第二回日本顎顔面再建先進デジタルテクノロジー学会

1. ○樺沢勇司１）、高原楠旻１)、上條真吾２）、𡈽田優美３）、
鈴木哲也２）、原田浩之１）
1)東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 顎口腔外科学分野
２）東京医科歯科大学口腔基礎工学分野
３）東京医科歯科大学歯学部口腔保健工学
正確な咬合面形態を持つ、３次元実体モデル作成の検討

2. • アーチファクトを除去し、元の形態を再現するために、CTデータと歯
列模型スキャンデータの融合が試みられているが、出力したモデル
の形態が正確に再現されているかを咬合関係とともに評価した研究
はない。
CTデータと模型データの融合について検討し、
製作された３次元実体モデルの咬合面形態について検証す
る。
目的

3. • 印象採得後の歯列模型
• CTのみのデータで作成したCTモデル
• 歯列模型とCTデータを合成して作成した融合モデル
• 3種類の模型をDental Wingsでスキャン
• 各ケースについて、[ 歯列模型とCTモデル ]・[ 歯列模型と融
合モデル ]を重ね合わせ、形態の相違を検討する （画
像処理ソフト Artec Studio）。
方法

4. • アーチファクトが多い場合、非常に再現性が劣っていた（case1）
• 閉口して撮影したCTデータのみでは再現性が劣っていた（case2）
• 開口・アーチファクトが少なく、CT像が良好な場合も含め、歯列模型データと
の合成により、より再現性が向上していた（case1,2,3）
0
0.1
0.2
0.3
0.4
0.5
1 2 3
上顎RMS
CTモデル
融合モデル
0
0.1
0.2
0.3
0.4
0.5
1 2 3
下顎RMS
CTモデル
融合モデル
アーチ
ファクト
閉口 アーチ
ファクト
閉口良好 良好
まとめ

5. • 歯列模型と融合モデルとの形態相違はcaseごとの差
がほとんどなく、上顎・下顎間での差もほとんど見られ
なかった(case1,2,3)
→3Dプリンタの精度による差?
– （レイヤー厚0.102mm, 細小表現サイズ0.41mm）
考察