Confidential Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved.
グリーにおけるAWS移行の必然性
Apr, 9 2019 『AWS Seminar - Migration Customer Reference introduction』講演資料
グリー株式会社 竹ヶ原 大地
Confidential Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved.
目次
1. 自己紹介
2. グリーについて
3. AWS移行推進の背景
• オンプレ環境のEOLリスクについて
4. AWS移行がもたらしたもの
• 削減効果
• メリット・デメリット
• 運用面での変化
5. AWS移行の実態と振り返り
• 成功の要素
• 反省点
• AWS移行を振り返ってみて
• 事前に考慮・検討しておくべきポイント
• AWSへの移行案件実績のご紹介
Confidential Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved.
自己紹介
〜前職以前〜
• 社内SE
• ホスティングサービス開発/運用/保守(広告系)
• システム開発/運用/保守(金融系)
• iPhone向けアプリ開発
• ECサイト開発/運営/運用/保守
〜現職〜
• インフラ運用/保守(オンプレミス/AWS)
• サーバ費用削減PJ
• 社内外インフラ案件マネージメント
• 某ゲーム会社様
• 株式会社ポケラボ
• etc
〜趣味〜
• 映画鑑賞
• お酒(種類問わず好きです)
グリー株式会社 開発本部
インフラストラクチャ部 マネージャ
竹ヶ原 大地(タケガハラ ダイチ)
Confidential Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved.
グリーについて
Confidential Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved.
会社概要
社名 : グリー株式会社(英名:GREE, Inc.)
代表者 : 代表取締役会長兼社長 田中 良和
設立 : 2004年12月7日
資本金 : 23億5100万円(2018年6月末現在)
事業内容 : ゲーム事業、ライブエンターテインメント事業、メディア事業、広告事業、投資事業
従業員数 : 1,701人(グループ全体・2018年12月末現在)
売上高 : 77,925百万円(グループ全体・2018年6月期)
営業利益 : 9,421百万円(グループ全体・ 2018年6月期)
Confidential Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved.
事業紹介
ゲーム事業(グリー)
グリーは世界初のモバイルソーシャルゲーム「釣り★スタ」を2007年に公開して以降、さまざまなゲームを開発、運営し
ています。グリー、WFS、ポケラボの3つのスタジオで開発したゲームを、GREE Platform、App Store、Google
Play™などを通じて国内およびグローバルに配信しています。また、モバイルゲームだけでなく、任天堂「Switch」への
参入や、FacebookやLINE向けメッセンジャーゲームの開発・運営も行なっています。
Confidential Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved.
事業紹介
ゲーム事業(グループ会社)
株式会社WFS
株式会社ポケラボ
ワイルドアームズ
ミリオンメモリーズ
ダンまち〜メモリア・フレーゼ〜アナザーエデン 消滅都市
SINoALICE 戦姫絶唱シンフォギアXD UNLIMITED
Confidential Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved.
事業紹介
ライブエンターテイメント事業
バーチャルYouTuber(VTuber)に特化したライブエンターテインメント事業です。全人類が物理的な
制約から解放され「なりたい自分で、生きていく。」というビジョンのもと、3DアバターをまといVTuberとして
生きていける世界を作っていきます。
VTuberを発掘・育成・マネジメントしたり、動画番組を企画・制作・配信したり、
配信プラットフォームやスタジオ・システムを開発・提供したり、資金面でクリエイターやスタートアップを
支援するなど、VTuber市場のさらなる拡大に貢献していきます。
Confidential Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved.
事業紹介
メディア事業
グリーは「インターネットを通じて、世界をより良くする。」というミッションのもと、日々の生活が
より豊かになるような事業を幅広く展開しています。サービスやメディアを通じて人々のコミュニケー
ションを豊かにし、お客さまの毎日をより良いものにしていきます。
Confidential Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved.
事業紹介
広告事業
グリーでは、インターネットを通じた広告やマーケティング事業において、テクノロジーを基軸とし、
アドテクノロジー事業、アドバタイジングクラウド事業、マーケティングクラウド事業、制作運営事業
等、総合的なソリューションをクライアントに提供しています。
Confidential Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved.
