SlideShare a Scribd company logo
1 of 298
最新のITトレンドとビジネス戦略
ビジネス戦略編
2021年1月版
ご案内
2
知識の定着は、ネットを眺め、資料を読むだけでは不十分です。実際に第三者
を相手に自分の言葉で説明してみるのが最も効果的です。
また、本プレゼンテーションは、ロイヤリティ・フリーです。ご自身の資料と
して、加工編集して頂いても構いません。
知識の確かな定着と仕事の生産性向上のために、ご活用下さい。
ネットコマース株式会社
斎藤昌義
http://libra.netcommerce.co.jp/
最新のアップデートは、「ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA」にて随時更新しております。
デジタル化によって生みだされる2つのビジネス領域
デジタル化できることは
全てデジル化される
デジタルの渦
Digital Vortex
デジタル化できないことの
価値が高まる
デジタル化
領域の拡大
体験/感性
価値の提供
ビジネス発展のサイクル/デジタル化領域の拡大
デジタルの渦
Digital Vortex
コスト・バリュー
 無料/超低価格
 購入者集約
 価格透明性
 リバース・オークション
 従量課金制(サブスクリプション)
エクスペリエンス・バリュー
 カストマー・エンパワーメント
 カストマイズ
 即時的な満足感
 摩擦軽減
 自動化
プラットフォーム・バリュー
 エコシステム
 クラウド・ソーシング
 コミュニティ
 デジタル・マーケットプレイス
 データ・オーケストレーター
デジタル化
領域の拡大
体験/感性
価値の提供
ビジネス発展のサイクル/体験・感性価値の提供
デジタルの渦
Digital Vortex
ビジネスの主役が
モノからサービスへシフト
デジタル化
領域の拡大
体験/感性
価値の提供
平安保険のデジタル活用
快速問診
オンライン(チャット)で医師と直接
問診できる機能。病院に行くべきか、
行くならばどの診療科に行けばいいの
かを尋ねることができる。
探医生
クチコミの評価を見ながら、医師を選
び受診を予約できる機能。
閃電購薬
処方薬のオンライン販売の機能。
健康商城
サプリや処方不要の漢方薬のオンライ
ン販売の機能。
健康頭條
健康に関する様々な情報を確認できる
機能。
行動データ、アクセ
ス履歴などの健康や
医療についてのタイ
ムリーな個人データ
データ
 いまの状況
 適切な保険商品
活動支援
状況に応じたタイムリーな応対・的確な保険商品の提案
感動・信頼・ファン
ハイタッチ(1対1:丁寧な顧客個別の対応)
デジタルタッチ(1対多:効率よく顧客の裾野を拡大)
圧倒的な利便性
的確なタイミング
顧客に関する情報
「平安好医生」からの学び
便利・お得・楽ちんで、顧
客とのタッチ・ポイントを
効率よく大量に増やす。
デジタルと人間の最適なバランスと組合せが、事業を拡大することに大きく貢献
ひとり一人の顧客に丁寧に接
して感動・信頼・ファンを作
る。
 顧客の困っていること、関心ごとを的確に捉え、まずはそれを解決することに注力し、
アプリを介して、顧客との接点を劇的に増やすことに成功した。
 年齢や性別、家族構成などの静的な属性データだけではなく、その時々の状況を動的
な行動データとして捉え、タイミングを逸することなく、いまの最適を顧客に提供し
て、顧客の体験価値を高めることで、ファンを増やすことに成功した。
 顧客に関わる活きたデータを活用して、顧客ごとに最適化された保険商品を選択し、
論理的な裏付けに基づく説得力のある提案により、成約率を高めることに成功した。
デジタル技術を前提にした新しい保険ビジネスの登場
香港・ブル(blue)
英国・Avivaと中国・大手IT企業テンセント(騰訊)が設立した企業で、Avivaの保険ノウハウとテンセン
トの持つ消費者についての膨大なデータを活用し、あらゆる契約手続きをウェブやモバイルアプリで実現
しています。
契約のために顧客が入力を求められるのは、生年月日などの最低限の基本項目と希望する保険プラン、告
知に関する情報など合計18項目のみで、入力は5分程度で完了、24時間いつでも手続きが可能など、顧客
の利便性を劇的に向上させています。
ドイツ・アリアンツ(Allianz)
スマートホーム向けのサービスで、保険とは異なる業種の企業と連係し、火事や漏水などの発生時に、同
社が警備会社や修理業者を保険加入者の家へ直接派遣するなど、アフターケア分野でのトータルサービス
を実現しています。
英国・シトラ(Cytora)
SNSやニュース、建築情報をはじめとする外部・内部データを使い、顧客企業の損害リスク・プロファイ
ルを保険会社へ提供しています。保険会社は、損害率の改善やコスト削減を実現するとともに、顧客主導
型リスク対応サービスの実現を支えています。
イタリア・ネオシュランス(Neosurance)
バーチャル保険代理店で、わずか10秒で手続き完結できるオーダーメイド型の保険を提供しています。例
えば車上荒らしの多い地域に出かけた顧客向けに、駐車する数時間だけの保険を提案するといったサービ
スを提供しています。
事例から戦略を読み解く
常識の変化
デジタル技術の発展
潜在的な課題やニーズ
が顕在化する
対応できない/遅い競合企業
の排除・撤退を促す
圧倒的なビジネス・スピードで
既存の顧客やポジションを守る
守りの戦略
新たなビジネス・モデル
が実現可能になる
早期のノウハウ蓄積と
顧客の囲い込み
新らしい競争ルールを持ち込み
新規顧客や競争優位を創出する
攻めの戦略
Withコロナ時代のITビジネス環境の変化
不確実性の増大
Before コロナ
不確実性の常態化
With コロナ
コロナ禍
ITへの期待・役割
IT利用形態・運用方法
働き方・リテラシー
起こりうる変化 求められる対応
 意志決定の迅速化のためのデータ活用ニーズの増大
 収益に直結するシステム開発の拡大
 働き方変革に対応するため環境整備投資の増加
 クラウド・ネイティブへの移行
 ゼロトラスト・ネットワークへの移行
 運用の自動化・省力化上の拡大
 雇用形態のメンバーシップ型からジョブ型への移行
 自律した個人・チームと会社との信頼関係を前提
 リモートワーク・ペーパーレスへの対応
成果をコミットし、どこに居ても高い目標を達成できる人材への期待
社員の個人事業主化・会社を跨ぐジョブローテーションの増加・ニューノーマルに対応できない企業からの人材流出など
 業務のデジタル化とERPの次世代化・ペーパーレス化
 内製化(アジャイル・DevOps・ローコード開発など)
 デジタル・ワークプレイスの整備と物理オフィスの削減
 オンプレも含めたクラウド・ネイティブ環境の整備
 ゼロトラスト・ネットワークを前提にした環境整備
 SaaS/FaaS/PaaSの適用拡大と構築運用負担の削減
 ミッション・ステートメントの明確化と企業との契約
 心理的安全性・情報の徹底したオープン化と共有
 在宅ワーク・リモートワークのための手当や投資
Withコロナ時代のITビジネス環境の変化(〜3年)
不確実性の増大
Before コロナ
不確実性の常態化
With コロナ
実行環境 付加価値を生みださないインフラから
アプリケーション・ロジックへ
IaaS
仮想化
PaaS
サーバーレス
コンテナ
ネットワーク 用途に応じたネットワークから
あらゆるネットワークが5Gへ
専用線
IP-VPN
4G/LTE
など
5G(キャリア)
ローカル5G
セキュリティ 後付けのセキュリティから
アーキテクチャーとしての
セキュリティへ
社外NW
社内NW
FW 社内NWクラウド境界防衛型
ゼロトラスト
階層構造
アーキテクチャ 安定性×高品質から
柔軟性×俊敏性へ
マイクロ
サービス
開発・運用 予測と計画に対応することから
現場にニーズに即応することへアジャイル+DevOps
時間・日・週/成果連動
ウオーターフォール+運用・保守
半年〜数年/工数積算
開発 運用
保守
顧客 業務の生産性やコスト削減への対応から
事業の差別化や競争力の強化へ情報システム部門 事業部門・経営者
工数提供の対価 価値実現の対価
売上=人数×単金の最大化 利益=利益率×回転数の最大化 人数を増やす
 コストをおさえる
 できるだけ作る
 技術力を高める
 単金を上げる
 できるだけ作らない
コロナ禍
Withコロナ時代のITビジネス環境の変化(〜3年)
不確実性の増大 不確実性の常態化
実行環境 付加価値を生みださないインフラから
アプリケーション・ロジックへ
IaaS
仮想化
PaaS
サーバーレス
コンテナ
ネットワーク 用途に応じたネットワークから
あらゆるネットワークが5Gへ
専用線
IP-VPN
4G/LTE
など
5G(キャリア)
ローカル5G
セキュリティ 後付けのセキュリティから
アーキテクチャーとしての
セキュリティへ
社外NW
社内NW
FW 社内NWクラウド境界防衛型
ゼロトラスト
階層構造
アーキテクチャ 安定性×高品質から
柔軟性×俊敏性へ
マイクロ
サービス
開発・運用 予測と計画に対応することから
現場にニーズに即応することへアジャイル+DevOps
時間・日・週/成果連動
ウオーターフォール+運用・保守
半年〜数年/工数積算
開発 運用
保守
顧客 業務の生産性やコスト削減への対応から
事業の差別化や競争力の強化へ情報システム部門 事業部門・経営者
 ロケーション・フリー化
 サービス化
 ペパーレス化 など
工数提供の対価 価値実現の対価
売上=人数×単金の最大化 利益=利益率×回転数の最大化 人数を増やす
 コストをおさえる
 できるだけ作る
 技術力を高める
 単金を上げる
 できるだけ作らない
スピード
×
アジリティ
×
スケール
Withコロナ時代に求められるITベンター/Sierの能力
不確実性の増大 不確実性の常態化
実行環境 付加価値を生みださないインフラから
アプリケーション・ロジックへ
PaaS
サーバーレス
コンテナ
ネットワーク 用途に応じたネットワークから
あらゆるネットワークが5Gへ
5G(キャリア)
ローカル5G
セキュリティ 後付けのセキュリティから
アーキテクチャーとしての
セキュリティへ
社内NWクラウド
ゼロトラスト
アーキテクチャ 安定性×高品質から
柔軟性×俊敏性へ
マイクロ
サービス
開発・運用 予測と計画に対応することから
現場にニーズに即応することへアジャイル+DevOps
時間・日・週/成果連動
顧客 業務の生産性やコスト削減への対応から
事業の差別化や競争力の強化へ事業部門・経営者
 ロケーション・フリー化
 サービス化
 ペパーレス化 など
価値実現の対価
利益=利益率×回転数の最大化  技術力を高める
 単金を上げる
 できるだけ作らない
業務や経営、事業戦略と
IT/デジタルの一体化
インフラの再定義
事業への戦略的活用
場所やデバイスを制限しない
セキャリティ対策
変更を積極的に受け入れ
事業に貢献するシステム開発
圧倒的ビジネス・スピードを
手に入れるための前提
事業部門主導の内製化
圧倒的技術力への期待
IT/デジタルを
事業の成果にできる能力
お客様と目的を共有して
共創/Co-Creation
ビジネスを成功に導く重要な3つの要件
14
情報Intelligence
戦略Strategy
運用Operation
徹底した収集と頻繁なアップデート
お客様の事業の成功や貢献
をゴールに据えた物語
圧倒的なスピードと俊敏さにより
イニシアティブを確保
UI/UXとは何か
UI
人とデジタルをつなぐ窓口
User Interface
 直ぐに分かる
 使い易い
 迷わない など
UX
人とデジタルがつながることで得られる体験
User Experience
 とても便利
 もっと使いたい
 感動した など
UI UX
UI/UXとは何か
UI
人とデジタルをつなぐ窓口
User Interface
 直ぐに分かる
 使い易い
 迷わない など
UX
人とデジタルがつながることで得られる体験
User Experience
 とても便利
 もっと使いたい
 感動した など
次へ 戻る 戻る 次へ
×良くないUI 〇良いUI
×良くないUI
ケチャップだとは直ぐ
に分からない。
×良くないUX
口を汚しやすく、少な
くなると使いにくい。
〇良いUI
ケチャップだと直ぐ分
かる。
×良くないUX
口を汚しやすく、少な
くなると使いにくい。
〇良いUI
