血液ガスのみかた46. Bloom BM et al.,The role of venous blood gas in the
Emergency
Department:a systema,review and meta analysis.Eur
J Emerg Med.2014;21:81-8
ANTHONY L BYRNE et al., Peripheral venous and
arterial blood gas analysis
in adults: are they comparable? A systemaic review
and meta analysis.
Respirology2014;19:168-75
Editor's Notes 肺胞気酸素分圧
動脈血二酸化炭素 動脈血液酸素飽和度 動脈血中のHbのウチ,何%がO2と結びついているか. ちなみにSpO2とPaO2の対応.
だいたいこんなかんじです. ガス交換は,O2とCO2を1:1で交換しているわけではない.
O2を10個つかうとCO2が8つ返ってくる.
二酸化炭素は酸素の20倍くらい血液から肺胞へ出ていくので
肺胞の二酸化炭素分圧と血液の二酸化炭素分圧は釣り合ってます.
肺胞にあるCO2はすべて血液から帰ってきたものなので 二酸化炭素は酸素の20倍くらい血液から肺胞へ出ていくので
肺胞の二酸化炭素分圧と血液の二酸化炭素分圧は釣り合ってます.
肺胞にあるCO2はすべて血液から帰ってきたもの
なので,肺胞中の二酸化炭素分圧を直接測れなくても,動脈血の二酸化炭素分圧を測れば全く同じ. PAO2を求めたいけどどうしようか
といったときにこれまでのスライドから動脈血液中の二酸化炭素分圧がわかれば,
肺胞内の二酸化炭素分圧がわかりますよね.
さらに使われた酸素分圧がもとまって見覚えのある式になって
この式の前の方は定数だから 150で一定にしちゃえばよいですね.
すっきり.
一定にできるのは
大気圧から水蒸気圧をさっぴいたウチの21%が酸素分圧だから. 肺胞の酸素分圧がわかれば
血中の酸素分圧は手技やって結果帰ってくればわかりますからね. 動脈血の酸素分圧は肺胞での酸素分圧より高くなることはない.
動脈血すなわち,肺胞にCO2が増えちゃうということは,それだけ酸素が減るという関係になる.
PaCO2が上昇すると,PaO2は必ず下がる. SepsisⅢとかqSOFAの話しは置いておきますがまたいつかやります. 一番左の中毒や神経性のものを忘れないように.
A-aDO2が高くなっているのは V/Qミスマッチ,シャント,拡散障害にわけられる.
しかしこれがわかってもあまり進まないのです. 酸素化の指標はPaO2ですが、
実際の症例では酸素投与を受けていたり人工呼吸をされたりしますから、
それによってPaO2値は影響を受けます。
同じPaO2値でも酸素をたくさん吸っている(FIO2が高い)方が状態としては悪いことになりますから、
その条件をそろえた指標が必要になるのです。 カヌラはまぁ弱いです.
酸素マスクや挿管管理になったときに考えてください.
軽症ARDS:PaO2/FIO2が201~300
中等症ARDS:PaO2/FIO2が101~200
重症ARDS:PaO2/FIO2<100