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ビジネス・プロフェッショナルのための
最新ITトレンド
2021年1月
未来を創るために知っておきたいITの常識
1/2
デジタル・トランスフォーメーション
迫られる常識の大転換
DXの実践事例から
DXとは何かを学ぶ
なぜ自動車メーカーが「自動車を売らない」ビジネスをはじめるのか?
 自動車保有台数 8,150万台
 自家用車の平均稼働率 4.2%
年間20日しか利用されていない
 自動運転・ライドシェア
 電気自動車(EV)化
所有する必然性がなくなる
自動車が作りやすくなる
既存の自動車会社以外からの参入が容易/競争の激化
自動車が売れない時代に、どうやって収益を上げればいいのか?
あなたが、事業責任者であるとすれば
どのようにして、稼ぎますか?
Easy Ride
平安保険のデジタル活用
快速問診
オンライン(チャット)で医師と直接
問診できる機能。病院に行くべきか、
行くならばどの診療科に行けばいいの
かを尋ねることができる。
探医生
クチコミの評価を見ながら、医師を選
び受診を予約できる機能。
閃電購薬
処方薬のオンライン販売の機能。
健康商城
サプリや処方不要の漢方薬のオンライ
ン販売の機能。
健康頭條
健康に関する様々な情報を確認できる
機能。
行動データ、アクセ
ス履歴などの健康や
医療についてのタイ
ムリーな個人データ
データ
 いまの状況
 適切な保険商品
活動支援
状況に応じたタイムリーな応対・的確な保険商品の提案
感動・信頼・ファン
ハイタッチ(1対1:丁寧な顧客個別の対応)
デジタルタッチ(1対多:効率よく顧客の裾野を拡大)
圧倒的な利便性
的確なタイミング
顧客に関する情報
「平安好医生」からの学び
便利・お得・楽ちんで、顧
客とのタッチ・ポイントを
効率よく大量に増やす。
デジタルと人間の最適なバランスと組合せが、事業を拡大することに大きく貢献
ひとり一人の顧客に丁寧に接
して感動・信頼・ファンを作
る。
 顧客の困っていること、関心ごとを的確に捉え、まずはそれを解決することに注力し、
アプリを介して、顧客との接点を劇的に増やすことに成功した。
 年齢や性別、家族構成などの静的な属性データだけではなく、その時々の状況を動的
な行動データとして捉え、タイミングを逸することなく、いまの最適を顧客に提供し
て、顧客の体験価値を高めることで、ファンを増やすことに成功した。
 顧客に関わる活きたデータを活用して、顧客ごとに最適化された保険商品を選択し、
論理的な裏付けに基づく説得力のある提案により、成約率を高めることに成功した。
事例から戦略を読み解く
常識の変化
デジタル技術の発展
潜在的な課題やニーズ
が顕在化する
対応できない/遅い競合企業
の排除・撤退を促す
圧倒的なビジネス・スピードで
既存の顧客やポジションを守る
守りの戦略
新たなビジネス・モデル
が実現可能になる
早期のノウハウ蓄積と
顧客の囲い込み
新らしい競争ルールを持ち込み
新規顧客や競争優位を創出する
攻めの戦略
「回避すべき未来」と「選択すべき未来」
コロナ禍で直面する現実を、変革を一気に推し進
める好機と捉えられず、これまでの取組を活かす
ことなく、不十分なものに留まり 「現状維持も
困難になる停滞経済」とも呼べる未来
 多様な能力が認められず、働き方も画一的で、新し
い発想やイノベーションが生まれない社会
 男性中心の硬直的な働き方や社会構造が変わらず、
所得が伸びずワークライフバランスも実現できない
社会
 危機時の負担が女性や高齢者等の社会的に弱い立場
の人に集中し、生活の質における格差も広がり、個
人が幸せを感じられない社会
 企業が従来以上にリスクに慎重となり、雇用や投資
を行わず、イノベーションも不活発、持続的な成長
が実現できない社会
長年解決できなかった課題を解決するとともに、
通常 10 年かかるであろう変革を、将来を先取り
する形で一気に進めることができる「新たな日常
(ニューノーマル)」を目指していく未来
 創造力を持ちあわせた多様な人材が次々とイノベー
ションを起こせる、自由かつ柔軟性に富み、変化を
取り入れ、失敗への許容力の高い社会
 個人が自由度の高い働き方や暮らしができ、ワーク
ライフバランスを実現して豊かさを感じる社会
 デジタル技術の活用により、高付加価値の財・サー
ビスを創出するとともに、個人情報等が保護され、
効率性、利便性、安心を皆が享受できる社会
 性別等に関わらず人への投資を行うとともに、十分
な所得再分配機能、セーフティネットが提供される
中で全ての人が能力を伸ばし発揮できる包摂的な社
会
 地域社会やコミュニティ等において必要な人との交
流やつながり、支え合いの価値を大切にする社会
 各国が国内に不安定さを抱え、閉鎖的な対応をとり、
より国際協調が難しくなる中、新しいモノや人の流
れの在り方が求められる世界において、自由で公正
な貿易・投資の基盤を支え、そのメリットを享受す
る社会
回避すべき未来 選択すべき未来
内閣府・2020年7月8日令和2年第10回経済財政諮問会議
「選択する未来2.0」中間報告
コロナ禍で「デジタル・シフト」が加速
9
デジタル・シフト
クラウド・シフト
コモディティ・アプリケーションはSaaSへ
ストラテジック・アプリケーションはコンテナ、
FaaS、PaaSへと移行する。
ワーク・シフト
ワーク・スタイルの多様化が進み、雇用機会の
拡大によって、社員のパフォーマンスとエン
ゲージメントが高まる
オーナー・シフト
DXやビジネスのデジタル化に伴い、事業部門
のITに関わる意志決定権限が拡大し、彼ら主導
での内製化が拡がる。
コロナ禍がデジタル・シフトを
加速させる!
変化に俊敏に対応できる
企業文化や体質への転換
デジタル・トランスフォーメーション
 ビジネス・モデルの転換
 ビジネス・プロセスの変革
 ビジネス・スピードの加速
いま直面する変化の潮流
Withコロナ時代のITビジネス環境の変化
不確実性の増大
Before コロナ
不確実性の常態化
With コロナ
コロナ禍
ITへの期待・役割
IT利用形態・運用方法
働き方・リテラシー
起こりうる変化 求められる対応
 意志決定の迅速化のためのデータ活用ニーズの増大
 収益に直結するシステム開発の拡大
 働き方変革に対応するため環境整備投資の増加
 クラウド・ネイティブへの移行
 ゼロトラスト・ネットワークへの移行
 運用の自動化・省力化上の拡大
 雇用形態のメンバーシップ型からジョブ型への移行
 自律した個人・チームと会社との信頼関係を前提
 リモートワーク・ペーパーレスへの対応
成果をコミットし、どこに居ても高い目標を達成できる人材への期待
社員の個人事業主化・会社を跨ぐジョブローテーションの増加・ニューノーマルに対応できない企業からの人材流出など
 業務のデジタル化とERPの次世代化・ペーパーレス化
 内製化(アジャイル・DevOps・ローコード開発など)
 デジタル・ワークプレイスの整備と物理オフィスの削減
 オンプレも含めたクラウド・ネイティブ環境の整備
 ゼロトラスト・ネットワークを前提にした環境整備
 SaaS/FaaS/PaaSの適用拡大と構築運用負担の削減
 ミッション・ステートメントの明確化と企業との契約
 心理的安全性・情報の徹底したオープン化と共有
 在宅ワーク・リモートワークのための手当や投資
Withコロナ時代のITビジネス環境の変化(〜3年)
不確実性の増大
Before コロナ
不確実性の常態化
With コロナ
実行環境 付加価値を生みださないインフラから
アプリケーション・ロジックへ
IaaS
仮想化
PaaS
サーバーレス
コンテナ
ネットワーク 用途に応じたネットワークから
あらゆるネットワークが5Gへ
専用線
IP-VPN
4G/LTE
など
5G(キャリア)
ローカル5G
セキュリティ 後付けのセキュリティから
アーキテクチャーとしての
セキュリティへ
社外NW
社内NW
FW 社内NWクラウド境界防衛型
ゼロトラスト
階層構造
アーキテクチャ 安定性×高品質から
柔軟性×俊敏性へ
マイクロ
サービス
開発・運用 予測と計画に対応することから
現場にニーズに即応することへアジャイル+DevOps
時間・日・週/成果連動
ウオーターフォール+運用・保守
半年〜数年/工数積算
開発 運用
保守
顧客 業務の生産性やコスト削減への対応から
事業の差別化や競争力の強化へ情報システム部門 事業部門・経営者
工数提供の対価 価値実現の対価
売上=人数×単金の最大化 利益=利益率×回転数の最大化 人数を増やす
 コストをおさえる
 できるだけ作る
 技術力を高める
 単金を上げる
 できるだけ作らない
コロナ禍
DXを理解するために、
これだけは知っておきたい基礎知識
UI/UXとは何か
UI
人とデジタルをつなぐ窓口
User Interface
 直ぐに分かる
 使い易い
 迷わない など
UX
人とデジタルがつながることで得られる体験
User Experience
 とても便利
 もっと使いたい
 感動した など
UI UX
UI/UXとは何か
UI
人とデジタルをつなぐ窓口
User Interface
 直ぐに分かる
 使い易い
 迷わない など
UX
人とデジタルがつながることで得られる体験
User Experience
 とても便利
 もっと使いたい
 感動した など
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×良くないUI 〇良いUI
×良くないUI
ケチャップだとは直ぐ
に分からない。
×良くないUX
口を汚しやすく、少な
くなると使いにくい。
〇良いUI
ケチャップだと直ぐ分
かる。
×良くないUX
口を汚しやすく、少な
くなると使いにくい。
〇良いUI
ケチャップだと直ぐ分
かる。
〇良いUX
口を汚さず、最後まで
使い切ることができる。
クラウド・サービスなどで使われる料金制度
サブスクリプション/サブスク
従量課金
月額定額制の料金制度
*もともとは、雑誌や新聞などの定期購読を意味することば
使った量(使用量)に応じて支払う料金制度
*電気料金や水道料金などのような支払い方
プラットフォーマーと言われる企業の略称
GAFA
Google,Amazon,Facebook,Apple
FANGAM
Facebook,Amazon,Netflix, Google,Apple,Microsoft
GAFAM
Google,Amazon,Facebook,Apple,Microsoft
BAT
Baidu,Alibaba,Tencent
BATH
Baidu,Alibaba,Tencent,Huawei
米国系企業
中国系企業
FAANG
Facebook,Amazon,Apple, Netflix,Google
デジタル技術を駆使し、ビジネスでの圧倒的な支配力を持つ企業を、下記のように
まとめて呼ぶことがあります。
デジタルとは何か
デジタルとフィジカル
アナログ/Analog
連続量(区切りなく続く値を持つ量)
現実世界(フィジカル世界)
のものごとやできごと
デジタル/Digital
離散量(とびとびの値しかない量 )
コンピュータで扱えるカタチ
デジタル化
デジタル化とは何か
アナログ/Analog
連続量(区切りなく続く値を持つ量)
デジタル/Digital
離散量(とびとびの値しかない量 )
人間のやっていたことをコンピュータでできるようにすること
 これまで1週間かかっていた申し込み手続きを5分で終わらせる
 顧客の行動(いま、どこで、何をしているのか)が分かる
 他のデジタル・サービスと一瞬にして連係できる
 膨大なデータの中にビジネスに役立つ規則や関係を見つけることができる
 業務の進捗、人の動き、ビジネスの状態が、リアルタイムに見える化される
デジタル化で できる こと
デジタル化で 目指す こと
顧客満足が向上すること 業績が改善すること 社員が幸せになること
デジタルとフィジカル
スピード
複 製
組合せ・変更
遅い
劣化する
困難
早い
劣化しない
容易
フィジカル
Physical
デジタル
DigitalIoT
IoT
状況を即座に
把握し即応できる
エコシステムが
容易に形成
規模の拡大が
容易で早い
デジタルによってもたらされる
ビジネス価値
イノベーション
を加速する!
