ICO超入門
~構造・技術・実務〜
TECHFUND inc. Yuta Matsuyama
早稲田大学
ファイナンス稲門会セミナー
Yuta Matsuyama
TECHFUND共同代表CEO・CTO
9歳からプログラミング、20歳で人材会社起業、元CyberAgent人事、
2013年全社MVP「ベストスタッフ賞」受賞。現TECHFUND共同代表。
ICO超入門 ∼構造・技術・実務∼
Speaker	
TECHFUND
「起業家をメジャーな職業にする!」をビジョンとして活動する
アクセラレーター & スタートアップスコアカンパニー。
現在ICO支援のためのBaaS開発とスコアをICO分析に応用したビジネスを展開中。
2014年10月9日(テックの日)創業。
Company
本日のお話
③ ICOの今後
① ICOとは
現在のICOの状況、詐欺案件数の増大、どう見極めるべきか
② 技術的に見るICO
ICOのやり方、成功したICO事例、コインチェック事件
①ICOとは
Inicial Coin Offeringの略
独自のトークン(コイン)を発行し
購入者を募る
①ICOとは
EthがICOの時から3,000倍以上の伸び
ICO時 約26円	
(2014/09)	
現在 約8.5万円	
(2018/02)	
CoinGecco.com, Ethreum chart(all)
①ICOとは
30秒で3,500万ドル資金調達
※from:Techcrunch
①ICOとは
VCの調達額を超えた
ICOでの調達額 > VCの出資額
CoinSchedule, CB Insights, Goldman Sachs Global Investment Research
①ICOとは
資金調達状況が急激な伸び
2017年 計 46億ドル(20倍)
1件あたり1173万ドル
Strategy& PwC, "Initial Coin Offerings A strategic
perspective: Global and Switzerland", 2017
2016年 計 2億ドル ➡︎
①ICOとは
件数も大幅増加
※1.上場に至らないトークン含め2018年2月にTECHFUNDが調査した数値。潜在的には1000トークン/月 程度あったと思われる。
一般の調査会社で「年間500件程度のICO」と記載がある時は対象が上場トークンのみに限定されている。
※2. Coinmarketcapデータより。
新規発行 :500トークン/月 以上の新規発行※1
上場件数 :80トークン/月 程度※2
①ICOとは
国内でも広がりを見せる
以下母体は海外
①ICOとは
しかし、詐欺が多い
詐欺案件数:	7500件超Bitcointalkの”Scam”スレッド数	
06
40案件 188p
7500件超※
4割程度が詐欺を疑われる状況
全体:約18,800件※
※1.詐欺可能性のあるトークン全ての件数であり、
 実際には詐欺でなかったトークンも含まれる
※2.BitcoinTalk.orgのアルトコインアナウンスス
レッドの件数。同一トークンの重複投稿あり
+4割程度が詐欺の意図なく実現性
の低さにより頓挫している見込み
①ICOとは
実際に不正も多い
OPAIR
•  100万ドル調達
•  メンバーのLinkedInアカウントを偽装
•  上場直後にトークン大量売却、メンバー連絡取れず、Webサイト消失
•  詐欺案件のEBITZと同IPアドレスであることが判明
Fujinto
•  250万ドル調達
•  上場直後にトークン大量売却、価格暴落
•  Webサイト存在するもののコンテンツにアクセス出来ない
•  日本人の顔写真あり
実施するにも、参加するにも、ICOで失敗しないためには?
仕組みを知りましょう!
②技術的に見るICO
メジャーなICO事例
Ethereum	
Omise	マーチャントとクライアントの	
ネットワーク(6000	以上のタッチポイント)	
銀行口座を持たない人	
・クリアリングハウスメッセージングネットワーク	
・資産を担保にしたブロックチェーンゲートウェイ	
・ポイント横断	
・デジタルウォレット
・6000以上のサービス連携
・決済データの共有
From:Omise	inc.
②技術的に見るICO
メジャーなICO事例
請求書販売者	
スマートコントラクト	
・現金が支払われたら報酬分配	
・割引率に基づく割引販売	
・請求書オークション	
・請求書の売買CtoC
・販売方法をコントラクトで定義
・請求書内容を確認する
 コミュニティマネージャー
請求書購入者	
コミュニティマネージャー(アドミニストレーター)	
・請求書販売者確認	
・請求書内容確認	
・報酬の一部を還元	
・非中央集権	
From:iPopulous
②技術的に見るICO
タイプ別、ICOしたプロジェクト
②技術的に見るICO
ICOのやり方(ユーザー・ICO参加者・バイヤー視点)
Buyer	
Market	
Buyerの資金を	
マーケット(bitFlyer,Zaif,etc)で	
必要な暗号通貨(BTC,Eth,etc)に変える	
暗号通貨をICOウォレットに送金	
ICOトークンが返送されてくる	
ICO	Startup	
ICO	
Site
②技術的に見るICO
ICOのやり方(全体像)
From:Anypay	inc.
