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「専門ゼミ」第3回
2019年度後期
植田 康孝
y-ueda@edogawa-u.ac.jp
常識問題:「人工知能(AI)」
近年の就活の
面接で良く出される質問
「人工知能を
どう思いますか?」
▪ ほとんどの学生が
「便利になると思います」
「人間の仕事が奪われてしまいそうで
ちょっと怖いと思います」
▪ もちろん、これでは落とされる。
「人工知能」問題
面接官によれば・・・
▪ 「人工知能は複雑で面倒くさい業務を
即座に正確に回答してくれます。
予測をして提案することもできます。
提案の中から意思決定するのは人間です。
人間がやることは、何をするか考えること。
過去にない新しい事で人に喜んでもらい、
気持ちを豊かにする仕事を考え出したい」
「人工知能」問題
どう答えれば良いのか?
▪ 「3年生から始まった専門ゼミでは、最先端の人工知能
(自然言語解析)について学び、研究しました。
人工知能の広がりやプログラミング教育の必修化など、
文系には何かと肩身の狭い世の中になって来ましたが、
ゼミで人工知能を実際に活用することで、
この時代に大学生でいることが非常に幸運であることを
実感できました。
ディープラーニング(深層学習)は我々の社会・生活を
大きく変える可能性があるため、
若者にとっては可能性しかない変革の時代が到来しており、
私も新たなことに積極的に取り組みたいという考えに至りました。」
「人工知能」問題
どう答えれば良いのか?
▪ 「大学では、アルバイトやサークルなどの
活動ではなく、学業に力を注ぎました。
令和時代の中心となる
最新の「人工知能」(自然言語解析)を
卒業論文に活用することは
文系の私にはハードルが高いことでしたが、
計画性や行動力、バイタリティーをもって実行、
新技術を活用する能力を培いました」
「人工知能」問題
どう答えれば良いのか?
以前の就活の
面接で良く出された質問
「ピコ太郎を
どう思いますか?」
▪ ほとんどの学生が
「楽しいと思います」
「庶民に受け入れられる
エンタテインメントだと思います」
▪ もちろん、これでは落とされる。
「ピコ太郎」問題
面接官によれば・・・
▪ 「たった1人で自分の衣装を考え、
作詞作曲して自分の振り付けで
踊ってみせ、スマホで動画を撮り、
YouTubeにアップした。
それだけで、無名の人間でもネットを
使って、やりたいことをやれば、
世界が絶賛することを実証した。
私も何かをやって世界に向かいたい」
「ピコ太郎」問題
どう答えれば良いのか?
新聞
雑誌
ラジオ
テレビ
ネット・スマホ
明治
戦後
昭和
大正
平成
人工知能令和
メディアが民主主義の形を変える
「時代の必然」か?「世論形成の危機」か?
▪ 2019年、経済産業省の報告書
書き出し
「今日の世界で欠かせない
科学の分野が3つある」
「それは、第1に数学、第2に数学、
第3に数学である」
▪ 日常の暮らしも産業も、人工知能とデータが
駆動力になって、劇的な変化が進行中。
「データ資本主義」
令和時代は「データの時代」
▪ 劇的な変化のプログラムは、
高度な数学に従って動いており
日本の将来は
数学を使いこなす人材を
いかに確保できるかにかかっている。
▪ 日本では、数学を担う人材が足らず、
このままでは世界に太刀打ちできない
との危機感が広がる。
「データ資本主義」
令和時代は「データの時代」
▪ 数学の重要性を早くから
直視し、トップの人材を
集めて来た米国、中国の
情報技術(IT)に大きく
水を開けられているのが実情。
▪ 歴史的に、産業の発展に直結する
「工学」などと比べ、数学は実用に役立たない
という理由で、軽視されがちだった。
「データ資本主義」
令和時代は「データの時代」
▪ 世界を見渡すと、
「数学重視」を明確に打ち出す
国が目立つ。
英国やフランスで、最近
数学の国内総生産への寄与が
15~16%に及ぶとする
レポートが相次いで出された。
「データ資本主義」
令和時代は「データの時代」
▪ 日本では、
「読み、書き、算盤」
という江戸時代以来の
考えから抜け出せず、
国語を重視して来た。
▪ 実学に必要ない、古文や漢文などを
平成や令和になっても子供に教えたのは、
国語の先生が首にならないための配慮。
「データ資本主義」
令和時代は「データの時代」
▪ 学校で教えられた小説や短歌は
少女に「恋愛」を求めていた。
小学生時代から、
女の子であること、
女性であることを求められ
「しんどさ」を感じていた。
その「しんどさ」から、
大学では、「リケジョ」を選びました。
国語の教科書で強要された画一化
日本の学校教育に息苦しさ
▪ なぜ、「文学国語」は嫌われるのか?
▪ 森鴎外「舞姫」は、
エリート男子に尽くして
妊娠した挙句に
捨てられた踊り子の話。
▪ 「共学校」ではOKだが、「女子高」ではNG
▪ もっと、「ダイバーシティー」に配慮すべき。
2018年「改正学校教育法」
日本の学校教育に息苦しさ
▪ なぜ、「データ」が重要か?
