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More from Shintaro Eguchi (11) 111116 canpan slide「デジタルまわりの権利のお話」1. 秋のNPO インターネット連続セミナー
∼権利、Facebook、
ファンドレイジング、ソーシャルメディア∼
知りたい!
Webなどのデジタルまわりの権利のこと。セミナー
2011/11/16
MediaThink
Eguchi Shintaro
11年11月16日水曜日
2. <PLOFILE>
江口晋太朗 Eguchi Shintaro (Twitter@eshintaro)
1984/8/26 福岡県出身 高校卒業後自衛隊に入隊その後大学進学。
行政、NPO、メディアなどの分野で活動。
Webマガジン「84ism」副編集長なども手がける。
NPOにおける広報やソーシャルビジネスなどの世界の事例を調査し、
セミナーや講演などをおこなう。
新しい公共円卓会議や経産省のCreativeTokyo Forumなどの企画にも関
わり、最新のソーシャルメディアの事例や「SocialGood」などの動きも
リサーチしている。
11年11月16日水曜日
3. 今日のテーマ
●セミナー
「Webに関する権利など」
●グループディスカッション
みなさんで意見交換や質問など
●チャリティ寄付先団体の説明
11年11月16日水曜日
5. 事実、アイディアは保護せず、
その表現にのみ保護する
photo by ImagineCup
on flickr
11年11月16日水曜日
7. 事実やアイディアは保護されない
短く、単純で、表現パターンが限られるもの、
広く使わなければいけないものなどは、
保護されない
11年11月16日水曜日
10. 著作財産権
著作人格権
11年11月16日水曜日
11. <著作財産権>
複製/公衆送信/翻案
二次的著作物の利用に関する原著作者の権利
頒布/譲渡権/貸与権/上映権/演奏権
その他、上演権/口述権/展示権など
<著作人格権>
公表権/氏名表示権/同一性保持権
11年11月16日水曜日
13. 方式主義
と
無方式主義
かつての米国をはじめとする方式主義国において、要件を満たす著作
権表示を行うために用いられるマーク。
著作権者を表すコピーライトマーク「©」は、現在は、方式主義をと
るカンボジア及びラオスの2か国以外では著作権の発生要件としての
法的な意味はない。
11年11月16日水曜日
15. どこまでが利用か
→著作権に定められている行為
どこまでが使用か
→著作物を見聞きするだけ
11年11月16日水曜日
16. 例外規定
●私的複製
●利用を認めることが社会にとって意義のある場合
→時事の事件の報道のための利用など
●教育的利用などの利用
●検索エンジンなどの利用
目的上正当な範囲内で著作物を引用する場合など
11年11月16日水曜日
20. コンテンツを創作する人がきちんと市場で公正に競争
できる仕組みと整える
自分が創作したものに関して、他人が勝手に使えない
権利を与え、フリーライドを防止し、
創作のインセンティブを確保
社会における「文化の発展」の寄与
11年11月16日水曜日
22. デジタル技術の発展、進歩
Technology Revolution
photo by SCA Svenska Cellulosa Aktiebolaget on flickr
11年11月16日水曜日
23. 著作権法は、
デジタルにおける
複製行為に関して
コピー&ペースト、
権利者の許諾なしに
改変、アップロード
無断でおこなうことを
の簡便さ
禁止
11年11月16日水曜日
24. デジタルによる弊害
1どこまでが複製か
2技術の進歩による著作権にかけるコストの増大
3表現形式による適用範囲のギャップ
11年11月16日水曜日
25. 1どこまでが複製か
使用と複製の境界線があいまいに
音楽放送→二次使用料(事後に)
コンピュータを使い、データを蓄積してデジタルデータの見聞
きは、「複製ではない」という判決
↓
ダウンロードとの違いがあいまいに
<キャッシュは合法か?>
<オンライン/オフラインによって違う?>
「例外の例外」などの作成
11年11月16日水曜日
28. <正当な「引用」>
●引用されるものと自己のものが明確に分離
●自己の制作物が主、引用が従
●出典の明示
11年11月16日水曜日
29. 直接侵害
間接侵害
11年11月16日水曜日
30. 間接侵害
著作物を扱うサービスを使用している利用者
(サービスのエンドユーザー)
が複製し違法利用している場合
