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最適コントラスト補正による視程障害画像の明瞭化
         Restoration of Low Visibility Image under Haze Conditions
                        by Optimal Contrast Correction

                                     松永 力
                                Chikara Matsunaga
                         株式会社朋栄 佐倉研究開発センター
                        FOR-A Co., Ltd. Sakura R&D Center
                          E-mail: matsunaga@for-a.co.jp




        図1   補正処理結果(1).左から順に,観測画像,補正画像,擬似奥行き距離画像.


             Abstract                    を解くことによって,映像のみから視程障害の発生し
                                         た画像を補正し視認性を向上するものである.
    視程とは,肉眼で物体がはっきりと確認できる最大                  視程障害の発生した画像を補正する処理は,いわゆ
の距離のことである.視程が通常より小さくなること                 る コントラスト補正 ”
                                          “          と呼ばれる画像の濃淡処理であ
を気象学では特に視程障害といい,代表的なものに霧,                る [20, 27].はじめに従来の方法についてまとめた後,
靄,霞,煙霧などがある.本研究では,視程障害の発生                本研究における方法について説明する.本研究におけ
している画像を明瞭化するための画像処理について述                 る方法は,モデルベースの方法 [15, 16, 17, 25] として
べる.これは,大気中の光の輸送に関する物理モデル                 位置付けられる.その基本となる物理モデルである放
に基づき,あるコスト関数を最適化することによって,                射輸送方程式について説明し,放射輸送方程式に基く
視程障害画像をその画像のみから補正し,その視認性                 コントラスト補正処理をあるコスト関数の最適化問題
を向上するものである.                              として定式化する.コスト関数としてカルバック‐ライ
                                         ブラー情報量(Kullback-Leibler divergence)[24] によ
                                         るものを提案する.コスト関数の最適化には,事前の
1    はじめに
                                         知識を反映した正則化 [7, 10, 22] を導入した反復によ
                                         るニュートン法を用いる.コスト関数の勾配およびヘ
    視程とは,肉眼で物体がはっきりと確認できる最大
                                         シアンを示すとともに,その手順について説明し,実
の距離のことであり,大気の見通しのことである.視程
                                         際の視程障害画像を処理した結果を示す.
が通常より小さくなることを気象学では特に視程障害
といい,代表的なものに霧、靄、霞、煙霧などがある.
                                         2    コントラスト補正処理
雨や雪でも視程障害がよく起こるが,人工的に排出さ
れる大気汚染物質の影響も大きい.本研究では,視程
                                             画像の濃淡処理としてのコントラスト補正は画像処
障害の発生した画像を明瞭化するための画像処理につ
                                         理の代表的なものであり,これまでに多くの方法が提
いて述べる.これは,大気中を通過する物体の光の強
                                         案されてきた [20, 27].主な方法は,画像中の画素値の
度に関する物理モデルに基くコスト関数の最適化問題
                                         最大最小値を検出して,画素値のダイナミックレンジを
広げるリニア変換であり,指数関数等の非線形な関数
によりレベル操作を行うガンマ補正であり,ヒストグ
ラムを一様分布化するヒストグラム等化であろう.こ
れらは簡便な方法としてよく用いられているが,いず
れも画面中一様な補正である.
                                                                                                 thgilriA

    一方,画像は反射成分と照明成分の積により表され                                                                             tceriD
                                                                                                                 aremaC
るとして,これを対数変換により加法性とした後,フィ
                                                                                    gnirettacS   noissimsnart
                                                            tcejbO
ルタ処理によって分離し,分離した照明成分あるいは                                                            ecnatsiD
反射成分に対してリニア変換,ガンマ補正,ヒストグ
ラム等化等々,何らかのダイナミックレンジの変換を施                                             図2     大気中の光の輸送モデル.
すものもある [2, 8, 12, 18, 19].これらは,対数変換に
よる 準同型処理 ”
  “       [18, 19] に始まるものであるが,対
                                                       (x, y) は画像中の画素位置を表し,減衰率は次のような
数変換の有無やフィルタ処理の順序,フィルタやダイ
                                                       指数関数で表される.
ナミックレンジ変換方法の違いにより様々である.
    これらの方法は,いずれも画素値のダイナミックレ                                           d(x, y) = exp − βz(x, y)                       (2)
ンジを広げる,という発想による素朴な方法であるが,
                                                       β は減衰定数,z(x, y) はその画素位置における奥行き
近年,より現実世界に即した物理的なモデルに基く方
                                                       距離である.したがって,散乱による減衰率 d は奥行き
法が提案されている [15, 16, 17, 25].それは大気中の
                                                       距離に依存し,一般には画素毎に異なるが,大気光 A
光の輸送現象をモデル化した放射輸送方程式に基くも
                                                       は画像中一様定数としてよい [15, 16, 17, 25].式(1)
のである.物理モデルを用いることによって,個々の
                                                       は放射輸送方程式と呼ばれる.
パラメータの持つ意味が明確になり,その調整範囲も
                                                           物体が無限遠方にあるとすると(z = ∞) d = 0 で
                                                                                ,
既定される等,モデルベースの方法の利点は多い.し
                                                       あり,観測画素 I は大気光 A のみになる.散乱による
かし,従来の放射輸送方程式に基く方法では,カメラ
                                                       影響がなければ(d = 1),観測画素 I は原画素 Io に一
のレンズに偏光フィルタという特別なフィルタを付け
                                                       致する.したがって,減衰率 d の範囲は 0 ≤ d ≤ 1 で
て同一シーンを条件を変えて撮影した複数枚の画像を
                                                       あり,d と A を推定すれば,放射輸送方程式(1)を解
用いるものだったり [16, 25],ユーザーによる指定が介
                                                       くことによって,減衰のない理想的な原画素のレベル
在する半自動的な処理だったり [17],付加的な情報を
                                                       の画像 Io が得られるが,それは 1 枚の画像のみからで
画像以外から得るものだったりする [15].本研究では,
                                                       は厳密には不可能である.そこで,次のような仮定に
放射輸送方程式という物理モデルを用いて,1 枚の画像
                                                       基き近似的な解を求めることを考える.
のみからでも補正を可能とするものである.
                                                           • 奥行き距離は画素毎に異なるが,通常近傍領域に
3    放射輸送方程式                                                 おける画素は奥行き距離がほぼ一定であろう.
                                                            ただし,物体境界による不連続性は存在する.
    霞や霧などの気象現象は屋外画像における遠方の視
認性を著しく低下させる.物体からの反射光は,大気
中の光の減衰と散乱のためにその一部しかカメラへは
                                                       4    カルバック-ライブラー情報量による
届かない(図 2).さらに,物体からの反射光は物体と                                  コスト関数
カメラの間の散乱による大気光(airlight)と呼ばれる
                                                           放射輸送方程式(1)を Io について解くことから,コ
環境光と混合される.したがって,シーン中遠方の物
                                                       ントラスト補正された画素 I は,次のように計算される.
                                                                    ˆ
体は,近距離の物体と比較して,一般に輝度が高く,そ
の特徴が失われている.各画素における奥行き距離が                                             ˆ
                                                                     I = ClipImax
                                                                                       I −A 1−d
                                                                                                                     (3)
                                                                             0
既知であれば,次のような物理モデルを用いて視程障                                                                   d
害を取り除くことが可能である [15, 16, 17, 25].                       画素値は予め量子化数により [0, 1] 正規化しておく.大
                                                       気光 A は,画像中のすべての画素における最大レベル
    I(x, y) = Io (x, y)d(x, y) + A 1 − d(x, y)   (1)
                                                       (Imax )とする.Clipb ( · ) はレベルに関するクリップ関
                                                                      a

ここで,I(x, y) は観測された画素のレベルであり,                           数であり,次のように定義される.
Io (x, y) は同一シーンから減衰せずに理想的にカメラ
                                                                        
                                                                         t, a < t < b
へ到達する散乱によらない原画素のレベルである.A
                                                                        
                                                                b
                                                            Clipa (t) =   a, t ≤ a                                   (4)
は大気光であり,d(x, y) は散乱による減衰率である.
                                                                        
                                                                          b, t ≥ b
                                                                        
画像中の任意の画素 (x, y) を中心とするブロック領域                                B(α, β) は次のベータ関数である [28].
B における画素値のレベルに関するヒストグラム h か                                                            1
ら核関数を用いて次のように確率密度関数を計算する                                               B(α, β) =           tα−1 (1 − t)β−1 dt             (11)
[7, 26].
                                                                                   0