「イノベーション」と「インベンション」の違い
イノベーション
Innovation
これまでにはなかった
新しい組合せを見つけ
新たな価値を産み出すこと
インベンション
Invention(発明)
これまでにはなかった
新しい「もの/こと」を創り
新たな価値を産み出すこと
高速な試行錯誤
高速なフィードバック
高速なアップデート
知識の蓄積
試行錯誤の繰り返し
ひらめき・洞察
2つのデジタル化:デジタイゼーションとデジタライゼーション
デジタイゼーション
Digitization
 アナログ放送→デジタル放送
 紙の書籍→電子書籍
 人手によるコピペ→RPA
効率化
ビジネス・プロセス
改善・改良・修正
コストや納期の削減・効率化
ビジネス・モデル
デジタライゼーション
Digitalization
 自動車販売→カーシェア/サブスク
 ビデオレンタル→ストリーミング
 電話や郵便→SNS・チャット
変革
事業構造の転換
新しい価値の創出
既存の改善
企業活動の効率向上と持続的な成長
既存の破壊
新たな顧客価値や破壊的競争力を創出
デジタル化と変革
変革前
写真屋
変革後
プロセスをそのままに効率化するのではなく
プロセス を再定義して新しい価値やビジネス・モデルを創出する
変革を伴うデジタル化
デジタライゼーション
デジタイゼーション
デジタル化によって生みだされる2つのビジネス領域
デジタル化できることは
全てデジル化される
デジタルの渦
Digital Vortex
デジタル化できないことの
価値が高まる
デジタル化
領域の拡大
体験/感性
価値の提供
ビジネス発展のサイクル
デジタルの渦
Digital Vortex
コスト・バリュー
 無料/超低価格
 購入者集約
 価格透明性
 リバース・オークション
 従量課金制(サブスクリプション)
エクスペリエンス・バリュー
 カストマー・エンパワーメント
 カストマイズ
 即時的な満足感
 摩擦軽減
 自動化
プラットフォーム・バリュー
 エコシステム
 クラウド・ソーシング
 コミュニティ
 デジタル・マーケットプレイス
 データ・オーケストレーター
デジタル化
領域の拡大
体験/感性
価値の提供
ビジネス発展のサイクル
デジタルの渦
Digital Vortex
ビジネスの主役が
モノからサービスへシフト
デジタル化
領域の拡大
体験/感性
価値の提供
製造業におけるデジタル化
調整や連携:打合せ
調整や連携:打合せ
調整や連携:打合せ
Input :人間→紙の書類
Output:紙の書類→人間
Input :人間→コンピュータ
Output:コンピュータ→人間
Input :機械→コンピュータ
Output:コンピュータ→機械
デジタル化前
人間が主体で行う仕事を
機械が支援する
機械が支援して人間が仕事をする
調整や連携:機械同士
Input :機械→機械
Output:機械→機械
管理 :コンピュータ
目標設定:人間
デジタル化後
自律制御
監視・指示
データ+機械学習
機械にできることは
徹底して機械に任せ
人間しかできないことを
人間が行う
機械と人間が一緒に仕事をする
自律制御
H2H Human to Human
M2H Machine to Human
M2M Machine to Machine
DXが注目される背景
異業種からの破壊者の参入が既存の業界を破壊する
UBER
airbnb
NETFLIX
Spotify
PayPal
タクシー・レンタカー業界
レンタル・ビデオ業界
ホテル・旅館業界
レコード・CD業界
銀行業界(決済・為替)
競争環境の変化
30
業界という枠組み
は存在する
一旦確立された
競争優位は継続する
破壊
業界の枠組みの中で起こる変化に適切に対処できれば
事業は維持され成長できる
加速するビジネス環境の変化、予期せぬ異業種からの参入
ひとつの優位性を維持できる期間は極めて短くなっている
ハイパーコンペティション
市場の変化に合わせて、戦略を動かし続けるしかない
VUCAへ対処するには圧倒的スピードを獲得するしかない
社会環境が複雑性を増し
将来の予測が困難な状況
現状の理解
結
果
の
予
測
困
難
困難
テクノロジーの進化や社会常識の変化など、価値観や
社会の仕組みなどが猛烈なスピードで変化し、先の見
通しを立てることが困難。変化の度合いや割合も大き
く、変動性を予想するのは難しくなっている
Uncertainty(不確実性)
Volatility(変動性)
イギリスのEU離脱、米中貿易戦、民族間紛争など、現
代を取り巻く情勢は、予断を許さなない状況であって、
さまざまなリスクに対応しなければならない状況に置
かれている。
Complexity(複雑性)
一つの企業、一つの国で解決できる問題が極端に少
なくなった。地球規模でパラメータが複雑に絡み
合っているため、問題解決は単純ではなく、より一
層困難なものになりつつある。
変動性、不確実性、複雑性がり、因果関係が不明、
かつ前例のない出来事が増え、過去の実績や成功例
に基づいた方法が通用しない時代となりつつある。
Ambiguity(曖昧性)
VUCA(ブーカ): 2016年のダボス会議(世界経済フォーラム)で使われ、注目されるようになった。昨
今は、ビジネスシーンでも一般的に使用されており、コロナ禍によって我々は身をもって体験している。働き
方や組織のあり方、経営などの方針に関わる考え方の前提にもなっている。
予測不可能な変化に
俊敏に対処できる
圧倒的スピードの獲得
時間感覚の変化がビジネスを変えようとしている
 3年間の中長期計画
 1年に一度の年度計画
 半年に一度の設備投資
 月例の定例役員会
 週次の部門会議
ビジネス・モデル お客様との関係 働き方 情報システム
階層化された
ビジネス・プロセス
機能分化した組織
段階的意志決定
社会環境の変化が緩やかで中長期的な予測が可能
 戦略を動かし続ける
 現場に権限委譲する
 現場での判断を重視
 結果を迅速に事後報告
 対話の頻度を増やす
圧倒的な
ビジネス・スピードで
変化に俊敏に対応する
社会環境が複雑性を増し将来の予測が困難な状況
デジタル化された
ビジネス・プロセス
自律したチーム
大幅な権限委譲
VUCA
中長期的な計画を元に
PDCAを回し
確実に目標を達成する
時計の速さと時代の変化
時計の速さ
時代
1990年 2007年
インターネットの登場
iPhoneの発売
Webやソーシャルメディアの普及
スマートフォンの普及
 社会の脈動と人の行動の一体化
 人の考えや社会の動きの同期化
 意志決定や行動変化の加速
ビジネスの主役が
モノからサービスへ
圧倒的なビジネス・スピードが求められる時代
 常時インターネット &
接続常時携帯
 ネット接続の民主化 &
情報伝達速度の瞬時化
ソフトウエア・ファーストの必然性
ソフトウェアで実装
変化に俊敏に対応できる圧倒的スピードを獲得
アジャイル開発、DevOps、クラウド、コンテナ、
サーバーレスなどの高速化のための手段を適用
社会環境が複雑性を増し
将来の予測が困難な状況VUCA
モノ/資産の所有がリスク 顧客/社会のニーズが急変
モノ/資産を所有せずサービスとして
必要な時に利用料金を払って利用する
独自開発に拘らず汎用品の適用範囲を拡げ
低コスト・短期間・頻繁に製品をリリース
競合他社の参入障壁が低下
業界という枠組みを超えての参入を容易にする
サービスの機能や性能、UIやUX 製品の機能や性能、UIやUX
データで現場の状況や顧客ニーズの変化を
迅速・的確に捉え、高速に改善を繰り返す
ビジネスの主役がモノからサービスへ至る歴史的変遷
ハードウェア
ハードウェアが
モノの価値を決める
ハードウェアが主役の時代
サービスが主役の時代
ハードウェアの魅力
で差別化
ハードウェア
ソフトウェア
データ
収集
サービス連係
クラウド・サービス
メーカー
サービスとソフトウェアの
組合せがモノの価値を決める
サービスの魅力と
それを支えるソフトウェア
で差別化
サービス利用
メーカー
保守サービス
ハードウェア
インターネット
ソフトウェア
アップデート
メーカー
ハードウェアとソフトウェアの
組合せがモノの価値を決める
ソフトウェア
ビジネス構造の転換
人と組織
ビジネス・モデル
テクノロジー
サービス
モノ
ビジネスの基盤
価値創出の源泉
附帯する取り組み
ビジネスの実態
自律・分散型・小規模統率・集中型・大規模
グッズ・ドミナント・ロジック
モノを介して顧客価値を手に入れる
顧客価値
Before DX
企業の存在意義 Purpose・Vision・Passion
モノのビジネスを支援
購入して価値を消費する
データ
ビジネス・モデル
サービス
モノ
サービス・ドミナント・ロジック
サービスを介して顧客価値を手に入れる
After DX
継続的に使って価値を共創する
サービス実現の手段/デバイス
テクノロジー
差別化の手段
どのような人に、どのようなベネフィットを提供するのかを考え
まずはゴールと解決策を決める
データの種類と取得方法
生活データ
分析的で必要に対応
主義主張・人生観・悩み・
価値観・生活圏・・・
属性データ/行動データ
の蓄積と分析
行動データ
動的で変化し続ける
場所・時間・
体験・感情・・・
センサー、チャット、
SNSなど
属性データ
静的で固定的
性別・年代・
結婚・職業・・・
登録・アンケートなど
業務担当と分析担当で
ビジネス要件と課題を共有
ビジネスの要件と課題を
踏まえて仮説を設定
ほとんどのデータはゴミ
データ取得のためのプロセス設計
ステップ1:目的から仮説を導く
 事業目的を明確にする
 その目的を達成する上での事業課題を洗い出す
 事業課題を解消できるソリューション/事業の仮説を設定する
ステップ2:データ項目とモデルを設定する
 仮説の有効性を検証するために必要なデータ項目を決定する
 必要なデータ項目が取得できる状況や条件を洗い出す
 仮説を裏付けるプロセス・モデルを考える
ステップ3:データの取得とフィードバック
 必要なデータ項目を含むデータとその取得方法を考える
 ユースケースやペルソナを設定しデータ取得のストーリーを設計する
 ソリューション/事業を開発・実践しフィード・バックを手に入れる
評価・改善
データ活用の前提はData Virtuous Cycle を実装すること
プロダクトやサービスを
提供する
プロダクトやサービスを
使用する
データを
収集する
データから
学ぶ
プロダクトやサービスを
改善する
IoT・Mobile・WebAI(機械学習)
クラウド+デバイス
データ
生活データ
行動データ
属性データ
DXとイノベーション
ものごとやできごとの
デジタル・データ化
IoT、モバイル、Webなど
未来予測・最適解 インサイト/示唆・洞察