ケチャップだと直ぐ分
かる。
〇良いUX
口を汚さず、最後まで
使い切ることができる。
クラウド・サービスなどで使われる料金制度
サブスクリプション/サブスク
従量課金
月額定額制の料金制度
*もともとは、雑誌や新聞などの定期購読を意味することば
使った量(使用量)に応じて支払う料金制度
*電気料金や水道料金などのような支払い方
プラットフォーマーと言われる企業の略称
GAFA
Google,Amazon,Facebook,Apple
FANGAM
Facebook,Amazon,Netflix, Google,Apple,Microsoft
GAFAM
Google,Amazon,Facebook,Apple,Microsoft
BAT
Baidu,Alibaba,Tencent
BATH
Baidu,Alibaba,Tencent,Huawei
米国系企業
中国系企業
FAANG
Facebook,Amazon,Apple, Netflix,Google
デジタル技術を駆使し、ビジネスでの圧倒的な支配力を持つ企業を、下記のように
まとめて呼ぶことがあります。
デジタルとフィジカル
19
アナログ/Analog
連続量(区切りなく続く値を持つ量)
デジタル/Digital
離散量(とびとびの値しかない量 )
現実世界(フィジカル世界)
のものごとやできごと
コンピュータで扱えるカタチ
デジタル化
Digitize
デジタルとフィジカル
スピード
複 製
組合せ・変更
遅い
劣化する
困難
早い
劣化しない
容易
フィジカル
Physical
デジタル
DigitalIoT
IoT
状況を即座に
把握し即応できる
エコシステムが
容易に形成
規模の拡大が
容易で早い
デジタルによってもたらされる
ビジネス価値
イノベーション
を加速する!
デジタル化とは何か
アナログ/Analog
連続量(区切りなく続く値を持つ量)
デジタル/Digital
離散量(とびとびの値しかない量 )
人間のやっていたことをコンピュータでできるようにすること
 これまで1週間かかっていた申し込み手続きを5分で終わらせる
 顧客の行動(いま、どこで、何をしているのか)が分かる
 他のデジタル・サービスと一瞬にして連係できる
 膨大なデータの中にビジネスに役立つ規則や関係を見つけることができる
 業務の進捗、人の動き、ビジネスの状態が、リアルタイムに見える化される
デジタル化でできること
デジタル化で目指すこと
顧客満足が向上すること 業績か改善すること 社員が幸せになること
イノベーション
新しい財貨の生産 :プロダクト・イノベーション
新しい生産方法の導入 :プロセス・イノベーション
新しい販売先の開拓 :マーケティング・イノベーション
新しい仕入先の獲得 :サプライチェーン・イノベーション
新しい組織の実現 :組織のイノベーション
新しい体験の創出 :感性のイノベーション
イノベーション
Innovation
これまでにはなかった
新しい組合せを見つけ
新たな価値を産み出すこと
インベンション
Invention
これまでにはなかった
新しい「もの/こと」を創り
新たな価値を産み出すこと
「イノベーション」と「インベンション」の違い
イノベーション
Innovation
これまでにはなかった
新しい組合せを見つけ
新たな価値を産み出すこと
インベンション
Invention(発明)
これまでにはなかった
新しい「もの/こと」を創り
新たな価値を産み出すこと
高速な試行錯誤
高速なフィードバック
高速なアップデート
知識の蓄積
試行錯誤の繰り返し
ひらめき・洞察
イノベーションの本質
曖昧
不思議
疑問
思いや欲を持たない
禅/マインドフルネス
既存の枠組みで分析しない
デザイン思考
新しい枠組み・新しい組合せ
イノベーション
2つのデジタル化:デジタイゼーションとデジタライゼーション
デジタイゼーション
Digitization
 アナログ放送→デジタル放送
 紙の書籍→電子書籍
 人手によるコピペ→RPA
効率化
ビジネス・プロセス
改善・改良・修正
コストや納期の削減・効率化
ビジネス・モデル
デジタライゼーション
Digitalization
 自動車販売→カーシェア/サブスク
 ビデオレンタル→ストリーミング
 電話や郵便→SNS・チャット
変革
事業構造の転換
新しい価値の創出
既存の改善
企業活動の効率向上と持続的な成長
既存の破壊
新たな顧客価値や破壊的競争力を創出
デジタル化と変革
変革前
写真屋
変革後
プロセスをそのままに効率化するのではなく
プロセス を再定義して新しい価値やビジネス・モデルを創出する
変革を伴うデジタル化
デジタライゼーション
デジタイゼーション
製造業におけるデジタル化
調整や連携:打合せ
調整や連携:打合せ
調整や連携:打合せ
Input :人間→紙の書類
Output:紙の書類→人間
Input :人間→コンピュータ
Output:コンピュータ→人間
Input :機械→コンピュータ
Output:コンピュータ→機械
デジタル化前
人間が主体で行う仕事を
機械が支援する
機械が支援して人間が仕事をする
調整や連携:機械同士
Input :機械→機械
Output:機械→機械
管理 :コンピュータ
目標設定:人間
デジタル化後
自律制御
監視・指示
データ+機械学習
機械にできることは
徹底して機械に任せ
人間しかできないことを
人間が行う
機械と人間が一緒に仕事をする
デジタルとデジタル化とDXの関係
デジタル・テクノロジーを当たり前に使いこなし
その価値を最大限に活かせる、企業の文化や風土への変革
DX Digital Transformation
デジタル・トランスフォーメーション
デジタル化
人や組織の変革
デジタライゼーション
変革のためのデジタル・テクノロジーの活用
デジタイゼーション
効率化のためのデジタル・テクノロジーの活用
デジタル・テクノロジー/ITについての知識と理解
デジタルを前提とした業務と意志決定のプロセス
デジタルを事業に活かすことへの興味や関心
デジタル/デジタル・テクノロジー/IT
コンピュータ・半導体・センサー・通信・ネットワーク・プログラミング など
デジタルとフィジカル(2)
フィジカル
Physical
デジタル
Digital
IoT
フィジカルのものごとやできごとをデジタルに変換し
デジタルで生みだされた価値をフィジカルにフィードバックしてその価値を享受する
フィジカル
Physical
デジタル
Digital
IoT
OMO(Online Merges with Offline)
フィジカルとデジタルを分るのではなく、デジタルが統合するひとつの仕組みとしてとらえる
インターネットに接続されるデバイス数の推移
億人
億台
台/人
2003年 2010年 2015年 2020年
世界人口
インターネット
接続デバイス数
一人当りの
デバイス数
63 68 72 76
5 125 250 500
0.08 1.84 3.47 6.50
「データの時代」とはどういうことか
加速度計センサー ジャイロセンサー
磁気センサー GPSセンサー
生体(指紋/顔)認証センサー
近接センサー赤外線センサー
Soli(レーダー)センサーLiDAR(レーザー・レーダー)センサー
CMOS(カメラ)センサー
ソーシャル・メディア
オンライン・ショッピング
オンライン英会話 など
現実世界のデジタルコピー
デジタル・ツイン
ビッグデータ
膨大・多様・加速度的増大
現実世界のものごとやできごとは
意図する/しないに関わらず
デジタル・データに置き換えられ
ネットに送り出される時代になった
サイバーフィジカルシステムとDX
データ収集
モニタリング
データ解析
原因解明・発見/洞察
計画の最適化
データ活用
業務処理・情報提供
機器制御
ヒト・モノ
クラウド・コンピューティング
日常生活・社会活動 環境変化・産業活動
現実世界/Physical World
サイバー世界/Cyber World
Cyber Physical System/現実世界とサイバー世界が緊密に結合されたシステム
高速
×
最適
デジタル
トランスフォーメーション
最適解
機器制御
指示命令
アドバイス
ものごと・できごと
データ
ものごと・できごと
データ
DXはどんな世界を目指すのか
Data
IoT Web
生産 販売 移動 対話 検索 連絡観賞 育児教育
Activity/Event
Cyber World
社会やビジネスの最適を実現・維持する Application
Digital Twin
現実世界のデジタル・コピー
最適解を見つける サービス同士を連係する
現実世界のアナログな「ものごと」や「できごと」をデジタルに置き換える
Physical World
mobile
DXを支えるテクノロジー・トライアングル
現実世界/Physical World
Cyber Physical System/現実世界とサイバー世界が緊密に結合されたシステム
サイバー世界/Cyber World
予 測
最適解
ビジネス
の最適化
データ解析 データ活用
AI・機械学習 クラウド
機械学習・深層学習
AIチップなど
サーバーレス・コンテナ
SaaS・PaaSなど
データ収集
デジタル
ツインIoT
センサー・モバイル
自律制御など 現実世界の
デジタルコピー
5G
第5世代信システム
DXとテクノロジー・トライアングルの関係
データ解析 データ活用
AI・機械学習 クラウド
機械学習・深層学習
AIチップなど
サーバーレス・コンテナ
SaaS・PaaSなど
データ収集
IoT
センサー・モバイル
自律制御など
5G
第5世代信システム
DX : Digital Transformation
デジタルを使いこなし
その価値を最大限に活かせる
企業の文化や風土への変革
 ビジネス・プロセスのデジタル化に
よる現場の見える化
 徹底した情報の公開による相互信頼
の醸成
 相互信頼を前提とした現場への大幅
な権限委譲
 心理的安全性の担保
 意志決定プロセスの簡素化と高速化
高速に見える化
高速に実行
高速に判断
圧倒的なビジネス・スピード
変化をいち早く予測・変化に即座に対応
ビジネスに大きな影響を与える3つの要因と対処方法
テクノロジー
の急速な発展
モノからサービスへ
ビジネスの主役がシフト
情報の伝達力・拡散力
のスピード・アップ
不確実性の増大
長期予測が困難・状況が直ぐに変化
DXとビジネス・プロセス
37
見える化
グラフ・モニター・イメージなど
データ化
ビジネス・プロセスのデジタル化
分析
統計・機械学習
機械 人間
高速に結果を出す 考察して目的を決める
こうしたい!
目的・テーマの設定
なぜ?どうして?
疑問・仮説
IoT・Web・Mobileなど
判断・実行
何を見たいか
を決める
DXとPurpose
 企業は、利益のためだけに存在してるので
はない。
 利益は、企業や事業の目的ではなく、条件
である。
 企業の最大の目的は、永続的に成長し続け
る過程で社会的責任を果たすことだ。
purpose beyond profit
企業の存在意義は利益を超える
2018年・IIRC(国際統合報告委員会)レポート「purpose beyond profit」
Purpose:不確実な社会でもぶれることのない価値の根源
Purpose/企業の存在意義
不確実性の高まる社会にあっても
ぶれることのない自分たちの価値
People・Organization/人と組織
人の考え方や組織の振る舞いを
変化に合わせてダイナミックに対応
Product/提供する商品やサービス
データやテクノロジーの変化・発展
に応じて高速に改善・対応
WHY
HOW
WHAT
織機 → 自動車 → 移動サービス → 生活サービス → ?
書籍販売→モノ販売→映像・音楽・クラウド・物流 ほか →?
トヨタウェイ
地球上で最もお客様を
大切にする企業である
何のためのDXなのか
デジタル・トランスフォーメーション
変化に俊敏に対応できる企業の文化と体質への変革
圧倒的なビジネス・スピード
社員の幸せな働き方と
最高のパフォーマンスを両立する
 失敗を許容し試行錯誤を奨励
 どこでも仕事ができる仕組み
 自動化の領域を拡大
企業体質
顧客満足を維持し
競合他社を凌駕し続ける
 戦略や実践を自分たちで主導
 セルフマネージメントと心理的安全性
 チャレンジを誘発し新しいことを誘発
企業体力
企業のPurpose(目的・存在意義)は何か?
なぜやるのか
