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情報社会とメディア 第11週
2020年度前期
植田 康孝
y-ueda@edogawa-u.ac.jp
▪ 「マーケティング」と言うと、
「商品やサービスを売ること」
(販売促進)だけを考えてしまう。
▪ 本当に求められる「マーケティング」は、
「消費者(お客さま)が抱えている課題は
何かを見つけ出し、
解決する製品・サービスを提供すること」
江戸大生が不勉強な分野「マーケティング」
今日のテーマは・・・
▪ 「ドリルを買う人が欲しいのは穴である」。
▪ 人は、必ずしも「モノ」そのものが
欲しい訳ではなく、
自身の用事が片付くことを
望んでおり、
より良い解決方法があれば、
それを選択する。
「マーケティング」の基本
T・レビット
人間はウソを付く。
AIが潜在的な関心・ニーズを捉える
▪ 小学生の子供が
「朝ごはんを食べたくない!」
▪ 怒って、メニューを変えてみた
▪ それでも食べない。子供の本音は、
「小学校で嫌なことがあって、行きたくない」
▪ 様々なスポーツで
「パワハラ」が起きて、
「指導者」をどうするのか?
とか言っている。
▪ 「指導者」と言っている時点でアウト!
米国では「コーチ」ではなく、
「インストラクター」と言う。
あくまでも、「考えるのは自分」
日本のスポーツは変われない
今日のテーマは・・・
▪ どこに「目線」があるのか?
「売り場」ではなく、「お買い場」
(三越・伊勢丹グループ)
「教室」ではなく「学室」
「授業」ではなく「受業」
▪ そもそも、大学の「お客さま」とは誰か?
学生? 学生の親? → 違う!
江戸大生が不勉強な分野「マーケティング」
今日のテーマは・・・
▪ どこに「目線」があるのか?
▪ 利害が対立することが多い
▪ スーパーで爆買いするお客の存在
▪ 店からしたら、良いお客
▪ 他の客からしたら、レジで長く待たされ迷惑。
江戸大生が不勉強な分野「マーケティング」
今日のテーマは・・・
▪ どこに「目線」があるのか?
▪ 利害が対立することが多い
▪ 映画館でポップコーンを食べるお客の存在
▪ 店からしたら、良いお客
▪ 他の客からしたら、うるさく邪魔。
江戸大生が不勉強な分野「マーケティング」
今日のテーマは・・・
子供の目線の高さに下げる
▪ 2018年7月19日、
「ケンタッキー・フライドチキン」の
「東京ドームシティ ラクーア店」に
ベンチに座った
カーネル・サンダース人形が登場
▪ 子供と目線の高さを合わせた、
隣に座って記念撮影が出来る。
お客さま(Customer)
子供の目線の高さに下げる
▪ 創業者が立った姿の像は、
173cm
▪ その顔は子供からは見え難く、
「どうして立っているの」という声が
寄せられた。
座った像は、47cm低い126cm。
お客さま(Customer)
▪ 銀座の店オープン。
禁煙にした。
▪ 当時、喫茶店に
来る客の80%が、
煙草を吸って
いた。
鈴木 陸三
「スターバックス」オーナー
オシム監督が残したもの・・・・
▪ 当時、日本代表監督だった
オシム氏は、
鈴木隆三氏に
「人生は挑戦しない
といけない。
リスクを冒しなさい」
という言葉をかけた。
「スターバックス」オーナーにアドバイス
▪ 「吉野家」の女性客比率は、2割。
▪ 男性客ばかりで、
入り難いなど抵抗感が強い。
▪ かつて「女子牛」(じょしぎゅう)と呼ぶ
女性客拡大のためのキャンペーンは
不発だった。
女性客向け「吉野家カフェ」
お客さま(Customer)
▪ 席に着いてから注文を聞くスタイルを
廃止
▪ カフェのように、
入店直後にレジで注文を聞き
客が自ら料理を運ぶ
「キャッシュ&キャリー」に転換。
店内もテーブル席を増やした。
女性客向け「吉野家カフェ」
お客さま(Customer)
▪ 女性に馴染み易い「カフェ方式」は、
成果を上げた。
▪ 店舗の女性比率は
3割に増えた。
女性客向け「吉野家カフェ」
お客さま(Customer)
▪ 「王将」と言えば、男性客主体の
イメージが強かったが、女性客が増加。
▪ ニンニク抜きを用意したことで
女性客や家族連れを掴んだ。
▪ 店舗での調理から工場生産に切り替え、
食材すべてを国産にしたり、
徹底的に餃子の品質向上に注力した。
女性客向け「餃子の王将」
お客さま(Customer)
▪ マクドナルドやスタバに入って、
30分後に出たとします。
▪ 誰かに「店を出ろ」と
言われた訳ではありません。
「自発的」にそうしたのです。
「広告」未利用「マーケティング」
「選択」と「誘導」の最新「認知科学」
▪ 座っていた椅子の硬さが、
平均して30分後に退店したく
なるよう、巧妙に設計されていたら、
どうでしょうか?
▪ 「誘導」により起こった「選択」です
「広告」未利用「マーケティング」
「選択」と「誘導」の最新「認知科学」
▪ 「選択」と「誘導」の問題が
論じられています
▪ 懸命な選択をさせようとする
「行動経済学」。
モノを買わせようとする
「マーケティング」。
「広告」未利用「マーケティング」
「選択」と「誘導」の最新「認知科学」
▪ 「知覚」→「認知」→「判断」→「行動」
プロセスが長く掛かると
効果が弱くなる。
▪ 「長時間の席の確保は止めて下さい」
という張り紙は、
硬い椅子ほどの「効果」がない。
「広告」未利用「マーケティング」
「選択」と「誘導」の最新「認知科学」
▪ 張り紙だと、客が張り紙を「知覚」し
内容を「認知」し、
それに従うかを
「判断」し
更に「行動」に
移さなければ、目的は実現できない。
「広告」未利用「マーケティング」
「選択」と「誘導」の最新「認知科学」
シカゴ大学 リチャード・セイラ―教授
▪ 2017年「ノーベル経済学賞」受賞
▪ 教授は、
小さな誘導(ナッジ、Nudge)を
与えることで、
人々の選択をより良い方向に
導ける、とした。
2017年 ノーベル経済学賞
シカゴ大学 リチャード・セイラ―教授
▪ 「ナッジ、Nudge」とは、
肘で突くようにして促す、
という意味。
著書「実践 行動経済学」の
表紙には、
ゾウのお母さんが子象を
鼻で押している絵が描かれている。
2017年 ノーベル経済学賞
シカゴ大学 リチャード・セイラ―教授
▪ カフェテリアで、
最初の方にサラダを
配置しているのは、
人が無意識のうちに
健康に良い食べ物を
取るようにする手法。
これが、「ナッジ」である。
2017年 ノーベル経済学賞
▪ キャップの穴を1つから3つに増やした。
▪ 完成まで約3年を掛け、
ミリ単位で試行錯誤を重ねた。
▪ 以前より、細い放物線を描いて
押し出されるマヨネーズは、
「インスタ映え」する。
2018年8月~
キューピーマヨネーズ
▪ 何にでもマヨネーズをかけて
食べる「マヨラー」が減り、
若者の「マヨネーズ離れ」も
言われる中、
料理に楽しく使える機会を増やし、
購買意欲につなげる狙いがある。
2018年8月~
キューピーマヨネーズ
新型コロナが終息した後、
大きな変化がいくつも起きている
可能性が高い。
学生は「ウィルス感染前の日本に
早く戻って欲しい」と考えるのではなく
「ウィルス感染後に
日本はどう変わるべきか」
を考えて欲しい
大切なのは
「今までのことがこれからも続く」
と構えているのではなく、
時代がどう変化するかを見極めること。
どの分野もそうであるが、
一番の勝ち組は
最初に開拓した人。
子供のサッカーのように
ボールがある所に
うわ~っと集まるのではなく
どこに「リスク」があり、
どこに「チャンス」があるのかを
見通すことが必要!
何が変わるだろう?
「人が最大のリスク」
という状況が当たり前になった。
握手や名刺交換、
紙の書類配布、現金のやり取りなどの
身体的接触に対する忌避的感情も、
そう簡単に消えることはない。
「とりあえずみんなで集まって
空間を共有する」
という文化も大きく減退しつつある。
「空間を共有しなくていい」
サービスとは、何だろう?
そこに「ヒント」があるかもしれない。
ちょっと考えてみて!
新型コロナウィルスの影響で
多くの飲食店が打撃を受けている。
今の状況であると、
「テイクアウト」や「デリバリー」
をやらない店は
この1年でなくなってしまう
可能性がある。
自粛期間中、
「テイクアウト」や「デリバリー」で
お弁当の良さが再認識された。
一つの容れ物に主食とおかずとデザートまで
詰め合わせてあり、
彩りや栄養バランスも配慮されている。
「BENTO」は英語や仏語の
辞書に載るようになった。
2020年4月下旬、
インスタグラムが、
新型コロナで苦しむ
飲食店を支援しようと
「テイクアウト」と「デリバリー」の
受け付けという
新たな機能を設けた。
新型コロナウィルスの感染拡大を受け
外食向け機能を充実させたため、
飲食店も閲覧者も
インスタグラムに
集まり出した。
食べログなどグルメサイトの
ビジネスを脅かしている。
飲食店は、インスタグラムを
「不正確なクチコミが氾濫する
グルメサイトよりオフィシャルな情報を
発信できるインスタグラムの方が
正しい店のブランドイメージが
伝わる」
検索の目安となるハッシュタグを
使った「#テイクアウト」の
フィード投稿数は、
2月に比べ、5月は25倍になった。
日本は、ハッシュタグ検索の利用率が
世界平均の3倍に達する。
「#渋谷ランチ」など実用的な検索の他、
「#グルメ好きな人とつながりたい」
といった趣味や好みが近い人を
探す目的で使われる。
店舗は、グルメサイトが狙って来た
ような口コミ機能だけでなく、
店舗と顧客がつながることで、
常連客を増やすことも
インスタグラムに期待する。
グルメサイトは集客の見返りに
掲載料やネット予約手数料を
得るが、外食店には負担になる。
「食べログ」の月間利用者は
3月末調査で1億647万人と
昨年比で約1,200万人減り、
コロナ渦で集客力に陰りが見える。
インスタグラムは、
店舗から登録料金を取らず、
必要に応じて広告出稿をしてもらい、
収益を得る。
店舗に負担を強いる
グルメサイトは
インスタグラムに駆逐されるのか?