グリーではいろいろな事業を展開しており、
AWSへの移行推進後は新規ゲーム・事業のシステムはAWSで開発する流れへ。
しかし、釣りスタがリリースされた当時はオンプレミスが主流となり、
ブラウザゲームをはじめ多くのゲーム・事業がオンプレミス環境を利用。
Confidential Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved.
AWS移行推進の背景
Confidential Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved.
AWS移行推進の背景
経営方針・事業方針の転換や、
以下要因も伴いオンプレミス環境のサーバをパブリッククラウドへ移設し、
オンプレミスサーバの解約を大幅に進める必要となったため。
• オンプレミスサーバの老朽化・メンテナンスコストの上昇
• パブリッククラウドサービスの値下げ傾向
• サーバリソースの効率的な利用に向けた柔軟性の訴求
Confidential Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved.
AWS移行推進の背景
オンプレミス環境のEOL・リスクについて
EOLリスク(HW)
EOLリスク(HW)
EOLリスク(HW、OS、各種ミドルウェア)
セキュリティリスク(OS、各種ミドルウェア)
EOLに伴う
引越リソースが必要
Confidential Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved.
AWS移行推進の背景
オンプレミス環境と比較し、AWSに優位性があると判断
オンプレミス環境 AWS
サービス
品質レベル
◯ ネットワーク・サーバの冗長化等
△ AWS の SLA に依存 (99.99%)
◯ Managed Service が利用可能
セキュリティ ✕ 全サービスが同一ネットワークに存在
◯ 独立したネットワークで構築
◯ サービス毎に個別のアクセス制限が可
システム柔軟性
負荷対策
✕ ピークにあわせた負荷対策が難しい
◯ 豊富なサーバ在庫
✕ 経年劣化によるサーバリプレース
✕ OS/PHPが密結合なため、
バージョンアップコストが大きい
◯ プロダクトのモデルに合わせた
システム構成・サーバ構成
△ DirectConnect により完全 Pub 化以外にオンプレ
とのネットワーク連携もが可能
◯ AutoScale による負荷対策
◯ インスタンスタイプで
スケールアップ・ダウンが柔軟に可能
費用 ✕ リース契約によるサーバ単価の上昇
◯ 単価は値下がり傾向
◯ 停止中のインスタンスは費用が掛からない
△ Managed Service は割高
オ
ン
プ
レ
ミ
ス
v
s
A
w
S
Confidential Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved.
AWS移行推進の背景
オンプレミス環境と比較し、AWSに優位性があると判断
オンプレミス環境 AWS
サービス
品質レベル
◯ ネットワーク・サーバの冗長化等
△ AWS の SLA に依存 (99.99%)
◯ Managed Service が利用可能
セキュリティ ✕ 全サービスが同一ネットワークに存在
◯ 独立したネットワークで構築
◯ サービス毎に個別のアクセス制限が可
システム柔軟性
負荷対策
✕ ピークにあわせた負荷対策が難しい
◯ 豊富なサーバ在庫
✕ 経年劣化によるサーバリプレース
✕ OS/PHPが密結合なため、
バージョンアップコストが大きい
◯ プロダクトのモデルに合わせた
システム構成・サーバ構成
△ DirectConnect により完全 Pub 化以外にオンプレ
とのネットワーク連携もが可能
◯ AutoScale による負荷対策
◯ インスタンスタイプで
スケールアップ・ダウンが柔軟に可能
費用 ✕ リース契約によるサーバ単価の上昇
◯ 単価は値下がり傾向
◯ 停止中のインスタンスは費用が掛からない
△ Managed Service は割高
オ
ン
プ
レ
ミ
ス
v
s
A
w
S
マネージメント課題・反対意見はありながらも
時代傾向に合わせて、大規模なクラウド移行を決行
Confidential Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved.
AWS移行がもたらしたもの
Confidential Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved.