Purposeを脅かす問題を解決すること
デジタル・トランスフォーメーションとは何か
41
デジタル トランスフォーメーション
“デジタル”を駆使して 変革する誰が? 何を? 何のために?
自分たち
事業主体
ビジネス・プロセス
ビジネス・モデル
企業の文化や風土
 従業員の思考方法・行動様式
 組織・体制・意志決定プロセス
事業の継続と成長
企業の存続
 従業員の幸せ
 パフォーマンスの向上
 圧倒的競争優位の確保
不確実性の増大
予測不可能なビジネス環境 と 競争原理の流動化
状況
手段
圧倒的なビジネス・スピードの獲得
高速に見える化 高速に判断 高速に行動
対策
企業の存在意義を貫くこと
自分たちは何者なのか?いかなる価値を社会や顧客に提供するのか?
目的
「何を?」 変革するのか
42
デジタル トランスフォーメーション手段
企業の存在意義を貫くこと
自分たちは何者なのか?いかなる価値を社会や顧客に提供するのか?
目的
ビジネス・プロセス
 業務プロセスのリストラ・スリム化
 徹底したペーパーレス化
 働く場所・時間の制約からの解放 など
企業の風土や文化
 データ活用を重視する経営へのシフト
 社内における「情報」の透明性を担保
 戦略に応じた多様な業績評価基準の適用
 階層的組織から自律的組織への転換
 心理的安全性の確保
 大幅な現場への権限委譲
 時間管理から品質管理への転換
 多様性を許容する企業風土の醸成 など
ビジネス・モデル
 事業目標の再定義
 マーケット・顧客の再定義
 収益構造の変革
 売買からサブスクリプション
 手段の提供から価値の提供 など
“デジタル”を駆使して 変革する誰が? 何を? 何のために?
自分たち
事業主体
事業の継続と成長
企業の存続
ビジネス・プロセス
ビジネス・モデル
企業の文化や風土
「”デジタル”を駆使する」とは、何をすることか
43
デジタル トランスフォーメーション手段
企業の存在意義を貫くこと
自分たちは何者なのか?いかなる価値を社会や顧客に提供するのか?
目的
クラウドの利用制限を撤廃
 コモディティ・アプリケーションのSaaSへのシフト
 ゼロトラスト・ネットワークによるVPNやファイヤーウォールの撤廃
 VDIやPPAP等の時代遅れ、無意味、生産性を損なうIT活用の撤廃
 FIDO2を使ったSSO環境の整備 など
クラウド・ネイティブの利用拡大
 戦略的アプリケーションのクラウド・ネイティブへのシフト
 プラットフォーム・サービスの活用
 アジャイル開発やDevOpsの適用 など
組織の意志が直ちに反映されるITの実現
 戦略的アプリケーションを中心に内製化の適用範囲を拡大
 ITに精通した経営幹部の配置 など
“デジタル”を駆使して 変革する誰が? 何を? 何のために?
自分たち
事業主体
事業の継続と成長
企業の存続
AI クラウド
IoT
5G
データ
トレンドを見据えたテクノロジーの適用
ビジネス・プロセス
ビジネス・モデル
企業の文化や風土
「共創」とは、何をすることか
44
デジタル トランスフォーメーション手段
企業の存在意義を貫くこと
自分たちは何者なのか?いかなる価値を社会や顧客に提供するのか?
目的
“デジタル”を駆使して 変革する誰が? 何を? 何のために?
自分たち
事業主体
事業の継続と成長
企業の存続
ビジネス・プロセス
ビジネス・モデル
企業の文化や風土
共創
圧倒的な技術力
信頼される人格
お客様についての理解
「一緒に取り組みたい」
相手に惚れさせること
内製化支援 新規事業
の創出
自分たちがDXを実践し、
その体験から得たノウハウやスキルを
模範を通じて提供すること
受発注型取引と共創型取引
受発注型取引
どうなれば成功なのかを予め決められる
 既存の業務プロセスの改善
 既存システムの改修や機能の追加
 既存業務の効率化や利便性の向上のための社内
ユーザーを対象としたシステム など
主従関係
ルールや手順に従う
効率を追求する
失敗は許さない
横並び・同質性を求める
リーダーの指示に従う
 言われたとおりやりました
 言われなかったのでやりませんでした
 仕様書通りに作りました など
管理者が進捗や成果を管理する
ローコード開発、自動化やクラウド化で
誰もができるようになろうとしている
共創型取引
どうなれば成功なのかを予め決められない
 新しいビジネス・モデルの立ち上げ
 新しい業務プロセスのための新規システム
 新規顧客の獲得や売上/利益の拡大のための社
外ユーザーを対象としたシステム など
チーム関係
ビジョンの達成を目指す
事業の成果を追求する
トライ&エラーを評価する
多様性を認め・補完しあう
対話や議論をして答えを探す
 こうした方がいいと思います
 事業の成果に貢献するには、こちらですよ
 状況が変わったのでこちらにしましょう など
権限を委譲し自分たちで進捗や成果を管理する
専門家としての経験の蓄積と
最新トレンドへの体験的理解がなければできない
デジタル・トランスフォーメーションのまとめ
46
不確実性の常態化
予測不可能なビジネス環境 と 競争原理の流動化
圧倒的なビジネス・スピードの獲得
高速に見える化 高速に判断 高速に行動
企業の存在意義/Purposeを貫くこと
自分たちは何者なのか?いかなる価値を社会や顧客に提供するのか?
デジタル・トランスフォーメーション
デジタル技術を前提に
考え方や働き方、ビジネス・モデルやビジネス・プロセスを変えてゆくこと
CX : Customer Experience
お客様の事業の成果に貢献し
お客様の社員の幸せを支える
EX : Employee Experience
従業員のやり甲斐を与え
自己の成長の喜びを感じさせる
いまの社会や
ビジネスの状況は?
この状況に
対処するには?
そのために
実現すべきことは?
目指すべき
あるべき姿は?
デジタル・トランスフォーメーションの構造
47
事業の継続と企業の存続目的
環境 不確実性の高まり(予測不可能なビジネス環境)
目標 圧倒的なビジネス・スピードの獲得
戦略 変化に俊敏に対応できる企業文化や体質への変革
作戦 ビジネス・プロセスのデジタル化 × 心理的安全性
戦術  アジャイル開発・DevOps:俊敏な
開発や運用の実現
 クラウド:どこでも必要なシステム
の機能・性能を調達・利用
 ゼロ・トラスト・ネットワーク:資
源や場所の制約からの解放
 ERP:ビジネスの可視化とリアルタ
イム経営の実現 など
成果  体質の強化:従業員の幸せと最高のパフォーマンスを引き出す
 体力の強化:顧客満足を維持し、競合他社を凌駕し続ける
 新規事業の開発:新しい事業価値と
市場の創出
 業績評価基準の変更:新しい戦略や
戦術にふさわしい評価方法の多様化
 ワークスタイルの変革:従業員のパ
フォーマンスを最大限に引き出す
 現場への権限委譲:現場の判断で意
志決定、自律分散型組織 など
デジタル・トランスフォーメーションの3つのフェーズ
第1
フェーズ
第2
フェーズ
第3
フェーズ
われわれ人間の生活に、何らかの影響を与え、
進化し続けるテクノロジーであり、その結果、
人々の生活をより良い方向に変化させる
生産性向上
コスト削減
納期の短縮
スピードの加速
価値基準の転換
新ビジネス創出
2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が提唱
IT利用による業務プロセスの強化
ITによる業務の置き換え
業務がITへITが業務へとシームレスに変換される状態
支援
支援
人間による業務プロセス
人間による業務プロセス+機械による自動化
情報システム
情報システム
アマゾンのデジタル・トランスフォーメーション
広範な顧客接点
ビッグデータ
最高の顧客体験
機械学習による最適解
経営戦略・製品/サービス戦略 & 0.1 to One マーケティング
テクノロジーを駆使して徹底した利便性を追求
顧客理解のための情報を徹底して収集する
業務(デジタル) 業務(アナログ)
IT
40機の航空機 数千台のトラック
Data Virtuous Cycle : DXの基盤
プロダクトやサービスを
提供する
プロダクトやサービスを
使用する
データを
収集する
データから
学ぶ
プロダクトやサービスを
改善する
高速化
×
最適化
IoT・Mobile・WebAI(機械学習)
クラウド+エッジ・デバイス
DXの実装
最適解の導出
機械学習・シミュレーション
アプリケーション
データ収集 機器制御・指示命令・情報提供
など
サービス利用
現実世界(Physical World)
デジタル・ツイン(Digital Twin)
デジタル・ツイン/現実世界のデジタル・コピーで
起こりうる未来を予測(機械学習)し
実験(シミュレーション)を繰り返し
最適解を導出し、アプリケーションを実行する
デジタル・ツインを使ってビジネスを最適化
最適解を使って実行したアプリケーションを
現場で実行(機器制御・指示命令・情報提供)し
その行動や状態・変化をデータとして収集し
デジタル・ツインをアップデートする
最適化されたビジネスを実行してデータを収集
デジタルとフィジカルが一体となって
高速に改善活動を繰り返す状態を実現
DXを支えるテクノロジー・トライアングル
AI クラウド
IoT
5Gデータからの
予測・推測と
最適解の導出
データの
蓄積と処理の
リソース提供
データの収集
と自律制御
データの伝達と
サービス間連係
データ
可視化
DXとERP
統合データ
営業・販売
倉庫・物流
経理・財務
調達・管理
経営
可視化・分析・計画
アプリケーション
アナリティクス営業・販売
アプリケーション
倉庫・物流
アプリケーション
経理・財務
アプリケーション
調達・管理
アプリケーション
ERPシステム
倉庫・物流 調達・管理
生産・製造
アプリケーション
人事・給与
アプリケーション
ERPシステムのもたらす価値
1. 効率的義務運営
2. リアルタイム経営
3. 内部統制
ERPパッケージ利用のメリット
1. ベストプラクティスの活用
2. 法律・制度変更への迅速な対応
3. 構築に関わる期間とコストの削減
企業活動の
デジタル・ツイン
DX実践のステージ
54
Stage Ⅲ
自律
Autonomy
Stage Ⅱ
自動
Automation
Stage Ⅰ
操作
Operation
Stage 0
監視
Monitor
事実
把握
実行
適用
判断
ルール
設定
修正
最適化
目的
設定
自動車ビジネスの直面する課題
ニーズ
コスト &
パフォーマンス
差別化
確実な移動
安価・安全・快適
魅力的な独自性
競争力のある
ビジネス
移動手段の多様化
 ライドシェア・バイクシェア・自動運転車など
移動機会の減少
 地方の過疎化・少子高齢化・在宅勤務の拡大など
移動目的の個別最適化
 通勤・行楽・物流など
自動車のコモディティ化
 ハードウェアの汎用部品化・モジュール化
 ソフトウェアの比重拡大と専業会社の台頭
 グローバル・サプライチェーンの拡大 など
利益の減少
 電動化とデジタル化による部品点数の減少
 個別最適化に対応したコストの上昇
 自動車所有者の減少
デジタイゼーション/デジタライゼーションとDXの関係
既存事業の改善・最適化 企業文化やビジネス・モデルの変革
デジタライゼーション
デジタイゼーション
デジタル
トランスフォーメーション
技術
ヒトと組織
自分たちのポジション 及川卓也 著「ソフトウェア・ファースト」p.196を参考に作成
DXの実践
技術
ヒトと組織
 業務プロセスのリストラ・スリム化
 徹底したペーパーレス化
 クラウド利用の制限撤廃
 働く場所や時間から解放されるデジタ
ル・ワーキング・スペースの整備
 IT価値を毀損する使い方の排除
 VDI → 高性能PC
 FW・PW・VPN → ゼロトラスト・FIDO2・SSO
など
 日常業務のSaaS適用範囲を拡大
 デジタルを駆使した戦略的サービスの
拡充
 戦略的(売上や利益に直結)サービス
の内製化
 スピード・スケーラビリティ・アジリ
ティの追求
 アジャイル開発とDevOps
 PaaS・サーバーレス/FaaS・SaaS
など
 徹底した現場への権限委譲
 “Purpose Beyond Profit”経営に基づ
く経営ビジョンの再定義
 プロセスの効率化ではなくデータ活用
を重視する経営へのシフト
 「心理的安全性」の担保
 社内における「情報」のオープン化
 戦略に応じた多様な業績評価基準
 時間や場所に制約ない目標・成果の評
