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                                        F


    言語の “自然態” を捉える言語理論の必要性
                   黒田 航*                    寺崎 知之**
          *(独) 情報通信研究機構 Mastar Project 言語基盤G        **京都大学大学院
      言語処理学会第16回年次大会特別セッション “「言語表現」と「言語」の間” 2010/03/09

                                    1
目次

“ネットことば” の何が問題か?

 誤用と正用の区別を使用者の “合理的選択” の結果として記述できるような,言語
 の自然態を記述する言語理論の必要性を示す


言語の “自然態” を考える

 言語使用の慣習の役割を進化ゲーム理論 (Sugden 2004) で定義


用法の “流通” とコミュニケーションの経済学

 言語ゲーム (Wittgenstein 1958) is-a 進化ゲーム理論という想定に基づいて用法
 の流通を説明するモデルを提示


                        2
目標



次の問題に (暫定的な) 答えを示す

 誤用とは何か? = 正用とは何か?

 個別言語 (e.g., 日本語) とは何か?
“ネットことば”の
 何が問題か?


    4
“ことばの乱れ”ネット版               1/4



問題提起

 “ネットことば” は “誤用(法)” が多く “乱れている” と言われる
 が,それはどうしてなのか?

  “書き手が正しい日本語を知らない/意識が低い” とか言うのは,表面的
  な説明では?

 言語学と言語処理は,“誤用” の増加の理由を理解し, 効果的
 な対処法を考える必要がある

  誤用を誤用だと言って済むなら,始めから問題はない

                 5
“ことばの乱れ”ネット版             2/4




“正用(法)”と “誤用 (法)” の例

(1) ... 手洗い洗車のため時間をもてあそんでいたひっさーが何気
  なく ...

(2) ...とどまることなくヒートアップ。このスピード感と熱血感
  あふれる展開がたまらない。

(3) ... 常に傍観者であればいいとの門外感さえもあった。



                   6
“ことばの乱れ”ネット版             3/4




“正用(法)”と “誤用 (法)” の例

(4) ... 保護した時の衰弱さはどこにいったのか同じ犬とは思え
  ない。

(5) この後突然の福田首相の辞任会見、これには驚きと唖然さが
  頭を支配。




                   7
“ことばの乱れ”ネット版               4/4




相手がWebデータだと,“正用(法)”と “誤用 (法)” の境界を
特定するのは困難

 “誤用(法)”と “逸脱用法”は同じではない.

  誤用は正用に修正可能だが,逸脱用法では修正は無理

問題提起

 “ネットことば” は異常態ではなく,言語の自然態の発露では?


                8
“乱れ” の二つの要因: 外因と内因

“ネット” という制度/環境の特殊性 (外因)

 編集者による統制 (≈検閲) が稀であるため,誤用や濫用が起
 こっても修正される機会が少ない

  何から何まで “記録” として残ってしまう

ヒトがコトバを使う習性 (内因)

 言語使用の実態は “うろ覚え” とアナロジー基盤       (佐藤 1997)

  ヒトはそもそも “文法” に従ってコトバを使っていない


                 9
言語の “自然態” を考える

多くの識者 (言語学者を含む) が想定すること
 境界は曖昧だとしても,正用(法)と誤用 (法) はちゃんと区別
 できる

本稿の “合理選択理論” に依拠する立場
 誤用は言語使用者の “合理的選択” の(副)産物である
  “ネットことば” の乱れを嘆いても (*栓なき)   なきこと

 “正用(法)”はなく,実際には規模の異なるグループごとに “通
 用する用法” があるだけ
  日本語の “正用” とは,グループの規模を最大 (=架空の “日本語話者全
  員”) にした時に通用する (か, その可能性もっとも高い) 用法

                  10
言語の “自然態” を考える

本研究の立場

 これまでの言語学は言語の “自然態” を誤解してきた

  ネットことばの複雑性や逸脱性に言語学の理論が対応できないのは,
  それが理由

 以下の本論では,進化ゲーム理論の観点から言語の自然態を
 捉えることができる言語理論を素描する

  言語行動の “経済学的” に理解可能な基盤を追求


                 11
言語の “自然態” を考える
 慣習性の進化ゲーム理論による再解釈を通じて




           12
コトバ(の意味)はなぜ通じるか?
1/3


 言語学の “通説”

      コトバ (の意味) が通じるのは “文法” があり,その規則が
      個々の発話をどう解釈するべきかを定めているからである.

