中小IT企業様へ
OSSで「脱下請け」のススメ
オープンソース活用研究所
代表取締役所長
寺田雄一
tera@osslabo.com
Copyright 2014 Open Source Innovation Labs Ltd. All right reserved.
自己紹介
野村総合研究所にて、多くの大規模Webシステム構築プロジェクトに、
ITアーキテクト(基盤リーダー)として従事、方式設計、基盤構築を行う。
2003年に、オープンソースソリューションセンター(OSSC)を企画、設立。
2004年にMySQL社と、2005年に旧JBoss社とパートナー契約。
2006年、社内ベンチャーにてOSSサポート事業を外販を開始。
サービス名称を、“OpenStandia”に。
オープンソース・ワンストップサービスを展開。事業責任者として活動。
2008年、オープンソースビジネス推進協議会(OBCI)を企画、設立。
事務局担当理事に就任。
2008年、ミック経済研究所による調査にて、野村総合研究所の
OpenStandiaがOSSミドルウェアのサポートサービス分野でシェアNo.1。
OpenSSO/OpenAMを活用したサービス提供を開始。
2010年、Jaspersoft社とパートナー契約。
OpenAMコンソーシアムを企画、設立。会長就任。
2012年、ADempiere/iDempiereを活用したサービス提供を開始。
日本Adempiereの会、理事就任。
2013年、MongoDB社、Alfresco社とパートナー契約。
NRIを退社し、株式会社オープンソース活用研究所を設立。
サービス産業白書2012年版~2013年版「オープンソースソフトウェア
の動向」の執筆を担当。情報サービス産業協会「OSS研究会」主査。
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IT業界は不人気・・・
(出所)http://www.atmarkit.co.jp/news/200710/31/ipa.html

(出所)http://black-kigyo.doorblog.jp/archives/32474052.html

(出所)http://ja.wikipedia.org/wiki/IT%E6%A5%AD%E7%95%8C%E9%9B%A2%E3%82%8C

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何がいけないのか?
下請け(大規模)
・仕様書の通りに開発する。
・良いアイデアでも取り入れられ
ない。
・全体感が見えない。
・自分が開発しているものが、お
客様企業や社会にどう役に立つ
のか、イメージしにくい。
・うまくいっても感謝されない。
・むしろ、効率よく品質の高いコー
ドを書くと、仕事が増える。
・逆に、トラブルがあって、それを
解決すると感謝される。
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直契約(小規模)
・お客様のやりたいことを理解し
て、いろいろと工夫できる。

・お客様のやりたいことがわかる。

・お客様の事業に貢献できると、
お客様から直接感謝される。

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本日お話ししたいこと

IT業界を変えたい!
「3K」と言われて久しい我々の業界を、
エンジニアが楽しく仕事ができて、
若手が「エンジニアになりたい!」と思えるような
業界にしたい!
ユーザ企業のビジネスに不可欠な存在となり、
本当に感謝されるような業界にしたい!

だから、「脱下請け」
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「OSSで脱下請け」ができれば・・・
OSSを貴社の強みに!
お客様企業からの直接指名で利益率向上!
ストックビジネスで、安定した収益を確保!
●受注目標設定の例
年度

2013年度 2014年度 2015年度 2016年度

OSS事業 数値目標
45%

800,000

20

25

31

39

売上(千円)

200,000

250,000

312,500

390,625

20

42

67

96

30%

サポート・サブスク 件数
リプション
売上(千円)

60,000

126,000

200,850

287,910

25%

売上計(千円)

260,000

376,000

513,350

678,535

20%

ストックの割合

23%

34%

39%

42%

700,000

40%

600,000

35%

500,000
400,000
300,000

15%

200,000

10%

100,000

5%

0

0%

2013年度 2014年度 2015年度 2016年度
売上計(千円)

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件数
導入支援

※条件
導入支援単価:1000万円
サポート単価:300万円
導入支援件数=サポート件数
サポート解約率:15%

ストックの割合

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イメージしてみてください!

プライマリ契約で利益率アップ!
お客様企業との直接契約で、従来の
階層構造によるコストを削減。
お客様企業にとってはコストダウン、
貴社にとっては売上アップ!

ストックビジネスで収益安定!
毎年更新が見込める、保守サポート
サービス、運用サービスを増やすこと
で、安定的な収入を確保。
利益率も向上!
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イメージしてみてください!

社員の労務環境改善!
顧客常駐から自社オフィス勤務へ
のシフト、利益率の向上などで、社
員の労務環境を改善!

