1. 平成２１年９月

2. 環境報告書の対象範囲
 対象組織 本部
ブロック事務所（全国６ヶ所）
病院（全国１４５ヶ所）
 対象期間 平成２０年４月～平成２１年３月
 担当部署 国立病院機構本部総務部広報文書課
 連 絡 先 住 所 東京都目黒区東が丘２－５－２１
ＴＥＬ ０３－５７１２－５０５０
ＵＲＬ http://www.hosp.go.jp/
※本環境報告書は、環境報告ガイドライン２００７年版（環境省）
に準拠して作成しています。
※ 年 度 途 中 に １ 病 院 の 廃 止 が あ っ た た め 、年 度 末 時 点 で の 病 院 は １
４ ５ ヶ 所 で あ る が 、報 告 書 内 の 各 デ ー タ は 、当 該 病 院 も 含 ん だ １
４６ヶ所分である。

3. ～ 目 次 ～
Ⅰ．環境配慮の基本方針
・理事長挨拶 １
・国立病院機構環境配慮の基本方針 ２
Ⅱ．国立病院機構の概要
・事業概要 ５
Ⅲ．国立病院機構における環境配慮取組実績
・エネルギー資源投入量 ９
・水資源投入量 １０
・紙資源（コピー用紙）購入量 １１
・温室効果ガス排出の抑制のための実行計画の策定 １２
・環境物品等の調達実績の概要 １８
・省エネ対策への取組みについて ２０
・省エネ対策への取組み（本部） ２１
Ⅳ．社会的活動の取組み状況
・災害における活動、地域医療に貢献する研修事業の実施 ２２
・障害者の雇用について ２３

4. Ⅰ. 環境配慮の基本方針
環 本

5. ～ 理事長挨拶 ～
国立病院機構は、 べての都道府県す
を 網 羅 す る 、 全 国 に 145 の 病 院 を 有 す
る独立行政法人です。
当機構は、国の医療政策を踏まえつ
つ、救急医療や小児救急、医療安全や
院内感染防止への取組みなど、地域の
ニーズに合った安全な医療の提供に努
めています。今年度からは新たに５年
間の第２期中期計画期間が始まり、第
１期を通じて構築した経営基盤の上に、
これまでの診療・臨床研究・教育研修
の 成 果 を さ ら に 発 展 さ せ て ま い り ま す 。具 体 的 に は 、国 立 病 院 機
構 の ネ ッ ト ワ ー ク を 活 用 し た 診 療 情 報 の 収 集・分 析 、臨 床 評 価 指
標 に 基 づ く 医 療 の 均 て ん 化 な ど 医 療 の 質 向 上 、高 度・専 門 性 を 身
に つ け る 研 修・育 成 体 制 を は じ め と し た 人 材 の 育 成・確 保 な ど に
取り組んでまいります。
近年、 球温暖化をはじめとする環境問題に対する取組みの気
地
運 が 高 ま る 中 、当 機 構 と 致 し ま し て も 、温 室 効 果 ガ ス 排 出 の 抑 制
の た め の 実 行 計 画 を 策 定 し 、省 エ ネ・省 資 源 化 の 推 進 、環 境 に 配
慮した契約の締結等に取り組んでいるところです。
今後においても、 き続き環境負荷の低減に取り組んでまいり
引
ますので、 様方のご理解とご協力のほどよろしくお願いします。
皆
平 成 ２１年 ９月
独立行政法人国立病院機構理事長 矢崎 義雄
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6. Ⅰ. 環境配慮の基本方針
国立病院機構環境配慮の基本方針
 省エネルギーの推進
エアコンは、適正な設定温度を保ちます！
温室効果ガスの排出抑制に効果のある省エネルギーに
積極的に取り組みます！
 省資源化の推進
コピー用紙の再利用を推進します！
会議の資料は、両面印刷を積極的に活用します！
職員１人１人が、節水、節電に努めます！
 廃棄物の適正管理・減量化の推進
びん、カン、ペットボトル、古新聞、コピー用紙など
ゴミの分別を徹底します！
医療廃棄物及び一般廃棄物の適正な管理に努めます！
目標・計画
 環境物品の調達（グリーン購入）の目標達成に努めます！
国立病院機構は、 国等による環境物品等の調達の推進等に関
「
する法律（グリーン購入法） に基づいて環境物品等の調達を推
」
進 す る た め 、平 成 １ ７ 年 ７ 月 に「 環 境 物 品 等 の 調 達 の 推 進 を 図 る
ための方針」を定め（平成１９年１０月改正） 品目ごとに数値
、
目標を決めて取り組んでいます。
ま た 、グ リ ー ン 購 入 法 に よ る 調 達 方 針 の 基 準 を 満 た さ な い 環 境
物 品 の 調 達 に 当 た っ て は 、エ コ マ ー ク の 認 定 を 受 け て い る 製 品 又
はこれと同等の環境物品を調達するように努めています。
実 績 が 目 標 値 に 及 ば な い 品 目 に つ い て は 、今 後 、病 院 等 の 運 営
状況に留意しつつ、環境物品の調達を一層進めてまいります。
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7.  地球温暖化対策に努めます！
昨年度の１０病院に引き続き２０年度においても全国２５病
院を対象に、病院ごとのエネルギー使用状況を把握し、ＥＳＣ
Ｏ事業の導入やその他の省エネ対策などこれらの病院の実情に
応じた省エネルギー対策に取組み、地球温暖化防止に努めてい
ます。
 省エネ・省資源化を推進し、環境負荷の低減に努めます！
軽 装 の 励 行
６月１日から９月３０日まで軽装を励行し、事務室内等の適
正な温度管理を実施しています。
昼 休 み 時 間 の 一 斉 消 灯
機構本部においては、職員一人一人に『省エネ』及び『温室
効果ガス排出の抑制』を意識してもらうために、昼休み時間に
は一斉消灯を実施しています。
紙 資 源 の 節 減
役員会等の会議資料について両面コピーを推奨することによ
り紙資源の節減に努めます。
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8. コ ー ジ ェ ネ レ ー シ ョ ン シ ス テ ム の 活 用