日々のオペレーショナルな
業務の自動化
人間にしかできないことへの
意識と時間の傾注
知的力仕事からの解放
イノベーションの創出
新しいテーマ
の付与・設定
感性と暗黙知
創造的組合せ
DXの定義
デジタル・トランスフォーメーションの定義
デジタル・トランスフォーメーションとは、デジタル技術(IT)の浸透が、
人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させること
The digital transformation can be understood as the changes that the digital technology causes or influences in all
aspects of human life (原論文)
 デジタルトランスフォーメーションにより、情報技術と現実が徐々に融合して
結びついていく変化が起こる。
 デジタルオブジェクトが物理的現実の基本的な素材になる。例えば、設計され
たオブジェクトが、人間が自分の環境や行動の変化についてネットワークを介
して知らせる能力を持つ。
 固有の課題として、今日の情報システム研究者が、より本質的な情報技術研究
のためのアプローチ、方法、技術を開発する必要がある。
スウェーデン・ウメオ大学 Umeo University
エリック・ストルターマン教授 prof. Eric Stolterman
2004
デジタル・ビジネス・トランスフォーメーションの定義
IDC/2016
企業が外部エコシステム(顧客、市場)の破壊的な変化に対応しつつ、内部エコシステム
(組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォーム(クラウド、モビ
リティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術)を利用して、新しい製品やサー
ビス、新しいビジネス・モデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンス
の変革を図ることで価値を創出し、競争上の優位性を確立すること。
ガートナー/2014
企業内のIT利用は三段階ある。
1.業務プロセスの変革
2.ビジネスと企業、人を結び付けて統合する
3.人とモノと企業もしくはビジネスの結び付きが相互作用をもたらす
この第3段階の状態をデジタル・ビジネスと呼び、「仮想世界と物理的世界が融合され、モ
ノのインターネット(IoT)を通じてプロセスや業界の動きを変革する新しいビジネス・デザ
インのこと。
IMD/2019
デジタル技術とデジタル・ビジネスモデルを用いて組織を変化させ、業績を改善すること
1.企業業績を改善することが目的であること
2.デジタルを土台にした変革であることであり、一つ以上のデジタル技術が大きな影響を
及ぼしていること
3.プロセスや人、戦略など、組織の変化を伴うものであること
デジタル・トランスフォーメーション 2つの解釈
社会や経済の視点/社会現象
 2004年、エリック・ストルターマン(ウメオ大学)の定義「ITの浸透により、人々の生活が根底
から変化し、よりよくなっていく」に沿った概念
 デジタル・テクノロジーの発展によって社会や経営の仕組み、人々の価値観やライフ・スタイルが
大きく変化し、社会システムの改善や生活の質の向上がすすむという社会現象を意味する
経営や事業の視点/企業文化や体質の変革
 2010年以降、ガートナーやマイケル・ウェイド(IMD教授)らによって提唱された概念
 デジタル・テクノロジーの進展により産業構造や競争原理が変化し、これに対処できなけれ
ば、事業継続や企業存続が難しくなるとの警鈴を含む
 デジタル・テクノロジーの進展を前提に、競争環境 、ビジネス・モデル、組織や体制の再定
義を行い、企業の文化や体質を変革することを意味する
デジタル・ビジネス・トランスフォーメーション
“デジタルを使うこと”ではなく “ビジネスを変革すること” が目的
デジタル技術とデジタル・ビジネス・モデルを用いて、組織を変化させ、業績を改善すること
1. 企業業績を改善することが目的。
2. デジタルを土台にした変革であること。組織を絶えず変化しているが1つ以上のデジタル技術が大きな影響を及ぼしているものでなければ、デ
ジタル・ビジネス・トランスフォーメーションには分類されない。
3. プロセスや人、戦略など、組織の変化を伴うものであること。
“ デジタル・ビジネス・トランスフォーメーションには、テクノロジーよりもはるかに多くのものが関与する ”
「DX実行戦略(マイケル・ウェイドら)」 p.27
デジタル・ビジネス・トランスフォーメーションの解釈
企業が、
 VUCA時代の予測できない変化の中で、
 データやデジタル技術を活用することで、この変化に俊敏に対応し
 競争上の優位性を確立し、業績に貢献するための取り組みである。
そのためには、
 きめ細かな顧客のニーズや社会の期待(例えば、SDGs)に応えること
 製品やサービス、ビジネス・モデルやビジネス・プロセスとともに
 収益構造や事業目的、組織や体制、雇用制度などを変革しなくてはならない。
Digital Transformation / Digital Business Transformation
Digital Transformation をDTではなくDXと表記する理由
Transformationには上下を入れ替えるや、ものごとひっくり返すという意味があり、そのイメージを”X”で表現している。
既存を改善すること、あるいはデジタル技術を活用することではない
ビジネス・プロセスやビジネス・モデルの破壊・変革・創造
社内的:ビジネス・プロセスや働き方などの抜本的な変革
対外的:新たな顧客価値の創出、ビジネス・モデルの転換、新規事業分野への進出などのビジネスの変革
【参考】DXについての考察
DXの目的は、不確実性が高まる社会にあっても、
企業の存在意義/Purposeを貫くことである。
そのためには、企業を存続させ、事業を成長させなくてはならない。自ず
と、変化に俊敏に対処できる企業の文化や風土への変革は不可避だ。
そうなれば、デジタル技術を駆使することは、必然の手段となる。ただそ
れは、デジタル技術を使えば、できるという簡単なことではない。
デジタルがもはや前提となっている社会の新しい常識に合わせて、経営や
事業のあり方を根本的に変えること、すなわち、既存のビジネス・モデル
やビジネス・プロセスの「破壊・変革・創造」を行うことだ。
DXは、デジタル技術を使うことよりも、多くのことをしなくてはならない
だろう。それは、収益構造や事業目的、組織や体制、雇用制度など、広範
に及ぶ。DXとは、そんな取り組みの結果としてもたらされる「あるべき
姿」の体現に他ならない。
DXについての3つの解釈
デジタル技術を使って、業務の効率化や利便性を向上させること
RPA、オンライン会議、オンライン経費精算、ECサービス、ビジネスチャット、電子決済など
新しいデジタル技術を使って、新規事業で業績に貢献すること
スマートフォンやウェアラブルなどの行動データの活用、AIを利用した生産工程の自律化など
デジタル技術を前提に、企業の文化や風土を変革し、業績に貢献すること
ビジネス・プロセスのデジタル化と現場の見える化、現場への大幅な権限委譲、心理的安全性など
デジタル・トランスフォーメーション
日常的に繰り返すことができる
企業活動の土台
デジタル技術の活用
リアルが最も貴い
 デジタルはビジネスの手段である
 価値の源泉はリアルにある、デジタルはリ
アルの付加価値に過ぎない
 リアルとデジタルは別の仕組み、デジタル
はリアルを補間するもの
DXの常識とDXの実現
デジタルが前提
 デジタルはビジネスの基盤である
 デジタルとリアルが一体となって価値を創
出する
 デジタルとリアルを分けることなく、デジ
タルが統合する1つの仕組みとして捉える
「DXの実現」とは
「デジタルが前提」を当然のことと考え、実践する
企業の文化や風土を実現すること
DXは 既存の常識の転換が前提
デジタルにできることは徹底してデジタルに任せ
人間にしかできないことに人間の役割をシフト
新しい常識
新しい価値
の創出を実現
DXとCXとEX
DX : Digital Transformation
デジタルを当たり前に使いこなし
その価値を最大限に活かせる
企業の文化や風土への変革
圧倒的なビジネス・
スピードを手に入れ
変化に俊敏に対応で
きるようになるため
企業の存続と成長AI クラウド
IoT
5G
データ
CX : Customer Experience
お客様の事業の成果に貢献し
お客様の社員の幸せを支える
お客様の価値を高めるため
EX : Employee Experience
従業員のやり甲斐を与え
自己の成長の喜びを感じさせる
自社のPurpose(存在意義)を貫くため
インターネットに接続されるデバイス数の推移
億人
億台
台/人
2003年 2010年 2015年 2020年
世界人口
インターネット
接続デバイス数
一人当りの
デバイス数
63 68 72 76
5 125 250 500
0.08 1.84 3.47 6.50
「データの時代」とはどういうことか
加速度計センサー ジャイロセンサー
磁気センサー GPSセンサー
生体(指紋/顔)認証センサー
近接センサー赤外線センサー
Soli(レーダー)センサーLiDAR(レーザー・レーダー)センサー
CMOS(カメラ)センサー
ソーシャル・メディア
オンライン・ショッピング
オンライン英会話 など
現実世界のデジタルコピー
デジタル・ツイン
ビッグデータ
膨大・多様・加速度的増大
現実世界のものごとやできごとは
意図する/しないに関わらず
デジタル・データに置き換えられ
ネットに送り出される時代になった
サイバーフィジカルシステムとDX
データ収集
モニタリング
データ解析
原因解明・発見/洞察
計画の最適化
データ活用
業務処理・情報提供
機器制御
ヒト・モノ
クラウド・コンピューティング
日常生活・社会活動 環境変化・産業活動
現実世界/Physical World
サイバー世界/Cyber World
Cyber Physical System/現実世界とサイバー世界が緊密に結合されたシステム
高速
×
最適
デジタル
トランスフォーメーション
最適解
機器制御
指示命令
アドバイス
ものごと・できごと
データ
ものごと・できごと
データ
DXとビジネス・プロセス
53
見える化
グラフ・モニター・イメージなど
データ化
ビジネス・プロセスのデジタル化
分析
統計・機械学習
機械 人間
高速に結果を出す 考察して目的を決める
こうしたい!
