1. についての図書
情報提供
読みたいと思える本との
出会いの機会を増やすために
山口県立高森高等学校 生徒部図書係 赤松
敦子

2. はじめに
 図書室の仕事の目的
・本を読むことを楽しむ機会を提供する
・様々な世界を知る扉としての本の紹介
・その仕事を楽しむことで図書室の楽しい
雰囲気作りをする
 発表題目設定の理由
・その他の題目の候補
（公共図書館との連携・
図書室リフォーム）
・自主的に読書に取り組む動機付けの必要

3. 本校の紹介
 高森高校 生徒数 ３４９名 ９クラス
 高森みどり中学校 生徒数 １２０名 ６クラス
 図書担当教員 ２名 中高各１名
司書教諭の発令・授業時数削減はなし
 図書担当事務職員 １名
図書受け入れ作業・図書原簿管理・廃棄作業等担当
作業時間 １日平均２時間（午後３時～５時）
１ヶ月１５日
 蔵書数 １５６７７冊 （平成１８年度末）
 年間予算
備品費 ３５８，０００円
需用費 ２２７，０００円

4. 内容
 図書情報の提供方法の例
１ 新聞広告利用掲示物
２ 新聞記事利用掲示物
３ 本の表紙コピーと本の帯
４ インターネット上の書籍情報
５ 行事（文化祭古本市・講演会）
６ 図書だより
７ 公共図書館の情報
８ 教員向け情報提供
９ 図書委員への情報
提供
１０ 学級文庫
１１ 生徒個人別情報提
供

5. １ 新聞広告利用掲示物
（１）広告切り抜き
（２）ポスター掲示
（３）選書情報として利用
（４）購入決定図書に色枠をつけて再掲示
（５）文化祭でポスター類をまとめて展示
（６）掲示後色枠部分切り抜き
（７）新着図書と広告をセットで展示
（８）本棚の中に掲示

6. 2 新聞記事利用掲示物
 新刊書案内・ベストセラー
 読書に関する記事
 出版業界に関する記事
 著者紹介記事
 文学賞受賞作品紹介
 平和・健康や命の大切さ・環境問題・人権問題等の
記事

7. ３ 本の表紙コピーと本の帯
 本の表紙コピー
・本の情報と一緒に廊下の掲示板に掲示
・雑誌の最新刊の表紙をまとめてポスター掲示
 本の帯
（１）登録時に事務職員が回収
（２）新着図書紹介ポスターに貼る
（３）新着図書の棚に置く間、本にかける
（４）キャッチコピーの部分を切り抜いて栞にする
（５）破れたり変色したりしたものから廃棄

8. ４ インターネット上の書籍情報
 書店の本の紹介文
（１）選書時にプリントアウト
（２）５０音順に並べ替え
（３）選書会議資料
（４）図書室に入った本から掲示板に掲示
（５）新着図書の棚に本と一緒に展示
（６）学級文庫に入れる本に見えるように挟む
（７）一般の本棚に移すときは折って中へ挟む
 朝の読書推進協議会の HP
 全国学校図書館協議会の HP
 公共図書館の HP
 作家や作品の HP

9. ５ 行事 （文化祭古本市・講演会）
 文化祭古本市
（１）夏休み前に古本回収の呼びかけ
（２）夏休み後に回収した本の仕分け
（あ）ハードカバーと文庫本
（い）寄贈用と販売用
（３）図書委員のポスター作りと接客練習
（４）当日図書委員が販売 ( 一人約３０分）
（５）売れ残った本は図書室へ寄贈
（６）利益は生徒会へ
 講演会等に合わせた展示
・角野栄子さん講演会
・井上美由紀さん講演会
・葉祥明さん作品展

10. ６ 図書だより
 新着図書紹介
 新しく入った雑誌紹介
 読書の楽しみについての文紹介
 図書委員のお薦めの本紹介
 教員の推薦図書紹介
 コンテストのお知らせ・結果発表
 本棚配置換えなどのお知らせ
 作家紹介コーナーのお知らせ

11. ７ 公共図書館の情報
 地域の公共図書館の本の紹介文掲示
 公共図書館での行事案内掲示
 インターネットでの公共図書館の本検索

12. ８ 教員向け情報提供
 教科関連図書等新着図書回覧
 図書館に関する新聞記事の職員室掲示
 集団読書用テキストリスト回覧
 ベストセラーなどの紹介
 修学旅行資料図書紹介
 部活動関係の本を部員へ紹介依頼

13. ９ 図書委員への情報提供（１）
読書推進のための活動例
『学校図書館』掲載実践例や図書館運
営についての研修会から
 ブックフェアー
 本の紹介文コンクール
 読書会
 読書クイズスタンプラリー
 作家講演会
 掲示物 廊下の窓・階段・など
 図書室内に本屋のような大きいポスターを天
井から下げたり床にも本の紹介を貼る

14. ９ 図書委員への情報提供（２）
 昼休みの放送による本の紹介
 朝の読書時間の始めに本を３冊くらい持って
いって日替わりで短い紹介をする
 クラスごとに順に朝の読書と SHR を図書室で
行ってもらう（約２週間に一回）
 全員の先生方のお勧めの本を紹介するコー
ナーを作る
 保護者にお勧めの本を紹介する文を書いても
らい、その本があれば本と一緒に展示する

15. ９ 図書委員への情報提供（３）
 先生方に国語以外の授業も含めて、本を読んでレ
ポートを書く宿題を出してもらう
 スクールバスで地域の図書館へ行って図書館へ入れ
たい本を選ぶツアー（委員とその他希望の生徒）
 図書室に人を呼ぶためのミニコンサート
（楽器の得意な生徒に依頼）
 小学校のように公共図書館の移動図書館車に来ても
らうよう依頼
 地元の保育園などへの絵本読み聞かせ訪問

16. １０ 学級文庫
 冊数： 各クラスに１０冊
 選書： 各クラスの図書委員→図書担当教員が
チェック→クラス担任の許可→貸出手続き
 選書の方針：
・進路や小論文対策、１００選図書から５冊
・新着本や話題の本などから５冊
 内容紹介： 書評文や広告を本に挟んでおく
 クラスでの貸出手続き：
（１）図書委員に申し出る
（２）委員がその本を図書室に返却し個人貸出
（３）他の本を学級文庫に貸し出す

17. １１ 生徒個人別情報提供
 部活動関連の本
 希望している進路関係の本
 好きな分野の本
 好きな作家の本
 読んでいるシリーズ物
 予約手続き→配達
 「何か面白い本ないですか？」という質問への対応

18. 図書貸し出し数の変化
 平成１７年度 ３８１冊
 平成１８年度 ６２７冊
 平成１９年度 ６９９冊（４月～８月）