AWS移行がもたらしたもの
• 10以上のプロダクトを移行し、平均 39.1% のサーバ費用削減
• 合計月 3,000万円 以上、年間 3.8億円 以上の費用削減
• 年間での移設サーバ台数 約 2,000台
削減効果
Confidential Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved.
AWS移行がもたらしたもの
メリット
• サーバリソース管理と調達リードタイムの改善
• OS・ミドルウェアのバージョンアップ、レガシーシ
ステム脱却
• システムの柔軟性、安全性(セキュリティ)、拡張性
の向上
デメリット
• 同一ホストに弊社利用インスタンスが複数のっている場
合、複数障害が同時に発生してしまう
• クラウドサービスの性質上、インスタンス確保が難しい
場合がある
• プロダクト毎にAWSアカウントを分けると、ツール
類・設定が全プロダクトで一元管理ができない
• 予定されたイベント(対象インスタンスのメンテナンス、
バージョンアップ等)に伴う作業コストが発生
メリット・デメリット
Confidential Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved.
AWS移行がもたらしたもの
メリット
• サーバリソース管理と調達リードタイムの改善
• OS・ミドルウェアのバージョンアップ、レガシーシ
ステム脱却
• システムの柔軟性、安全性(セキュリティ)、拡張性
の向上
デメリット
• 同一ホストに弊社利用インスタンスが複数のっている場
合、複数障害が同時に発生してしまう
• クラウドサービスの性質上、インスタンス確保が難しい
場合がある
• プロダクト毎にAWSアカウントを分けると、ツール
類・設定が全プロダクトで一元管理ができない
• 予定されたイベント(対象インスタンスのメンテナンス、
バージョンアップ等)に伴う作業コストが発生
メリット・デメリット
デメリットもあるが、
それを上回るメリットが大き
かった!!
Confidential Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved.
AWS移行がもたらしたもの
• GUIでの操作が増えたため、インフラ作業の敷居が低下
• サーバ料金が月額制から従量制となり、さらなるコスト削減が可能
• イベント前後のインフラ作業が増加
• Amazon RDS、Amazon ElastiCacheなどOSレイヤーレベルで運用しないサービスが増加
運用面での変化
Confidential Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved.
AWS移行の実態と振り返り
Confidential Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved.
AWS移行の実態と振り返り
成功の要素
• 移行計画書レビュー後、CTO直轄で進行
• ステークホルダーが限定され、各プロジェクトがAWS移行に専念できた
• 移行後の運用を見据えた事前準備
• 歴史あるオンプレ環境同等の運用ツールを準備
• 運用文化に合うモニタリングシステムを開発
• 組織編成
• プロジェクトマネージメント、技術課題を解決するための組織を編成できた
Confidential Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved.
AWS移行の実態と振り返り
成功の要素(組織編成)
縦型組織でプロジェクトマネージメント
横型組織で高度技術課題を対応
Teams under DevOps Group
ServiceInstallation1
team
ServiceInstallation2
team
ServiceInstallation3
team
ServiceEngineering
team
ServiceOperations
team
OperationsPlanning
team
Department
Managementteam
Development Environment Unit
TechnicalUnits
insideDevOpsGroup
Infra Platform Unit
Monitoring Unit
Frontend+Image Unit
KVS Unit
RDBMS Unit
DC / Network Unit
Cloud Unit
Confidential Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved.
AWS移行の実態と振り返り
反省点
大小合わせ複数のシステムを移行しましたが、様々な問題が発生しました・・
• テストパターン不足による不具合が発生
• 移行メンテナンス中にテストが実施できなかった
• 移行後のリソース負荷増大
システム構成で見積もりしきれない部分があり、ゲームのイベントピーク時に想定以上の高負荷となり
インスタンス追加などを実施
Confidential Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved.
AWS移行の実態と振り返り
AWS移行を振り返ってみて
• グリーにおけるAWS移行は成功であった(予定していたサービスの移行を全て達成)
• (当時)マニュアルやサポートもあり、AWSがBestであった
• 経営と組織マネージメントとエンジニアの相互理解と協力が必須であった
Confidential Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved.
