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MaaSの最新動向
(2019年9月時点)
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1
目次
• MaaS/CASE概要
• MaaS市場・VC投資の現状
• MaaS事業を見る上でおさえるポイント
• MaaS/CASEスタートアップ
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エグゼクティブサマリー
市場
トレンド
ビジネス
概況
投資動向
MaaS市場は、CASEトレンドとともにグローバルで高成長が期待される
• 世界のMaaS市場は2020年68億米ドルから2030年1,068億米ドルへと、CAGR31.7%で成長する見通し
• 国別では中国が、サービス別ではライドへイリングが最大の成長ドライバー。中長期では自動運転/Connected車の普及に
伴い、無人バスやロボタクシー等の出現も成長を後押し
多数の異業種プレイヤーがMaaS市場に参入しており競争環境は厳しい。自動車系
プレイヤーを中心にM&Aや資本提携も活発
• 自動車系プレイヤーに加え、インターネット系を始めとした他業種プレイヤーやスタートアップが参入
• GMやFord、Daimlerなどは積極的にMaaS/CASEプレイヤーを買収/出資。トヨタも積極的に資本提携を実施
MaaSは大きく3つのサービスタイプに区分できるが、多種多様なサービスが存在
• 人の移動:カーシェア・デマンド交通・マルチモーダル
• モノの移動:物流・配送サービス
• 他サービス:アセット活用・車両販売が存在
MaaS(特に自動運転を活用した)事業を見る際は、ユーザー・社会・都市・産業の各視点からの
考察が必須が、これらを充足することがサービス普及・成功の鍵
• ユーザー(自動車ユースケース、ユーザー受容性)、社会(ニーズ、各国政府方針)、都市、(人口規模、人口密度)、
産業(産業構造、既存モビリティ市場構造)
MaaSへの投資規模は年間270億ドル以上と大きく、また成長トレンドであるが故、投資対象
としては魅力的。近年は、物流・デリバリー系に投資が集中
• MaaSスタートアップへの投資額は17年約270億ドル、18年(9か月)約330億ドルと拡大傾向
• これまで、シェアリングに最も多くの資金が集まってきたが、近年は物流・デリバリーが大きなクラスターを形成。
特にVCが多くの資金を提供
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3
MaaS/CASE概要
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4
Source:トヨタ(https://youtu.be/bniK9Eqgnw4)
MaaSの幕開け
• トヨタがCES2018で移動や物流、物販など多目的に活用できるモビリティサービスを
目指したMaaS(Mobility as a Service)専用次世代EVのコンセプトカーを初公開
• ライドシェアやホテル、ショップ仕様など、幅広い用途に応じた設備を搭載可
・全長4.8m×全幅2m×全高2.25mで、低床・箱型デザイン
・荷室ユニット数に応じて全長4~7mほどの異なるサイズの車両を用意可能
ショップ、FABLAB、作業室、物流、
レストランなど幅広い用途で利用可
トランス
フォーム
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5
Source:トヨタ(https://www.toyotaconnected.co.jp/service/connectedplatform.html )
(参考)トヨタのMSPF
• MSPF(モビリティサービス・プラットフォーム)とは、トヨタが構想する
モビリティサービス向けの様々な機能を提供するオープンプラットフォーム
1) APIとは、Application Program Interfaceの略。プログラミングの際に使用できる関数。それらの関数を呼び出すだけで機能を利用できる。
2) OTAとは、Over The Airの略。無線通信を経由して、ソフトウェアの更新を行うこと。
3) DCMとは、Data Communication Moduleの略。データ通信のための専用通信機。
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6
Source:国土交通省 国土交通政策研究所 機関誌PRI Review 69号 パースペクティブ、DBJ「MaaSの現状と展望」
MaaS(Mobility as a service)とは?
