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「演習・実習」第1回
2019年度後期
植田 康孝
y-ueda@edogawa-u.ac.jp
1.リクナビ問題を考える
人工知能の就活が広がるのに、
相も変わらずに
アナログ時代のままの考え方で
行動するのは、「アナログボケ」。
就活の準備とは、
まず相手(デジタル)を
良く知ることから始まる。
「リクナビ問題」を考える
▪ 「わがES 人工知能に 祈られる」
▪ 「AIに仕事を奪われると言うが、
仕事させてもらえない時代
なのか」
▪ 「作成に5~6時間かかったESを
AIに瞬時に判断され、さらに不合格の
際に祈られるのはつらい」
2017年度大賞
「楽天」の学生俳句
▪ 売り手市場で、1人あたり内定社2.3社
▪ 学生8,000人分の「内定辞退率」を予測
(他社の訪問回数、閲覧時間から推測)
▪ 1社あたり400~500万円で、販売
▪ 38社が「内定辞退率」のデータを購入
就職情報サイト「リクナビ」
人工知能が格付け(スコアリング)
▪ 学生の同意なしで、パソコン内にある
Cookie(クッキー)を利用して
内定辞退率を予測、企業に販売。
▪ 「クッキー」とは、
ウェブサイトにアクセスした際、
ユーザーのブラウザに送られるファイル
就職情報サイト「リクナビ」
人工知能が格付け(スコアリング)
▪ 「クッキー」には、
ユーザーID、メールアドレス、訪問回数、
閲覧時間などの情報が書き込まれる。
▪ 人工知能が分析すれば、
学生本人の好みは分かる。
就職情報サイト「リクナビ」
人工知能が格付け(スコアリング)
▪ クッキーを利用、買い物や閲覧の好みを
分析し、レコメンドすることは
既に多くのサービスで行われている。
▪ 同意を得なかったというコンプライアンス
が指摘されたが、利用規約に含まれ
知らずに同意することもあり得る。
就職情報サイト「リクナビ」
人工知能が格付け(スコアリング)
▪ 「とんがった人材が採れた。
異業種との戦いが始まる中、
変化を好み、新しいモノを作り出す
集団に代わらなければならない」
▪ 人による採用に比べ、「創造的思考力」
「統率力」「状況適応力」が上回り、
「人当たりの良さ」「組織力」「チームワーク」
は下回った。
人工知能を就活に導入した企業
なぜ人よりAIに評価させるのか?
▪ 従来の
「基礎能力」や「人柄」を
重視した選考。
▪ 「スキル」や「学業の成績」を
重視する選考へ
▪ 従来の方法では、「専門知識」を持った
人材を登用する欧米企業に勝てない
人もAIも完全ではない
人よりAIに評価されたい人も多い
▪ 改善を積み重ね、
「人」より「AI」に評価させる
よう、徐々に移行させる。
▪ 人の側が、「差別」や「排除」を防ぐ
新たな規範を打ち立てて
歯止めとしながらも、
技術の発展と共にAIの比重が高まる。
人もAIも完全ではない
人よりAIに評価されたい人も多い
▪ 「討議だと、声の大きな人の意見に
従ってしまうだけで、つまらなかった」
▪ 「内容がGDと変わらなかった」
▪ 「沖縄への2泊3日の撮影旅行」
学生は期間中、チームに分かれ
「インスタグラム」に投稿、「いいね!」の
数が多いチームが勝利する。
往復の航空券と宿泊費は、企業が負担。
「自分の良さ」をもっと知るべき
インターンシップも討議から脱皮
▪ 「エントリーシート優先度診断」
▪ 企業に届いた数千人分の
エントリーシートを僅か1時間で分析
▪ エントリーシートの内容、説明会の
参加状況を人工知能が学習
最新の就活 「人工知能」活用
時代は変わる
▪ 志望動機が、先輩が書いた
過去のESを読み込ませて、
「パクリ」を排除
▪ 志望動機の具体性、
他業種の志望度合いから、
第1志望かどうかの確率も算出。
最新の就活 「人工知能」活用
時代は変わる
▪ 枠(字数制限)の2/3が
埋まっていないものは、
即座に、「失格」
▪ 「てにおは」を何か所も
間違えたものは、「失格」
最新の就活 「人工知能」活用
時代は変わる
▪ 人工知能「ワトソン」は、
志望者のエントリーシート(ES)を
チェックし、
合格レベルに
達しているかで選別
▪ 過去のESデータをワトソンが読み込み
▪ 書類選考の手間を75%削減
最新の就活 「人工知能」活用
時代は変わる
▪ 2017年度 1次募集 2,600人
2次募集 2,400人
▪ 15人が区役所に缶詰めになって
作業して、1週間掛かった。
▪ AIにやらせたら、4分で終わった。
東京・港区「保育園入園」AIで選考
なぜ人よりAIに評価させるのか?