全国１３病院においてコージェネレーションシステムを導入
し、省エネルギー対策に努めています。
エ ネ ル ギ ー 使 用 の 合 理 化 に 関 す る 法 律 （ 省 エ ネ 法 ） の 取 組 み
省 エ ネ 法 に 基 づ き 、 中 期 計 画 （ ３ ～ ５ 年 ） の 作 成 及 び 提 出 、
エ ネ ル ギ ー 管 理 者（ 員 ）の 選 任 、エ ネ ル ル ギ ー 使 用 状 況 等 の
定期報告を実施し、エネルギー消費原単位の年平均１％以上の
逓減を目標とした取組みを実施しています。
 温室効果ガスの排出抑制に努めます！
温室効果ガスの排出を抑制するために、具体的な対策を盛り
込んだ自主行動計画を策定し、平成２４年度までに排出量を平
成１８年度比６％減とする目標を掲げ、達成に向けて取り組ん
でいます。
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9. Ⅱ. 国立病院機構の概要
院機 概

10. Ⅱ．国立病院機構の概要
●事業概要
国 立 病 院 機 構 は 、全 国 １ ４ ５ 病 院 の グ ル ー プ と し て 、国 の 医 療 政 策 の
一翼を担いつつ、 療事業、 床研究事業、 育研修事業などを通じ、
診 臨 教
医療の質の向上を目指します。
① 医療の提供について
国 立 病 院 機 構 は 、１ ４ ５ 病 院 の ネ ッ ト ワ ー ク の 下 に 、患 者 さ ん の 目
線に立った、国民に満足される安心で質の高い医療を提供します。
【患者さんの目線に立った医療の提供】
・ 患 者 さ ん が 、病 気 や 医 療 の 内 容 を 理 解 し 、自 分 に あ っ た 治 療 法 を
選 択 で き る よ う 、分 か り や す い 説 明 に 努 め る と と も に 相 談 し や す
い体制づくりを推進しています。
・治 療 法 の 選 択 な ど で 、患 者 さ ん が 主 治 医 以 外 の 専 門 医 に 意 見 を 求
め た 場 合 に 、全 病 院 で 適 切 な 対 応 が で き る 体 制（ セ カ ン ド オ ピ ニ
オン制度）の整備を進めています。
・患 者 さ ん の 満 足 度 を 毎 年 調 査 し 、そ の 結 果 を 踏 ま え て サ ー ビ ス の
改善を図っています。
【患者さんへの安心・安全な医療の提供】
・カルテの開示を行うなど情報公開に積極的に取り組むとともに、
患者さんのプライバシーの保護に努めています。
・医 療 事 故 を 防 止 す る た め 、医 療 に 伴 う リ ス ク 管 理 を 行 う リ ス ク マ
ネ ー ジ ャ ー を 中 心 に 、職 員 が ヒ ヤ リ と し た り 、ハ ッ と し た り し た
事例（いわゆる「ヒヤリハット事例」 を分析するなどのリスク
）
管理を推進しています。
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11. 【患者さんへの質の高い医療の提供】
・ よ り 短 い 期 間 で 、よ り 効 果 的 な 医 療 が 提 供 で き る よ う に 、計 画 的
な治療を進めています（クリティカルパスの活用）。
・国 立 病 院 機 構 の ネ ッ ト ワ ー ク を 活 用 し 、エ ビ デ ン ス に 基 づ く 医 療
を 実 践 す る た め 、臨 床 研 究 な ど に よ っ て 得 ら れ た 成 果 を 臨 床 に 反
映させるとともに、臨床評価指標の充実を図っています。
・ 長 期 療 養 者 の Ｑ Ｏ Ｌ（ 生 活 の 質 ）の 向 上 を 目 指 し 、ま た ボ ラ ン テ
ィアの積極的な受入や協働等に努めています。
・質 の 高 い 医 療 を 効 率 的 に 提 供 す る た め に 、複 数 の 専 門 職 種 間 の 協
働とそのために役割分担された各職種の業務を実施することに
より、チーム医療を推進しています。
【個別病院に期待される機能の発揮】
・ 地 域 の 医 療 機 関 と の 連 携 ・ 強 化 を 図 る と と も に 、都 道 府 県 が 策 定
す る 医 療 計 画 を 踏 ま え 、４ 疾 病 ・ ５ 事 業 を 中 心 に 、地 域 医 療 の 向
上に積極的に取り組んでいます。
※４疾病：がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病
５ 事 業 ： 救 急 医 療 、災 害 時 に お け る 医 療 、へ き 地 の 医 療 、周 産
期医療、小児救急医療を含む小児医療
・ 結 核 、エ イ ズ 、重 症 心 身 障 害 、筋 ジ ス ト ロ フ ィ ー を は じ め と す る
神 経・筋 疾 患 等 に 対 す る 医 療 な ど 国 立 病 院 機 構 が 担 っ て い る 政 策
医 療 を 適 切 に 実 施 し 、セ ー フ テ ィ ー ネ ッ ト と し て の 機 能 を 果 た し
ます。
② 臨床研究の推進について
国立病院機構の１４５病院のネットワークを活用して診療の科学
的 根 拠 と な る デ ー タ を 集 積 す る と と も に 、我 が 国 の 医 療 の 質 の 向 上 に
貢献する研究に取り組んでいます。
併 せ て 大 規 模 か つ 多 様 な 病 院 ネ ッ ト ワ ー ク を 活 用 し て 、迅 速 で 質 の
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12. 高い治験を実施しています。
③ 教育研修の推進について
独 自 の 臨 床 研 修 プ ロ グ ラ ム に 基 づ く 臨 床 医 の 養 成 や 、医 師 の キ ャ リ
アパス制度の構築に取り組んでいます。