“MaaSとは、ICT を活用して交通をクラウド化し、公共交通か否か、またその運営主体にかかわらず、
マイカー以外の全ての交通手段によるモビリティ(移動)を 1 つのサービスとしてとらえ、
シームレスにつなぐ 新たな「移動」の概念である”
但し、MaaSは現状様々に解釈されており、各輸送モード単体の「高度化型」や移動とは関係ない「その他関連ビジネス型」もMaaSと呼ばれている
Connected Autonomous Shared Electric
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7
Source: Marklines、Daimler
CASEがMaaSを高度化・促進
• CASEは、メルセデス・ベンツが提唱した中長期戦略(パリモーターショー2016)
• 「Connected」「Autonomous」「Shared & Services」「Electric」の頭文字
通信で繋がる 自動運転 共同所有 電動化
Connected⇒マルチモーダル、Autonomous⇒ロボタクシー等、従来困難だったMaaSが実現可
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8
Source: 各種2次情報
(参考)CASEで特に重要な技術
Connected
Autonomous
Shared
Electric
Note: HMI; Human Machine Interface
V2X/テレマティクス セキュリティ
アルゴリズム 3Dマッピング センサー(LiDAR) GPU/FPAG インテリア/HMI1)
鍵
EV車両 バッテリー 充電器
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9
Source: Deloitte「MaaSがもたらすモビリティ革命」、国土交通省「2017年版首都圏白書」
MaaSが解決し得る課題@日本
• 「地域特性×利用シーン」で異なる課題が存在
• 「移動」そのものが経済的損失でもある
 通勤片道1時間の場合、40年で費やす通勤時間2.3年分
 渋滞損失時間は全国ベースで約280万人分の労働力(経済損失12兆円)ロス
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10
Source: Deloitte「MaaSがもたらすモビリティ革命」、国土交通省「2017年版首都圏白書」
(参考)日米欧の社会課題とMaaSの必要性
• 各国の社会ニーズは異なり、MaaSの必要性には差が存在
• 日本は社会課題大国であり、モビリティサービスの革新が最も求められている
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11
Source: 日経xTREND( https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/feature/00041/00024/ )、自動運転LAB( https://jidounten-lab.com/u_maas-level#MaaS4 )
MaaSの整理:統合レベル×サービスタイプ
• 統合レベルは、モビリティや関連サービス、国・政策との連携度合いで5段階に区分
• サービスタイプは、移動の対象で人・モノ、および関連他サービスで3つに区分
Uber Eats
統合なし
• 各移動主体が独立してサービス提供
(従来型)
Lv4
Lv3
Lv2
Lv1
Lv0
政策の統合
• 国や自治体、事業者が協調し、都市・
政策レベルでの交通サービスを提供
人の移動 モノの移動 他サービス
サービス提供の統合
• 複数の移動サービスを統合された
料金体系で提供
予約、決済の統合
• ワンストップで予約・発券・
決済サービスを提供
情報の統合
• 複数の移動主体に関する料金や時間、
距離などの情報を提供
統合レベル
サービスタイプ
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12
Source: MaaS Global/whim HP、自動運転LAB( https://jidounten-lab.com/y_whim-finland-maas-service )
(参考)whim
• フィンランド企業で、マルチモーダル交通サービスを統一された料金体系で提供
• 政府が主導することで、世界初のLv3のMaaSが実現
サービスプラン1)
1) 19/8/26時点のヘルシンキ価格。カーシェア利用はオプション
サービス概要
• 公共交通機関やタクシー、カーシェア/ライドシェアリン
グ、レンタルサイクルなど様々な移動サービスを一元的
な料金体系で提供
• アプリで目的地を設定すると、最適な移動手段や経路を
自動で提案
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人
の
移
動
カー
シェア
B2C
デマンド
交通
自由経路
型
マルチモーダルサービス
1 A
B
C
13
Source:経産省「IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会」中間整理」をSTRIVEにて編集
MaaSのサービス一覧(1/2)
• 人の移動には、大きくカーシェア・デマンド交通・マルチモーダルの3つが存在