       文法が決めない部分は “推論” で決まる (関連性理論   (Sperber & Wilson 1995)

       では特に)

 本稿の些か極端な立場

      表現 E (の意味 M) が通じるのは, E (で M を意図すること) が
      特定のグループ内で確立した “慣習” だからである

                       13
コトバ(の意味)はなぜ通じるか?
2/3



 ただし,

      意味 M が何か?

      意図 I とは何か?

 は不問にする

 重要なのは,M や I が定義できていなくてもコミュニケー
 ションは定義できるという点


                   14
コトバ(の意味)はなぜ通じるか?
3/3




 ありがちな異論

      “慣習” の操作的な定義がないので,直観的なアピールはあっ
      ても,その定義は空虚

 反論

      進化ゲーム理論   (Sugden 2004)   を援用し,慣習の操作的な定義
      を与えることが可能


                            15
“慣習”とは何か 1/3


R. Sugden (2003: 40) から引用

 慣行 (practice) がある集団の中で慣習 (convention) である
 とはどのような意味かを考えてみよう.[...] ある慣行が慣習
 であるというときは,“なぜすべての人がXをするのか” とい
 う問いに対して,“なぜならほかのすべての人がXをするから”
 ということが少なくとも部分的な答えを成している.



                     16
“慣習”とは何か 2/3

R. Sugden (2003: 40) から引用

 さらに,事態は違う風に生じていたかも知れないという意味もある.つまり,す
 べての人がXをするのは,ほかのすべての人がXをするからではあるが,ほかのす
 べての人がYをするからすべての人がYをするということが生じていたかも知れな
 いのである.もし「なぜすべての人はYではなくXをするのか」という問われた
 ら,まったく答えることができないであろう.なぜイギリスでは車は右側でなく
 左側を走るのであろうか.この慣行ができあがったことには,疑いなく歴史的理
 由がある.しかし,イギリスのほとんどの運転者はこのことを知らないだろう
 し,またそれを気に留めさえしないだろう.これは確立した慣習なのだと言えば
 充分であろう



                     17
“慣習”とは何か               3/3




R. Sugden (2003: 40) から引用

 慣習とは,2つ以上の安定均衡 (または Evolutionary Stable Strategy:
 ESS) を持つゲームにおける任意の安定均衡であると定義 [しよう].

 [...] 安定均衡 (またはESS) は,あるゲームを互いの間で繰返して行なう
 人々の集団に対して定義されていることを思い出そう.戦略 I が,そのよ
 うなゲームにおける安定均衡[解]であるとは,[...] 他のすべての,あるい
 は他のほとんどすべての人が戦略 I をとっているならば,どの人にとって
 も戦略 I をとることが自分の利益となること [を意味する] .したがって,
 安定均衡は自己拘束的な規則と解釈しうる.


                        18
慣習の再定義の利点                  1/2



本発表が提案するコトバの慣習性の定義

 コトバが確立された慣習である状態とは,(進化ゲームの戦略
 としての) コトバの用法の体系が安定均衡状態になっている状
 態である

含意

 用法は言語ゲームで戦略になる任意の要素である

  発話意図 I と表現 E の組合わせは話し手の “戦略”, E と E の意味M の
  組合わせを表現した解釈規則は聞き手の “戦略” に相当する.

