王禅寺エリア住民アンケート報告会
•
0 likes•1,156 views
2022/5/12 三井不動産・早稲田大学の産学連携プロジェクト、郊外住宅地の「経年優化」PJで実施した川崎市麻生区王禅寺エリアのアンケート結果報告会資料
Recommended
More Related Content
What's hot
What's hot (20)
Similar to 王禅寺エリア住民アンケート報告会
Similar to 王禅寺エリア住民アンケート報告会 (20)
More from Tetsuya Yaguchi, AIA, LEED AP
More from Tetsuya Yaguchi, AIA, LEED AP (7)
王禅寺エリア住民アンケート報告会
- 2. 0 はじめに • 本プロジェクトは早稲田大学都市・地域研究所（所長 早田宰教授）と三井不動産株式会社の産 学連携プロジェクトとして実施している活動です。 • 王禅寺エリアの５町会をフィールドに定め、活動を行っていきます。 • 住民の皆様、地元の行政組織等とも連携し、まちびらきから半世紀が経過した郊外型住宅地の将 来像を共に考え、実践する場としていきます。情報はホームページで積極的に発信、共有いたしま す。 https://keinen-yuka-ozenji.org/ (WEBで王禅寺プロジェクトと検索してください) • キーワードとして「経年優化」を掲げています。今後の社会変化に対応し、より優良な住環境をつ くりあげるアイディアや活動を提案していきます。 • 本日は、まず、現在王禅寺エリアの現在の課題と住民の皆さんが考える今後の課題を明らかにする ために昨年度末に実施したアンケートの分析結果を共有いたします。 • 今後の調査・活動へのご理解・ご協力、よろしくお願いいたします。
- 3. １ アンケート基本情報
- 4. 三井山百合会：王禅寺西２丁目 （1965-1970） 三井山百合第二地区自治会：東百合ヶ丘4丁目 （1967-1969） 三井山百合第三地区自治会：王禅寺東１丁目、王禅寺西３丁目（一部）（1970-1972） 新百合ヶ丘自治会：王禅寺東２丁目、３丁目、４丁目 （1972-1976） 新百合ヶ丘第五住宅自治会：王禅寺東５丁目（1977-1981） 配布枚数総計 3093件 / 有効回答数 768 アンケート配布地域
- 6. 質問項目 回答者数 無回答者数 回答率 Q1.性別 765 3 99.6 Q2.年齢 765 3 99.6 Q3.居住年数 766 2 99.7 Q4.世帯構成 764 4 99.5 Q5.運転免許 763 5 99.3 Q6.ペット飼育 766 2 99.7 Q7.所属町会 753 15 98.0 Q8.サークル・グループ活動 739 29 96.2 Q9.顔見知りの人数 737 31 96.0 Q10.お住まいの方々との対面会話頻度 747 21 97.3 Q11.家族以外の知り合いとの連絡頻度 749 19 97.5 Q12.町会行事への参加頻度 751 17 97.8 Q13.オンラインの買い物頻度 747 21 97.3 Q14.オンラインの購入物（複数回答,一つ 以上回答した者） 551 217 71.7 Q15.リモート活動の頻度 692 76 90.1 Q16.孤独感 747 21 97.3 Q17.感染症収束後のリモート環境意向 398 370 51.8 質問項目 回答者数 無回答者数 回答率 Q18.自家用車の保有 752 16 97.9 Q19.日常利用する場所/施設(任意3箇所,一つ 以上回答した者) 740 28 96.4 Q20.その場所への移動手段(任意3箇所,一つ以 上回答した者) 743 25 96.7 Q21.日常的移動における不便 717 51 93.4 Q22.自身の健康状態 737 31 96.0 Q23.散歩・軽い運動の頻度 721 46 93.9 Q24.周辺環境への満足度 725 43 94.4 Q25.王禅寺地区が持つ魅力（複数回答,一つ 以上回答した者） 714 54 93.0 Q26.住まいへの満足度 700 68 91.1 Q27.温暖化への既存取り組み 336 432 43.8 Q28.温暖化に対して今後の取り組みたいこと 263 505 34.2 Q29.継続居住への思い 591 177 77.0 Q30.継続居住に向けた課題 433 335 56.4 Q31.お気に入りの場所(任意3箇所,一つ以上回 答した者) 570 198 74.2 Q32.アンケート等への協力 130 638 16.9 ▪質問項目別回答数（全回答者=768, paper=645, google=123） アンケート回答数一覧