貴社のブランド化で
優秀なエンジニアを採用!
徹底的に貴社をブランディング。
特定分野で有名企業となることで、
優秀なエンジニアの入社希望が増
える!
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が、しかし・・・
IT業界は、今好景気。
目の前の仕事をさばくだけで、精一杯。
売上も上がっている。
新しいことに挑戦する余裕はない。
新しいことに挑戦する必要もないのでは?

(出所)http://ceron.jp/url/www.nikkei.com/article/DGKDZO62545410T11C13A1TJ1000/

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「空前の大規模プロジェクト、その宴の後に来るものは」
そこに巨大プロジェクトが舞い降りる。人月商売の需給が少し
でも引き締まれば、プロジェクトに関わるかどうかは別にして、
とりあえず皆が食える。そうすると、ビジネスモデル変革や新規
ビジネス育成の機運は薄れてしまう。そんな中でプロジェクトが
終了し、大量の技術者がリリースされたら・・・。
これまでも大規模プロジェクトが終了したときに、一時的に需
給バランスが崩れたことがあった。ただ、今回は従来とは違
う。2015年にはおそらく、企業などの情報システムのSI案件、
受託ソフト開発案件はかなりジリ貧状態になっているだろう。
改革を怠ったツケは、確実にITサービス会社や技術者に回っ
てくる。久しぶりのビッグイベントに浮かれていないで、ITサービ
ス会社も技術者も次の道を探したほうがよいと思う。
(出所)ITPro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20120731/412922/
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SIは「オワコン」か?

(出所)http://matome.naver.jp/odai/2133378002028660801

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受託中心の中小IT企業は・・・

小さくなったパイをめぐって、中国やベトナムのIT
企業と争うことになる。
2015年特需終了

クラウド、SaaS

ユーザ企業の内製化
中国・ベトナム
のオフショア

受託中心の
中小IT企業

コスト削減圧力
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だから、「OSSで脱下請け」

だから、「OSSで脱下請け」
お客様から、指名されるIT企業に

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お客様企業に、直接指名されるポジションに!
大手グローバル企業の事例
グローバルで共有する、受発注、顧客管理、情報分析等の業務シ
ステム。
利用者が多いため、ソフトウェアコスト削減のため、OSSを積極的
に採用する方針を、お客様が決定。
それぞれのOSSに強い中小IT企業に直接支援を要請。
複数の中小IT企業で、プロジェクトを結成。

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では、どうすればいいのか?

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なぜ、OSSなのか?

オープンソース・ビジネス
ソフトウェアビジネス(サブスクリプションビジネス)
• 従来のライセンスビジネスと同じ。

SaaS
• OSSを活用して、サービスを開発、提供。
• ユーザ企業から見たら、中がOSSかどうかは関係ない。

OSS導入支援+保守サポート・運用
• 売上の50%程度を「根雪」で。
• 低リスク。オススメ。
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なぜ、OSSなのか?

なぜ、「OSS導入支援+保守サポート・運用」?
デメリット
• ソフトウェアビジネスやSaaSと比較すると、利益率は低い。
• ビジネスがスケールしにくい。導入支援の部分が人材ネック
になってしまう。
• ソフトウェアそのものについて、価値を訴求しにくい。

メリット
• 受託開発の経験、スキルが活かせる。
• 投資が少なくて済む。(製品開発投資が少ない)
• 失敗しても、リトライが容易。何度もリトライできる。
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どのように「脱下請け」を達成するのか?
サブスクリプション
サポート、運用

「脱下請け」のためのプロセス
パターン化
テンプレート化
OSSに詳しい
業務に詳しい
マーケティング活動
コミュニティ活動

OSSの選択

営業強化

認知度
向上

武器・強み
の構築

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導入支援
SI効率化

ストック化
どのように「脱下請け」を達成するのか?

「武器・強み」の構築(例)
●コトラーの競争地位別戦略
ソフトウェア市場
マーケット

●ポーターの競争優位基本戦略
ソフトウェア市場
IBM、Oracle
高い価値

商用製品
マーケット
リーダー
大手SIer OSSサポート
フォロワー
特定OSS特化
ニッチャー

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差別化
集中戦略

差別化
戦略

OSS
コスト
集中戦略

SaaS

MS
コストリー
ダーシップ
戦略

チャレンジャー

ベンダー等が提供する
商用製品に対し、機能
は同じで低価格な商品
を販売。特定OSSに特
化し、顧客密着のサ
ポートと柔軟なカスタマ
イズで差別化。

低価格

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集中

ターゲットを、中堅
の製造、流通、
サービス業に絞
る。
業務に合わせて
OSSをカスタマイズ
する企業。

広範囲
どのように「脱下請け」を達成するのか?