                    19
慣習の再定義の利点 2/2


進化ゲームに基づいた慣習の定義は,Wittgenstein (1958)
の “言語ゲーム” の定義にもなっている

それはコミュニケーションの “経済学的再解釈” を可能にす
る

以下で詳細を述べる



                20
用法の “流通” とコミュニ
 ケーションの経済学
    “脱” 言語学試論




        21
Communication as
Transaction

基本的仮定

 話し手と聞き手は “取引き” をする
   協調的な取引きで,話し手は (単に “情報” というより) 有用な “概念
   化” (≈認識) を提供し,見返りに “協調” を得る

   聞き手は協調を提供し, 有用な “概念化” (≈認識) を得る

    他者の概念化の取入れの有用性は,個人の経験サンプリングの偏りの補正

これは単なるアナロジー (Holyoak & Thagard 1994) や(概念)メタ
ファー (Lakoff 1988) 以上の真実味をもつ

                    22
用法の “流通” の条件とその系

条件

A. 慣習は個体グループ G1, G2, ... ごとに成立する

B. 慣習が成立するグループ Gi の規模には (生態学的に見て自然な) 上限がある

C. 個体は,相異なる慣習 C1, C2 , ... が成立するグループ G1, G2, ... に (活動の時空が
  異なるのであれば) 選言的に属していてもよい

D. 異なるグループ G, G′ に成立する慣習 C, C′ は,G, G′ に共通のメンバーがいる率
  が高いほど類似度が高くなる (G, G′ に共通しないメンバーの率が高いほど非類似
  度が高くなる)



                           23
用法の “流通” の系

系

 Cの帰結: 特定の個人内部でも言語使用は一様ではないし一貫している保
 証もない

 B, Cの帰結: 慣行 (=個々の語句の使用) を平均化したり,抽象化したりす
 ると,グルー プごとに独自に成立していた慣習の一部は必然的に見失わ
 れる.それを避けるにはグループごとに用法を特定しなければならない

 Dの帰結: “正用” と “誤用” の境界を決定するのは,用法の体系という慣習
 を共有する個体グループであり,グループごとの用法の体系を平均化して
 得られた言語 (やその文法) ではない


                  24
複雑ネットワーク内での流通

用法の流行

 用法 U が複数のグループに属している影響力の大きいメンバー (Gladwell (2000)
 の “コネクター” で,複雑ネットワーク理論 (Barabasi 2002, Watts 2003) で言う
 “狭い世間” (Small World network) の “ハブ” であるようなメンバー) のお気に入
 りの用法であり,かつ Sugden (2004) の言う意味での “目立ち” をもつ用法であ
 るならば,U は複数のグループに伝播し,結果的に全グループに普及する可能性が
 高くなる.


正用とは何か?

 このようにして,ほぼ全グループに伝播した用法が日本語レベルでの正用である.


                         25
複雑ネットワーク内での流通                                          2/2




同一Gに属すメンバーは慣習
                                                   D
を共有する=リンクあり
 {A, B, C}, {C, D, E}, {C, E, F} の圏   A
                                                             E
 が成立                                       C

赤がコネクター兼ハブ
 色設定

    赤色: 3つのGに属している              B

    茶色: 2つのGに属している

    肌色: 1つのGに属している
                                               F



                                      26
複雑ネットワーク内での流通                                          2/2




同一Gに属すメンバーは慣習
                                                   D
を共有する=リンクあり
 {A, B, C}, {C, D, E}, {C, E, F} の圏   A
                                                             E
 が成立                                       C

赤がコネクター兼ハブ
 色設定

    赤色: 3つのGに属している              B

    茶色: 2つのGに属している

    肌色: 1つのGに属している
                                               F



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複雑ネットワーク内での流通                                          2/2




同一Gに属すメンバーは慣習
                                                   D
を共有する=リンクあり
 {A, B, C}, {C, D, E}, {C, E, F} の圏   A
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 が成立                                       C

