Submit Search
Upload
Innovation Myopia : [付録] デジタルカメラの歴史とタイミング
•
1 like
•
1,314 views
TAKA KONDO
Follow
本スライドは "Innovation Myopia"の第2編の付録の位置付け。 デジカメの黎明期から今に至るまでの歴史を振り返り、その発展や減退がいかにタイミングに依存したかを示す。
Read less
Read more
Business
Report
Share
Report
Share
1 of 63
Download now
Download to read offline
Recommended
The Third Crossing Society contends that there ought to be a third crossing corridor, to serve the British Columbia population who live between the northern resource belt and the heavily populated southern regions — not to mention others who travel mid-province.
Third Crossing Society - Connecting Coastal and Interior British Columbia Com...
Third Crossing Society - Connecting Coastal and Interior British Columbia Com...
Robin Murray
タイトルは、セオドア・レビット教授の名著で、当時の経営者の近視眼的な視野に警鐘を鳴らした論文、 “Marketing Myopia” から流用. 猫も杓子もイノベーションを語る昨今だが、マーケティングと同様、イノベーションもまた人によって解釈が異なる用語だ。マーケティングという用語と違い、シュンペーターという一人の経済学者が生み出した用語であるにも関わらず、時の流れとともにその解釈は移り変わる。新しい解釈が時代に適応して概念を発展させたのであれば進化と呼べるが、予算獲得や社内政治のため、あるいは、知識の欠落等によって、歪曲し近視眼的になってしまった解釈ならば、かえってイノベーションを阻害してしまう。 本シリーズでは、社会や産業界、医学界などを一変するほどのインパクトを持ち、一定期間、莫大な富を独占的にもたらす、そういった本来の経済学的な概念のイノベーションに立ち返り、その核となる要素を事例を挙げつつ論じる。 第1編では、セイ → シュンペーター → ドラッカー、いずれもが注目した「資源」を中心に論ずる。
Innovation Myopia ~ 第1編 ~
Innovation Myopia ~ 第1編 ~
TAKA KONDO
全3編からなる "Marketing Astigmatism" の概要説明。
Marketing astigmatism - 概要
Marketing astigmatism - 概要
TAKA KONDO
昔は日本企業のマーケティングは世界から賞賛されていた.それが、なぜ、最近は鳴りを潜めてしまったのだろう? 原因は意味をよく分からずにマーケティングという言葉を輸入し、よく分からないまま普及し使い続けた結果、マーケティングにおける折角の文化的な優位性を活用しなくなってしまったからだろう. 本スライドでは、日本に古くからある概念を使うことでマーケティングとは何か、マーケティングの目的は何かを明瞭化し、さらに、幾つもの事例を用いてマーケティングとは創造的な活動であることを明瞭化していく. タイトルの"Marketing Astigma(乱視)"は、Theodore Levitt教授が1960年に発表された論文、"Marketing Myopia(近視)"から文字っている.
Marketing Astigmatism - 2 -
Marketing Astigmatism - 2 -
TAKA KONDO
アカデミアでもコンサルタントの視点でもない、実践者(企業)の視点でマーケティングを捉えなおすことを試みた論考、全3編の最終編。
Marketing astigmatism - 3 -
Marketing astigmatism - 3 -
TAKA KONDO
タイトルの"Marketing Astigma(乱視)"は、Theodore Levitt教授が1960年に発表された論文、"Marketing Myopia(近視)"から文字っている.
Marketing Astigmatism - 1 -
Marketing Astigmatism - 1 -
TAKA KONDO
Marketing Astigmatism本編では、実践者の視点からマーケティングを捉え直した。本補足編は、既存の教科書やサービスとの関係を示すことを目的に、一般的なマーケティングの枠組みを整理して示した.
Marketing astigmatism - 補足
Marketing astigmatism - 補足
TAKA KONDO
report
Rep 201503
Rep 201503
narita toyoto
Recommended
The Third Crossing Society contends that there ought to be a third crossing corridor, to serve the British Columbia population who live between the northern resource belt and the heavily populated southern regions — not to mention others who travel mid-province.
Third Crossing Society - Connecting Coastal and Interior British Columbia Com...
Third Crossing Society - Connecting Coastal and Interior British Columbia Com...
Robin Murray
タイトルは、セオドア・レビット教授の名著で、当時の経営者の近視眼的な視野に警鐘を鳴らした論文、 “Marketing Myopia” から流用. 猫も杓子もイノベーションを語る昨今だが、マーケティングと同様、イノベーションもまた人によって解釈が異なる用語だ。マーケティングという用語と違い、シュンペーターという一人の経済学者が生み出した用語であるにも関わらず、時の流れとともにその解釈は移り変わる。新しい解釈が時代に適応して概念を発展させたのであれば進化と呼べるが、予算獲得や社内政治のため、あるいは、知識の欠落等によって、歪曲し近視眼的になってしまった解釈ならば、かえってイノベーションを阻害してしまう。 本シリーズでは、社会や産業界、医学界などを一変するほどのインパクトを持ち、一定期間、莫大な富を独占的にもたらす、そういった本来の経済学的な概念のイノベーションに立ち返り、その核となる要素を事例を挙げつつ論じる。 第1編では、セイ → シュンペーター → ドラッカー、いずれもが注目した「資源」を中心に論ずる。
Innovation Myopia ~ 第1編 ~
Innovation Myopia ~ 第1編 ~
TAKA KONDO
全3編からなる "Marketing Astigmatism" の概要説明。
Marketing astigmatism - 概要
Marketing astigmatism - 概要
TAKA KONDO
昔は日本企業のマーケティングは世界から賞賛されていた.それが、なぜ、最近は鳴りを潜めてしまったのだろう? 原因は意味をよく分からずにマーケティングという言葉を輸入し、よく分からないまま普及し使い続けた結果、マーケティングにおける折角の文化的な優位性を活用しなくなってしまったからだろう. 本スライドでは、日本に古くからある概念を使うことでマーケティングとは何か、マーケティングの目的は何かを明瞭化し、さらに、幾つもの事例を用いてマーケティングとは創造的な活動であることを明瞭化していく. タイトルの"Marketing Astigma(乱視)"は、Theodore Levitt教授が1960年に発表された論文、"Marketing Myopia(近視)"から文字っている.
Marketing Astigmatism - 2 -
Marketing Astigmatism - 2 -
TAKA KONDO
アカデミアでもコンサルタントの視点でもない、実践者(企業)の視点でマーケティングを捉えなおすことを試みた論考、全3編の最終編。
Marketing astigmatism - 3 -
Marketing astigmatism - 3 -
TAKA KONDO
タイトルの"Marketing Astigma(乱視)"は、Theodore Levitt教授が1960年に発表された論文、"Marketing Myopia(近視)"から文字っている.
