14. アジャイルとは目指すべきものなのか
Don't just Do Agile, Be Agile.
アジャイルを行おうとするのではなく、アジャイルになろう。
アジャイルを行うことや、アジャイルのプラクティスを正しく行うことが目的ではない。
アジャイルソフトウェア開発宣言は、あくまで顧客に価値を提供する上で重視すべき
4つの価値や、大切に
すべき12の原則を提示したに過ぎない。
これら4つの価値や12の原則を厳格に行っていても、
Leanな状態(顧客までの価値の流れのムダを取り
除き、高付加価値な製品をスピーディーに提供している状態)
になっていないのなら、そのアジャイルは無
意味である。
どうすれば顧客に高付加価値な製品をスピーディーに提供できるか
。それを考え尽くした末に、
自分の行
動がアジャイルになっていた
…という状態が理想と言える。
(故に、有識者は”アジャイルは「旅」である”と言うことがある)
15. モーフィアス「これは最後のチャンスだ。先に進めば、もう戻れない。青い薬を
飲めば、お話は終わる。君はベッドで目を覚ます。好きなようにすればいい。
赤い薬を飲めば、君は不思議の国にとどまり、私がウサギの穴の奥底を見
せてあげよう」
Morpheus: This is your last chance. After this, there is no turning back.
You take the blue pill - the story ends, you wake up in your bed and
believe whatever you want to believe. You take the red pill - you stay in
Wonderland and I show you how deep the rabbit-hole goes.
アジャイルの4つの価値・12の原則を現状を変えずに取り込もうとするのは
「青いピル」であり、自らのコンフォートゾーンを出ていない。
アジャイルの「赤いピル」を飲むとは、自らのコンフォートゾーンを飛び出て、
成功も失敗も自ら引き受けながらチャレンジしていくこと。
どちらを選ぶかは自分次第である。
赤いピルと青いピル
※赤いピルと青いピルのメタファーは、
James Coplien氏がよく使っている