                                                             付録 A にベータ分布の例を示す.
                      N
          ˆ
        p(I) =
                1             ˆ
                            h(Ij )K
                                             ˆ ˆ
                                             I − Ij
                                                       (5)       注目画素を中心とするブロック領域毎の画素値のレ
               nW     j=1
                                               W             ベルに関するヒストグラムから核関数を用いて確率密
                                                             度関数を計算し,カルバック-ライブラー情報量による
ここで,n はブロック領域 B 中の画素数であり,N は
                                                             次のコスト関数 JKL を最小にする減衰率 d(x, y) をす
ヒストグラムの階級数である.K( · ) は核関数であり,
                                                             べての画素において推定する4 .
例えば次のようなガウス関数を用いる.
                                                                                                                γ
                    1      t2                                        JKL = CKL (x, y) + λ 1 − d(x, y)                     (12)
            K(t) = √ exp −                             (6)
                    2π     2
                                                             第 2 項は減衰率 d に関する大きさの拘束による正則化
W は核関数表現におけるバンド幅であり,例えば次の                                    項である.γ はべき乗定数であり,λ は正則化パラメー
ような 経験則(Rule-of-Thumb) により決定される
   “                  ”                                      タである.
[26].
                                 1/5                         5      ニュートン法を用いた最適化
                             4
                W ≈                      σ             (7)
                                                                 コスト関数の未知パラメータである d に関する勾配
                            3n

σ はブロック領域中の画素値の標本標準偏差である1 .                                  (1 次微分)とヘシアン(2 次微分)を求めることができ
  ブロック領域の中心画素との差分絶対値があるしき                                    れば,それらの情報を用いてコスト関数の最適化が可
い値以上の画素は有意な物体境界によるものであると                                     能となる.代表的な方法はニュートン法である [13, 21].
して,そのような画素はブロック領域のヒストグラム                                     カルバック-ライブラー情報量によるコスト関数 JKL の
生成には用いない.これによって,物体境界による不                                     勾配およびヘシアンは次のようになる.
連続性が保存された d 値の推定が可能になる.中心画                                        ∂JKL     ∂CKL                    γ−1
                                                                         =        − λγ 1 − d(x, y)                        (13)
素との差分絶対値と比較するしきい値は,差分絶対値                                             ∂d      ∂d
のメジアン値によるヒストグラム分布の標準偏差の推                                         ∂ 2 JKL   ∂ 2 CKL                                  γ−2
                                                                         =         + λγ(γ − 1) 1 − d(x, y)                (14)
定値を用いる [23].                                                       ∂d2       ∂d2
                                                                 ニュートン法の手順は次のようになる.
           σ = 1.4826 medj∈B |Ic − Ij |
           ˆ                                           (8)
                                                              1. 画素毎の減衰率 d(x, y) の初期値を与える.
Ic はブロック領域 B の中心画素レベルである.medj は                               2. コスト関数の勾配 ∂JKL /∂d とヘシアン
j に関するメジアン値である.このようにして推定した                                       ∂ 2 JKL /∂d2 の d(x, y) における値を計算する5 .
σ を用いて,その c 倍区間2 に存在する画素のみを処理
ˆ                                                             3. 更新量 ∆d(x, y) を次のように計算する.
に用いることにする.
                                                                                                       −1
  したがって,カルバック-ライブラー情報量 [24] によ                                          ∆d(x, y) = −
                                                                                             ∂ 2 JKL        ∂JKL
                                                                                                                          (15)
るコスト関数を次のように定義する3 .
                                                                                               ∂d2           ∂d

                      N                    ˆ                  4. d(x, y) の変化分 |∆d(x, y)| < δ となるまで d(x, y)
                                         p(Ii )
            CKL =             ˆ
                            p(Ii ) log                 (9)       を次のように更新して次のように置いてステップ
                                           ˆ
                                         q(Ii )
                      i=1
                                                                   2 に戻る.
q(I) は理想的な画像の確率密度関数であり,例えば次
  ˆ
                                                                           d(x, y) ← d(x, y) + ∆d(x, y)                   (16)
のようなベータ分布 [28] を用いる.

                      ˆ          ˆ                                 ここで,δ は収束判定のための微小定数である.
               ˆ      I α−1 (1 − I)β−1
             q(I) =                                   (10)
                          B(α, β)                            これをすべての画素において行う.CKL の勾配
  1 標準偏差をはじめ,計算はすべてヒストグラムを用いて行うこ                             ∂CKL /∂d およびヘシアン ∂ 2 CKL /∂d2 の具体的な式は
とができる.I = Ij ± 3W における核関数 K 値をほぼ 0 と見なせ
           ˆ  ˆ
                                                             付録 C に示す.
ば,すべての I 値に対する核関数 K 値は ±3W 区間でのみ計算す
            ˆ
ればよいが,W は適当な定数とする(詳細は付録 C 参照)      .
 2 c = 2∼3 とする.                                                  4 画像の境界領域における画素は,反射境界拡張して処理を行う.
 3 q(I) = 1(一様分布)とすると,いわゆる エントロピー ”
     ˆ                      “         に                        5 いずれも計算はすべてヒストグラムを用いて行うことができる

一致する.                                                        (詳細は付録 C 参照).
ニュートン法による反復のためには初期値が必要であ
る.ニュートン法のためのヘシアンにはガウス・ニュー
トン近似 [13] を用いる(付録 C 参照).これは,解に十
分近いときには収束は速いが,解から遠いと正しい解
に収束するとは限らない.そこで,画像ピラミッド [5]
を用いることにより,処理の高速化,収束の効率化/安
定を図る.コスト関数を分解能の低い(画像サイズが
小さい)画像で推定した結果を次の分解能の画像にお
ける初期値として用いる.これを最も分解能の高い画
像(原画像)まで繰り返す.分解能が最も低い画像の
ための初期値は,例えば黄金分割法 [21] によって推定
                                                     (a)
したおおよその解を用いる.
    そのようにして推定したすべての画素における d 値
に対してバイラテラルフィルタ [29] を適用する.バイ
ラテラルフィルタによって物体境界の不連続性を保存
した平滑化が可能となる.バイラテラルフィルタによ
る平滑化処理も階層毎に繰り返し行うことにする.
    カラー画像への対応は,RGB 色空間から輝度色差空
間 Y CB CR に変換して,その輝度成分 Y についてのみ
d 値を推定して,補正処理を行えばよい.RGB 色空間
から輝度色差空間 Y CB CR への変換については付録 B
に示す.                                         (b)            (c)

6    実験結果および考察                         図3   (a) 模擬画像とブロック領域.(b) 画面中央
                                       ブロック領域における KL 情報量によるコスト関
    適当な画像を用いて,大気光 A と画面一様に同じ減          数の変化(通常状態) (c) 画面左上ブロック領域
                                                 .
衰率 d 値を指定し,放射輸送方程式により視程障害の発            における KL 情報量によるコスト関数の変化(退
生している模擬画像を生成した.ここでは,A = 250,           化状態).
d = 0.7 とした.視程障害の模擬画像中,任意の画素を
指定し,その画素を中心とするブロック領域において
                                     画素の分布が存在しない場合もあり得る(退化状態).
コスト関数 JKL を d 値および大きさの拘束による正則
                                     そのような場合には,コスト関数が極小値を持たない
化パラメータ λ 値を変化させて計算する.図 3(a) に視
                                     (図 3(a) 模擬画像左上のブロック領域とその d 値,λ 値
程障害の模擬画像を示す.模擬画像の左下は原画像を
                                     に対するコスト関数の変化は図 3(c)).そこで,d 値の
縮小したものであり,処理したブロック領域は枠で囲っ
                                     大きさの拘束による正則化項を正則化パラメータ λ 値
て表示している.ブロックサイズは 21 × 21 画素とし
                                     により調整する.これは大きい d 値が推定される様,拘
た.図 3(b)(c) は,d 値,λ 値に対するコスト関数 JKL
                                     束条件を課すものであり,λ 値により,極小値を取る d
の変化のプロットである.
                                     値が次第に大きくなっていくのがわかる.退化状態で
    模擬画像の中央ブロック領域の場合,d 値を 1.0 から
                                     も,大きさの拘束による正則化項によって,安定にコ
次第に減少させていくと,コスト関数 JKL は減少して
                                     スト関数の極小値が得られることがわかる.正則化パ
いく.ある d 値で極小値を取り,その後,JKL は増加
                                     ラメータ λ は画像全体で同じ値とする.
に転じる(図 3(b)).コスト関数 JKL の極小値が補正
                                      推定した d 値は真の値ではないが,視認性の向上は
のために最適な d 値として推定される.ここで,大きさ
                                     期待できる.本研究の目的は,真の奥行き距離による減
の拘束による正則化パラメータ λ 値が 0.0 の場合,d =
                                     衰率を推定することではなく,あくまでも視程障害の
0.8380 と推定された.べき乗定数 γ = 3 とした.ベー
                                     発生している画像の視認性を向上することにある.ブ
タ分布は α = β = 8 とした.
                                     ロック領域中特定のレベルに画素値の分布が集中して
  ブロック領域のサイズは,その領域中には十分な画
                                     いるような退化状態でも正則化によって,安定にコス
素の分布があることが期待できるサイズでなければな
                                     ト関数の最小化を行うものである.
らない.しかし,それは画像内容にもより,事前には未
                                      図 1,4,5 は実画像における補正処理の結果である.
知である.画像によっては,ブロック領域中に十分な
は滑らかさの拘束による正則化を用いたが,通常の正
                                       則化では,物体境界も平滑化してしまう.推定時におい
                                       ても,画素毎にブロック単位で処理しているため,そ
                                       のままでは物体境界領域では正しい推定ができない.
                                           不連続性を考慮したパラメータ推定あるいは正則化
                                       として,M 推定 [4, 11],全変動ノルムによる正則化 [22]
                                       があるが,本研究では,d 値の推定に際して,ヒストグ
                                       ラム生成時にしきい値処理を行い7 ,さらに平滑化処理
                                       としてバイラテラルフィルタ [29] を適用した8 .