Marketing Astigmatism - 1 -
Marketing Astigmatism - 1 -
TAKA KONDO
Marketing Astigmatism本編では、実践者の視点からマーケティングを捉え直した。本補足編は、既存の教科書やサービスとの関係を示すことを目的に、一般的なマーケティングの枠組みを整理して示した.
Marketing astigmatism - 補足
Marketing astigmatism - 補足
TAKA KONDO
report
Rep 201503
Rep 201503
narita toyoto
2020年5月1日ナレッジキャピタル木曜サロンでの発表資料
シリーズ「Virtual Reality」第2回 「映像の次」のメディア技術 ~「Volumetric Capture」とは何か。
シリーズ「Virtual Reality」第2回 「映像の次」のメディア技術 ~「Volumetric Capture」とは何か。
ssuser4392f8
エンタープライズアジャイル勉強会 2017 講演資料 中原 慶
老舗メーカーに反復型開発を導入してみました 中原慶
老舗メーカーに反復型開発を導入してみました 中原慶
Kei Nakahara
2018年9月29日開催、八子クラウド座談会、 当日の討議メモ付き資料です。 引用の際には「第28回八子クラウド座談会資料より」と引用元を明記して下さい。
八子クラウド座談会資料(当日討議メモ付き) 20180929
八子クラウド座談会資料(当日討議メモ付き) 20180929
知礼 八子
GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム)等があまりにも巨大化し風当たりが強まっている。その結果、各国各地域の規制とか、 また、彼等の成功にあやかった企業変革を狙う動きも高まっている。しかし、これほど巨大化したメカニズムをよく理解しておかないと、各国・各企業・ユーザーの今後のスタンスも定まらない。 従来、GAFA等勃興のメカニズム解明は種々試みらて来たし、雑多に乱立している。しかし、理論と経営(ガバナンス)の適切な統合によって納得感があり、今後の経営や政策に示唆を与える程の分析には辿り着いていない気もする。そんな中、最近のG.Parker et al.の論文(MISQ 2017)は、このような側面に一歩切り込んだ視点があると感じられたので紹介する。このような情報から各自の今後の行動に示唆を得られれば、と。
何故米国巨大IT企業はかくも巨大化したのか?
何故米国巨大IT企業はかくも巨大化したのか?
Hiroshi Takahashi
This presentation vividly describes what is going on in the IT industry with the advent of cloud technology, focusing in Google App Engine. Then reviews competitors’ moves both in terms of background technology and the service capitalization. It was revealed that major Japanese companies such as Fujitsu and NTT Data are introducing Microsoft Azure in their data centers, but Oracle and IBM are the technically strong chasers. So far there are very few moves for Japanese IT companies to implement their own cloud products. IBM's zEnterprise product line has potential to replace and wipe out container-based data centers, but their pricing policy unknown. Oracle's next hardware strategy unknown. In Japan, tailoring open-source softwares auch as Cassandra and Hadoop found at newly rising companies, IIJ, and Rakuten.
Cloud impact on IT industry (in Japanese)
Cloud impact on IT industry (in Japanese)
shojiro-tanaka
2010年12月18日-19日に開催されたWACATE 2010冬のクロージングセッションの発表資料
ソフトウェアテスト・ヒストリーの学び方 (WACATE 2010冬 クロージングセッション) 20101219
ソフトウェアテスト・ヒストリーの学び方 (WACATE 2010冬 クロージングセッション) 20101219
Keizo Tatsumi
android bazaar and conference 2011 summer camellia android
android bazaar and conference 2011 summer camellia android
Reiki Hattori
2018年7月21日開催、八子クラウド座談会の 当日パネル討議とワークショップで議論されたことのメモ付き資料です。 各ページに書いていますが、引用・参照の場合には出典元として「第27回八子クラウド座談会資料より」を明記して頂くようお願いします。
八子クラウド座談会 当日討議メモ付き資料 20180721
八子クラウド座談会 当日討議メモ付き資料 20180721
知礼 八子
一般財団法人アイオーシニアズの活動概要
一般財団法人アイオーシニアズ (IoSJ) について
一般財団法人アイオーシニアズ (IoSJ) について
TAKA KONDO
本スライドは、当初、支援している/今後、支援する起業家向けにベンチャー・ファンディングに関する基礎知識の共有を目的に執筆をはじめた.一方、帰国後、様々な起業家と出会い、話をする機会があった.一様に感じたのは、彼らがVCから資金調達するタイプのスタートアップ(venture-backed startups)に必要な知識・情報を得る機会が少ないということだ.そこで、本スライドも公開することにした.正直、財務は専門外なので、他の著作と違って躊躇したが、知識の共有こそが強いエコシステムの要だという思いもあり、稚拙ながら公開させて頂く. 第1章では、創業からExitまでのファンディングの大まかな流れを説明し、続く第2章では、数値を使って会社の所有権や価値の変化をシミュレーションした. 第3章では、ベンチャーキャピタル生態学というタイトルでVCのレベニューモデルと分類について紹介した.VCは顧客、社員と並び、重要なステークホルダーだ.VCのことを知らずにファンディングに臨むのはナンセンスだ.また、オープンイノベーションに取り組んでいる大企業にとっても、VCとの協業を考えるならば、VCのレベニューモデルや分類は知っておくべきだろう. 第4章は、BootstrapとVenture-backedというファンディングの違いが、経営方針やマーケティングに大きな違いを生み出すことを説明した.日本政府などは世界を席巻するベンチャー企業創生を掲げているが、そのためには、Venture-backedの特徴をよく理解して、育成や評価方法を構築すべきだろう.