AWS移行の実態と振り返り
事前に考慮・検討しておくべきポイント
一気に移行する必要はなく、中長期的な視点が必要
• システム特性を把握
• 負荷測定
• 移行不可能な資産があるか
• トランザクション
• レイテンシー
• クラウド導入影響
• 段階的なクラウド移行
• 中長期のアプリ改修
• 移行期でも開発運用を上回るメリット
Confidential Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved.
AWS移行の実態と振り返り
AWSへの移行案件実績のご紹介
案件例1
概 要:他社様のブラウザゲームのインフラ環境(オンプレミス)をAWSへ移行
規 模:サーバ100台以上
期 間:4ヶ月
削減効果:移行当初、サーバ費用30%以上削減
案件例2
概 要:他社様のネイティブゲームのインフラ環境(他クラウド)を、弊社管理のAWSへ移行
規 模:インスタンス60台以上
期 間:5ヶ月
Confidential Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved.
グリーではAWSクラウドへの移行実績や技術力
を背景に、コンサルティング/技術支援サービス
を提供しております。
お気軽にご相談ください。
Confidential Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved.
ご清聴ありがとうございました

グリーにおけるAWS移行の必然性

  • 1.
    Confidential Copyright ©GREE, Inc. All Rights Reserved. グリーにおけるAWS移行の必然性 Apr, 9 2019 『AWS Seminar - Migration Customer Reference introduction』講演資料 グリー株式会社 竹ヶ原 大地
  • 2.
    Confidential Copyright ©GREE, Inc. All Rights Reserved. 目次 1. 自己紹介 2. グリーについて 3. AWS移行推進の背景 • オンプレ環境のEOLリスクについて 4. AWS移行がもたらしたもの • 削減効果 • メリット・デメリット • 運用面での変化 5. AWS移行の実態と振り返り • 成功の要素 • 反省点 • AWS移行を振り返ってみて • 事前に考慮・検討しておくべきポイント • AWSへの移行案件実績のご紹介
  • 3.
    Confidential Copyright ©GREE, Inc. All Rights Reserved. 自己紹介 〜前職以前〜 • 社内SE • ホスティングサービス開発/運用/保守(広告系) • システム開発/運用/保守(金融系) • iPhone向けアプリ開発 • ECサイト開発/運営/運用/保守 〜現職〜 • インフラ運用/保守(オンプレミス/AWS) • サーバ費用削減PJ • 社内外インフラ案件マネージメント • 某ゲーム会社様 • 株式会社ポケラボ • etc 〜趣味〜 • 映画鑑賞 • お酒(種類問わず好きです) グリー株式会社 開発本部 インフラストラクチャ部 マネージャ 竹ヶ原 大地(タケガハラ ダイチ)
  • 4.
    Confidential Copyright ©GREE, Inc. All Rights Reserved. グリーについて
  • 5.
    Confidential Copyright ©GREE, Inc. All Rights Reserved. 会社概要 社名 : グリー株式会社(英名:GREE, Inc.) 代表者 : 代表取締役会長兼社長 田中 良和 設立 : 2004年12月7日 資本金 : 23億5100万円(2018年6月末現在) 事業内容 : ゲーム事業、ライブエンターテインメント事業、メディア事業、広告事業、投資事業 従業員数 : 1,701人(グループ全体・2018年12月末現在) 売上高 : 77,925百万円(グループ全体・2018年6月期) 営業利益 : 9,421百万円(グループ全体・ 2018年6月期)
  • 6.
    Confidential Copyright ©GREE, Inc. All Rights Reserved. 事業紹介 ゲーム事業(グリー) グリーは世界初のモバイルソーシャルゲーム「釣り★スタ」を2007年に公開して以降、さまざまなゲームを開発、運営し ています。グリー、WFS、ポケラボの3つのスタジオで開発したゲームを、GREE Platform、App Store、Google Play™などを通じて国内およびグローバルに配信しています。また、モバイルゲームだけでなく、任天堂「Switch」への 参入や、FacebookやLINE向けメッセンジャーゲームの開発・運営も行なっています。
  • 7.
