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1
農業体験の再来訪促進要因に関する調査
○新川晴紀 松下光範
関西大学大学院総合情報学研究科
2
少子高齢化による農業人口の減少
少子高齢化による日本全体の働き手が減少
農産業全体の働き手が減少
農産業
基幹的農業従事者数の推移*
3
農産業における一時的な人手確保の困難
繁忙期の一時的な人手が困難
農作業に関する知識と技術を有する人手
・普段農業に従事していない家族や親類
・アルバイト等の雇用者
・近隣の農家等の協力者
一時的な人手
4
果樹農業の問題はより深刻
果樹栽培
中山間地は平地に比べて過疎化がより深刻
急な傾斜や狭く入り組んだ土地により機械化が困難
稲作や畑作に比べて果樹栽培ではより深刻
地域の外から人手を集める仕組みが必要
5
「農作業体験」による人手の確保
職業
農家
Lv.1 果樹狩り
・レジャー
・欲しい分だけ収穫
Lv.3 農作業支援者
・専門的な知識
・一定期間農作業に従事
Lv.2 農作業体験(収穫作業)
・農作業への心理的なハードルを下げる
・収穫を手伝うことで一部をもらえる
・農作業の知識や経験を得る
LPP: Legitimate Peripheral Participation (正統的周辺参加)
農作業体験者を安定的に確保できれば,一時的な人手として活用できる
着眼点
6
果樹における農作業体験の問題
・農作業体験に明確なインセンティブが与えにくい作業に人が集まりにくい
・一回の農作業体験で終了
7
果樹における農作業体験の問題
収穫:梅・ベリー類など
収穫以外:剪定・選果・枝拾いなど
・農作業体験に明確なインセンティブが与えにくい作業に人が集まりにくい
・一回の農作業体験で終了
どのようなインセンティブが有効になりそうか
食べることができない農作業
8
果樹における農作業体験の問題
①期待通りの満足によるモチベーションの低下
②期待した程の満足が得られなかった
・農作業体験に明確なインセンティブが与えにくい作業に人が集まりにくい
・一回の農作業体験で終了
何が原因で一回の農作業体験で終了してしまうのか
9
農作業体験に再来訪させる要因の調査
(2)再来訪の促進要因
③継続的に農作業体験へ訪れるモチベーションは何か
対象:複数回農作業体験に参加した人(複数回参加者)
(1)再来訪の阻害要因
①農作業体験による意識の変化があるのか
②農作業体験にどの程度満足したか
対象:一度農作業体験に参加した人(一回参加者)
「なぜ来ないのか」「どうしたら来るのか」を明らかにする
10
(1)阻害要因に関する調査
対象者
農作業体験に興味がある未経験の学生6名
方法
(体験前)農作業体験前に期待する要素をアンケートで抽出
(体験後) ①半構造化インタビューで期待した要素に対する意識の変化
(インタビュー回答を期待する要素10項目に照らしてラベル付けを行い計数)
②農作業体験の満足度をアンケートで抽出
11
(1)農作業への興味 (6)ボランティアとしての貢献
(2)作物に対する理解(7)自然の満喫
(3)子供の教育 (8)特産品の購入
(4)農家との交流 (9)手軽で安価なレジャー
(5)知人との交流 (10)報酬としての農産品
農作業体験前に期待する要素(10項目)*複数回答可
(1)阻害要因に関する調査
満足度アンケート(7項目)*5段階評価
(1)総合的な満足度 (5)スタッフの対応
(2)体験の内容 (6) 作業量
(3)交通アクセス (7) 体験時間
(4)参加資金
12
• (1)農作業への興味は2名にポジティブな意識の変化
• (2)作物に対する理解,(4)農家との交流は
半数名以上がポジティブな意識の変化
(1)阻害要因に関する調査の結果と考察
期待する要素
体験後の変化
事前 事後
(1)農作業への興味 4名(6名中) 6名(6名中)
(2)作物に対する理解 0名(6名中) 3名(6名中)
(4)農家との交流 2名(6名中) 6名(6名中)
(5)知人との交流 4名(6名中) 5名(6名中)
期待した要素に対する意識変化の結果
13
0%
20%
40%
60%
80%
100%
農作業体験前 農作業体験後
参加意欲で群分けをした体験直後の意識変化の結果