赤がコネクター兼ハブ
 色設定

    赤色: 3つのGに属している              B

    茶色: 2つのGに属している

    肌色: 1つのGに属している
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複雑ネットワーク内での流通                                          2/2




同一Gに属すメンバーは慣習
                                                   D
を共有する=リンクあり
 {A, B, C}, {C, D, E}, {C, E, F} の圏   A
                                                             E
 が成立                                       C

赤がコネクター兼ハブ
 色設定

    赤色: 3つのGに属している              B

    茶色: 2つのGに属している

    肌色: 1つのGに属している
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複雑ネットワーク内での流通                                          2/2




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                                                   D
を共有する=リンクあり
 {A, B, C}, {C, D, E}, {C, E, F} の圏   A
                                                             E
 が成立                                       C

赤がコネクター兼ハブ
 色設定

    赤色: 3つのGに属している              B

    茶色: 2つのGに属している

    肌色: 1つのGに属している
                                               F



                                      30
個別言語とは何か?

当然の疑問
 じゃあ,日本語って何??
答え
 日本語と判定できる話の話者間で選言的に通用する慣習の最
 大集合
 例
     G1で(非)通用する表現 {E1, E2, *E3},G2で(非)通用する表現 {E1, *E2,
     E3},G3で(非)通用する表現 {*E1, E2, E3}とすると,日本語として通用
     する表現は {E1, E2, E3}
     Pi が通用する確率: P1 = N1/(N1+N2+N3), P2 = N1/(N1+N2+N3),
     P3 = N3/(N1+N2+N3),

                           31
まとめ

“ネットことば” の何が問題か?
 誤用と正用の区別を使用者の “合理的選択” の結果として記述できるような,言語
 の自然態を記述する言語理論の必要性を示した

言語の自然態を考える
 言語使用の慣習の役割を進化ゲーム理論 (Sugden 2004) で定義した

用法の “流通” とコミュニケーションの経済学
 言語ゲーム (Wittgenstein 1958) is-a 進化ゲーム理論という想定に基づいて,複
 雑ネットワークの理論 (Barabasi 2003; Gladwell 2000; Watts 2003) を援用し
 つつ,用法の流通を説明するモデルを提示した

                           32
謝辞




以下の方(々)から有益な意見を頂戴しました

 横森 大輔 (京都大学大学院)




                   33
参照文献
A.-L. Barabasi (2003). Linked: How Everything is         D. Sperber, D. and D. Wilson, D. (1995).
Connected to Everything Else and What it Means,          Relevance: Communication and Cognition, 2nd
Plume. [翻訳: A.-L. バラバシ.『新ネットワーク思考:                       Edition. Blackwell.
世界のしくみを読み解く』(青木薫訳), NHK出版会]                              R. Sugden (2004 [1986]). The Economics of
                                                         Rights, Co-operartion and Welfare, 2nd edition,
M. Gladwell (2000). The Tipping Point: How Little        Palgrave Macmillan. [R. サグデン (2007). 慣習と秩
Things Can Make a Big Difference. Little Brown.
                                                         序の経済学: 進化ゲーム理論アプローチ (友野 典男
[翻訳: M. グラッドウェル. 急に売れ始めるにはワケ
                                                         訳). 日本評論社.]
がある (高橋 啓訳). 飛鳥新書.]
                                                         L. Wittegenstein (1958). Philosophical
K. J. Holyoak, and P. Thagard, P. (1994). Mental
                                                         Investigations. Blackwell.
Leaps: Analogy in Creative Thought. MIT Press.
[邦訳: 『アナロジーの力』(鈴木宏昭・河原哲雄 訳).                             D. J. Watts (2003). Six Degrees: The Science of a
新曜社.]                                                    Connected Age. W. W. Norton & Co. [翻訳: D. ワッ
                                                         ツ. スモールワールド・ネットワーク: 世界を知るた
G. Lakoff (1988). Conventional metaphors as the
                                                         めの新科学的思考法 (           竜平・友知政樹訳). 阪急コ
basis for analogical reasoning. In D. H. Helman
(ed.), Analogical Reasoning: Perspectives of             ミュニケーションズ, 2004]
Artificial Intelligence. D. Reidel.
佐藤 理史 (1997). アナロジーによる機械翻訳. 共立出
版.




