の意図が必ずしも一致しない。QA
とライセンスの内容と矛盾しているものもある。
③技術内容から解釈しきれないライセンスもある。
    →技術担当者に対して具体的な指示ができない。
開発担当は、
   どのような制限があるのか、
   何をやったら違反になるのか、具体的に指示をしてほしい。
Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved.
19/30
【課題】
(1)技術(プログラミング知識)が分かる法務担当がいない。
開発担当も頭では分かっているが、それを法務担当者に分かるよう
になかなか説明できない。
※開発(技術)・法務の両面で対応できる人材の養成が必要
※開発内容の【見える化】が必要
(2)ライセンスの解釈に関し、不確定性があり、調べれば調べるほど
泥沼化してしまう。
※最終的に採用の可否は、会社のポリシーに従い判断する
ことになるが、その判断材料も乏しい。
Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved.
20/30
OSSの積極的な活用に向けて
開発の途中で
円滑な
コミュニーケーションが必要
開発と法務知財
との
用語の乖離を埋める必要がある
Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved.
21/30
OSSの積極的な活用に向けて
■技術用語解説分科会(2015年4月~)
・成果物:
オープンソースソフトウェア(OSS)のライセンスに関わる法務担
当、知財担当の方々に向けに、技術用語などを分かり易く解説し
た資料を作成する。
・目的
技術に詳しくない法務/知財担当者向けに補助資料を提供す
ることにより、OSSを利用する開発者とのコミュニケーションを円
滑に行えるようにする。これにより、法務/知財担当者が適切な
判断を行えるようになり、OSSライセンスを遵守した利用を促進
する。
・開催頻度
1回/月 主に富士通SSL(武蔵小杉)にて開催
Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved.
22/30
x.API(Application Programming Interface)
他のプログラムから機能を利用できるように、連携するためのプログラムを開発する
ための規約、あるいはこの規約を採用した連携プログラムをAPIといいます。
<API>
連携
プログラム
作成規約
<プログラムA>  
・機能a
・機能b
・機能c
<プログラムB>
・プログラムAの
機能を利用
API
利用
Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved.
23/30
議論
法務:図の説明と解釈した意味を提示
技術A:説明A
技術B:説明B
技術C:説明C
※同じ用語でも社や立場によって微妙に異なる
法務:再度、理解した内容を提示し確認
法務:持ち帰り、他の法務に通じるか確認
完成
Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved.
24/30
一時間半の成果
APIは、他のプログラムから機能やデータ等を利用できるように、連携する
プログラムを開発するための規約をまとめたドキュメントです。また、この規
約を利用して開発した連携プログラムをAPIと呼ぶケースもあります。
他のプログラムから機能やデータ等を利用できるように、連携するプログラ
ムを開発するための規約をまとめたドキュメントです。また、この規約を利
用して開発した連携プログラムをAPIと呼ぶケースもあります。
例えば、モジュール名や、モジュールの呼び出し順番、受け渡すデータの型
(文字列、数値 等)等を定めています。
Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved.
25/30
摺り合わせの終わった用語例
●
インクルード(インポート)
●
動的リンク
●
静的リンク
●
パイプ
●
ソケット
●
コマンドライン引数
●
プロセス
●
スレッド
●
モジュール
●
システムコール
●
システムライブラリ
●
wrapする
●
wrapを介する
●
インタプリタ
●
スクリプト
●
ソース
●
バイナリ
●
コンパイル
●
SDK
●
Java
Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved.
26/30
カーネル
X.システムコール
システムコール(System Call)は、OSの機能を呼び出すための仕組みです。
OSが提供する関数(API)を示すこともあります。
OS(例:Unix系)
【例:時計プログラム】
getTimeOfDay()
時計プログラム
getTimeOfDay()
を呼び出し
時刻を表示
周期的に
繰り返し
システムコール
日時を取得する
仕組み
制御
Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved.
27/30
X.プロセス
プログラム(バイナリコード)がロードされ、メモリに展開され動作している状態のもの
です。
<バイナリコード>
01001001
11001100
プロセス
<実行結果>
コンピュータ
Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved.
28/30
X.スレッド
スレッドは一つのプロセス内で複数の処理を同時に行う方法です。
<実行結果1>
処理1
処理2
処理3
処理1
コンピュータ
処理2
処理3
<実行結果2>
<実行結果3>
<実行結果1>
<実行結果2>
<実行結果3>
複数プロセス
スレッド
一つのプロセス
Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved.
29/30
今後分科会で扱う用語例
●
コールする
●
共有メモリ
●
メモリ空間
●
共有アドレス空間
●
データ構造
●
バイパス
●
バインディング
●
ローダブルモジュール
●
コールバック
●
シェル
Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved.
30/30
まとめ
OSSライセンスの理解のために
●
開発者と法務知財との間での言葉の理解
← 技術用語解説分科会
毎月第三水曜日 19時〜
富士通SSL(武蔵小杉)
詳細は、 http://www.osll.jp/ にて