▪ プレイヤーが下手であると認識すれば、
難易度を下げてあげる。
▪ リアルタイムに生成する「メタAI」
▪ 個々人に応じたストーリー、
地形、
敵の強さをコントロールする。
たとえば、Webテスト
ゲーム人工知能「メタAI」
▪ 就職活動で使われることが増えるが
不採用通知を受け取っても
「人工知能に嫌われた理由」が
分からない。
▪ 「交流サイトで市民運動家と友達に
なっているからだろうか」と悩む。
「プロファイリング」とは
人工知能による「人物像」推定技術
AIの課題
ラベリング 人間によるデータ識別。
大量で間違いやすい
データ収集 大量で多種類のデータが必要。
入手に困難さも
説明可能性 AIがなぜそう判断したか、
理由を説明できるか
汎用性 学習内容を異なる状況に応用、
あてはめられるか
偏見 人間の偏見がAIに反映されてし
まう
▪ AIは、「ニューラルネットワーク」という
脳の神経回路のような仕組みを使って、
画像や音声といった情報を処理。
極めて複雑な計算を繰り返していて
とても人間の理解では追い付けない。
どこを重視して答えを出したのかという
思考過程は、ブラックボックス。
研究が進む
理由を説明できる人工知能
▪ 人工知能は、答えを出せても、
根拠を説明できない。
▪ 病気の診断や車の自動運転など
生死にもかかわる事柄に対して
人工知能が出した答えが
間違っているかもしれない。
研究が進む
理由を説明できる人工知能
▪ 最終的にはどういう理由で
判断したのかといった説明が
できないと、
人間は人工知能を
信頼できなくなる。
研究が進む
理由を説明できる人工知能
▪ たとえ事実であっても
人は見たくない「現実」から
目をそらしがち。
▪ データが溢れ、
人工知能が進歩する世界。
人がどう判断するか難しさが増加。
人間のように嘘は付かない、裏切らない
人工知能は正確過ぎる?
2.インターンシップ
「2021年卒」 マイナビ調査
順位 項目 割合
1位 志望業界を明確にするため 71.5%
2位 志望職種を明確にするため 62.5%
3位 視野を広げるため 59.3%
4位 やりたいことを見つけるため 42.2%
5位 特定の企業を知るため 41.1%
インターンシップの参加目的
「2021年卒」 マイナビ調査
順位 項目 割合
1位
参加し易い場所で
開催される
59.0%
2位 参加期間が短期間 42.2%
3位
交通費や昼食など
補助がある
41.1%
インターンシッププログラム選択基準
「2021年卒」 マイナビ調査
順位 項目
1位
チームやグループに
定期的にフィードバックされる
2位
フィードバックの内容が
自分のためになる
インターンシッププログラム希望内容
▪ 「情報」が、身の回りに溢れている。
「知っているつもり」のことが多い。
▪ 就職活動の知識、ノウハウについては
いくらでもインターネットから
得ることができ、
みな、「知っているつもり」になっている。
「知っているだけでは不十分」
そもそも「就活」とは「活動」
▪ 「知っている」と「できる」の間には、
「大きな壁」が存在する。
▪ 世間では「ほめると伸びる」などの
幼児への教育ノウハウ本が人気になり
学生でも、「自分は褒めれば伸びる
タイプ」などと言って来るのがいる。
「本番に強い」などと言うのもいる。
「知っているだけでは不十分」
そもそも「就活」とは「活動」
▪ ほどほどの解像度でしか
人を見ることが出来ないうちは、
出来る人も出来ない人も同じに見える。
だから、「自分にも才能がある」と
勘違いする。
しかし、自身が成長することで、
見えていなかった
「細かな差異」に気付く。
「知っているだけでは不十分」
そもそも「就活」とは「活動」
▪ 初めて、
「自分には才能がなかった」と
大騒ぎする。
その気付きは、学生を成長に導く。
この時が、一番成長する。
「まあ、こんな感じでいいかな」
と思っているうちは、
成長することが出来ない
「知っているだけでは不十分」
そもそも「就活」とは「活動」
▪ 「活動」の第一歩は、
実際にやってみて
「できない自分」を知ること。
これが、「大きな気付き」になる。
▪ 「就活」では、「知っている」
だけでは、どうにもならない。
▪ 黙って座っていても、何も始まらない。
「知っているだけでは不十分」
そもそも「就活」とは「活動」
▪ 「課題」を出されて、
サラサラと書き進める学生もいれば、
書き出せない学生もいる。
「できない自分」に気付く。
▪ 「履歴書」や「ES」でも、
なかなか書き出せなければ、
「できない自分」を知ることになる。
「知っているだけでは不十分」
そもそも「就活」とは「活動」
▪ 「グループディスカッション」であれば、
短い時間でも実際に
グループになって話し合ってみる。
▪ 「発言できる学生」と
「黙ってしまう学生に分かれる。
人の発言や対応でも
「気付く」ことがある。
「知っているだけでは不十分」
そもそも「就活」とは「活動」
Swing the bat
& Do it now!