価とセルフマネージメント
など
デジタライゼーション
デジタイゼーション
デジタル・トランスフォーメーション
企業の文化と体質
の変革
ビジネス構造の転換
人と組織
ビジネス・モデル
テクノロジー
サービス
モノ
ビジネスの基盤
価値創出の源泉
附帯する取り組み
ビジネスの実態
自律・分散型・小規模統率・集中型・大規模
グッズ・ドミナント・ロジック
モノを介して顧客価値を手に入れる
顧客価値
Before DX
企業の存在意義 Purpose・Vision・Passion
モノのビジネスを支援
購入して価値を消費する
データ
ビジネス・モデル
サービス
モノ
サービス・ドミナント・ロジック
サービスを介して顧客価値を手に入れる
After DX
継続的に使って価値を共創する
サービス実現の手段/デバイス
テクノロジー
差別化の手段
コロナ・ショックで「デジタル・シフト」が加速
59
デジタル・シフト
クラウド・シフト
コモディティ・アプリケーションはSaaSへ
ストラテジック・アプリケーションはコンテナ、
FaaS、PaaSへと移行する。
ワーク・シフト
ワーク・スタイルの多様化が進み、雇用機会の
拡大によって、社員のパフォーマンスとエン
ゲージメントが高まる
オーナー・シフト
DXやビジネスのデジタル化に伴い、事業部門
のITに関わる意志決定権限が拡大し、彼ら主導
での内製化が拡がる。
コロナ・ショックがデジタル・シフトを
加速させる!
変化に俊敏に対応できる
企業文化や体質への転換
デジタル・トランスフォーメーション
 ビジネス・モデルの転換
 ビジネス・プロセスの変革
 ビジネス・スピードの加速
いま直面する変化の潮流
WithコロナのSI戦略
リモート
コラボレーション
スピード
非接触
投資抑制
クラウド
シフト
心理的安全性
と透明性
ペーパーレスと
デジタル・ワークプレイス
ゼロ・トラスト
ERP
変化の導因 注力すべき領域変化への対処
https://www.netcommerce.co.jp/blog/2020/04/19/15358
「回避すべき未来」と「選択すべき未来」
コロナ禍で直面する現実を、変革を一気に推し進
める好機と捉えられず、これまでの取組を活かす
ことなく、不十分なものに留まり 「現状維持も
困難になる停滞経済」とも呼べる未来
 多様な能力が認められず、働き方も画一的で、新し
い発想やイノベーションが生まれない社会
 男性中心の硬直的な働き方や社会構造が変わらず、
所得が伸びずワークライフバランスも実現できない
社会
 危機時の負担が女性や高齢者等の社会的に弱い立場
の人に集中し、生活の質における格差も広がり、個
人が幸せを感じられない社会
 企業が従来以上にリスクに慎重となり、雇用や投資
を行わず、イノベーションも不活発、持続的な成長
が実現できない社会
長年解決できなかった課題を解決するとともに、
通常 10 年かかるであろう変革を、将来を先取り
する形で一気に進めることができる「新たな日常
(ニューノーマル)」を目指していく未来
 創造力を持ちあわせた多様な人材が次々とイノベー
ションを起こせる、自由かつ柔軟性に富み、変化を
取り入れ、失敗への許容力の高い社会
 個人が自由度の高い働き方や暮らしができ、ワーク
ライフバランスを実現して豊かさを感じる社会
 デジタル技術の活用により、高付加価値の財・サー
ビスを創出するとともに、個人情報等が保護され、
効率性、利便性、安心を皆が享受できる社会
 性別等に関わらず人への投資を行うとともに、十分
な所得再分配機能、セーフティネットが提供される
中で全ての人が能力を伸ばし発揮できる包摂的な社
会
 地域社会やコミュニティ等において必要な人との交
流やつながり、支え合いの価値を大切にする社会
 各国が国内に不安定さを抱え、閉鎖的な対応をとり、
より国際協調が難しくなる中、新しいモノや人の流
れの在り方が求められる世界において、自由で公正
な貿易・投資の基盤を支え、そのメリットを享受す
る社会
回避すべき未来 選択すべき未来
内閣府・2020年7月8日令和2年第10回経済財政諮問会議
「選択する未来2.0」中間報告
イノベーション
Innovation
新たな競争力の源泉
や事業領域の創出
DXの実現を支える3つの取り組み
デジタライゼーション トランスフォーメーション
Digitalization Transformation
変化に俊敏な企業の
文化や風土への変革
デジタルにできること
は全てデジタルに移行
 新しいテクノロジーの探索と適用
 全社員デジタル・リテラシーの向上
 ビジネス・プロセスの見直しと流水化
 新しい組合せによる新しい価値の創出
 新しいビジネス・モデルの創出
 他者との連係・提携による新事業への参入
 オープンな情報の共有
 大胆な現場への権限委譲
 アジャイルな組織の振る舞い
DX
実現
アジャイルとは
 現場からのフィードバック
 反復的なデザインと実践
 継続的な改善
PDCAサイクルとOODAループ
不確実性
命令のタイプ
タスク
対応の重点
データ
専門性・特殊性の要求
行動に関する判断
効果的なケース
Plan
計画
Do
実行
Check
評価
Action
改善
Observe
観察
Orient
情勢判断
Decide
意志決定
Act
行動
PDCA
サイクル
OODA
ループ
低い
タスク型命令
反復的
事前対応
予測データ
低い
中長期的経営・財務・投資計画等
上位判断
高い
ミッション型命令
創発的
事後対応
事実データ
高い
新規事業開発・共創・トラブル対応等
現場判断
OODA LOOP(東洋経済新報社) p.328を参考にして作成
圧倒的なスピードで
形勢を呼び込む
計画と準備で
確実に遂行する
DXの実現に立ちはだかる課題
情報システムの部分最適化や複雑化
 各事業の個別最適化優先した結果、システムが複雑となり、企業全体での情報
管理・データ管理ができず、全体最適が困難になっている。
 業務に合わせ1からシステムを開発することが多用され、カスタマイズするこ
とが好まれ、その結果、個々のシステムの独自化/特殊化(ガラパゴス化)が
進み、新しい技術を取り込むことが困難になっている。
先送りを許容する意識の定着
 現状は問題なく稼働しているので誰も困っていないとの認識があり、時代遅れ
(レガシー)になってしまっていることに自覚がない。
 レガシーが問題であるとの自覚があっても、根本的な解決には長時間と膨大な
費用が要するうえ、失敗のリスクもあるため、刷新に着手しない。
経営者のコミットメントが不十分
 改善して使い続けた方が安全であるという意識が強く、デジタル技術を前提に
したビジョンが不明瞭で、コミットが稀薄である。
 DXやビジネスのデジタル化に取り組む組織を作るも、デジタル技術やそのビジ
ネスへの影響についての理解が不十分で、かれらに明確な指示をだせない。
『DXレポート 〜ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開〜 経済産業省・2018年9月』の指摘を参考に作成
DXの環境整備に必要な5つの企業内改革
意識
権限
制度 組織
人材
DX
変革を促進させる制度の採用
と阻害する制度緩和
予算、人事、組織連携などに
関する権限の委譲
経営や現場の危機感と
変革に対する意識付け
DX推進人材の
確保と育成
専門組織の設置や既存組織の
役割の再定義
「未来IT図鑑・これからのDX(p.89)」/内山悟志 著
DX推進で陥りやすい5つの罠
あとは
よろしく
総論賛成
DX
ごっこ
カタチ
から入る
過去の
常識
DXの
罠
何のためにDXをやるのかが
分かっていない
自分の部門や業務に影響が及ぶ
各論になると反対する
経営者などがDX推進組織を
起ち上げた後支援を怠る
先行事例をよりどころにして従来の
成功体験に縛られる
DXに取り組む姿勢を見せるが
活用されず使えない
「未来IT図鑑・これからのDX(p.89)」/内山悟志 著
価値基準の転換が求められる時代
モノからコト
ビジネスがモノが主役の時代からサービスが主役の時代へ転換
外注から内製
圧倒的な俊敏性が競争優位に必須となりITはビジネスと一体化
所有から使用
不確実性の高まる時代に所有はリスクとなり使用が基本となる
ビジネスにおける価値基準の転換
提案よりも提言
依頼に応えるのではなく、あるべき姿を提言し依頼を創出する
失敗よりも改善
バクをなくすことではなく高速なアップデートこそ最高の品質
利己よりも利他
自分たちの業績や事業ではなく顧客の業績や事業の成果に貢献
お客様との関係における価値基準の転換
DXと企業文化とアーキテクチャ
法律 :法律を定め、違反者に罰則を課すことで影響を与えること
規範 :社会的常識や世間の評価などで影響を与えること
市場 :製品の魅力や料金の高低、市場の評価などにより影響を与えること
アーキテクチャ :暗黙の決まりごと、行動習慣で、影響を与えること
人のふるまいに影響を及ぼすもの ハーバード大学教授・法学者/Lawrence Lessig
「アーキテクチャ」は、本人が意識することなく、自動的にふる
まいを規制してしまう。また、その規制力を放置しておけば限り
なく大きくなってしまい、行き過ぎると、思考停止に陥り、無自
覚に振る舞ってしまい、結果として、自由が奪われてしまう。
企業文化とはまさにこのアーキテクチャ。つまり、あるインプットがあれば、
どのようにアウトプットをするかを意識することなくやってしまうこと。
DXとは、この企業文化=アーキテクチャを変革すること
「デジタルが前提」を当然のことと受けとめ、実践する企業文化
業務がITへITが業務へとシームレスに変換される状態
IT
デジタル
業務
フィジカル
配送・リアル店舗・接客
カスタマー・サービスなど
受発注・配送手配・商品管理
レコメンデーションなと
業務にITは埋没し、渾然一体となってビジネスの成果を達成する
デジタル・トランスフォーメーションとOMO
IT
デジタル
業務
フィジカル
企業
アナログ デジタル
顧客
課題/ニーズフィジカルとデジタルを
区別することなく
ひとつの仕組み
として動かす
デジタライゼーション
データを駆使して
UI/UXとプロダクト
の改善を高速で繰り返す
OMO(Online Merges with Offline)
コア・コンピタンス/ケイパビリティ
データアナログ デジタル
デジタル・トランスフォーメーションを加速するサイクル
サービス
を利用する
データ
を収集する
機械学習
で分析する
戦術的施策(短期)
 魅力的で便利な顧客体験
を提供
 買いたくなる品揃えや
サービスを充実
 個々人の趣味嗜好や購買
動向に基づき推奨
戦略的施策(長期)
 顧客の期待に応える事業
施策
 サービスの質や効率を高
める仕組み作り
 新たな市場や顧客を開拓
するための施策
デジタル・トランスフォーメーションの実現とは
72
自分たちのビジネス・プロセスにデータの収集・分析・活用のサイクルを埋め込む
ビジネス・スピードを加速
ジャストインタイムでビジネスの現場にサービスを提供
現場のリアルタイム把握・徹底した権限委譲・開発や運用のスピードアップで対処する
デジタル・トランスフォーメーションとは
 ビジネス・プロセスに関わる
人間の制約を排除し
 品質・コスト・期間などの
限界をブレークスルーして
 ビジネスに新しい価値基準
をもたらす取り組み
人間を前提に最適化された
ビジネスの仕組み
から
機械と人間が一体化された
ビジネスの仕組み
への転換
意志決定や業績評価
働き方や組織・体制など
デジタル
トランス
フォーメーション 製品やサービス
事業目的や顧客価値など
経営の変革 事業の変革
デジタル・トランスフォーメーションとは
 ビジネス・プロセスに関わる
人間の制約を排除し
 品質・コスト・期間などの
限界をブレークスルーして
 ビジネスに新しい価値基準
をもたらす取り組み
人間を前提に最適化された
ビジネスの仕組み
から
機械と人間が一体化された
ビジネスの仕組み
への転換
ビジネス環境への対応 競争優位の確立
不確実性の増大・スピードの加速
製品やサービスをジャストインタイム
で提供できる即応力
常識や価値基準の転換
生産性・価格・期間における
これまでの常識を覆す破壊力
デジタル
トランス
フォーメーション
デジタル・トランスフォーメーションの実際
UBER
airbnb
NETFLIX
Spotify
PayPal
タクシー・レンタカー業界