▪ 深層学習には、
膨大なデータが必要。
データは、人工知能の燃料
▪ 問題が単純なら、データは不要
自分でモデルを作れば良い。
難問を理解するためには、データしかない。
「データ資本主義」
令和時代は「データの時代」
▪ 「未来を知りたい」
▪ それは、人間の飽くなき欲望。
世界中から膨大なデータを集め
人工知能(AI)で瞬時に
分析できる現代。
▪ 様々な分野で、一歩先を「予測」しようとする
試みが始まっている。
「データ資本主義」
令和時代は「データの時代」
情報のピラミッド
データ
情報
知識
理論
事物・事象
網羅
意味づけ
一般化
体系化
人工知能
(深層学習)
「データ資本主義」
▪ AIとは、「予測マシン」である。
(カナダ・トロント大学
アジェイ・アグラワル「予測マシンの世紀」
▪ 英語に見合う日本語を予測するのが
のが、「翻訳AI」
▪ 顔の画像から特定の人物を
予測するのが、「画像認識AI」。
「予測」という意味では、同じ働き。
「データ資本主義」
令和時代は「データの時代」
人工知能
Artifical Intelligence
機械学習
Machine Learning
深層学習
Deep Learning
人間の思考プロセスと同じような形で
動作するプログラム全般
あるいは、人間が知的と感じる
情報処理・技術全般
人工知能のうち、人間の「学習」に相当する
仕組みをコンピューター等で実現するもの
新たなデータからパターン/ルールを発見し
新たなデータに当てはめることで、
その新たなデータに関する識別や予測等が
可能
機械学習のうち、多数の層から成る
ニューラルネットワークを用いるもの
パターン・ルールを発見する上で、
何に注目するか(「特徴量」)を
自ら抽出することが可能
「深層学習」とは・・・
「人工知能」「機械学習」「深層学習」の関係
▪ 「予測マシン」の中心的技術が「機械学習」。
▪ 過去のデータを解析して
データ間のつながりを見出すプログラム
▪ 二者択一を重ねてデータを
振り分けて行く「決定木」。
▪ データを抽象化して潜在的なつながりを
探し出す「深層学習」など、様々な手法。
「データ資本主義」
令和時代は「データの時代」
▪ 「予測マシン」が一番、変革を迫ったのが
「広告」分野。
▪ ユーザーの属性、ネットの使い方の履歴
などから購買行動を予測
▪ データを集めやすく、
たとえ予測が外れても、リスクが小さいことも
「広告」への人工知能の導入を後押しした。
「データ資本主義」
令和時代は「データの時代」
▪ しかし、人工知能は勝手に動く訳ではない。
▪ 統計やコンピューターに通じ、
「予測マシン」の設計や運用を担う
人材が広告業界にも必要だが、
電通・博報堂などの広告代理店、
企業の広告宣伝部どちらも
AIが分かる専門家が全然足りていない。
「データ資本主義」
令和時代は「データの時代」
「人工知能」と「人間」の得意領域
人工知能を生かし易い分野
AI 人間
膨大なデータを迅速に処理する ○ ×
大量のデータから共通項を見出す ○ △
ルールや傾向を探り、判断を繰り返す ○ △
判断の根拠を究明する △ ○
未知の状況で、即時対応する △ ○
▪ ハーバーマス=「新聞」を前提
「市民や貴族がコーヒーを飲みながら
新聞を読んで、コーヒーハウスや
サロンで議論しながら政治を語る」
▪ 2019年~令和
「ネット」の次は、「人工知能」?
メディアが民主主義の形を変える
「時代の必然」か?「世論形成の危機」か?
人工知能の発達が進む
「人工知能」時代に、
働く若者世代は
どう考えれば、
良いのでしょうか?
ところで問題です!
▪ 「コンピューターの方が
人類より優れている」
ことを目の当たりにした。
人類史上、まったく異なる
時代が始まった。
人間は機械とどこが違うか、
を考えなければならない。
「人工知能」の時代
「第4次産業革命」
「令和」時代に到来する
「人工知能(AI)」社会は、
肉体労働➝ロボット
頭脳労働➝人工知能(AI)
感情労働➝人間
AI(人工知能)社会の到来は・・・
▪ 高齢化・少子化に苦しむ日本が
沈没しないための唯一の方向。
人工知能は今後、確実に普及する。
▪ 切ない思いをしないためにも、
「AI(人工知能)」社会の生き方・働き方
について考えておいた方が良い。
日本が進む唯一の方向
AI(人工知能)社会の到来は・・・
コンピューターが、
現在ある仕事の半分を
代替する「未来」は、
現実的にありうる。
「SF」だと思っているのは、
もはや非常に困る。
人工知能に職を奪われるのでは?
▪ 人工知能のテーマになると、
人工知能やロボット兵器が
人類を脅かす米SF映画
「ターミネーター」を引用。
▪ 映画と結び付けた「たとえ」が
新技術の推進をいたずらに妨げる
人工知能で「ターミネーター」を引用
人工知能に対する一つのシナリオ
数値化できない「課題」
▪ 人工知能が人間に反乱を起こすのは、
あくまでもSFの世界の話。
▪ 人工知能には「欲望」がない。
人間のような「生存本能」がないため、
誰かが「破壊されないことを優先しろ」
とプログラムしない限り、
人間と「敵対」することはない。
「心」とは何か?