More Related Content

Viewers also liked

Famílias vegetais
Famílias vegetaisFamílias vegetais
Famílias vegetais
Jocimar Araujo
 
Performance Improvement tools
Performance Improvement toolsPerformance Improvement tools
Performance Improvement tools
Manal Elsayed CPPS, CPHQ, CLSSBB, FISQua, DTQM
 
National Health Accounts in Egypt
National Health Accounts in EgyptNational Health Accounts in Egypt
National Health Accounts in Egypt
Health Systems 20/20
 
مهارات الإشراف على الرسائل العلمية
مهارات الإشراف على الرسائل العلميةمهارات الإشراف على الرسائل العلمية
مهارات الإشراف على الرسائل العلمية
Deanship of Scientific Research , Umm Al Qura University
 
استراتيجيات التفكير الأمثل
استراتيجيات التفكير الأمثل استراتيجيات التفكير الأمثل
استراتيجيات التفكير الأمثل
د.الباهي جاد
 
تصميم بحوث النظم الصحية
تصميم بحوث النظم الصحيةتصميم بحوث النظم الصحية
تصميم بحوث النظم الصحية
Dr. AbdulQawi Almohamadi
 
Universal Protocol
Universal ProtocolUniversal Protocol
Patient safety During Anesthesia
Patient safety During AnesthesiaPatient safety During Anesthesia
Patient safety During Anesthesia
isakakinada
 
Nuevos aportes
Nuevos aportesNuevos aportes
Nuevos aportes
Mabel Ribicich
 

Viewers also liked (9)

Famílias vegetais
Famílias vegetaisFamílias vegetais
Famílias vegetais
 
Performance Improvement tools
Performance Improvement toolsPerformance Improvement tools
Performance Improvement tools
 
National Health Accounts in Egypt
National Health Accounts in EgyptNational Health Accounts in Egypt
National Health Accounts in Egypt
 
مهارات الإشراف على الرسائل العلمية
مهارات الإشراف على الرسائل العلميةمهارات الإشراف على الرسائل العلمية
مهارات الإشراف على الرسائل العلمية
 
استراتيجيات التفكير الأمثل
استراتيجيات التفكير الأمثل استراتيجيات التفكير الأمثل
استراتيجيات التفكير الأمثل
 
تصميم بحوث النظم الصحية
تصميم بحوث النظم الصحيةتصميم بحوث النظم الصحية
تصميم بحوث النظم الصحية
 
Universal Protocol
Universal ProtocolUniversal Protocol
Universal Protocol
 
Patient safety During Anesthesia
Patient safety During AnesthesiaPatient safety During Anesthesia
Patient safety During Anesthesia
 
Nuevos aportes
Nuevos aportesNuevos aportes
Nuevos aportes
 

Similar to オープンソースソフトウェア開発における IT技術用語の法務知財担当への理解を支援する活動について

[OSC浜松2013]オープンソースライセンス研究所の概要と最新の動向(20130209)
[OSC浜松2013]オープンソースライセンス研究所の概要と最新の動向(20130209)[OSC浜松2013]オープンソースライセンス研究所の概要と最新の動向(20130209)
[OSC浜松2013]オープンソースライセンス研究所の概要と最新の動向(20130209)Hitoshi Sugimoto
 
OSSで「脱下請け」のススメ ~OSC Tokyo 2014/Spring 講演資料~
OSSで「脱下請け」のススメ ~OSC Tokyo 2014/Spring 講演資料~OSSで「脱下請け」のススメ ~OSC Tokyo 2014/Spring 講演資料~
OSSで「脱下請け」のススメ ~OSC Tokyo 2014/Spring 講演資料~
Yuichi Terada
 
企業のオープンソース活動を支える Open Source Program Office (OSPO)
企業のオープンソース活動を支える Open Source Program Office (OSPO)企業のオープンソース活動を支える Open Source Program Office (OSPO)
企業のオープンソース活動を支える Open Source Program Office (OSPO)
takanori suzuki
 
20141018 osc tokyo2014講演(配布用)
20141018 osc tokyo2014講演(配布用)20141018 osc tokyo2014講演(配布用)
20141018 osc tokyo2014講演(配布用)
マジセミ by (株)オープンソース活用研究所
 
AITCオープンラボ 2018年5月度(4)
AITCオープンラボ 2018年5月度(4)AITCオープンラボ 2018年5月度(4)
AITCオープンラボ 2018年5月度(4)
aitc_jp
 
NewsPicksにおける記事の推薦
NewsPicksにおける記事の推薦NewsPicksにおける記事の推薦
NewsPicksにおける記事の推薦
Akira Kitauchi
 
Cc licenses intro_od
Cc licenses intro_odCc licenses intro_od
Cc licenses intro_od
Tomoaki Watanabe
 