「テイクアウト」や「デリバリー」も、
「安さが売り」と
「高くても美味しい」
のどちらかに分かれる。
ブランドと拡散力が
飲食店が生き残るカギとなる。
スタバやマックには、ブランドがある。
「安くて、まあまあうまい店」の
メニューを
「デリバリー」にすると、
そこそこ高くなってしまう。
「そこそこ高くて、まあまあうまい店」
には、誰も頼まないから
売り上げは伸びない。
テレビでは、閑散とした飲食店や旅館の
映像を流し、中高年コメンテーターが
唾を唾し政府支援を求めるが、
若者は「イノベーション」で考えてみて!
例えば、飲食店がデリバリーに切り替えたり
旅館がおせち料理をネット通販するなど
従来事業の枠から出て
収入を得られる方法とか・・・。
感染症一般に関して言えば、
日本では「パンデミック」は
起こりにくいという説もある。
ハグや握手よりも
お辞儀を重視し、
食事の時も箸を使うので
手づかみの機会が少ない。
ヨーロッパでは、
レストランで
おしぼりはまず出て来ない。
それなのに素手で
パンを食べている。
日本の食事行動が
変容することになる。
コロナ終息後も戻らないだろう。
▪ 思わぬ人気の「一蘭」ラーメン
▪ 他人との仕切りが
「接触感染」を防ぐと
期待された。
新型コロナウィルスの影響は
「外出消費」は低迷
中でも、マイナスの影響が大きいのは、
都心に立地する店舗。
中でも、高単価、接待、インバウンド需要
の多い店舗で影響が先行した。
ファーストフードでは、
立地によって差が出た。
商業施設内の店舗は人手が減ったが、
郊外型は落ち込みが小さい。
▪ 新型コロナの影響が長引き、
歓送迎会などの多い3~4月の
外食需要が落ち込み、痛手となっている。
▪ 賃料など固定費の高い都心店ほど
影響も大きく、資金繰りに窮する事業者が
出ている。
日常利用の多いチェーン店や郊外店は底堅い。
新型コロナウィルスの影響は
外食消費は低迷
▪ 外食産業は、
営業休止で収入がゼロになっても、
家賃や償却費などの
固定費は発生する。
▪ 業界全体の「損益分岐点比率」は平均90%で、
売上高が1割減ると、赤字に転落する
新型コロナウィルスの影響は
外食消費は低迷
▪ 観光庁の2018年の調査によると、
訪日客の目的で一番多いのは、
「日本食を食べること」で、70.5%。
▪ とりわけ、人気が高いのは、
しゃぶしゃぶなどの和牛料理。
高級ステーキは、前年よりも7割減。
新型コロナウィルスの影響は
外食消費は低迷
▪ 新幹線の客が減り、生産中止
▪ 「うなぎパイ」ファンが立ち上がった
▪ 生産再開へ
▪ 潰れそうなパン屋など飲食店を救った例は多数
「ピンチ」を救う支援の輪
「うなぎパイ」を救え
▪ 新型コロナの感染拡大で
在宅勤務や外出控えなどで、
飲食店の来店客数に影響が出た。
▪ 米国では、飲食店の営業を
「持ち帰り」と「宅配」のみに制限する州が
出た。日本に比べたら厳しい措置。
新型コロナウィルスの影響は
外食消費は低迷
▪ 「日本マクドナルド」
▪ 自社で手掛けるデリバリーサービスで、
希望者に応じて非接触型に対応。
サイトやアプリからの注文時に
「非接触デリバリー希望」と記載した場合
配達員は商品が入ったバッグを玄関先に置く
新型コロナウィルスの影響は
外食 感染を防ぐため非接触サービス
▪ 「日本マクドナルド」
▪ 子供向けの遊具を設置した
店内施設プレイランドを閉鎖
新型コロナウィルスの影響は
外食 感染を防ぐため非接触サービス
▪ 「ドミノ・ピザ」「ピザハット」
▪ 自社での宅配サービスで
置き配に対応。
新型コロナウィルスの影響は
外食 感染を防ぐため非接触サービス
▪ 「はま寿司」「かっぱ寿司」
▪ タッチパネルで注文の商品のみ
レーンで流す。
新型コロナウィルスの影響は
外食 感染を防ぐため非接触サービス
▪ 全国の店舗で、
回転レーンで提供する
すすの数を大幅に減らし、
客がタッチパネルで
注文した商品の提供に
絞った。
「アナログ」から「デジタル」へ
回転ずし「はま寿司」
▪ 「スターバックス」「タリーズ」
▪ 「スターバックス」では、
直接手渡していた商品を、
受け取りカウンターに一度置き
利用者が受け取る方式に変更。
▪ 使い捨て容器で提供
▪ ハチミツなど追加調味料を引き下げ
新型コロナウィルスの影響は
外食 感染を防ぐため非接触サービス
▪ 「ビッグボーイ」「ココス」
▪ ビッフェのサービスを休止
▪ 朝食バイキングを休止
▪ サラダバーの販売を休止
新型コロナウィルスの影響は
外食 感染を防ぐため非接触サービス
▪ 2020年3月26日、
「つぼ八に、来ないでください!」
と異例のツイート
▪ つぼ八は
「みんなで来ないでください
という空気を醸成したかった」
「つぼ八、来ないでください」
「つぼ八」ツイート
▪ ツイートは反響を呼び
「また呼びますよ」
「勇気あるツイート」
など応援の声が相次ぎ、
ハッシュタグ
「#好きです つぼ八」が出来た。
1日で、リツイート7,295件、
「いいね!」17,000件。
「つぼ八、来ないでください」
「つぼ八」ツイート
▪ 4月2日、デリバリー需要の高まりから、
正社員200人、アルバイト5,000人を
新たに採用すると発表。
「ドミノ・ピザ」
「デリバリー需要」増加で人手不足
▪ 新型コロナの影響により、
注文が殺到しているため、
一部サービスの
新規入会を休止した。
「オイシックス・ラ・大地」
「生鮮食品宅配」
「ウーバーイーツ」や「出前館」が
浸透させて来たフードデリバリーが
外食産業の受け皿になった。
人材サービス「ツナグループ」が
手掛けるアルバイト求人サービスでは、
外食店の配達員の求人掲載件数が
平年の6割増で推移している。
▪ 出前館は、
自前の配送能力を持たない
飲食店からの
宅配代行サービスを
手掛けている。
LINEと出前館が提携
実質的な子会社化
▪ なぜ、「LINE」は「出前館」と提携したのか?
▪ 「スーパーアプリ」を目指すため。
▪ 「スーパーアプリ化に食の領域が必要」
スーパーアプリになる条件は、日常的で
なければならない。
そこで重要になるのが、「食」である。
LINEと出前館が提携
実質的な子会社化
▪ 「出前館」で、1年間に1回以上注文している
アクティブユーザーは
2020年2月時点で320万人。
2万店超の飲食店が加盟。
▪ 「LINEデリマ」と出前館のブランドを統合
LINEと出前館が提携
実質的な子会社化
▪ 2020年内から2021年初めまで
LINEが提供するサービス
「LINEポケオ」との
サービス連携を目指す。
▪ 出前館からのデリバリー注文システムから
テークアウトの注文も出来るようにする。
LINEと出前館が提携
実質的な子会社化
▪ 「ウーバーイーツ」は、
注文が2.5倍くらい増えた。
外食を避ける動きに加え、
最近はリモートワークも広がっているので
ランチタイムに住宅エリアに届ける機会も多い。
▪ 配達員不足で待ち時間が倍くらいになっている。
新型コロナウィルスの影響は
「巣ごもり消費」伸びる
▪ 外出自粛期間中、
飲食店の中には、
「ウーバーイーツ」による
デリバリー専門店に切り替えた店もある。
▪ 本当に美味しい店は、
デリバリー注文が伸び
売り上げを伸ばしている。
新型コロナウィルスの影響は
「巣ごもり消費」伸びる
▪ 「ウーバーイーツ」の配達で
一番運んでいるのは、マクドナルドの商品。
▪ 曜日や時間帯関係なく
一番多い。
一日の配達の半分が
マクドナルドという日もある。
新型コロナウィルスの影響は
「巣ごもり消費」伸びる
▪ もともと「まとめ買い」の
傾向が強い
ドライブスルーや宅配の
伸びも客単価を押し上げた。8.3%増だった。
▪ 自社で手掛ける「デリバリー」サービスでは、
希望者に対して、対面での受け渡しを避ける
配達方法を取り入れた。
日本マクドナルド
宅配伸び、客単価は増
▪ 2月に発売した
午後5時以降限定の
「ごはんバーガー」は
引き続き好評だった。
▪ 想定を上回るペースで、販売が進んだため、
3月末で終了した。
日本マクドナルド
宅配伸び、客単価は増
▪ マクドナルドの近くで注文を待つ配達員が多い。
▪ 「ウーバーイーツ」は、お店の近くにいる
配達員に配達依頼を出すため、
「マクドナルドの近くにあるお店」
を指定すると、配達員が早く決まり、
すぐに届く可能性が高くなる。
「ウーバーイーツ」の注文の仕方
「効率よく注文するコツ」は?