ラウンド
トリップ型
サービス概要
代表
プレイヤー
借り受けたステーションへの返却を前提としたカーシェアサービス。近年
ではスマホアプリにより予約/借受/返却手続きが可能に
ワンウェイ型
C2C
定路線型
準自由経路型
ステーション型:借りた場所と異なる場所に返却することができる、乗り
捨て型のカーシェアサービス
フリーフロート型:決められたエリア内であれば、道路上や公共駐車場な
ど自由に乗り捨てることができるカーシェアサービス
所有する自家用自動車を、利用者間で貸し借りできるカーシェアサービス
通常の路線バスをベースに、予約があった場合に限り運行するサービス
利用者の需要に応じて高頻度で運行ルート・時刻を更新して運行する乗合
バスサービス
タクシー配車:配車アプリ等により高効率にタクシー配車を行うサービス
相乗り配車:配車アプリ等を用い、同方向に移動する利用者のマッチング
を行い、まとめて効率的に運送するサービス
空飛ぶクルマ:次世代無人運転サービスの一つであるスカイカー
B2C
C2C
ライドヘイリング:一般ドライバーが自家用車を用いて乗客を運送する
サービス
カープーリング:同方向への移動者同士のマッチングを行うサービス
複数の交通モーダル(鉄道・バス・タクシー・カーシェア等)を統合し、
アプリを通じた一元的な検索・予約・決済を実現したサービス
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アセット
活用
14
Source:経産省「IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会」中間整理」をSTRIVEにて編集
MaaSのサービス一覧(2/2)
• モノの移動には物流・配送サービス、他サービスにはアセット活用・車両販売が存在
モ
ノ
の
移
動
サービス概要
代表
プレイヤー
他
サ
ー
ビ
ス
荷主と物流の担い手のマッチングサービス
旅客運送事業者による貨物運送と、貨物運送事業者による旅客運送の両方
を含んだ、 ヒトとモノの混載運送サービス
幹線輸送やラストマイル配送でドローンを含む無人配送ビークルを活用し
た配送サービス
既存のモビリティサービスのインフラを活用したフードやガソリンなどの
デリバリーサービス
アプリ等を用い、月極や個人の駐車場を一時的に貸し借りすることを可能
とするサービス
既存GSやEVステーションを活用したサービス
自動車やバイク/スクーターの月額サブスクリプションサービス
オンライン、オンデマンドの車の出張整備サービス
車両のコネクテッド化を通じた、メンテナンス、業務オペレーション等の
高度化サービス
物流
配送
サービス
物流P2Pマッチング
貨客混載
配送無人化
フード/ガソリン
駐車場シェアリング
充電サービス
コネクテッドカー
サービス
車両
販売
自動車/バイク
サブスク
オンデマンド
メンテナンス
2 A
B
3 A
B
アフター
サービス
C
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15
MaaS市場・
VC投資の現状
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16
Source:日経ビジネス(https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/special/00099/)、MarketsandMarkets「MaaSの世界市場 2030年までの予測」、PwC
世界MaaSの市場規模
• 世界のMaaS市場は2020年68億米ドルから2030年1,068億米ドルへと、
CAGR31.7%で成長する見通し
• 世界の自動車産業が創出した利益は2017年では新車販売が41%でトップだが、
30年にはMaaSが30%でトップになる見通し
世界MaaS市場規模予測 世界の自動車産業が創出する利益(事業別)
1)ライドヘイリング (配車サービス) ・カーシェアリング・マイクロモビリティ・バスシェアリング・電車を含む
68
1,06
8
0
200
400
600
800
1,000
1,200
2020 2030
(億ドル)
+31.7%
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17
Source:日経xTech(https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00001/02241/ )、アビームコンサル
(参考)MaaSの国/サービス別市場規模
• MaaS市場は国別では中国が、サービス別ではライドへイリングが
最大の成長ドライバー
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18
Source:ビジネス+IT(https://www.sbbit.jp/article/cont1/36559)、矢野経済
(参考)ADAS/自動運転用センサの世界市場規模
• ADAS(先進運転支援システム)/自動運転用センサの世界市場規模は17年8,959億円
⇒3兆2,755億と約3.7倍に成長する見通し。 うちLiDARは30年で4,959億円
• ユーロNCAP(New Car Assessment Programme)によるセンサー搭載の義務化や