ま た 、質 の 高 い 看 護 師 の 養 成 と キ ャ リ ア パ ス 制 度 の 構 築 に 取 り 組 ん
で い る ほ か 、地 域 の 医 療 従 事 者 を 対 象 と し た 研 究 会 等 を 開 催 し 、地 域
医療への貢献を行っています。
④ 効率的な業務運営体制の確立について
業務運営コストの節減や医薬品等の調達価格の低減化などにより、
効率的な業務運営と経営の改善に取り組んでいます。
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13. ● 病 院 数 、 病 床 数 等 (職 員 数 の み H21.1.1 現 在 。 そ の 他 は H21.4.1 現 在 )
病院数：１４５病院
病 床 数 ： ５ ７ ,１ ５ ０ 床
職 員 数 ： ５ ０ ,０ ４ ３ 人
附属看護学校：４２校
附属看護助産学校：５校
附属リハビリテーション学院：１校
●財務状況（平成２０年度）
【損益計算書】
経常収益 8,078 億 円
経常費用 7,686 億 円
経常利益 392 億 円
臨時利益 2 億円
臨時損失 95 億 円
当期純利益 300 億 円
【貸借対照表】
資 産 11,545 億 円
負 債 8,283 億 円
資 本 3,261 億 円
●環境配慮への取組の体制
国 立 病 院 機 構 で は 、本 部 を 中 心 に 各 ブ ロ ッ ク ご と に 設 置 し て い る ブ ロ
ッ ク 事 務 所 及 び １ ４ ５ 病 院 と 協 力 し 、環 境 配 慮 へ の 取 組 み を 推 進 し て
います。
本部 ブロック事務所
（６ヶ所）
病院
（１４５ヶ所） -8-

14. Ⅲ. 国立病院機構における
環境配慮取組実績

15. Ⅲ. 国立病院機構における環境配慮取組実績
エネルギー資源投入量
国 立 病 院 機 構 に お け る エ ネ ル ギ ー 資 源 の 投 入 量 に つ い て は 、本 部 、６ ブ ロ ッ
ク事務所及び１４６病院の使用実績データを集計したものとなっています。
平 成 ２ ０ 年 度 の エ ネ ル ギ ー 資 源 の 投 入 量 に つ い て は 、前 年 度 と 比 べ 都 市 ガ ス
で 若 干 の 増 と な り ま し た が 、 他 は 減 少 と な り 、 全 体 で ３ .１ ％ の 削 減 を 達 成 し
ました。
今 後 も 、積 極 的 に 省 エ ネ ル ギ ー に 取 り 組 み 、エ ネ ル ギ ー 投 入 量 の 削 減 、費 用
の節減を目指し、地球温暖化の抑制に貢献していけるよう努めてまいります。
エネルギー使用量（熱量換算：単位ＧＪ） （ 単 位 ： GJ）
ＮＨＯ全体 都市ガス ＬＰガス 燃料用灯油 電力 計
18 年 度 1,001,807 41,203 2,893,248 5,218,495 9,154,753
19 年 度 1,076,966 47,195 2,840,542 5,382,187 9,346,890
1,100,681 44,222 2,563,360 5,349,491 9,057,754
20 年 度
対前年度比 102.2% 93.7% 90.2% 99.4% 96.9%
ＧＪ
熱量換算
都市ガス‥13Ａ：45.0MJ/㎥、12Ａ：43.7MJ/㎥、7Ｃ：19.0MJ/㎥、6Ｃ：20.3MJ/㎥、5Ａ：19.0MJ/㎥、5Ｂ：19.0MJ/㎥
ＬＰガス‥50.2GJ/千Ｋｇ
燃料用灯油‥特Ａ重油・Ａ重油：39.1GJ/K 、Ｂ重油：41.7GJ/K 、灯油：36.7GJ/K 、軽油：38.2GL/K 
買電(昼間)：9,970KJ/Kwh、自家発電：9,760KJ/Kwh
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16. 水資源投入量
国 立 病 院 機 構 に お け る 水 資 源 の 投 入 量 に つ い て は 、本 部 、６ ブ ロ ッ ク 事 務 所
及び１４６病院における使用実績データを収集しています。
平 成 ２ ０ 年 度 の 上 水 道 の 使 用 量 に つ い て は 約 ６ ５ ０ 万  、井 戸 水 の 使 用 量 に
つ い て は 約 ５ ４ ０ 万  で あ り 、 前 年 比 ３ .２ ％ 減 を 達 成 し ま し た 。 内 訳 を み る
と 、 上 水 道 が ３ .２ ％ 、 井 戸 水 が ０ .２ ％ そ れ ぞ れ 減 と な り 、 上 水 道 か ら 井 戸 水
にシフトしつつ、全体的に使用量を減らしている傾向が続いています。
水資源使用量 （単位： ）
ＮＨＯ全体 上水道 井戸水 計
18 年 度 7,221,540 5,253,637 12,475,177
19 年 度 6,892,261 5,407,289 12,299,550
6,505,842 5,394,836 11,900,678
20 年 度
対前年度比 94.4% 99.8% 96.8%
計 20,619,643 16,055,762 36,675,405

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17. 紙資源（コピー用紙）購入量
国 立 病 院 機 構 は 、事 業 の 規 模 が 大 き く 、そ の た め 年 間 に 使 用 す る コ ピ ー 用 紙
等 も 膨 大 な 量 と な り ま す 。こ の た め 、会 議 資 料 の 両 面 印 刷 や ミ ス コ ピ ー 等 の 再
使用を進めてきました。
平 成 １ ６ 年 度 の 独 立 行 政 法 人 化 以 降 、コ ピ ー 用 紙 の 購 入 量 は 増 え 続 け る 傾 向
に あ り 、平 成 １ ９ 年 度 は 前 年 度 比 減 と な り ま し た が 、平 成 ２ ０ 年 度 は 、Ａ ４ サ