オープンソースソフトウェア技術の傾向分析
オープンソースソフトウェア技術の傾向分析オープンソースソフトウェア技術の傾向分析
オープンソースソフトウェア技術の傾向分析
Jun Iio
 
ET2017資料: mruby/cの利用事例
ET2017資料: mruby/cの利用事例ET2017資料: mruby/cの利用事例
ET2017資料: mruby/cの利用事例
shimane-itoc
 
【FOBAS】Data is money. ストレージ分散投資のススメ
【FOBAS】Data is money. ストレージ分散投資のススメ【FOBAS】Data is money. ストレージ分散投資のススメ
【FOBAS】Data is money. ストレージ分散投資のススメ
CLOUDIAN KK
 
Silent Minority(サイレント・マイノリティ)
Silent Minority(サイレント・マイノリティ)Silent Minority(サイレント・マイノリティ)
Silent Minority(サイレント・マイノリティ)
Kazumichi (Mario) Sakata
 
15 09-03 アスタミューゼサービス総合案内-2
15 09-03 アスタミューゼサービス総合案内-215 09-03 アスタミューゼサービス総合案内-2
15 09-03 アスタミューゼサービス総合案内-2
astamuse company, ltd.
 
POStudy Conference 2012 - Opening
POStudy Conference 2012 - OpeningPOStudy Conference 2012 - Opening
POStudy Conference 2012 - Opening満徳 関
 
20141002 明日の認証会議資料(寺田)(配布用)
20141002 明日の認証会議資料(寺田)(配布用)20141002 明日の認証会議資料(寺田)(配布用)
20141002 明日の認証会議資料(寺田)(配布用)
マジセミ by (株)オープンソース活用研究所
 
【静岡ブロック】UDC2015(20140622)
【静岡ブロック】UDC2015(20140622)【静岡ブロック】UDC2015(20140622)
【静岡ブロック】UDC2015(20140622)
Hitoshi Sugimoto
 
民産学官で地域課題解決を目指す オープンデータ浜名湖について(20150522)
民産学官で地域課題解決を目指す オープンデータ浜名湖について(20150522)民産学官で地域課題解決を目指す オープンデータ浜名湖について(20150522)
民産学官で地域課題解決を目指す オープンデータ浜名湖について(20150522)
Hitoshi Sugimoto
 
オープンソースカンファレンスBi勉強会20141018
オープンソースカンファレンスBi勉強会20141018オープンソースカンファレンスBi勉強会20141018
オープンソースカンファレンスBi勉強会20141018
Hisashi Nakayama
 
信州オープンビジネスアライアンス設立趣旨説明
信州オープンビジネスアライアンス設立趣旨説明信州オープンビジネスアライアンス設立趣旨説明
信州オープンビジネスアライアンス設立趣旨説明
Shinshu open business alliance 'SOBA'
 
社内ブログ/社内SNS失敗学
社内ブログ/社内SNS失敗学社内ブログ/社内SNS失敗学
社内ブログ/社内SNS失敗学
iug
 

Similar to オープンソースソフトウェア開発における IT技術用語の法務知財担当への理解を支援する活動について (20)

[OSC浜松2013]オープンソースライセンス研究所の概要と最新の動向(20130209)
[OSC浜松2013]オープンソースライセンス研究所の概要と最新の動向(20130209)[OSC浜松2013]オープンソースライセンス研究所の概要と最新の動向(20130209)
[OSC浜松2013]オープンソースライセンス研究所の概要と最新の動向(20130209)
 
OSSで「脱下請け」のススメ ~OSC Tokyo 2014/Spring 講演資料~
OSSで「脱下請け」のススメ ~OSC Tokyo 2014/Spring 講演資料~OSSで「脱下請け」のススメ ~OSC Tokyo 2014/Spring 講演資料~
OSSで「脱下請け」のススメ ~OSC Tokyo 2014/Spring 講演資料~
 
企業のオープンソース活動を支える Open Source Program Office (OSPO)
企業のオープンソース活動を支える Open Source Program Office (OSPO)企業のオープンソース活動を支える Open Source Program Office (OSPO)
企業のオープンソース活動を支える Open Source Program Office (OSPO)
 
20141018 osc tokyo2014講演(配布用)
20141018 osc tokyo2014講演(配布用)20141018 osc tokyo2014講演(配布用)
20141018 osc tokyo2014講演(配布用)
 
AITCオープンラボ 2018年5月度(4)
AITCオープンラボ 2018年5月度(4)AITCオープンラボ 2018年5月度(4)
AITCオープンラボ 2018年5月度(4)
 
NewsPicksにおける記事の推薦
NewsPicksにおける記事の推薦NewsPicksにおける記事の推薦
NewsPicksにおける記事の推薦
 
Cc licenses intro_od
Cc licenses intro_odCc licenses intro_od
Cc licenses intro_od
 