レンタル・ビデオ業界
ホテル・旅館業界
レコード・CD業界
銀行業界(決済・為替)
VUCAへ対処するには圧倒的スピードを獲得するしかない
社会環境が複雑性を増し
将来の予測が困難な状況
現状の理解
結
果
の
予
測
困
難
困難
テクノロジーの進化や社会常識の変化など、価値観や
社会の仕組みなどが猛烈なスピードで変化し、先の見
通しを立てることが困難。変化の度合いや割合も大き
く、変動性を予想するのは難しくなっている
Uncertainty(不確実性)
Volatility(変動性)
イギリスのEU離脱、米中貿易戦、民族間紛争など、現
代を取り巻く情勢は、予断を許さなない状況であって、
さまざまなリスクに対応しなければならない状況に置
かれている。
Complexity(複雑性)
一つの企業、一つの国で解決できる問題が極端に少
なくなった。地球規模でパラメータが複雑に絡み
合っているため、問題解決は単純ではなく、より一
層困難なものになりつつある。
変動性、不確実性、複雑性がり、因果関係が不明、
かつ前例のない出来事が増え、過去の実績や成功例
に基づいた方法が通用しない時代となりつつある。
Ambiguity(曖昧性)
VUCA(ブーカ): 2016年のダボス会議(世界経済フォーラム)で使われ、注目されるようになった。昨
今は、ビジネスシーンでも一般的に使用されており、コロナ禍によって我々は身をもって体験している。働き
方や組織のあり方、経営などの方針に関わる考え方の前提にもなっている。
予測不可能な変化に
俊敏に対処できる
圧倒的スピードの獲得
時間感覚の変化がビジネスを変えようとしている
 3年間の中長期計画
 1年に一度の年度計画
 半年に一度の設備投資
 月例の定例役員会
 週次の部門会議
ビジネス・モデル お客様との関係 働き方 情報システム
階層化された
ビジネス・プロセス
機能分化した組織
段階的意志決定
社会環境の変化が緩やかで中長期的な予測が可能
 戦略を動かし続ける
 現場に権限委譲する
 現場での判断を重視
 結果を迅速に事後報告
 対話の頻度を増やす
圧倒的な
ビジネス・スピードで
変化に俊敏に対応する
社会環境が複雑性を増し将来の予測が困難な状況
デジタル化された
ビジネス・プロセス
自律したチーム
大幅な権限委譲
VUCA
中長期的な計画を元に
PDCAを回し
確実に目標を達成する
時計の速さと時代の変化
時計の速さ
時代
1990年 2007年
インターネットの登場
iPhoneの発売
Webやソーシャルメディアの普及
 意志決定や行動変容スピードを加速
ソフトウェア・ファースト時代
機能や性能、UXをソフトウエアで実装すること
で変化に俊敏に対応できる圧倒的なビジネス・
スピードを手に入れることができる。
ビジネスの主役がモノからサービスへ
アジャイル開発、
DevOps、クラウド、
コンテナ、サーバーレス
の必然
圧倒的なビジネス・スピードが求められる時代
 情報伝達スピードを加速
 社会変化と人々の動きの同期化
 行動変容スピードをさらに加速
ソフトウエア・ファーストの必然性
ソフトウェアで実装
変化に俊敏に対応できる圧倒的スピードを獲得
アジャイル開発、DevOps、クラウド、コンテナ、
サーバーレスなどの高速化のための手段を適用
社会環境が複雑性を増し
将来の予測が困難な状況VUCA
モノ/資産の所有がリスク 顧客/社会のニーズが急変
モノ/資産を所有せずサービスとして
必要な時に利用料金を払って利用する
独自開発に拘らず汎用品の適用範囲を拡げ
低コスト・短期間・頻繁に製品をリリース
競合他社の参入障壁が低下
業界という枠組みを超えての参入を容易にする
サービスの機能や性能、UIやUX 製品の機能や性能、UIやUX
データで現場の状況や顧客ニーズの変化を
迅速・的確に捉え、高速に改善を繰り返す
競争環境の変化とDX
80
業界という枠組み
は存在する
一旦確立された
競争優位は継続する
破壊
業界の枠組みの中で起こる変化に適切に対処できれば
事業は維持され成長できる
加速するビジネス環境の変化、予期せぬ異業種からの参入
ひとつの優位性を維持できる期間は極めて短くなっている
ハイパーコンペティション
市場の変化に合わせて、戦略を動かし続けるしかない
ハイパーコンペティションに対処する2つのアプローチ
81
加速するビジネス環境の変化、予期せぬ異業種からの参入
ひとつの優位性を維持できる期間は極めて短くなっている
ハイパーコンペティション
市場の変化に合わせて、戦略を動かし続けるしかない
オープン・イノベーション
組織内部のイノベーションを促進する
ため、企業の内外で技術やアイデアの
流動性を高め、組織内で生みだされた
イノベーションを組織外に展開し、そ
れを繰り返すことで大きなイノベー
ションを生みだすこと
Henry Chesbrough
ハーバード大学・経営大学院教授
Open Innovation
ダイナミック・ケイパビリティ
予測できない変化に対応するため、世
の中の変化に合わせて社内・社外にあ
る能力をうまく組み合わせを変化させ
ることができる適応力
David J. Teece
カリフォルニア大学バークレー校教授
Dynamic Capability
ハイパーコンペティションに対処する適応力
ハイパーコンペティション
不確実性の増大ハイパーコンペティションダイナミック・ケイパビリティ
Dynamic Capability
世の中の変化に合わせて社内・社外にある能力を
うまく組み合わせることができる適応力
1. 従業員が素早く学び、新しい資産を構築する能力
2. 「ケイパビリティ(変化に対処できる適応力)」「技術」「顧客か
らのフィードバック」などの戦略的資産を統合する能力
3. 価値が低くなった現在の経営資源の変換や再利用をする能力
感知(sensing):環境変化による新しい事業機会を探し、フィルタリング
して分析する。研究開発やマーケティング調査など。経営者層によるビジネス環境
に対する洞察力が強く影響する。
捕捉(seizing):組織の最適化を行う。ビジネスモデルや人事評価の基準を
変更するなど、変えるべきことと変えないことを経営者層が決める。
変革(transforming):社内にある様々な資産を再構築・再構成。組織
構造を組み替えたり、有形・無形の資産が有効に使えるように社内ルールを変えた
りなど、企業を変化に対応できる状態へと最適化。
どのような活動を行うのか・・・
急速に変化する環境に対応する
ため、社内外の技能を統合・構
築・再構成する企業の能力
ハイパーコンペティションに対処する革新力
不確実性の増大ハイパーコンペティション
オープン・イノベーション
Open Innovation
組織内部のイノベーションを促進するため、企業の内外で
技術やアイデアの流動性を高め、組織内で生みだされたイ
ノベーションを組織外に展開し、それを繰り返すことで大
きなイノベーションを生みだすこと。
オープン・イノベーションに相対する概念として、自前主
義や垂直統合型の取り組みを「クローズド・イノベーショ
ン」という。こうした手法は競争環境の激化、イノベー
ションの不確実性、研究開発費の高騰、株主から求められ
る短期的成果への要求から困難となり、社外連携を積極活
用するオープン・イノベーションが必要になった。
ハイパーコンペティション
ベンチャーたちは
この現実を逆手にとって
「既存」を破壊!
DXとイノベーション
ものごとやできごとの
デジタル・データ化
IoT、モバイル、Webなど
未来予測・最適解 インサイト/示唆・洞察
日々のオペレーショナルな
業務の自動化
人間にしかできないことへの
意識と時間の傾注
知的力仕事からの解放
イノベーションの創出
新しいテーマ
の付与・設定
感性と暗黙知
創造的組合せ
デジタル・トランスフォーメーションの定義
デジタル・トランスフォーメーションとは、デジタル技術(IT)の浸透が、
人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させること
The digital transformation can be understood as the changes that the digital technology causes or influences in all
aspects of human life (原論文)
 デジタルトランスフォーメーションにより、情報技術と現実が徐々に融合して
結びついていく変化が起こる。
 デジタルオブジェクトが物理的現実の基本的な素材になる。例えば、設計され
たオブジェクトが、人間が自分の環境や行動の変化についてネットワークを介
して知らせる能力を持つ。
 固有の課題として、今日の情報システム研究者が、より本質的な情報技術研究
のためのアプローチ、方法、技術を開発する必要がある。
スウェーデン・ウメオ大学 Umeo University
エリック・ストルターマン教授 prof. Eric Stolterman
2004
デジタル・ビジネス・トランスフォーメーションの定義
IDC/2016
企業が外部エコシステム(顧客、市場)の破壊的な変化に対応しつつ、内部エコシステム
(組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォーム(クラウド、モビ
リティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術)を利用して、新しい製品やサー
ビス、新しいビジネス・モデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンス
の変革を図ることで価値を創出し、競争上の優位性を確立すること。
ガートナー/2014
企業内のIT利用は三段階ある。
1.業務プロセスの変革
2.ビジネスと企業、人を結び付けて統合する
3.人とモノと企業もしくはビジネスの結び付きが相互作用をもたらす
この第3段階の状態をデジタル・ビジネスと呼び、「仮想世界と物理的世界が融合され、モ
ノのインターネット(IoT)を通じてプロセスや業界の動きを変革する新しいビジネス・デザ
インのこと。
IMD/2019
デジタル技術とデジタル・ビジネスモデルを用いて組織を変化させ、業績を改善すること
1.企業業績を改善することが目的であること
2.デジタルを土台にした変革であることであり、一つ以上のデジタル技術が大きな影響を
及ぼしていること
3.プロセスや人、戦略など、組織の変化を伴うものであること
デジタル・トランスフォーメーション 2つの解釈
社会や経済の視点/社会現象
 2004年、エリック・ストルターマン(ウメオ大学)の定義「ITの浸透により、人々の生活が根底
から変化し、よりよくなっていく」に沿った概念
 デジタル・テクノロジーの発展によって社会や経営の仕組み、人々の価値観やライフ・スタイルが
大きく変化し、社会システムの改善や生活の質の向上がすすむという社会現象を意味する
経営や事業の視点/企業文化や体質の変革
 2010年以降、ガートナーやマイケル・ウェイド(IMD教授)らによって提唱された概念
 デジタル・テクノロジーの進展により産業構造や競争原理が変化し、これに対処できなけれ
ば、事業継続や企業存続が難しくなるとの警鈴を含む
 デジタル・テクノロジーの進展を前提に、競争環境 、ビジネス・モデル、組織や体制の再定
義を行い、企業の文化や体質を変革することを意味する
デジタル・ビジネス・トランスフォーメーション
“デジタルを使うこと”ではなく “ビジネスを変革すること” が目的
デジタル技術とデジタル・ビジネス・モデルを用いて、組織を変化させ、業績を改善すること
1. 企業業績を改善することが目的。
2. デジタルを土台にした変革であること。組織を絶えず変化しているが1つ以上のデジタル技術が大きな影響を及ぼしているものでなければ、デ
ジタル・ビジネス・トランスフォーメーションには分類されない。
3. プロセスや人、戦略など、組織の変化を伴うものであること。
“ デジタル・ビジネス・トランスフォーメーションには、テクノロジーよりもはるかに多くのものが関与する ”
「DX実行戦略(マイケル・ウェイドら)」 p.27
デジタル・ビジネス・トランスフォーメーションの解釈
企業が、
 不確実性の増大に伴うビジネス環境の厳しい変化の中で、
 データやデジタル技術を活用することで、この変化に俊敏に対応し
 競争上の優位性を確立し、業績に貢献するための取り組み