目的・テーマの設定
なぜ?どうして?
疑問・仮説
IoT・Web・Mobileなど
判断・実行
何を見たいか
を決める
DXを支える
テクノロジー・トライアングル
DXを支えるテクノロジー・トライアングル
現実世界/Physical World
Cyber Physical System/現実世界とサイバー世界が緊密に結合されたシステム
サイバー世界/Cyber World
予 測
最適解
ビジネス
の最適化
データ解析 データ活用
AI・機械学習 クラウド
機械学習・深層学習
AIチップなど
サーバーレス・コンテナ
SaaS・PaaSなど
データ収集
デジタル
ツインIoT
センサー・モバイル
自律制御など 現実世界の
デジタルコピー
5G
第5世代通信システム
DXとテクノロジー・トライアングルの関係
データ解析 データ活用
AI・機械学習 クラウド
機械学習・深層学習
AIチップなど
サーバーレス・コンテナ
SaaS・PaaSなど
データ収集
IoT
センサー・モバイル
自律制御など
5G
第5世代通信システム
DX : Digital Transformation
デジタルを使いこなし
その価値を最大限に活かせる
企業の文化や風土への変革
 ビジネス・プロセスのデジタル化に
よる現場の見える化
 徹底した情報の公開による相互信頼
の醸成
 相互信頼を前提とした現場への大幅
な権限委譲
 心理的安全性の担保
 意志決定プロセスの簡素化と高速化
テクノロジー・トライアングルとその役割
AI クラウド
IoT
5Gデータからの
予測・推測と
最適解の導出
データの
蓄積と処理の
リソース提供
データの収集
と自律制御
データの伝達と
サービス間連係
データ
可視化
DXとERP
統合データ
営業・販売
倉庫・物流
経理・財務
調達・管理
経営
可視化・分析・計画
アプリケーション
アナリティクス営業・販売
アプリケーション
倉庫・物流
アプリケーション
経理・財務
アプリケーション
調達・管理
アプリケーション
ERPシステム
倉庫・物流 調達・管理
生産・製造
アプリケーション
人事・給与
アプリケーション
ERPシステムのもたらす価値
1. 効率的義務運営
2. リアルタイム経営
3. 内部統制
ERPパッケージ利用のメリット
1. ベストプラクティスの活用
2. 法律・制度変更への迅速な対応
3. 構築に関わる期間とコストの削減
企業活動の
デジタル・ツイン
DXの実践
DXとPurpose
 企業は、利益のためだけに存在してるので
はない。
 企業の最大の目的は、永続的に成長し続け
る過程で社会的責任を果たすことだ。
 利益は、企業や事業の目的ではなく、条件
である。
purpose beyond profit
企業の存在意義は利益を超える
2018年・IIRC(国際統合報告委員会)レポート「purpose beyond profit」
利益は、企業が自らの存在意義を追求した結果としてもたらされる
その存在意義を貫くために、企業は存続し成長しなくてはならない
IIRC(International Integrated Reporting Council/国際統合報告評議会)
企業などの価値を長期的に高め、持続的投資を可能にする新たな会計(情報開示)基準の確立に取り組む非営利国際団体で、業績などの財務情報だけでなく、社会貢献
や環境対策などの非財務情報をも一つにまとめた統合報告(integrated reporting)という情報開示のルールづくりやその普及に取り組んでいる。
Purpose:不確実な社会でもぶれることのない価値の根源
Purpose/企業の存在意義
不確実性の高まる社会にあっても
ぶれることのない自分たちの価値
People・Organization/人と組織
人の考え方や組織の振る舞いを
変化に合わせてダイナミックに対応
Product/提供する商品やサービス
データやテクノロジーの変化・発展
に応じて高速に改善・対応
WHY
HOW
WHAT
デジタル・トランスフォーメーションとは何か
62
デジタル トランスフォーメーション
“デジタル”を駆使して 変革する誰が? 何を? 何のために?
自分たち
事業主体
ビジネス・プロセス
ビジネス・モデル
企業の文化や風土
 従業員の思考方法・行動様式
 組織・体制・意志決定プロセス
事業の継続と成長
企業の存続
 従業員の幸せ
 パフォーマンスの向上
 圧倒的競争優位の確保
不確実性の増大
予測不可能なビジネス環境 と 競争原理の流動化
状況
手段
圧倒的なビジネス・スピードの獲得
高速に見える化 高速に判断 高速に行動
対策
企業の存在意義/Purposeを貫くこと
自分たちは何者なのか?いかなる価値を社会や顧客に提供するのか?
目的
「何を?」 変革するのか
63
デジタル トランスフォーメーション手段
企業の存在意義/Purposeを貫くこと
自分たちは何者なのか?いかなる価値を社会や顧客に提供するのか?
目的
ビジネス・プロセス
 業務プロセスのリストラ・スリム化
 徹底したペーパーレス化
 働く場所・時間の制約からの解放 など
企業の風土や文化
 データ活用を重視する経営へのシフト
 社内における「情報」の透明性を担保
 戦略に応じた多様な業績評価基準の適用
 階層的組織から自律的組織への転換
 心理的安全性の確保
 大幅な現場への権限委譲
 時間管理から品質管理への転換
 多様性を許容する企業風土の醸成 など
ビジネス・モデル
 事業目標の再定義
 マーケット・顧客の再定義
 収益構造の変革
 売買からサブスクリプション
 手段の提供から価値の提供 など
“デジタル”を駆使して 変革する誰が? 何を? 何のために?
自分たち
事業主体
事業の継続と成長
企業の存続
ビジネス・プロセス
ビジネス・モデル
企業の文化や風土
「何を?」 変革するのか
64
デジタル トランスフォーメーション手段
企業の存在意義を貫くこと
自分たちは何者なのか?いかなる価値を社会や顧客に提供するのか?
目的
ビジネス・プロセス
 業務プロセスのリストラ・スリム化
 徹底したペーパーレス化
 働く場所・時間の制約からの解放 など
企業の風土や文化
 データ活用を重視する経営へのシフト
 社内における「情報」の透明性を担保
 戦略に応じた多様な業績評価基準の適用
 階層的組織から自律的組織への転換
 心理的安全性の確保
 大幅な現場への権限委譲
 時間管理から品質管理への転換
 多様性を許容する企業風土の醸成 など
ビジネス・モデル
 事業目標の再定義
 マーケット・顧客の再定義
 収益構造の変革
 売買からサブスクリプション
 手段の提供から価値の提供 など
“デジタル”を駆使して 変革する誰が? 何を? 何のために?
自分たち
事業主体
事業の継続と成長
企業の存続
ビジネス・プロセス
ビジネス・モデル
企業の文化や風土
「”デジタル”を駆使する」とは、何をすることか
65
デジタル トランスフォーメーション手段
企業の存在意義を貫くこと
自分たちは何者なのか?いかなる価値を社会や顧客に提供するのか?
目的
クラウドの利用制限を撤廃
 コモディティ・アプリケーションのSaaSへのシフト
 ゼロトラスト・ネットワークによるVPNやファイヤーウォールの撤廃
 VDIやPPAP等の時代遅れ、無意味、生産性を損なうIT活用の撤廃
 FIDO2を使ったSSO環境の整備 など
クラウド・ネイティブの利用拡大
 戦略的アプリケーションのクラウド・ネイティブへのシフト
 プラットフォーム・サービスの活用
 アジャイル開発やDevOpsの適用 など
組織の意志が直ちに反映されるITの実現
 戦略的アプリケーションを中心に内製化の適用範囲を拡大
 ITに精通した経営幹部の配置 など
“デジタル”を駆使して 変革する誰が? 何を? 何のために?
自分たち
事業主体
事業の継続と成長
企業の存続
AI クラウド
IoT
5G
データ
トレンドを見据えたテクノロジーの適用
ビジネス・プロセス
ビジネス・モデル
企業の文化や風土
「共創」とは、何をすることか
66
デジタル トランスフォーメーション手段
企業の存在意義を貫くこと
自分たちは何者なのか?いかなる価値を社会や顧客に提供するのか?
目的
“デジタル”を駆使して 変革する誰が? 何を? 何のために?
自分たち
事業主体
事業の継続と成長
企業の存続
ビジネス・プロセス
ビジネス・モデル
企業の文化や風土
共創
圧倒的な技術力
信頼される人格
お客様についての理解
「一緒に取り組みたい」
相手に惚れさせること
内製化支援 新規事業
の創出
自分たちがDXを実践し、
その体験から得たノウハウやスキルを
模範を通じて提供すること
事業を変革するITの事例:アフラックの「ウェブ面談」
対面なしで生保契約、アフラックが先陣 半年で開発
アフラック生命保険は保険の提案から説明、契約
までネットで完結できるシステムを稼働させ、10
月末から全国展開する。開発は、わずか半年。
2020年9月30日
ビデオ会議を通じて年齢や病歴などに合わせて商品をカスタマイ
ズし、最後は顧客がスマホ画面を指でなぞって署名する。営業担
当者と直接対面せずに保険契約を完了させられる。10月末からは
全国の代理店でも運用を始める。がん保険や終身保険、就業不能
保険など、代理店が手掛ける商品群を全てオンラインで提供。
狙い 1 :データ活用の推進
保険の内容は加入者によって千差万別で、様々な特約も商品の複
雑さに拍車をかける。ウェブ面談を通じて定量データを収集して
解析すれば、顧客ニーズに即した商品開発や提案が可能になる。
データ収集範囲が広がれば、保険に加えて遺伝子検査や人間ドッ
クなど、予防分野への本格進出にも道が開ける。
狙い 2:営業手法の刷新
代理店に属する「募集人」が戸別訪問などで保険内容を説明し、
契約するのが一般的だった。人手不足も広がり、デジタル化で手
間を減らしながら成約率の向上も狙う。
内製化の事例:クレディセゾンのサービス「お月玉」
開発費用:6人×3ヶ月=人件費 約1000万円
スピード:アップデート 10分〜
事業成果:利用者数・利用金額ともに劇的増加
 1億円以上?