(2)作物に対する理解は再来訪意欲あり群では3名ともに意識の変化が確認された
作物に対する理解が促進されないことが再来訪意欲の阻害要因になる可能性
(1)阻害要因に関する調査の結果と考察
再来訪意欲あり(3名) 再来訪意欲なし(3名)
(1)
(1)農作業への興味 (2)作物に対する理解 (4)農家との交流 (5)知人との交流
(2) (4) (5) (1) (2) (4) (5)
14
体験直後の満足度アンケート結果
総合的な満足度は高いが,
ネガティブ要素として(3)交通アクセス,(4)参加資金(やや低い)
(1)阻害要因に関する調査の結果と考察
一回参加者
(1)総合的な満足度 4.83
(2)体験の内容 4.83
(3)交通アクセス 3.00
(4)参加資金 4.17
(5)スタッフの対応 4.83
(6) 作業量 * 3.00
(7) 体験時間* 2.67
*:多/5・適/3・少/1とした
15
再来訪意欲あり 再来訪意欲なし
(1)総合的な満足度 5.00 4.33
(2)体験の内容 5.00 4.67
(3)交通アクセス 3.00 3.00
(4)参加資金 4.67 3.67
(5)スタッフの対応 5.00 4.67
(6) 作業量* 3.33 2.67
(7) 体験時間* 3.00 2.33
・再来訪意欲なし群の各項目はやや低い傾向
・作業量・体験時間に不足感があり満足度が下がったことが示唆される
(1)阻害要因に関する調査の結果と考察
参加意欲で群分けをした体験直後の満足度アンケート結果
*:多/5・適/3・少/1とした
16
(1)阻害要因に関する調査の結果と考察
期待した要素に対する意識の変化
→作物に対する理解の促進がされないことが再来訪意欲の阻害要因
満足度アンケート
→作業量・体験時間に不満があることが再来訪意欲の阻害要因
・作物に対する理解が得られる前に農作業体験が終了してしまう
・農作業体験中に作物に対する理解が促進される仕組みになっていない
17
(2)促進要因に関するインタビュー調査
対象者
複数回参加者(リピータ)である社会人4名
方法
半構造化インタビューで農作業体験のモチベーションを抽出
(インタビュー回答を期待する要素10項目に照らしてラベル付けを行い計数)
18
結果
複数回参加者と一回参加者(再来訪意欲あり群)に
同様の傾向が確認できた
(2)促進要因に関するインタビュー調査の結果・考察
期待する要素
【参考】一回参加者(再来訪意欲あり)
複数回参加者
事前 事後
(1)農作業への興味 3名(6名中) 3名(6名中) 2名(4名中)
(2)作物に対する理解 0名(6名中) 3名(6名中) 3名(4名中)
(4)農家との交流 2名(6名中) 3名(6名中) 3名(4名中)
(5)知人との交流 1名(6名中) 2名(6名中) 2名(4名中)
19
(2)促進要因に関するインタビュー調査の結果・考察
いろんな季節,時間に行ってどういうことをしているのかっていうのを体験したかった
農作業への興味
作物に対する理解
どの作業も「この作業をすることによって作物ができるんだな」を感じる
作物の成長過程を気にかけている様子
農作業の内容と流れを知ることが促進要因となる可能性
20
(2)促進要因に関するインタビュー調査の結果・考察
農家との交流
体験に行くたびに現地の人たちと関係性が深まりまた行きたくなる
農家との交流と作物に対する理解
農家さんと直接一緒に作業できるから農業に対する思いや作物について教えてもら
うことで知らないことを知れることや自分がここに関わっている感じがして楽しい
体験中に農業に関わる知識を取り入れた
コミュニケーションが促進要因になることが示唆された
21
(2)促進要因に関するインタビュー調査の結果・考察
知人との交流
最近は現地で仲良くなったメンバーが参加するときに一緒に参加することが多い
他の農作業体験者との継続的な交流が
促進要因となる可能性
22
(2)促進要因に関するインタビュー調査の結果・考察
再来訪の促進要因(モチベーション)
①農作業の内容と流れを知ること
→成長過程や作業フローの可視化
②農業に関わる知識を取り入れたコミュニケーション
→雑談と農業の豆知識を取り入れたコミュニケーションツール