そのために、
 きめ細かな顧客のニーズや社会の期待(例えば、SDGs)に応えること
 製品やサービス、ビジネス・モデルを変革すること
 業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革すること
Digital Transformation / Digital Business Transformation
Digital Transformation をDTではなくDXと表記する理由
Transformationには上下を入れ替えるや、ものごとひっくり返すという意味があり、そのイメージを”X”で表現している。
既存を改善すること、あるいはデジタル技術を活用することではない
ビジネス・プロセスやビジネス・モデルの破壊・変革・創造
社内的:ビジネス・プロセスや働き方などの抜本的な変革
対外的:新たな顧客価値の創出、ビジネス・モデルの転換、新規事業分野への進出などのビジネスの変革
【参考】DXについての考察
DXの目的は、不確実性が高まる社会にあっても、
企業の存在意義/Purposeを貫くことである。
そのためには、企業を存続させ、事業を成長させなくてはならない。自ず
と、変化に俊敏に対処できる企業の文化や風土への変革は不可避だ。
そうなれば、デジタル技術を駆使することは、必然の手段となる。ただそ
れは、デジタル技術を使えば、できるという簡単なことではない。
デジタルがもはや前提となっている社会の新しい常識に合わせて、経営や
事業のあり方を根本的に変えること、すなわち、既存のビジネス・モデル
やビジネス・プロセスの「破壊・変革・創造」を行うことだ。
DXは、デジタル技術を使うことよりも、多くのことをしなくてはならない
だろう。それは、収益構造や事業目的、組織や体制、雇用制度など、広範
に及ぶ。DXとは、そんな取り組みの結果としてもたらされる「あるべき
姿」の体現に他ならない。
DXについての3つの解釈
デジタル技術を使って、業務の効率化や利便性を向上させること
RPA、オンライン会議、オンライン経費精算、ECサービス、ビジネスチャット、電子決済など
新しいデジタル技術を使って、新規事業で業績に貢献すること
スマートフォンやウェアラブルなどの行動データの活用、AIを利用した生産工程の自律化など
デジタル技術を前提に、企業の文化や風土を変革し、業績に貢献すること
ビジネス・プロセスのデジタル化と現場の見える化、現場への大幅な権限委譲、心理的安全性など
デジタル・トランスフォーメーション
日常的に繰り返すことができる
企業活動の土台
デジタル技術の活用
リアルが最も貴い
 デジタルはビジネスの手段である
 価値の源泉はリアルにある、デジタルはリ
アルの付加価値に過ぎない
 リアルとデジタルは別の仕組み、デジタル
はリアルを補間するもの
DXの常識とDXの実現
デジタルが前提
 デジタルはビジネスの基盤である
 デジタルとリアルが一体となって価値を創
出する
 デジタルとリアルを分けることなく、デジ
タルが統合する1つの仕組みとして捉える
「DXの実現」とは
「デジタルが前提」を当然のことと考え、実践する
企業の文化や風土を実現すること
DXは 既存の常識の転換が前提
デジタルにできることは徹底してデジタルに任せ
人間にしかできないことに人間の役割をシフト
新しい常識
新しい価値
の創出を実現
DXとCXとEX
DX : Digital Transformation
デジタルを当たり前に使いこなし
その価値を最大限に活かせる
企業の文化や風土への変革
圧倒的なビジネス・
スピードを手に入れ
変化に俊敏に対応で
きるようになるため
企業の存続と成長AI クラウド
IoT
5G
データ
CX : Customer Experience
お客様の事業の成果に貢献し
お客様の社員の幸せを支える
お客様の価値を高めるため
EX : Employee Experience
従業員のやり甲斐を与え
自己の成長の喜びを感じさせる
デジタル・トランスフォーメーションの実際
World’s largest taxi
company,
Owns no vehicles.
World’s most popular
media owner,
Creates no content.
World’s most valuable
retailer,
Has no inventory.
World’s largest
accommodation provider,
Own no real estate.
世界最大のタクシー会社ですが、
車両は一台も所有していません。
世界一有名なメディアですが、
コンテンツは作りません。
世界で最も種類が豊富な商店ですが、
在庫は一切ありません。
世界最大の旅行代理店ですが、
不動産は一切所有していません。
自前の資産を
持たない/小さい
対象とする市場は
最初からグローバル
サービスが
プラットフォーム
デジタル・ディスラプター(デジタル・テクノロジーを駆使した破壊者)
デジタル・ディスラプターの創出する新しい価値
コスト・バリュー
 無料/超低価格
 購入者集約
 価格透明性
 リバース・オークション
 従量課金制(サブスクリプション)
エクスペリエンス・バリュー
 カストマー・エンパワーメント
 カストマイズ
 即時的な満足感
 摩擦軽減
 自動化
プラットフォーム・バリュー
 エコシステム
 クラウド・ソーシング
 コミュニティ
 デジタル・マーケットプレイス
 データ・オーケストレーター
自前の資産を
持たない/小さい
対象とする市場は
最初からグローバル
サービスが
プラットフォーム
デジタル・ディスラプター(デジタル・テクノロジーを駆使した破壊者)
ERP×BPR/BPM
DXを取り巻く2つの環境
異業種からの参入 市場環境の流動性 顧客嗜好の多様化
不確実性の増大
事業継続の条件:変化への即応力を持つこと
意志決定の迅速化 ビジネス・プロセスのデジタル化
見える化 最適化
機械学習×データサイエンス
ビジネスの現場からのデータ収集
アジャイル開発とDevOps
クラウド:コンテナ × Kubernetes / SaaS × PaaS
ビ
ジ
ネ
ス
環
境
D
X
を
支
え
る
仕
組
み
I
T
環
境
プラットフォーム
変
化
に
俊
敏
に
対
応
で
き
る
企
業
文
化
・
体
質
「スピード」と「俊敏性」に応えられるIT
ビジネス環境の不確実性の増大、加速する変化のスピードに
即応できないと生き残れないという危機感
 Infrastructure as Codeで運用管理から属人性を排除
 マイロサービスや自動化などによるCI/CDの実現
 コンテナ化による安定稼働と俊敏性の両立
DevOps
 予測不能なリソースや機能への対応
 インフラやネットワークの構築や運用管理を無くす
 最新のテクノロジーをビジネスに活かす
クラウド
コンピューティング
アジャイル開発
 ビジネス価値に貢献するプログラム・コードだけ
 計画通りには行かない・変更が前提
 バグフリーでリリース
現場のニーズにジャスト・イン・タイムで
サービス(システムではない)を提供できること
差し迫るSI/SES事業の限界
アジャイル開発
Agile Development
 ビジネスの成果に貢献するコードだけを
 変更に柔軟・迅速に対応して
 バグフリーで提供する
DevOps
Development & Operation
 運用の安定を維持しながら
 本番環境への迅速な移行と
 継続的デリバリーを実現
クラウド
Cloud Computing
 高速で俊敏な開発実行環境の調達
 経費化の拡大による不確実性への担保
 運用やセキュリティから解放と人材の再配置
SI/SES事業の収益モデルが限界
 技術力を伴わない工数ビジネスは利益が出なくなる
 物販は収益を下支えできなくなる
 何も手を打たなければ優秀な人材の流出が拡大する
事業会社におけるITの本業化
 外注対象の限定と内製化の拡大
 ウォーターフォール型開発の限界
 ITの評価基準がコストから投資へ転換
デジタル・トランスフォーメーションへの2つの対応
デジタル・トランスフォーメーション
開発すべき
プログラムが増大
あらゆる業務を
データとして把握
ビジネス・テーマが生まれる
業務がITへITが業務へとシームレスに変換される状態
デジタルフィジカル
人間主導で展開される
ビジネス・プロセス
人間とITが一体化した
ビジネス・プロセス
ビジネス・プロセスのデジタル化
デジタル・トランスフォーメーションへの対応(IT)
デジタル・トランスフォーメーション
ビジネス・プロセスのデジタル化
あらゆる業務をITで行う
開発すべきプログラムが爆発的に増大する
超高速開発
開発の自動化
クラウド
コンピューティング
アジャイル開発
DevOps
増大する開発や変更
のニーズに即応
運用やセキュリティなどの
付加価値を産まない業務
に関わる負担を軽減する
ビジネスの成果に直結し
現場が必要とするサービスを
ジャストインタイムで提供
ビジネス・スピードの加速や変化への即応力が向上
デジタル・トランスフォーメーションへの対応(ビジネス)
デジタル・トランスフォーメーション
ビジネス・プロセスのデジタル化
あらゆる業務をITで行う
あらゆる業務がデータとして把握できる
「過去」対応 「現在」対応 「未来」対応
原因究明
フォレンジック
説明責任
見える化
ガバナンス
戦術的意志決定
予測
最適化
戦略的意志決定
改革・改善活動やセキュリティ対応の適正化
デジタル・トランスフォーメーションとは何か
人間を前提に最適化された業務プロセスをITが支援
人間の観察と経験値に基づく判断と意志決定
人間の制約を前提にビジネスを最適化
ヒトと機械が一体となって事業目的を達成する
データと機械学習に基づく判断の自動化
トランスフォーメーション
Transformation/置き換える
ビジネス環境への対応 競争優位の確立
不確実性の増大・スピードの加速 常識や価値基準の転換
人間の制約を排除しビジネスを最適化
ITに求められる価値の重心がシフトする
Before DX時代のIT After DX時代のIT
人間が働く・ITが支援する ITと人間が一緒に働く
ITにできることは徹底してITに任せ
人間にしかできない目的やテーマ
の設定に人間は集中する
人間が働くことを前提に作られた
ビジネス・プロセスの効率や利便性
の向上をITが支援する
ITと人間がビジネス価値を創出
スピードとスケールを重視
変更に俊敏・継続的に進化
予測する・最適化する
ITが学ぶ・ITが判断する
人間がビジネス価値を創出
コストとパフォーマンスを重視
固定的で長期・安定稼働
処理する・記録する
人間が学ぶ・人間が判断する
ビジネス
役割
構築・運用
機能
知見・ノウハウ
複雑性を排除し、イノベーションを加速する
After DX
ビジネスを変革する
Before DX
ビジネスを支える
デジタルを駆使し
自動化と省力化を徹底し
人間の役割を
イノベーションにシフトする
デジタルを駆使し
変革に俊敏に対応できる
企業文化や体質へと変革し
イノベーションを加速する
イノベーションの加速
複雑性の排除
スピード
アジリティ
スケール
エコシステム/プラットフォームを支える社会環境
所有 共有
シェア
共感
「所有」で豊かさを追求する社会
大量消費と所有の増大が価値の重心
「共有/シェア」で満足を追求する社会
所有から共有/シェアへ価値の重心が移行
水平分散型/自律連係型垂直階層型/管理制御型
「限界費用ゼロ」社会への移行
オープンイノベーション
エコシステム
囲い込み戦略
オープンイノベーション:組織内部のイノベーションを促進するため、企業の内外で技術やアイデアの流動性を高め、組織内で生みだされたイノベーションを
組織外に展開し、それを繰り返すことで大きなイノベーションを生みだすこと。Henry Chesbroughハーバード大学・経営大学院教授
モノが主役の時代 サービスが主役の時代
「限界費用ゼロ社会」とは
105
 経済活動をより効率的に管理する新しいコミュニケーション・テクノロジー
郵便制度、電信・電話/管理型
水力、蒸気、原子力/集中型
蒸気船、鉄道、自動車、航空機/人間制御型
再生可能エネルギー/分散型
インターネット/自律型
様々な輸送手段の自動運転/自律制御型
IoT=ビッグデータ×AI
効率・自律・分散の追求
垂直階層型/管理制御型 水平分散型/自律連係型