                                       7    まとめ

                                           本研究では,視程障害画像の視認性を向上させるこ
                                       とを目的として,物理的なモデルとして大気中の光の
                                       輸送モデルである放射輸送方程式を解くことによるモ
                                       デルベースのコントラスト補正処理の新しい方法を提
                                       案した.これは,画像中のブロック領域における画素値
                                       のカルバック‐ライブラー情報量によるコスト関数の最
                                       適化問題として定式化したものであり,視程障害の発
                                       生した画像のみから最適なコントラスト補正処理を行
                                       い,視認性を向上させることが可能となった.コスト
                                       関数の最適化には,事前の知識を反映させた正則化を
                                       導入した反復によるニュートン法を用いた.コスト関
                                       数の具体的な勾配およびヘシアンを示すとともに,そ
                                       の手順を説明した.実際の視程障害画像を処理した結
                                       果を推定した擬似奥行き距離画像とともに示した.今
                                       後の課題としては,様々な視程障害の発生した画像/映
                                       像,霧,靄,霞,雨,雪,地吹雪,砂嵐,光化学スモッ
                                       グ等の大気汚染,煙霧,水中撮影等に適用することが
 図4   補正処理結果(2).上から順に観測画像,             考えられる.
 補正画像,擬似奥行き距離画像.                           実際には,画素毎に処理を行うブロックサイズや理
                                       想的な画像の分布としてのベータ分布のパラメータ,大
                                       きさの拘束による正則化パラメータ λ,平滑化のため
いずれも奥行き距離が画素毎に異なるような画像例で               のバイラテラルフィルタの調整パラメータ等々,いわ
あり,視程が低下している.画素毎に推定した d 値,             ゆる 超パラメータ ”
                                         “        が存在する.例えば,正則化パラ
0 < d ≤ 1 を [0, 255] に変換して画像として表示したも   メータをデータ自身から最適にベイズ推定することも
のが擬似奥行き距離画像である.推定した d 値の結果             できる [14].同様に,その他の超パラメータも交互反復
を用いて補正処理を行ったものが補正画像である.物               的に最適推定することが理論的には可能と思われるが,
体境界における不連続性が保存されている.一方,図 6             これは,今後の研究課題とする.
は従来のコントラスト補正方法によって図 5 と同一画                 また,理想的な画像の分布としてベータ分布を用い
像を補正した結果である6 .いずれも画像一様な補正方             た.これは,ベータ分布のパラメータを調整すること
法のため,画素毎の奥行き距離の違いに十分対応でき               により,一様分布から正規分布まで,対称な分布から
ていない.                                  非対称な分布まで表現できるからである9 .それでは,
 画素毎に独立に推定した d 値による補正結果では,画
                                         7 簡易な M 推定と見なすことができるが,M 推定は線過程やバ
像中平坦な領域で量子化ノイズが目立つ場合があるた
                                       イラテラルフィルタにほぼ等価である [4, 8].
め平滑化処理を行う必要がある.ここで,物体境界に                 8 近年,バイラテラルフィルタと全変動ノルム正則化,平均値シフ

                                       ト法 [9] が,いずれもほぼ等価な処理であることが示されている [3].
よる有意な不連続性は保存しなければならない.オプ               Comaniciu らは,画像の追跡処理のために画素値のヒストグラムか
ティカルフローの推定において,Horn & Schunck[10]      ら核関数を計算して平均値シフト法を用いたが [6],本研究では,画
                                       像の濃淡処理にほぼ同様な処理を用いたとも言えるだろう.
                                         9 ベータ分布を対称な分布とした場合,正規分布よりも一様分布
 6 ガンマ補正は,リニア変換の結果を二乗する指数変換とする.        とした方が,よりコントラスト補正の程度が強まる傾向は見られた.
図5     補正処理結果(3).上から順に観測画像,                              図6        従来の方法による補正処理結果.上から順
  補正画像,擬似奥行き距離画像.                                          にリニア変換,ガンマ補正,ヒストグラム等化.


「理想的な画像の分布とは何か?」と言うことになるが,                                   and Pattern Recognition (CVPR), Washington, DC,
それを明確に定義することは難しい問題である10 .                                    2004.
 この問題は, 理想的な画像の分布 ≈ 画質 ”
      “                 と見なす                              [3] D. Barash and D. Comaniciu, A common framework
こともできて,本研究のような 画質改善処理 ”
              “        におけ                                   for nonlinear diffusion, adaptive smoothing, bilateral
る評価の方法,特に定量的な評価にも関係する.本研                                     filtering and mean shift, Image and Video Computing,

究の手法の評価方法としては,従来の方法との主観的
                                                             22-1, (2004), 73–81.
                                                          [4] M. Black and A. Rangarajan, On the unification of
な評価に留まっている.したがって,定量的な評価の
                                                             line processes, outlier rejection, and robust statistics
方法についても今後の研究課題としたい.
                                                             with applications in early vision, International Jour-

参考文献
                                                             nal of Computer Vision, 19-1, (1996), 57–92.
                                                          [5] P. Burt and E. H. Adelson, The Laplacian pyramid as
                                                             a compact image code, IEEE Transactions on Com-
 [1] ANSI/SMPTE, Component Video Signal 4:2:2 – Bit-
                                                             munication, 31 (1983), 532–540.
    Parallel Digital Interface, ANSI/SMPTE 125M-1995.
                                                          [6] D. Comaniciu, V. Ramesh and P. Meer, Kernel-based
 [2] V. Brajovic, Brightness perception, dynamic range
                                                             object tracking, IEEE Transactions on Pattern Anal-
    and noise: A unifying model for adaptive image sen-
                                                             ysis Machine Intelligence, 25-5, (2003), 564–575.
    sors, IEEE Comp. Soc. Conf. on Computer Vision
                                                          [7] R. O. Duda, P. E. Hart and D. G. Stork, Pattern
 10 定義できない以上,コスト関数を最適化しても意味がないかも