ベンチャー・ファンディング概説
ベンチャー・ファンディング概説
TAKA KONDO
介護保険制度の生い立ちから、現在までの流れをざっくり記載。 AIやIoT等へ至る技術の動向を重ね合わせ、今後、この領域がイノベーション発症の市場になるという予測を示す. 介護ビジネスに関係ない方にも、気軽に読んで頂ければと思います。
技術と社会が交わる時 〜介護保険制度の遷移と技術の進化〜
技術と社会が交わる時 〜介護保険制度の遷移と技術の進化〜
TAKA KONDO
本スライドでは、世界初のベンチャー・キャピタル、ARDCから、現在、最も成功しているアクセラレータのY Combinatorまで、ベンチャー投資の変遷を軸に、シリコンバレーの歴史を専門用語を避けながら紹介することを試みた。 シリコンバレーが誕生する1960年前後、当地はプラムやナッツなどの果実園が広がる農業地帯であり、スタンフォードは地方の二流大学だった。それが、30年後、ボストン(Route 128)を凌ぎ、世界のテクノロジー・センターへ登りつめたのは何故か? シリコンバレーの凄さを認めつつも、いたずらに礼賛はしないスタンスで書き綴る。 著者自身のベンチャー投資との関わりは、インターネットバブルが弾ける直前からだから、随分、昔にさかのぼる。今考えると、えらく時代を先取りしていたが、東京で「ビジネスをアクセラレートする」というコンセプトのVC/インキュベータで活動していた。最初は投資側、その後、ビジネスを立ち上げる側で。 いわゆるコーポレートVCの位置付けで、米国、日本、アジアのスタートアップへの投資・育成をやりながら、投資先とのコラボを推進する、それがベンチャー投資との”馴れ初め”だった。その後、投資したシリコンバレー企業との協業開始と共に、舞台をシリコンバレーに移し、当地のVCに散々振り回されたが、それに関しては、エッセイ『シリコンバレーVC、あるスタートアップの死(http://frombayarea.com/2017/07/01/silicon-valley-vc/)』にまとめたので、御一読頂ければと(当時は散々振り回されたが、その後、大手企業のオープンイノベーションのプロジェクトに加わると、以降は、Top Tierを含むシリコンバレーVCと投資案件の精査などで”仲良く”取り組んだが) シリコンバレーと付き合い始めてから気がつくと15年の歳月が経ちましたが、本スライドに登場する話は、この期間にイベント等で様々な人々から聞いた話をつなぎ合わせ、調べ直し、必要に応じて追加して編集したものです。投資関連、新事業、あるいは、地域振興に従事されている方に、何かの参考になれば、あるいは、単純に愉しんで頂ければ幸いです。
シリコンバレーとベンチャー投資の歴史
シリコンバレーとベンチャー投資の歴史
TAKA KONDO
タイトルは、セオドア・レビット教授の名著で、当時の経営者の近視眼的な視野に警鐘を鳴らした論文、 “Marketing Myopia” から流用. 猫も杓子もイノベーションを語る昨今だが、マーケティングと同様、イノベーションもまた人によって解釈が異なる用語だ。マーケティングという用語と違い、シュンペーターという一人の経済学者が生み出した用語であるにも関わらず、時の流れとともにその解釈は移り変わる。新しい解釈が時代に適応して概念を発展させたのであれば進化と呼べるが、予算獲得や社内政治のため、あるいは、知識の欠落等によって、歪曲し近視眼的になってしまった解釈ならば、かえってイノベーションを阻害してしまう。 本シリーズでは、社会や産業界、医学界などを一変するほどのインパクトを持ち、一定期間、莫大な富を独占的にもたらす、そういった本来の経済学的な概念のイノベーションに立ち返り、その核となる要素を事例を挙げつつ論じる。 第2編では、ベクトルシェイム氏のイノベーションのタイミングを中心に論ずる。
Innovation Myopia ~ 第2編 ~
Innovation Myopia ~ 第2編 ~
TAKA KONDO
"Empathy is at the heart of design", - - - how to get it?
"Empathy is at the heart of design", - - - how to get it?
TAKA KONDO
What's the most important thing to enjoy results from Open Innovation?
What's the most important thing to enjoy results from Open Innovation?
TAKA KONDO
A thought on "Review" - Why people do review?
A thought on "Review" - Why people do review?
TAKA KONDO
Quotes about market research
Quotes about market research
TAKA KONDO
Market Research Failed
Market Research Failed
TAKA KONDO
本スライドは、東工大と東京理科大の大学院でお話した時の資料です。ビデオのリンクが多数あるので、www.frombayarea.comからご覧下さい。
Some messages from silicon valley
Some messages from silicon valley
TAKA KONDO
Market research doesn't work?
Market research doesn't work?
TAKA KONDO
In many places, people have been trying to build their own “Silicon Valley”. But none of them were successful as long as I know. Look at the world from a different perspective, there should be better examples. It might be old but new style. This slide shows my thoughts on starting a business outside USA.
Does silicon valley style work in your place?
Does silicon valley style work in your place?
TAKA KONDO
CSV(Creating Shared Value)の解説。本資料は大学院での講義用資料、よって、本資料中での文字/説明文が少なく、分かりにくいかもしれません。
About CSV(japanese)
About CSV(japanese)
TAKA KONDO
More Related Content
Similar to Innovation Myopia : [付録] デジタルカメラの歴史とタイミング
2020年5月1日ナレッジキャピタル木曜サロンでの発表資料
シリーズ「Virtual Reality」第2回 「映像の次」のメディア技術 ~「Volumetric Capture」とは何か。
シリーズ「Virtual Reality」第2回 「映像の次」のメディア技術 ~「Volumetric Capture」とは何か。
ssuser4392f8
エンタープライズアジャイル勉強会 2017 講演資料 中原 慶
老舗メーカーに反復型開発を導入してみました 中原慶
老舗メーカーに反復型開発を導入してみました 中原慶
Kei Nakahara
2018年9月29日開催、八子クラウド座談会、 当日の討議メモ付き資料です。 引用の際には「第28回八子クラウド座談会資料より」と引用元を明記して下さい。
八子クラウド座談会資料(当日討議メモ付き) 20180929
八子クラウド座談会資料(当日討議メモ付き) 20180929
知礼 八子
GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム)等があまりにも巨大化し風当たりが強まっている。その結果、各国各地域の規制とか、 また、彼等の成功にあやかった企業変革を狙う動きも高まっている。しかし、これほど巨大化したメカニズムをよく理解しておかないと、各国・各企業・ユーザーの今後のスタンスも定まらない。 従来、GAFA等勃興のメカニズム解明は種々試みらて来たし、雑多に乱立している。しかし、理論と経営(ガバナンス)の適切な統合によって納得感があり、今後の経営や政策に示唆を与える程の分析には辿り着いていない気もする。そんな中、最近のG.Parker et al.の論文(MISQ 2017)は、このような側面に一歩切り込んだ視点があると感じられたので紹介する。このような情報から各自の今後の行動に示唆を得られれば、と。
何故米国巨大IT企業はかくも巨大化したのか?
何故米国巨大IT企業はかくも巨大化したのか?
Hiroshi Takahashi
This presentation vividly describes what is going on in the IT industry with the advent of cloud technology, focusing in Google App Engine. Then reviews competitors’ moves both in terms of background technology and the service capitalization. It was revealed that major Japanese companies such as Fujitsu and NTT Data are introducing Microsoft Azure in their data centers, but Oracle and IBM are the technically strong chasers. So far there are very few moves for Japanese IT companies to implement their own cloud products. IBM's zEnterprise product line has potential to replace and wipe out container-based data centers, but their pricing policy unknown. Oracle's next hardware strategy unknown. In Japan, tailoring open-source softwares auch as Cassandra and Hadoop found at newly rising companies, IIJ, and Rakuten.