イズ換算で前年度比７．９％増となりました。
環 境 負 荷 の 低 減 や 費 用 削 減 の 観 点 か ら 、両 面 印 刷 の 励 行 や ミ ス コ ピ ー の 活 用
など、一層の節減に努めてまいります。
コピー用紙購入量（Ａ４換算）
対前年 対前年
18 年 度 19 年 度 20 年 度
度比 度比
NHO 全 体
1,306,267 1,281,228 1,382,214
（ kg）
98.1 107.9
NHO 全 体
326,566,750 320,307,000 345,553,500
（枚）
※上記のデータは購入量ベースで把握したものであり、実際の使用量だけでなく在庫分も含む。
※上記のデータの対象は、本部、６ブロック、１４６病院のデータ
※購入枚数は、Ａ４・１枚４ｇとして推計したもの
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18. 温室効果ガス排出の抑制のための実行計画の策定
温 室 効 果 ガ ス 排 出 の 抑 制 の た め の 実 行 計 画 に つ い て
昨年、我が国で開催された洞爺湖サミットにおいて、地球温暖化対策を
含 め た 環 境 問 題 が 主 要 な テ ー マ の 一 つ に な る な ど 、地 球 温 暖 化 の 防 止 は 世
界規模の重要課題となっています。
このため、我が国では、官民あげて温室効果ガスの排出削減に向けて京
都議定書の目標達成に取り組んでいます。
国立病院機構においても「独立行政法人国立病院機構における温室効果
ガス排出の抑制等のための実行計画」 以下、 本計画」という。 を策定
（ 「 ）
し、温室効果ガスの排出削減に取り組むこととしました。本計画の期間中
（平成１９～２４年度） 毎年度、本計画の取組や状況について環境報告
、
書などで公表することとしています。
温 室 効 果 ガ ス の 削 減 に 目 標 達 成 の た め の 排 出 抑 制 対 策
国立病院機構は、平成１８年度比で平成２４年度までに温室効果ガスの
総排出量を概ね６％削減することを目標とし、達成に向けて各施設の実状
に応じて以下の排出抑制策に取り組んでいくこととしています。
[本 計 画 に 定 め る 排 出 抑 制 対 策 ]
１ 財やサービスの購入・使用に当たっての配慮
（１）低公害車の導入
1. 初 期 投 資 費 用 の 観 点 を 考 慮 し つ つ 低 公 害 車 比 率 を 高 め て い く も の
とする。
2. 自 動 車 の 買 換 え に つ い て は 、 用 実 態 を 踏 ま え 必 要 最 小 限 度 の 大 き
使
さの車を選択することにより、温室 効果ガスの排出量の少ない 自動
車を選択する。
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19. （２）自動車の効率的利用等
ア 自動車の効率的利用
1. 本 部 、 各 ブ ロ ッ ク 事 務 所 及 び 各 病 院 は 、 そ れ ぞ れ 所 有 す る 自 動 車
一台ごとの走行距離、燃費を把握し、燃料の使用量の調査をきめ細
かく実施する。
2. ア イ ド リ ン グ ・ ス ト ッ プ の た め 、 待 機 時 の エ ン ジ ン 停 止 、 不 要 な
アイドリングの中止を励行する。
3. 有 料 道 路 を 利 用 す る 自 動 車 に つ い て 、 Ｅ Ｔ Ｃ 車 載 器 の 設 置 を 推 進
する。
4. タ イ ヤ 空 気 圧 調 整 な ど の 定 期 的 な 自 動 車 の 点 検 、 整 備 の 励 行 を 図
る。
5. カ ー エ ア コ ン の 設 定 温 度 は 、 施 設 内 に お け る 設 定 温 度 （ 冷 房 の 場
合 は ２ ８ 度 程 度 、暖 房 の 場 合 は １ ９ 度 程 度 ）を 踏 ま え て 、業 務 に 支
障のない範囲内で適正な温度の設定を行う。
6. 通 勤 時 や 業 務 時 の 移 動 に お い て 、 可 能 な 限 り 鉄 道 ・ バ ス 等 公 共 交
通機関を利用する。
イ 所有する自動車の台数の見直し
自動車について適切な台数を保有するように努める。
（３）エネルギー消費効率の高い機器の導入
初期投資費用について考慮しつつ、エネルギー消費の多いＯＡ機器
及び蛍光灯などの照明器具を省エネルギー型のものに切り替えるよう
努める。また既存の水栓については、節水コマや吐出口につける節水
器具を取付けることで節水を図り、洗浄便座については省エネルギー
モードがある場合にはその設定により、使用面での改善を図る。
（４）用紙類の使用量の削減
1. コ ピ ー 用 紙 等 の 用 紙 類 の 年 間 使 用 量 の 削 減 に 努 め る 。
2. 会 議 用 資 料 に つ い て 可 能 な 限 り 両 面 印 刷 、両 面 コ ピ ー 、２ ア ッ プ 印
刷を実施し簡素化を図る。
3. 不 要 と な っ た コ ピ ー 用 紙 （ ミ ス コ ピ ー や 使 用 済 文 書 ） に つ い て は 、
情報の漏えいに留意の上、再使用、再生利用の徹底を図る。
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20. （５）再生紙などの再生品の活用
ア 再生紙の使用
コピー用紙、けい紙、トイレットペーパー等の用紙類については、
再生紙の使用を推進する。
イ 再生品の活用
再生材料から作られた物品など、温室効果ガスの排出の抑制に寄与
する製品の使用を推進する。
（６）ＨＦＣ（※１）の代替物質を使用した製品の購入、使用の促進等
ア ＨＦＣの代替物質を使用した製品の購入、使用の促進
1. 施 設 内 の 冷 蔵 庫 、空 調 機 器 等 の 更 新 に 当 た っ て は 、初 期 投 資 費 用 に
ついて考慮しつつ、可能な限りＨＦＣ代替物質を使用した製品や、
