More Related Content Similar to すぐできる!現場のDXのはじめ方
Similar to すぐできる!現場のDXのはじめ方 (20) More from platio_mktg (20) すぐできる!現場のDXのはじめ方1. © 2021 Asteria Corporation
アステリア株式会社
2021 年 3 月
アステリア株式会社
2021 年 3 月
業務のモバイルアプリ化がもたらす変化
現場の DXの
はじめ方
すぐできる!
2. 2
© 2021 Asteria Corporation
まえがき
DX に取り組む企業も増えている反面、DX という単語が独り歩きしている面も見受けられ、
「実際に
何をしたら DX なのか」と分からなくなったり、
「DX はお金に余裕がある企業がやることだ」と諦め
たりと、なかなか最初の一歩を踏み出せないケースも多いと聞きます。
本資料では「DX はまず簡単にできるところから」ということで、
「現場の DX」を提唱いたします。
業務効率化のためにデジタル化やアプリの導入を進めても、結局現場のニーズと合わず、コストばか
り嵩んでしまうという問題は昔から管理者の悩みの種でした。しかし現在ではツールの普及によって、
そのようなミスマッチをなくし現場の担当者自らの手で DX を成功させていくことが充分可能になって
います。
まず現場の DX をスピーディーに実現していくことで、組織全体の DX 化も促進されます。ぜひご一
読いただき、自社の業務改善とデジタル化にご活用いただければと思います。
1.
現場のDXとは
DXはじめの一歩は
「現場」
から
DX
(デジタルトランスフォーメーション)
とは、
「IT の浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良
い方向に変化させる」という概念に基づいていま
す。ビジネスでは IT を活用し、デジタル化とプ
ロセス改善を推進することで、業務そのものやビ
ジネスモデルの変革が求められています。
しかし、
いまや全ての企業にとって無視できない重要な課
題であると認識していても、DX 推進になかなか
踏み出せない、躊躇している企業も多いのではな
いでしょうか?それには、以下のような理由があ
ります。
・
DXが進まない理由
1.
コストと工数がかかる
システムの導入コストや工数が大きく、すぐには実現できない
2.
何から始めれば良いかわからない
何が課題で、どこから手を付ければうまくデジタル化とプロセス改善を進められるのか分からない
このような課題が生まれるのは、全社の DX を進めようとしているからです。たしかに DX は企業全
体で舵を取っていくべきものですが、
いきなり全社的な DX を展開していこうとするのは難易度が高く、
上記のような課題に突き当たってしまいます。
3. 3
© 2021 Asteria Corporation
そこで推奨されるのが、まずは「現場の DX」から着手していくこと、です。現場には細かく煩雑な
業務が多く、ゆえに IT 化が進まないケースが多くあります。さらに、業務そのものに追われて改善す
ること自体進んでいないのが実態ではないでしょうか。現場が IT 化の波に乗れないまま、取り残され
てしまったままでは全社の DX も進みません。全社の DX を進めるためにも、はじめの一歩として現場
の DX に取り組むことを勧めます。
「現場」
および
「現場のDX」
の定義
次章から具体的な現場の DX の実現方法につい
て記載してまいりますが、その前に、
「現場」とは
どのような場所を指すか、また「現場の DX」とは
どのような行動のことをいうのか、本資料におけ
るそれぞれの定義を整理しておきましょう。
・
現場とは
現場=フィールドワーク
(製造、
運輸、
販売、
営業、
メンテナンスなど)
店舗や工場、
倉庫、
病院といった様々な場所に赴いて、
様々な作業、
業務に従事している場所がフィー
ルドワークの現場となります。もう少しわかりやすく言うと、主に机で業務を進めるデスクワークの
人達以外が働いている場所が現場といえるでしょう。
・
現場のDXとは?
現場のDX=フィールドワークを中心とする様々な業務のデジタル化とプロセスの改善、
そ
の双方を実現する取り組み
現場の DX とは、店舗や工場、倉庫、病院等で発生する作業や業務が、デジタル化、IT 化によって
プロセス改善され、効率化されていくことです。単なるデジタル化ではなく、業務の改革、プロセス
改善を現場業務と管理の両面で実現していくことがポイントになります。
(例:紙、Excel による非効
率の管理プロセスの改善など)
2.
現場のDXに最適なツール
そもそも、なぜ現場の DX が求められているのでしょうか?それは現場の作業者/管理者双方にとっ
て様々な負担が重くのしかかっており、業務の効率を妨げているからです。現場の状況と課題、その
原因をここでまとめておきましょう。