Cloud impact on IT industry (in Japanese)
Cloud impact on IT industry (in Japanese)
shojiro-tanaka
2010年12月18日-19日に開催されたWACATE 2010冬のクロージングセッションの発表資料
ソフトウェアテスト・ヒストリーの学び方 (WACATE 2010冬 クロージングセッション) 20101219
ソフトウェアテスト・ヒストリーの学び方 (WACATE 2010冬 クロージングセッション) 20101219
Keizo Tatsumi
android bazaar and conference 2011 summer camellia android
android bazaar and conference 2011 summer camellia android
Reiki Hattori
2018年7月21日開催、八子クラウド座談会の 当日パネル討議とワークショップで議論されたことのメモ付き資料です。 各ページに書いていますが、引用・参照の場合には出典元として「第27回八子クラウド座談会資料より」を明記して頂くようお願いします。
八子クラウド座談会 当日討議メモ付き資料 20180721
八子クラウド座談会 当日討議メモ付き資料 20180721
知礼 八子
Similar to Innovation Myopia : [付録] デジタルカメラの歴史とタイミング
(8)
シリーズ「Virtual Reality」第2回 「映像の次」のメディア技術 ~「Volumetric Capture」とは何か。
シリーズ「Virtual Reality」第2回 「映像の次」のメディア技術 ~「Volumetric Capture」とは何か。
老舗メーカーに反復型開発を導入してみました 中原慶
老舗メーカーに反復型開発を導入してみました 中原慶
八子クラウド座談会資料(当日討議メモ付き) 20180929
八子クラウド座談会資料(当日討議メモ付き) 20180929
何故米国巨大IT企業はかくも巨大化したのか?
何故米国巨大IT企業はかくも巨大化したのか?
Cloud impact on IT industry (in Japanese)
Cloud impact on IT industry (in Japanese)
ソフトウェアテスト・ヒストリーの学び方 (WACATE 2010冬 クロージングセッション) 20101219
ソフトウェアテスト・ヒストリーの学び方 (WACATE 2010冬 クロージングセッション) 20101219
android bazaar and conference 2011 summer camellia android
android bazaar and conference 2011 summer camellia android
八子クラウド座談会 当日討議メモ付き資料 20180721
八子クラウド座談会 当日討議メモ付き資料 20180721
More from TAKA KONDO
一般財団法人アイオーシニアズの活動概要
一般財団法人アイオーシニアズ (IoSJ) について
一般財団法人アイオーシニアズ (IoSJ) について
TAKA KONDO
本スライドは、当初、支援している/今後、支援する起業家向けにベンチャー・ファンディングに関する基礎知識の共有を目的に執筆をはじめた.一方、帰国後、様々な起業家と出会い、話をする機会があった.一様に感じたのは、彼らがVCから資金調達するタイプのスタートアップ(venture-backed startups)に必要な知識・情報を得る機会が少ないということだ.そこで、本スライドも公開することにした.正直、財務は専門外なので、他の著作と違って躊躇したが、知識の共有こそが強いエコシステムの要だという思いもあり、稚拙ながら公開させて頂く. 第1章では、創業からExitまでのファンディングの大まかな流れを説明し、続く第2章では、数値を使って会社の所有権や価値の変化をシミュレーションした. 第3章では、ベンチャーキャピタル生態学というタイトルでVCのレベニューモデルと分類について紹介した.VCは顧客、社員と並び、重要なステークホルダーだ.VCのことを知らずにファンディングに臨むのはナンセンスだ.また、オープンイノベーションに取り組んでいる大企業にとっても、VCとの協業を考えるならば、VCのレベニューモデルや分類は知っておくべきだろう. 第4章は、BootstrapとVenture-backedというファンディングの違いが、経営方針やマーケティングに大きな違いを生み出すことを説明した.日本政府などは世界を席巻するベンチャー企業創生を掲げているが、そのためには、Venture-backedの特徴をよく理解して、育成や評価方法を構築すべきだろう.
ベンチャー・ファンディング概説
ベンチャー・ファンディング概説
TAKA KONDO
介護保険制度の生い立ちから、現在までの流れをざっくり記載。 AIやIoT等へ至る技術の動向を重ね合わせ、今後、この領域がイノベーション発症の市場になるという予測を示す. 介護ビジネスに関係ない方にも、気軽に読んで頂ければと思います。
技術と社会が交わる時 〜介護保険制度の遷移と技術の進化〜
技術と社会が交わる時 〜介護保険制度の遷移と技術の進化〜
TAKA KONDO
本スライドでは、世界初のベンチャー・キャピタル、ARDCから、現在、最も成功しているアクセラレータのY Combinatorまで、ベンチャー投資の変遷を軸に、シリコンバレーの歴史を専門用語を避けながら紹介することを試みた。 シリコンバレーが誕生する1960年前後、当地はプラムやナッツなどの果実園が広がる農業地帯であり、スタンフォードは地方の二流大学だった。それが、30年後、ボストン(Route 128)を凌ぎ、世界のテクノロジー・センターへ登りつめたのは何故か? シリコンバレーの凄さを認めつつも、いたずらに礼賛はしないスタンスで書き綴る。 著者自身のベンチャー投資との関わりは、インターネットバブルが弾ける直前からだから、随分、昔にさかのぼる。今考えると、えらく時代を先取りしていたが、東京で「ビジネスをアクセラレートする」というコンセプトのVC/インキュベータで活動していた。最初は投資側、その後、ビジネスを立ち上げる側で。 いわゆるコーポレートVCの位置付けで、米国、日本、アジアのスタートアップへの投資・育成をやりながら、投資先とのコラボを推進する、それがベンチャー投資との”馴れ初め”だった。その後、投資したシリコンバレー企業との協業開始と共に、舞台をシリコンバレーに移し、当地のVCに散々振り回されたが、それに関しては、エッセイ『シリコンバレーVC、あるスタートアップの死(http://frombayarea.com/2017/07/01/silicon-valley-vc/)』にまとめたので、御一読頂ければと(当時は散々振り回されたが、その後、大手企業のオープンイノベーションのプロジェクトに加わると、以降は、Top Tierを含むシリコンバレーVCと投資案件の精査などで”仲良く”取り組んだが) シリコンバレーと付き合い始めてから気がつくと15年の歳月が経ちましたが、本スライドに登場する話は、この期間にイベント等で様々な人々から聞いた話をつなぎ合わせ、調べ直し、必要に応じて追加して編集したものです。投資関連、新事業、あるいは、地域振興に従事されている方に、何かの参考になれば、あるいは、単純に愉しんで頂ければ幸いです。
シリコンバレーとベンチャー投資の歴史
シリコンバレーとベンチャー投資の歴史
TAKA KONDO
タイトルは、セオドア・レビット教授の名著で、当時の経営者の近視眼的な視野に警鐘を鳴らした論文、 “Marketing Myopia” から流用. 猫も杓子もイノベーションを語る昨今だが、マーケティングと同様、イノベーションもまた人によって解釈が異なる用語だ。マーケティングという用語と違い、シュンペーターという一人の経済学者が生み出した用語であるにも関わらず、時の流れとともにその解釈は移り変わる。新しい解釈が時代に適応して概念を発展させたのであれば進化と呼べるが、予算獲得や社内政治のため、あるいは、知識の欠落等によって、歪曲し近視眼的になってしまった解釈ならば、かえってイノベーションを阻害してしまう。 本シリーズでは、社会や産業界、医学界などを一変するほどのインパクトを持ち、一定期間、莫大な富を独占的にもたらす、そういった本来の経済学的な概念のイノベーションに立ち返り、その核となる要素を事例を挙げつつ論じる。 第2編では、ベクトルシェイム氏のイノベーションのタイミングを中心に論ずる。
Innovation Myopia ~ 第2編 ~
Innovation Myopia ~ 第2編 ~
TAKA KONDO
"Empathy is at the heart of design", - - - how to get it?