 最低でも数日
 コミットなし
内製化の事例:株式会社フジテレビジョン
数万人が同時に視聴できる配信環境を 3 週間ほどで構築
AWS Elemental MediaStore と Amazon CloudFront は、CMAF-ULL の超低遅延配信に必要な技術と
大規模配信に対応し、それをマネージドサービスとしてすぐに利用できる環境や、配信規模に応じたス
ケーリング、障害発生時の切り替え対応などの煩雑な運用業務からの解放してくれた。
https://aws.amazon.com/jp/solutions/case-studies/fuji-tv/?fbclid=IwAR3bdoRp-sdBrOe_1I6JcALo5vHFzzO-tBTQ1wL4us1FLhcOIpzXax7bY3o
「共創」の3タイプ
70
共創
Co-Creation
提供者 顧客
?
? ?
双方向の関係 共有の関係 連携の関係
デジタル・トランスフォーメーションのBefore/After
人間とITが一体となってビジネスを動かす
変化への即応力・破壊的競争力・価値の創出
ITは競争力の源泉、投資対効果で評価
新規性と俊敏性の確保
アジャイル+DevOps
プラットフォーム
After DX事業を変革するIT
内製
主導
試行錯誤を繰り返し何をするかを見つける
正解が予め決められない
非連続的な打ち手の実践
高速な試行錯誤のループ
ITについての知識やスキルの不足
共 有
実 証改 善
共創とはDX実践の伴走者となること
共創の実践サイクル
共 有
課題・知識・ビジョン
達成すべき事業の成果
実 証
仮説検証、試行錯誤
現場フィードバック
改 善
データによる評価
現場での即決即断
お客様とチーム
高速に繰り返す
デジタル・トランスフォーメーション
事業
経営
クラウド資源
DevOps運用
「共創」の目的
共 有
実 証改 善
アジャイル開発開発
お客様が
変化に俊敏に対応できる企業の文化や風土へ変革
できるように主導・伴走する
圧倒的な技術力 信頼される人格 お客様についての理解
「一緒に取り組みたい」と相手に惚れさせること
高速
回転
受発注型取引と共創型取引
受発注型取引
どうなれば成功なのかを予め決められる
 既存の業務プロセスの改善
 既存システムの改修や機能の追加
 既存業務の効率化や利便性の向上のための社内
ユーザーを対象としたシステム など
主従関係
ルールや手順に従う
効率を追求する
失敗は許さない
横並び・同質性を求める
リーダーの指示に従う
 言われたとおりやりました
 言われなかったのでやりませんでした
 仕様書通りに作りました など
管理者が進捗や成果を管理する
ローコード開発、自動化やクラウド化で
誰もができるようになろうとしている
共創型取引
どうなれば成功なのかを予め決められない
 新しいビジネス・モデルの立ち上げ
 新しい業務プロセスのための新規システム
 新規顧客の獲得や売上/利益の拡大のための社
外ユーザーを対象としたシステム など
チーム関係
ビジョンの達成を目指す
事業の成果を追求する
トライ&エラーを評価する
多様性を認め・補完しあう
対話や議論をして答えを探す
 こうした方がいいと思います
 事業の成果に貢献するには、こちらですよ
 状況が変わったのでこちらにしましょう など
権限を委譲し自分たちで進捗や成果を管理する
専門家としての経験の蓄積と
最新トレンドへの体験的理解がなければできない
デジタイゼーション/デジタライゼーションとDXの関係
既存事業の改善・最適化 企業文化やビジネス・モデルの変革
デジタライゼーション
デジタイゼーション
デジタル
トランスフォーメーション
技術
ヒトと組織
自分たちのポジション 及川卓也 著「ソフトウェア・ファースト」p.196を参考に作成
DXの実践
技術
ヒトと組織
 業務プロセスのリストラ・スリム化
 徹底したペーパーレス化
 クラウド利用の制限撤廃
 働く場所や時間から解放されるデジタ
ル・ワーキング・スペースの整備
 IT価値を毀損する使い方の排除
 VDI → 高性能PC
 FW・PW・VPN → ゼロトラスト・FIDO2・SSO
など
 日常業務のSaaS適用範囲を拡大
 デジタルを駆使した戦略的サービスの
拡充
 戦略的(売上や利益に直結)サービス
の内製化
 スピード・スケーラビリティ・アジリ
ティの追求
 アジャイル開発とDevOps
 PaaS・サーバーレス/FaaS・SaaS
など
 徹底した現場への権限委譲
 “Purpose Beyond Profit”経営に基づ
く経営ビジョンの再定義
 プロセスの効率化ではなくデータ活用
を重視する経営へのシフト
 「心理的安全性」の担保
 社内における「情報」のオープン化
 戦略に応じた多様な業績評価基準
 時間や場所に制約ない目標・成果の評
価とセルフマネージメント
など
デジタライゼーション
デジタイゼーション
デジタル・トランスフォーメーション
企業の文化と体質
の変革
インターネット
クラウド
人工知能
小型・高性能化
価格破壊
ITリテラシーの向上
・・・
・・・
デジタルを前提とはどういうことか
77
これまでの常識
 リアルな人と人のつながり
 規模や資産による競争力
 地理的距離や時間の制約
これからの常識
 デジタルな人と人のつながり
 資産のオープンな共有
 地域を越えたリアルタイム性
デジタル技術
Digital Technology
デジタルを前提とするとはどういうことか
Purpose/存在意義
自分たちは何者なのか、いかなる価値を社会や顧客に提供するのかを問い続けなくてはならない
Going Concern/継続企業の前提
事業を継続し、企業を存続させるための前提を維持しなくてはならない
デジタルを利用する デジタルを前提とする
 既存の改善
 ビジネス・プロセスの効率化
 ビジネス・モデルの継続
 既存の破壊
 ビジネス・プロセスの再構築
 ビジネス・モデルの創出
業務の手順
企業の文化や風土
ITに求められる価値の重心がシフトする
Before DX時代のIT After DX時代のIT
人間が働く・ITが支援する ITと人間が一緒に働く
ITにできることは徹底してITに任せ
人間にしかできない目的やテーマ
の設定に人間は集中する
人間が働くことを前提に作られた
ビジネス・プロセスの効率や利便性
の向上をITが支援する
ITと人間がビジネス価値を創出
スピードとスケールを重視
変更に俊敏・継続的に進化
予測する・最適化する
ITが学ぶ・ITが判断する
人間がビジネス価値を創出
コストとパフォーマンスを重視
固定的で長期・安定稼働
処理する・記録する
人間が学ぶ・人間が判断する
ビジネス
役割
構築・運用
機能
知見・ノウハウ
ITの役割の変化
支援
人間主体でビジネスを動かしITが支援する
生産性向上・コスト削減・期間短縮
ITは合理化の手段、コスト削減で評価
専門家に任せれば
何とかなっていた
Before DX
人間とITが一体となってビジネスを動かす
変化への即応力・破壊的競争力・価値の創出
ITは競争力の源泉、投資対効果で評価
新規性と俊敏性の確保
自分たちが主導し
内製化を推進する
After DX
省力化とコスト削減
事業を支えるIT 事業を変革するIT
イノベーション
Innovation
新たな競争力の源泉
や事業領域の創出
DXの実現を支える3つの取り組み
デジタライゼーション トランスフォーメーション
Digitalization Transformation
変化に俊敏な企業の
文化や風土への変革
デジタルにできること
は全てデジタルに移行
 新しいテクノロジーの探索と適用
 全社員デジタル・リテラシーの向上
 ビジネス・プロセスの見直しと流水化
 新しいテクノロジーの発明
 新しいビジネス・モデルの創出
 他者との提携による新事業への参入
 オープンな情報の共有
 大胆な現場への権限委譲
 アジャイルな組織の振る舞い
相乗効果による
DXの実現
アジャイルとは
 現場からのフィードバック
 反復的なデザインと実践
 継続的な改善
DXと企業文化とアーキテクチャ
法律 :法律を定め、違反者に罰則を課すことで影響を与えること
規範 :社会的常識や世間の評価などで影響を与えること
市場 :製品の魅力や料金の高低、市場の評価などにより影響を与えること
アーキテクチャ :暗黙の決まりごと、行動習慣で、影響を与えること
人のふるまいに影響を及ぼすもの ハーバード大学教授・法学者/Lawrence Lessig
「アーキテクチャ」は、本人が意識することなく、自動的にふる
まいを規制してしまう。また、その規制力を放置しておけば限り
なく大きくなってしまい、行き過ぎると、思考停止に陥り、無自
覚に振る舞ってしまい、結果として、自由が奪われてしまう。
企業文化とはまさにこのアーキテクチャ。つまり、あるインプットがあれば、
どのようにアウトプットをするかを意識することなくやってしまうこと。
DXとは、この企業文化=アーキテクチャを変革すること
「デジタルが前提」を当然のことと受けとめ、実践する企業文化
コロナ禍後を見据えた3つの変革施策
既存事業 戦略事業
従業員
働き方
高収益化
 標準化・効率化のためのプロセス・リ・デザイン
 モダナイゼーション・クラウド化・自動化
 データ・ドリブン・マネージメント
 試行錯誤・非連続な探索
 投資・M&A
 既存事業からの分離(組織・評価・場所など)
成長基盤の確立
自律と自発の醸成
 HTRと心理的安全性
 ジョブ型雇用
 現場への権限委譲
変革
最低限の常識を維持する
PPAP(暗号化+zip添付とパスワード)の廃止、クラウド・サービス利用の制約を撤廃、VDIをや
め高性能なPCを使わせる、ゼロトラスト・ネットワークへの移行など
DX実践の土台を築く
業務プロセスのデジタル化を徹底、データによる進捗や評価の実現、オープンな情報共有とコミュ
ニケーション環境の整備、働く場所を問わないデジタル・ワークプレイスの実現など
DXを実践する
既存事業と戦略事業の定義と目標設定、現場への大幅な権限委譲と業績評価基準・KPIの設定、人
事・雇用制度の整備など
お客様のDXに貢献するためにやるべきこと
3
〜
6
ヶ
月
の
サ
イ
ク
ル
で
ア
ッ
プ
デ
ー
ト
を
繰
り
返
す
会社や個人の存在意義/Purposeを明確にする
実践ノウハウのメソドロジー化
実践で積み上げたスキルやノウハウを模範を通してお客様に提供する
DXを実践するとはどういうことか
VUCAの時代
時間感覚の変化
圧倒的スピード
存在意義/Purpose
お客様の幸せ(CX) 従業員の幸せ(EX)
HRT = 謙虚 (Humility)、尊敬 (Respect)、信頼 (Trust)
ビジネス・プロセスの徹底したデジタル化
アジャイル開発 & DevOps
クラウド・コンピューティング
ゼロトラスト・ネットワーク
現場への権限委譲
自律したチーム
HRTと相互信頼
オープンな情報共有
心理的安全性
活発な対話
ジョブ型雇用
・・・
ソフトウェア化する
ITインフラストラクチャー
IT Infrastructure
クラウドを理解するために
知っておきたい基礎知識
情報システムの構造
業務や経営の目的を達成するための
仕事の手順
ビジネス・プロセス
情報システム
ビジネス・プロセスを効率的・効果
的に機能させるためのソフトウエア
アプリケーションの開発や実行に共
通して使われるソフトウエア
ソフトウエアを稼働させるための
ハードウェアや設備
アプリケーション
プラットフォーム
インフラストラクチャー
販売
管理
給与
計算
生産
計画
文書
管理
経費
精算
販売
管理
給与
計算
生産
計画
文書
管理
経費
精算
データベース
プログラム開発や実行を支援
稼働状況やセキュリティを管理
ハードウェアの動作を制御
ネットワーク
機器
電源設備サーバー ストレージ
仮想
virtual
表面または名目上はそうでないが
実質的には本物と同じ
本来の意味
「仮想化」の本当の意味
本来の意味
仮想化
Virtualization
物理的実態とは異なるが、
実質的には本物と同じ機能を実現する仕組み
日本語での語感
虚像の〜
実態のない〜
It was a virtual promise.