経済革命を特徴づけてきた三つの決定的に重要な要素から成り立っている。
 経済活動により効率的に動力を提供する新しいエネルギー源
 経済活動をより効率的に動かす新しい輸送手段
「限界費用ゼロ」社会
適切な初期投資を行えば
生産にともなう増加分の新たな費用が
限りなく「ゼロ」になる社会 デジタル・トランスフォーメーション
により実現される社会やビジネスの姿
ジェレミー・リフキン
デジタル・トランスフォーメーションのBefore/After
支援
人間主体でビジネスを動かしITが支援する
生産性向上・コスト削減・期間短縮
安定×高品質の徹底追求
ITはコスト、削減することが正義
コスト削減の手段としての外注
常にコスト削減の圧力に晒される
仕様書通りQCDを守って
情報システム完成させる
Before DX
人間とITが一体となってビジネスを動かす
変化への即応力・破壊的競争力・価値の創出
柔軟×迅速と試行錯誤
ITは競争力の源泉、投資対効果で評価
競争力の源泉として内製
ビジネスに貢献できれば投資は拡大する
変化に柔軟・迅速に対応し
ビジネスを成功させる
After DX
デジタル・トランスフォーメーションのBefore/After
支援
人間主体でビジネスを動かしITが支援する
生産性向上・コスト削減・期間短縮
ITはコスト、削減することが正義
クラウド化+自動化
モダナイゼーション
Before DX
人間とITが一体となってビジネスを動かす
変化への即応力・破壊的競争力・価値の創出
ITは競争力の源泉、投資対効果で評価
内製化支援
アジャイル+DevOps
コンテナ+サーバーレス+ローコード
After DX
省力化とコスト削減
「両利きの経営」とDX戦略(1)
108
新しいビジネスモデルや商品・サー
ビスを生みだすために、いろいろな
組合せを試し、知の範囲を拡げる。
いま業績のあがっている事業領域の収益の確保と増大に注力し、
知の範囲を深化させる。
知の深化
知の探索
サクセス・トラップまたはコンピテンシー・トラップ
「知の探索」には手間やコストがかかるわりに、収益に結びつくかど
うかが不確実。そのため、収益の確保が見通しやすい「知の深化」に
偏りがちになってしまう。
経営レベルで 知の探索 と 知の深化 のバランスを調整する
1. 探索チームには、ビジネスに必要な機能(たとえば
開発・生産・営業)をすべて持たせて「独立性」を
保たせること
2. トップレベル(たとえば担当役員レベル)では、そ
の新規部署が既存の部署から孤立せずに、両者が互
いに知見や資源を活用し合えるよう「統合と交流」
を促すこと新規事業部署にはなるべく「知の探索」
を好きなようにやらせて、他方で「知の深化」との
バランスを取り、既存事業分野との融合を図る
1. 自社の定義する「ビジネスの範囲」を狭め
ず、多様な可能性を探求できる広い企業ア
イデンティティーを持つこと
2. 「知の探索」部門と「知の深化」部門の予
算対立のバランスは経営者自身が取ること
3. 「知の探索」部門と「知の深化」部門の間
で異なるルール・評価基準を取ること
「両利きの経営(東洋経済新報)」を参考に作成
「両利きの経営」とDX戦略(2)
109
知の深化
知の探索
サクセス・トラップ
コンピテンシー・トラップ
経営レベルで「知の探索」と「知の深化」のバランスを調整する
支援
Before DX
After DX
1. 「探索事業」が新規の競合に対して競争優位
に立てるような、既存事業の資産や組織能力
を突き止める。
2. 「深化事業」から生じる惰性が新しい取り組
みの勢いを削がないように、経営陣が支援し
監督する。
3. 「探索事業」を正式に切り離して、成熟事業
からの邪魔や「支援」なしに、成功に向けて
必要な人材、構造、文化、資本を調整できる
ようにする。
成功しているほど知の深化に偏って結局は、イノ
ベーションが起こらなくなる。
成功すればするほど深化に傾斜
「両利きの経営(東洋経済新報)」を参考に作成
改善・最適化戦略/変革戦略とDX
デジタイゼーション
Digitization
 モダナイゼーション
 RPA
 リフト&シフト
改善・効率化
変化に合わせ既存ビジネス・モデルを
最適化・修正
改善・最適化戦略
デジタライゼーション
Digitalization
 顧客価値の創出
 企業文化の変革
 ビジネス・モデルの変革
変革・再定義
変化を先取りし収益構造や業績評価基準を
再構築
変革戦略
組織の振る舞いや働き方の変革
デジタル・トランスフォーメーション
ビジネス創出ニーズ
即応力・破壊的競争力・価値の創出
Before DX
投資対効果
Befor DX / After DX におけるIT投資の考え方
Before DX
全IT資産=投資総枠
原価償却
20%/年
ビジネス支援ニーズ
生産性向上・コスト削減・期間短縮
年間で投資可能な予算 効果次第で投資拡大
DX事業・DX案件とは
顧客:事業部門
内容:内製化支援
目標:事業の成功
デジタル・トランスフォーメーション事業とは
人間とITが一体となってビジネスを動かす
変化への即応力・破壊的競争力・価値の創出
変化に柔軟・迅速に対応し
ビジネスを成功させる
After DX
変化に俊敏に対応できる企業文化・体質を実現すること
ITをコアコンピタンスと位置付け事業部門主体で内製化
共創 または 協創
業績評価基準の転換
売上や利益での業績基準では評価できず、現場のモチベーションを維持できないから。
デジタル・トランスフォーメーションの実践
見える化
判断 行動
共創
デザイン思考 リーン・スタートアップ
データ
高速 最適
変わるビジネスとITの関係
開発・運用 開発・運用
少ない生産量(工数)で開発・運用のサイクルを高速で回転させる
現場のニーズにジャストインタイムで成果を提供し続ける
お客様との新しい関係
要望
要請
検討
企画
要件定義
仕様書
設計
開発
納品
検収
運用管理
保守
事業
部門
情シス
部門
SIer
IT事業者
提案
提言
開発と運用(DevOps)
検討
対話 決定
合意
要望
対話
内製化支援
技術力+労働力
事業
部門
情シス
Sier
IT事業者
変更・追加への要望
継続的対話
変革の7ヶ条
第1条・業績評価基準を事業戦略/事業目標と一致させる
売上と利益に固定せず事業戦略/事業目標の達成基準と評価を連動させる
第2条・事実を正直に伝えて議論する
忖度無用、自分たちの現実を真摯に土俵に上げて議論する
第3条・時代にそぐわない手続きやルールを廃止する
暗号化してメールに添付し平文でパスワードを送る など
第4条・スタンダードとなっているツールを使う
時代の思想や文化をツールを通して浸透させる
第5条・仕事の生産性を落とさない環境を提供する
最新のPCやMac、デスクトップの仮想化は使わない など
第6条・服装を”オープン“にする
職場の空気が変わる、変革を身体で感じられる
第7条・Intrapersonal Diversity(個人内多様性) を高める
ローテーション、社外のコミュニティや勉強会、対外的の奨励など
言葉で「危機感」を
煽っても現場は変わらない
できる人材は
どこにもいない
技術力 = 少ない手間で最大のパフォーマンスを発揮できる力
 実現したい機能を可能な限り少ないステップ数でコーディングできる
 クラウドを駆使してシステム運用できる環境を1日にいくつも構築できる など
既存SIモデルから脱却するための3つのシナリオ
7371万人
6773万人
▲568万人
生産年齢人口の減少
内製化へのシフト
短期離脱 専門特化 サブスクリプション・サービス
技術力の高いエンジニアで内製化
のためのスキル・トランスファー。
少人数を短期集中投入して離脱。
このサイクルを高速で回す。
AIやIoT、クラウド・ネイティブ
といった需要の伸びている専門領
域の専門家集団として、スキルを
集中、内製化を支援。
新しいサービスや技術を目利きし、
フレームワークやプラットフォー
ム、ツールを整備して提供し、長
期継続的に収益を増やし続ける。
エコシステム(生態系)とは何か
118
共通・共用
秩序やメカニズム
時間:長期間
形成:自律的・自然発生的
参加者:相互依存的(生存)
主導者:なし
自然界におけるエコシステム
共通・共用
秩序やメカニズム
時間:短期間
形成:意図的(企業が主導)
参加者:共栄共存的(収益の拡大)
主導者:排他的利益
ビジネスにおけるエコシステム
自律的・自然発生的 意図的(企業が主導)
プラットフォーム・ビジネスを成功させる3つの要件
ビジネス価値の明確化:
 テクノロジーではなく、Purpose
 魅力的なVisionによる求心力
エコシステムの構築:
 調整力より、リーダーシップ
 囲い込みからオープン・イノベーション
圧倒的ビジネス・スピード:
 外注ではなく内製
 アジャイル開発×DevOps×クラウド
Purpose
Vision
Speed
プラットフォーム・ビジネス
ビジネス・モデル × ビジネス・プロセス × 事業戦略
共創とプラットフォーム
120
価値を生産 価値を消費交換価値
購買
グッズ
ドミナント
ロジック
企業と顧客/パートナーが共創によって、価値を創り出す関係が築かれる
価値を共創
価値を共創
交換価値
文脈価値
使用価値
サービス
ドミナント
ロジック
顧客による使用情報の継続的入手
ソフトウェアの更新、新たなサー
ビスの提供による価値の拡大
January 2016 DAIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー別冊を参考に作成
ビジネス価値の明確化×エコシステムの構築×圧倒的ビジネス・スピード
プラットフォームの事例:エーザイ・認知症エコシステム
認知症データ・プラットフォーム
 研究開発・治験・臨床等で得た質の高いデータ
 気付きや意味を引き出すデータ・サイエンス
 使いやすさ(UI/UX)と組合せの容易さ(API)
認知症の当事者と家族
医療従事者等
当事者情報 予知・予防情報
大学・研究機関 ベンチャー企業関係省庁 医師会
小売業
自動車メーカー
フィットネスクラブ
保険会社
診断ツール
介護サービス
医療機関
自治体
プラットフォームの事例:エムスリー株式会社
 日本最大級の医療従事者専門サイト「m3.com」を運営
 日本の臨床医の約9割にあたる28万人以上の医師会員と日本の薬
剤師の半数超にあたる16万人以上の薬剤師会員等に対し医療関
連情報を提供し、マーケティング支援サービス等を提供
 日本のみならず米国・英国・欧州・中国・インドなど海外への事
業展開を積極的に進めており、全世界の医師の50%程度となる
550万人以上の医師会員・パネルを有し、様々なサービスの展開
エムスリー株式会社
ハブ型社会からメッシュ型社会へ
123
メッシュ型社会 ハブ型社会
 情報の非対称性・権力の偏在
 情報伝達に伴うタイムラグの拡大
 仲介による情報伝達コストの増加
 情報の双方向性・権力の分散
 情報伝達に伴うタイムラグが発生せず
 仲介を無くすことで情報伝達コストが低減
シェアリング・エコノミー ホスティング・エコノミー
安い社会コストとフラット化 高い社会コストと階級化
DXを支えるテクノロジー
アプリケーション
プラットフォーム
インフラストラクチャー
デバイス
AR(拡張現実) / VR(仮想現実) / MR(複合現実)
Augmented Reality / Virtual Reality / Mixed Reality
ディープラーニング(深層学習)と関連技術(深層強化学習/DQN、敵対的ネットワーク/GANなど)
Deep Learning
ブロックチェーン
Block Chain
HTAP(OLTP/業務系・基幹系とOLAP/分析系の実行基盤を統合)
Hybrid Transaction and Analytics Processing
LPWAネットワーク
Low Power,Wide Area Network
5G通信
5th Generation
エッジ・コンピューティング(デバイス側での学習や推論/高機能演算)
Edge Computing
量子コンピュータ
Quantum Computer
〜2017 2018 2019 2020 2021〜
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略
LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略