3.アピールポイント
「幕の内弁当」か?「牛たん弁当」か?
幕の内弁当は何を食べたか覚えられない
横浜に集中した「崎陽軒シウマイ」
市場を絞る
▪ 2010年、
全国のスーパーマーケット向けに
商品を卸していた。
▪ お客が帰省の際に
シウマイを土産にしたところ、
「近所のスーパーでも売っている」
と言われてしまった。
▪ 「横浜名物なんだから、
全国にばら撒かないで欲しい」要望。
▪ スーパーの店頭では、
一般的な加工食品と一緒に
無造作に並べられることもあった。
このままは、ブランドイメージが壊れる
▪ スーパー店頭の販売を中止。
横浜に集中した「崎陽軒シウマイ」
市場を絞る
横浜市がダントツ(総務省発表)
世帯あたりシューマイ購入額(2016~2018)
順位 都市名 購入額
1位 横浜市 2,623円
2位 川崎市 1,779円
3位 静岡市 1,681円
4位 東京都区部 1,630円
5位 相模原市 1,486円
6位 さいたま市 1,485円
全国平均 全国平均 1,036円
熊本市居酒屋「牛タン馬タン」
▪ 「熊本の郷土料理と言えば、馬刺し。
他の店でも扱っているため、
埋もれてしまう」
「牛タンならぬ馬のタン料理なら
差別化できると思った」
目玉は、他店にはない「馬タン」
熊本市居酒屋「牛タン馬タン」
▪ 馬タンの大きさは、牛タンの1/3程度。
▪ 牛タンよりも旨味がぎゅっと詰まった
味わいで歯応えも十分。
▪ 「珍しい」
「食べたことがない」と
来客数が140%に上昇。
目玉は、他店にはない「馬タン」
▪ 肉が焼ける時の
「ジュージュー」という音。
英語ではシズル(sizzle)と言い、
そこから転じて食欲や購買意欲を
そそる広告表現などの
みずみずしさ、新鮮さを
「シズル感」と呼ぶ。
「シズル感」とは・・・
「購買意欲」をそそる「広告表現」
一つに絞れない(色々なことを言いたがる)
バイト
海外研修演習実習
サークル
▪ エピソードはたくさん思い付いたが、
どれを選べば良いか分からない
という学生は多い。
▪ 選ぶポイントは、「思い入れの強さ」
面接官は、熱く語れる「態度」を見ている。
会社に入っても、商品・サービスの良さを
アピールしてくれるだろう・・・
「何」を選べば良いか?
一つに絞れない(色々なことを言いたがる)
▪ 「熱量」が伝わらない。
▪ 「他社へ提出した物をコピペ」
したことが直ぐに分かる。
▪ 「志望動機にやっていない事業のこと」
▪ 「競合会社の名前を間違える」
▪ 「空欄があると、志望度が低いと思う」
▪ 「一つでも、空欄があったら、アウト」
分かってしまう、低い「熱量」
「熱意」がない
「根をもつこと」
シモーヌ・ヴェイユ
自分の軸を持て!
「これがしたい」
「これが好きだ」
ということを明確に
今日のまとめ
4.書き方にも工夫
「履歴書」「ES」の書き方
ビジネス文章の書き方
▪ 「イケメンで仕事ができるケチなAさん」
▪ 「ケチで仕事ができるイケメンなBさん」
▪ 内容は同じなのに、印象がかなり違う。
▪ 「初頭効果」
人は、初めに聞いたことから印象に残る
▪ 「結論(アピールポイント)」を先に書く。
▪ 「要旨型」:最後に内容をまとめる
▪ 「表明型」:自分の考えを表明する
▪ 「心理型」:自分の心情を開示する
▪ 「間接型」:象徴的な比喩やエピソードをー書く
▪ 「省略型」:結末をあえて書かずに終わる
▪ 「付加型」:結論の後に別の内容を付け加える
▪ 最初からアピール一直線、「エピソード」で補足
国語の先生が教える「起承転結」を使うな
「国語好き」ほど危ない
国語の「起承転結」を
捨てろ!
