1. リーダーを育てる
オフコミュニケーション

2. オフコミュニケーション
 会社の会議や、連絡・相談の場面を「オ
フィシャル」とすれば“それ以外”とい
う定義
 “雑談”ではなく“対話”
 何も結果を期待しないよりは、相手を理解し
たり考えを整理するための会話
 人の心に働きかけ、次の行動を起こさせる
これから、事例を紹介します

3. ある社内勉強会にて
 現場改善の事例発表を行う勉強会を社内
で開催しました
 試験的に「管理職ＮＧ」「出席命令Ｎ
Ｇ」という条件を出しました
 案の定、出席者は５名程度でした
 全社員は８００名以上の会社です

4. 勉強会の内容
 現場改善で成果を出したチームの事例
 プレゼン経験なし
 時間制限１５～２０分に対し実質４０分
 ライトニングトークス
 ひとり５分間きっちりというルールのプレゼ
ン
 発表者は１名“だけ”
事実上は「失敗」といってもいい内容

5. 対話の時間
 発表された内容をベースに、参加者が自
分たちの考えを討論する
 なかなか話す機会のない「仕事とは何か」や
「リーダーとして迷うこと」などの本音が出
てくる
 勉強会の時間だけでは足りなく感じる
「続きは懇親会で」メソッド

6. 懇親会が一番盛り上がる
 勉強会での「物足りなさ」が重要
 「もっと話したい」という感覚
 会社を離れることで得られる“ほんの少
し”の解放感
 セキュリティ／プライバシーには注意しま
しょう
 フランクな言葉遣いから生まれる仲間意
識
 同じ悩みをもつ共感者として相手をみる

7. わかったこと
 若いリーダーは「話す場所」を求めてい
る
 多忙な日々の中、悩みが何かですら見えてい
ない
 弱みを見せてはいけないという使命感からの
孤独
 うまく伝わらないことへの恐れ
 ボキャブラリの不足
 誰も理解などしてくれないという先入観

8. 実践へのヒント
 「雑談」から「対話」を引き出す
 「最近どう？」からほぐす
 何か問題がないか、すばやく察知
 「場所、変えようか？」
 スタバケーション、ドトーリング
 「飲みに行こう」はもう古い？

9. しかし、過信してはいけない
 全てのひとが前向きとは限らない
 論理の対立もあって然り
 重要なのは「この後の行動」
 推進者として活用したいなら「アフターケ
ア」は大切
 結論を求めない
 オフコミュニケーションは「アンオフィシャ
ル」であることが前提
 対話だけに頼らない
 結果が伴わないと、信頼を失うことも

10. 『対話する組織』
著者：中原淳 長岡健
出版社: ダイヤモンド社 (2009/2/27)
ISBN-10: 4478005672