③他の農作業体験者との継続的な交流
→チャットやタイムラインによる現地のレポートや近況報告
23
まとめ
目的
背景
農業の雇用人材確保のために農作業体験が期待されるが,
農作業体験は再来訪に繋がりにくいことが課題
農作業体験者の再来訪を促進するため,
調査によって再来訪の阻害要因と促進要因を明らかにする
方法
結果
促進要因:作物の成長過程,現地における継続的な人との交流が重要
阻害要因:体験時間・作業量の不足,作物に対する理解が促進されない
阻害要因:一回参加者から農作業体験の満足度と期待する要素の変化を抽出
促進要因:複数回参加者から農作業体験のモチベーションを抽出
24

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Editor's Notes

  1. 本研究は,農産業における人手不足に関する研究です. 近年,少子高齢化の影響で日本全体で働き手の数が減っています. 農産業においても同様の傾向が見られます. 表をご覧ください. ふだん仕事として主に自営農業に従事している基幹的農業従事者は年々減少しており,農産業全体において働き手の数が減っています.
  2. 農産業全体で働き手が減少していることから繁忙期の一時的な人手を確保することが困難になっています. 一時的な人手とは普段農業に従事していない家族や親類,アルバイト等の雇用者,近隣農家などの協力者といった農作業に関する知識と技術を有する人手のことを言います.
  3. この問題は稲作や畑作に比べて,果樹栽培で,より深刻になっています. 果樹は主に平地と山間部の間にある中山間地域で栽培されおり,こうした地域の基幹品目となっています. しかし,中山間地は平地に比べて過疎化が加速しているため一時的な労働力確保の困難に対する影響が大きくなっています. また,中山間地の特徴として急な傾斜や狭く入り組んだ土地により機械化が困難となっています. これらのことから,地域の外から人手を集める仕組みが必要です.
  4. 本研究では,こうした課題解決のため農作業体験による人手の確保に着目しました. 正統的周辺参加という周辺から徐々に中心核に向かって参画するモデルに照らして考えると,レベル3の一定期間農作業に従事する農作業支援者を確保するためには周りの人の数を増やすことが重要です. そこで,現在レジャーとして楽しまれている,レベル1の果樹狩りから一歩踏み込んだ農作業体験者を安定的に確保できれば,一時的な人手として活用できるのではないかと考えました. 実際取り組まれている農作業体験として,主に収穫作業があります. 収穫作業では果樹狩りのように収穫した果実を食べるというレジャー要素を取り入れつつ,農作業の知識や経験を得ることができます. こうした農作業体験に繰り返し参加することで農作業の知識や経験を積むことができ将来的に農作業支援者になることが期待できます. 本研究では,こうした課題解決のため農作業体験による人手の確保に着目しました. 正統的周辺参加という周辺から徐々に中心核に向かって参画するモデルに照らし,果樹狩りから一歩踏み込んだ農作業体験者を安定的に確保できれば,一時的な人手として活用できるのではないかと考えました. 農作業体験は果樹狩りの収穫した果実を食べるというレジャー要素を取り入れつつ,農作業の知識や経験を得ることができます. 一度農作業体験者が繰り返し訪れることで,農作業の知識や経験を積むことで将来的に農作業支援者になることが期待できます. 現在,果樹の現場において実際行われている農作業体験の特徴として,農業に携わらない人でも専門的な知識や経験を必要とせず気軽に参加できます. また,農作業,特に収穫の体験を手伝うことでその一部を報酬として一部をもらうことができます. これは,果樹狩りの特徴である,入園料を払って取って食べるという体験を入園料の代わりに収穫作業を手伝いながら取って食べるという体験です. このようなことからネガティブな印象を持たれやすい農作業への心理的なハードルを下げる効果があると考えられます. 本研究では,正統的周辺参加モデルという周辺から徐々に中心核に向かっていくモデルに照らして,果樹狩りから一歩踏み込み,農作業体験による一時的な人材を増やすことを目指します.