- 7. 人口構成 （参考） 麻生区全体 王禅寺西２丁目 東百合４丁目 王禅寺東１丁目 王禅寺東２丁目 王禅寺東３丁目 王禅寺東４丁目 王禅寺東５丁目 65歳未満人口 65歳以上人口 20.9％ 39.9％ 30.1％ 35.9％ 36.4％ 33.4％ 32.6％ 29.4％ 人口：172,093 人口：1,010 人口：2,035 人口：1,095 人口：2,071 人口：2,391 人口：1,167 人口：2,354
- 8. ２ アンケート分析
- 9. 男性, 393, 51% 女性, 370, 48% 無回答・空欄, 5, 1% 男性 女性 無回答・空欄 性別 8, 1% 32, 4% 74, 10% 84, 11% 147, 19% 219, 29% 201, 26% 3, 0% 20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 80歳以上 無回答・空欄 年齢 ▪集計結果（n=768） 男 女 全体 男 女 全体 20歳代 5.20% 5.33% 10.53% 0.66% 0.39% 1.05% 30歳代 5.51% 5.85% 11.37% 2.23% 1.97% 4.20% 40歳代 8.12% 8.84% 16.96% 4.34% 5.12% 9.46% 50歳代 7.52% 8.12% 15.65% 4.20% 6.83% 11.04% 60歳代 7.78% 9.63% 17.41% 9.59% 9.59% 19.19% 70歳代 7.97% 8.80% 16.77% 15.11% 13.67% 28.78% 80歳以上 4.80% 6.51% 11.31% 15.51% 10.78% 26.28% 合計 46.91% 53.09% 100.00% 51.64% 48.36% 100.00% 対象地域人口 アンケート回答者 80歳以上の高齢者・男性の回答者が多 い。自分の住環境への関心の高さを示 す。 一方、若年層は生活の忙しさからか、回 答者数は少ない。 今後、活動を行う上で若年層の積極的参 加を促す仕組みが必要。 回答者の属性 Q1, Q2
- 10. 64, 8% 57, 7% 106, 14% 121, 16% 158, 21% 260, 34% 2, 0% 5年未満 5年以上-10年未満 10年以上-20年未満 20年以上-30年未満 30年以上-40年未満 40年以上 無回答・空欄 居住年数 12% 46% 28% 6% 4% 4% 一人暮らし 夫婦二人暮らし 子供世代と同居 親世代と同居 3世代で同居 その他 世帯構成 開発当初からの入居者が1/3を占める。 一人ぐらし/夫婦二人暮らしが半数以上。 居住年数１０年未満の新規入居者の回答も15％。 回答者の属性 Q3, Q4 ▪集計結果（ n=768, 票数 , %)
- 11. 運転免許の保有 ペットの飼育 町会の所属 561, 73% 141, 18% 61, 8% 5, 1% 保有している 返納した 元々保有していない 無回答・空欄 148, 19% 299, 39% 319, 42% 2, 0% はい いいえ，かつて飼っ ていた いいえ，飼ったこと はありません 無回答・空欄 115, 15% 72, 9% 119, 16% 197, 26% 209, 27% 41, 5% 15, 2% 三井百合会 三井百合丘第二地区自治会 三井百合丘第三地区自治会 新百合ヶ丘自治会 新百合ヶ丘第五自治会 不明，もしくは所属していない 無回答・空欄 ▪集計結果（ n=768, 票数 , %) 回答者の属性 Q5, Q6, Q7 運転免許を返納済みである人が18％と比 較的高い水準となっている。 自治会未加入・不明の方が5％（比較的低 い？それとも近隣環境に関心が高い層が アンケートに回答？）
- 14. Q30 今後住み続けるために課題であると感じること、希望。 ▪自由記述のクラスター分析 日常利用の店、公園 カフェ、居場所 交通利便性 若年層 交通手段 多世代の生活 子供の生活環境 空き家問題 地域自治の維持、 活性化 高齢化、老朽化に伴う 良好な住環境の維持への不安 住民の自由記述の内容を分析し、課題や希望として語られたトピックを分類。 これらのトピックを参考にアンケート分析を行なった。 1.近隣の居場所 2.交通・利便性 3.多世代共生・次世代の暮らし 4.良好な住環境・住民自治 5.その他、潜在的な課題 1 2 3 4