▪ なるべく家から2km以内の店から注文すること。
▪ 4、5km離れたお店へも注文できるが、
遠い店のものを頼むと配達員は
バイク配達員に限定され、
自転車配達員が除外されるため
配達員がなかなか決まらず
料理が届くまで時間が掛かることがある。
「ウーバーイーツ」の注文の仕方
「効率よく注文するコツ」は?
▪ 米国のランキングでは、
2位のデリバリーアプリ
「ウーバーイーツ」は、
「ウーバー」の稼ぎ頭に
なっている。
近隣のレストランに
料理を注文すると、
20分~1時間で配達。
「フード&ドリンク」カテゴリー
スマホアプリで見る「食卓事情」
▪ ピザや寿司といった特定のメニュー
だけでなく、あらゆる外食グルメが
自宅で楽しめる。
▪ 「ウーバーイーツ」は、デリバリーグルメ
の常識を180度覆した。
▪ ドリンクの宅配需要も生んだ。
登録店舗数が14,000店
「ウーバー・イーツ」
▪ 外食店に配送網を提供し、
顧客とマッチングさせるサービスは
これまでもあった。
▪ 「ウーバーイーツ」の功績は、
小規模店舗がデリバリーと参入できる
自由度の高い配送網を築き、
「局地戦」で勢力を伸ばした点。
登録店舗数が14,000店
「ウーバー・イーツ」
▪ 好きな時間に働ける副業としても
話題になり、
サービス拡大に拍車を掛けた。
▪ 2019年10月時点の登録店舗数は、
全国で14,000店を超え、業界トップの
「出前館」を追い越す勢い。
登録店舗数が14,000店
「ウーバー・イーツ」
2018年 2019年
東京 150店以上 7,525店以上
埼玉 80店以上 375店以上
千葉 75店以上 350店以上
川崎 100店以上 300店以上
横浜 100店以上 250店以上
名古屋 150店以上 700店以上
京都 100店以上 625店以上
大阪 250店以上 2,250店以上
神戸 100店以上 200店以上
福岡 190店以上 850店以上
登録店舗数が14,000店に急増
「ウーバー・イーツ」
▪ 自宅に限らず、オフィスや花見に出掛けた
公園でも料理が届く手軽さが
ユーザーを魅了した。
▪ 2019夏には、タピオカミルクティーの行列
を避けるため、ウーバーイーツで頼む
ニーズ定着、「出前=食事」の概念を変えた。
登録店舗数が14,000店
「ウーバー・イーツ」
▪ 「ウーバーイーツ」は、なぜ儲かるのか?
▪ 「ウーバー」は、3方向から利益を得る。
(1)お客から得るスライド制「配達料」
(2)注文ごとに発生する
「レストランからのマージン」30%
(3)運転手から徴収する一定比率の
「手数料」
登録店舗数が14,000店
「ウーバー・イーツ」
▪ 「ウーバーイーツ」は、なぜ儲かるのか?
▪ 「ウーバー」は、既存の運転手を使って
受け取りや配達が出来るため、
コストを大幅に節約できる
▪ 大半のレストランは、
自前で配達員を雇う余裕がなく、
ウーバーに有利に働く
登録店舗数が14,000店
「ウーバー・イーツ」
▪ 2011年の「東日本大震災」の時と
大きく異なるのが、「スマホの普及率」。
▪ 2011年にも応援する動きはあったが、
普段から他者とつながる
インフラ(SNS、アプリ)が整い、
支援できる方法が増加した。
「自粛」でも・・・「応援」
広がる「推し」への「支援」の輪
▪ 総務省によると、
2011年に3割に満たなかったスマホを所有する
世帯の割合は、最近は8割まで増加。
▪ アプリやSNSの活用に加えて
ここ数年は
「シェアリングビジネス」も普及。
「自粛」でも・・・「応援」
広がる「推し」への「支援」の輪
▪ 他者とモノや空間、時間を
「共有」することも増え、
力を合わせる「協同」の意識も
高まっていたことも
「推し」を「支援」する
動きにつながっている。
「自粛」でも・・・「応援」
広がる「推し」への「支援」の輪
▪ 人に食事をごちそうできるスマホのアプリ
「ごちめし」が始めた「さきめし」サービス。
「自粛」でも・・・「応援」
広がる「推し」への「支援」の輪
▪ 登録された飲食店とメニューを選んで
料金を払うと、
6か月以内であれば
いつでも食べに行ける。
▪ 客足が減ったり
自粛したりした店にとって
先払いは足元の
資金繰り確保につながる。
「自粛」でも・・・「応援」
広がる「推し」への「支援」の輪
▪ 「さきめし」全体では、3月9日の開始から
450万円超の利用があった。
「自粛」でも・・・「応援」
広がる「推し」への「支援」の輪
▪ テークアウトや宅配で応援する人が増加。
新宿「農家の台所 新宿三丁目店」は、
3月下旬から、店内での飲食を禁止し
持ち帰りとデリバリーに変えた。
「1日分の野菜のお弁当」
(1,180円)をSNSで告知。
現在は100件を超える。
常連が多く、毎日頼む人も。
「自粛」でも・・・「応援」
広がる「推し」への「支援」の輪
▪ テークアウトや宅配で応援する人が増加。
杉並・もつ鍋店「もつ吉 本店」は、
テークアウトを始めた。
40人前近く売れた日も。
「自粛」でも・・・「応援」
広がる「推し」への「支援」の輪
「自粛」が広がる現在、
エンターテインメントは
どうしたらいいのか?
「ポストコロナ」に向けて、
どうしたらいいのか?
「消費を厳選する!」
▪ 「ジャムの実験」
24種類 3%
6種類 30%
▪ 選択肢が多いほど、
ヒトは選ぶのに迷い、
選ばなくなる
新たな体験の創造に向かって
加速する「厳選消費」
▪ 情報過多とエンタメ過剰
▪ 若者は情報に溢れている
「情報の一粒」時代
▪ ここまで情報が多いと、露出を増やしても
話題化しても砂粒を増やすだけ、
届かないし見てくれない、覚えてくれない
新たな体験の創造に向かって
加速する「厳選消費」
▪ 毎分、165時間分の動画が
YouTubeにアップされる。
▪ 1日にアップされる
動画を見終わるだけで
65年かかる
新たな体験の創造に向かって
加速する「厳選消費」
▪ 情報も商品も過剰に多過ぎるこの時代
人は価値観の近い人の選択に頼る
▪ 価値観が近い商品やサービスは
自分も大好きになる可能性が高い
▪ ホモフィリー(Homophily) の相手から
影響を受けやすい(類は友を呼ぶ)
新たな体験の創造に向かって
加速する「厳選消費」
▪ 価値観が近い友人からの「オススメ」最高
企業や商品のファンから「熱量」高く
ススメてくれるのが最高
たった20%のファンが、
80%の売り上げを
占めている
新たな体験の創造に向かって
加速する「厳選消費」
▪ ファンとは、少数(20%)
▪ イメージとしては、バーの常連さん
▪ 多くのバーやカフェに聞くと、
売り上げの80%は常連さんが
支えてくれている。
新たな体験の創造に向かって
加速する「厳選消費」
▪ 「共感」→「熱狂」
▪ 「愛着」→「無二」
▪ 「信頼」→「応援」
▪ 「ファンからの傾聴」
イベントでもなく販促でもなく
ネット空間での「ファンミーティング」をする
▪ ファン同士がネット上でコミュニケーションする
新たな体験の創造に向かって
加速する「厳選消費」
▪ ファン同士で会って盛り上がると
湧き上がるように言葉が出て来る
▪ 「イベント」ではなく
「ファン・ミーティング」の時代
▪ 「傾聴」をして、「ファンのツボ」を知る
新たな体験の創造に向かって
加速する「厳選消費」
人との距離を取る
「社会的距離」の習慣が定着し、
人と人が極力ふれ合わずに
消費者のニーズに
応えようという動きが進む。
▪ モバイルオーダーが急増
▪ マクドナルドの
モバイルオーダーアプリの
所持者数は、2019年12月から67%増
2020年1月時点で104万人。
月間利用者数(MAU)は、
55%増の54万人と急成長。
「時短」求めて「事前注文」伸びる
急増する「マクドナルド」アプリ
▪ マクドナルドは、2020年1月末、
一部の店舗に限っていた
モバイルオーダー対応店舗を
全国に拡大すると発表
▪ 2020年2月時点で
約2,700店舗で利用できる。
「時短」求めて「事前注文」伸びる
急増する「マクドナルド」アプリ
▪ オフラインの現実世界である
店舗の前でオンラインにつながる
アプリで注文をして、
オフラインの窓口で商品を受け取る
▪ オンラインとオフラインが
統合された世界(OMO)が身近に広がる。
「時短」求めて「事前注文」伸びる
急増する「マクドナルド」アプリ