  5. しかし,現在の農作業体験は明確なインセンティブが与えにくい作業に人が集まりにくいという問題と一回の農作業体験で終了してしまうという問題があります.
  6. 明確なインセンティブが与えにくい作業に人が集まりにくいという問題は,取って食べることができる収穫作業以外は目が向けられにくいことに起因します. 例えば,収穫においては梅やベリー類といったその場で食べることができない作業が挙げられます. また,収穫以外の選定や選果,枝拾いなど,食べるインセンティブが与えられない作業が挙げられます. こういった農作業にどのようなインセンティブを与えることで明確なインセンティブが与えにくい作業に人を集めることができるのか明らかにする必要があります. しかし,現在の農作業体験は果物狩りのような収穫以外の作業に目が向けられることがほとんどありません. それは,取って食べることができない農作業が多いことに起因します. 例えば,収穫においても梅やベリー類といったその場で食べることができない果樹の収穫作業や選定や選果,枝拾いといった収穫以外の農作業が挙げられます. 農作業体験の問題として,農作業体験に明確なインセンティブが与えにくい作業は人が集まりにくいということがあります. また収穫作業を一度体験すると満足し,再び来訪されないということがあります. そこで本研究では,再び農作業体験に来訪してもらうための端緒として,「なぜ来ないのか」ということと「どうしたら来るのか」ということを明らかにすることを目指しました. 農作業体験に明確なインセンティブが与えにくい作業に人が集まりにくいことが問題
  7. また,一回の農作業体験で終了してしまう問題は,期待通りの満足によるモチベーションの低下や期待した程の満足が得られなかったことが原因として考えられます. これらの仮説を基に何が原因で一回の農作業体験で終了してしまうのかを明らかにする必要があります. しかし,現在の農作業体験は果物狩りのような収穫以外の作業に目が向けられることがほとんどありません. それは,取って食べることができない農作業が多いことに起因します. 例えば,収穫においても梅やベリー類といったその場で食べることができない果樹の収穫作業や選定や選果,枝拾いといった収穫以外の農作業が挙げられます. 農作業体験の問題として,農作業体験に明確なインセンティブが与えにくい作業は人が集まりにくいということがあります. また収穫作業を一度体験すると満足し,再び来訪されないということがあります. そこで本研究では,再び農作業体験に来訪してもらうための端緒として,「なぜ来ないのか」ということと「どうしたら来るのか」ということを明らかにすることを目指しました. 農作業体験に明確なインセンティブが与えにくい作業に人が集まりにくいことが問題
  8. 本研究では,農作業体験に再来訪させる要因を明らかにするために「なぜ来ないのか」と「どうしたら来るのか」を明らかにする調査を行いました. 一つ目の調査では,「なぜ来ないのか」ということを,一回参加者を対象に農作業体験への再来訪阻害要因として明らかにする調査を行いました. この調査では,農作業体験による意識の変化があるのかという観点と農作業体験にどの程度満足したのかという観点で調査を行いました. 二つ目の調査では,「どうしたら来るんだろう」ということを,複数回参加者を対象に農作業体験への再来訪促進要因として明らかにする調査を行いました. こちらの調査では,複数回参加者はなぜ何度も農作業体験へ来訪するのかという観点で調査を行いました.
  9. まず,農作業体験への再来訪阻害要因の調査について説明します. 今回は,農作業体験に興味がある未経験の学生6名に参加してもらいました. 調査方法としては,まず,参加者に対して農作業体験前に期待する要素をアンケートで抽出しました. 参加者に収穫作業に参加してもらい農作業体験終了後に半構造化インタビューで期待した要素に対する意識の変化を確認しました. インタビューから得た回答を,期待する要素10項目に照らしてラベル付けを行い計数をしました. 加えて,農作業体験の満足度をアンケートで抽出しました まず,農作業体験への再来訪阻害要因の調査について説明します. 今回は,農作業体験に興味がある未経験の学生6名に参加してもらい,参加者が農作業体験を通してどのような意識変化があるのかを確認しました. 調査方法としては,まず,参加者に対して農作業体験前に期待する要素をアンケートで抽出しました. その後,参加者に5時間程度みかんの収穫体験に取り組んでもらいました. 農作業体験終了後に15分間, 半構造化インタビューで期待した要素に対する意識の変化を確認しました. インタビューから得た回答を,期待する要素10項目に照らしてラベル付けを行い計数をしました. 加えて,農業体験の満足度をアンケートで抽出しました.