"Empathy is at the heart of design", - - - how to get it?
TAKA KONDO
What's the most important thing to enjoy results from Open Innovation?
What's the most important thing to enjoy results from Open Innovation?
TAKA KONDO
A thought on "Review" - Why people do review?
A thought on "Review" - Why people do review?
TAKA KONDO
Quotes about market research
Quotes about market research
TAKA KONDO
Market Research Failed
Market Research Failed
TAKA KONDO
本スライドは、東工大と東京理科大の大学院でお話した時の資料です。ビデオのリンクが多数あるので、www.frombayarea.comからご覧下さい。
Some messages from silicon valley
Some messages from silicon valley
TAKA KONDO
Market research doesn't work?
Market research doesn't work?
TAKA KONDO
In many places, people have been trying to build their own “Silicon Valley”. But none of them were successful as long as I know. Look at the world from a different perspective, there should be better examples. It might be old but new style. This slide shows my thoughts on starting a business outside USA.
Does silicon valley style work in your place?
Does silicon valley style work in your place?
TAKA KONDO
CSV(Creating Shared Value)の解説。本資料は大学院での講義用資料、よって、本資料中での文字/説明文が少なく、分かりにくいかもしれません。
About CSV(japanese)
About CSV(japanese)
TAKA KONDO
Many companies conduct product management without product planning. They copy a product which is originally designed by other companies, and modify it. They strive to survey technology/market trends and roadmaps from leading companies/giant research firms. And they enhance the variety of functions and/or the numbers to make their spec table better. They love to swim in the ‘red ocean’. Apple is one of the companies which is carrying out product planning as well as product management. It often enters the market very late, but re-creates the market itself. Apple strives to understand what the user-experiences the customer looks for, values, and needs, and re-invents the product category to make customers’ lifestyle better. Apple loves to make her heart sing with her product.
"Why Apple can create blockbusters?" ~ Re-think: Product Planning
"Why Apple can create blockbusters?" ~ Re-think: Product Planning
TAKA KONDO
Innovate Old Company - Part I
Innovate Old Company - Part I
TAKA KONDO
This slide describe about "vision" from functionality point of view, that is, what can vision work, how does it work, etc. Sorry, current version is written in Japanese.
Does vision statement work? 1.1: 「ビジョンのない上司にビジョンを抱かせる時に」
Does vision statement work? 1.1: 「ビジョンのない上司にビジョンを抱かせる時に」
TAKA KONDO
More from TAKA KONDO
(17)
一般財団法人アイオーシニアズ (IoSJ) について
一般財団法人アイオーシニアズ (IoSJ) について
ベンチャー・ファンディング概説
ベンチャー・ファンディング概説
技術と社会が交わる時 〜介護保険制度の遷移と技術の進化〜
技術と社会が交わる時 〜介護保険制度の遷移と技術の進化〜
シリコンバレーとベンチャー投資の歴史
シリコンバレーとベンチャー投資の歴史
Innovation Myopia ~ 第2編 ~
Innovation Myopia ~ 第2編 ~
"Empathy is at the heart of design", - - - how to get it?
"Empathy is at the heart of design", - - - how to get it?
What's the most important thing to enjoy results from Open Innovation?
What's the most important thing to enjoy results from Open Innovation?
A thought on "Review" - Why people do review?
A thought on "Review" - Why people do review?
Quotes about market research
Quotes about market research
Market Research Failed
Market Research Failed
Some messages from silicon valley
Some messages from silicon valley
Market research doesn't work?
Market research doesn't work?
Does silicon valley style work in your place?
Does silicon valley style work in your place?
About CSV(japanese)
About CSV(japanese)
"Why Apple can create blockbusters?" ~ Re-think: Product Planning
"Why Apple can create blockbusters?" ~ Re-think: Product Planning
Innovate Old Company - Part I
Innovate Old Company - Part I
Does vision statement work? 1.1: 「ビジョンのない上司にビジョンを抱かせる時に」
Does vision statement work? 1.1: 「ビジョンのない上司にビジョンを抱かせる時に」
Recently uploaded
株式会社フライク 会社紹介資料
COMPANY PROFILE - 5分でわかるフライク - 【株式会社フライク会社紹介資料】
COMPANY PROFILE - 5分でわかるフライク - 【株式会社フライク会社紹介資料】
Flyke1
motto
motto whitepaper 20240514forsaleshub.pdf
motto whitepaper 20240514forsaleshub.pdf
harukatakiguchi
ふりかえりの簡易版のフレームワークを作りました。
ふりかえりを1枚で実施できる新フレームワーク(アジャイルレトロスペクティブズ2)
ふりかえりを1枚で実施できる新フレームワーク(アジャイルレトロスペクティブズ2)
Keisuke Tameyasu
company profile
company profile.pdf
company profile.pdf
keiibayashi
セルフケア研修で使えるカードゲーム『攻略!きみのストレスを発見せよ!: ゲームで身につくストレスマネジメント』の説明資料です。
セルフケア研修で使えるカードゲーム『攻略!きみのストレスを発見せよ!: ゲームで身につくストレスマネジメント』
セルフケア研修で使えるカードゲーム『攻略!きみのストレスを発見せよ!: ゲームで身につくストレスマネジメント』
Jun Chiba
FY2023_4Q_presentation
Broadmedia Corporation. 240510fy2023_4q
Broadmedia Corporation. 240510fy2023_4q
bm_pr
Release 2024 Spring
intra-mart Accel series 2024 Spring updates
intra-mart Accel series 2024 Spring updates
NTTDATA INTRAMART
aioの保守プランのサンプルです。
共有用_aio基本保守プラン_WordPressサイト_20240509.pdf
共有用_aio基本保守プラン_WordPressサイト_20240509.pdf
kikuchi5
詳細は以下のnoteリンクをご覧ください。 https://note.com/poco_c/n/n2fccb8c5cd21
日本上場SaaS企業データを使った経験曲線の分析|売上成長によるコストダウン戦略
日本上場SaaS企業データを使った経験曲線の分析|売上成長によるコストダウン戦略
poco-c
Recently uploaded
(9)
COMPANY PROFILE - 5分でわかるフライク - 【株式会社フライク会社紹介資料】
COMPANY PROFILE - 5分でわかるフライク - 【株式会社フライク会社紹介資料】
motto whitepaper 20240514forsaleshub.pdf
motto whitepaper 20240514forsaleshub.pdf
ふりかえりを1枚で実施できる新フレームワーク(アジャイルレトロスペクティブズ2)
ふりかえりを1枚で実施できる新フレームワーク(アジャイルレトロスペクティブズ2)
company profile.pdf
company profile.pdf
セルフケア研修で使えるカードゲーム『攻略!きみのストレスを発見せよ!: ゲームで身につくストレスマネジメント』
セルフケア研修で使えるカードゲーム『攻略!きみのストレスを発見せよ!: ゲームで身につくストレスマネジメント』
Broadmedia Corporation. 240510fy2023_4q
Broadmedia Corporation. 240510fy2023_4q
intra-mart Accel series 2024 Spring updates
intra-mart Accel series 2024 Spring updates
共有用_aio基本保守プラン_WordPressサイト_20240509.pdf
共有用_aio基本保守プラン_WordPressサイト_20240509.pdf
日本上場SaaS企業データを使った経験曲線の分析|売上成長によるコストダウン戦略
日本上場SaaS企業データを使った経験曲線の分析|売上成長によるコストダウン戦略
Innovation Myopia : [付録] デジタルカメラの歴史とタイミング
1.