                                                    34
Thank you
for your Attention


        35

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言語の「自然態」を捉える理論の必要性

  • 1. D D D A E A A E C C C B B F F F 言語の “自然態” を捉える言語理論の必要性 黒田 航* 寺崎 知之** *(独) 情報通信研究機構 Mastar Project 言語基盤G **京都大学大学院 言語処理学会第16回年次大会特別セッション “「言語表現」と「言語」の間” 2010/03/09 1
  • 2. 目次 “ネットことば” の何が問題か? 誤用と正用の区別を使用者の “合理的選択” の結果として記述できるような,言語 の自然態を記述する言語理論の必要性を示す 言語の “自然態” を考える 言語使用の慣習の役割を進化ゲーム理論 (Sugden 2004) で定義 用法の “流通” とコミュニケーションの経済学 言語ゲーム (Wittgenstein 1958) is-a 進化ゲーム理論という想定に基づいて用法 の流通を説明するモデルを提示 2
  • 3. 目標 次の問題に (暫定的な) 答えを示す 誤用とは何か? = 正用とは何か? 個別言語 (e.g., 日本語) とは何か?
  • 5. “ことばの乱れ”ネット版 1/4 問題提起 “ネットことば” は “誤用(法)” が多く “乱れている” と言われる が,それはどうしてなのか? “書き手が正しい日本語を知らない/意識が低い” とか言うのは,表面的 な説明では? 言語学と言語処理は,“誤用” の増加の理由を理解し, 効果的 な対処法を考える必要がある 誤用を誤用だと言って済むなら,始めから問題はない 5
  • 6. “ことばの乱れ”ネット版 2/4 “正用(法)”と “誤用 (法)” の例 (1) ... 手洗い洗車のため時間をもてあそんでいたひっさーが何気 なく ... (2) ...とどまることなくヒートアップ。このスピード感と熱血感 あふれる展開がたまらない。 (3) ... 常に傍観者であればいいとの門外感さえもあった。 6
  • 7. “ことばの乱れ”ネット版 3/4 “正用(法)”と “誤用 (法)” の例 (4) ... 保護した時の衰弱さはどこにいったのか同じ犬とは思え ない。 (5) この後突然の福田首相の辞任会見、これには驚きと唖然さが 頭を支配。 7
  • 8. “ことばの乱れ”ネット版 4/4 相手がWebデータだと,“正用(法)”と “誤用 (法)” の境界を 特定するのは困難 “誤用(法)”と “逸脱用法”は同じではない. 誤用は正用に修正可能だが,逸脱用法では修正は無理 問題提起 “ネットことば” は異常態ではなく,言語の自然態の発露では? 8
  • 9. “乱れ” の二つの要因: 外因と内因 “ネット” という制度/環境の特殊性 (外因) 編集者による統制 (≈検閲) が稀であるため,誤用や濫用が起 こっても修正される機会が少ない 何から何まで “記録” として残ってしまう ヒトがコトバを使う習性 (内因) 言語使用の実態は “うろ覚え” とアナロジー基盤 (佐藤 1997) ヒトはそもそも “文法” に従ってコトバを使っていない 9
  • 10. 言語の “自然態” を考える 多くの識者 (言語学者を含む) が想定すること 境界は曖昧だとしても,正用(法)と誤用 (法) はちゃんと区別 できる 本稿の “合理選択理論” に依拠する立場 誤用は言語使用者の “合理的選択” の(副)産物である “ネットことば” の乱れを嘆いても (*栓なき) なきこと “正用(法)”はなく,実際には規模の異なるグループごとに “通 用する用法” があるだけ 日本語の “正用” とは,グループの規模を最大 (=架空の “日本語話者全 員”) にした時に通用する (か, その可能性もっとも高い) 用法 10
  • 11. 言語の “自然態” を考える 本研究の立場 これまでの言語学は言語の “自然態” を誤解してきた ネットことばの複雑性や逸脱性に言語学の理論が対応できないのは, それが理由 以下の本論では,進化ゲーム理論の観点から言語の自然態を 捉えることができる言語理論を素描する 言語行動の “経済学的” に理解可能な基盤を追求 11