しれない.                                                        Classification, John-Wiley & Sons. (2001).
[8] F. Durand and J. Dorsey, Fast bilateral filtering
    for the display of high-dynamic-range images, SIG-
    GRAPH, 2002.
 [9] K. Fukunaga,      Introduction to Statistical Pattern
    Recognition, Academic Press, (1990).
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[11] P. J. Huber, Robust Statistics, Wiley, 1981, 2004.
[12] D. J. Jobson, Z. Rahman and G. A. Woodell, A mul-
    tiscale Retinex for bridging the gap between color
    images and the human observation of scenes, IEEE
    Transactions on Image Processing, 6-7 (1997), 965–                        図7   ベータ分布の例.
    977.
[13] 金谷健一, 「これなら分かる最適化数学 – 基礎原理から
    計算手法まで –」,共立出版,2005 年 9 月.                               [27] 高木幹雄,下田陽久, 画像解析ハンドブック」
                                                                           「            ,東京大
[14] D. J. MacKay, Bayesian interpolation, Neural Com-           学出版会,1991.
    putation, 4-2, (1992), 415–447.                          [28] 竹内啓,
                                                                     「数理統計学 – データ解析の方法」,東洋経済,
[15] J. Kopf, B. Neubert, B. Chen, M. Cohen, D. Cohen-           1963 年.
    Or, O. Deussen, M. Uyttendaele and D. Lischinski,        [29] C. Tomasi and R. Manduchi, Bilateral filtering for
    Deep photo: model-based photograph enhancement               gray and color images, Proceedings of the IEEE In-
    and viewing, ACM Transactions on Graphics (Pro-              ternational Conference on Computer Vision (ICCV),
    ceedings of SIGGRAPH Asia 2008), 2008.                       Jan, 1998.
[16] S. G. Narasimhan and S. K. Nayar, Contrast restora-
    tion of weather degraded images, IEEE Transactions
    on Pattern Analysis and Machine Intelligence, 25-6,      付録 A        ベータ分布
    (2003), 713–724.
[17] S. G. Narasimhan and S. K. Nayar, Interactive            図 7 にベータ分布の例を示す.式(10)で α = β と
    (de)weathering of an image using physical models,        すると対称な分布が得られ,α = β = 1 のときに一様分
    ICCV Workshop on Color and Photometric Methods           布となり,α = β として,α, β を大きくしていくと正
    in Computer Vision (CPMCV), Oct, 2003.                   規分布に漸近する.その平均は 1/2,分散は 1/(8α + 4)
[18] A. V. Oppenheim, R. W. Schafer, T. G. Schafer           になる.α = β = 1, 2, 3, 4, 6, 8 の場合のベータ分布と
    and T. G. Stockham, Jr, Nonlinear filtering of multi-     α = β = 8 の場合に漸近する平均 1/2,分散 1/68 の正
    plied and convolved signals, Proceedings of the IEEE,    規分布を示す.
    (1968), 1264–1291.
[19] A. V. Oppenheim and R. W. Schafer, Digital Signal
                                                             付録 B        RGB 輝度色差変換
    Processing, Prentice-Hall, 1975.
[20] W. K. Pratt, Digital Image Processing, Wiely, 1978.      ANSI/SMPTE125M 規格 [1] によると,RGB 信号か
                                                             ら輝度色差信号 Y CB CR への変換は次のようになる.
[21] W. H. Press, S. A. Teukolsky, W. T. Vetterling and
    B. P. Flannery, Numerical Recipes 3rd Edition: The
    Art of Scientific Computing, Cambridge University                   Y = 0.299 R + 0.587 G + 0.114 B       (B.1)
    Press, 2007.
                                                                      CR = 0.713 (R − Y )
[22] L. I. Rudin, S. J. Osher and E. Fatemi, Nonlinear to-
    tal variation based noise removal algorithms, Physica                  = 0.500 R − 0.419 G − 0.081 B     (B.2)
    D, 60, (1992), 259–268.                                           CB = 0.564 (B − Y )
[23] P. J. Rousseeuw, A. M. Leroy, Robust Regression and
                                                                           = 0.500 B − 0.169 R − 0.331 G     (B.3)
    Outlier Detection, J. Wiley & Sons, NY, 1987.
[24] 坂本慶行, 石黒真木夫, 北川源四郎, 「情報量統計学」,
                                                             付録 C       カルバック-ライブラー情報量
    共立出版, 1993.
[25] Y. Y. Schechner, S. G. Narasimhan and S. K. Na-                    によるコスト関数の勾配とヘシアン
    yar, Polarization-based vision through haze, Applied
    Optics, 42-3, (2003), 511–525.                            カルバック-ライブラー情報量による CKL の減衰率
[26] B. W. Silverman, Density Estimation, London, Chap-      d に関する勾配 ∂CKL /∂d は,微分の連鎖則により次の
    man and Hall, 1986.
ようになる.                                                                          ここで,厳密には解析的にクリップ関数 Clipb ( · ) の上
                                                                                                       a
                    N                 ˆ                   ˆ                     限下限値で微分はできないが,クリップ関数の微分を
   ∂CKL                             p(Ii )             ∂p(Ii )
      ˆ
           =               log
                                    q(Ii )
                                           +1
                                                        ∂d
                                                                        (C.1)   次のように定義する.
   ∂p(Ii )          i=1
      ˆ                                           N               ˆ ˆ                                                 1, a ≤ t ≤ b
   ∂p(Ii )   1                 1 ∂W                     ˆ         Ii − Ij                      Clipb (t) =                                            (C.9)
                                                                                                                      0, その他
           =              −                           h(Ij )K                                      a
    ∂d       n                W 2 ∂d            j=1
                                                                     W

       1
            N                       ˆ ˆ
                                    Ii − Ij                                       さらに,CKL の減衰率 d に関するヘシアン(2 次微
   +                ˆ
                  h(Ij )K
       W                               W                                        分)は次のようになる.
            j=1

               ˆ           ˆ ˆ
           −(∂ Ij /∂d)W − (Ii − Ij )(∂W/∂d)                                      ∂ 2 CKL
                                                                                                 N                 ˆ
                                                                                                                 p(Ii )                ˆ
                                                                                                                                 ∂ 2 p(Ii )
   ×                                                                    (C.2)             =                log          +1
                         W2                                                           ˆ
                                                                                 ∂p(Ii )2                          ˆ
                                                                                                                 q(Ii )            ∂d  2
                                                                                                i=1
                          1/5                 Nˆ                                                                           2
   ∂W                4          1     1    ˆ ∂ Ij h(Ij )
                                                    ˆ                                               1              ˆ
                                                                                                                ∂p(Ii )
      =                                    Ij                                                   +
   ∂d               3n          σ     n j=1 ∂d                                                      ˆ
                                                                                                  p(Ii )         ∂d
                N                         N         ˆ                                            N                                             2
       1            ˆ ˆ                           ∂ Ij ˆ                                                     ˆ
                                                                                                       ∂ 2 p(Ii )     1               ˆ
                                                                                                                                   ∂p(Ii )
   −                Ij h(Ij )                         h(Ij )            (C.3)              ≈                      +                                  (C.10)
       n2    j=1                          j=1
                                                  ∂d                                                     ∂d  2        ˆ
                                                                                                                    p(Ii )          ∂d
                                                                                                i=1

ここで,n はブロック領域中の画素数,N はヒストグ                                                      ここで,最後の近似は p(I) ≈ q(I) であることによる
                                                                                             ˆ      ˆ
ラムの階級数,σ はブロック領域中の画素値による標本                                                      (ガウス・ニュートン近似 [13])   .
標準偏差であり,離散的なヒストグラム h から次のよ                                                       W を定数として,∂p(I
                                                                                             ˆi )/∂d を式(C.7)とすると,
うに計算される.
                                                                                                        N                                             2
                                                                                       ˆ
                                                                                 ∂ 2 p(Ii )    1                               ˆ ˆ
                                                                                                                               Ii − Ij          ˆ
                                                                                                                                              ∂ Ij
                                      N                                                     =                  ˆ
                                                                                                             h(Ij )K
                                1          ˆ2 ˆ        ¯
                                                       ˆ                           ∂d  2      nW 3                                W           ∂d
                    σ=                     Ij h(Ij ) − I 2 ,            (C.4)                          j=1
                                n   j=1
                                                                                                    1
                                                                                                            N                   ˆ ˆ
                                                                                                                                Ii − Ij         ˆ2
                                                                                                                                              ∂ Ij
                                N                                                              −                   ˆ
                                                                                                                 h(Ij )K
                    ¯
                    ˆ   1             ˆ ˆ                                                          nW 2                            W          ∂d2
                    I =               Ij h(Ij )                         (C.5)                              j=1
                        n       j=1                                                                                                                  (C.11)
K ( · ) は核関数 K( · ) の微分であり,次のように計算さ
                                                                                ここで,
れる.
                                                                                            1      t2                        t2     t2
                        t      t2                                                K (t) = − √ exp −                        + √ exp −
             K (t) = − √ exp −                                          (C.6)               2π     2                          2π    2
                        2π     2
                                                                                                                                                     (C.12)
  ブロック領域中のすべての画素値が同一値に近づく
と,σ → 0 となり,W → 0 になるため,ヒストグラ                                                      ˆ2                                                                    2
                                                                                 ∂ Ij                           Ij − A(1 − d)              Ij − A
ムから核関数を用いて確率密度関数を計算することが                                                              =    2
                                                                                               ClipImax
                                                                                                   0                                     −
                                                                                 ∂d2                                  d                       d2
できない(退化状態) 実際には,厳密に同一値にな
          .
                                                                                                                 Ij − A(1 − d)            2(Ij − A)
らなくとも,数値計算的に不安定になる.そこで,核                                                                  + ClipImax
                                                                                                0
                                                                                                                       d                      d3
関数におけるバンド幅 W を適当な定数とする11 .する                                                                   ˆ
                                                                                           d ∂ Ij
と,式(C.3)の ∂W/∂d = 0 であり,したがって,式                                                                                       Clipb ( · ) = 0
                                                                                                                  2
                                                                                     =−                                   a                          (C.13)
                                                                                           2 ∂d
(C.2)は
                                                                                したがって,式(C.11)は,
     ˆ                          N                      ˆ ˆ          ˆ
  ∂p(Ii )     1                       ˆ                Ii − Ij    ∂ Ij                                  N                                            2
          =−                        h(Ij )K                            (C.7)          ˆ
                                                                                ∂ 2 p(Ii )    1                                ˆ ˆ
                                                                                                                               Ii − Ij          ˆ
                                                                                                                                              ∂ Ij
   ∂d        nW 2             j=1
                                                          W       ∂d                       =                   ˆ
                                                                                                             h(Ij )K
                                                                                  ∂d2        nW 3      j=1
                                                                                                                                  W           ∂d
となる.数値計算の安定化を図るためにも,勾配計算                                                                                    N
                                                                                                  1                             ˆ ˆ
                                                                                                                                Ii − Ij                ˆ
                                                                                                                                                   d ∂ Ij
の簡略化のためにも W を適当な値に固定するのは現実                                                                     −                   ˆ
                                                                                                                 h(Ij )K                       −
                                                                                                 nW 2                              W               2 ∂d
的と思われる.                                                                                                    j=1

