FreeBSD works on Macbook Air

1. FreeBSD を Mac で動かす
FreeBSD 10.1 を Macbook Air で
デュアルブートする方法
について
2015年8月7日
（株）創夢 内藤 祐一郎

2. はじめに
FreeBSD は 10.1-RELEASE で
実験的に
UEFI ブートをサポートしました。

3. はじめに
Mac も UEFI でブートしているため、
試して見たところ
あっさり動きましたので、
試した内容をまとめたいと思います。

4. 使用した Macbook Air
● Mid 2012 13インチモデル
● Core i7 ivybridge
● 8GB Memory
● 256GB SSD
● 日本語キーボード

5. FreeBSD のインストーラ
FreeBSD-10.1-RELEASE-amd64-uefi-
memstick.img
を USB メモリに書き込みます。
CD でもブートできますが
USB メモリの方が速いのでお勧めです。

6. Mac での準備
ディスクユーティリティーで
パーテションを分割します。

7. パーティション分割

8. パーティション分割
私の環境では
三つ以上のパーティションを
作成できなかったため、
FreeBSD のスワップパーティションを
作成していません。
(スワップを UFS 上に作成しました)

9. FreeBSD のインストール
USB メモリを挿して
Option キーを押しながら
ブートします。

10. FreeBSD のインストール

11. FreeBSD のインストール
EFI Boot 選択すると
FreeBSD のインストーラが起動します。

12. FreeBSD のインストール
インストール先のディスクとして
先ほど分割したパーティションを選択します。
（他の設定はお好みで）

13. FreeBSD のブート
インストール後は
USBメモリを
使用してブートすると
SSDにあるFreeBSDが起動します。

14. FreeBSD のブート
おそらく
“freebsd-ufs“ という名前の
パーティションを検索すると
SSD が先に見つかるのだと
思います。

15. デュアルブート
” rEFInd “ を使用して
デュアルブートにします。

16. rEFInd
“OS X” で rEFInd をインストールします。

17. rEFInd
http://www.rodsbooks.com/refind/
から
Zip ファイルを取得して展開し、
sudo ./install.sh
でインストールします。

18. rEFInd
rEFInd に
FreeBSDのブートローダを
インストールします。

19. rEFInd
なんとかして
FreeBSD 10.1 の /boot/boot1.efi を
OS X の扱えるディスクに
置いてください 。

20. rEFInd
FreeBSDのブートローダを
インストールします。
$ diskutil mount EFI
$ mkdir /Volumes/EFI/EFI/FreeBSD
$ cp boot1.efi /Volumes/EFI/EFI/FreeBSD/boot1.efi
$ diskutil umount EFI

21. デュアルブート
Mac を再起動します。

22. デュアルブート

23. デュアルブート

24. デュアルブート

25. デュアルブート
以上でデュアルブート成功です！

26. FreeBSD環境
FreeBSD から
Macbook Air が
どのように見えているのか？
簡単に見ていきたいと思います。

27. X のビデオドライバ
Ivybridge 世代の CPU のため、
KMS 対応の intel ドライバが
利用可能です。

28. サウンド
pcm0 が内臓スピーカに
pcm1 がヘッドフォンに
割当たっています。
sysctl hw.snd.default_unit=0 or 1
で切り替えられます。

29. Wi-Fi
Air Mac (内臓のWi-Fi) は使えません。
USB NIC を用意しましょう。

30. タッチパッド
atp(4) ドライバが利用できます。
sysctl で
hw.usb.atp.slide_min_movement=10
くらいに設定すると
二本指スクロールの感度が上がります。

31. キーボード
キーボードは
USB キーボードとして認識されます。
レイアウトを日本語に変更すれば、
「英数」「かな」キー以外は
使えます。

32. キーコードについて
日本語キーボードからの
USB キーコードは
英数：0x90
かな：0x91
が送られてきます。

33. キーコードについて
sys/dev/usb/input/ukbd.c の
ukbd_trtab 配列の
0x90 番目と 0x91 番目に
キーコードを設定すると
キーイベントが発生するようになります。

34. キーコードについて
最終的には
X のキーシンボルとして
Eisu と Kana に
なると嬉しいのですが
ukbd_trtab
にどの値を入れれば
良いのかが分からず
試行錯誤しています。

35. サスペンドとレジューム
acpiconf -s 3 でサスペンドします。
レジューム時は画面が真っ暗ですが、
OS は復帰しているようです。
（ssh でログインできました。）

36. 液晶モニタのバックライト
ports/graphics/intel_backlight
をインストールして
sudo intel_backlight 0〜100

37. キーボードのバックライト
asmc(4) が動作しないため
変えられません。

38. パワーセーブ
/etc/rc.conf に以下を追加します。
powerd_enable="YES"
performance_cx_lowest="HIGH"
economy_cx_lowest="Cmax"

39. パワーセーブ
電源の状態
（sysctl hw.acpi.acline）
は
起動時にのみ判定されるようです。

40. パワーセーブ
バッテリーライフを調べるには
acpiconf -i batt

41. Thunderbolt
FreeBSD 起動時に
接続されていてかつ、
ドライバのあるデバイスならば
利用可能です。
ホットプラグはできません。

42. おわり
以上、FreeBSD が Mac で動きます！