▪ 沖縄や静岡で試験導入
していたが、九州に拡大、
全国700店舗で展開
(2019年10月末時点)
▪ 2020年にかけて、
全国に展開する計画。
沖縄、静岡、九州
マクドナルド「モバイルオーダー」
▪ 2018年 実験
▪ 2019年 全2,900店で導入
▪ 消費者は、来店前にスマホで商品選択
▪ 入店したら、注文内容が自動で
キッチンに伝わり、予約時間に遅れても
出来立てを受け取れる仕組み
▪ スマホで決済も可能
スマホで入店前注文・決済
マクドナルド、600億円投資
「人気のジレンマ」
▪ 客数が想定以上に増えて
ランチ時間帯が混雑し、
「満足度の低下」に
繋がっている。
▪ 「スタバ」や「ディズニーリゾート」も
抱えた同じ悩み
マクドナルド「モバイルオーダー」
「人気のジレンマ」
▪ スマホによる「事前注文」で
並ばずに商品を受け取れる
ようにする。
▪ 子供連れやシニアが手ぶらで
着席できるよう、
商品を座席まで届ける仕組み。
マクドナルド「モバイルオーダー」
▪ マクドナルドは、現在
タッチパネル式のキオスク端末を
使った「セルフ注文」を
世界の店舗に広げようとしている。
▪ 顧客の来店頻度が増し、
客単価も上がる。
マクドナルド 世界中に「セルフレジ」
マクドナルド「セルフ注文」
▪ 客がタッチパネルを自分で操作し、
バンズや具の組み合わせを
自由に選べる
無人オーダーメイド
注文システムを導入。
▪ しかし、
対面での接客を好み、
レジの前にレジを作っている。
好みの食材を自由に選べる
マクドナルドでは・・・無人注文システム
◼ ニュージーランドの大型スーパーでは、
「セルフレジ」が当たり前。
◼ ニュージーランドの
マクドナルドは、
「タッチパネル」で
注文が当たり前。
2020年の「おもてなしコンビニ」
海外では進む
▪ 2019年6月にモバイルオーダー開始
▪ 2020年1月の月間利用者数が
2019年6月と比べて
41%増え、
138万人に成長した。
「時短」求めて「事前注文」伸びる
スターバックス事前注文
「スターバックス」
▪ 2020年9月期に、前期とほぼ同時期の
100店舗の新規出店を計画。
出店余地が狭まる中でも、
持ち帰り専用売り場を設けた新業態を
広げながら、店舗網を広げる。
2020年末までに
モバイル予約注文を全店に広げる。
年「100店」出店継続
「スターバックス」
▪ 2019年6月に始めた
モバイル予約注文サービス
「モバイルオーダー&ペイ」は、
2019年末までに330店、
2020年末までに全国の店舗に広げる。
「LINE」上でポイントが貯められるスタバの
会員カードを発行できるようにしている。
「モバイル予約注文サービス」
▪ 東京都心で、持ち帰り向けの
モバイルオーダーを先行導入。
▪ 2019年末までに、
300店に拡張する。
▪ スマホで商品を注文し、決済すると、
5~10分で商品が店頭に用意される。
▪ 都心店の朝の利用が増加。
注文会計、待ち時間「ゼロ」を目指す
スターバックス「モバイルオーダー」
▪ カスタマイズした商品を提供するため、
「モバイルオーダー」を導入。
▪ 既に、500万人の会員を
持つ。
注文会計、待ち時間「ゼロ」を目指す
スターバックス「モバイルオーダー」
▪ ポイント還元制度で
スマホを使ったキャッシュレス決済が
急速に拡大。
▪ 消費者の世代、性別、
地域別など分析が出来、
ヒット商品を生み出す
ヒントになる。
注文会計、待ち時間「ゼロ」を目指す
スターバックス「モバイルオーダー」
▪ 消費者が購入で何と迷ったかという
情報も可視化できる。
▪ 消費者の迷いや嗜好、
履歴を分析し、
個別のオススメや
追加を促すサービスも展開。
注文会計、待ち時間「ゼロ」を目指す
スターバックス「モバイルオーダー」
▪ 全米レストラン協会の
2019年調査では、
位置情報を利用した
サービスを提供した
飲食店のうち、
5割が来店客増など
いい影響があったと回答した。
スターバックスはIT出資を積極的に実施。
注文会計、待ち時間「ゼロ」を目指す
スターバックス「モバイルオーダー」
▪ スターバックスが開始した
テークアウト専門のカフェ。
▪ まずは、2019年7月から
中国・北京でテストが始まり、
ニューヨークでも始まる予定。
アプリで注文して、店ではピックアップだけ。
モバイルに特化した店舗。
モバイル専用で待ち時間削減
スターバックスナウ
▪ 事前に注文も支払いも済ませているため
店では自分の注文を確認後
商品を受け取るだけ。
▪ 待ち時間が大幅に減る
モバイル専用で待ち時間削減
スターバックスナウ
▪ コーヒーを飲むためのスペースは
数席しか設けられておらず
オンライン上の決済になるため
店内にはレジもない。
▪ 「ウーバーイーツ」など
デリバリーとの相性も良く、
近未来型店舗として注目されている。
モバイル専用で待ち時間削減
スターバックスナウ
▪ サントリーが「ボス」ブランドで展開する
▪ LINEで事前注文し
ロッカーから受け取るだけ。
▪ 出勤前でも並ばずに済む。
「TOUCH-AND-GO COFFEE」
サントリーBOSS「モバイルオーダー」
▪ 豆の種類やフレーバー、甘さなどを選べ、
受取時間の指定もできる
▪ コーヒーのネームタグには
好きな文字を指定できる。
▪ 自分の好きな芸能人の名前を
指定し、「推し」ボトルを作れると、
話題に。
「TOUCH-AND-GO COFFEE」
サントリーBOSS「モバイルオーダー」
▪ 2019年7月にモバイルオーダー開始
▪ アプリの利用が
2020年1月には、
16万人となり、
2019年6月から
3.3倍に増えた。
「時短」求めて「事前注文」伸びる
「すき家」事前注文
▪ 2019年7月、全国1,900店で導入
▪ スマホで机の上のQRコードを
読み取って、
注文内容と客席を紐づける。
▪ 昼時の会計で待たせる時間の
短縮につなげる。
ゼンショーホールディングス
すき家「モバイルオーダー」
▪ テーブル注文システム
▪ 1店舗当たり約100席で
注文や配膳に8~9人の
スタッフが必要だが、
2人減らせた。
月30万円の人件費を削減
7店舗すべてで「selfu(セルフ)」
焼き肉「肉屋の台所」モバイルオーダー
ドーナツ注文 アプリでOK
▪ スマホ用のアプリから注文
▪ クレジットカードで決済
▪ 店頭で待たずに、
ドーナツを
受け取れる。
▪ 3個、6個、12個ごとのセット注文
クリスピー・クリーム
▪ カフェの受付でチケットを受け取り、
スマホでQRコードを読み取ると、
順番が来た時に通知される仕組み。
▪ 待ち時間に、
銀座の街を楽しむ
ことが出来る。
「資生堂パーラー」銀座本店
2019年11月、QR予約を導入
▪ LINEは、モバイルオーダーのミニアプリ
「LINEポケオ」をアプリに取り入れた
▪ 牛丼チェーン「松屋」の
モバイルオーダーに対応。
「時短」求めて「事前注文」伸びる
「LINEポケオ」アプリ
日本は、「マスク万能」の意識が
強過ぎる
マスクをしながら、喋ったり
「せき」や「くしゃみ」をする人が多い。
外出したら、公的空間では話しかけない、
「社会的距離」をきちんと取る。
「せき」「くしゃみ」する人は極力外出しない。
このような「マナー」が守られていない。
まず、外では話さない!
世界中で6フィート
(約183cm、人と離れる)の距離や
ソーシャル・ディスタンシング
(社会的距離)が
「社会的マナー」
とされている。
「精神論ではウィルスは防げない」
「マスクによる誤った安心感」
は、旅行・外出しない
社会的距離を取る、
公的空間では話しかけないなど、
日本人に大きな
「行動変容」を迫る。
▪ 多くの小売店では、
客への声かけを止めた。
▪ コロナが
「接客」の常識を変えた。
形式的な「礼儀」から
本質的な「おもてなし」へ
「おもてなし」に変化
「話し掛けない接客」広がる
▪ コロナの流行初期、
店員のマスク着用を「非礼」だと
禁じたい企業があった。
▪ 今では、客を守る行為だと
広く理解され、
「安心」や「気配り」の象徴。
「おもてなし」に変化
「大きく変わる時」の判断
▪ 子供が商品を触り、
店内を楽し気にまわる客を
甘やかして放置する店、
上手に注意してモノを
介したウィルス感染から
他の客や従業員を守ろうとする店
▪ どちらが、お客に寄り添う店だろうか?