オープンソースソフトウェア技術の傾向分析
オープンソースソフトウェア技術の傾向分析オープンソースソフトウェア技術の傾向分析
オープンソースソフトウェア技術の傾向分析
 
ET2017資料: mruby/cの利用事例
ET2017資料: mruby/cの利用事例ET2017資料: mruby/cの利用事例
ET2017資料: mruby/cの利用事例
 
【FOBAS】Data is money. ストレージ分散投資のススメ
【FOBAS】Data is money. ストレージ分散投資のススメ【FOBAS】Data is money. ストレージ分散投資のススメ
【FOBAS】Data is money. ストレージ分散投資のススメ
 
Osc tokyo 20140301 2
Osc tokyo 20140301 2Osc tokyo 20140301 2
Osc tokyo 20140301 2
 
Silent Minority(サイレント・マイノリティ)
Silent Minority(サイレント・マイノリティ)Silent Minority(サイレント・マイノリティ)
Silent Minority(サイレント・マイノリティ)
 
15 09-03 アスタミューゼサービス総合案内-2
15 09-03 アスタミューゼサービス総合案内-215 09-03 アスタミューゼサービス総合案内-2
15 09-03 アスタミューゼサービス総合案内-2
 
POStudy Conference 2012 - Opening
POStudy Conference 2012 - OpeningPOStudy Conference 2012 - Opening
POStudy Conference 2012 - Opening
 
20141002 明日の認証会議資料(寺田)(配布用)
20141002 明日の認証会議資料(寺田)(配布用)20141002 明日の認証会議資料(寺田)(配布用)
20141002 明日の認証会議資料(寺田)(配布用)
 
【静岡ブロック】UDC2015(20140622)
【静岡ブロック】UDC2015(20140622)【静岡ブロック】UDC2015(20140622)
【静岡ブロック】UDC2015(20140622)
 
民産学官で地域課題解決を目指す オープンデータ浜名湖について(20150522)
民産学官で地域課題解決を目指す オープンデータ浜名湖について(20150522)民産学官で地域課題解決を目指す オープンデータ浜名湖について(20150522)
民産学官で地域課題解決を目指す オープンデータ浜名湖について(20150522)
 
オープンソースカンファレンスBi勉強会20141018
オープンソースカンファレンスBi勉強会20141018オープンソースカンファレンスBi勉強会20141018
オープンソースカンファレンスBi勉強会20141018
 
信州オープンビジネスアライアンス設立趣旨説明
信州オープンビジネスアライアンス設立趣旨説明信州オープンビジネスアライアンス設立趣旨説明
信州オープンビジネスアライアンス設立趣旨説明
 
社内ブログ/社内SNS失敗学
社内ブログ/社内SNS失敗学社内ブログ/社内SNS失敗学
社内ブログ/社内SNS失敗学
 

More from Hitoshi Sugimoto

オープンデータ浜名湖Night#24(20180117)
オープンデータ浜名湖Night#24(20180117)オープンデータ浜名湖Night#24(20180117)
オープンデータ浜名湖Night#24(20180117)
Hitoshi Sugimoto
 
オープンデータ浜名湖Night#23(20171206)
オープンデータ浜名湖Night#23(20171206)オープンデータ浜名湖Night#23(20171206)
オープンデータ浜名湖Night#23(20171206)
Hitoshi Sugimoto
 
オープンデータ浜名湖Night#22(20171107)
オープンデータ浜名湖Night#22(20171107)オープンデータ浜名湖Night#22(20171107)
オープンデータ浜名湖Night#22(20171107)
Hitoshi Sugimoto
 
オープンデータ浜名湖Night#21(20171018)
オープンデータ浜名湖Night#21(20171018)オープンデータ浜名湖Night#21(20171018)
オープンデータ浜名湖Night#21(20171018)
Hitoshi Sugimoto
 
オープンデータ浜名湖Night#20(20170920)
オープンデータ浜名湖Night#20(20170920)オープンデータ浜名湖Night#20(20170920)
オープンデータ浜名湖Night#20(20170920)
Hitoshi Sugimoto
 
オープンデータ浜名湖Night#19(20170628)
オープンデータ浜名湖Night#19(20170628)オープンデータ浜名湖Night#19(20170628)
オープンデータ浜名湖Night#19(20170628)
Hitoshi Sugimoto
 
オープンデータ浜名湖Night#18(20170525)
オープンデータ浜名湖Night#18(20170525)オープンデータ浜名湖Night#18(20170525)
オープンデータ浜名湖Night#18(20170525)
Hitoshi Sugimoto
 
オープンデータ浜名湖Night#17(20170301)
オープンデータ浜名湖Night#17(20170301)オープンデータ浜名湖Night#17(20170301)
オープンデータ浜名湖Night#17(20170301)
Hitoshi Sugimoto
 