自動運転車の普及に伴い、クルマ一台当たりの搭載個数が拡大
0.9兆円
3.3兆円
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19
Source: ADL「モビリティサービスによる社会変革」
MaaSのロードマップ
• 今後、自動運転/Connected車の普及に伴い、無人バスやロボタクシー等が出現
自動車
の普及
スマホ
の普及
自動運転/Connected車
の普及
将来の交通手段従来の交通手段
モビリ
ティ
サービス
技術
進化
▼現在
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20
Source:日経xTech「AIと自動運転車が街を見守る」( https://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/mag/15/00184/122600003/ )
(参考)自動運転ロードマップ
• 米系OEMは19年頃、欧州系は21年頃、日系は23年頃から完全自動運転車を導入予定
• Waymoは18年12月にアリゾナ州で一部地域の住民に限定したロボタクシーを商用化
新車における乗用車および車両重量3.5トン以下の
商用車に搭載される自動運転システムの搭載台数。
2015年は実績値、2020〜30年は予測値
主要プライヤーの自動運転車の導入計画1) 自動運転システム別新車販売台数
1) 2段あるものは、上段が自家用、下段がサービス用の車両。18年1月時点
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21
Source: 内閣官房「官民 ITS 構想・ロードマップ 2019」
(参考) ITS・自動運転関連ロードマップ(日本政府)
• 日本政府は、21年頃から自動運転の市場展開を計画
※民間企業による市場化が可能となるよう、政府が目指すべき努力目標の時期として設定
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22
Source:各社HP
MaaSプレイヤー
• 既存の自動車系プレイヤーに加え、他業種・スタートアップが多数参画している
スタートアップネット系・他業界自動車系
OEM
サプライヤー
インターネット
他業会
スタートアップ
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23
Source:各種2次情報、各社HP
(参考)自動車/空飛ぶクルマ系MaaSプレイヤーの戦略
• 近年、多くの自動車系/空飛ぶクルマプレイヤーがハードに加え、サービス・プラッ
トフォームに注力した事業展開を推進
• サービス(利用シーン)を意識したハード開発が重要か
<自動車/空飛ぶクルマプレイヤーの事業領域>
Uber Air
自動車係 空飛ぶクルマ系
既存事業 新規事業・外部活用
サービス
プラット
フォーム
ハード
(車体)
MSPF
car2go
ReachNow
※仏Safranが設計
※19年2月にタク
シーサービスに向
けたフランクフル
ト空港のインフラ
整備で空港運営会
社Fraportと提携
https://www.yout
ube.com/watch?
v=mUEj6EnBzk
s
E-Palette
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24
Source:各種2次情報
MaaSのM&A/出資(抜粋)
• 自動車OEMはMaaS/CASEの取り込みのため、積極的にM&A/出資を実施
• 半導体メーカーによるM&Aでの自動車領域強化も多数存在
カテゴリー 買い手 買収先 買収年 事業概要 買収/出資額
デマンド交通
(準自由経路型)
Ford
Chariot
(米国)
2016
通勤者を対象に、アプリからオンデマンドでシャトルバスを運行するサービスを提供。但し、2019/1
に事業終了を発表
6,500万ドル
デマンド交通
(タクシー配車)
Daimler
Chauffeur-Prive
(フランス)
2017
パリ・リヨン・コートダジュールでウェブ/アプリでタクシーを予約できるサービスを提供。顧客数は
150万人以上、登録ドライバーは約1万8,000人
-
デマンド交通
(ライドヘイリング)
Daimler
fline
(ドイツ)
2017 リアルタイムで短距離ライドシェアサービスを提供。17年時点で約50万人の顧客が登録 -
自動運転
(アルゴ)
GM
Cruise
(米国)
2016 自動運転車を開発 10億ドル
自動運転
(アルゴ)
Intel
Mobileye
(イスラエル)
2017
衝突防止・緩和に役立つ映像ベースのドライバー支援システム(独自開発の画像処理チップで世界唯
一、単一カメラで人や車を検知可能)を開発
153億ドル
自動運転
(アルゴ)
Apple
Deive.ai
(米国)
2019 自動運転車用のAIソフトウェアを開発。創業から約4年間で約7,700万ドルを資金調達 -
自動運転
(3D Map)
Audi/BMW
/Daimler
HERE
(オランダ)
2015 地図データ(3D Map)および地図関連サービスを提供 31億ドル
自動運転
(LiDAR)
ON
Semiconductor
SensL Tech.