「おもてなし」に変化
「大きく変わる時」の判断
▪ 環境が大きく変わる時、
「続けること」
「やめること」
「始めること」
の3つを並行して考えることが大事。
▪ 実は、日本には「やめること」に溢れる。
「コロナ危機」は、「点検」と「変革」
「大きく変わる時」の判断
▪ モバイルオーダーが急増
▪ マクドナルドの
モバイルオーダーアプリの
所持者数は、2019年12月から67%増
2020年1月時点で104万人。
月間利用者数(MAU)は、
55%増の54万人と急成長。
「時短」求めて「事前注文」伸びる
急増する「マクドナルド」アプリ
▪ マクドナルドは、2020年1月末、
一部の店舗に限っていた
モバイルオーダー対応店舗を
全国に拡大すると発表
▪ 2020年2月時点で
約2,700店舗で利用できる。
「時短」求めて「事前注文」伸びる
急増する「マクドナルド」アプリ
▪ オフラインの現実世界である
店舗の前でオンラインにつながる
アプリで注文をして、
オフラインの窓口で商品を受け取る
▪ オンラインとオフラインが
統合された世界(OMO)が身近に広がる。
「時短」求めて「事前注文」伸びる
急増する「マクドナルド」アプリ
▪ 2019年7月にモバイルオーダー開始
▪ アプリの利用が
2020年1月には、
16万人となり、
2019年6月から
3.3倍に増えた。
「時短」求めて「事前注文」伸びる
「すき家」事前注文
▪ LINEは、モバイルオーダーのミニアプリ
「LINEポケオ」をアプリに取り入れた
▪ 牛丼チェーン「松屋」の
モバイルオーダーに対応。
「時短」求めて「事前注文」伸びる
「LINEポケオ」アプリ
▪ モバイルオーダーは、
単に顧客の時短や店舗の省力化を
図るだけではない。
▪ 店舗を使うユーザーの注文状況や
アプリの利用動向のデータを活かし、
ユーザーの志向を捉えた新商品の開発や
原材料の効率化が期待できる。
「時短」求めて「事前注文」伸びる
「事前注文」のメリット
▪ 各社のモバイルオーダーをまとめた、
プラットフォームとなるアプリの存在が
不可欠になる。
▪ マクドナルドのように一定の利用が
見込めるブランドを除き、
個別企業のアプリをインストールしてもらう
のはハードルが高い。
「時短」求めて「事前注文」伸びる
「事前注文」アプリの課題
▪ NTTドコモは、2019年12月、
モバイルアプリの開発を手掛ける
「ショーケースギグ」と業務提携。
▪ モバイル決済アプリ「d払い」内の
ミニアプリとして
モバイルオーダーを取り入れる。
「時短」求めて「事前注文」伸びる
「事前注文」アプリの課題
「スターバックス」
▪ 2019年9月期の売上高は、
前期比1割増の、
2,011億円だった。
年「100店」出店継続
▪ 2019年6月にモバイルオーダー開始
▪ 2020年1月の月間利用者数が
2019年6月と比べて
41%増え
138万人に成長した。
「時短」求めて「事前注文」伸びる
スターバックス事前注文
「スターバックス」
▪ 2020年9月期に、前期とほぼ同時期の
100店舗の新規出店を計画。
出店余地が狭まる中でも、
持ち帰り専用売り場を設けた新業態を
広げながら、店舗網を広げる。
2020年末までに
モバイル予約注文を全店に広げる。
年「100店」出店継続
「スターバックス」
▪ 2020年で、日本進出から25周年となる
スタバだが、ここ数年は100店の大量出店を
続け、2019年末までに1,500店を突破した。
▪ すかいらーくの「ガスト」を超え、
単一ブランドの飲食店では、「マクドナルド」
牛丼店「吉野家」に次ぐ、国内3番手となった。
年「100店」出店継続
「スターバックス」
▪ 成功モデルが、2019年9月に改装した
「銀座マロニエ通り店」。
1階をテークアウトに特化し、
2階は長時間滞在を想定して
予約できる席も設けた。
同店の客数は減ったが、
客単価は上昇した。
「新業態の出店」
「スターバックス」
▪ 2019年6月に始めた
モバイル予約注文サービス
「モバイルオーダー&ペイ」は、
2019年末までに330店、
2020年末までに全国の店舗に広げる。
「LINE」上でポイントが貯められるスタバの
会員カードを発行できるようにしている。
「モバイル予約注文サービス」
「スターバックス」
▪ スタバのLINE上のカード発行数は、
2019年11月末時点で
150万枚を突破した。
「モバイル予約注文サービス」
「スターバックス」
▪ スタバは、2016年から
紅茶商品のブランド「TEVANA(ティバーナ)」
を日本で導入するなど、
茶系のメニューを増やしている。
▪ 2012年末からは、ほうじ茶や抹茶に
プラス100円で「わらび餅」をトッピングできる
ようにしたところ、予想を上回る人気だった。
「茶系メニュー」
「スターバックス」お茶特化店
▪ 2020年7月1日に
六本木ヒルズに
お茶に特化したカフェ
▪ 紅茶や日本茶、ハーブティー
など幅広い種類の茶葉を
使った飲料を提供。
お茶特化、2020年7月六本木
「スターバックス」お茶特化店
▪ スターバックスは、
お茶商品を主力の一つに育て
コーヒーや甘めの飲料が
苦手な人など
幅広い需要を
取り込んでいく戦略。
お茶特化、2020年7月六本木
▪ 通常の店舗と同様、
コーヒーやラテも提供するが、
目玉は、「アルコール」。
▪ 10種類のワイン
▪ 5種類の地ビール。
▪ ワインは、7ドル(800円)~
▪ 地ビールは、4ドル~
「イブニングス」展開
米国における「スターバックス」
▪ 「働き方改革」で帰宅時間が早まった
▪ 5時以降の来店数が増えている。
2016年3月~「イブニングス」展開
日本における「スターバックス」
▪ 2016年3月30日~
丸の内に新店。
海外では、英国に続く2店目。
ハウスワインが、850円~1,200円
グラスシャンパン 1,400円
瓶ビール 800~850円
2016年3月~「イブニングス」展開
日本における「スターバックス」
▪ 白ワイン(918円、税込み)と
価格は高め。
▪ 仕事帰りの
OLが約9割。
スターバックス丸の内新東京ビル店
日本における「スターバックス」
▪ 牛肉の量をそのままにタマネギを追加
▪ 牛丼並盛の場合、通常に比べて
タマネギの量は4倍に。
▪ 「つゆだく」のように、
自分の好みに合わせた
注文を生み出し
他店に拡大。
吉野家「ねぎだく」定番化
2020年1月、定番メニューに
▪ カフェの受付でチケットを受け取り、
スマホでQRコードを読み取ると、
順番が来た時に通知される仕組み。
▪ 待ち時間に、
銀座の街を楽しむ
ことが出来る。
「資生堂パーラー」銀座本店
2019年11月、QR予約を導入
日本は「ブランディング」下手
▪ 「スターバックス」クラスの
コーヒーを
出す店は日本中にあるが、
「美味しいコーヒー」ではなく、
「スタバのコーヒー」を
飲みたい人を作ることが、
「スタバ」のビジネス。
マーケティングの失敗
都市での「ひとり空間」分布図
図書館
間
仕
切
り
な
し
有料・商業空間
カプセルホテル
インターネットカフェ
漫画喫茶
ひとり焼肉店
ひとりカラオケ店
間
仕
切
り
あ
り
無料・公共空間
トイレ
牛丼屋
カフェ
ファミリーレストラン
ひとり鍋店
▪ 2018年6月26日付で退任
▪ ユダヤ系ドイツ人移民の長男で、
12歳から新聞配達、
アメフトQB特待生で大学進学
▪ 貧民街から身を起こし、
巨大コーヒーチェ-ンを作り上げた
「アメリカンドリーム」体現者
接客重視、世界3万店に
スタバ会長ハワード・シュルツ
▪ ゼロックスから家庭雑貨企業に転職
▪ 1981年、コーヒー豆販売店
「スターバックス」が
大量のドリップ式コーヒー機を
注文して来た
▪ シアトルのスタバ第1号店を訪問
接客重視、世界3万店に
スタバ会長ハワード・シュルツ
▪ コーヒーの深い味わいに感銘、
高給を捨て、スタバに転職
「この瞬間に生涯の旅が始まった」
▪ イタリア・ミラノへ出張時、
エスプレッソで接客役の「バリスタ」に
感銘を受ける。
スタバから独立、イタリア式カフェ開業
接客重視、世界3万店に
スタバ会長ハワード・シュルツ
▪ スタバが身売りしているという話が
伝わり、古巣の買収を決断
この時、スタバは6店舗。
▪ 「スタバ」の名前に統一したが、
コーヒー豆販売から
高級カフェに事業を転換。店舗拡大
3万店を展開する世界的コーヒーチェーン
接客重視、世界3万店に
スタバ会長ハワード・シュルツ
▪ 「スターバックスが私の人生を救った」
▪ NYの低所得用施設で育った子が
成功のチャンスを与えてくれたこと
への感謝。
▪ 2020年大統領選挙への出馬を
民主党から期待されている。
接客重視、世界3万店に
スタバ会長ハワード・シュルツ
イノベーションを「新結合」と呼んだ
「ハワード・シュルツ会長」
▪ 2020年の米国大統領選挙に
「共和党」や「民主党」ではなく、
中道の独立系として
出馬することを
ツイッターで発表。
▪ 「サイレント・マジョリティー」
を代表していないと、既存政治を批判
▪ ソウルには、284店舗。
ニューヨークは280店舗。
▪ 韓国全体では、642店舗。
世界で6番目に多い。
▪ 韓国では、スターバックスは高級ブラン
ドと見られているので、貸しビルの
オーナーが出店を歓迎する。
世界一のカフェ大国
韓国における「スターバックス」
▪ 現地社長が長い行列に並び、
「この行列なんとかならんか?」
▪ スマホで、店外から注文と支払い
コーヒーの濃さ、
ミルクやクリームの量などの
細かい注文が出来る。
世界で最初にアプリ開発・導入
韓国における「スターバックス」
▪ スマホには
「飲み物を作りました」
「出来上がりました」
等のメッセージが届く
▪ 売り上げの1割が、アプリ利用。
世界で最初にアプリ開発・導入
韓国における「スターバックス」
2人を知らないなら大学より専門学校に行った方が良い!
文科系大学生が知っておくべき理論
▪「経済学」なら、
シュンペーター
▪「メディア学」
なら、マクルーハン
上位校は原著で読むが君たちはせめて知っておいて!
文科系大学生が知っておくべき理論
▪「経営学」なら、
ポーター
▪「マーケティング」
なら、コトラー
2つの「マーケティング」理論
論理的な思考回路を学んでみよう!