付録:デジタルカメラの歴史とタイミング ちかふじりゅうちかふじりゅう Innovation Myopia
2.
デジタルカメラの歴史とタイミング
3.
世界初のデジタルカメラは1975年にKODAKが 開発したが、商品化はされなかった.画像を デジタルで活用する環境もニーズもなかった. (*) 世界初のデジカメと開発したDr. Steve Sasson (www.kodak.comより) 1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年 2015年 1975年 世界初のデジカメ開発(試作のみ)
4.
80年代に入り、画像圧縮方式JPEGの標準化作業 が始まり、また、LSI LogicやZoran、C-Cubeな どのシリコンバレー・スタートアップが映像処 理用LSIを開発、デジカメの心臓部が商用的に 利用可能となった.しかし、 1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年 2015年 1975年 世界初のデジカメ開発(試作のみ) Zoran Corporation (1983) C-Cube
Microsystems (1988) LSI Logic (1981) 圧縮方式 JPEGの標準化作業開始 (1986)
5.
1975年 世界初のデジカメ開発(試作のみ) 1980年 1985年 1990年 デジカメの商品化(業務用途) 1995年 2000年 2005年 2010年 2015年 (*) オリンパスが1993年に市場投入したデジカメ.わずか38万画 素で本体価格が19万8千円、メモリーは2MBで4万3千円もした. 海上保安庁など特殊な業務用途だった.ちなみに、これでも当時 は破格の低価格だった. 1990年前後に各社デジカメを商品化したが、 パソコン市場も小さく、メモリーの価格は凄 まじく高く、当時、それは特殊な業務市場向 けの製品だった.
6.
1975年 1980年 1985年 1990年 デジカメの商品化(業務用途) 1995年 2000年 2005年 2010年 2015年 Apple QuickTake 100 Photo
courtesy of Jaquan, wikipedia 世界初のコンシューマ・デジカメは1994年に発 売されたAppleのQuikeTake100だ(*).しかし、 さっぱり売れなかった. Apple QuickTake100 (1994) 世界初の民生用デジカメ (*) 実際の開発・製造は富士フィルム.なお、富士フィルムは1989 年に同社がリリースしたDS-Xが世界初のコンシューマデジカメと主 張しているが、試験販売でさらに価格が130万円もしたので、対象か ら除外した.また、Dycam/Logitechが1991年に英国で500ポンドで販 売した製品は、モノクロ且つ10万画素にも満たない低解像度だった ので、これも対象から除外した.
7.
1975年 1980年 1985年 1990年 デジカメの商品化(業務用途) 1995年 2000年 2005年 2010年 2015年 (*) Photo courtesy
of Noische, wikipedia ところが、翌1995年にカシオが市場投入した QV-10はヒットする. Apple QuickTake100 (1994) CASIO QV-10 最初に成功したデジカメ CASIO QV-10 (1995)
8.
1975年 1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年 2015年 QuickTake100との機能的な大きな違いは液晶 ファインダーの有無だが、そのコストがこの 時期大きく下がったのが要因の一つだ. CASIO QV-10 (1995) 小型液晶パネルの低価格化が進む
9.
1975年 1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年 2015年 しかし、何と言っても、Windows95の登場で パソコンが一般家庭、オフィスに広く普及し たことが最大の要因だろう. CASIO QV-10 (1995)
10.
1975年 1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年 2015年 1997年にオリンパスは世界初のメガピクセル・ デジカメ(*)、CAMEDIA C-1400を市場投入する. OLYMPUS CAMEDIA
C-1400 (1997) (+) Photo courtesy of Ra Boe, wikipedia OLYMPUS CAMEDIA C-1400 (*) 画素数が100万以上のデジカメを指す.
11.
メガピクセルには意味がある.理論上130万画素 あれば高精細プリンタで6×4インチ(*)の紙に 印刷すると、視力1.5の人が50センチ離れて見た 時にフィルムカメラと解像度の観点から区別が つかなくなる、という論理だ. (*) フィルム写真をプリントする時に最も一般的だったサイズ.
12.
1975年 1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年 2015年 「写真画質」という言葉も使われたが、デジカメ がフィルムカメラ市場を奪いにくる狼煙だった. 以後、デジカメはフィルムカメラの市場を蝕みつ つ、画素数競争の時代に入るが、 (*) Photo courtesy
of Ra Boe, wikipedia OLYMPUS CAMEDIA C-1400 画素数競争の時代
13.
1975年 1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年 2015年 この背景の一つに高精細インクジェット・ プリンタの普及がもちろんある. が、無視できないのは、 (*) Photo courtesy
of Leo13, wikipedia 大ヒット製品のエプソン カラリオ PM-700C (1996年末) 高精細インクジェットプリンタの普及 画素数競争の時代
14.
1975年 1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年 2015年 1980年代後半に登場したレンズ付きフィルムの 普及によって、「写真」を楽しむ文化が根付い ていたことだ(*). (+) Photo courtesy
of Corpse Reviver, wikipedia 富士フィルムのレンズ付きフィルム「写ルンです」 レンズ付きカメラによって写真を 楽しむ文化が根付く. 画素数競争の時代 (*)レンズ付きフィルムは富士フィルムの発明ではない.コダックが 1888年に”You Press the Button, We Do the Rest”のコピーで大ヒットし たビジネスモデルがその原型だ.この製品は、その後、当時の市場 では自分でフィルム交換できるニーズが高まり、消滅した。
15.