    Confidential Copyright ©GREE, Inc. All Rights Reserved. 事業紹介 ゲーム事業(グループ会社) 株式会社WFS 株式会社ポケラボ ワイルドアームズ ミリオンメモリーズ ダンまち〜メモリア・フレーゼ〜アナザーエデン 消滅都市 SINoALICE 戦姫絶唱シンフォギアXD UNLIMITED
  • 8.
    Confidential Copyright ©GREE, Inc. All Rights Reserved. 事業紹介 ライブエンターテイメント事業 バーチャルYouTuber(VTuber)に特化したライブエンターテインメント事業です。全人類が物理的な 制約から解放され「なりたい自分で、生きていく。」というビジョンのもと、3DアバターをまといVTuberとして 生きていける世界を作っていきます。 VTuberを発掘・育成・マネジメントしたり、動画番組を企画・制作・配信したり、 配信プラットフォームやスタジオ・システムを開発・提供したり、資金面でクリエイターやスタートアップを 支援するなど、VTuber市場のさらなる拡大に貢献していきます。
  • 9.
    Confidential Copyright ©GREE, Inc. All Rights Reserved. 事業紹介 メディア事業 グリーは「インターネットを通じて、世界をより良くする。」というミッションのもと、日々の生活が より豊かになるような事業を幅広く展開しています。サービスやメディアを通じて人々のコミュニケー ションを豊かにし、お客さまの毎日をより良いものにしていきます。
  • 10.
    Confidential Copyright ©GREE, Inc. All Rights Reserved. 事業紹介 広告事業 グリーでは、インターネットを通じた広告やマーケティング事業において、テクノロジーを基軸とし、 アドテクノロジー事業、アドバタイジングクラウド事業、マーケティングクラウド事業、制作運営事業 等、総合的なソリューションをクライアントに提供しています。
  • 11.
    Confidential Copyright ©GREE, Inc. All Rights Reserved. グリーではいろいろな事業を展開しており、 AWSへの移行推進後は新規ゲーム・事業のシステムはAWSで開発する流れへ。 しかし、釣りスタがリリースされた当時はオンプレミスが主流となり、 ブラウザゲームをはじめ多くのゲーム・事業がオンプレミス環境を利用。
  • 12.
    Confidential Copyright ©GREE, Inc. All Rights Reserved. AWS移行推進の背景
  • 13.
    Confidential Copyright ©GREE, Inc. All Rights Reserved. AWS移行推進の背景 経営方針・事業方針の転換や、 以下要因も伴いオンプレミス環境のサーバをパブリッククラウドへ移設し、 オンプレミスサーバの解約を大幅に進める必要となったため。 • オンプレミスサーバの老朽化・メンテナンスコストの上昇 • パブリッククラウドサービスの値下げ傾向 • サーバリソースの効率的な利用に向けた柔軟性の訴求
  • 14.
    Confidential Copyright ©GREE, Inc. All Rights Reserved. AWS移行推進の背景 オンプレミス環境のEOL・リスクについて EOLリスク(HW) EOLリスク(HW) EOLリスク(HW、OS、各種ミドルウェア) セキュリティリスク(OS、各種ミドルウェア) EOLに伴う 引越リソースが必要
  • 15.
    Confidential Copyright ©GREE, Inc. All Rights Reserved. AWS移行推進の背景 オンプレミス環境と比較し、AWSに優位性があると判断 オンプレミス環境 AWS サービス 品質レベル ◯ ネットワーク・サーバの冗長化等 △ AWS の SLA に依存 (99.99%) ◯ Managed Service が利用可能 セキュリティ ✕ 全サービスが同一ネットワークに存在 ◯ 独立したネットワークで構築 ◯ サービス毎に個別のアクセス制限が可 システム柔軟性 負荷対策 ✕ ピークにあわせた負荷対策が難しい ◯ 豊富なサーバ在庫 ✕ 経年劣化によるサーバリプレース ✕ OS/PHPが密結合なため、 バージョンアップコストが大きい ◯ プロダクトのモデルに合わせた システム構成・サーバ構成 △ DirectConnect により完全 Pub 化以外にオンプレ とのネットワーク連携もが可能 ◯ AutoScale による負荷対策 ◯ インスタンスタイプで スケールアップ・ダウンが柔軟に可能 費用 ✕ リース契約によるサーバ単価の上昇 ◯ 単価は値下がり傾向 ◯ 停止中のインスタンスは費用が掛からない △ Managed Service は割高 オ ン プ レ ミ ス v s A w S
  • 16.