(アイルランド)
2018
自動車・医療・産業・民生向けのシリコン光電子増倍素子(SiPM)やシングルフォトン・アバラン
シェダイオード(SPAD)、LiDARセンシング製品を開発
-
カーシェア
(C2C)
トヨタ
Getaround
(米国)
2016
世界7カ国、米国140都市でC2Cカーシェアサービスを展開。借りた車をスマートフォンで開錠できる
「Getaround Connect」技術を開発。累計500万ユーザーが利用。トヨタ・UBERと提携
4,500万ドル
デマンド交通
(B2C相乗り配車)
Daimler
via
(米国)
2017
NYC・シカゴ・ワシントンDCの3都市を中心に複数の乗客をマッチングして輸送するライドシェアサー
ビスを展開。日本を含め20カ国で展開
5,000万ドル
デマンド交通
(ライドヘイリング)
VW
Gett
(イスラエル)
2016 ニューヨークやロンドン、モスクワなど世界60以上の都市でライドシェアサービスを展開 3億ドル
物流
(配送ロボ)
Daimler
Starship Tech.
(米国)
2017
小型の自動運転ロボット配送車両を開発。品配送サービスのDoorDash、Postmatesと提携してロボッ
ト配送の実験を実施中
1,720万ドル
自動運転
(アルゴ)
トヨタ
PFN
(日本)
2017 強化学習などで自動運転アルゴリズムを開発中。深層学習フレームワークChainerも開発・提供 115億円
M
&
A
出
資
MaaS系 CASE系
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25
Source:週刊ダイヤモンド(https://diamond.jp/articles/-/182147?page=3)
(参考)ライドシェアにおけるプレイヤー相関図
• 自動車系/ネット系プレイヤーはライドシェア大手に積極的に投資
米Getaroundや
ジャパンタクシー
などにも出資
18年にトヨタと
モビリティサー
ビス会社MONET
を設立
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26
Source:三井物産「資⾦の流れから⾒たモビリティ関連スタートアップの全体像」
MaaSスタートアップへの投資状況
• MaaSスタートアップへの投資額は17年約270億ドル、18年(9か月)約330億ドル
• これまで、シェアリングに最も多くの資金が集まってきたが、近年は物流・デリバ
リーが大きなクラスターを形成。特にVCが多くの資金を提供
領域別資金調達額の推移
億ドル
年
※2018年は9月までの数値。調査対象は「シェアリン
グ」119社、「EV」89社、「コネクテッド・自動車」
179社、「物流・デリバリー」540社の合計
対モビリティ関連スタートアップ投資の推移・VCの投資内訳(18年9月末時点、累計)
億ドル
年
※2018年は9月までの数値。
それぞれのグループ内の企
業がLead investorになっ
ている案件のみを抽出
VCによる累計投資
482億ドル
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27
Source: McKinsey「Start me up: Where mobility investments are going」、CapitalIQ
(参考)モビリティスタートアップへの投資
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28
MaaS事業を見る上で
おさえるポイント
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29
Source: ADL「モビリティサービスによる社会変革」をSTRIVEにて編集
MaaS事業:普及を見極める4つの視点
• MaaS(特に自動運転を活用した)の普及に向けては、ユーザー・社会・都市・産業
の各視点からの考察が必要
• MaaSスタートアップへの投資検討でも、上記4つの視点を満たしているかがカギ
次世代MaaS
(含. 自動運転)
の普及
都市視点
社会視点
ユーザー視点
産業視点
人口規模 人口密度
産業構造
既存モビリティ
市場構造
社会ニーズ
各国政府方針
自動車
ユースケース
ユーザー受容性
1
3
24
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30
Source: ADL「モビリティサービスによる社会変革」をSTRIVEにて編集
MaaSを見極める視点: ユーザー視点