- 18. 全項目 表 王禅寺周辺地区の魅力的な場所の認識実態 番号 場所名 合計（人） 1 ふるさと公園 147 2 王禅寺公園 79 3 駅周辺 42 4 ヨネッティ 34 5 王禅寺 33 6 籠口ノ池公園 16 7 琴平神社 16 8 化粧面谷戸公園 10 9 弘法の松公園 10 10 見晴らし広場 8 11 寺家ふるさと村 9 12 昭和音楽大学 7 13 イオン 7 14 ファミリーテニスクラブ 5 15 リリエンベルク 4 16 麻生図書館 3 17 アートセンター 2 18 あざみ野ガーデンズ 2 19 いなげや 2 20 王禅寺北第一公園 2 21 さくら公園 2 22 王禅寺小学校 1 公園 公共施設 商業施設 娯楽施設 運動施設 寺社 教育施設
- 27. 0 50 100 150 200 250 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80歳以上 年代 年代別免許保有 免許 保有 免許 返納 免許 非保有 2-2. 交通・移動利便性 徒歩頻度 合 計 0 1 2 3 車 依 存 度 0 148 142 44 47 381 1 86 80 27 0 193 2 20 40 0 0 60 3 53 0 0 0 53 合計 307 262 71 47 687 車依存度：よく出かける場所への移動手段が車であ るときに１ 徒歩頻度：よく出かける場所への移動手段が徒歩で あるときに１ Q20 よく出かける場所への移動手段
- 40. 2-4. 良好な住環境、住民自治の維持 ▪Q24 周辺環境満足度 （回答者数=725/ 768） とても満足 やや満足 どちらでもない やや不満足 不満足 ▪Q26 すまい満足度 （回答者数=716/ 768） とても満足 やや満足 どちらでもない やや不満足 不満足 38.5％ 48.1％ 39.0％ 45.9％ 8割以上の住民が周辺環境や現在のすまいに対して肯定的な回答をしている ＞＞ 優良な環境が維持
- 41. 192 504 573 243 148 256 75 0 100 200 300 400 500 600 700 2-4. 良好な住環境、住民自治の維持 ▪Q25 王禅寺地区が持つ魅力（複数選択） （回答者数=714/768）
- 42. 高齢化に伴い、 自治会役員のなり手不足 自治会役員の高齢化→代行サービス 連帯感を生むコミュニティづくり、そのための中核となる自治会の活性化 長期の空き家（ex5年以上）の地権者に対し、地区自治会（役員会等の代表）か ら空き家の解消を個別に要請する活動を続けるといい。 自治会などの世話役をプロの方に任せたい。皆やりたくないのです 楽器が弾ける自治会館が欲しい 細かく自治会としての基準を作って欲しいです。 自治会館が坂の上にあり、高齢者には行きにくく、老人会は解散してしまっ た。対策になる。空き家になる場合、自治会などでしっかり管理維持してもら うことを持ち主に伝え、連絡先を届け出てもらうようにし 高年齢の方が移動する手段など。例えば、各自治地区ごとに駅までの無料連絡 バスを出すなど。 自治会などの連絡が不十分 個人の生活と自治会活動の接点 極めて数は少ないが、空き家ができたら、自治会や区役所が積極的に仲介して 新しく住む人に所有権を移し、整備するようにし 若い世代の自治会参加， 自治会地区内に公園がない 住人参加の自治会ではなく，プロの管理者に頼みたい．高齢になって役員の負 担が大きい 住民の入れ替えによる”逆”説的な王禅寺地区の若年化に伴う地域コミュニケーション（自治会など） の軽薄化 自治会内にもお一人暮らしの方も複数いらして、安否確認の仕方など工夫が必要だと思います。 介護・相続・その他公的相談窓口の周知を自治会を通じて行うのがよいのでは。 地域で気楽に集まれたり、使用できる場所があると思う（自治会館は制約が多い）。 自治会の仕事軽減（役員のなり手不足）、簡略化 住民同士の程よい関係が今も自治会がきちんとされていますが，住宅・空き家の管理はこれからも大 切だと思います． 自治会活動への若い世代の参加が少ない気がするのでそういう世代が参加しやすい，したくなる 高齢化により自治会活動が限界を迎えている． ミックスペーパーは、自治会での回収で大半が処理されますので、市の会は二週間に一回だけで 自治会は集団主義的な考えに基づいた相互補助システムなので、若い世代の価値観に合わない 自治会活動 若い世代が少なく自治会の活動にも問題 課題は自治会役員の担い手不足、民生委員の不在など多数 徒歩で行けるデイサービスなどの施設・自治会館を積極的に利用したカルチャースクールなど。 自治に関する発言 32件（同一回答者による繰り返しを含む） • 自治会活動維持の困難（高齢化、担い手不足） • 若い世代の少なさ • 自治会による住民の安否確認、空き家の管理 • 自治会館（住宅ストック）の利活用 ▪Q30 継続居住に向けた課題・希望 「自治」に関する記述の抜粋 2-4. 良好な住環境、住民自治の維持