    Confidential Copyright ©GREE, Inc. All Rights Reserved. AWS移行推進の背景 オンプレミス環境と比較し、AWSに優位性があると判断 オンプレミス環境 AWS サービス 品質レベル ◯ ネットワーク・サーバの冗長化等 △ AWS の SLA に依存 (99.99%) ◯ Managed Service が利用可能 セキュリティ ✕ 全サービスが同一ネットワークに存在 ◯ 独立したネットワークで構築 ◯ サービス毎に個別のアクセス制限が可 システム柔軟性 負荷対策 ✕ ピークにあわせた負荷対策が難しい ◯ 豊富なサーバ在庫 ✕ 経年劣化によるサーバリプレース ✕ OS/PHPが密結合なため、 バージョンアップコストが大きい ◯ プロダクトのモデルに合わせた システム構成・サーバ構成 △ DirectConnect により完全 Pub 化以外にオンプレ とのネットワーク連携もが可能 ◯ AutoScale による負荷対策 ◯ インスタンスタイプで スケールアップ・ダウンが柔軟に可能 費用 ✕ リース契約によるサーバ単価の上昇 ◯ 単価は値下がり傾向 ◯ 停止中のインスタンスは費用が掛からない △ Managed Service は割高 オ ン プ レ ミ ス v s A w S マネージメント課題・反対意見はありながらも 時代傾向に合わせて、大規模なクラウド移行を決行
  • 17.
    Confidential Copyright ©GREE, Inc. All Rights Reserved. AWS移行がもたらしたもの
  • 18.
    Confidential Copyright ©GREE, Inc. All Rights Reserved. AWS移行がもたらしたもの • 10以上のプロダクトを移行し、平均 39.1% のサーバ費用削減 • 合計月 3,000万円 以上、年間 3.8億円 以上の費用削減 • 年間での移設サーバ台数 約 2,000台 削減効果
  • 19.
    Confidential Copyright ©GREE, Inc. All Rights Reserved. AWS移行がもたらしたもの メリット • サーバリソース管理と調達リードタイムの改善 • OS・ミドルウェアのバージョンアップ、レガシーシ ステム脱却 • システムの柔軟性、安全性(セキュリティ)、拡張性 の向上 デメリット • 同一ホストに弊社利用インスタンスが複数のっている場 合、複数障害が同時に発生してしまう • クラウドサービスの性質上、インスタンス確保が難しい 場合がある • プロダクト毎にAWSアカウントを分けると、ツール 類・設定が全プロダクトで一元管理ができない • 予定されたイベント(対象インスタンスのメンテナンス、 バージョンアップ等)に伴う作業コストが発生 メリット・デメリット
  • 20.
    Confidential Copyright ©GREE, Inc. All Rights Reserved. AWS移行がもたらしたもの メリット • サーバリソース管理と調達リードタイムの改善 • OS・ミドルウェアのバージョンアップ、レガシーシ ステム脱却 • システムの柔軟性、安全性(セキュリティ)、拡張性 の向上 デメリット • 同一ホストに弊社利用インスタンスが複数のっている場 合、複数障害が同時に発生してしまう • クラウドサービスの性質上、インスタンス確保が難しい 場合がある • プロダクト毎にAWSアカウントを分けると、ツール 類・設定が全プロダクトで一元管理ができない • 予定されたイベント(対象インスタンスのメンテナンス、 バージョンアップ等)に伴う作業コストが発生 メリット・デメリット デメリットもあるが、 それを上回るメリットが大き かった!!