More Related Content

What's hot

デジタル田園都市勉強会
デジタル田園都市勉強会デジタル田園都市勉強会
デジタル田園都市勉強会Hiroyoshi Akagi
 
箱根駅伝を10倍楽しく観る方法 - 2021 -
箱根駅伝を10倍楽しく観る方法 - 2021 -箱根駅伝を10倍楽しく観る方法 - 2021 -
箱根駅伝を10倍楽しく観る方法 - 2021 -Noriyuki Nonomura
 
提摩太前書 第三章 領袖的好榜樣
提摩太前書 第三章領袖的好榜樣提摩太前書 第三章領袖的好榜樣
提摩太前書 第三章 領袖的好榜樣查經簡報分享
 
LiBRA 01.2021 /総集編#1
LiBRA 01.2021 /総集編#1LiBRA 01.2021 /総集編#1
LiBRA 01.2021 /総集編#1Masanori Saito
 
マネーフォワード クラウド新機能のお知らせ2020年12月分
マネーフォワード クラウド新機能のお知らせ2020年12月分マネーフォワード クラウド新機能のお知らせ2020年12月分
マネーフォワード クラウド新機能のお知らせ2020年12月分Money Forward, Inc.
 
検索キーワードで読み解く2007年
検索キーワードで読み解く2007年検索キーワードで読み解く2007年
検索キーワードで読み解く2007年pipithelhasa
 
Upstream and downstream in Requirement Development
Upstream and downstream in Requirement DevelopmentUpstream and downstream in Requirement Development
Upstream and downstream in Requirement DevelopmentKent Ishizawa
 
Ohp Seijoen H20 09 Sodosei Kensaku
Ohp Seijoen H20 09 Sodosei KensakuOhp Seijoen H20 09 Sodosei Kensaku
Ohp Seijoen H20 09 Sodosei Kensakusesejun
 
参加型デザイン評価フレームワーク
参加型デザイン評価フレームワーク参加型デザイン評価フレームワーク
参加型デザイン評価フレームワークHironobu Aoki
 
夜までラボ☆テレビ7月24日開催分
夜までラボ☆テレビ7月24日開催分夜までラボ☆テレビ7月24日開催分
夜までラボ☆テレビ7月24日開催分ikiikilab
 
データ工学研究専門委員会ニュースレター 創刊
データ工学研究専門委員会ニュースレター 創刊データ工学研究専門委員会ニュースレター 創刊
データ工学研究専門委員会ニュースレター 創刊Hiroshi Ono
 
【個股產業分析】穩懋(3105-TT)
【個股產業分析】穩懋(3105-TT)【個股產業分析】穩懋(3105-TT)
【個股產業分析】穩懋(3105-TT)Collaborator
 
「伝わる・売れる」ユーザビリティ入門
「伝わる・売れる」ユーザビリティ入門「伝わる・売れる」ユーザビリティ入門
「伝わる・売れる」ユーザビリティ入門Katsumi TAZUKE
 
【個股產業分析】被動元件產業分析
【個股產業分析】被動元件產業分析【個股產業分析】被動元件產業分析
【個股產業分析】被動元件產業分析Collaborator
 
Event:比特幣當前定位與未來挑戰
Event:比特幣當前定位與未來挑戰Event:比特幣當前定位與未來挑戰
Event:比特幣當前定位與未來挑戰Collaborator
 

What's hot (20)

デジタル田園都市勉強会
デジタル田園都市勉強会デジタル田園都市勉強会
デジタル田園都市勉強会
 
箱根駅伝を10倍楽しく観る方法 - 2021 -
箱根駅伝を10倍楽しく観る方法 - 2021 -箱根駅伝を10倍楽しく観る方法 - 2021 -
箱根駅伝を10倍楽しく観る方法 - 2021 -
 
提摩太前書 第三章 領袖的好榜樣
提摩太前書 第三章領袖的好榜樣提摩太前書 第三章領袖的好榜樣
提摩太前書 第三章 領袖的好榜樣
 
我的兩位父親
我的兩位父親我的兩位父親
我的兩位父親
 
Beglobal pitch
Beglobal pitchBeglobal pitch
Beglobal pitch
 
LiBRA 01.2021 /総集編#1
LiBRA 01.2021 /総集編#1LiBRA 01.2021 /総集編#1
LiBRA 01.2021 /総集編#1
 
當代教會治理案例
當代教會治理案例當代教會治理案例
當代教會治理案例
 
s6
s6s6
s6
 
100420
100420100420
100420
 
マネーフォワード クラウド新機能のお知らせ2020年12月分
マネーフォワード クラウド新機能のお知らせ2020年12月分マネーフォワード クラウド新機能のお知らせ2020年12月分
マネーフォワード クラウド新機能のお知らせ2020年12月分
 
検索キーワードで読み解く2007年
検索キーワードで読み解く2007年検索キーワードで読み解く2007年
検索キーワードで読み解く2007年
 
Upstream and downstream in Requirement Development
Upstream and downstream in Requirement DevelopmentUpstream and downstream in Requirement Development
Upstream and downstream in Requirement Development
 
Ohp Seijoen H20 09 Sodosei Kensaku
Ohp Seijoen H20 09 Sodosei KensakuOhp Seijoen H20 09 Sodosei Kensaku
Ohp Seijoen H20 09 Sodosei Kensaku
 
参加型デザイン評価フレームワーク
参加型デザイン評価フレームワーク参加型デザイン評価フレームワーク
参加型デザイン評価フレームワーク
 
夜までラボ☆テレビ7月24日開催分
夜までラボ☆テレビ7月24日開催分夜までラボ☆テレビ7月24日開催分
夜までラボ☆テレビ7月24日開催分
 
データ工学研究専門委員会ニュースレター 創刊
データ工学研究専門委員会ニュースレター 創刊データ工学研究専門委員会ニュースレター 創刊
データ工学研究専門委員会ニュースレター 創刊
 
【個股產業分析】穩懋(3105-TT)
【個股產業分析】穩懋(3105-TT)【個股產業分析】穩懋(3105-TT)
【個股產業分析】穩懋(3105-TT)
 
「伝わる・売れる」ユーザビリティ入門
「伝わる・売れる」ユーザビリティ入門「伝わる・売れる」ユーザビリティ入門
「伝わる・売れる」ユーザビリティ入門
 
【個股產業分析】被動元件產業分析
【個股產業分析】被動元件產業分析【個股產業分析】被動元件產業分析
【個股產業分析】被動元件產業分析
 
Event:比特幣當前定位與未來挑戰
Event:比特幣當前定位與未來挑戰Event:比特幣當前定位與未來挑戰
Event:比特幣當前定位與未來挑戰
 

More from Masanori Saito

211101_最新トレンド_パッケージ
211101_最新トレンド_パッケージ211101_最新トレンド_パッケージ
211101_最新トレンド_パッケージMasanori Saito
 
211101_LiBRA_クラウド
211101_LiBRA_クラウド211101_LiBRA_クラウド
211101_LiBRA_クラウドMasanori Saito
 
211101_LiBRA_インフラ
211101_LiBRA_インフラ211101_LiBRA_インフラ
211101_LiBRA_インフラMasanori Saito
 
LiBRA 10.2021 /クラウドコンピューティング
LiBRA 10.2021 /クラウドコンピューティングLiBRA 10.2021 /クラウドコンピューティング
LiBRA 10.2021 /クラウドコンピューティングMasanori Saito
 
LiBRA 10.2021 / インフラとプラットフォーム
LiBRA 10.2021 / インフラとプラットフォームLiBRA 10.2021 / インフラとプラットフォーム
LiBRA 10.2021 / インフラとプラットフォームMasanori Saito
 
LiBRA 10.2021 / 開発と運用
LiBRA 10.2021 / 開発と運用LiBRA 10.2021 / 開発と運用
LiBRA 10.2021 / 開発と運用Masanori Saito
 
LiBRA 10.2021 / DX以外
LiBRA 10.2021 / DX以外LiBRA 10.2021 / DX以外
LiBRA 10.2021 / DX以外Masanori Saito
 
LiBRA 10.2021 / DXとこれからのビジネス
LiBRA 10.2021 / DXとこれからのビジネスLiBRA 10.2021 / DXとこれからのビジネス
LiBRA 10.2021 / DXとこれからのビジネスMasanori Saito
 

More from Masanori Saito (20)

211101_DXの基礎
211101_DXの基礎211101_DXの基礎
211101_DXの基礎
 
211101_最新トレンド_パッケージ
211101_最新トレンド_パッケージ211101_最新トレンド_パッケージ
211101_最新トレンド_パッケージ
 
211101_DevOps
211101_DevOps211101_DevOps
211101_DevOps
 
211101_LiBRA_クラウド
211101_LiBRA_クラウド211101_LiBRA_クラウド
211101_LiBRA_クラウド
 
211001_LiBRA_IoT
211001_LiBRA_IoT211001_LiBRA_IoT
211001_LiBRA_IoT
 
211101_LiBRA_DX
211101_LiBRA_DX211101_LiBRA_DX
211101_LiBRA_DX
 
211101_LiBRA_インフラ
211101_LiBRA_インフラ211101_LiBRA_インフラ
211101_LiBRA_インフラ
 
211101_LiBRA_ERP
211101_LiBRA_ERP211101_LiBRA_ERP
211101_LiBRA_ERP
 
211101_LiBRA_AI
211101_LiBRA_AI211101_LiBRA_AI
211101_LiBRA_AI
 
211101_LiBRA_DX以外
211101_LiBRA_DX以外211101_LiBRA_DX以外
211101_LiBRA_DX以外
 
LiBRA 10.2021 / ERP
LiBRA 10.2021 / ERPLiBRA 10.2021 / ERP
LiBRA 10.2021 / ERP
 
LiBRA 10.2021 / DX
LiBRA 10.2021 / DXLiBRA 10.2021 / DX
LiBRA 10.2021 / DX
 
LiBRA 10.2021 /クラウドコンピューティング
LiBRA 10.2021 /クラウドコンピューティングLiBRA 10.2021 /クラウドコンピューティング
LiBRA 10.2021 /クラウドコンピューティング
 
LiBRA 10.2021 / インフラとプラットフォーム
LiBRA 10.2021 / インフラとプラットフォームLiBRA 10.2021 / インフラとプラットフォーム
LiBRA 10.2021 / インフラとプラットフォーム
 
LiBRA 10.2021 / AI
LiBRA 10.2021 / AILiBRA 10.2021 / AI
LiBRA 10.2021 / AI
 
LiBRA 10.2021 / 開発と運用
LiBRA 10.2021 / 開発と運用LiBRA 10.2021 / 開発と運用
LiBRA 10.2021 / 開発と運用
 
LiBRA 10.2021 / DX以外
LiBRA 10.2021 / DX以外LiBRA 10.2021 / DX以外
LiBRA 10.2021 / DX以外
 
LiBRA 10.2021 / ERP
LiBRA 10.2021 / ERPLiBRA 10.2021 / ERP
LiBRA 10.2021 / ERP
 
LiBRA 10.2021 / IoT
LiBRA 10.2021 / IoTLiBRA 10.2021 / IoT
LiBRA 10.2021 / IoT
 
LiBRA 10.2021 / DXとこれからのビジネス
LiBRA 10.2021 / DXとこれからのビジネスLiBRA 10.2021 / DXとこれからのビジネス
LiBRA 10.2021 / DXとこれからのビジネス
 

LiBRA 01.2021 / ビジネス戦略