▪ 産業・社会の変化が革命的に早いことが特徴。
▪ 産業革命
「第1次」~「第2次」 約100年
「第2次」~「第3次」 約100年
「第3次」~「第4次」 約100年
「第4次」~ ?
▪ 短期間に大きな変化が来ることが予想
IoTを「第4の革命」と呼ぶならば・・・
IoT(インターネット・オブ・シングズ)
「デジタル化」の波
インターネット
モバイル・インターネット
IoT
AI・ロボット
第1の波
第4の波
第3の波
第2の波
500億
10億
100億
2000
2010
2020
デバイス数
リアルタイム、どこでも
リアルとデジタルの融合
知識支援、人との協働
▪ あらゆるモノがネットにつながる
「IoT」に
「AI(人工知能)」
が組み込まれる
「AIoT」の世界。
▪ 2030年に実現
人工知能は進化を続ける
実現しそうな技術
「人工知能」による新しい空間
センサー
インター
ネット クラウド
人工知能
現実世界
(1995~)
新しい
現実空間の
誕生
デジタル世界
▪ 日本の失業率は3.0%でほぼ完全雇用、
建設、飲食、小売、ホテル・旅館、介護、
保育など多くの業界が
深刻な人手不足に見舞われている。
▪ 女性一人に、危険な深夜のホテル業務
を任せるより、ロボットにやらせれば良い。
日本が進む唯一の方向
「人工知能」「ロボット」活用
人数
低所得 高所得
人工知能が
雇用を奪う
従来の知識・技能に拘る人は
人工知能に職を奪われ
低所得層へ移動
人工知能と上手く
協調できる人は
高所得層へ移動
人間は何をやれば良いか?
「人間」と「人工知能」の「協働」
◼ 人工知能は2種類。
◼ 「強い人工知能(Strong AI)」:意識、心を持つ
◼ 「弱い人工知能(Weak AI)」:意識を持たない
◼ 「専用(特化型)人工知能」
:ワトソン、アルファ碁、ルンバ・・
◼ 「汎用人工知能」
:なんでもこなし、常識がある、2029年予定
「人工知能」とは
2種類の「人工知能」
◼ 人工知能に創作は出来るか?
◼ 相当できるようになっている
◼ 部分的には、人間を超えている。
「人工知能」がもたらす「革新」
人間のようにできる人工知能
◼ 人工知能によって、
人間の作業が代替されるという
危機感は、誰しもが抱いている。
半面、創造的な仕事は残るという
見通しも多くの人が
持っている。
「人工知能」がもたらす「革新」
人間のようにできる人工知能
◼ しかし、新しいアイデアを推論して、
複数の商品を販売して
実績を競わせることはAIにも可能。
もはや、AIにとって代わられない
仕事はないのでは、という
レベルにまで達している。
「人工知能」がもたらす「革新」
人間のようにできる人工知能
◼ 人工知能は、
まったく新しいオリジナルを
作ることは得意
◼ しかも、大量生産できる
「人工知能」がもたらす「革新」
人間のようにできる人工知能
▪ 佐々木朗希選手のように165キロを
投げられる選手は、
10年に1人の逸材
▪ 人工知能の場合、
佐々木選手のようなプログラムが
オープンされると、
翌年はスタンダードになり、改良される
なぜ、人間を上回るのか?
人工知能の仕組み
▪ 人間の「天才」をコピーできない
100万人に1人の天才はコピー不可能。
同じ「教育」と「経験」を
他人に与えることは不可能
▪ 人工知能の場合、
「天才」を育てれば、簡単にコピー可能。
100万個に1個の天才AIはコピー可能。
なぜ、人間を上回るのか?
人工知能の仕組み
◼ むしろ、AIの存在を認めながら、
「働くということ」
の意味や役割を考えるべきである。
「人工知能」がもたらす「革新」
人間のようにできる人工知能
量
生活
仕事の中身
ワーク・ライフ バランス
システムでできる単調作業
人間にしかできない仕事へ
残業時間規制
日本が進む唯一の方向
「人工知能」「ロボット」活用
<人工知能社会の働き方>
▪ 個人の職業寿命 40年→50年
▪ 企業の寿命 60年→15年
▪ 経験社数 0.6社→3,3社
▪ 転職が一般化し、
複数の会社で働くのが当たり前に。
「人工知能」時代
AI・データ時代をどう生きるか?
▪ 「好き・生き方」が重視される時代
▪ 楽しいはずの「仕事」や「勉強」が
まったく楽しくない人生って?
「人工知能」時代
AI・データ時代をどう生きるか?
◼ 若者の価値観の変化も後押し。
東芝、東京電力、電通、日産自動車など
苦境に陥ったり批判されたりする
名門企業や大企業を見て
「大企業が安泰とは限らない。
社会が失敗に寛容な学生時代に
起業した方が、選択肢が広がる」
「人工知能」時代
AI・データ時代をどう生きるか?
◼ 今、また、関西電力、かんぽ生命、
日本郵政、NHKなど、
不祥事を繰り返す
名門企業や大企業を見て
「どうしようもない大人に
付いて行ってもどうしようもない」
という感覚を持つ方が自然。
「人工知能」時代
AI・データ時代をどう生きるか?
「人工知能」が
次々に「常識」を
変えて行っています。
昔、覚えたことが最早
役に立たなくなっています。
なぜグーグルで検索するのか?