「結論→理由
→改めて結論」
という流れを心掛けて!
まとめ
▪ 3人の作業者が現場で働いていた。
▪ 3人は同じ作業を行っていた。しかし、3人に
「何の仕事をしているか?」聞いたところ、
それぞれが異なる返事をした。
▪ 最初の作業者は、「石を砕いている」と答えた。
▪ 2番目の作業者は、
「生活費を得るために働いている」と答えた。
▪ 3番目の作業者は、「素晴らしい教会を作るため
に働いている」と誇らしげに答えた。
自分はこうなりたいという姿、目指すものを表現する
なぜ落ちるのか分からない
▪ 旅人が石を運んでいる人をみかけ、
「何をしているのか?」と尋ねました。
「私は、石を運んでいます」
と疲れた様子で答えました。
▪ しばらくすると、また石を運んでいる人が
います。旅人は同じく尋ねました。
「あそこに大きなピラミッドを建てるために、
石を運んでいます」と答えました。
大学では必ず教える「有名な寓話」
なぜ落ちるのか分からない
▪ さらに見ると、また石を運んでいる人が。
▪ 「あなたには分からないでしょうね。
私は、エジプトの歴史を
創っています」
と誇らしげに答えました。
大学では必ず教える「有名な寓話」
なぜ落ちるのか分からない
▪ 同じ仕事をするにも、
・その目的を把握できているか
・目的を達成する意味を分かっているか
により、仕事のやりがいが変わり、
仕事の品質も向上する。
▪ 面接や論文などで、自分はなぜ落ちるのか?
分からない人が陥っている「狭い視野」
大学では必ず教える「有名な寓話」
なぜ落ちるのか分からない
▪ 自分が「何」をやっているかは、分かる。
▪ 「どうやって」やっているかは、分かる。
▪ 「なぜ」やっているか分かっている人は、
非常に少ない。
自分の製品は「何」であるかを
盛んに説明したがるが、
客はそれでは買わない。
「何を」ではなく、「なぜ」を示したときに人は動く
サイモン・シネック「ゴールデンサークル理論」
▪「将来は何になりたいの?」
▪「何になりたいか?」
より、
「どう生きたいか?」
「バカな質問」
「将来は何になりたいの?」
君たちが考えるべき「仕事」の基準は?
▪1.新しいか?
▪2.自分にとって楽しいか?
▪3.誰かを幸せにするか?
内容が、次の3つに当てはまるか?
誰かを幸せにするか?
▪「誰かのために生きてこそ
人生には価値がある」
▪Life isn’t worth living,
unless it is lived for someone
else.
「相対性理論」のアインシュタイン
あなたなら、
どちらの言葉が響きますか?
A 「ウソをつかないで」
B 「ウソつきにならないで」
•A 「ウソをつかないで」 は、
ウソが減る効果がほとんどなかったが、
B 「ウソつきにならないで」 は、
激減した。
•「行動」より「人格」のことを
言われた方が
身が引き締まる。
「行動」より「人格」
「心理学の実験
•「裏切らないで」
より
「裏切り者にならないで」
•「私の状況を理解して」
より
「私のよい理解者になって」
「行動」より「人格」
「心理学の実験
•「会社に貢献する」
より
「会社に貢献できる人になる」
•「新サービスを提案する」
より
「新サービスを提案する社員になる」
「行動」より「人格」
「心理学の実験
将来、企業で
働きたい人は、
「数字」に
強くなければならない。
「数学」ではない!
•「数字」で把握できない人間は、
「たくさん」「とても」と、
曖昧な話に終始する
•「数字」を用いず曖昧な話しか
出来ない人は当然、落ちる。
•面接に長い時間は必要ない
ささいな言葉づかいで能力が分かる
就職活動の面接試験で
•「数字」が弱い人を落とす理由?