▪1.自分の置かれた状況を
把握する
→「3C分析」
▪2.拡大する戦略を考える
→「4P理論」
ハーバード大学大学院 博士
マイケル・ポーター
マサチューセッツ工科大学大学院 博士
フィリップ・コトラー
「3C」とは・・・・
▪1.Consumer(お客様)
▪2.Competitor(ライバル)
▪3.Company(自社)
「3C分析」
「Customer」(お客さま)分析とは・・・
▪ 「お客さま」について分析します。
年齢、性別、職業、所得、学歴など
の統計的な情報から、
ライフスタイル、住所、購買頻度、
購買理由といった、
様々な情報を収集し整理します。
「3C分析」
「Competitor」(ライバル)分析とは・・
▪ 「ライバル」について分析します。
自社のブランドや商品と競合する
企業の分析です。
▪ 新たに参入を予定している企業や、
代替となりうる商品を持つ企業も
対象となります。
ライバル(Competitor)
「Company」(自社)分析とは・・・・
▪ 「自分の会社」について分析します。
自社が持つ、従業員、資金、技術、
ノウハウに加えて、
「市場での位置」
(消費者の認知、
ブランド力、
市場シェア) を分析します。
自社(Company)
アメリカのスターバックス
3C分析
お客様 サラリーマン、OL、学生
ライバル タリーズなどチェーン店
地元の高級店「コピルアク」
代替品 マクドナルドのコーヒー
ダンキンドーナツのコーヒー
自社 待ち時間が長い
朝と昼に集中しがち
▪ ニューヨークで大人気。
▪ 近くの
「ダンキンドーナツ」
のコーヒーは、
1杯1.19ドル(120円)。
ライバル(最高級コーヒー「コピルアク」)
コーヒー1杯30ドル(約3,000円)
アメリカのスターバックス
製品 ワイン、ビール、おつまみ、
軽食
価格 バーより安めの価格帯
流通 大都市のオフィス街の店
プロモーション モバイルアプリ
(予約システム)
「4P理論」
▪ 2021年までに、
37,000店に増やすことを計画。
▪ 高級路線のブランド
「スターバックス・リザーブ」展開
1杯10ドル前後の
高価格・高品質の
コーヒーやパンを提供。
街の小さな「コーヒーショップ」からスタート
「スターバックス」
▪ 高級路線のブランド
「スターバックス・リザーブ」展開
▪ ハワード・シュルツ会長
「劇場にいるかのような
経験を提供することで、
評判を底上げし、
新たな小売りのスタイルを形作る」
街の小さな「コーヒーショップ」からスタート
「スターバックス」
▪ 人工知能
「マイ・スターバックス・バリスタ
(My Starbucks barista)」
音声命令でコーヒーなどを
注文できる
アシスタント・サービス。
▪ 2017年夏までに本格化
実はもっと先を行っている
米国における「スターバックス」
▪ 商品名を告げると、
(1)あらかじめ選んだ最寄りの店舗、
(2)商品が用意されるまでの時間
(3)価格 などが表示される。
▪ 最後に、確認の返事をすると、
「注文」と「決済」が
完了する。
実はもっと先を行っている
米国における「スターバックス」
▪ スターバックスが、
開発した「事前オーダー」
▪ いつも行く店舗、注文するメニューを
設定しておき、
「アレクサ、スタバに私の注文を伝えて」
と依頼すれば、コーヒーの用意が開始
アマゾン「アレクサ」
人工知能を搭載した音声アシスタント
▪ 2018年6月、
2019年に米国で150店舗を
閉鎖する計画を発表。
▪ 都市部での過剰な出店を見直し
不採算店舗を整理する。
▪ 自社アプリの使い勝手の向上。
2019年、150店舗を閉鎖
米国における「スターバックス」
▪ 1980年 「ドトールコーヒー」が、
スタンド式オープン(1杯150円)
▪ 1996年 「スターバックス」
▪ 1997年 「タリーズ」
▪ 1999年 「エクセル市オール カフェ」
▪ 2013年 「セブンカフェ」(1杯100円)
▪ 2015年 「ブルーボトルコーヒー」
▪ 2017年 ドトールは過去最高益
コーヒー消費量は5年連続で最高値
日本の「コーヒー市場」
▪ 1971年に米国シアトルで産声
▪ 1996年に日本進出
▪ 一度も店舗数、売上高を落とさず、
1,500店、4万人のスタッフが働く
メガチェーンに成長。
コーヒー消費量は5年連続で最高値
日本の「コーヒー市場」
▪ 「スターバックス」の売上高は1,600億円
(2位の「ドトール」のほぼ2倍)
▪ 年20~50店程度の出店数を
年80~90店に拡大
▪ 2019年10月に、1,500店に到達。
コーヒー消費量は5年連続で最高値
日本の「コーヒー市場」
人気チェーンの原価率
飲食店名 原価率
マクドナルド 82.1%
CoCo壱番屋 53.7%
くら寿司 45.8%
大戸屋 44.1%
スシロー 48.3%
サイゼリヤ 35.3%
吉野家 35.1%
松屋 31.7%
餃子の王将 30.1%
スターバックス 12.8%
カフェは原価率が低い
食材
33%
人件費
27%
家賃
10%
広告費
5%
水道光熱費
5%
雑費
5%
利益
15%
人件費・原材料費が高騰
飲食店のコスト構成比
▪ 「カフェ満足度調査」で、「スターバックス」は
かつて首位であったが、
2015年度 3位
2016年度 4位
2017年度 圏外
▪ 1日当たりの来店客数は、
最近5年間で4割増え、
店の混雑が深刻化。
コーヒー消費量は4年連続で最高値
日本の「コーヒー市場」
▪ コーヒーチェーン2強は、
「スターバックス」 1,304店
「ドトールコーヒー」 1,124店
▪ 「顧客満足度調査」では、
3年連続ドトールが首位だが、
スタバは圏外に後退。
人気ゆえの混雑が、満足度を下げた。
コーヒー消費量は4年連続で最高値
日本の「コーヒー市場」
▪ 「スタバは、メニューが高く、
いつも混んでいる」
という不平が高まっている。
▪ 店の混雑などで客が流出している上、
競合も似た商品を出すようになって来た。
コンビニやファーストフードも攻勢。
カフェも、希少な豆や快適さで肉薄。
コーヒー消費量は5年連続で最高値
日本の「コーヒー市場」
日本のスターバックス
3C分析
お客様 サラリーマン、OL、学生
ライバル タリーズ、ドトールなどコーヒー店
セブンイレブンの攻勢厳しい
代替品 マクドナルドのコーヒー
コンビニのコーヒー
自社 長い時間の席占拠が多い
4万人のスタッフ
パートナーと4か月に1回面接
紙ストローへの転換
▪ 「ひとりのお客様、1杯のコーヒー、
そしてひとつのコミュニティから」
というミッションを掲げ、愚直にやる。
▪ パターン化しない店づくり、接客など
遠回りの運営がブランドを作っている。
「一人ひとりの顧客に向ける」
お客さま(Customer)
▪ スターバックスには、
オペレーションマニュアルはあるが、
接客オペレーションはない。
▪ 「何をすべきかを、みんなで話し合い
ながら、どうやるかは一人ひとりが考える」
「一人ひとりの顧客に向ける」
お客さま(Customer)
▪ スターバックスには、
毎日約70万人が来店するが、
水口社長は
「理想は70万通りの接客。
特別なことはしなくていい。
一人ひとりに寄り添う感覚を持つこと」
「一人ひとりの顧客に向ける」
お客さま(Customer)
▪ 2018年9月~
新型機で「ブレンドコーヒー(Sサイズ)」
の提供時間を40秒から25秒に
4割短縮
カフェラテ(Mサイズ)は、
29秒から20秒に短縮。
大手コンビニでは、最も早くなる。
ローソン、コーヒー提供15秒短縮
ライバル(Competitor)
▪ 来店客が自分で入れる「セルフ式」が
主流だが、
ローソンの「マチカフェ」は、
従業員による手渡し。
▪ 全国20万人の店員の中から、
200人の「グランドファンタジスタ」が
接客して「顧客との対話」を優先する。
コーヒー手渡し
ローソンの差別化
「価格」を引き下げる
▪ 2018年1月15日~、
「日本マクドナルド」は、
「カフェラテ」の価格を
200円から150円に値下げ
▪ コンビニと同じ価格にした。
▪ コーヒーに比して割高感があった。
ライバル(Competitor)
「価格」を引き下げる