  • 21.
    Confidential Copyright ©GREE, Inc. All Rights Reserved. AWS移行がもたらしたもの • GUIでの操作が増えたため、インフラ作業の敷居が低下 • サーバ料金が月額制から従量制となり、さらなるコスト削減が可能 • イベント前後のインフラ作業が増加 • Amazon RDS、Amazon ElastiCacheなどOSレイヤーレベルで運用しないサービスが増加 運用面での変化
  • 22.
    Confidential Copyright ©GREE, Inc. All Rights Reserved. AWS移行の実態と振り返り
  • 23.
    Confidential Copyright ©GREE, Inc. All Rights Reserved. AWS移行の実態と振り返り 成功の要素 • 移行計画書レビュー後、CTO直轄で進行 • ステークホルダーが限定され、各プロジェクトがAWS移行に専念できた • 移行後の運用を見据えた事前準備 • 歴史あるオンプレ環境同等の運用ツールを準備 • 運用文化に合うモニタリングシステムを開発 • 組織編成 • プロジェクトマネージメント、技術課題を解決するための組織を編成できた
  • 24.
    Confidential Copyright ©GREE, Inc. All Rights Reserved. AWS移行の実態と振り返り 成功の要素(組織編成) 縦型組織でプロジェクトマネージメント 横型組織で高度技術課題を対応 Teams under DevOps Group ServiceInstallation1 team ServiceInstallation2 team ServiceInstallation3 team ServiceEngineering team ServiceOperations team OperationsPlanning team Department Managementteam Development Environment Unit TechnicalUnits insideDevOpsGroup Infra Platform Unit Monitoring Unit Frontend+Image Unit KVS Unit RDBMS Unit DC / Network Unit Cloud Unit
  • 25.
    Confidential Copyright ©GREE, Inc. All Rights Reserved. AWS移行の実態と振り返り 反省点 大小合わせ複数のシステムを移行しましたが、様々な問題が発生しました・・ • テストパターン不足による不具合が発生 • 移行メンテナンス中にテストが実施できなかった • 移行後のリソース負荷増大 システム構成で見積もりしきれない部分があり、ゲームのイベントピーク時に想定以上の高負荷となり インスタンス追加などを実施
  • 26.
    Confidential Copyright ©GREE, Inc. All Rights Reserved. AWS移行の実態と振り返り AWS移行を振り返ってみて • グリーにおけるAWS移行は成功であった(予定していたサービスの移行を全て達成) • (当時)マニュアルやサポートもあり、AWSがBestであった • 経営と組織マネージメントとエンジニアの相互理解と協力が必須であった
  • 27.
    Confidential Copyright ©GREE, Inc. All Rights Reserved. AWS移行の実態と振り返り 事前に考慮・検討しておくべきポイント 一気に移行する必要はなく、中長期的な視点が必要 • システム特性を把握 • 負荷測定 • 移行不可能な資産があるか • トランザクション • レイテンシー • クラウド導入影響 • 段階的なクラウド移行 • 中長期のアプリ改修 • 移行期でも開発運用を上回るメリット
  • 28.
    Confidential Copyright ©GREE, Inc. All Rights Reserved. AWS移行の実態と振り返り AWSへの移行案件実績のご紹介 案件例1 概 要:他社様のブラウザゲームのインフラ環境(オンプレミス)をAWSへ移行 規 模:サーバ100台以上 期 間:4ヶ月 削減効果:移行当初、サーバ費用30%以上削減 案件例2 概 要:他社様のネイティブゲームのインフラ環境(他クラウド)を、弊社管理のAWSへ移行 規 模:インスタンス60台以上 期 間:5ヶ月
  • 29.
    Confidential Copyright ©GREE, Inc. All Rights Reserved. グリーではAWSクラウドへの移行実績や技術力 を背景に、コンサルティング/技術支援サービス を提供しております。 お気軽にご相談ください。
  • 30.
    Confidential Copyright ©GREE, Inc. All Rights Reserved. ご清聴ありがとうございました