②技術的に見るICO
ICOのやり方(概要、ex:eth)
コンパイル、	
デプロイ、	
マイニング	
コントラクトにトークン
送付	
ICO開始	
Eth送付	
メソッドを定義	
(受付時の挙動、締切	
確認、目標額到達確認etc)	
ICOの詳細を決定	
(実施者、目標額、締切など)	
出金・サービスに利用	
(エスクローetc)
②技術的に見るICO
ICOのやり方(Crowdsaleコントラクト、ex:eth)
②技術的に見るICO
詐欺ICOやハッカーはどうやってお金を掠めとるのか
詐欺ICO
・コントラクトを正しく記載しているフリをして入金だけ行いトークンを返送しない
・エスクローの権限者に詐欺師が混ざっており不正に資金移動
技術系じゃないもので言えば
・上場するよと言いつついつまでも上場しない
・ホワイトペーパーの内容に嘘
・法律違反、例えば証券フィーチャー(配当etc)を持ったトークンを配布している
・取引所の内部不正、横領(Mt. Gox)
・意図していない所で、プログラムのバグによってウォレットが開けなくなる(Parity)
他多数
ハッカーによる不正
・ICO時のサイト乗っ取り、送付先アドレスをハッカーのアドレスにする
・コントラクトの穴を付き不正送金(The DAO)
・そして・・・
②技術的に見るICO
コインチェック事件はなぜ起きたのか
・14:00すぎ5.4億NEM流出。Coincheck社のサーバへ不正アクセス
・本来コールドウォレット管理されるべきNEMがホットウォレットで管理
・さらにマルチシグ認証が導入されていなかった
ここは現在のブロックチェーン技術自体が利便性とセキュリティを
兼ね揃えられてない、その点もあってDapps(ブロックチェーンサービス)も少ない。
リスクを取って預けているので、選ぶ、もしくは自身でハードウォレット管理する。
Hot	wallet	
Cold	wallet	
Multisig	
Users	
Hacker
③ICOの今後
ICO、ブロックチェーン技術は日々進歩している。
DAICO ‒ 新しいICOのやり方 DAG ‒ 新しいコンセンサスアルゴリズム
DAG=有向非巡回グラフ。ブロックチェーンでは、
あるブロックに着目すると前と後ろに繋がるブロッ
クが必ず一つでなくてはならない。対してDAGでは、
ブロックチェーンと同じように「向き」があるもの
の、あるブロックの前後には二つでも三つでも同時
に繋がっていていいという特徴がある。
ブロックという固定幅の容器を利用しなくてもよく、
ブロックチェーンのような一本の直線状の構造でな
いことから、DAGはスケーリングに優れており、よ
り多くのトランザクションを処理できる能力に長け
ている。
DAICOでは、TAPという単位(1秒間に引き出す事が
出来る金額)が用意してあり、TAPに従った金額しか、
企業は引き出すことが出来ない仕組みになっている。
TAPは投資家が定期的に投票を行い、TAPの引き上
げをして開発を促進するか、プロジェクトを閉鎖す
るかを決める。
つまり、企業はロードマップに従って開発を進め、
トークン保持者にTAPの引き上げをしてもらえるよ
うに努力しなければならない。
イーサリアムの共同創始者のヴィタリック・ブテリ
ン氏が提唱して話題を集めた。
③ICOの今後
どの情報ソースをウォッチしているといいか
・ICO関連メディア
・公式の発信(telegram,discord,reddit,Blog,Slack,Tw,FB)、特にgithubの進捗
・アーリーアダプター達のSNS
③ICOの今後
コミットして、発信しよう!
できればコミュニティを静観しているだけでなく、
実際にどのようなプロジェクトか参加して体感しよう。
良いプロジェクトだと思ったら自らコミットして、
よりプロジェクトが進歩する協力をしよう。
また、そのプロジェクトがより広まるために発信しよう!
ここにいる皆さんは「ICOをなんとかして盛り上げたい」と
考えている方々と思います。
ICOを実施するにしても参加するにしても、
「実態あるプロジェクト」にしていく気概が必要です。
みんなでコミュニティ全体を盛り上げていきましょう!
TECHFUNDではICOをしたいけど技術的に困っている
スタートアップの皆さんを支援しています。
またICOに参加したいけどどのプロジェクトに参加すればよいか
わからず困っている皆さんを支援しています。
いつでもお声がけください。
ご不明点、お問い合わせは Yuta Matsuyama ( matsuyama@techfund.jp / 080-4045-4560 ) まで!
© 2018 TECHFUND inc.
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TECHFUND inc. @Shibuya
Established in: 2014/10/9 “TECH Day” / Capital : 20million
Co-founder: Peaske.Kawahara,Yuta.Matsuyama
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