▪ 2018年3月1日~、
「セブンイレブン」は、
「セブンカフェ」を刷新
▪ 価格を据え置きながら、
コーヒー豆の量を約1割増やす。
▪ 焙煎方法も変え、コクや香りを引き立てる
ライバル(Competitor)
▪ 100円で手軽にコーヒーが飲める
▪ 過去にセブンはエスプレッソマシンを
置いていたが、なかなか売れない。
スターバックスなど持ち帰りコーヒーが
習慣として根付いたことで
ドリップコーヒーマシンのセブンカフェは
すんなりと受け入れられた。
セブンイレブン「セブンカフェ」
ライバル(Competitor)
▪ 「セブンイレブン」のPB商品の高級タイプ
▪ 「セブンゴールド」
2010年9月 スタート
2011年度 9アイテム
2018年11月 42アイテムに増加
売上高も7倍に。
「金の食パン」「金の直焼きハンバーグ」
「セブンプレミアムゴールド」
ライバル(Competitor)
▪ 最近の傾向は
「安ければいい」という回答は減少。
▪ 「食へのこだわり」が
強まっている。
「節約志向」から
変わりつつある。
「セブンプレミアムゴールド」
ライバル(Competitor)
▪ ハンドドリップコーヒー 500円
▪ 独自の焙煎技法を活かす。
「ワイングラス」でコーヒー
京都「オルトコーヒー」
▪ 2017年10月、横浜市に
「タリーズコーヒー&TEA」 1号店
紅茶を中心にした新型カフェ
紅茶に合う食事、甘味も揃えた。
▪ 「定番のダージリン」
しっかり味が出るように茶葉を入れる。
茶葉の量も従来の2倍に増やした。
タリーズ 「紅茶」に進出
ライバル(Competitor)
▪ 「タリーズコーヒー&TEA」 1号店
通常の店舗の3倍強となる
17種類の紅茶を揃えた。
▪ 新業態店では、
コーヒーも提供しているが、
紅茶の方が売り上げが多かった。
タリーズでは、初めての店舗。
タリーズ 「紅茶」に進出
ライバル(Competitor)
▪ 「タリーズコーヒー&TEA」 1号店
▪ コーヒーの消費量は、
4年連続で、
ファーストフード店、
コンビニストアとの
競合も激化。
新業態店に注力。
タリーズ 「紅茶」に進出
ライバル(Competitor)
オフィスコーヒーの「ネスレ」
▪ オフィス内のカフェスペース獲得では、
競争も激化
▪ ネスレ日本が先行。2012年から、
無料でコーヒーマシンを貸し出す
「ネスカフェアンバサダー」を展開。
アンバサダーは40万人まで拡大。
ライバル(Competitor)
定額制コーヒー「コーヒーマフィア」
▪ 月額2,000円を支払えば、
来店1回ごとに
1杯200円のコーヒーが無料。
週5回のペースで飲めば、2,000円お得。
▪ 2016年10月開業、
会員数は100人超。
ライバル(Competitor)
定額制コーヒー「ハンデルスカフェ」
▪ 月3,600円を支払えば、
コーヒーやロイヤルミルクティー
なお9種類のドリンクが飲み放題。
▪ 店側にとっては、
リピーター客が増え、
スイーツなど他メニューの売上につながる
ライバル(Competitor)
「スタッフ」との関係
▪ 生産から販売現場までの「一体感」
を重視
▪ スタバでは、品質基準を厳しくする一方、
他社よりも少しために仕入れる。
▪ 生産地の労働条件、環境負荷、
透明性のある取引など、
「ウソのない商品を顧客に渡す」
自社(Company)
「パートナー」との関係
▪ スターバックスでは、
全パートナーと
4か月に1回面接し、
何をやりたいのか、
仕事でそれを
どう実現するのかを
話し合う。
自社(Company)
生命線は「社会からの共感」
▪ 小さくていいからインパクトを与えること
をパートナーが自主的に考える。
▪ 大学生と考える
廃棄物のリサイクル、
障碍者が作ったアートを
あくまでアートとして購入するなど幅広い
自社(Company)
生命線は「社会からの共感」
▪ 東京都・町田市で
認知症の人々が集う
「認知症カフェ」など、
各地で自主的に
パートナーが活動。
自社(Company)
「脱プラスティック」
▪ 東京五輪が開催され、
日本や地域のアイデンティティを
より意識するようになる。
▪ 「ダイバーシティ(多様性)」や
「サステナイビリティ(持続可能)」
をキーワードとする。
自社(Company)
▪ 国内の1,500店すべてで、
2019年夏に完了予定。
▪ プラスティック製ストローを、
年間約2億本使っていた。
米スターバックスは、全世界で
2020年末までに取り止めるとしている。
スタバが全店で紙ストロー
2019年1月1日~
「4P」とは・・・・
▪1.Product(商品)
▪2.Price(価格)
▪3.Place(流通)
▪4.Promotion
(プロモーション)
「4P理論」
データ駆動社会
製品 深層コンジョイント分析
SNSデータの自然言語解析
価格 ダイナミックプライシング
消費者行動による個別価格
流通 店舗配置最適化
キャッシュレス店舗
プロモーション 検索語広告最適化
推薦(レコメンド)システム
人工知能社会の「4P理論」
1.Product(商品戦略)
▪ 品質
▪ 製品の種類
▪ デザイン
▪ 特徴
▪ ブランド名
▪ パッケージング
▪ 大きさ
「4P理論」
2.Price(価格戦略)
▪ 希望価格
▪ 値引き・割引
▪ 優遇条件
▪ 支払期限
「4P理論」
3.Place(流通戦略)
▪ チャネル
▪ 運送
▪ 在庫
▪ 流通範囲
▪ 立地
▪ 品揃え
「4P理論」
4.Promotion(プロモーション戦略)
▪ 販売促進
▪ 広告
▪ 広報
▪ インターネット
▪ モバイル
「4P理論」
日本のスターバックス
製品 豆にこだわり、
コーヒーの種類が多い。
軽食10種類
価格 高めの価格帯
流通 駅前など立地良い。
テーブル、ソファが高級。
長い時間いられる雰囲気
プロモーション ホームページ、ネット広告
「4P理論」
コーヒー豆は2年ぶり高値
▪ 世界のコーヒー需要は好調で、
コーヒー豆の価格は、過去10年、
上昇傾向が続いている。
▪ 新興国の所得拡大や、食の洋食化が進み
世界的にコーヒー豆の供給懸念が
強まっている。
製品(Product)
▪ コーヒー豆の最大産地であるブラジルの
最大産地であるミナスジェライス州では、
例年の60%程度の降雨しかない。
▪ コーヒー豆の品質が芳しくなく、
小粒で輸出規格品の数量が減少。
生産2位のベトナムも供給減の傾向。
製品(Product)
コーヒー豆は2年ぶり高値
商品作りで重視する「わくわく感」
▪ 流行の双子コーデに合わせた
「ストロベリーフラペチーノ」、
▪ レトロ感あふれる
「プリンアラモードフラペチーノ」
製品(Product)
▪ 新作フラッペが続々発売される。
▪ ターゲットを女性に絞り、
パッケージや味を
リニューアル
▪ 新味を含めた
計14種を
発売
ファミリーマート「フラッペ」
製品(Product)
商品作りで重視する「わくわく感」
▪ 神戸と京都が
地域性を活かした商品
製品(Product)
スタバの大きな柱「フラペチーノ」
「インスタ映え」メニュー
▪ 毎シーズンごとに、季節商品を投入
▪ 公式インスタグラムの
フォロワーは、19万人。
▪ 見た目も味も若い女性に
刺さる「ハレの日」商品
600円を超える価格帯でも
「新作はマストバイ」に。
コーヒーは高価格でも売れる傾向
▪ スターバックス・東京ミッドタウン店で
1杯600円程度のコーヒーを提供
▪ 客足は好調
▪ 「タリーズ」も、1杯600円の店が伸張
▪ ワーキングスペースとして、価値が向上
価格(Price)
▪ 2017年9月20日、
「スターバックス リワード」導入。
▪ 商品をプリカ
(スターバックスカード)で
支払うと、
50円あたり1つのポイント
(「Star」)が付く。
スタバ ユニークな制度
価格(Price)
▪ユーザーが何をどんなふうに
見て、読んで、聞いて、
触って、感じるのか、
という継続的な「体験」。
「ユーザー・エクスペリエンス」とは
流通(Place)
「User Experience」(ユーザーへのおもてなし)
▪ 「スターバックス」のコーヒーは、それ程
美味しくない。
「タリーズ」の方が美味しい?