 ∂ Ij /∂d は式(3)から次のようになる.                                                                               N                                            2
   ˆ                                                                                         1                                 ˆ ˆ
                                                                                                                               Ii − Ij          ˆ
                                                                                                                                              ∂ Ij
                                                                                          =                    ˆ
                                                                                                             h(Ij )K
   ˆ                                                                                        nW 3       j=1
                                                                                                                                  W           ∂d
 ∂ Ij                         Ij − A(1 − d)                     Ij − A
      =     ClipImax
                0                                          −           (C.8)                            ˆ
 ∂d                                 d                              d2                              d ∂p(Ij )
 11 式(8)によって標準偏差を推定したとしても退化状態は避けら
                                                                                               −                                                     (C.14)
                                                                                                   2 ∂d
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最適コントラスト補正による視程障害画像の明瞭化論文

  • 1. 最適コントラスト補正による視程障害画像の明瞭化 Restoration of Low Visibility Image under Haze Conditions by Optimal Contrast Correction 松永 力 Chikara Matsunaga 株式会社朋栄 佐倉研究開発センター FOR-A Co., Ltd. Sakura R&D Center E-mail: matsunaga@for-a.co.jp 図1 補正処理結果(1).左から順に,観測画像,補正画像,擬似奥行き距離画像. Abstract を解くことによって,映像のみから視程障害の発生し た画像を補正し視認性を向上するものである. 視程とは,肉眼で物体がはっきりと確認できる最大 視程障害の発生した画像を補正する処理は,いわゆ の距離のことである.視程が通常より小さくなること る コントラスト補正 ” “ と呼ばれる画像の濃淡処理であ を気象学では特に視程障害といい,代表的なものに霧, る [20, 27].はじめに従来の方法についてまとめた後, 靄,霞,煙霧などがある.本研究では,視程障害の発生 本研究における方法について説明する.本研究におけ している画像を明瞭化するための画像処理について述 る方法は,モデルベースの方法 [15, 16, 17, 25] として べる.これは,大気中の光の輸送に関する物理モデル 位置付けられる.その基本となる物理モデルである放 に基づき,あるコスト関数を最適化することによって, 射輸送方程式について説明し,放射輸送方程式に基く 視程障害画像をその画像のみから補正し,その視認性 コントラスト補正処理をあるコスト関数の最適化問題 を向上するものである. として定式化する.コスト関数としてカルバック‐ライ ブラー情報量(Kullback-Leibler divergence)[24] によ るものを提案する.コスト関数の最適化には,事前の 1 はじめに 知識を反映した正則化 [7, 10, 22] を導入した反復によ るニュートン法を用いる.コスト関数の勾配およびヘ 視程とは,肉眼で物体がはっきりと確認できる最大 シアンを示すとともに,その手順について説明し,実 の距離のことであり,大気の見通しのことである.視程 際の視程障害画像を処理した結果を示す. が通常より小さくなることを気象学では特に視程障害 といい,代表的なものに霧、靄、霞、煙霧などがある. 2 コントラスト補正処理 雨や雪でも視程障害がよく起こるが,人工的に排出さ れる大気汚染物質の影響も大きい.本研究では,視程 画像の濃淡処理としてのコントラスト補正は画像処 障害の発生した画像を明瞭化するための画像処理につ 理の代表的なものであり,これまでに多くの方法が提 いて述べる.これは,大気中を通過する物体の光の強 案されてきた [20, 27].主な方法は,画像中の画素値の 度に関する物理モデルに基くコスト関数の最適化問題 最大最小値を検出して,画素値のダイナミックレンジを
  • 2. 広げるリニア変換であり,指数関数等の非線形な関数 によりレベル操作を行うガンマ補正であり,ヒストグ ラムを一様分布化するヒストグラム等化であろう.こ れらは簡便な方法としてよく用いられているが,いず れも画面中一様な補正である. thgilriA 一方,画像は反射成分と照明成分の積により表され tceriD aremaC るとして,これを対数変換により加法性とした後,フィ gnirettacS noissimsnart tcejbO ルタ処理によって分離し,分離した照明成分あるいは ecnatsiD 反射成分に対してリニア変換,ガンマ補正,ヒストグ ラム等化等々,何らかのダイナミックレンジの変換を施 図2 大気中の光の輸送モデル. すものもある [2, 8, 12, 18, 19].これらは,対数変換に よる 準同型処理 ” “ [18, 19] に始まるものであるが,対 (x, y) は画像中の画素位置を表し,減衰率は次のような 数変換の有無やフィルタ処理の順序,フィルタやダイ 指数関数で表される. ナミックレンジ変換方法の違いにより様々である. これらの方法は,いずれも画素値のダイナミックレ d(x, y) = exp − βz(x, y) (2) ンジを広げる,という発想による素朴な方法であるが, β は減衰定数,z(x, y) はその画素位置における奥行き 近年,より現実世界に即した物理的なモデルに基く方 距離である.したがって,散乱による減衰率 d は奥行き 法が提案されている [15, 16, 17, 25].それは大気中の 距離に依存し,一般には画素毎に異なるが,大気光 A 光の輸送現象をモデル化した放射輸送方程式に基くも は画像中一様定数としてよい [15, 16, 17, 25].式(1) のである.物理モデルを用いることによって,個々の は放射輸送方程式と呼ばれる. パラメータの持つ意味が明確になり,その調整範囲も 物体が無限遠方にあるとすると(z = ∞) d = 0 で , 既定される等,モデルベースの方法の利点は多い.し あり,観測画素 I は大気光 A のみになる.散乱による かし,従来の放射輸送方程式に基く方法では,カメラ 影響がなければ(d = 1),観測画素 I は原画素 Io に一 のレンズに偏光フィルタという特別なフィルタを付け 致する.したがって,減衰率 d の範囲は 0 ≤ d ≤ 1 で て同一シーンを条件を変えて撮影した複数枚の画像を あり,d と A を推定すれば,放射輸送方程式(1)を解 用いるものだったり [16, 25],ユーザーによる指定が介 くことによって,減衰のない理想的な原画素のレベル 在する半自動的な処理だったり [17],付加的な情報を の画像 Io が得られるが,それは 1 枚の画像のみからで 画像以外から得るものだったりする [15].本研究では, は厳密には不可能である.そこで,次のような仮定に 放射輸送方程式という物理モデルを用いて,1 枚の画像 基き近似的な解を求めることを考える. のみからでも補正を可能とするものである. • 奥行き距離は画素毎に異なるが,通常近傍領域に 3 放射輸送方程式 おける画素は奥行き距離がほぼ一定であろう. ただし,物体境界による不連続性は存在する. 