どのOSSを選択するのか?
2015~2020年
2015~2020年

CRM
vTigerCRM

ERP
iDempiere、OpenERP
、

2010~2015年
2010~2015年

2005~2010年
2005~2010年

2000~2005年
2000~2005年

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どのように「脱下請け」を達成するのか?

「武器・強み」の構築(例)
●戦略BASiCS理論(佐藤義典)
顧客セグメント
Customer Segment
中堅企業(製造、流通、サービス業)
の○○業務
自社業務に合わせてカスタマイズ

差別化
Strength

メッセージ
Selling Message

低コスト
顧客に密着し、業務に
合わせたカスタマイズ

OSSの○○なら、当社へ

独自資源
Asset
OSSの技術力
カスタマイズまでできる
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競合・市場
Battlefield

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商用ソフトベンダ
大手Sier OSSサポート
どのように「脱下請け」を達成するのか?

認知度向上・営業強化のためのプロセス(例)
イベント出展
非顧客
広告
そのうち客
Webサイト
今すぐ客
メルマガ
問合せ
セミナー
営業
ナーチャリング
受注
営業
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どのように「脱下請け」を達成するのか?

数値目標を設定し、モニタリング(例)

10件/月

3件/月

1件/月

問合せ

初訪

受注

2000ユーザ/月

Web

・Web(SEO)
・広告
・イベント
:
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・セミナー
・メルマガ
:

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・ナーチャ
リング

・営業
・提案
「OSSビジネス成功の秘訣」教えます。

OSSビジネスのマーケットリーダーである、
「野村総合研究所OpenStandia」を創業した
寺田雄一が、「OSSビジネス成功の秘訣」を
貴社にお伝えし、営業・マーケティングを代行。
(経歴)
2003年、野村総合研究所に日本初のOSS専門組織オープンソース・ソリューションセンターを設立。2006年、オープンソース・ワ
ンストップサービス「OpenStandia(オープンスタンディア)」事業を創業。2013年まで野村総合研究所において、オープンソース事
業の責任者を務める。オープンソースビジネス推進協議会(OBCI)、OpenAMコンソーシアムの発起人。同会の理事、会長や、NPO
法人日本ADempiereの会の理事などを歴任。情報サービス産業白書2012年版~2014年版における「オープンソースソフトウェア
の動向」の執筆を担当。「エンジニアの楽園」を目指し、「開発合宿(ハッカソン)」などをプロデュースする活動も行う。2013年、IT
業界の構造改革を実現するため、野村総合研究所を退社し、株式会社オープンソース活用研究所を設立。
(委員など)
2008~2013年 オープンソースビジネス推進協議会 発起人・理事
http://www.obci.jp/
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080604/306385/
2012年~現在 NPO法人日本ADempiereの会 理事
http://adempiere.or.jp/
2013年~現在 (社)情報サービス産業協会 OSS研究会 座長

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「OSSビジネス成功の秘訣」教えます。

ビジネスの立ち上げをサポート!
パターン化
テンプレート化
OSSに詳しい
業務に詳しい
マーケティング活動
コミュニティ活動

OSSの選択

営業強化

認知度
向上

武器・強み
の構築

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導入支援
SI効率化

サブスクリプション
サポート、運用
ストック化
最後に

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エンジニアの視点から

(出所)2013年 OSS開発合宿 https://www.facebook.com/devcampfun

エンジニアの幸せ三原則
(1) お客様の顔が見える仕事
(2) 全体が見渡せる適切な規模の仕事
(3) 新しいことにチャレンジできる仕事
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最後に

2003年、
「オープンソースが当たり前
に使われる世の中になる」
ということを確信して、野村
総合研究所にオープンソー
スの専門組織を設立。
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最後に

2013年、
「IT業界は変革し、下請け構
造や、スクラッチ偏重が是正
される」
ということを確信して、その
動きを加速するため、独立。
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IT業界を、もっと楽しく!

我々と一緒にチャレンジしませんか?

~IT業界を、もっと楽しく!~
我々は、
ユーザ企業と、「OSS」や「アジャイル的開発」が得
意な中小IT企業、とを直接結び、
「多段階の階層構造問題」や「スクラッチ開発偏重
問題」を解決することで、
エンジニアが「誇り」と「喜び」をもって仕事ができ
る、IT業界を創ります。
ユーザ企業に対しては、
「データを活用」することによって「経営戦略に貢献
する」という情報システムの意義を改めて訴求し、
ユーザ企業から真のパートナーとして求められる、
IT業界を創ります。
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OSSで「脱下請け」のススメ ~OSC Tokyo 2014/Spring 講演資料~