地理空間情報を活用した
インフラメンテナンスへの期待
Infrastructure maintenance based on geographical information
北海道地理空間フォーラム in 札幌
2018年7月18日
北海道大学大学院工学研究院
教授 横田 弘
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本⽇のトピック
• インフラのメンテナンスとアセットマネジメント
• メンテナンスにおけるデータの重要性
• GNSSを⽤いたインフラモニタリング
• GISを⽤いたインフラメンテナンス
• まとめ
社会インフラ
市⺠が持続可能で豊かな社会経済活動を営み,⽣活
の安全・安⼼を確保し,国⼟の有効活⽤を可能にす
るために,社会的に共有されるもの.
Source︓⼟⽊学会「社会インフラメンテナンス学」
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インフラとメンテナンス
計 画 設 計 施 ⼯ 使 ⽤ 廃 ⽌
性能のチェック
延命化
期待に応える
インフラのライフサイクル
設計上の想定
施⼯上の想定
前提条件
正しい設計・施⼯
前提条件
• ライフサイクルを通してインフラの性能を確保し機能を保持
• ライフサイクルの各段階における適切なマネジメント
• 各段階の連携とライフサイクル全体の適切なマネジメント
• サステイナビリティ思考に⽴脚
廃⽌の判断
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⽬的に適うか
設置⽬的
要求性能
照査
要求性能
の具現化
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インフラアセットマネジメント
アセットマネジメント(DO)
点検
診断
措置
記録
維持管理(DO)
PLAN
最適管理基準の設定
CHECK
ミスマッチ等の原因分析
ACTION
改善(維持
管理サイクル,
設計方法,
施工方法)
≪維持管理
に対する
PDCA≫
計画
設計
施工
情報伝達と活用
≪AMに対するPDCA≫ PLAN
ACTION
CHECK
• 各段階間の情報伝達
と活用方法
• 地域の実情に合わせ
たカスタマイズ
• 構造物“群”に対する
AM計画
• 情報伝達と活用方法
の改善
• カスタマイズ化の見直
し・修正
• AMの改善
• 基準類の改訂
• 情報伝達と活用のミ
スマッチ照査
• 地域の実情に対する
ミスマッチ照査
• AMの運用状況
フィードバック
(AM:アセットマネジメント)
情報伝達と活用
情報伝達と活用
フィードバック(長寿命化
や維持管理性の改善等)
フィードバック
(施工品質の
改善等)
フィード
バック
SIP「道路インフラマネジメント研究」資料
CIM(BIM)を⽤いた各段階相互間の情報共有
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国⼟交通省資料
データベース点 検 データ解析
メンテナンス戦略への活⽤
インフラメンテナンスでのデータの重要性
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 現在は現地に出向いて点検が必要な項⽬が多い.
 計測データの数が少なく,性能評価ができない上に常時
のモニタリングができない.
GNSS変位計測の意義
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インフラの点検技術者不⾜ インフラの性能評価を効率
的に⾏う必要性
現地に出向かず状況を把握 性能評価に有効な
連続データの取得
⾼頻度・⾼精度・遠隔管理可能な
GNSSによるインフラモニタリング
GISを⽤いたメンテナンス
9
 橋梁点検および諸元データのGIS上での展開
 地⽅公共団体管理橋梁のメンテナンスへの活⽤の
試み
 北海道での試み(途中段階)
 バンコクでの⾃動⾞専⽤道路での試み
対策の⽅針
⽬標完了年度
延命化
供⽤年数
マネジメントのレベル
劣化の進⾏傾向
橋梁の重要度
⼊⼒
…
データの活⽤まとめ例
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迂回距離
橋梁の重要度




予算額(10億円)
 
経過年数
0 5025
0 %
50 %
100 %
更新A
E
C1
経過年数
劣化度
経過年数
⽬標完了年度
⻑井宏平准教授(東京⼤)提供
まとめ
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 社会インフラのライフサイクルを通したマネジメントが
必要であるが,現状では必ずしも適切にできていない.
 計画・設計・施⼯・使⽤・廃⽌の各段階での情報の共有
と適切な伝達が不可⽋である.
 点検の省⼒化,効率化と重要施設でのモニタリングの実
施に向けた技術の開発と実装が求められている.
 地理情報とメンテナンスの連携は,各種分析のツールと
して,また情報公開の⼿段として有⽤であり,今後さら
にその⽅法を模索していきたい.

北海道地理空間フォーラムin札幌2018-07-18_第1分科会 「建設」講演1「地理空間情報を活用したインフラメンテナンスへの期待」横田弘