ＨＦＣを使用している製品を選択せざるを得ない場合は、地球温暖
化への影響のより小さい機器の導入に努める。
※１ Ｈ Ｆ Ｃ と は ‥ ハ イ ド ロ フ ル オ ロ カ ー ボ ン 。フ ロ ン 代 替 物 質
と し て エ ア コ ン な ど の 冷 却 材 な ど に 用 い ら れ る が 、強 い 温 室
効果を持つ。
イ 電気設備の遮断器・開閉器等からのＳＦ６の回収、破壊の促進
電気設備の遮断器・開閉器等を撤去する際には、ＳＦ６（※２）が
使用されていないか確認して、使用されている場合には、当該品につ
いて原則として専門業者による回収、破壊を行う。
※２ ＳＦ６とは‥六フッ化硫黄。絶縁材などとして使用されている
化学物質で温室効果を持つ気体の１つ。
（７）その他
ア その他温室効果ガスの排出の少ない製品、原材料の選択
1. 物 品 の 調 達 に 当 た っ て は 、温 室 効 果 ガ ス の 排 出 の 少 な い 製 品 、原 材
料の使用が促進されるよう、製品の仕様の事前確認を行う。
2. 環 境 ラ ベ ル や 製 品 の 環 境 情 報 を ま と め た デ ー タ ベ ー ス な ど を 活 用
し 、初 期 投 資 費 用 に つ い て 考 慮 し つ つ 、可 能 な 限 り 温 室 効 果 ガ ス の
排出の少ない環境物品等の調達を推進する。
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21. 3. 現 に 使 用 し て い る ボ イ ラ ー 、冷 温 水 発 生 機 で 複 数 の 燃 料（ 重 油 、灯
油 、都 市 ガ ス ）が 利 用 可 能 な 場 合 は 、初 期 投 資 費 用 に つ い て 考 慮 し
つ つ 、温 室 効 果 ガ ス の 排 出 の 相 対 的 に 少 な い も の を 選 択 、使 用 す る
よう努める。
4. ボ イ ラ ー 、冷 温 水 発 生 機 の 更 新・改 修 に 当 た っ て は 、初 期 投 資 費 用
に つ い て 考 慮 し つ つ 、可 能 な 限 り 都 市 ガ ス 又 は 電 気 の よ う に 温 室 効
果ガスの排出の相対的により少ない燃料の使用が可能となるよう
設備の更新・改修に努める。
5. 省 エ ネ ル ギ ー 診 断 の 結 果 に 基 づ き 、 ら な る エ ネ ル ギ ー の 使 用 の 合
さ
理 化 を 図 る た め に 、可 能 な 限 り 設 備・機 器 の 導 入 、改 修 の 実 施 に 努
める。
イ 製品の長期使用
机等の事務用品の不具合、更新を予定していない電気製品等の故障
の際には、それらの修繕に努め、可能な限り再使用に努める。
ウ エネルギーを多く消費する自動販売機の設置の見直し
施設内の自動販売機について、エネルギー消費のより少ない機
種への変更を促し、設置台数の適正な配置を促す。
２ 建築物の建築、管理等に当たっての配慮
「 国 立 病 院 機 構 に お け る 建 物 整 備 の 指 針 」に 基 づ き 以 下 の 措 置 に 努 め る 。
（１）既存の建築物における省エネルギー対策の推進
既存の建築物について、エネルギー使用状況の診断を実施するよう
努めることとし、初期投資費用について考慮しつつ、可能な限り省エ
ネルギー化が図られる設備・機器の導入、設備改修を行う。
（２）温室効果ガスの排出の抑制に資する建設資材の選択の推進
1. 建 築 物 の 断 熱 性 能 向 上 の た め 、 初 期 投 資 費 用 に つ い て 考 慮 し つ つ 、
可 能 な 限 り 屋 根 、外 壁 へ の 断 熱 材 の 使 用 、断 熱 サ ッ シ・ド ア 等 の 使
用を推進する。
2. 損 失 の 少 な い 受 電 用 変 圧 器 の 使 用 を 促 進 す る 等 設 備 に お け る エ ネ
ルギー損失の低減に努める。
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22. 3. 電 力 負 荷 平 準 化 に 資 す る 蓄 熱 シ ス テ ム 等 の 導 入 を 検 討 す る 。
（３）温室効果ガスの排出の少ない空調設備の導入
空調設備については、初期投資費用について考慮しつつ、高効率エ
アコン等の温室効果ガスの排出の少ない機器の導入に可能な限り努め
る。
（４）エネルギーの有効利用
費用について考慮しつつ、コージェネレーションシステム（※３）
等の廃熱利用によりエネルギー使用の合理化を図ることができる設備
の導入に努める。
※３ コージェネレーションシステムとは‥１つのエネルギー源か
ら電気や熱など２つ以上のエネルギーを取り出して利用するエネ
ルギー供給システムのこと。例えば、エンジンやタービンなどに
よって発電機を動かして電気をつくり、 の際に排出される熱 排
そ （
ガスや冷却水の熱）を同時に回収、冷暖房や給湯などに利用。
（５）その他
1. 定 格 出 力 が 大 き く 負 荷 の 変 動 が あ る ポ ン プ 、送 風 機 等 に つ い て 、イ
ンバータ装置の導入に努める。
2. エ レ ベ ー タ ー の 運 転 の 高 度 制 御 、 エ ネ ル ギ ー 型 の 照 明 機 器 の 設 置 、
省
空 調 の 自 動 制 御 設 備 に つ い て 、規 模・用 途 に 応 じ て 導 入 を 検 討 す る 。
3. 照 明 器 具 に 反 射 板 を 取 り 付 け る こ と に よ り 照 明 の 照 度 の 向 上 に 努
める。
4. 白 熱 灯 か ら 蛍 光 灯 へ の 切 替 え を 図 る 。
5. 屋 外 照 明 器 具 は 、 照 明 効 率 の 高 い 適 切 な 照 明 器 具 を 選 定 す る 。
３ その他の事務・事業に当たっての配慮
（１）エネルギー使用量の抑制の推進
