公共交通利用者に目的地までの経由情報などを視覚的に認識しやすい形で示す路線図は,その時々の状況に応じて,路線図の範囲や形状を変える必要性がある.一方で,現状路線図は駅間距離の均等化などによる一覧性の確保と実空間での位置関係の保持の両立が求められることから手作業で作られており,オンデマンドでの生成は実現されていない.こうしたデフォルメ路線図の自動生成に関する研究としてOctilinear格子を用いたLOOM(Line-Ordering Optimized Maps)が挙げられる.本研究では,二地点間の移動において理想的な路線図の形状を検討したのち,提案手法としてLOOMに実座標に着目した事前処理を加え,二地点間における適用結果を比較する.