▪ ステーキを焼く時は、
強い火で両面を1回だけ
焼くのが、昔の料理法。
▪ 最近は、何度も何度もひっくり返し、
急に火が通らないようにする。
途中で鍋を火から外し肉を休ませる。
肉にストレスを与えないことを旨とする。
過去の常識が通用しない
料理の世界も変革
▪ 熟成肉を打ち出す
「肉バル」が相次ぎ登場。
過去の常識が通用しない
料理の世界も変革
▪ 昔は、誰もが魚は
獲れたてが美味しいと
思っていた。
▪ 最近は、肉と同様、魚も熟成させた方が
美味しいと言われるようになった。
フグ、タイ、ヒラメも切り身を一晩寝かせ
てから食べた方が、味わいが深まる。
過去の常識が通用しない
料理の世界も変革
▪ 新鮮な魚を食べに
海の近くへ旅行する、
という考え方は
無意味になりつつある。
▪ 「神経締め」などの正しい方法で締めた
魚を適温に保ち制限時間内に運べば、
どこでも最高の状態で魚が食べられる。
過去の常識が通用しない
料理の世界も変革
•科学の力で色々なことが
分かって来た。
•「昔は水を飲むな」
と言われていたが、
現在はそのようなことを
言う監督・コーチはいなくなった。
過去の常識が通用しない
スポーツの世界も変革
▪ マラソンで、アフリカの有力選手は
「爪先から降りて、
爪先から抜ける」走法で効率的。
大腿筋を鍛えるトレーニング。
▪ 日本選手は、従来からの
「かかとから降りる」走法を教える。
過去の常識が通用しない
スポーツの世界も変革
▪ 世界一になったアストロズ
(30球団中打率・得点が1位)
「大学や高校では、
ゴロやライナーを打てと
教えられたが、
僕たちはフライを打ちあげようと
している」
過去の常識が通用しない
スポーツの世界も変革
▪ 米大リーグは、日本の投手は必要だが、
野手、特に内野手は要らない、と言う。
たとえ、守備が上手い菊池涼介選手
(広島)だっととしても。なぜか?
▪ 守備範囲の広い選手よりも、
的確なシフトを敷いている選手の方が
失点を防いでいる。
過去の常識が通用しない
スポーツの世界も変革
▪ 送りバントをやめるチームが増加
▪ 1点を争う試合では、
終盤のバントやミスが許されない守備、
重圧がかかる場面が大きい。
「すべての責任を1人に負わせるような
野球は、精神的に負担が大きい。
今の時代の子たちに合っていない」
過去の常識が通用しない
スポーツの世界も変革
▪ 「選手が好きな打撃を選択する。
その方が自分の力を出し切って、
気持ち良く終われる」
▪ 「打ってつなぐと流れが変わる。
飛距離が伸びると嬉しいし、
野球がもっと楽しくなった」
選手が野球を「楽しむ」原動力に。
過去の常識が通用しない
スポーツの世界も変革
▪ 高校野球では
「一塁には滑り込むより
駆け抜けた方が早い」
と言われて来た。
最近の研究では、
ヘッドスライングは駆け抜けるより
0.04秒早く一塁に到達。
距離換算で40cmの差を生むと判明。
しかし、ケガの危険性は高いので、要注意。
過去の常識が通用しない
スポーツの世界も変革
▪ 運動は「20分以上続けないと、効果がない」
運動を始めて20分までは糖分が消費され、
脂肪が燃焼されるのは20分以降。
だから、運動は20分以上続けないと
痩せない。「20分神話」と呼ばれる。
▪ 「血糖値」が普通の状態であれば、
脂肪は数分間でも燃える。
過去の常識が通用しない
ダイエットの世界も変革
▪ 労働改善のため、マスコミにAIは
不可欠。2種類の「人工知能」がある。
▪ (1)既にあるものを「知能化」する
(企画、編集、広告、広報)
▪ (2)「人工知能」を作る
(AIアナウンサー)
「人工知能」とは・・・
「人工知能の現在・未来」
ロボットが人間を逆転(2025年)
▪ ロボットに置き換わる仕事
(会計、顧客管理、郵便、工業、
広告・広報、秘書業務)
▪ 求人需要が増す業務
(eコマース、SNS、営業、マーケティング
顧客サービス)
「世界経済フォーラム2018年版」
▪ (200)森林労働者(Lumberjack)
▪ (199)新聞記者(Newspaper Reporter)
▪ (198)兵士(Enlisted Military Personnel)
▪ (197)タクシー運転手(Taxi Driver)
▪ (196)アナウンサー(Broadcaster)
▪ (195)料理長(Head Cook)
▪ (194)客室乗務員(Flight Attendant)
▪ (193)ゴミ清掃人(Garbage Collector)
▪ (192)消防士(Firefighter)
▪ (191)看守(Corrections Officer)
200のキツイ仕事のうち、「ワースト10」
人工知能に置き換わる仕事ランキング
▪ 「安定」「高給」でかつての人気企業
▪ 「フィンテック」「人工知能」
▪ 「低金利」
▪ 書店には「銀行員大失業」
「大失職」というタイトルの本が並ぶ
あこがれの職業も、今は昔
かつてのエリート「銀行員」は・・
▪ 投資業務は、カリスマの
「勘」や「スタイル」に頼った
運用スタイルで
毎年勝ち続けることが難しい。
▪ AIデータを駆使するファンドは
良好な成績を維持している。
あこがれの職業も、今は昔
かつてのエリート「証券マン」は・・
▪ 「米国で2011年度に入学した小学生の
過半は、大人になる頃、
現在の私たちが
体験したことのない
職に就く」
▪ 「現在ある700の仕事のうち、
半分は今世紀半ばに消滅する」
キャシー・デビットソン(デューク大学)
「人工知能に置き換わる職業」
AIと人間の「労働」分担
芸術家
裁判官
政治家
科学者
医師
介護職
中学教師
料理人
弁護士
警察官
検事
家事
運転手
レジ係
銀行員
広告宣伝係
AI 人間
広報係
会計経理係
高校教師 小学校教師
幼稚園先生
大学教授
記事執筆
撮影・編集
取材
取材
人間 人工知能
人間は何をやれば良いか?