1. 施 設 内 に お け る 冷 暖 房 温 度 の 適 正 管 理 （ 冷 房 の 場 合 は ２ ８ 度 程 度 、
暖 房 の 場 合 は １ ９ 度 程 度 ）を 事 務 及 び 事 業 に 支 障 の な い 範 囲 内 で で
きる限り実施するよう空調設備の適正運転を行う。
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23. 2. 夏 季 に お け る 建 物 内 で の 服 装 に つ い て 、ク ー ル ビ ズ を 励 行 す る 。ま
た 、冬 季 に お け る 建 物 内 で の 服 装 に つ い て 、ウ ォ ー ム ビ ズ を 励 行 す
る。
3. 冷 暖 房 中 の 窓 、 出 入 口 の 開 放 禁 止 を 徹 底 す る 。
4. 発 熱 の 大 き い Ｏ Ａ 機 器 類 の 配 置 を 工 夫 す る 。
5. 昼 休 み は 、 務 上 特 に 照 明 が 必 要 な 箇 所 を 除 き 消 灯 す る 。 た 、 夜
業 ま
間における照明も、業務上必要最小限の範囲外は消灯する。
6. 職 員 に 対 し て 直 近 階 へ の 移 動 の 際 の 階 段 利 用 を 奨 励 す る 。
（２）ゴミの分別
1. び ん 、カ ン 、ペ ッ ト ボ ト ル 及 び 廃 プ ラ ス チ ッ ク 類 の 分 別 回 収 を 積 極
的に実施する。
2. 分 別 回 収 ボ ッ ク ス を 適 切 に 配 置 す る 。
3. 不 要 に な っ た 用 紙 は 、ク リ ッ プ 、バ イ ン ダ ー の 器 具 を 外 し て 分 別 回
収するよう努める。
４ 職員に対する情報提供の推進
1. 職 員 が 参 加 で き る 地 球 温 暖 化 対 策 に 関 す る 取 組 に つ い て 、 報 提 供
情
を行う。
2. 職 員 か ら 省 Ｃ Ｏ ２ 化 に 資 す る ア イ デ ィ ア（ エ コ・ア イ デ ィ ア ）を 募
集し、効果的なものを実行に移すよう努める。
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24. 環境物品等の調達実績の概要
【平成２０年度の取組み】
国立病院機構では、環境負荷低減のため、 国等による環境物品等の調達の推
「
進等に関する法律（グリーン購入法） の趣旨に則り、毎年度「環境物品等の調
」
達 の 推 進 を 図 る た め の 方 針 」 以 下「 調 達 方 針 」と い う 。
（ ）を 策 定 し 、品 目 ご と に
数値目標を決めて取り組んでいます。 成２０年度は前年度よりもさらに対象品
平
目を拡大したところです。
こ の 調 達 方 針 に 基 づ き 、調 達 す る 品 目 に 応 じ て 、で き る 限 り 環 境 負 荷 の 少 な い
物品の調達に努めてきました。
【特定調達品目の調達状況】
平成２０年度の各特定調達品目の調達状況は別表のとおりです。
（１）目標達成状況等
平 成 ２ ０ 年 度 に お い て は 、数 値 目 標 を 定 め た １ ６ ３ 品 目 の う ち ５ ８ 品 目（ 全 品
目 数 の 3５ .６ ％ ） に つ い て 調 達 目 標 を 達 成 し ま し た 。
ま た 、目 標 を お お む ね（ 目 標 値 の ８ ０ ％ 以 上 ）達 成 す る こ と が で き た も の を 加
え る と 、 １ ６ ３ 品 目 の う ち １ ５ ９ 品 目 （ 全 品 目 数 の 97.5％ ） と な り ま し た 。）
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25. （２）目標を達成していない物品等
調達方針の基準を満たす物品等が調達できなかった理由は、 期計画に定めた
中
収支相償を達成するために機構全体で経費削減に取り組んでいる中で、 として
主
当 該 物 品 の 調 達 費 用 が 割 高 な た め 、調 達 を 断 念 し た こ と に よ り ま す 。ま た 、調 達
を要する物品の仕様に対応する製品が製造されていないなどの理由から入手で
きなかった事例もありました。
（３）公共工事
公共工事については、 用される資機材が多種多様なことから目標値を設定し
使
ていませんが、 標の立て方については今後実績の把握を進める中で検討するこ
目
ととしています。
平 成 ２ ０ 年 度 に お い て は 、昨 年 度 に 続 き 、事 業 ご と の 特 性 、必 要 と さ れ る 強 度
や耐久性、機能の確保、コスト等に留意しつつ調達を推進してきました。
【特定調達物品等以外の環境物品等の調達状況】
調達方針の基準を満たさない環境物品の調達に当たっては、 達方針に準じて、
調
エコマーク等の認定を受けている製品又はこれと同等の環境物品を調達するよ
うに努めました。
【当該年度調達実績に関する評価】
平 成 ２ ０ 年 度 は 、前 年 度 よ り も 目 標 達 成 に 向 け て 前 進 し て お り ま す が 、調 達 実
績が調達目標値に及ばない品目がありましたので、 院の運営状況に留意しつつ、
病
更に調達目標値を達成する品目が増えるよう努力していきます。
※グリーン購入法‥グリーン購入とは事務用品やＯＡ機器
な ど の 購 入 の 際 に 環 境 配 慮 度 を 評 価 し 、必 要 性 を 十 分 に 考 慮
し 、品 質 や 価 格 だ け で な く 環 境 へ 与 え る 負 荷 が で き る だ け 小
さ い も の を 選 ん で 購 入 す る こ と 。国 の 機 関 や 独 立 行 政 法 人 に
グリーン購入を義務づけるとともに、地方公共団体や事業
者、国民もグリーン購入に努めています。
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26. 省エネ対策への取組みについて