(約束ではないが)実際には約束も同然だった。
He was the virtual leader of the movement.
彼はその運動の事実上の指導者だった。
仮想化とは何か
コンピュータのハードやソフト
物理的実態 実質的機能
自分専用の
コンピュータ・システム
周りの風景や建造物と
重ね合わされた情報
3Dで描かれた地図や
障害物や建物の情報
仮想マシン/仮想システム
仮想現実
仮想3Dマップ
仮
想
化
を
実
現
す
る
ソ
フ
ト
ウ
エ
ア
物理資源・物理機械
サーバーの仮想化 ストレージの仮想化
Java仮想マシン
データベースの仮想化
パーティショニング
分 割
アグリゲーション
集 約
エミュレーション
模 倣
仮想化 (Virtualization)
ひとつの物理資源を
複数の仮想資源に分割
複数の物理資源を
ひとつの仮想資源に分割
ある物理資源を
異なる資源に見せかける
仮想化の3つのタイプ
ソフトウェア化とはどういうことか(1)
掃除
機能
掃除
機械
レンジ
機能
レンジ
機械
テレビ
機能
テレビ
機械
作表
機能
文書作成
機能
会計管理
機能
汎用機械
オペレーティング・システム(OS)
家電製品 コンピュータ
専用一体 専用一体 専用一体
ソフトウェア
Software
ハードウェア
Hardware
ソフトウェア化とはどういうことか(2)
作表
機能
文書作成
機能
会計管理
機能
汎用機械
コンピュータ
オペレーティング・システム(OS)
スマートフォン コンピュータ
ソフトウェア
Software
ハードウェア
Hardware
電 話
アプリ
カメラ
アプリ
チャット
アプリ
汎用機械
スマートフォン
Android や iOS など
ソフトウェア化とはどういうことか(3)
一般的なシステム ソフトウェア化されたシステム
ソフトウェア
Software
ハードウェア
Hardware
個別・専用
システム構成
共用・汎用
システム構成
仮想化とソフトウェア化のための仕組み
ソフトウェア化とクラウド
専門的なスキルやノウハウ
大規模・集中化・一元化・標準化・
自動化などを駆使して、魅力的なコ
ストパフォーマンス・柔軟性・ビジ
ネススピードを提供する。
物理的なハードウェアや設備
簡単・便利・いつでも/どこでも情報システムを使える仕組み
実質的に使える機能や性能
仮想化 や ソフトウエア化 のための仕組み
機能や性能の抽象化・組合せや変更の自由を提供
*「抽象化」とは対象から本質的に重要な要素だけを抜き出して、他は無視すること。
ネットワーク
ソフトウェア化するインフラ
SDI/Software Defined Infrastructure
ソフトウェア化されたインフラ
ハードウェア
CPU・メモリー・ストレージ・ネットワーク機器など
仮想化のためのソフトウェア
ハードウェアの機能や性能の配分と管理
仮想化されたハードウェア
指定した機能や性能の組合せを
本物のハードウェアと同じように使用できる状態
ソフトウェア化されたインフラ
物理的なインフラ
SDI:Software Defined Infrastructure
ソフトウェア化するインフラストラクチャー
物理的実態(バードウェアや設備)と実質的機能(仮想化されたシステム)を分離
物理的な設置・据え付け作業を必要とせず、ソフトウエアの
設定だけで、必要とするシステム構成を調達・変更できる。
ユーザーは柔軟性とスピードを手に入れる
標準化されたハードウェアやソフトウエアを大量に調達してシ
ステムを構成し、運用を自動化・一元化する。
運用管理者はコスト・パフォーマンスを手に入れる
*「抽象化」とは対象から本
質的に重要な要素だけを抜き
出して、他は無視すること。
仮想化の種類
仮想化の種類(システム資源の構成要素から考える)
仮想化
サーバーの仮想化
クライアントの仮想化
ストレージの仮想化
ネットワークの仮想化
デスクトップの仮想化
アプリケーションの仮想化
仮想LAN(VLAN)
SDN(Software-Defined Networking)
ブロック・レベルの仮想化
ファイル・レベルの仮想化
画面転送方式
ストリーミング方式
アプリケーション方式
ストリーミング方式
ハイパーバイザー方式
コンテナ方式/OSの仮想化
仮想PC方式
ブレードPC方式
システム利用形態の歴史的変遷
OSOS
AP AP APAP AP AP
3 2 1
1950年代〜/バッチ 1960年代〜/タイムシェアリング
メインフレーム メインフレーム
ミニコン
OS
AP AP AP
OS OS
VM VM VM
1970年代〜/仮想化(仮想マシン)
メインフレーム
ミニコン
OS
AP AP AP
OS OS
1980年代〜/分散化
ミニコン
PCサーバー
OS
AP AP AP
OS OS
VM VM VM
2000年代〜/仮想化(仮想マシン)
PCサーバー
クラウド
(IaaS)
OS
AP
設定
AP
設定
AP
設定
コンテナ コンテナ コンテナ
2015〜/コンテナ
PCサーバー
クラウド
(PaaS)
メインフレームの時代
オープン・システムの時代クラウドの時代
サーバー仮想化
OS
サーバー
(ハードウェア)
ミドルウェア
OS
ミドルウェア
OS
ミドルウェア
OS
ハードウェア
ハイパーバイザー
仮想サーバー
ミドルウェア
OS
仮想サーバー
ミドルウェア
OS
仮想サーバー
ミドルウェア
CPU
メモリ
CPU
メモリ
CPU
メモリ
CPU
メモリ
サーバー
(ハードウェア)
サーバー
(ハードウェア)
CPU
メモリ
CPU
メモリ
CPU
メモリ
物理システム 仮想システム
アプリケーション アプリケーション アプリケーション アプリケーション アプリケーション アプリケーション
サーバー仮想化とコンテナ
OS
ハードウェア
ハイパーバイザー
仮想サーバー
ミドルウェア
OS
仮想サーバー
ミドルウェア
OS
仮想サーバー
ミドルウェア
サーバー仮想化
ハードウェア
コンテナ管理ソフトウエア
OS
ミドルウェア
アプリ
ミドルウェア
アプリ
ミドルウェア
アプリ
コンテナ コンテナ コンテナ
コンテナ
ライブラリ
環境変数
ライブラリ
環境変数
カーネル カーネル カーネル
カーネル
ライブラリ
環境変数
ライブラリ
環境変数
ライブラリ
環境変数
ライブラリ
環境変数
隔離されたアプリケーション実行環境を提供(クラッシュの分離、独自のシステム管理とユーザー・グループ)
実行イメージのスナップショットをパッケージとしてファイルにして保存できる
アプリケーションに加えて仮想マシン・OS
の実行イメージを持つ必要がある
アプリケーションとOSの一部
の実行イメージを持つ必要がある
デプロイするサイズ
大きい
起動・停止時間
遅い
デプロイするサイズ
小さい
起動・停止時間
早い
異なるOS
可
異なるOS
不可
メモリーやディスクの消費量が大きい = リソース効率が悪い メモリーやディスクの消費量が大きい = リソース効率が良い
構成の自由度が高い
異なるOS・マシン構成を必要とする場合など
軽量で可搬性が高い
実行環境への依存が少なく異なる実行環境で稼働させる場合など
サンド・ボックス化
Sand Box
アプリケーション アプリケーション アプリケーション
仮想マシンとコンテナの稼働効率
ハードウェア
仮想マシン
ミドルウェア
OS
仮想マシン
OS
仮想マシン
OS
ミドルウェア ミドルウェア
ハードウェア
OS
コンテナ管理機能
カーネル
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
カーネル カーネル カーネル
ライブラリ
環境変数
ライブラリ
環境変数
ライブラリ
環境変数
コンテナ仮想マシン
アプリケーション アプリケーション アプリケーション
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
コンテナのモビリティ
ハードウェア
OS
コンテナ管理機能
カーネル
いま使っているシステム環境
105
ハードウェア
OS
コンテナ
管理機能
カーネル
ハードウェア
OS
コンテナ
管理機能
カーネル
ハードウェア
OS
コンテナ
管理機能
カーネル
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
ミドルウェア
アプリ
ライブラリ
環境変数
コンテナ
コンテナ・レベルで稼働は保証されている
他のシステム環境
コンテナ・オーケストレーションとは
ハイパーバイザー
開発・実行環境
ミドルウェア
オペレーティング
システム
サーバー
(ハードウェア)
仮想マシン
アプリケーション
コンテナ管理システム
コンテナ
物理マシン 仮想マシン コンテナ コンテナ
オーケストレーション
分散・大規模なシステム・リソースを使い
ひとつのシステム(サービス)を実現する
Dockerとkubernetes
ship
build run
イメージの作成
イメージの共有
コンテナの実行
docker
コンテナのライフサイクルをサポートするプラットフォーム
コンテナをソフトウェアの提供単位とすることを実現
kubernetes
多ノード上の多数のコンテナを統一的に管理し
大規模なサービスをコンテナで実現
コンテナ管理 コンテナ・オーケストレーション
システムA システムB
システムD
システムE
システムFシステムGシステムH
システムI
モビリティの高いコンテナ
108
デバイス
エッジ
サーバー
オンプレミス
サーバー
クラウド
ハードウェアやOSに依存することなくソフトウェア機能を配置・移動できる
コンテナをRaspberry Piで動かすサービス
Amazon ECS(Elastic Container Service)互換を
実現するAmazon ECS Anywhereと、Amazon EKS
(Elastic Kubernetes Service)互換を実現する
Amazon EKS Anywhereをリリース(予定)
デスクトップ仮想化とアプリケーション仮想化
ネットワーク
入出力操作
通信
クライアントPC
文書作成 表計算
プレゼン ・・・
デスクトップ画面
メモリーストレージ
ハイパーバイザー
PC用OS
(Windows7など)