「人間」と「人工知能」の「協働」
新聞出版
テレビ
◼ 人工知能研究の第1人者である
東大・松尾豊教授は、
「広告分野は人工知能により
真っ先に変化が訪れる分野である」。
「データが多く、短期的なサイクルで回る
最適化はコンピューターの最も得意とする
ところ」
「広告」
人工知能を生かし易い分野
◼ 「刻々と変わる顧客ニーズを
リアルタイムに的確にとらえることで、
広告は完全自動で最適化されていく
可能性がある。
長期的なブランドイメージの向上、
広告企画などには、データ分析と
人工知能の介在する余地が大きい」
「広告」
人工知能を生かし易い分野
◼ 人工知能は
「最も広告を出したい広告主が、
最も見たい読者の広告位置に
広告を出す」ことを可能にする
◼ 「レビュー、アンケート、インタビュー、twitter、
Web回遊履歴、購買履歴、クリック履歴、
来店履歴」など、様々なデータを機械学習
「広告」
人工知能を生かし易い分野
▪ 「もっとサラサラしたモノが欲しい」
▪ 「モフモフした感じで」
▪ 直感的な一言から
人がどう感じているかを
人工知能を使って数値化
「広告」未利用「マーケティング」
「SNS」を「人工知能」で解析
▪ 過去の広告を人工知能で分析
▪ 逆のイメージを与える失敗広告が
多数見つかった(人間の失敗)。
▪ 洗剤や柔軟剤は、
「清潔さ」「爽やかさ」を与える
成功広告が多い分野
「広告」未利用「マーケティング」
「SNS」を「人工知能」で解析
▪ 謝罪が逆効果になるなど、
会見での最悪の事態を避けるため、
見た人々が感じる印象を
人工知能が見極める研究が
東京大学で進む。
▪ 本番前のリハーサルに使われている。
効果的な「謝罪」
「AI・ロボットに置き換わる職業」
▪ 「広報分野で、
最後まで人間に残る仕事は
土下座をする仕事
である。」
「広報」に最後に残る仕事は?
東京大学・松尾豊教授
▪ 「論理的に考えたら、
自動運転車の方が事故は減るが、
人工知能に謝られても納得しない。
自動運転車で事故を起こした時、
自動車を死刑にしても被害者は
納得しないが、人間なら納得する。
土下座は、ホスピタリティの仕事」
「広報」に最後に残る仕事は?
東京大学・松尾豊教授
▪ 従来は、「お客さまの対応は、
人間が丁寧にする方が
売上が上がる」とされていた。
▪ 「チャットボット」(24時間365日対応)が
対応するようにしたところ、
「平均購買単価」が、250%上がり、
「リピート率」も、30%上がった。
過去の常識が通用しない
マーケティングの世界も変革
▪ なぜ、「お客さまの対応で、
チャットボットが人間より
好まれるのか?」
▪ 「即座に対応してくれる」
▪ 「気を遣う必要がない」
過去の常識が通用しない
マーケティングの世界も変革
▪ 膨大なビッグデータを処理して、
今、読者が読みたいと思う最適な話題を
簡単に選び出す。
▪ 特集記事の内容を
人工知能が
決める。
人工知能雑誌が登場
人工知能が完全編集作業
▪ 「台割」(雑誌製作でどのページに
どの内容を入れるかを示す設計図)
や、
「校閲」(原稿の正誤・適否を
確かめる作業)は、
人工知能が得意な作業
人工知能雑誌が登場
人工知能が完全編集作業
▪ 出版社の従業員は、
レイアウト製作に費やしていた業務時間を
記事の精査など編集時間に充てられ、
紙面の品質向上につながる。
人工知能雑誌が登場
出版業界の人工知能
▪ 「撮影素材」から「撮影空間」を再構成
▪ 何を撮影すべきだったかを
人工知能が
面倒見てくれる。
心を持つ人工知能
将来は、「撮影」作業が不要に
撮影の「人工知能」
▪ ネットワーク上のストレージを使った
「オンライン化」
▪ 転送されると同時に、人工知能が、
カット認識やサムネイル作成、
捨てカットのマーク付けを行い、
「おすすめ編集」を行う。
既に「編集マン」は不要の時代
映像・動画編集は「人工知能」
▪ 録画した番組の中から
盛り上がった場面を
機械が判断して
自動的に抽出する機能。
▪ 長編ドラマを人工知能で自動編集して、
1分程度の番組宣伝の動画を制作する。
既に「編集マン」は不要の時代
映像・動画編集は「人工知能」
▪ オジさんは時代の変化に
付いて行けない。
昔からあるものは
ずっと変わらないと
信じていて、
何かあると大慌てするか、
盛んに変わることの問題を
アラ探しする。
「人工知能」がもたらす「革新」
「人間」と「人工知能」の「協働」
▪ いまだに、人工知能(AI)が人間の仕事を
奪う、と言っているオジさんは多い。
▪ この論はいったいどれほど「新しい」のか?