世 界 的 に 地 球 温 暖 化 対 策 が 求 め ら れ て い る 中 で 、京 都 議 定 書 の 締 結（ 平 成 １
４年６月）により我が国でも温室効果ガスの６％削減が義務づけられており、
また平成１９年４月改正省エネ法も施行されました。
こ の よ う な 状 況 を 踏 ま え 、国 立 病 院 機 構 と し て も エ ネ ル ギ ー 診 断 を 行 い 、温
室効果ガスの排出抑制に効果のある省エネ対策に積極的に取り組んでいく必
要があると考えています。
ま た 、昨 今 の 原 油 価 格 を 始 め と し た エ ネ ル ギ ー 関 連 価 格 の 高 騰 に よ り 、当 機
構においても水道光熱費などのエネルギー関連経費が大幅に増加しているた
め 、エ ネ ル ギ ー 使 用 量 を 抑 え る 省 エ ネ 対 策 の 取 組 み が 必 要 で あ る と 考 え て い ま
す。
今 回 の 当 機 構 の エ ネ ル ギ ー 診 断 は 、全 国 １ ０ 病 院 に つ い て 、次 の 業 務 を 実 施
し、エネルギー診断結果報告書の提出を求めるものです。
(１ ) エネルギー診断業務‥現在のエネルギー使用状況を診断する。
(２ ) 省 エ ネ ル ギ ー 対 策 案 策 定 業 務 ‥ 運 用 改 善 、 Ｅ Ｓ Ｃ Ｏ 事 業 、 施 設
整 備 工 事 、 そ の 他 の 省 エ ネ ル ギ ー 対 策 と い う ４ 区 分 の 省 エ ネ ル ギ ー 対 策
案を策定する。
こ れ ら の 病 院 に お い て は 、当 該 報 告 書 及 び 病 院 の 実 情 を 踏 ま え 、今 後 、具 体
的な省エネ対策を検討していくこととなります。
な お 、今 回 対 象 と し た １ ０ 病 院 以 外 の 病 院 に つ い て は 、本 委 託 事 業 の 結 果 を
踏 ま え 、引 き 続 き エ ネ ル ギ ー 診 断 の 実 施 に つ い て 検 討 し て い く こ と と し て い ま
す。
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27. 省エネへの取組み（本部）
国立病院機構における環境配慮に係る取組みの紹介
国立病院機構本部において、職員一人一人に『省エネルギー』及び『温室
効果ガスの排出抑制』を意識してもらうとともに、ひいては費用削減にもつ
な が る 取 組 み と し て 、 昼 休 み 時 間 （ 12 ： 00 ～ 13 ： 00 ） の 一 斉 消 灯 を 実 施
しています。
また、
1. エ レ ベ ー タ の 利 用 を 控 え 、 階 段 を 利 用 す る 。
2. 時 間 外 、 人 の い な い エ リ ア の 消 灯 や エ ア コ ン の Ｏ Ｆ Ｆ を こ ま め に 行 う 。
3. 退 庁 時 は 、 パ ソ コ ン 、 プ リ ン タ 、 コ ピ ー 機 の 電 源 を Ｏ Ｆ Ｆ に す る 。
4. 夏 季 は 軽 装 を し 、 通 し の 良 い 部 屋 に つ い て は 、 ア コ ン の 使 用 を 控 え る 。
風 エ
（エアコンよりも窓からの自然風の方が健康的にも経費的にも好まし
い。）
5. 冷 暖 房 は 適 正 な 温 度 設 定 に 保 つ 。
6. コ ピ ー 用 紙 は リ サ イ ク ル コ ピ ー ペ ー パ ー を 購 入 。
7. ミ ス コ ピ ー 用 紙 は 廃 棄 切 せ ず 裏 面 を 再 利 用 す る 。
8. 両 面 コ ピ ー を 励 行 す る 。
9. 梱 包 紙 、 段 ボ ー ル 、 広 告 、 再 利 用 で き る も の は 、 分 別 す る 。
10.節 水 に 努 め る 。
11.文 具 類 な ど 、 詰 め 替 え 用 の 商 品 を 優 先 し て 使 用 し て い る 。
といった省エネに取り組んでいます。
この他に、更なる省エネルギーの推進を図るべく、電力消費の削減に効果
のある定時退庁日の導入等もしております。
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28. Ⅳ. 社会的活動の取組み状況

29. Ⅳ．社会的活動の取組み状況
○災害における活動
１．岩手・宮城内陸地震に係る医療班の派遣
平 成 ２ ０ 年 ６ 月 １ ４ 日 に 発 生 し た 岩 手 ・ 宮 城 内 陸 地 震 に 関 し て 、仙 台
医 療 セ ン タ ー 、災 害 医 療 セ ン タ ー 及 び 東 京 医 療 セ ン タ ー か ら 直 ち に 医 療
班を現地に派遣しました。
２．政府の国際緊急援助隊医療チームへの参加
平成２０年５月１２日に発生した中国西部大地震被害に対する政府
の国際緊急援助隊医療チームへ、当機構の職員２名（長野病院・看護師
１名、災害医療センター・放射線技師１名）が参加し、救援活動を行い
ました。
ま た 、平 成 ２ ０ 年 ５ 月 ２ 日 か ら ３ 日 に か け て 直 撃 し た ミ ャ ン マ ー 連 邦
におけるサイクロン被害に対する政府の国際緊急援助隊医療チームへ、
当機構の職員３名（災害医療センター・医師１名、看護師１名、まつも
と医療センター中信松本病院・薬剤師１名）が参加し、救援活動を行い
ました。
３．新型インフルエンザへの対応
我 が 国 に お け る 水 際 対 策 と し て 、厚 生 労 働 省 の 要 請 に 基 づ き 、検 疫 及
び停留施設への応援のため、当機構より医師や看護師を派遣しました。
また、医療体制の整備として、各都道府県の要請等に基づき、発熱外
来 を 開 設 し 、発 熱 相 談 セ ン タ ー か ら 紹 介 さ れ た 新 型 イ ン フ ル エ ン ザ 疑 い
患者の診察等に当たっています。