霞や霧などの気象現象は屋外画像における遠方の視 認性を著しく低下させる.物体からの反射光は,大気 中の光の減衰と散乱のためにその一部しかカメラへは 4 カルバック-ライブラー情報量による 届かない(図 2).さらに,物体からの反射光は物体と コスト関数 カメラの間の散乱による大気光(airlight)と呼ばれる 放射輸送方程式(1)を Io について解くことから,コ 環境光と混合される.したがって,シーン中遠方の物 ントラスト補正された画素 I は,次のように計算される. ˆ 体は,近距離の物体と比較して,一般に輝度が高く,そ の特徴が失われている.各画素における奥行き距離が ˆ I = ClipImax I −A 1−d (3) 0 既知であれば,次のような物理モデルを用いて視程障 d 害を取り除くことが可能である [15, 16, 17, 25]. 画素値は予め量子化数により [0, 1] 正規化しておく.大 気光 A は,画像中のすべての画素における最大レベル I(x, y) = Io (x, y)d(x, y) + A 1 − d(x, y) (1) (Imax )とする.Clipb ( · ) はレベルに関するクリップ関 a ここで,I(x, y) は観測された画素のレベルであり, 数であり,次のように定義される. Io (x, y) は同一シーンから減衰せずに理想的にカメラ   t, a < t < b へ到達する散乱によらない原画素のレベルである.A  b Clipa (t) = a, t ≤ a (4) は大気光であり,d(x, y) は散乱による減衰率である.  b, t ≥ b 
  • 3. 画像中の任意の画素 (x, y) を中心とするブロック領域 B(α, β) は次のベータ関数である [28]. B における画素値のレベルに関するヒストグラム h か 1 ら核関数を用いて次のように確率密度関数を計算する B(α, β) = tα−1 (1 − t)β−1 dt (11) [7, 26]. 0 付録 A にベータ分布の例を示す. N ˆ p(I) = 1 ˆ h(Ij )K ˆ ˆ I − Ij (5) 注目画素を中心とするブロック領域毎の画素値のレ nW j=1 W ベルに関するヒストグラムから核関数を用いて確率密 度関数を計算し,カルバック-ライブラー情報量による ここで,n はブロック領域 B 中の画素数であり,N は 次のコスト関数 JKL を最小にする減衰率 d(x, y) をす ヒストグラムの階級数である.K( · ) は核関数であり, べての画素において推定する4 . 例えば次のようなガウス関数を用いる. γ 1 t2 JKL = CKL (x, y) + λ 1 − d(x, y) (12) K(t) = √ exp − (6) 2π 2 第 2 項は減衰率 d に関する大きさの拘束による正則化 W は核関数表現におけるバンド幅であり,例えば次の 項である.γ はべき乗定数であり,λ は正則化パラメー ような 経験則(Rule-of-Thumb) により決定される “ ” タである. [26]. 1/5 5 ニュートン法を用いた最適化 4 W ≈ σ (7) コスト関数の未知パラメータである d に関する勾配 3n σ はブロック領域中の画素値の標本標準偏差である1 . (1 次微分)とヘシアン(2 次微分)を求めることができ ブロック領域の中心画素との差分絶対値があるしき れば,それらの情報を用いてコスト関数の最適化が可 い値以上の画素は有意な物体境界によるものであると 能となる.代表的な方法はニュートン法である [13, 21]. して,そのような画素はブロック領域のヒストグラム カルバック-ライブラー情報量によるコスト関数 JKL の 生成には用いない.これによって,物体境界による不 勾配およびヘシアンは次のようになる. 連続性が保存された d 値の推定が可能になる.中心画 ∂JKL ∂CKL γ−1 = − λγ 1 − d(x, y) (13) 素との差分絶対値と比較するしきい値は,差分絶対値 ∂d ∂d のメジアン値によるヒストグラム分布の標準偏差の推 ∂ 2 JKL ∂ 2 CKL γ−2 = + λγ(γ − 1) 1 − d(x, y) (14) 定値を用いる [23]. ∂d2 ∂d2 ニュートン法の手順は次のようになる. σ = 1.4826 medj∈B |Ic − Ij | ˆ (8) 1. 画素毎の減衰率 d(x, y) の初期値を与える. Ic はブロック領域 B の中心画素レベルである.medj は 2. コスト関数の勾配 ∂JKL /∂d とヘシアン j に関するメジアン値である.このようにして推定した ∂ 2 JKL /∂d2 の d(x, y) における値を計算する5 . σ を用いて,その c 倍区間2 に存在する画素のみを処理 ˆ 3. 更新量 ∆d(x, y) を次のように計算する. に用いることにする. −1 したがって,カルバック-ライブラー情報量 [24] によ ∆d(x, y) = − ∂ 2 JKL ∂JKL (15) るコスト関数を次のように定義する3 . ∂d2 ∂d N ˆ 4. d(x, y) の変化分 |∆d(x, y)| < δ となるまで d(x, y) p(Ii ) CKL = ˆ p(Ii ) log (9) を次のように更新して次のように置いてステップ ˆ q(Ii ) i=1 2 に戻る. q(I) は理想的な画像の確率密度関数であり,例えば次 ˆ d(x, y) ← d(x, y) + ∆d(x, y) (16) のようなベータ分布 [28] を用いる. ˆ ˆ ここで,δ は収束判定のための微小定数である. ˆ I α−1 (1 − I)β−1 q(I) = (10) B(α, β) これをすべての画素において行う.CKL の勾配 1 標準偏差をはじめ,計算はすべてヒストグラムを用いて行うこ ∂CKL /∂d およびヘシアン ∂ 2 CKL /∂d2 の具体的な式は とができる.I = Ij ± 3W における核関数 K 値をほぼ 0 と見なせ ˆ ˆ 付録 C に示す. ば,すべての I 値に対する核関数 K 値は ±3W 区間でのみ計算す ˆ ればよいが,W は適当な定数とする(詳細は付録 C 参照) . 2 c = 2∼3 とする. 4 画像の境界領域における画素は,反射境界拡張して処理を行う. 3 q(I) = 1(一様分布)とすると,いわゆる エントロピー ” ˆ “ に 5 いずれも計算はすべてヒストグラムを用いて行うことができる 一致する. (詳細は付録 C 参照).
  • 4. ニュートン法による反復のためには初期値が必要であ る.ニュートン法のためのヘシアンにはガウス・ニュー トン近似 [13] を用いる(付録 C 参照).これは,解に十 分近いときには収束は速いが,解から遠いと正しい解 に収束するとは限らない.そこで,画像ピラミッド [5] を用いることにより,処理の高速化,収束の効率化/安 定を図る.コスト関数を分解能の低い(画像サイズが 小さい)画像で推定した結果を次の分解能の画像にお ける初期値として用いる.これを最も分解能の高い画 像(原画像)まで繰り返す.分解能が最も低い画像の ための初期値は,例えば黄金分割法 [21] によって推定 (a) したおおよその解を用いる. そのようにして推定したすべての画素における d 値 に対してバイラテラルフィルタ [29] を適用する.バイ ラテラルフィルタによって物体境界の不連続性を保存 した平滑化が可能となる.バイラテラルフィルタによ る平滑化処理も階層毎に繰り返し行うことにする. カラー画像への対応は,RGB 色空間から輝度色差空 間 Y CB CR に変換して,その輝度成分 Y についてのみ d 値を推定して,補正処理を行えばよい.RGB 色空間 から輝度色差空間 Y CB CR への変換については付録 B に示す. (b) (c) 6 実験結果および考察 図3 (a) 模擬画像とブロック領域.(b) 画面中央 ブロック領域における KL 情報量によるコスト関 適当な画像を用いて,大気光 A と画面一様に同じ減 数の変化(通常状態) (c) 画面左上ブロック領域 . 衰率 d 値を指定し,放射輸送方程式により視程障害の発 における KL 情報量によるコスト関数の変化(退 生している模擬画像を生成した.ここでは,A = 250, 化状態). d = 0.7 とした.視程障害の模擬画像中,任意の画素を 指定し,その画素を中心とするブロック領域において 画素の分布が存在しない場合もあり得る(退化状態). コスト関数 JKL を d 値および大きさの拘束による正則 そのような場合には,コスト関数が極小値を持たない 化パラメータ λ 値を変化させて計算する.図 3(a) に視 (図 3(a) 模擬画像左上のブロック領域とその d 値,λ 値 程障害の模擬画像を示す.模擬画像の左下は原画像を に対するコスト関数の変化は図 3(c)).そこで,d 値の 縮小したものであり,処理したブロック領域は枠で囲っ 大きさの拘束による正則化項を正則化パラメータ λ 値 て表示している.ブロックサイズは 21 × 21 画素とし により調整する.これは大きい d 値が推定される様,拘 た.図 3(b)(c) は,d 値,λ 値に対するコスト関数 JKL 束条件を課すものであり,λ 値により,極小値を取る d の変化のプロットである. 値が次第に大きくなっていくのがわかる.退化状態で 模擬画像の中央ブロック領域の場合,d 値を 1.0 から も,大きさの拘束による正則化項によって,安定にコ 次第に減少させていくと,コスト関数 JKL は減少して スト関数の極小値が得られることがわかる.正則化パ いく.ある d 値で極小値を取り,その後,JKL は増加 ラメータ λ は画像全体で同じ値とする. に転じる(図 3(b)).コスト関数 JKL の極小値が補正 推定した d 値は真の値ではないが,視認性の向上は のために最適な d 値として推定される.ここで,大きさ 期待できる.本研究の目的は,真の奥行き距離による減 の拘束による正則化パラメータ λ 値が 0.0 の場合,d = 衰率を推定することではなく,あくまでも視程障害の 0.8380 と推定された.べき乗定数 γ = 3 とした.ベー 発生している画像の視認性を向上することにある.ブ タ分布は α = β = 8 とした. ロック領域中特定のレベルに画素値の分布が集中して ブロック領域のサイズは,その領域中には十分な画 いるような退化状態でも正則化によって,安定にコス 素の分布があることが期待できるサイズでなければな ト関数の最小化を行うものである. らない.しかし,それは画像内容にもより,事前には未 図 1,4,5 は実画像における補正処理の結果である. 知である.画像によっては,ブロック領域中に十分な