  • 12. 言語の “自然態” を考える 慣習性の進化ゲーム理論による再解釈を通じて 12
  • 13. コトバ(の意味)はなぜ通じるか? 1/3 言語学の “通説” コトバ (の意味) が通じるのは “文法” があり,その規則が 個々の発話をどう解釈するべきかを定めているからである. 文法が決めない部分は “推論” で決まる (関連性理論 (Sperber & Wilson 1995) では特に) 本稿の些か極端な立場 表現 E (の意味 M) が通じるのは, E (で M を意図すること) が 特定のグループ内で確立した “慣習” だからである 13
  • 14. コトバ(の意味)はなぜ通じるか? 2/3 ただし, 意味 M が何か? 意図 I とは何か? は不問にする 重要なのは,M や I が定義できていなくてもコミュニケー ションは定義できるという点 14
  • 15. コトバ(の意味)はなぜ通じるか? 3/3 ありがちな異論 “慣習” の操作的な定義がないので,直観的なアピールはあっ ても,その定義は空虚 反論 進化ゲーム理論 (Sugden 2004) を援用し,慣習の操作的な定義 を与えることが可能 15
  • 16. “慣習”とは何か 1/3 R. Sugden (2003: 40) から引用 慣行 (practice) がある集団の中で慣習 (convention) である とはどのような意味かを考えてみよう.[...] ある慣行が慣習 であるというときは,“なぜすべての人がXをするのか” とい う問いに対して,“なぜならほかのすべての人がXをするから” ということが少なくとも部分的な答えを成している. 16
  • 17. “慣習”とは何か 2/3 R. Sugden (2003: 40) から引用 さらに,事態は違う風に生じていたかも知れないという意味もある.つまり,す べての人がXをするのは,ほかのすべての人がXをするからではあるが,ほかのす べての人がYをするからすべての人がYをするということが生じていたかも知れな いのである.もし「なぜすべての人はYではなくXをするのか」という問われた ら,まったく答えることができないであろう.なぜイギリスでは車は右側でなく 左側を走るのであろうか.この慣行ができあがったことには,疑いなく歴史的理 由がある.しかし,イギリスのほとんどの運転者はこのことを知らないだろう し,またそれを気に留めさえしないだろう.これは確立した慣習なのだと言えば 充分であろう 17
  • 18. “慣習”とは何か 3/3 R. Sugden (2003: 40) から引用 慣習とは,2つ以上の安定均衡 (または Evolutionary Stable Strategy: ESS) を持つゲームにおける任意の安定均衡であると定義 [しよう]. [...] 安定均衡 (またはESS) は,あるゲームを互いの間で繰返して行なう 人々の集団に対して定義されていることを思い出そう.戦略 I が,そのよ うなゲームにおける安定均衡[解]であるとは,[...] 他のすべての,あるい は他のほとんどすべての人が戦略 I をとっているならば,どの人にとって も戦略 I をとることが自分の利益となること [を意味する] .したがって, 安定均衡は自己拘束的な規則と解釈しうる. 18
  • 19. 慣習の再定義の利点 1/2 本発表が提案するコトバの慣習性の定義 コトバが確立された慣習である状態とは,(進化ゲームの戦略 としての) コトバの用法の体系が安定均衡状態になっている状 態である 含意 用法は言語ゲームで戦略になる任意の要素である 発話意図 I と表現 E の組合わせは話し手の “戦略”, E と E の意味M の 組合わせを表現した解釈規則は聞き手の “戦略” に相当する. 19
  • 20. 慣習の再定義の利点 2/2 進化ゲームに基づいた慣習の定義は,Wittgenstein (1958) の “言語ゲーム” の定義にもなっている それはコミュニケーションの “経済学的再解釈” を可能にす る 以下で詳細を述べる 20
  • 21. 用法の “流通” とコミュニ ケーションの経済学 “脱” 言語学試論 21