1975年 1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年 2015年 2000年頃、某大手調査会社はデジカメ総出荷 台数は年4千万台まで成長する、と予測した が、この数値は過去のフィルムカメラ市場(*) のピーク値からの類推、というか、そのまま だった(実にいい加減である). 「デジカメ市場は、将来、出荷台数 ベースで年4千万台まで成長する!」 (*) レンズ付きフィルムは含まれない.
16.
1975年 1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年 2015年 実際には、レンズ付きフィルムで啓蒙された 潜在顧客は、予測値よりも断然多かった. 「デジカメ市場は、将来、出荷台数 ベースで年4千万台まで成長する!」 + レンズ付きフィルムの啓蒙活動
17.
予測値は、わずか数年で見直され、6千万台、 8千万台と立て続けに修正され、結局、2010年 の実績値では1億2千万台を超えた(*). (*) CIPA(一般社団法人カメラ映像機器工業会)の資料より 当初のピーク予測 (*) 実際には、携帯電話、特にスマホは、カメラとして立派に活躍 しており、それを考えると、デジカメの市場規模は2015年に14億 台を突破している.市場調査会社の予測の30倍以上の規模でいま だ成長している.
18.
1975年 1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年 2015年 ちなみに、レンズ付きフィルム市場のピークは デジカメ黎明期の1999年であったが、 レンズ付きフィルム市場のピーク(1999)
19.
1975年 1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年 2015年 この巨大市場は、そのわずか数年後に崩壊する. レンズ付きフィルム市場のピーク (1999) コダック、1万5千人解雇(2004) コダック、連邦倒産法第11章申請(2012) 富士フィルム、1万人リストラ(2005) コニカ、フィルム事業から撤退(2006) コニカ、ミノルタと合併(2003) アグファ、破産申請(2005)
20.
1975年 1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年 2015年 2000年代前半は、ブロードバンドの浸透、メー ルやブログ、画像共有サイトの普及もデジカメ 市場の伸びを後押ししたが、実はカメラフォン の普及もデジカメ市場拡大に貢献した. ブロードバンド接続の普及 ブログの普及、画像共有サイトの普及
21.
1975年 1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年 2015年 シャープが2000年末にJ-Phone(現ソフトバンク) 向けに世界初のカメラフォン、J-SH04をリリー スした時、市場の反応は小さく、カメラメーカー は、ひとまず胸をなでおろした. (*) Photo courtesy
of Morio, wikipedia シャープ J-SH04 (2000年11月)
22.
1975年 1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年 2015年 しかし、その半年後、J-Phoneは「そこまでや るかよ」というぐらい徹底的なキャンペーンを 開始、市場を啓蒙しまくり、
23.
1975年 1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年 2015年 その影響は世界中の携帯関連の企業にも波及、 わずか1、2年でカメラは携帯電話の基本機能 になり、カメラメーカーは戦々恐々となった. カメラが携帯電話の基本機能へ
24.
ところが、恐れとは逆にデジカメの出荷台数は カメラフォンに食われるどころか続伸した. (*) CIPA(一般社団法人カメラ映像機器工業会)の資料より
25.
1975年 1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年 2015年 カメラフォンを通してデジタル画像の楽しさを 知ったユーザーがより良い画質を求めてデジカ メを購入したからであり、さらに、ソーシャル メディアの普及がそれを後押したからである. カメラフォンがデジカメの「啓蒙活動」へ ソーシャルメディアの普及
26.
しかし、2007年のiPhone登場を待たずとも、 そのままでは、いずれ市場は携帯電話に蹂躙 されるのは明らかだった.
27.
1975年 1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年 2015年 業界全体としては移行準備のための「棚ぼた」 期間(*)は短くなかった.しかし、 カメラフォンがデジカメ売上を押し上げた 「棚ぼた」期間 (*) メーカーが乱立、業界4位以下は薄利多売で既に苦境だったが.
28.
歴史は繰り返す.こんな短い期間でも.
29.
1999年にピークを迎えたフィルム産業が、 デジカメの台頭で、そのわずか数年後に壊滅 状態になったように、デジカメ業界も2010年 のピーク後、スマホの台頭で惨憺たる状態に 陥り、現在に至る. (*) CIPA(一般社団法人カメラ映像機器工業会)の資料より ピーク 『終わりの始まり』 遅くとも、この時点で市場崩壊は予測できた.
30.
以上、現在までのデジカメ市場を簡単に振り 返った.お気付きのようにデジカメの成功も 極めてタイミングに依存している.
31.
カシオのQV-10成功は、液晶パネル価格の急低 下やWindows95登場によるパソコンユーザーが 急増したタイミングであり、
32.
メガピクセル・デジカメ成功は、レンズ付きフィ ルムによる啓蒙(*)で多くの消費者が写真を身近 に楽しむようになり、さらに高精細インクジェッ ト・プリンターが普及したタイミングだった. (*) この啓蒙活動を牽引した富士フィルムが、その後、フィルム 市場の崩壊で大リストラを余儀なくされたのは皮肉だが.
33.
2000年代前半は、ブロードバンドの普及とメー ルやホームページ、ブログ、オンライン・プリ ンティング(*)の普及がデジカメ市場を拡大し、 (*) 主に欧米市場.
34.
2000年代半ばから後半にかけてはカメラフォン とソーシャルメディア、画像共有サイトが消費 者にデジカメによる新しいデジタル・ライフを 啓蒙した.
35.
2011年以降も顧客視点ではデジカメ市場が縮小 した訳ではない.顧客視点ではスマホやフュー チャーフォンも立派なデジカメだ.市場縮小は 旧来のデジカメ業界の視点だ. (百万台) (http://www.statista.com/ とCIPAのデータを参考に作成)
36.
実際、新興のカメラメーカー(*)のGoProは、 この期間、売上を大きく伸ばしている. (百億円) デジカメ業界の出荷金額推移 (百万ドル) GoProの売上遷移 (GoPro社アニュアルレポートより) CIPA(一般社団法人カメラ映像機器工業会)の資料より (*) 「GoProはビデオカメラであり、デジカメとは別に論じるべき」 と主張される方は、是非、セオドア・レビット教授の名著、 ”Marketing
Myopia”を一読されることを勧める.下記、解説: http://www.frombayarea.com/post/117893051191/marketing-myopia
37.
GoProが伸び始めた2010年前後は、Burtonや Quiksilverなどのスノボやサーフィン、いわゆる エクストリーム・スポーツのブランド各社がソー シャルメディア・マーケティングを本格化した タイミングであり、 GoProの”Virtuous Cycle”モデル (同社投資家向け資料より)
38.