▪ そもそも、人間社会では、これまでも
新たな技術に世に出るたびに
仕事はなくなったり、
生まれたりして来た。
「人工知能」がもたらす「革新」
「人間」と「人工知能」の「協働」
▪ 自動車の登場は、
馬車の仕事をなくし、
工場やガソリンスタンドでの
仕事を生んだ。
「人工知能」がもたらす「革新」
「人間」と「人工知能」の「協働」
▪ AIにより、人間の仕事を減らしたとする
▪ AIによる「生産性向上の分配」
▪ AIを所有する資本家が
「富」の大半を得るから、
「マルクス」や、
機械の打ち壊し運動を主導した「ラッド」
なら、労働者に恩恵が来ることに悲観的。
「人工知能」がもたらす「革新」
「人間」と「人工知能」の「協働」
▪ しかし、消費者としての、
人間の「欲望の際限のなさ」が存在する
▪ 技術革新が労働者に
マイナスという
過去の悲観論は、
この人間の能力に
打ち負かされて来た。
「人工知能」がもたらす「革新」
「人間」と「人工知能」の「協働」
▪ 人間は、生活水準の向上を求めるので、
そこに新たな労働への需要が生まれる。
▪ 総体としては、
余暇が増え、
新しい仕事が生まれ
人間の生活は
上昇するかもしれない。
「人工知能」がもたらす「革新」
「人間」と「人工知能」の「協働」
「人工知能」が進化すると・・・・
•昔、駅員はキップを渡されたら、
「駅」と「運賃」が合っているかどうか
「瞬時に判断」する能力が必要だった。
•「知的業務」から解放され、
「駅の安全」や
「利用者の快適さ」を作り出す仕事。
既に「経験」していることも多数
▪ 駅の切符切り業務は、
自動改札によって、なくなった。
▪ 「自動運転」普及により、
運転手業務も不要になる。
▪ JR社員は何をすれば良いのか?
たとえば、JR社員
人工知能時代の能力
▪ 現場での乗客対応、
予測不能な事故やトラブル対応など
人間の「知恵」が必要。
▪ 「仕事のあり方」は、
どんどん変わって行く。
たとえば、JR社員
人工知能時代の能力
▪ 親切な先回りの案内
▪ 地下鉄銀座線の車内アナウンス
「浅草駅にはエレベーターや
エスカレーターがありません。
エレベーターをご利用のお客さまは
田原町駅でお降りください」
メトロでは・・・・
人工知能時代の能力
▪ 中国では、「無人コンビニ」が当たり前
(キャッシュレス決済で無人レジ)
既に28社あり、日々倒産が起きている
▪ 生き残っているコンビニは、
温かいご飯を店内調理する
「おもてなし」をしている所。
中国のコンビニでは・・・・
人工知能時代の能力
▪ 保険会社が、無料アプリを配布
▪ チャットベースで、
24時間医療相談が受けられる。
▪ 以前の保険会社は、
加盟者が病気になった時に対処して
いたが、健康であるためには
どうしたら良いかに代わった。
保険会社では・・・・
人工知能時代の能力
▪ 2つの「人工知能」に分かれる
▪ (1)単独の「人工知能」(社会インフラ)
Google、Facebookなど膨大なデータを
集めて、人工知能が対応する。
▪ (2)「人間」と「人工知能」の協調(ペア)
「人工知能の現在・未来」
将来の「人工知能」
▪ いくら勝負を挑んでも
「人工知能」には、絶対に勝てない。
ボルトがスピードで車に勝てるか?
白鷗が腕相撲で機械に勝てるか?
▪ 「人工知能」と上手く協調するべき
(勝てないことは人工知能に任せる)
人間は何をやれば良いか?
人工知能と戦っても仕方がない
◼ 人工知能が出来ることは、
人工知能に任せる。
◼ Communication
◼ Collaboration(協働)
◼ Creation(創造)
求められる能力は?
人工知能時代
▪ 将棋、囲碁も人工知能と
人間がペアを組んだら最強
▪ 人間と人工知能が、「協調」する世界
▪ 人工知能とペアを組めば、
最強チームが出来る。
「Wisidom Network Society」(WINS)
目指すべき社会像:「智連社会」
▪ 「人間」(弁護士)は、依頼者の話を聞く
▪ 「人工知能」が、判例を調べる
▪ 「人間」が、裁判で話す
▪ 「人工知能」が、裁判の議事録を取る
人間と人工知能のペアが最強(弁護士のケース)
「人工知能の現在・未来」
▪ 基本的な「問診」や「処方」は
「人工知能」がこなす。
▪ 「人間」は、
より複雑な疾患に対応する。
人間と人工知能のペアが最強(医師のケース)
目指すべき社会像:「智連社会」
▪ どこまで、「人間の内面」に食い込んで
理解するか?