  • 22. Communication as Transaction 基本的仮定 話し手と聞き手は “取引き” をする 協調的な取引きで,話し手は (単に “情報” というより) 有用な “概念 化” (≈認識) を提供し,見返りに “協調” を得る 聞き手は協調を提供し, 有用な “概念化” (≈認識) を得る 他者の概念化の取入れの有用性は,個人の経験サンプリングの偏りの補正 これは単なるアナロジー (Holyoak & Thagard 1994) や(概念)メタ ファー (Lakoff 1988) 以上の真実味をもつ 22
  • 23. 用法の “流通” の条件とその系 条件 A. 慣習は個体グループ G1, G2, ... ごとに成立する B. 慣習が成立するグループ Gi の規模には (生態学的に見て自然な) 上限がある C. 個体は,相異なる慣習 C1, C2 , ... が成立するグループ G1, G2, ... に (活動の時空が 異なるのであれば) 選言的に属していてもよい D. 異なるグループ G, G′ に成立する慣習 C, C′ は,G, G′ に共通のメンバーがいる率 が高いほど類似度が高くなる (G, G′ に共通しないメンバーの率が高いほど非類似 度が高くなる) 23
  • 24. 用法の “流通” の系 系 Cの帰結: 特定の個人内部でも言語使用は一様ではないし一貫している保 証もない B, Cの帰結: 慣行 (=個々の語句の使用) を平均化したり,抽象化したりす ると,グルー プごとに独自に成立していた慣習の一部は必然的に見失わ れる.それを避けるにはグループごとに用法を特定しなければならない Dの帰結: “正用” と “誤用” の境界を決定するのは,用法の体系という慣習 を共有する個体グループであり,グループごとの用法の体系を平均化して 得られた言語 (やその文法) ではない 24
  • 25. 複雑ネットワーク内での流通 用法の流行 用法 U が複数のグループに属している影響力の大きいメンバー (Gladwell (2000) の “コネクター” で,複雑ネットワーク理論 (Barabasi 2002, Watts 2003) で言う “狭い世間” (Small World network) の “ハブ” であるようなメンバー) のお気に入 りの用法であり,かつ Sugden (2004) の言う意味での “目立ち” をもつ用法であ るならば,U は複数のグループに伝播し,結果的に全グループに普及する可能性が 高くなる. 正用とは何か? このようにして,ほぼ全グループに伝播した用法が日本語レベルでの正用である. 25
  • 26. 複雑ネットワーク内での流通 2/2 同一Gに属すメンバーは慣習 D を共有する=リンクあり {A, B, C}, {C, D, E}, {C, E, F} の圏 A E が成立 C 赤がコネクター兼ハブ 色設定 赤色: 3つのGに属している B 茶色: 2つのGに属している 肌色: 1つのGに属している F 26
  • 27. 複雑ネットワーク内での流通 2/2 同一Gに属すメンバーは慣習 D を共有する=リンクあり {A, B, C}, {C, D, E}, {C, E, F} の圏 A E が成立 C 赤がコネクター兼ハブ 色設定 赤色: 3つのGに属している B 茶色: 2つのGに属している 肌色: 1つのGに属している F 27
  • 28. 複雑ネットワーク内での流通 2/2 同一Gに属すメンバーは慣習 D を共有する=リンクあり {A, B, C}, {C, D, E}, {C, E, F} の圏 A E が成立 C 赤がコネクター兼ハブ 色設定 赤色: 3つのGに属している B 茶色: 2つのGに属している 肌色: 1つのGに属している F 28
  • 29. 複雑ネットワーク内での流通 2/2 同一Gに属すメンバーは慣習 D を共有する=リンクあり {A, B, C}, {C, D, E}, {C, E, F} の圏 A E が成立 C 赤がコネクター兼ハブ 色設定 赤色: 3つのGに属している B 茶色: 2つのGに属している 肌色: 1つのGに属している F 29
  • 30. 複雑ネットワーク内での流通 2/2 同一Gに属すメンバーは慣習 D を共有する=リンクあり {A, B, C}, {C, D, E}, {C, E, F} の圏 A E が成立 C 赤がコネクター兼ハブ 色設定 赤色: 3つのGに属している B 茶色: 2つのGに属している 肌色: 1つのGに属している F 30