3D-Printer等の普及でカスタム・マウントを容 易に作れるようになり、さらにはドローンの 普及がGoProと相乗するタイミングであり、 (*) Photo courtesy
of Kyle Martin Tech "GoPro Tips and Tricks", YouTube (*) Photo courtesy of Don McCullough, wikimedia commons
39.
何より、Selfie(自撮り)してシェアすることに 人々が羞恥心を感じなくなったタイミングだった.
40.
技術は優れていたのにタイミングが悪くて失敗 したビジネスには枚挙にいとまがないが、
41.
天才技術者 渡辺誠一郎氏がシリコンバレーで 立ち上げたデジカメ向けASSP(*)のNuCORE Technologyもその一つだろう. (*) CCD/CMOSセンサーで取得した映像信号は、そのままでは画像 にならない.補間やノイズ除去、各種画像処理を施し圧縮して標 準ファイル形式にしてはじめて画像となる.同社のASSP (Application-Specific Standard
Product)は、これら一連の処理を施す LSIであり、デジカメの心臓部にあたる.
42.
同社製品は、センサーからの信号をアナログの 段階で積極的に処理することで高速且つ高品質 の画像を得られるのが特徴だった.2000年代前 半、デジカメメーカー各社は、価格は少々高かっ たが、実は同社製品を高く評価していた.
43.
しかし、ファウンドリー・サービスやFPGA(*1)の 普及でファブレススタイル(*2)が電機メーカー以 外でも定着、2000年頃にはカメラ・メーカーで も大規模なLSIを独自に設計、開発、製造が可能 になった. (*1) Field Programmable
Gate Array: 書き換えられる専用回路.書き 換えられるので、量産する前に何度でも試行錯誤ができる.結果、 LSI設計をそれ以前に比べて格段に容易にした. (*2) Fabless manufacturing: Fabとは工場のことであり、Fablessとは 工場設備を持たないビジネスのスタイル.一方、台湾のTSMCや UMCなどはFabless企業向けに製造サービスを提供するファウンド リーと呼ばれる.かつては東芝や松下、エプソンも半導体ファウ ンドリー・サービスを手掛けていた. (+) Fablessモデル確立への貢献で「Fablessの父」とも呼ばれた著名 投資家のゴードン・キャンベル氏は、NuCOREの会長も兼任され ていた.Fablessが確立した故にNuCOREのビジネスが可能になっ た訳だが、同時に顧客であるカメラメーカーまでもが、LSIの自主 開発に凝ってしまったのは、何と言おうか.
44.
LSI設計に大きな部署まで組織してしまった各 社は、社内政治的にも(!?)心臓部たるLSI開発 は自社開発(*)せねばならぬ、という強迫観念 にも似た思い込みがあった. (*) ローエンド製品へは各社OEMを使った.2000年台前半、富士 通のコストパフォーマンスの良いASSPを使った三洋のOEMデジ カメが、オリンパスやニコンなどのローエンド機種で採用、一時、 カメラの中身の出荷台数シェアでは三洋のシェアが1位だった.
45.
結果、当時としては破格の8千万ドル以上の 投資と顧客の関心を引き付けたにも関わらず、 大きな商談は成立せず.VCから送り込まれた CEOはコスト優先に焦り、特徴であったアナ ログ処理を捨てるなど経営が迷走した後、
46.
出資額の半分にも満たない額で台湾のMedia Tek に買収された.2007年、デジカメ業界が「棚ぼ た」成長を続けている時期だった.
47.
「たられば」になるが、もし、NuCORE設立が あと1年早い1996年であれば、違う結果になっ たであろう.
48.
1997年、オリンパスが他社に先駆けてメガピク セルを市場投入し、2000年代初めまでデジカメ 業界をリードできたのは何故か?
49.
それは、富士フィルム、コダック、キャノン、 ミノルタ、ニコンの各社がフィルムの新規格、 APS(*)を何とかまとめ上げ、1996年にようやく 製品化にまで漕ぎ着けた翌年だったからだ. 富士フィルムのAPS製品 フィルムに磁気記録面があり、撮影日時、プリントサイズ・ 枚数指定、コメントなどを記録できる. (*) Advanced Photo
System
50.
ようやくAPSに投じた資金を回収できると意気 込んでいた矢先、まさに絶妙のタイミングで APSフィルム市場を脅かすメガピクセルが登場 した.APS陣営には招かれざる客だが、オリン パスはAPS規格では蚊帳の外にされていた. (*) この時期、市場をリードしていたもう一社はソニーであり、 やはり、APS陣営には属していなかった.
51.
このタイミングであれば、体制の整っていない カメラメーカーをNuCOREの顧客にできた可能 性は十分あった.そして顧客の耳元で「デジカ メの心臓部は映像センサー、脇役のLSIは我々 に任せて」と誘導することもできたであろう.
52.
タイミングの妙で数奇な運命を辿った企業もある. Googleの一部門となったAndroid, Inc.は、元々は デジカメ用のOSを開発していた.2004~2005年、 同社は身売りを含めてデジカメ大手各社に売り 込みを掛けていた.
53.
だが、デジカメ業界でOSが注目されるように なるのはiPhoneが登場し、キャノンが独自OS のDRYOSを発表した2007年以降だ.
54.
もし、同社が売り込みをかけていた時期とデ ジカメメーカーがOSに注目し始めた時期が重 なっていたら、Androidは地味なOSで終わって いたかもしれない.
55.
2004年、Appleは秘密裏にiPhone開発を始めるが、 この動きをキャッチしたであろう(*)Googleは翌年 Android社を買収、同社の命運が大きく変わった. これもまたタイミングの妙であろう. (*) 秘密でも千人もの技術者、それも携帯開発経験者の採用活動は、 Appleで何が進んでいるのかバレバレであり、且つ、GoogleとApple は社員の引き抜き防止の裏協定を結んだくらい社員の往来があり、 キャッチしてなかったと言う方が不自然だろう.
56.
「タイミングが全てだ」 ー アンドレアス・ベクトルシェイム
57.
デジカメにおいても、それは極めてコストの 問題だ.
58.
液晶パネルやイメージセンサー、LSIなど技術 の実装にかかるコストは、製品の市場投入の タイミングに大きく影響する.
59.
デジカメの価値を高めるパソコンやプリンタ、 ブロードバンド、ソーシャル・メディアなどの 周辺機器・サービスの存在の有無も、デジカメ のコスト・パフォーマンスに大きく影響する.
60.
そして、顧客に写真やデジタル画像の楽しみ方 を啓蒙する活動は、本来、途方もないコストが 掛かったはずだ.
61.
デジカメの歴史を振り返えると、メーカー側が 意図したかどうか別として、正しいタイミング で投入された製品が成功した.
62.
おしまい 付録編:
63.
frombayarea.com
Download now