  • 5. は滑らかさの拘束による正則化を用いたが,通常の正 則化では,物体境界も平滑化してしまう.推定時におい ても,画素毎にブロック単位で処理しているため,そ のままでは物体境界領域では正しい推定ができない. 不連続性を考慮したパラメータ推定あるいは正則化 として,M 推定 [4, 11],全変動ノルムによる正則化 [22] があるが,本研究では,d 値の推定に際して,ヒストグ ラム生成時にしきい値処理を行い7 ,さらに平滑化処理 としてバイラテラルフィルタ [29] を適用した8 . 7 まとめ 本研究では,視程障害画像の視認性を向上させるこ とを目的として,物理的なモデルとして大気中の光の 輸送モデルである放射輸送方程式を解くことによるモ デルベースのコントラスト補正処理の新しい方法を提 案した.これは,画像中のブロック領域における画素値 のカルバック‐ライブラー情報量によるコスト関数の最 適化問題として定式化したものであり,視程障害の発 生した画像のみから最適なコントラスト補正処理を行 い,視認性を向上させることが可能となった.コスト 関数の最適化には,事前の知識を反映させた正則化を 導入した反復によるニュートン法を用いた.コスト関 数の具体的な勾配およびヘシアンを示すとともに,そ の手順を説明した.実際の視程障害画像を処理した結 果を推定した擬似奥行き距離画像とともに示した.今 後の課題としては,様々な視程障害の発生した画像/映 像,霧,靄,霞,雨,雪,地吹雪,砂嵐,光化学スモッ グ等の大気汚染,煙霧,水中撮影等に適用することが 図4 補正処理結果(2).上から順に観測画像, 考えられる. 補正画像,擬似奥行き距離画像. 実際には,画素毎に処理を行うブロックサイズや理 想的な画像の分布としてのベータ分布のパラメータ,大 きさの拘束による正則化パラメータ λ,平滑化のため いずれも奥行き距離が画素毎に異なるような画像例で のバイラテラルフィルタの調整パラメータ等々,いわ あり,視程が低下している.画素毎に推定した d 値, ゆる 超パラメータ ” “ が存在する.例えば,正則化パラ 0 < d ≤ 1 を [0, 255] に変換して画像として表示したも メータをデータ自身から最適にベイズ推定することも のが擬似奥行き距離画像である.推定した d 値の結果 できる [14].同様に,その他の超パラメータも交互反復 を用いて補正処理を行ったものが補正画像である.物 的に最適推定することが理論的には可能と思われるが, 体境界における不連続性が保存されている.一方,図 6 これは,今後の研究課題とする. は従来のコントラスト補正方法によって図 5 と同一画 また,理想的な画像の分布としてベータ分布を用い 像を補正した結果である6 .いずれも画像一様な補正方 た.これは,ベータ分布のパラメータを調整すること 法のため,画素毎の奥行き距離の違いに十分対応でき により,一様分布から正規分布まで,対称な分布から ていない. 非対称な分布まで表現できるからである9 .それでは, 画素毎に独立に推定した d 値による補正結果では,画 7 簡易な M 推定と見なすことができるが,M 推定は線過程やバ 像中平坦な領域で量子化ノイズが目立つ場合があるた イラテラルフィルタにほぼ等価である [4, 8]. め平滑化処理を行う必要がある.ここで,物体境界に 8 近年,バイラテラルフィルタと全変動ノルム正則化,平均値シフ ト法 [9] が,いずれもほぼ等価な処理であることが示されている [3]. よる有意な不連続性は保存しなければならない.オプ Comaniciu らは,画像の追跡処理のために画素値のヒストグラムか ティカルフローの推定において,Horn & Schunck[10] ら核関数を計算して平均値シフト法を用いたが [6],本研究では,画 像の濃淡処理にほぼ同様な処理を用いたとも言えるだろう. 9 ベータ分布を対称な分布とした場合,正規分布よりも一様分布 6 ガンマ補正は,リニア変換の結果を二乗する指数変換とする. とした方が,よりコントラスト補正の程度が強まる傾向は見られた.
  • 6. 図5 補正処理結果(3).上から順に観測画像, 図6 従来の方法による補正処理結果.上から順 補正画像,擬似奥行き距離画像. にリニア変換,ガンマ補正,ヒストグラム等化. 「理想的な画像の分布とは何か?」と言うことになるが, and Pattern Recognition (CVPR), Washington, DC, それを明確に定義することは難しい問題である10 . 2004. この問題は, 理想的な画像の分布 ≈ 画質 ” “ と見なす [3] D. Barash and D. Comaniciu, A common framework こともできて,本研究のような 画質改善処理 ” “ におけ for nonlinear diffusion, adaptive smoothing, bilateral る評価の方法,特に定量的な評価にも関係する.本研 filtering and mean shift, Image and Video Computing, 究の手法の評価方法としては,従来の方法との主観的 22-1, (2004), 73–81. [4] M. Black and A. Rangarajan, On the unification of な評価に留まっている.したがって,定量的な評価の line processes, outlier rejection, and robust statistics 方法についても今後の研究課題としたい. with applications in early vision, International Jour- 参考文献 nal of Computer Vision, 19-1, (1996), 57–92. [5] P. Burt and E. H. Adelson, The Laplacian pyramid as a compact image code, IEEE Transactions on Com- [1] ANSI/SMPTE, Component Video Signal 4:2:2 – Bit- munication, 31 (1983), 532–540. Parallel Digital Interface, ANSI/SMPTE 125M-1995. [6] D. Comaniciu, V. Ramesh and P. Meer, Kernel-based [2] V. Brajovic, Brightness perception, dynamic range object tracking, IEEE Transactions on Pattern Anal- and noise: A unifying model for adaptive image sen- ysis Machine Intelligence, 25-5, (2003), 564–575. sors, IEEE Comp. Soc. Conf. on Computer Vision [7] R. O. Duda, P. E. Hart and D. G. Stork, Pattern 10 定義できない以上,コスト関数を最適化しても意味がないかも しれない. Classification, John-Wiley & Sons. (2001).
  • 7. [8] F. Durand and J. Dorsey, Fast bilateral filtering for the display of high-dynamic-range images, SIG- GRAPH, 2002. [9] K. Fukunaga, Introduction to Statistical Pattern Recognition, Academic Press, (1990). [10] B. K. P. Horn and B. G. Schunck, Determining optical flow, Artificial Intelligence, 17 (1981), 185–203. [11] P. J. Huber, Robust Statistics, Wiley, 1981, 2004. [12] D. J. Jobson, Z. Rahman and G. A. Woodell, A mul- tiscale Retinex for bridging the gap between color images and the human observation of scenes, IEEE Transactions on Image Processing, 6-7 (1997), 965– 図7 ベータ分布の例. 