▪ 人工知能は、人間の職業は奪わない。
▪ 自分の仕事の何割かは、
人工知能に置き換わる。
(人工知能とペアを組んだ人が勝つ)
人間を「労働」から解放
「働かなくても暮らせる」ライフスタイル
▪ 政府は、2019年6月にまとめた
「AI戦略」で、
AI人材の育成目標を掲げた
▪ 特定分野の学生だけでなく、
幅広く「AI」や
「データサイエンス」について
学ばせる内容。
幅広い産業分野で必須に
「AI」を使いこなす人材育成
▪ AIが産業界や学術界に広く浸透
▪ 2025年の目標実現に向け
政府は標準カリキュラムや
教材の開発、全国展開などに
順次、取り組む計画。
大学では、試みが進行
幅広い産業分野で必須に
「AI」を使いこなす人材育成
▪ 大学生全員(約50万人)に
初級レベルのスキルを、
文系、理系を問わず、
大学生の半分である
約25万人の学生には、
応用レベルの習得を促す。
幅広い産業分野で必須に
「AI」を使いこなす人材育成
▪ 1位 「対人関係力」 55.0%
▪ 2位 「創造力」 36.9%
▪ 人工知能が雇用に与える影響
1位 「労働時間の短縮」 58.9%
2位 「業務の効率化・生産性向上」
56.3%
求められる能力は?
人工知能時代
▪ (1)労働者が全部人工知能に
置き換わる「完全置換型」
▪ (2)一部人工知能に置き換わり、
人間と人工知能が「協働」する
「ハイブリッド型」
▪ (3)人工知能によって、
従来ない仕事が創出される「新雇用」
「人間」と「人工知能」の関係
3つの分類
▪(1)社会現象を正確に「知る」
▪(2)メディアの信頼性を「守る」
+
▪(3)新たな視点・見解を「作る」
「知る」「守る」+「作る」へ
「人工知能」の進化
◼ 知識(Knoledge)
◼ 知脳(Intelligence)
◼ 智(Wisdom)
◼ 人間の潜在的な能力を引き出す考え方。
◼ 人工知能と「共存」する社会(智連社会)
「人工知能」と「人間・社会」
「知」(Knowledge)から「智」(Wisdom)へ
「正確さ」
「スピード」
「大量の情報」
が必要
「企画力」
「想像力」
「創造力」
が必要
人間 人工知能
人間は何をやれば良いか?
「人間」と「人工知能」の「協働」
智
▪ 1.指の器用さ
手指を正確に協調運動させる能力
▪ 2.手先の器用さ
両手腕による
運動・把握・操作・
組み立て能力
「知覚」と「操作」
「人工知能」が苦手な9要素
▪ 3.狭小空間・変則的な姿勢
狭い場所での作業量、
変則的姿勢を保つ時間の多さ
「知覚」と「操作」
「人工知能」が苦手な9要素
▪ 4.オリジナリティ
奇抜な発想力・創造的な問題解決力
▪ 5.芸術性
音楽、ダンスなどを創造し
演じるための
理論的および技術的知識
「創造的知性」
「人工知能」が苦手な9要素
▪ 6.社会的洞察力
他者への共感能力
▪ 7.交渉
他者に歩み寄り、
差異を許容する能力
「社会的知性」
「人工知能」が苦手な9要素
▪ 8.説得
他者の意思や行動を
変えるために
説得する能力
▪ 9.他者への気遣い
同僚、顧客等に対する情緒的な
気遣い等を提供する能力
「社会的知性」
「人工知能」が苦手な9要素
「ロボット」が「人間」に勝てないケースも・・・
意外な「弱点」が存在する
▪ 「人工知能は、小学校3年生の常識を
獲得するためには、あと5年かかる」
▪ 朝起きて、洗面所の
蛇口をひねって
顔を洗うような
当たり前の作業が、
苦手。
「ロボット」が「人間」に勝てないケースも・・・
意外な「弱点」が存在する
▪ 豆腐のような柔らかいモノを掴むことが
苦手。
▪ 人間が豆腐を掴む際、
潰さないように、
あるいは滑り落ちないように、
力加減を無意識に調整している。
「ロボット」が「人間」に勝てないケースも・・・
たとえば、「マッサージ」
▪ どんなに精巧なマッサージ機を作っても
なかなか人手に敵わない。
▪ 人工知能は、読者の予想を裏切る
「どんでん返し」を
単独で創作することは難しい。
▪ 人を楽しませる嘘や、
人を欺く巧妙な嘘は
人間には敵わない。
「嘘を付く」のが苦手
「人工知能」の課題
▪ ダチョウ倶楽部上島が
「押すなよ、絶対に押すなよ」
と言ったら、
熱湯風呂に押し込むのが
お約束
▪ 人工知能は押さない。
人間のように嘘は付かない、裏切らない
人工知能は正確過ぎる?
▪ 映画の宣伝で、
「アカデミー賞最有力」
というような
嘘の広告宣伝文句を
人工知能が
創作することは難しい。
「嘘を付く」のが苦手
「人工知能」の課題
数値化できない「課題」
▪ 家に帰って来て、
「ああ暑いな」と人工知能に
言ったりする。
良く冷えたビールが出て来る。
▪ その日は体調が悪くて
ビールの気分じゃないかもしれない。
「心」とは何か?