  10. 農作業体験前にアンケートにて確認した期待する要素は「農作業への興味」や「作物に対する理解」などの10項目について複数回答を許し回答してもらいました. また,農作業体験後での満足度アンケートでは,「総合的な満足度」や「体験内容」などの7項目について5段階評価で回答してもらいました
  11. 期待した要素に対する意識の変化の結果としては,(1)農作業への興味について事前と事後で2名にポジティブな意識変化が確認できました. また,(2)作物に対する理解について,事前のアンケート調査では期待する人はいなかったものの事後のインタビュー調査からは3名にポジティブな意識の変化がありました. 加えて,(4)の農家との交流については事前と事後で4名にポジティブな意識の変化がありました.
  12. 参加者に対して2か月後の時点で農作業体験への参加意欲を確認したところ,「再来訪意欲あり」「再来訪意欲なし」ともに3名ずつに分かれ,それを農作業体験直後の結果を群ごとに比較をしました. その結果,再来訪意欲あり群では(2)作物に対する理解について,3名ともに意識の変化が確認された一方で,再来訪意欲なし群では意識の変化が確認されませんでした. このことから作物に対する理解が促進されないことが再来訪の阻害要因になると考えられます. メモ 意欲あり・なしは逆転さす方がいいかも
  13. 次に,満足度アンケートの結果としては,総合的な満足度は高いことが確認できました. 一方で,ネガティブな要素として交通アクセスや参加資金に関しては比較的満足度が低いことが分かりました.
  14. 期待した要素に対する意識の変化と同様に,「再来訪意欲あり」「再来訪意欲なし」 で農作業体験直後の結果を群ごとに分け,比較をしました. その結果,再来訪意欲あり群に比べて再来訪意欲なし群の各項目はやや低い傾向にあることが観察されました. また,作業量や体験時間の満足度が低いことから農作業体験に不足を感じたことが示唆されました.
  15. 期待した要素に対する意識の変化や満足度アンケートの結果から,作物に対する理解が促進される前に農作業体験が終了してしまっている恐れがあることが示唆されました. もしくは,農作業体験中に作物に対する理解が十分に促進される仕組みになっていない可能性があることが分かりました.
  16. 次に,再来訪の促進要因に関するインタビュー調査ついて話していきます. この調査では「どうしたら来るのか」を明らかにすることを目指します. 対象者は,2回以上農作業体験へ参加している社会人4名を対象とした. 調査方法として,半構造化インタビューで農作業体験のモチベーションを抽出しました. インタビューから得た回答を,期待する要素10項目に照らしてラベル付けを行い計数をしました.
  17. インタビューでれられた回答を期待する要素10項目に照らしてラベル付けを行い計数をした結果,複数回参加者と一回参加者の再来訪意欲あり群と同様の傾向が確認できました.
  18. インタビュー調査の結果,「いろんな季節,時間に行ってどういうことをしているのか」という農作業への興味に関する発言や「この作業をすることによって作物ができるんだ」という作物に対する理解に関する発言から作物の成長を気にかけている様子が観察された. このことから農作業の内容と流れを知ることで農作業体験への再来訪促進要因になる可能性があります.
  19. また,「現地の人たちと関係性が深まり」という農家との交流に関する発言や「農家と直接一緒に作業ができるから農業に対する思いや作物について教えてもらうことで知らないことを知れることや自分がここに関わっている」という農家との交流と作物に対する理解が同時に得られる発言から,体験中に農業に関わる知識を取り入れたコミュニケーションが促進要因になることが示唆されました.