プロセッサー
文書
作成
表
計算
プレ
ゼン
・・・
入出力操作
通信
クライアントPC
文書作成
画面表示
仮想PC
サーバー
PC用OS
(Windows7など)
文書
作成
表
計算
プレ
ゼン
・・・
仮想PC
メモリーストレージ
OS
プロセッサー
サーバー
ターミナル・モニター
文書
作成
表
計算
プレゼン ・・・
入出力操作
通信
クライアントPC
文書作成 表計算
プレゼン ・・・
デスクトップ画面
入出力操作
通信
クライアントPC
文書作成
画面表示
デスクトップ仮想化 アプリケーション仮想化
シンクライアント
ネットワーク
入出力操作
通信
シンクライアント
文書作成 表計算
プレゼン ・・・
画面表示
メモリーストレージ
ハイパーバイザー
PC用OS
(Windows7など)
プロセッサー
PC用OS
(Windows7など)
PC用OS
(Windows7など)
文書
作成
表
計算
プレ
ゼン
・・・
文書
作成
表
計算
プレ
ゼン
・・・
文書
作成
表
計算
プレ
ゼン
・・・
入出力操作
通信
シンクライアント
文書作成 表計算
プレゼン ・・・
画面表示
仮想PC 仮想PC 仮想PC
サーバー
ストレージ
文書作成 表計算
プレゼン ・・・
入出力操作
通信
アプリケーション
PC / Windows・Mac OS など
画面表示
データとプログラムの保管
プログラムの実行
は、PC内にて処理
データとプログラムの保管
プログラムの実行
は、サーバー内にて処理
シンクライアントは
画面表示と入出力操作
Chromebook
インターネット
データ
文書作成 表計算
プレゼン ・・・ ブラウザ
画面表示・入出力操作
通信
画面表示・入出力操作
通信
オフィス・アプリ
データ
文書作成 表計算
プレゼン ・・・
オフィス・アプリ
クラウドサービス Google Apps for workなど
ブラウザ
文書作成 表計算
プレゼン ・・・
PC / Windows・Mac OS など Chromebook / Chrome OS
クライアント仮想化
クライアントの仮想化
(アプリケーション方式)
仮想化
ソフトウェア
ハードウェア
クライアントPC
オペレーティング・システム
(ホストOS)
アプリケーション
OS
(ゲストOS)
アプリケーション
クライアントの仮想化
(ハイパーバイザー方式)
仮想化ソフトウェア
(ハイパーバイザー)
ハードウェア
クライアントPC
アプリケーション
OS
アプリケーション
OS
仮想マシン仮想マシン仮想マシン
CPU
メモリ
CPU
メモリ
ストレージ仮想化
2TB
実データ
3TB
実データ
5TB
実データ
10TB 10TB 10TB
仮想ストレージ
ブロック仮想化
10TB
実データ
30TB
ストレージ(ハードウェア)
8TB 7TB 5TB
未使用領域
20TB
ボリュームの仮想化
10TB 10TB 10TB
仮想ストレージ
シンプロビジョニング
10TB
実データ
30TB
ストレージ(ハードウェア)
容量の仮想化
未使用領域
0TB
必要な時に
追加
2TB
実データ
3TB
実データ
5TB
実データ
8TB 7TB 5TB
仮想ストレージ
重複排除
ストレージ(ハードウェア)
データ容量の削減
D
A B
C E F
A B
ファイル
2
ファイル1
D
A B C
E F重複データ
を排除
SDNとNFV
QoS・セキュリティ
機 能
制 御
パケットの種類に応じて設定
物理構成に依存
機器ごとに個別・手動制御
物理
ネットワーク
A
物理
ネットワーク
B
物理
ネットワーク
C
従来のネットワーク
アプリケーションに応じて設定
物理構成に関係なく、ソフトウエア設定で機能を構成
機器全体を集中制御・アプリケーション経由で制御可能
仮想化
仮想
ネットワーク
A
仮想
ネットワーク
B
仮想
ネットワーク
C
物理
ネットワーク
集中制御
SDN(Software Defined Networking)
クラウド・コンピューティング
コンピューティングノ常識を変える
クラウドの使われ方と戦略
異なる文化の2つのクラウド戦略
コスト削減のためのクラウド 競争力強化のためのクラウド
生産性向上・納期短縮・コスト削減
 投資負担の軽減
 運用管理負担の軽減
 高い運用品質の維持
コスト削減
 資産固定化の回避
 最新技術の活用
 俊敏性の実現
投資対効果
差別化・競争力・変化への即応力
 既存システムのIaaS移行
 運用管理の自動化
 開発と運用の順次化
 コンテナ×Kubernetes
 PaaS×サーバーレス
 開発と運用の同期化
クラウド・リフト
戦略
クラウド・ネイティブ
戦略
守りの文化 by 情報システム部門 攻めの文化 by 事業部門・経営直下
両者は異なるクラウドであることを前提に考える
予算と人材と戦略の一体化と適切な配分
銀行システムにおけるクラウド活用の動き
日本ユニシスとマイクロソフト、「BankVision
on Azure」実現に向け共同プロジェクトを開始
2018年3月23日
日本ユニシス株式会社と日本マイクロソフト株式会社
は23日、日本ユニシスのオープン勘定系システム
「BankVision」の稼働基盤として、Microsoft Azureを
採用するための取り組みを推進するため、共同プロ
ジェクトを4月から開始すると発表した。
いかに費用を抑え、最新技術も取り入れた上で短期間
でのシステム開発を行うかという課題に対応するため、
クラウドを選択。現在はクラウド最大手の米アマゾン
ウェブサービスと組み、業務システムの一部から移行
を進めている。
5年間で100億円のコスト削減
1000超のシステムの約半分をクラウド化
週刊ダイヤモンド 2017.5.17
https://diamond.jp/articles/-/128045
クラウド・バイ・デフォルト原則
政府情報システムにおけるクラウドサービスの利用に係る基本方針(案)
クラウド・バイ・デフォルト原則(クラウドサービスの利用を第一候補)
 政府情報システムは、クラウドサービスの利用を第一候補として、その検討を行う
 情報システム化の対象となるサービス・業務、取扱う情報等を明確化した上で、メリット、開発の規模及び経費等を基に検討を行う
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/cio/dai77/siryou.html
Step0:検討準備
クラウドサービスの利用検討に先立ち、対象となるサービス・業務及び情報といった事項を可能な限り明確化する。
Step1:SaaS(パブリック・クラウド)の利用検討と利用方針
サービス・業務における情報システム化に係るものについて、その一部又は全部が SaaS(パブリック・クラウド)により提供されてい
る場合(SaaS(パブリック・クラウド)の仕様に合わせ、サービス・業務内容を見直す場合も含まれる。)には、クラウドサービス提
供者が提供する SaaS(パブリック・クラウド)が利用検討の対象となる。
Step2:SaaS(プライベート・クラウド)の利用検討
サービス・業務における情報システム化に係るものについて、その一部又は全部が、府省共通システムの諸機能、政府共通プラット
フォーム、各府省の共通基盤等で提供されるコミュニケーション系のサービスや業務系のサービスを SaaS として、当該サービスが利用
検討の対象となる。
Step3:IaaS/PaaS(パブリック・クラウド)の利用検討と利用方針
SaaS の利用が著しく困難である場合、又は経費面の優位性その他利用メリットがない場合については、民間事業者が提供する
IaaS/PaaS(パブリック・クラウド)が利用検討の対象となる。
Step4:IaaS/PaaS(プライベート・クラウド)の利用検討
IaaS/PaaS(パブリック・クラウド)の利用が著しく困難である場合、又は経費面の優位性その他利用メリットがない場合については、
サーバ構築ができる政府共通プラットフォーム、各府省独自の共通基盤等を IaaS/PaaS として、当該サービスが利用検討の対象となる
オンプレミス・システムの利用検討
政府の基盤システム Amazonへ発注
120
 人事・給与や文書管理など各省共通
の基盤システムをAWSに発注。
 整備・運用にかかる費用は2026年度
までで300億円を超える見通し。
 政府は各省庁のシステムについて4〜
8年で原則クラウドにする方針を打ち
出している。
 目的は、コストの大幅減と、最新の
デジタル技術の取り込みにつなげる
ため。
 自前で管理する手間が減り、人員の
効率的な配置など生産性の向上も見
込める。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55498840R10C20A2MM8000/
2020.02.12
政府共通プラットフォーム/政府共通ネットワーク
政府共通プラットフォーム(PF)は、平成25年3月から、府省共通システムや中小規模の情報システムを中心に、各府省が整備・運用するシ
ステムの稼働に必要なITリソースを共通化して提供しています。令和2年10月からは、クラウドサービスを活用した「第二期政府共通プラッ
トフォーム」の運用を開始しています。
政府共通ネットワークは、全府省、国会、裁判所等を接続する政府内部の専用通信ネットワークです。利用機関間のメール送受信や府省共通
システムの利用等は当ネットワークを介して行われており、総合行政ネットワーク(LGWAN)を通じて地方公共団体とも接続しています。
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/gyoukan/kanri/a_01-03.html
米国政府の動き
CIA(中央情報局) DOD(国防総省)
評価対象としたアプリケーション
アンケート登録/集計システム
クラウド・サービスの「作り方」による費用の違い
サーバー(物理マシン)×9台
+データベース等のライセンス
+インフラ、DBなどの環境構築
+運用管理業務
+設置場所(場所+電源+空調等)
購入費用 :数千万円
年間保守料 :数百万円
年間運用量 :数百万円
年間使用料 : ー
ハードウェアを所有 クラウド・サービスを使用