  • 31. 個別言語とは何か? 当然の疑問 じゃあ,日本語って何?? 答え 日本語と判定できる話の話者間で選言的に通用する慣習の最 大集合 例 G1で(非)通用する表現 {E1, E2, *E3},G2で(非)通用する表現 {E1, *E2, E3},G3で(非)通用する表現 {*E1, E2, E3}とすると,日本語として通用 する表現は {E1, E2, E3} Pi が通用する確率: P1 = N1/(N1+N2+N3), P2 = N1/(N1+N2+N3), P3 = N3/(N1+N2+N3), 31
  • 32. まとめ “ネットことば” の何が問題か? 誤用と正用の区別を使用者の “合理的選択” の結果として記述できるような,言語 の自然態を記述する言語理論の必要性を示した 言語の自然態を考える 言語使用の慣習の役割を進化ゲーム理論 (Sugden 2004) で定義した 用法の “流通” とコミュニケーションの経済学 言語ゲーム (Wittgenstein 1958) is-a 進化ゲーム理論という想定に基づいて,複 雑ネットワークの理論 (Barabasi 2003; Gladwell 2000; Watts 2003) を援用し つつ,用法の流通を説明するモデルを提示した 32
  • 34. 参照文献 A.-L. Barabasi (2003). Linked: How Everything is D. Sperber, D. and D. Wilson, D. (1995). Connected to Everything Else and What it Means, Relevance: Communication and Cognition, 2nd Plume. [翻訳: A.-L. バラバシ.『新ネットワーク思考: Edition. Blackwell. 世界のしくみを読み解く』(青木薫訳), NHK出版会] R. Sugden (2004 [1986]). The Economics of Rights, Co-operartion and Welfare, 2nd edition, M. Gladwell (2000). The Tipping Point: How Little Palgrave Macmillan. [R. サグデン (2007). 慣習と秩 Things Can Make a Big Difference. Little Brown. 序の経済学: 進化ゲーム理論アプローチ (友野 典男 [翻訳: M. グラッドウェル. 急に売れ始めるにはワケ 訳). 日本評論社.] がある (高橋 啓訳). 飛鳥新書.] L. Wittegenstein (1958). Philosophical K. J. Holyoak, and P. Thagard, P. (1994). Mental Investigations. Blackwell. Leaps: Analogy in Creative Thought. MIT Press. [邦訳: 『アナロジーの力』(鈴木宏昭・河原哲雄 訳). D. J. Watts (2003). Six Degrees: The Science of a 新曜社.] Connected Age. W. W. Norton & Co. [翻訳: D. ワッ ツ. スモールワールド・ネットワーク: 世界を知るた G. Lakoff (1988). Conventional metaphors as the めの新科学的思考法 ( 竜平・友知政樹訳). 阪急コ basis for analogical reasoning. In D. H. Helman (ed.), Analogical Reasoning: Perspectives of ミュニケーションズ, 2004] Artificial Intelligence. D. Reidel. 佐藤 理史 (1997). アナロジーによる機械翻訳. 共立出 版. 34
  • 35. Thank you for your Attention 35

Editor's Notes

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