オープンデータ浜名湖Night#16(20170111)
オープンデータ浜名湖Night#16(20170111)オープンデータ浜名湖Night#16(20170111)
オープンデータ浜名湖Night#16(20170111)
Hitoshi Sugimoto
 
地域のチカラをマップにしよう!高齢者版(20161119)
地域のチカラをマップにしよう!高齢者版(20161119)地域のチカラをマップにしよう!高齢者版(20161119)
地域のチカラをマップにしよう!高齢者版(20161119)
Hitoshi Sugimoto
 
オープンデータ浜名湖Night#15(20161130)
オープンデータ浜名湖Night#15(20161130)オープンデータ浜名湖Night#15(20161130)
オープンデータ浜名湖Night#15(20161130)
Hitoshi Sugimoto
 
オープンデータ浜名湖Night#14(20161109)
オープンデータ浜名湖Night#14(20161109)オープンデータ浜名湖Night#14(20161109)
オープンデータ浜名湖Night#14(20161109)
Hitoshi Sugimoto
 
オープンデータ浜名湖Night#13(20160928)
オープンデータ浜名湖Night#13(20160928)オープンデータ浜名湖Night#13(20160928)
オープンデータ浜名湖Night#13(20160928)
Hitoshi Sugimoto
 
オープンデータ浜名湖Night#12(20160822)
オープンデータ浜名湖Night#12(20160822)オープンデータ浜名湖Night#12(20160822)
オープンデータ浜名湖Night#12(20160822)
Hitoshi Sugimoto
 
オープンデータ浜名湖Night#11(20160713)
オープンデータ浜名湖Night#11(20160713)オープンデータ浜名湖Night#11(20160713)
オープンデータ浜名湖Night#11(20160713)
Hitoshi Sugimoto
 
オープンデータ浜名湖Night#10(20160518)
オープンデータ浜名湖Night#10(20160518)オープンデータ浜名湖Night#10(20160518)
オープンデータ浜名湖Night#10(20160518)
Hitoshi Sugimoto
 
オープンデータ浜名湖Night#9(20160413)
オープンデータ浜名湖Night#9(20160413)オープンデータ浜名湖Night#9(20160413)
オープンデータ浜名湖Night#9(20160413)
Hitoshi Sugimoto
 
オープンデータとは@インターナショナルオープンデータデイ2016 in 湖西市
オープンデータとは@インターナショナルオープンデータデイ2016 in 湖西市オープンデータとは@インターナショナルオープンデータデイ2016 in 湖西市
オープンデータとは@インターナショナルオープンデータデイ2016 in 湖西市
Hitoshi Sugimoto
 
オープンデータ浜名湖Night#7(20160210)
オープンデータ浜名湖Night#7(20160210)オープンデータ浜名湖Night#7(20160210)
オープンデータ浜名湖Night#7(20160210)
Hitoshi Sugimoto
 
民産官のオープンデータで地域課題を解決しよう~高齢者福祉向けマップ~
民産官のオープンデータで地域課題を解決しよう~高齢者福祉向けマップ~民産官のオープンデータで地域課題を解決しよう~高齢者福祉向けマップ~
民産官のオープンデータで地域課題を解決しよう~高齢者福祉向けマップ~
Hitoshi Sugimoto
 

More from Hitoshi Sugimoto (20)

オープンデータ浜名湖Night#24(20180117)
オープンデータ浜名湖Night#24(20180117)オープンデータ浜名湖Night#24(20180117)
オープンデータ浜名湖Night#24(20180117)
 
オープンデータ浜名湖Night#23(20171206)
オープンデータ浜名湖Night#23(20171206)オープンデータ浜名湖Night#23(20171206)
オープンデータ浜名湖Night#23(20171206)
 
オープンデータ浜名湖Night#22(20171107)
オープンデータ浜名湖Night#22(20171107)オープンデータ浜名湖Night#22(20171107)
オープンデータ浜名湖Night#22(20171107)
 
オープンデータ浜名湖Night#21(20171018)
オープンデータ浜名湖Night#21(20171018)オープンデータ浜名湖Night#21(20171018)
オープンデータ浜名湖Night#21(20171018)
 
オープンデータ浜名湖Night#20(20170920)
オープンデータ浜名湖Night#20(20170920)オープンデータ浜名湖Night#20(20170920)
オープンデータ浜名湖Night#20(20170920)
 
オープンデータ浜名湖Night#19(20170628)
オープンデータ浜名湖Night#19(20170628)オープンデータ浜名湖Night#19(20170628)
オープンデータ浜名湖Night#19(20170628)
 
オープンデータ浜名湖Night#18(20170525)
オープンデータ浜名湖Night#18(20170525)オープンデータ浜名湖Night#18(20170525)
オープンデータ浜名湖Night#18(20170525)
 