977. [13] 金谷健一, 「これなら分かる最適化数学 – 基礎原理から 計算手法まで –」,共立出版,2005 年 9 月. [27] 高木幹雄,下田陽久, 画像解析ハンドブック」 「 ,東京大 [14] D. J. MacKay, Bayesian interpolation, Neural Com- 学出版会,1991. putation, 4-2, (1992), 415–447. [28] 竹内啓, 「数理統計学 – データ解析の方法」,東洋経済, [15] J. Kopf, B. Neubert, B. Chen, M. Cohen, D. Cohen- 1963 年. Or, O. Deussen, M. Uyttendaele and D. Lischinski, [29] C. Tomasi and R. Manduchi, Bilateral filtering for Deep photo: model-based photograph enhancement gray and color images, Proceedings of the IEEE In- and viewing, ACM Transactions on Graphics (Pro- ternational Conference on Computer Vision (ICCV), ceedings of SIGGRAPH Asia 2008), 2008. Jan, 1998. [16] S. G. Narasimhan and S. K. Nayar, Contrast restora- tion of weather degraded images, IEEE Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence, 25-6, 付録 A ベータ分布 (2003), 713–724. [17] S. G. Narasimhan and S. K. Nayar, Interactive 図 7 にベータ分布の例を示す.式(10)で α = β と (de)weathering of an image using physical models, すると対称な分布が得られ,α = β = 1 のときに一様分 ICCV Workshop on Color and Photometric Methods 布となり,α = β として,α, β を大きくしていくと正 in Computer Vision (CPMCV), Oct, 2003. 規分布に漸近する.その平均は 1/2,分散は 1/(8α + 4) [18] A. V. Oppenheim, R. W. Schafer, T. G. Schafer になる.α = β = 1, 2, 3, 4, 6, 8 の場合のベータ分布と and T. G. Stockham, Jr, Nonlinear filtering of multi- α = β = 8 の場合に漸近する平均 1/2,分散 1/68 の正 plied and convolved signals, Proceedings of the IEEE, 規分布を示す. (1968), 1264–1291. [19] A. V. Oppenheim and R. W. Schafer, Digital Signal 付録 B RGB 輝度色差変換 Processing, Prentice-Hall, 1975. [20] W. K. Pratt, Digital Image Processing, Wiely, 1978. ANSI/SMPTE125M 規格 [1] によると,RGB 信号か ら輝度色差信号 Y CB CR への変換は次のようになる. [21] W. H. Press, S. A. Teukolsky, W. T. Vetterling and B. P. Flannery, Numerical Recipes 3rd Edition: The Art of Scientific Computing, Cambridge University Y = 0.299 R + 0.587 G + 0.114 B (B.1) Press, 2007. CR = 0.713 (R − Y ) [22] L. I. Rudin, S. J. Osher and E. Fatemi, Nonlinear to- tal variation based noise removal algorithms, Physica = 0.500 R − 0.419 G − 0.081 B (B.2) D, 60, (1992), 259–268. CB = 0.564 (B − Y ) [23] P. J. Rousseeuw, A. M. Leroy, Robust Regression and = 0.500 B − 0.169 R − 0.331 G (B.3) Outlier Detection, J. Wiley & Sons, NY, 1987. [24] 坂本慶行, 石黒真木夫, 北川源四郎, 「情報量統計学」, 付録 C カルバック-ライブラー情報量 共立出版, 1993. [25] Y. Y. Schechner, S. G. Narasimhan and S. K. Na- によるコスト関数の勾配とヘシアン yar, Polarization-based vision through haze, Applied Optics, 42-3, (2003), 511–525. カルバック-ライブラー情報量による CKL の減衰率 [26] B. W. Silverman, Density Estimation, London, Chap- d に関する勾配 ∂CKL /∂d は,微分の連鎖則により次の man and Hall, 1986.
  • 8. ようになる. ここで,厳密には解析的にクリップ関数 Clipb ( · ) の上 a N ˆ ˆ 限下限値で微分はできないが,クリップ関数の微分を ∂CKL p(Ii ) ∂p(Ii ) ˆ = log q(Ii ) +1 ∂d (C.1) 次のように定義する. ∂p(Ii ) i=1 ˆ N ˆ ˆ 1, a ≤ t ≤ b ∂p(Ii ) 1 1 ∂W ˆ Ii − Ij Clipb (t) = (C.9) 0, その他 = − h(Ij )K a ∂d n W 2 ∂d j=1 W 1 N ˆ ˆ Ii − Ij さらに,CKL の減衰率 d に関するヘシアン(2 次微 + ˆ h(Ij )K W W 分)は次のようになる. j=1 ˆ ˆ ˆ −(∂ Ij /∂d)W − (Ii − Ij )(∂W/∂d) ∂ 2 CKL N ˆ p(Ii ) ˆ ∂ 2 p(Ii ) × (C.2) = log +1 W2 ˆ ∂p(Ii )2 ˆ q(Ii ) ∂d 2 i=1 1/5 Nˆ 2 ∂W 4 1 1 ˆ ∂ Ij h(Ij ) ˆ 1 ˆ ∂p(Ii ) = Ij + ∂d 3n σ n j=1 ∂d ˆ p(Ii ) ∂d N N ˆ N 2 1 ˆ ˆ ∂ Ij ˆ ˆ ∂ 2 p(Ii ) 1 ˆ ∂p(Ii ) − Ij h(Ij ) h(Ij ) (C.3) ≈ + (C.10) n2 j=1 j=1 ∂d ∂d 2 ˆ p(Ii ) ∂d i=1 ここで,n はブロック領域中の画素数,N はヒストグ ここで,最後の近似は p(I) ≈ q(I) であることによる ˆ ˆ ラムの階級数,σ はブロック領域中の画素値による標本 (ガウス・ニュートン近似 [13]) . 標準偏差であり,離散的なヒストグラム h から次のよ W を定数として,∂p(I ˆi )/∂d を式(C.7)とすると, うに計算される. N 2 ˆ ∂ 2 p(Ii ) 1 ˆ ˆ Ii − Ij ˆ ∂ Ij N = ˆ h(Ij )K 1 ˆ2 ˆ ¯ ˆ ∂d 2 nW 3 W ∂d σ= Ij h(Ij ) − I 2 , (C.4) j=1 n j=1 1 N ˆ ˆ Ii − Ij ˆ2 ∂ Ij N − ˆ h(Ij )K ¯ ˆ 1 ˆ ˆ nW 2 W ∂d2 I = Ij h(Ij ) (C.5) j=1 n j=1 (C.11) K ( · ) は核関数 K( · ) の微分であり,次のように計算さ ここで, れる. 1 t2 t2 t2 t t2 K (t) = − √ exp − + √ exp − K (t) = − √ exp − (C.6) 2π 2 2π 2 2π 2 (C.12) ブロック領域中のすべての画素値が同一値に近づく と,σ → 0 となり,W → 0 になるため,ヒストグラ ˆ2 2 ∂ Ij Ij − A(1 − d) Ij − A ムから核関数を用いて確率密度関数を計算することが = 2 ClipImax 0 − ∂d2 d d2 できない(退化状態) 実際には,厳密に同一値にな . Ij − A(1 − d) 2(Ij − A) らなくとも,数値計算的に不安定になる.そこで,核 + ClipImax 0 d d3 関数におけるバンド幅 W を適当な定数とする11 .する ˆ d ∂ Ij と,式(C.3)の ∂W/∂d = 0 であり,したがって,式 Clipb ( · ) = 0 2 =− a (C.13) 2 ∂d (C.2)は したがって,式(C.11)は, ˆ N ˆ ˆ ˆ ∂p(Ii ) 1 ˆ Ii − Ij ∂ Ij N 2 =− h(Ij )K (C.7) ˆ ∂ 2 p(Ii ) 1 ˆ ˆ Ii − Ij ˆ ∂ Ij ∂d nW 2 j=1 W ∂d = ˆ h(Ij )K ∂d2 nW 3 j=1 W ∂d となる.数値計算の安定化を図るためにも,勾配計算 N 1 ˆ ˆ Ii − Ij ˆ d ∂ Ij の簡略化のためにも W を適当な値に固定するのは現実 − ˆ h(Ij )K − nW 2 W 2 ∂d 的と思われる. j=1 ∂ Ij /∂d は式(3)から次のようになる. N 2 ˆ 1 ˆ ˆ Ii − Ij ˆ ∂ Ij = ˆ h(Ij )K ˆ nW 3 j=1 W ∂d ∂ Ij Ij − A(1 − d) Ij − A = ClipImax 0 − (C.8) ˆ ∂d d d2 d ∂p(Ij ) 11 式(8)によって標準偏差を推定したとしても退化状態は避けら − (C.14) 2 ∂d れない.