  20. 最後に,「現地で仲良くなったメンバーが参加する時に一緒に参加する」という知人との交流に関する発言から現地で他の農作業体験者との継続的な交流が農作業体験の再来訪促進要因になる可能性があります.
  21. 農作業体験のモチベーションに関する調査から,農作業の流れと内容の提示することが作物への理解促進につながることから成長過程や作業フローを可視化することが有効であると考えられます. また,体験中のコミュニケーションは作物に対する理解を促進することから,農家がどういう情報を農作業体験者に与えればいいのかという問題を支援するため雑談と農業の豆知識を取り入れたコミュニケーションツールが必要であることが考えられます. 並びに,農家や他の農作業体験者と継続的に交流ができる仕組みが農作業体験への再来訪を促進する可能性があることから,チャットやタイムラインで現地の作物の育成状況や,農家や他の体験者の近況報告をすることで継続的な交流を図る仕組みが有効である可能性があります.
  22. 農作業の作業フローの可視化について説明します. 選択フェーズでは,農業体験者が図のような作業フローの中から気になる作業を選択します. 次に,説明閲覧フェーズでは,写真や言葉で農作業の特徴や雰囲気を知ることができます. 農作業の流れを知ることで自分が体験した農作業への関係性理解を促進に繋がると考えられます. しかし,これでは,再来訪の促進に繋がるとは考えにくいため,誘引として,作業のレベル付けや重要度や難易度に応じたポイント制,バッジなどで多種目の農作業体験への来訪を図ります. 今後の展望として,農家との交流において雑談や豆知識を取り入れたコミュニケーションは未知の発見という体験に繋がり,作物への理解を深めることが促進される可能性があります. また,作物への理解をより深めるためには成長過程や作業フローを可視化することが重要です.加えて,期待される効果として「どんな作業があるのか」ということが可視化されることで農作業への興味が向上することが挙げられます. 最後に現地の人達や現地で知り合った人たちと継続的にチャットやタイムラインで情報を共有することで,交流を図り,関係性を深めることが重要です. これらの知見を参考に,今後は,農作業体験者が農作業体験へ再来訪する仕組みづくりに取り組みます.
  23. 次に,農家とのコミュニケーションでは,農業体験者が思い出の写真を撮ると,農家と共有ができ,農家は,写真を基に農業に関する解説を選択します. 選択された解説の中から農作業体験者が知りたいと思った情報を閲覧できます. こうしたツールにより一人一人に時間をかけずにコミュニケーションを取ることができると考えられます. 今後の展望として,農家との交流において雑談や豆知識を取り入れたコミュニケーションは未知の発見という体験に繋がり,作物への理解を深めることが促進される可能性があります. また,作物への理解をより深めるためには成長過程や作業フローを可視化することが重要です.加えて,期待される効果として「どんな作業があるのか」ということが可視化されることで農作業への興味が向上することが挙げられます. 最後に現地の人達や現地で知り合った人たちと継続的にチャットやタイムラインで情報を共有することで,交流を図り,関係性を深めることが重要です. これらの知見を参考に,今後は,農作業体験者が農作業体験へ再来訪する仕組みづくりに取り組みます.
  24. 最後に継続的な交流では,タイムラインから農作業体験者が気になった投稿を選択し,他の体験者の記録が閲覧できます. また,農家からの新着農作業情報が入手できます. さらにチャット機能で交流を深めることも可能です. このような機能により,自分では気づかなかった発見や考えを得られることが期待でき,その気づきが次の農作業体験への興味向上のきっかけになると考えられます. 今後の展望として,農家との交流において雑談や豆知識を取り入れたコミュニケーションは未知の発見という体験に繋がり,作物への理解を深めることが促進される可能性があります. また,作物への理解をより深めるためには成長過程や作業フローを可視化することが重要です.加えて,期待される効果として「どんな作業があるのか」ということが可視化されることで農作業への興味が向上することが挙げられます. 最後に現地の人達や現地で知り合った人たちと継続的にチャットやタイムラインで情報を共有することで,交流を図り,関係性を深めることが重要です. これらの知見を参考に,今後は,農作業体験者が農作業体験へ再来訪する仕組みづくりに取り組みます.