•効率的な業務運営ができす、
他者に正確に物事を伝える
ことが出来ない。
お客、上司、同僚に対し「過ち」を
繰り返し、会議を長引かせる。
ささいな言葉づかいで能力が分かる
就職活動の面接試験で
5.動画エントリー
▪ 「動画エントリー」であれば、
実際に動画を撮って、
自分で見てみる。
▪ 自分の固さ、笑顔が出ないことに
「唖然」とするかもしれない。
そもそも、
「口角は上がっているだろうか?」
「知っているだけでは不十分」
そもそも「就活」とは「活動」
動画ESに必要なスキル
▪ 人は初対面の人に対して、第一印象で
大部分の評価を下すといわれている。
「最初の印象は、20秒で決まる」
▪ 「第一印象が良い人と悪い人の違いは、
何でしょうか?」
「笑顔があるかどうか」
です。
「クロスモーダル」技術
▪ 動画で、ほとんどの人が
笑顔になることができていない。
自分では笑顔になっているつもりでいても、
緊張のため、顔が強ばっている。
▪ 大切なESだから、
緊張するのはやむを得ない。
「緊張するな」という方が、無理。
「クロスモーダル」技術
動画ESに必要なスキル
▪ 意識して欲しいのは、
「ちょっと大げさじゃないか」
と思えるほどに、笑顔を作る。
▪ 自分では大げさと思えるほどに
笑顔を作るぐらいで、
人から見たら、
「ちょうどいいぐらいの笑顔」 になる。
「クロスモーダル」技術
動画ESに必要なスキル
「表情」、「話し方」は重要
▪ 心理学者アルバート・メラビアン
▪ 人は、「顔の表情」に55%、「話し方」に38%、
注意を向けるのに対して、
「言葉」には7%しか注意を向けていない。
「メラビアンの法則」
▪ 方法としては、
単に自分で自己PRを1分の動画で撮って
送るという訳ではなく、
専用の動画システムにログインして
作成して送信するというもの。
何度も撮り直しが出来、
練習して納得したものを完成させてから
送ることが出来る。
急増する「動画」エントリー
2016年~開始、2019年急増
▪ 例えば、エンタメ企業、IT企業などで
よく出る問題。
▪ (1)自己紹介 2分
▪ (2)キャッチフレーズ 2分
▪ (3)キャッチフレーズの理由 3分
▪ (4)好きな商品(コンテンツ)の魅力が
伝わるようにPR 2分
▪ (5)言い残したこと、追加で言いたいこと 2分
急増する「動画」エントリー
2016年~開始、2019年急増
▪ なぜ、動画エントリーが増えるのか?
▪ 「コミュニケーション力」は、
圧倒的に良くわかる。
▪ 写真や文章と違い、
その人の実像に近いものが分かる。
急増する「動画」エントリー
2016年~開始、2019年急増
▪ 学生にとってはどうか?
▪ 文書にするエントリーシートは
字数が多くて、1枚入力するのに
2時間くらいが「平均所要時間」と言われる。
▪ 「動画」も、言い間違ったり、かんだりして
何度も何度も撮り直しする。
5問を完成させるのに、3日掛かった学生も。
急増する「動画」エントリー
2016年~開始、2019年急増
▪ 学生にとってはどうか?
▪ 学生にとって、かなり時間を要するようで、
応募者の学生の手間はかえって
掛かるかもしれない。
急増する「動画」エントリー
2016年~開始、2019年急増
▪ 見る人事の方も時間が掛かるのでは?
文章ならば斜め読みも可能だが、
動画を見るとなると、そうもいかない。
▪ オジサンの発想。
▪ エントリーシート(動画)を見るのは若手。
YouTubeを日常的に見慣れているため、
文章よりも動画を見て判断する方が楽。
急増する「動画」エントリー
2016年~開始、2019年急増
▪ 時代の流れであり、
採用する人事側も若い。
▪ 「文章を読むよりも、
動画を見る方が
労力が掛からなくて手軽です」
急増する「動画」エントリー
2016年~開始、2019年急増
▪ 「欠点」はないのか?
▪ 一次審査にしか使えない
▪ 文書であれば、
提出されたものを見ながら面接で質問して
行くのが定石だが、
動画では面接時の資料にまでは使えない。
急増する「動画」エントリー
2016年~開始、2019年急増
▪ 「動画エントリー」であれば、
実際に動画を撮って、
自分で見てみる。
▪ 自分の固さ、笑顔が出ないことに
「唖然」とするかもしれない。
そもそも、
「口角は上がっているだろうか?」
「知っているだけでは不十分」
そもそも「就活」とは「活動」
スマートフォンでの撮影は、横向きで!
(お使いの機種・環境での使い方を
ご確認いただき横長動画を撮影ください)
バストアップで正面を向き、
大きな声で元気よく!!
声・表情がよくわかるように静かで
明るい場所にて、撮影を行ってください!
「30秒自己PR動画」
とにかく増えて来た
「BGMを入れる」
「クリップの編集を行う」
などの印象を強める工夫をしていた。
「印象の構成を工夫する」
「一眼レフで撮影して高画質映像を撮る」
など、印象に残るような要素を
盛り込む必要がある。
「30秒自己PR動画」
受かるためには・・・

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