▪ たとえ事実であっても
人は見たくない「現実」から
目をそらしがち。
▪ データが溢れ、
人工知能が進歩する世界。
人がどう判断するか難しさが増加。
人間のように嘘は付かない、裏切らない
人工知能は正確過ぎる?
▪ 人工知能は、
「何が差別であるか」
を指摘する能力は低い。
ナチスのことを扱った動画でも、
ナチスを肯定しているのか、
否定しているのかを
見分けることが難しい。
人工知能の限界(適否監視の困難)
表現が複雑化
▪ 「誰かトランプを撃って」
という発言の内容の
投稿は削除されるが、
「殺してやる」や「うせろ、死ね」は
単に嫌悪やフラストレーションを
表すもので、現実的な脅威でないため
削除されない。
人工知能の限界(適否監視の困難)
表現が複雑化
▪ 「裸の赤ちゃんの写真でも、
家族がお風呂に入れているなら、
児童ポルノとは、言えない」
▪ 「魚釣りや狩猟の写真であれば、
動物虐待とは、言えない」
▪ 人工知能は、文脈、複雑な表現を
理解できない
人工知能の限界(適否監視の困難)
表現が複雑化
▪ 児童虐待(性的虐待を除く)
の写真は
削除されない場合がある。
その理由は、該当する子供も
特定して救助するのに
役立つケースがあるとしている。
人工知能の限界(適否監視の困難)
表現が複雑化
AIの課題
ラベリング 人間によるデータ識別。
大量で間違いやすい
データ収集 大量で多種類のデータが必要。
入手に困難さも
説明可能性 AIがなぜそう判断したか、
理由を説明できるか
汎用性 学習内容を異なる状況に応用、
あてはめられるか
偏見 人間の偏見がAIに反映されてし
まう
▪ 人工知能がなぜ、そう判断したかが
人間には分からない。
「ブラックボックス」化する。
▪ 採用試験で人工知能に
「不合格」にされたら・・・
▪ 銀行ローンの審査を人工知能に
「不可」にされたら・・・
「ブラックボックス」化する人工知能
人工知能の懸念
▪ 人工知能から
「不合格」や「不可」の
判断を告げられた場合。
▪ 人間は、
すんなりと納得できない
「ブラックボックス」化する人工知能
人工知能の懸念
▪ AIは、「ニューラルネットワーク」という
脳の神経回路のような仕組みを使って、
画像や音声といった情報を処理。
極めて複雑な計算を繰り返していて
とても人間の理解では追い付けない。
どこを重視して答えを出したのかという
思考過程は、ブラックボックス。
研究が進む
理由を説明できる人工知能
▪ 人工知能は、答えを出せても、
根拠を説明できない。
▪ 病気の診断や車の自動運転など
生死にもかかわる事柄に対して
人工知能が出した答えが
間違っているかもしれない。
研究が進む
理由を説明できる人工知能
▪ 最終的にはどういう理由で
判断したのかといった説明が
できないと、
人間は人工知能を
信頼できなくなる。
研究が進む
理由を説明できる人工知能
▪ AIは決定に至るプロセスが分からない
「ブラックボックス」だという懸念は、
社会に強い。
▪ しかし、「見えざる手」が
価格を調整する
資本主義社会は、そもそもからして
仕組みが「ブラックボックス」。
「人工知能」がもたらす「革新」
「人間」と「人工知能」の「協働」
▪ 「風が吹けば桶屋が儲かる」ようなことが
常日頃から起こっている。
▪ それに慣れ切った人間が
いまさら
AIを恐れるべきなのだろうか?
「人工知能」がもたらす「革新」
「人間」と「人工知能」の「協働」
多くの人は気付いていないが
「人工知能」は全てを変える
そして「格差(ギャップ)」を生む
人工知能を使う「国」と使えない「国」
人工知能を使う「企業」と使えない「企業」
人工知能を使う「人」と使えない「人」
まとめ
▪ 人工知能の進化が
社会の安定性や安全保障に
大きな影響を与えることは必至
▪ 人工知能の進化に対応した
新たな「価値観」や「倫理感」を
構築する必要がある。
日本の社会が「意識改革」を図る必要。
2030年の日本社会
日本社会の未来は・・・
◼ホモ・サピエンス(賢明なヒト)
◼ホモ・スタルタス(愚かなヒト)
◼ホモ・ルーデンス(遊ぶヒト)
「人工知能」と「人間・社会」
「知」(Knowledge)から「智」(Wisdom)へ
▪ 生産性向上、効率化の追求だけでなく、
▪ 余暇の過ごし方という「休み方改革」、
▪ 趣味の楽しみ方という「遊び方改革」、
▪ 職場や学校での受動的関係ではなく
人間同士の本来のつながり方
という「人間関係改革」
の3つからなる「生き方改革」。
2030年の日本社会
日本社会の未来は・・・
▪ 「人間」と「動物」を分けるものは何か?
▪ 知恵がある「英知人」
▪ 道具を作る「工作人」
▪ 情報で生きる「情報人」
▪ 趣味に生きる「遊戯人」
▪ 「遊戯人」としての性質を強める。
2030年の日本社会
日本社会の未来は・・・

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