オープンデータ浜名湖Night#17(20170301)
オープンデータ浜名湖Night#17(20170301)オープンデータ浜名湖Night#17(20170301)
オープンデータ浜名湖Night#17(20170301)
 
オープンデータ浜名湖Night#16(20170111)
オープンデータ浜名湖Night#16(20170111)オープンデータ浜名湖Night#16(20170111)
オープンデータ浜名湖Night#16(20170111)
 
地域のチカラをマップにしよう!高齢者版(20161119)
地域のチカラをマップにしよう!高齢者版(20161119)地域のチカラをマップにしよう!高齢者版(20161119)
地域のチカラをマップにしよう!高齢者版(20161119)
 
オープンデータ浜名湖Night#15(20161130)
オープンデータ浜名湖Night#15(20161130)オープンデータ浜名湖Night#15(20161130)
オープンデータ浜名湖Night#15(20161130)
 
オープンデータ浜名湖Night#14(20161109)
オープンデータ浜名湖Night#14(20161109)オープンデータ浜名湖Night#14(20161109)
オープンデータ浜名湖Night#14(20161109)
 
オープンデータ浜名湖Night#13(20160928)
オープンデータ浜名湖Night#13(20160928)オープンデータ浜名湖Night#13(20160928)
オープンデータ浜名湖Night#13(20160928)
 
オープンデータ浜名湖Night#12(20160822)
オープンデータ浜名湖Night#12(20160822)オープンデータ浜名湖Night#12(20160822)
オープンデータ浜名湖Night#12(20160822)
 
オープンデータ浜名湖Night#11(20160713)
オープンデータ浜名湖Night#11(20160713)オープンデータ浜名湖Night#11(20160713)
オープンデータ浜名湖Night#11(20160713)
 
オープンデータ浜名湖Night#10(20160518)
オープンデータ浜名湖Night#10(20160518)オープンデータ浜名湖Night#10(20160518)
オープンデータ浜名湖Night#10(20160518)
 
オープンデータ浜名湖Night#9(20160413)
オープンデータ浜名湖Night#9(20160413)オープンデータ浜名湖Night#9(20160413)
オープンデータ浜名湖Night#9(20160413)
 
オープンデータとは@インターナショナルオープンデータデイ2016 in 湖西市
オープンデータとは@インターナショナルオープンデータデイ2016 in 湖西市オープンデータとは@インターナショナルオープンデータデイ2016 in 湖西市
オープンデータとは@インターナショナルオープンデータデイ2016 in 湖西市
 
オープンデータ浜名湖Night#7(20160210)
オープンデータ浜名湖Night#7(20160210)オープンデータ浜名湖Night#7(20160210)
オープンデータ浜名湖Night#7(20160210)
 
民産官のオープンデータで地域課題を解決しよう~高齢者福祉向けマップ~
民産官のオープンデータで地域課題を解決しよう~高齢者福祉向けマップ~民産官のオープンデータで地域課題を解決しよう~高齢者福祉向けマップ~
民産官のオープンデータで地域課題を解決しよう~高齢者福祉向けマップ~
 