▪ だが、「User Experience」に優れている
▪ コーヒーだけでなく、
イスの座り心地、
雰囲気、店員の笑顔を
提供。
「User Experience」(ユーザーへのおもてなし)
▪ ゆっくり座る空間
▪ 店に流れる音楽
▪ 香り
▪ ノイズ
▪ コーヒーを挽く香りが、
客のところへ
上手く行く様に
フロアレイアウトが
設計されている。
「User Experience」(ユーザーへのおもてなし)
▪ 「スターバックス」のコーヒーは、
コンビニのコーヒー(100円)の
3倍もする。
▪ 「おしゃれなスタバの店で、
ゆったりくつろぎながら
コーヒーを飲む」
という「コト消費」に価値を見出す。
▪ 店も、地域の名所に応じた店づくり
▪ 神戸メリケンパーク、
太宰府天満宮など。
▪ 「1,500店はすべて違う。反チェーン的
だが、この無駄がブランドを作っている」
パターン化しない店づくり
流通(Place)
目黒に、世界で5店目の高級店
「スターバックスリザーブ ロースタリー東京」
▪ 2019年3月28日オープン
▪ カクテルを備えたバーも。
▪ 店舗外観は、建築家の隈研吾氏
▪ 高さ17mのコーヒー豆の
貯蔵庫「キャスク」があり、
コーヒーを豆から焙煎。
1杯1,000円前後
焙煎機備えた「旗艦店」
▪ 「突き抜けたコーヒー体験を
出来る場所に」
▪ 店内焙煎したコーヒー豆は
全国の店舗に届けられる
▪ 「全店舗とつながって
コーヒーのストーリーを発信する」
「スターバックスリザーブ ロースタリー東京」
焙煎機備えた「旗艦店」
▪ テーマパーク仕様で聖地化
▪ 整理券配布で最大6時間待ち
▪ 生豆を焙煎しコーヒーが出来るまでの
課程を見学できる。
居ながらにして楽しめる
まったく新しいスタバ体験を
提示し、聖地化した。
「スターバックスリザーブ ロースタリー東京」
▪ 2017年6月に開設
▪ 清水寺へつづく二寧坂沿いの
築100年超の日本家屋。
▪ 京都の情緒を守るため、
外観はそのまま。
スタバ「京都二寧坂ヤサカ茶屋店」
流通(Place)
▪ スタバ店舗を象徴する
緑色のサイレン(人魚)
の看板もない
▪ 藍色ののれん
▪ 「土間」だった場所で注文
▪ 2階には畳席も。
スタバ「京都二寧坂ヤサカ茶屋店」
流通(Place)
▪ 2017年12月に開設
▪ 伊予鉄道の2階建て駅舎を
まるごと改装
▪ 明治期に施工された洋風建築を
1986年に復元した建物。
スタバ「道後温泉駅舎店」
流通(Place)
▪ 2017年3月に開設
▪ 敷地面積の半分が店舗
▪ 枯れ山水や石畳を整備
▪ 天井を高くし、
庭の四季の変化を楽しみながら
コーヒーを味わえる。
スタバ「京都宇治平等院表参道店」
流通(Place)
▪ 2017年4月に開設
▪ 船の舳先をイメージ
した独創的な店舗。
▪ 夜になると、ガラスから漏れる
光が公園全体に
「ぬくもり」を与える。
スタバ「神戸メリケンパーク店」
流通(Place)
▪ 店内で本を読みながら、
お茶できるところが多くなっている。
▪ 書籍自体の売り上げには
つながらないが、
飲食物の利益率は、
書籍よりずっと高い。
本屋のカフェ併設
流通(Place)
▪ スターバックスのような人気チェーン
の併設も増えている。
▪ スターバックスは、
フランチャイズ展開なので、
本を集客の存在として飲食させ、
飲食で売り上げを立ててもらう。
本屋のカフェ併設
流通(Place)
▪ 2018年2月発表
▪ オフィス内でコーヒーを販売
▪ 企業と契約し、専用のコーヒーマシン
を社員食堂などに設置する。
ホットとアイスに対応し、
店舗と同じ味わいを楽しめる。
スターバックス 職場に進出
流通(Place)
▪ 「カフェラテ」や「カプチーノ」など
20種類を提供するマシンを開発。
▪ 5年間で店舗数の4割弱に相当する
500か所の設置を目指す。
▪ カフェラテ(Sサイズ) 330円
店頭価格に近い水準。
スターバックス 職場に進出
流通(Place)
▪ 2017年度の売上高は、
1,709億円(前年比6.4%増)
▪ 過去最高を記録
▪ 年100店のペースで出店を続けるが
オフィス街の店舗では、混雑を嫌って
来店しない顧客も多い。
スターバックス 職場に進出
流通(Place)
▪ スターバックスは、
勤務中の好きな時間に
コーヒーを楽しめるオフィス内にも
拠点網を広げることで
オフィスで働く人の需要を深掘りする。
「働き方改革」で、企業内の
カフェスペースの需要は拡大。
スターバックス 職場に進出
流通(Place)
「スターバックス」
「タリーズ」
「ZARA」
は、広告をしない
▪ 若者に、「広告」は果たして
必要か?
「マスコミ・スルー」が特技となっている
若者の特徴
▪ スターバックスは、2017年9月~
「スターバックスリワード」と連動。
購入金額50円
あたり、
1つの「スター」
獲得。
プレゼントと交換
飲食店アプリ「スターバックス」
スマホアプリで見る「食卓事情」
▪ 1年以内に250ポイント
(支払額は12,500円)
貯めることが出来れば、
店内商品への交換が可能。
▪ その後は、新たなポイントが
150ポイント(7,500円)貯まるごとに、
チケット1枚(700円以下商品)獲得
スタバ ユニークな制度
プロモーション(Promotion)
▪ 150万人が利用しており、
アプリを使った
スマホ決済が
全体の1割。
▪ 2019年3月~
LINEと連携。
飲食店アプリ「スターバックス」
スマホアプリで見る「食卓事情」
あなたは、昼ご飯で
メニューを注文して
何分待たされたら
イライラしますか?
では、問題です
▪ 昼食時に注文から配膳まで
10分以上待たされると、
約5割の人が
「いら立つ」と回答した。
▪ 注文、配膳、会計といった
来店客の渋滞地点の解消は、
回転率を高め、顧客満足度を高める。
「シチズン時計」2018年調査
昼食で何分待てるか?
▪ 東京都心で、持ち帰り向けの
モバイルオーダーを先行導入。
▪ 2019年末までに、
300店に拡張する。
▪ スマホで商品を注文し、決済すると、
5~10分で商品が店頭に用意される。
▪ 都心店の朝の利用が増加。
注文会計、待ち時間「ゼロ」を目指す
スターバックス「モバイルオーダー」
▪ カスタマイズした商品を提供するため、
「モバイルオーダー」を導入。
▪ 既に、500万人の会員を
持つ。
注文会計、待ち時間「ゼロ」を目指す
スターバックス「モバイルオーダー」
▪ ポイント還元制度で
スマホを使ったキャッシュレス決済が
急速に拡大。
▪ 消費者の世代、性別、
地域別など分析が出来、
ヒット商品を生み出す
ヒントになる。
注文会計、待ち時間「ゼロ」を目指す
スターバックス「モバイルオーダー」
▪ 消費者が購入で何と迷ったかという
情報も可視化できる。
▪ 消費者の迷いや嗜好、
履歴を分析し、
個別のオススメや
追加を促す
サービスも展開。
注文会計、待ち時間「ゼロ」を目指す
スターバックス「モバイルオーダー」
▪ 全米レストラン協会の
2019年調査では、
位置情報を利用した
サービスを提供した
飲食店のうち、
5割が来店客増など
いい影響があったと回答した。
スターバックスはIT出資を積極的に実施。
注文会計、待ち時間「ゼロ」を目指す
スターバックス「モバイルオーダー」
▪ サントリーが「ボス」ブランドで展開する
▪ LINEで事前注文し
ロッカーから受け取るだけ。
▪ 出勤前でも並ばずに済む。
「TOUCH-AND-GO COFFEE」
サントリーBOSS「モバイルオーダー」
▪ 豆の種類やフレーバー、甘さなどを選べ、
受取時間の指定もできる
▪ コーヒーのネームタグには
好きな文字を指定できる。
▪ 自分の好きな芸能人の名前を
指定し、「推し」ボトルを作れると、
話題に。
「TOUCH-AND-GO COFFEE」
サントリーBOSS「モバイルオーダー」
▪ 沖縄や静岡で試験導入
していたが、九州に拡大、
全国700店舗で展開
(2019年10月末時点)
▪ 2020年にかけて、
全国に展開する計画。
沖縄、静岡、九州
マクドナルド「モバイルオーダー」
▪ 2018年 実験
▪ 2019年 全2,900店で導入
▪ 消費者は、来店前にスマホで商品選択
▪ 入店したら、注文内容が自動で
キッチンに伝わり、予約時間に遅れても
出来立てを受け取れる仕組み
▪ スマホで決済も可能
スマホで入店前注文・決済
マクドナルド、600億円投資
「人気のジレンマ」
▪ 客数が想定以上に増えて
ランチ時間帯が混雑し、
「満足度の低下」に
繋がっている。
▪ 「スタバ」や「ディズニーリゾート」も
抱えた同じ悩み
マクドナルド「モバイルオーダー」
「人気のジレンマ」
▪ スマホによる「事前注文」で
並ばずに商品を受け取れる
ようにする。
▪ 子供連れやシニアが手ぶらで
着席できるよう、
商品を座席まで届ける仕組み。
マクドナルド「モバイルオーダー」
▪ 2019年7月、全国1,900店で導入
▪ スマホで机の上のQRコードを
読み取って、
注文内容と客席を紐づける。
▪ 昼時の会計で待たせる時間の
短縮につなげる。
ゼンショーホールディングス
すき家「モバイルオーダー」
▪ テーブル注文システム
▪ 1店舗当たり約100席で
注文や配膳に8~9人の
スタッフが必要だが、
2人減らせた。
月30万円の人件費を削減
7店舗すべてで「selfu(セルフ)」
焼き肉「肉屋の台所」モバイルオーダー
ドーナツ注文 アプリでOK
▪ スマホ用のアプリから注文
▪ クレジットカードで決済
▪ 店頭で待たずに、
ドーナツを
受け取れる。
▪ 3個、6個、12個ごとのセット注文
クリスピー・クリーム
▪ スターバックスが開始した
テークアウト専門のカフェ。
▪ まずは、2019年7月から
中国・北京でテストが始まり、
ニューヨークでも始まる予定。
アプリで注文して、店ではピックアップだけ。
モバイルに特化した店舗。
モバイル専用で待ち時間削減
スターバックスナウ
▪ 事前に注文も支払いも済ませているため
店では自分の注文を確認後
商品を受け取るだけ。
▪ 待ち時間が大幅に減る
モバイル専用で待ち時間削減
スターバックスナウ
▪ コーヒーを飲むためのスペースは
数席しか設けられておらず
オンライン上の決済になるため
店内にはレジもない。
▪ 「ウーバーイーツ」など
デリバリーとの相性も良く、
近未来型店舗として注目されている。
モバイル専用で待ち時間削減
スターバックスナウ
▪ 午後5時から、100円追加で支払えば
パティの量を2倍にした「夜マック」開始
(2018.3.19~)
▪ 「ビッグマック」なら、
パティが2枚から4枚に。
▪ ディナータイムの客単価を挙げる狙い。
マクドナルド「夜マック」
ナイトタイム対応
▪ 従来、マクドナルドでは、
来店と売り上げで
圧倒的なのが「ランチ」。
夜の時間帯は重視されていなかった。
▪ 「100円追加すれば
ハンバーガーの肉を2倍にできる」
「夜は勝てない」という常識を覆した。
「夜マック」
2018年3月に登場、夜時間が伸び

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