- 43. 40% 60% 関心がある 関心がある 特に関心はない 35% 65% 何かしらの温暖化対策に取り組んでいる はい いいえ ▪Q27, 28 地球温暖化対策への取り組みの有無（太陽光発電、コンポストづくり、雨水利用など） 内容 件数 太陽光発電 87件 コンポスト 57件 分別 29件 エネファーム 19件 雨水利用 18件 内容 件数 EV, エコカー 121件 太陽光発電 92件 コンポスト 44件 雨水利用 42件 2-4. 良好な住環境、住民自治の維持
- 45. 2-5. 潜在的な課題・コミュニケーション・孤独 自治会別のコミュニケーション頻度 0% 20% 40% 60% 80% 100% 三井山百合 百合丘第二 百合丘第三 新百合ヶ丘 新百合第五 不明 Q7 対面コミュニケーション 対面での会話頻度 ほぼ毎日 対面での会話頻度 週に2-3度 対面での会話頻度 週に1回 対面での会話頻度 月に数回 対面での会話頻度 ほとんどない 0% 20% 40% 60% 80% 100% 三井山百合 百合丘第二 百合丘第三 新百合ヶ丘 新百合第五 不明 居住地区 町会行事への参加頻度 町会行事への参加頻度 ほぼ毎回 町会行事への参加頻度 たまに参加 町会行事への参加頻度 ほどんと参加しない 町会行事への参加頻度 参加したことがない
- 46. • 年齢 • 80歳をベースライン，70代は有意差無し，60，50…30台までは有意差あり • 運動頻度 • 運動頻度が低い人は優位に健康状態が悪い • 居住年数 • 居住5-10年未満が有意に健康状態が悪い • 世帯構成，性別，移動要因 • 有意な要素は見られず，自動車依存度，徒歩利用も有意に影響せず • コミュニケーション要因 • 地域の方々と対面で会話する頻度：有意差無し（ただし運動頻度と相関する， 相関係数0.28） • 電話やラインでの会話頻度：有意差無し • 町会への参加頻度：頻度が高いほど健康状態は良い 2-5. 潜在的な課題・コミュニケーション・孤独 Q22 健康状態への相関要因 順序ロジットによる分析
- 47. • 閾値 • 5（感じる事はない）と4（まれに感じる）の差は有意ではない • 5%で有意な要因 • 性別：男性が有意に高く孤独を感じる • 対面で会話する頻度：頻度が低い人は孤独感を高く感じている • 町会行事への参加頻度：低い人が有意に孤独感を高く感じている • 夫婦二人暮らし：有意に孤独感を高く感じている • 有意でないもの • 年齢，居住年数（10-20年が6%），居住自治会，自動車依存度，徒 歩頻度，免許保有，ペット経験 順序ロジットによる分析 2-5. 潜在的な課題・コミュニケーション・孤独 Q16 孤独を感じるかどうかの相関要因
- 48. • 1（とても満足）-2 （やや満足）の間には有意差無し • 有意な変数 • 対面で会話する頻度：低い人は有意に不満を高める • 町会行事に参加：参加しない人は有意に不満を高める • オンラインの買い物：利用しない人が有意に不満が高まる • 20代，50代，60代，70代が有意に不満を増加 • 孤独を感じることがあるひと（２－３）が有意に不満 順序ロジットによる分析 2-5. 潜在的な課題・コミュニケーション・孤独 Q24 周辺環境の満足度への相関要因
- 51. 2-6 アンケートから見えてきた現在認識されている課題、可能性 １．近所の居場所 • 近隣の住宅地内に居場所が少ない＞＞単一用途の住宅地の課題。近隣のちいさな居場所づくり ２. 交通・移動利便性 • 高齢者の移動困難 ＞＞過度に車での移動に依存しない近隣デザイン ３. 多世代共生、次世代のくらし • 希薄な近所付き合い ＞＞ バーチャルな交流活用 • 高齢者の孤独感（30代の孤立予備軍も） • 若い世代への高い期待 ＞＞ 世代間コミュニケーションの必要性 ＞＞ 若年層に魅力ある住環境づくり ４. 良好な住環境、住民自治 • 公園や緑地を含む豊かな自然を評価、環境への意識 ＞＞ 循環型社会への転換可能性 • 自治活動の持続困難（担い手不足） ＞＞ 次世代プレーヤー育成
- 59. 5 質疑応答