オープンソースソフトウェア開発における IT技術用語の法務知財担当への理解を支援する活動について

  • 1. Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved. 1/30 2015年11月29日 第15回研究大会 オープンソースソフトウェア開発における IT技術用語の法務知財担当への理解を支援する活 動について (一社)オープンソースライセンス研究所 杉本 等 大堀・山本法律事務所 大堀 健太郎 名古屋大学大学院法学研究科 藤本 亮  
  • 2. Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved. 2/30 オープンソースライセンス研究所の概要 • OSS適正利用のための人材育成 • OSSの適正利用の啓蒙活動 • OSSライセンスの調査および研究活動 • OSSビジネスサポート • OSSを理解し、適正に利用し、ビジネスに生かす企業や 個人を増やす。 • 企業がOSSを利用するにあたり、直面する様々な問題の 解決方法を相談できる場をつくることにより、安心し てOSSを活用できる社会・文化をつくる。 ◎IT業界+法曹界で協力
  • 3. Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved. 3/30 出典:情報処理推進機構「第3回オープンソースソフトウェア活用ビジネス実態調査」(2009年) クラウド、携帯電話、CMSの分野への期待が大きい OSS活用の傾向
  • 4. Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved. 4/30 IDC 国内オープンソースソフトウェア市場 ユーザー利用実態調査とソリュー ションプロバイダーの採用動向 2011 過去3年間のITビジネスにおけるOSSプロジェクト数の変化 ソリューションプロバイダーの30%以上はOSSプロジェクトが増加傾向 OSSビジネスの傾向
  • 5. Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved. 5/30 2012年 国内オープンソースソフトウェア市場 ユーザー利用実態調査(IDC) OSSビジネスの傾向 ・ユーザー企業におけるOSSの導入率は25%、従業員5,000人以上の企業では37% ・OSSのメリットはコスト削減とベンダーロックインを回避できるオープン性 ・OpenFlowやOpenStackなどOSSクラウド関連ソフトウェアの利用意向が高い ・サポートを含めOSSソリューションを継続して提供することがOSSビジネス価値を高める Source: IDC Japan, 4/2013
  • 6. Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved. 6/30 OSSライセンスの状況 https://github.com/blog/1964-open-source-license-usage-on-github-com(2015.3)
  • 7. Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved. 7/30 OSSライセンスの状況 http://osswatch.jiscinvolve.org/wp/2015/02/05/open-source-software-licensing-trends/ (2015.2)
  • 8. Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved. 8/30 リーガルリスクの存在 Ciscoとの和解を報じるFSN のWebページ http://www.fsf.org/news/2009-05-cisco-settlement.html  ソースコード公開  損害賠償  製品の打ち切り  企業イメージの低下 ライセンス違 反
  • 9. Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved. 9/30 最近の話題 http://sfconservancy.org/news/2015/mar/05/vmware-lawsuit/
  • 10. Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved. 10/30 身近なリーガルリスクの存在 スマホの拡大 http://www.linuxplanet.com/linuxplanet/news/7315/1/ OpenLogic社の調査によると アプリの71%がライセンス違反
  • 11. Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved. 11/30 OLLの活動(2011年7月~) • セミナー(計14回) • 東京周辺2回、名古屋2回、大阪2回、三河2回、福岡 • 島根、大分、徳島、東京2回(協賛、後援) • 勉強会(ほぼ毎月 計19回) • 企業向け研修(4回) • オープンソースカンファレンス浜名湖 • 学会発表 ● オープンソースソフトウェアライセンスの現状と課題 ● OSSライセンス情報のニーズの構造 ● OSS利用と現場の悩み ● 問題となるOSSライセンスとその理由 技術用語解説分科会
  • 12. Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved. 12/30 用語のギャップを埋め、相互理解し、 適切なOSS利用 と OSS利用拡大 開発法務知財 本日の発表内容 技術用語解説分科会の活動紹介
  • 13. Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved. 13/30 オープンソースソフトウェアを利用したソフトウェア開発について ~利用する時に直面する問題点~ ソフトウェア開発を行うとき、  オープンソースソフトウェア(OSS) を利用するケースが増えていますが、  そこにはいろいろな問題があります。 第13回研究大会より
  • 14. Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved. 14/30 開発担当 法務担当 「OSS」ってなに? ソースコードが公開されているって、勝 手に使っても大丈夫なの? 「権利侵害」で訴えられない? ライセンスをちゃんと読んでね。 OSSという、ソースコードが公開されているソ フトがある。 工数や開発期間の削減につながるので、最 大限に利用したい。 勝手に使ってもいいかな。 1.OSSの存在を知ったときの反応 ライセンスを確認するのは法務の仕事でしょ?
  • 15. Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved. 15/30法務担当 オープンソースソフトウェアのライセンスを読んでみたが  ①英語で書かれている  ②技術用語ばかりで分からない  ③義務もいろいろあるようだ  ④アメリカではライセンス違反で訴訟になり    ソースコードを開示したケースもある  ⑤解釈がいろいろありすぎて何を信じていいのか    分からない           困った・・・。 ライセンスを読んでみての感想(法務担当)
  • 16. Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved. 16/30 法務担当 例えば、GPLのライセンスはフリーソフトウェア財団(FSF) が策定し、誰でも自分が書いたプログラムにライセンス適 用できるようになっている。 ライセンスの解釈について、FSFと著作権者の想いが完 全に一致すればいいが、必ずしも一致していないケースが ある。 解釈について、コミュニティに確認したいが、GPLと矛盾し た回答が返ってきた。 顧問弁護士数人にも相談したが、明確な回答が得られ ずもやもやした感じが残った。 特に気になるところ・・・