サーバー(仮想マシン)×9台
+データベース等のライセンス
+インフラ、DBなどの環境構築
+運用管理業務
× 設置場所(場所+電源+空調等)
購入費用 : ー
年間保守料 : ー
年間運用量 : ー
年間使用料 :254,980円
ハードウェアを所有する場合と変
わらないシステム構成と運用方法
実行環境を移行しただけ
システムの構成や運用方法などの設計・方式は同じ まったく異なる設計・方式
アンケート入力・集計・レポートのサービスとして、できることは同じ
サーバー(仮想マシン)×4台
購入費用 : ー
年間保守料 : ー
年間運用量 : ー
年間使用料 :198,691円
× データベース等のライセンス
△インフラ、DBなどの環境構築
△ 運用管理業務
× 設置場所(場所+電源+空調等)
無償のDNSや監視、低料金のデー
タベースなどのサービスを利用
一部をクラウドのサービスに代替
サーバーの構築・運用は不要
購入費用 : ー
年間保守料 : ー
年間運用量 : ー
年間使用料 :907円
× データベース等のライセンス
× インフラ、DBなどの環境構築
× 運用管理業務
× 設置場所(場所+電源+空調等)
サーバーレス方式と言われるまっ
たく異なる実行方式を採用
クラウド・ネイティブで再構築
ハードウェアを所有し、設置場所
とその運営も自社責任
構築事例:従来型のWebアプリケーション・アーキテクチャ
EC2
Internet
クライアント
Elastic Load
Balancing
EC2
冗長化
EC2
EC2
EC2
EC2
EC2
冗長化 冗長化EC2
EC2
Web AP DB死活監視
DNS
DNSのセットアップが必要
APはそのまま移行。ただし、セッション管理等、一部改修が
必要な場合がある。
ミドルウェアが必要
(Oracle、 SQLServer、死活監視ソフト等の購入)
DBMSのセットアップが必要
EC2:1台
365日24時間稼働:$175.2
EC2:9台
365日24時間稼働:$1576.8
ELB:1台
365日24時間稼働:$236.52+α
ELB:2台
365日24時間稼働:$473.04+α
リージョン:東京
<EC2>
インスタンスタイプ:t2.micro
(最少)
料金:$0.020/1時間
<ELB>
料金:$0.027/1時間
+$0.008/1GB
年間:約$2049.84
約254,980円
※2015/3/20時点
構築事例:AWSサービスを活かしたアーキテクチャ
EC2
Internet
クライアント
Elastic Load
Balancing
EC2
冗長化
EC2
EC2
冗長化
Web AP DB
DNS
Route 53に
設定するのみ
死活監視のソフトウェア不要
基本的に無料/アラーム設定でメール通知
DBMSはインストール不要
 Oracle、SQL Server等のライセンス料込
 EC2の接続先を変更するだけ
冗長構成はMulti-AZを選択するのみ
EC2:4台
365日24時間稼働:$700.8
ELB:2台
365日24時間稼働:$473.04+α
RDS:
365日24時間稼働:$455.52
Route53:
1年間:$26.4(最少)
リージョン:東京
<EC2>
インスタンスタイプ:t2.micro
(最少)
料金:$0.020/1時間
<ELB>
料金:$0.027/1時間
+$0.008/1GB
<RDS>
インスタンスタイプ: t2.micro
(最少)
年間:約$1655.76
約198,691円
Cloud
Watch
Route 53
RDS(Master)
RDS(Slave)
DynamoDB
セッション
管理
※2015/3/20時点
構築事例:AWSサービスを最大限活かしたアーキテクチャ
Internet
クライアント
Cloud
Front
画面表示は、
クライアント側
アプリ
メールサーバー不要
冗長構成、拡張・データ再配置
はAWS任せ
リージョン:東京
<S3>
料金:$0.0330/GB
+リクエスト数+データ転
送量
<CloudFront>
料金:$7.2/年 (試算した結果)
<Lambda>
料金:$0
<DynamoDB>
料金:$0 (試算した結果)
年間:約$7.56
約907円
Cloud
Watch
JavaScript
入力ページ(HTML)
コンテンツ
非公開コンテンツ
Log等
S3
DynamoDB
Lambda Node.js
テーブル
Cognito
Webサーバー機能
3箇所以上で自動複製、容量無制限
キャッシュ
SSL証明書
任意のタイミングで処理実行
負荷分散、障害対策はAWS任せ
AWS認証
アプリ認証
SignedURL発行
サーバ側アプリ
※2015/3/20時点
※条件によって料金は異なります
サーバーレスの仕組み
ブラウザからのアクセス
センサーからの発信
異常データの送信
タイマーによる起動
プログラムの実行
データベース・アクセス
機器の制御
レポートの作成
メールによる通知
イベント
処理 リソース
サービス
イベント
サービス
イベント
システムの役割とこれからのトレンド
ハードウェア
仮想マシン
コンテナ
管理機能
ミドルウェア
アプリケーション
OS
ランタイム
データ
サービス・プロダクト、SCMなど 財務会計、経理、オフィスなど
戦略的アプリケーション 汎用的アプリケーション
独自性の追求と
他社との差別化
開発・運用負担と
コスト負担の軽減
スピード
×
アジリティ
×
スケーラビリティ
インフラ &
プラットフォーム
FaaS/PaaS/IaaSなど
クラウド化 × 自動化
クラウド・コンピューティングの狙い
インフラストラクチャー
サーバー、ストレージ、データセンターなどのハードウェアや設備
プラットフォーム
データ管理、セキュリティ管理、通信、ハードウェア制御、決済などの共通機能
構築 運用
アプリケーション
会計管理、販売管理、オンライン・サービスなどの
業務成果を生みだすソフトウェア/プログラム
開発や実行のための環境の整備
プログラミング・テスト
概要設計・詳細設計
企 画
開発生産性を
高めるための
ツールや手法
 アジャイル開発
 ローコード開発
 フレームワーク など
安定運用や
高速改善の
ツールや手法
 DevOps
 APIエコノミー
 各種サービス など
クラウド・コンピューティング
構築や運用にかかるユーザーの負担を軽減し
アプリケーションへ経営資源をシフト
変わる情報システムのかたち
戸建・定住
新築
建売り
建設業
一括売り切り
住み替え
リフォーム
賃貸
サービス業
継続支払い
クラウドの役割と
コンピューティングの新しい常識
ネットワーク
インターネットや専用回線
コレ一枚でわかるクラウド・コンピューティング
インフラストラクチャー
プラットフォーム
アプリケーション
計算装置 記憶装置 ネットワーク
データ
ベース
運用管理
プログラム
実行環境
プログラム
開発環境
認証管理
電子
メール
SNS
新聞
ニュース
ショッピング 金融取引
財務
会計
施設や設備
「クラウド・コンピューティング」という名称の由来
アプリケーション
プラットフォーム
インフラ
クラウド(Cloud)
=ネットワークあるいはインターネット
ネットワークの向こう側にあるコンピュータ(サーバー)を
ネットワークを介して使う仕組み
クラウド・コンピューティング
Cloud Computing
クラウドによる新しいIT利用のカタチ
スペース:設置場所の制約
コスト
利用量・使う機能
に応じた課金
アジリティ
追加・変更
の柔軟性
スケール
規模の伸縮
弾力性
クラウド・コンピューティング
Cloud Computing
システム構築・運用
の負担軽減
アプリケーション展開
のスピードアップ
セルフ・サービス・ポータル
 調達・構成変更
 サービスレベル設定
 運用設定
 ・・・
数分から数十分
直近のみ・必要に応じて増減
経費・従量課金/定額課金
クラウド
システム資源のECサイト
見積書
契約書
メーカー
ベンダー
サイジング
調 達
費 用
数週間から数ヶ月
数ヶ月から数年を想定
現物資産またはリース資産
従来の方法
調達手配
導入作業
「自家発電モデル」から「発電所モデル」へ
工場内・発電設備
 設備の運用・管理・保守は自前
 需要変動に柔軟性なし
電力供給が不安定
自前で発電設備を所有
工場内・設備
電
力
電力会社・発電所
大規模な発電設備
低料金で安定供給を実現
 設備の運用・管理・保守から解放
 需要変動に柔軟に対応
工場内・設備
送電網
データセンター
大規模なシステム資源
低料金で安定供給を実現
 設備の運用・管理・保守から解放
 需要変動に柔軟に対応
システム・ユーザー
デ
ー
タ
ネットワーク
歴史的背景から考えるクラウドへの期待
業務別専用機
業務別専用機
業務別専用機
業務別専用機
UNIXサーバー
PC
PCサーバー
Intel
アーキテクチャ
汎用機
メインフレーム
IBM System/360
IBM System/360
アーキテクチャ
〜1964
汎用機
メインフレーム
PC
1980〜
ミニコン
オフコン
エンジニアリング
ワークステーション
汎用機
メインフレーム
ダウンサイジング
マルチベンダー
2010〜
PC+モバイル+IoT
汎用機
メインフレーム
PCサーバー
PCサーバー
PCサーバー
クラウド
コンピューティング
データセンター
情報システム部門の現状から考えるクラウドへの期待
新規システムに投資する予算
既存システムを維持する予算
(TCO)
20〜40%
60〜80%
新規システムに投資する予算
既存システムを維持する予算
IT予算の増加は期待できない!
既存システムを
維持するための
コスト削減
 TCOの上昇
 IT予算の頭打ち
クラウドへの期待
「所有」の限界、使えればいいという割り切り
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システム関連機器の
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長期的に固定化
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