11年11月16日水曜日
31. SONY事件
ナップスター判決
グロックスター判決
カラオケ法理
Winny事件
ロクラク事件
11年11月16日水曜日
32. 著作権と表現の自由に関する対立
<著作権上のポイント>
●アイディアは保護しない
●著作権の例外規定
●著作物へのアクセス
●著作権の保護期間
●改変し、別の作品に創作しなおす
11年11月16日水曜日
33. 著作権規定の変化
例外規定の変化
著作権保護期間に関する議論
11年11月16日水曜日
34. 著作権法の前提は、
社会における共有財を尊重し、
表現における規制をかけない
11年11月16日水曜日
35. 著作権でも特許権でも、
事実や発見は国民(人類)に広くあまねく
共有されるべきものだという法律の前提
11年11月16日水曜日
38. 著作権
特許権
プライバシー
営業秘密
情報の独占と共有はバランスの問題
11年11月16日水曜日
39. 研究や論文、開発など、
エコシステムの中において豊かにしたい分野は、
基本技術やデータをあえて公開し、共有し、
その分野を長期的に発展させる
EX>
アプリ開発の環境を公開
photo by aditza121 on flickr
11年11月16日水曜日
42. 著作物の公開にあたり
●ライセンス
●利用条件
●公開ポリシー
などを公表
11年11月16日水曜日
44. 著作権保護か、権利放棄か
クリエイティブコモンズジャパン http://creativecommons.jp/
11年11月16日水曜日
46. 表示 規制弱
表示継承
表示改変禁止
表示非営利
表示非営利継承
表示非営利改変禁止 規制強
クリエイティブコモンズジャパン http://creativecommons.jp/
11年11月16日水曜日
48. メリット
原則、利用が自由
著作者)自分が想像しない使われ方をしない
利用者)許諾のコストが減少
利用の範囲が一目で理解できる
11年11月16日水曜日
51. 事後規制
権利者による親告制
11年11月16日水曜日
52. 何が合法か、
利用する人たち(国民)が自分で判断し、
行動を起こし、
その利用について訴訟となった場合に、
事後にその事象について評価する仕組み
11年11月16日水曜日
53. リスクをとり、
新しいサービスや起業をおこなうことへの寛容性
オープンイノベーションな考え
photo by betsyweber on flickr
11年11月16日水曜日
57. デジタル技術の発展により、
著作物の使われ方も可能性が広がる
社会の情勢による情報流通の変化
著作権やライセンスの、時代に合わせて目的やタイプ
を決め、上手に使い分けることが求められる
11年11月16日水曜日
58. 新しい技術やツール、環境の変化に対して、
どこまでオープンにしていくか。
そのツールの危険性に対して、
どこまでコントロールしていくか。
photo by vancouverfilmschool on flickr
11年11月16日水曜日
59. コンテンツビジネスの多様化
金銭的インセンティブ
非金銭的インセンティブ
コンテンツの露出と囲い込みのバランス
→なにをオープンにし、何をクローズドにするか
11年11月16日水曜日
60. ”On the one hand information wants to be expensive,
because it's so valuable. The right information in the
right place just changes your life. On the other hand,
information wants to be free, because the cost of
getting it out is getting lower and lower all the time.
So you have these two fighting against each other.”
by Stewart Brand on Hackers' Conference 1984
http://en.wikipedia.org/wiki/Stewart_Brand
11年11月16日水曜日
61. <参考書籍>
「REMIX
「デジタル時代の著作権」
ハイブリッド経済で栄える文化と商業のあり方」
野口祐子 ちくま新書2010
ローレンス・レッシグ
翔泳社 2010
11年11月16日水曜日
62. Thank you
Eguchi Shintaro
@eshintaro
eguchishintaro@gmail.com
11年11月16日水曜日