  • 17. Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved. 17/30 法務担当としての回答 開発担当 今回は、JAVAで開発します。 この場合って、リンク云々の問題ではないので すが、気にせず使ってもいいですよね? 法務担当 GPLの場合、 開発したプログラムと動的リンク・静的リンクすれば、 開発したプログラムのソースコードも公開しないとい けません。 GNUのホームページにLGPLとJAVAの関係が書かれ ていましたが、イマイチはっきりしません。。 現場としては、明確な回答がないと動くことはできませ ん。代替案を検討する場合、費用や時間がかかります。
  • 18. Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved. 18/30 【それぞれの悩み】 法務担当は、 ①ライセンスを理解したいが、そもそも技術的なことが分からない。 ②ライセンスを作った人と著作権者の意図が必ずしも一致しない。QA とライセンスの内容と矛盾しているものもある。 ③技術内容から解釈しきれないライセンスもある。     →技術担当者に対して具体的な指示ができない。 開発担当は、    どのような制限があるのか、    何をやったら違反になるのか、具体的に指示をしてほしい。
  • 19. Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved. 19/30 【課題】 (1)技術(プログラミング知識)が分かる法務担当がいない。 開発担当も頭では分かっているが、それを法務担当者に分かるよう になかなか説明できない。 ※開発(技術)・法務の両面で対応できる人材の養成が必要 ※開発内容の【見える化】が必要 (2)ライセンスの解釈に関し、不確定性があり、調べれば調べるほど 泥沼化してしまう。 ※最終的に採用の可否は、会社のポリシーに従い判断する ことになるが、その判断材料も乏しい。
  • 20. Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved. 20/30 OSSの積極的な活用に向けて 開発の途中で 円滑な コミュニーケーションが必要 開発と法務知財 との 用語の乖離を埋める必要がある
  • 21. Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved. 21/30 OSSの積極的な活用に向けて ■技術用語解説分科会(2015年4月~) ・成果物: オープンソースソフトウェア(OSS)のライセンスに関わる法務担 当、知財担当の方々に向けに、技術用語などを分かり易く解説し た資料を作成する。 ・目的 技術に詳しくない法務/知財担当者向けに補助資料を提供す ることにより、OSSを利用する開発者とのコミュニケーションを円 滑に行えるようにする。これにより、法務/知財担当者が適切な 判断を行えるようになり、OSSライセンスを遵守した利用を促進 する。 ・開催頻度 1回/月 主に富士通SSL(武蔵小杉)にて開催
  • 22. Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved. 22/30 x.API(Application Programming Interface) 他のプログラムから機能を利用できるように、連携するためのプログラムを開発する ための規約、あるいはこの規約を採用した連携プログラムをAPIといいます。 <API> 連携 プログラム 作成規約 <プログラムA>   ・機能a ・機能b ・機能c <プログラムB> ・プログラムAの 機能を利用 API 利用
  • 23. Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved. 23/30 議論 法務:図の説明と解釈した意味を提示 技術A:説明A 技術B:説明B 技術C:説明C ※同じ用語でも社や立場によって微妙に異なる 法務:再度、理解した内容を提示し確認 法務:持ち帰り、他の法務に通じるか確認 完成
  • 24. Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved. 24/30 一時間半の成果 APIは、他のプログラムから機能やデータ等を利用できるように、連携する プログラムを開発するための規約をまとめたドキュメントです。また、この規 約を利用して開発した連携プログラムをAPIと呼ぶケースもあります。 他のプログラムから機能やデータ等を利用できるように、連携するプログラ ムを開発するための規約をまとめたドキュメントです。また、この規約を利 用して開発した連携プログラムをAPIと呼ぶケースもあります。 例えば、モジュール名や、モジュールの呼び出し順番、受け渡すデータの型 (文字列、数値 等)等を定めています。
  • 25. Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved. 25/30 摺り合わせの終わった用語例 ● インクルード(インポート) ● 動的リンク ● 静的リンク ● パイプ ● ソケット ● コマンドライン引数 ● プロセス ● スレッド ● モジュール ● システムコール ● システムライブラリ ● wrapする ● wrapを介する ● インタプリタ ● スクリプト ● ソース ● バイナリ ● コンパイル ● SDK ● Java
  • 26. Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved. 26/30 カーネル X.システムコール システムコール(System Call)は、OSの機能を呼び出すための仕組みです。 OSが提供する関数(API)を示すこともあります。 OS(例:Unix系) 【例:時計プログラム】 getTimeOfDay() 時計プログラム getTimeOfDay() を呼び出し 時刻を表示 周期的に 繰り返し システムコール 日時を取得する 仕組み 制御
  • 27. Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved. 27/30 X.プロセス プログラム(バイナリコード)がロードされ、メモリに展開され動作している状態のもの です。 <バイナリコード> 01001001 11001100 プロセス <実行結果> コンピュータ
  • 28. Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved. 28/30 X.スレッド スレッドは一つのプロセス内で複数の処理を同時に行う方法です。 <実行結果1> 処理1 処理2 処理3 処理1 コンピュータ 処理2 処理3 <実行結果2> <実行結果3> <実行結果1> <実行結果2> <実行結果3> 複数プロセス スレッド 一つのプロセス
  • 29. Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved. 29/30 今後分科会で扱う用語例 ● コールする ● 共有メモリ ● メモリ空間 ● 共有アドレス空間 ● データ構造 ● バイパス ● バインディング ● ローダブルモジュール ● コールバック ● シェル
  • 30. Copyright© 2015 OLL All Rights Reserved. 30/30 まとめ OSSライセンスの理解のために ● 開発者と法務知財との間での言葉の理解 ← 技術用語解説分科会 毎月第三水曜日 19時〜 富士通SSL(武蔵小杉) 詳細は、 http://www.osll.jp/ にて