New features of FreeBSD 12.1 that I'm interested

1. FreeBSD 12.1 RELEASE
2019 年 11 月 26 日
（株）創夢 内藤 祐一郎

2. FreeBSD 12.1-RELEASE
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2019 年 11 月 5 日（日本時間）にリリースされました
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マイナーアップデートでありバグ修正がメインですが、
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新機能もたくさんありますので、
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気になったものを取り上げます

3. makefs
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FAT 12/16/32 をサポートしました
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-t msdos が利用可能です
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FAT 固有のオプションは -o で指定します

4. tmpfs の ro リマウント
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tmpfs をマウント後に ro に変更できるように
なりました
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mount -u -o ro /tmp ができます

5. SWAP デバイスの TRIM 対応
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swapon -E でスワップデバイスに trim コマンドを送るよ
うになります
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fstab に記載する場合は Options に trimonce を入れます
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trimonce を入れると起動時に swap 領域を全て delete し
ます
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クラッシュダンプも消されますので、残したい場合は late
オプションも入れましょう

6. trim コマンド
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trim(1) が新しく追加されました
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ブロックデバイスに BIO_DELETE を送ります
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SSD を初期化してまっさらな状態に戻すことができます
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データを廃棄するときに便利です

7. TPM を乱数エントロピーに
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TPM デバイスのもつ演算機能を乱数のエントロピーに使
えるようになりました
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カーネルオプションに “ option TPM_HARVEST” を入れ
てカーネルを再コンパイルします
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乱数の精度がとっても気になる方には良いと思います

8. patch コマンドの互換性
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0 バイトのパッチファイルを読み込ませたときに
異常終了していましたが
正常終了するようになりました
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GNU Patch と挙動を合わせるためです
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FreeBSD 11.3 にも既に入っています

9. ASLR サポート
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Address Space Layout Randomization ができるようにな
りました
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sysctl kern.elf64.aslr.enable=1
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sysctl kern.elf32.aslr.enable=1
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でそれぞれ有効化できます
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動かないアプリケーションがあるかもしれませんので
ご利用は計画的に

10. /bin/sh
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マルチバイト文字のサポートが良くなりました
（昨年 freebsd-uses-jp で報告があった件です）
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bind コマンドでコアダンプしなくなりました
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pipefail オプションが追加されました
pipe の途中で発生したエラーを検出するようになります

11. pkg コマンド
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updating サブコマンドが正規表現を理解するようになり
ました
（今年の 6 月頃に freebsd-users-jp で報告された件です）
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AFFECTS: users of lang/perl5* で perl5.30 に
マッチします

12. drm-next
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drm-fbsd12.0-kmod を使っている場合、
ports からの再コンパイルが必要です
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KPI に一部 12.0 と非互換があるためです
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package のバイナリは今のところ 12.0 用に作成されてい
ます
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12.0 が EOL の後 12.1 用が作成される見込みです

13. 最後に
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気になるネタを適当に集めてみました
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スケジュール通りにリリースされたことは
素晴らしいと思います
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プロジェクトの皆さまありがとうございました