○地域医療に貢献する研修事業の実施
地 域 の 医 療 従 事 者 を 対 象 と し た 研 究 会 等 に つ い て 、研 修 施 設 の 整 備 や 診
療 密 度 が 高 ま り 、診 療 現 場 の 負 荷 が 大 き く な る 中 、各 病 院 に お い て 地 域 の
研 修 ニ ー ズ の 把 握 や ア ン ケ ー ト 調 査 に よ る 研 修 内 容 の 評 価・検 証 等 に よ り
内 容 の 充 実 に 努 め 、ホ ー ム ペ ー ジ や パ ン フ レ ッ ト 配 布 等 で 参 加 を 呼 び か け
た ほ か 、地 域 の 医 療 関 係 機 関 等 と も 連 携 し て 開 催 す る な ど 積 極 的 に 実 施 し 、
地域医療従事者へ向けた医療情報発信に貢献しました。
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30. ○障害者の雇用について
障害者の雇用については、 障害者の雇用の促進等に関する法律」に基づ
「
き、全ての事業所が取り組んでいるところです。
この法律は、 障害者が職業生活において自立することを促進するための
「
措置を総合的に講じ、障害者の職業の安定を図ることを目的とする。 とし
」
ています。
こ れ ま で 、障 害 者 に つ い て は 福 祉 施 策 に 重 点 を 置 い た 対 応 が な さ れ て き ま
し た が 、こ れ か ら は 障 害 者 が 職 業 生 活 に お い て 自 立 し て い く こ と に 力 点 を 移
しています。一言で言えば、 障害を持つ人、持たない人。そのだれもが適
「
性 や 能 力 に 応 じ て 働 く こ と の で き る 社 会 、ノ ー マ ラ イ ゼ ー シ ョ ン の 実 現 」を
社会全体で取り組み実現していくというものです。
国 立 病 院 機 構 も 障 害 者 を 雇 用 し て い く 義 務 を 負 っ て お り 、そ の 法 定 雇 用 率
は 2.1％ と な っ て い ま す 。
設立時における当機構の障害者雇用実績は法定雇用率を下回っていまし
た が 、平 成 １ ９ 年 ６ 月 １ 日 時 点 に お い て 法 定 雇 用 率 を 達 成 し 、以 降 は 継 続 し
て高い雇用率を維持しています。
「 ノ ー マ ラ イ ゼ ー シ ョ ン 」の 実 現 の た め 、こ れ か ら も 障 害 者 の 雇 用 へ の 理
解 を さ ら に 深 め 、障 害 者 に つ い て よ く 知 り 、等 身 大 の 本 人 を よ く 見 て 、職 場
への定着を図っていきたいと考えています。
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31. 組織及び体制
理事長
副理事長
理事
監事 （常勤 ５ ）
（非常勤 ８ ）
（本部：１）
総務部 企画経営部 財務部 医療部 職員厚生部
総務課 企画調整課 資金課 医療課 職員課
秘書室 運営改善対策室 整備課 研究課 厚生課
監事監査室 人事課 経営課 施設整備室 臨床研究推進室
広報文書課 評価課 治験推進室
指導課 研究調査役
ｻｰﾋﾞｽ・安全課
（ブロック事務所：６）
北海道東北 関東信越 東海北陸 近畿 中国四国 九州
（病院：１４５）
北海道がんセンター 水戸医療センター 富山病院 福井病院 鳥取医療センター 小倉病院
札幌南病院 霞ヶ浦医療センター 北陸病院 あわら病院 米子医療センター 九州がんセンター
西札幌病院 茨城東病院 金沢医療センター 滋賀病院 松江病院 九州医療センター
函館病院 栃木病院 医王病院 紫香楽病院 浜田医療センター 福岡病院
道北病院 宇都宮病院 七尾病院 京都医療センター 岡山医療センター 大牟田病院
帯広病院 高崎病院 石川病院 宇多野病院 南岡山医療センター 福岡東医療センター
八雲病院 沼田病院 長良医療センター 舞鶴医療センター 呉医療センター 佐賀病院
弘前病院 西群馬病院 静岡てんかん･神経医療センター 南京都病院 福山医療センター 肥前精神医療センター
八戸病院 西埼玉中央病院 静岡富士病院 大阪医療センター 広島西医療センター 東佐賀病院
青森病院 埼玉病院 天竜病院 近畿中央胸部疾患センター 東広島医療センター 嬉野医療センター
盛岡病院 東埼玉病院 静岡医療センター 刀根山病院 賀茂精神医療センター 長崎病院
花巻病院 千葉医療センター 名古屋医療センター 大阪南医療センター 関門医療センター 長崎医療センター
岩手病院 千葉東病院 東名古屋病院 神戸医療センター 山陽病院 長崎神経医療センター
釜石病院 下総精神医療センター 東尾張病院 姫路医療センター 岩国医療センター 熊本医療センター
仙台医療センター 下志津病院 豊橋医療センター 兵庫青野原病院 柳井病院 熊本南病院
西多賀病院 東京医療センター 三重病院 兵庫中央病院 東徳島病院 菊池病院
宮城病院 災害医療センター 鈴鹿病院 奈良医療センター 徳島病院 熊本再春荘病院
あきた病院 東京病院 三重中央医療センター 松籟荘病院 高松医療センター 大分医療センター
山形病院 村山医療センター 榊原病院 南和歌山医療センター 善通寺病院 別府医療センター
米沢病院 横浜医療センター 和歌山病院 香川小児病院 西別府病院
福島病院 久里浜アルコール症センター 四国がんセンター 宮崎東病院
いわき病院 箱根病院 愛媛病院 都城病院
相模原病院 高知病院 宮崎病院
神奈川病院 鹿児島医療センター
西新潟中央病院 指宿病院
新潟病院 南九州病院
さいがた病院 沖縄病院
甲府病院 琉球病院
東長野病院
まつもと医療センター（松本病院）
まつもと医療センター（中信松本病院）
長野病院
小諸高原病院
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