• MaaS普及の大前提は、サービス提供エリアにそのMaaSのニーズがあること
• 例. 日本においては大都市部ほど自家用車からカーシェアリングへの移行ニーズが強
く、年代別に見ると高齢者ほど移行ニーズが強い
ユーザー受容性1
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31
Source: ADL「モビリティサービスによる社会変革」
MaaSを見極める視点: 社会視点
• MaaSの提供可否は各国の規制に依存。各国の状況(社会・交通課題やユーザーニー
ズ、既存の道交法など)に伴い、政府の注力方針が異なる
• 例. 日本は自動運転の技術開発や移動困難者対策には注力。一方、他国が重点的に進
めているシェアリングへの規制緩和や専用レーン整備などの対策は遅れている
各国政府方針2
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32
Source: Forbes、INNOVATION TACTICS(https://www.innovationtactics.com/business-model-canvas-uber/)、安永修章氏講演資料
(参考)MaaSプレイヤーのロビイング
• 足元、MaaSプレイヤーの多くが政府と円滑に物事を進めるため、ロビイングを展開
• Uberは各国での反発(失敗)を受けロビイングに注力
Lyft:元米国運輸長官を政策担当役員に起用 Uber:ロビイング投資を拡大
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33
Source: ADL「モビリティサービスによる社会変革」
MaaSを見極める視点: 都市視点
• サービスニーズや各MaaSの経済的成否は各国・都市の人口密度に依存
• 例. 日本は過密型大都市や周辺ベットタウンなど比較的人口密度の高い地域に住む人
口が多いのに対して、欧米は人口密度の低い地方や郊外型の都市に住む人口が大半
人口密度3
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34
Source: 国土交通省「新モビリティサービス推進事業」
(参考)日本版MaaSの先行モデル事業
• 国交省が「大都市近郊型・地方都市型」「地方郊外・過疎地型」「観光地型の各地域
類型」毎に評価し、先駆的なモデル事業として19事業の実証実験を支援
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35
Source: ADL「モビリティサービスによる社会変革」
MaaSを見極める視点: 産業視点
• MaaSの経済的成否は各サービスのコスト構造に依存。多くのサービスが、ドライ
バーコストをいかに抑えるかがカギ(低賃金、自動運転化など)
• 例. タクシー需要が僅かの地域でライドヘイリング事業を展開する場合、ドライバー
への賃金を抑えられなければ、収益化は困難
4 産業構造
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36
Source: ADL「モビリティサービスによる社会変革」
(参考)次世代MaaSの収益性
• タクシー、バスなど現行MaaSは、自動運転によって収益性を大きく改善できる可能
性が高いため、ロボタクなど次世代MaaSに取り組むビジネス上の意義は大きい
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37
MaaS/CASE
スタートアップ
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38
MaaS/CASEにおけるスタートアップ
• 本レポートではMaaSは人の移動・モノの移動・他サービス、CASEは特に重要な技術
に関連したスタートアップをピックアップ
人の
移動
モノの
移動
他サービス
カーシェア
デマンド交通
(タクシー配車、ライドへリング等)
マルチモーダルサービス
物流
配送サービス
アセット活用
(駐車場シェア、充電サービス等)
車両販売
(自動車/バイクサブスク等)
MaaS CASE
Connected
Auto-
nomous
Shared
Electric
V2X
(Vehicle to Everything)
ソフトウェア
(自動運転アルゴ、最適化、3DMap等)
ハードウェア
(LiDAR、GPU/FPGA)
鍵
EV車両
EV部品
(バッテリー等)
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人
の
移
動
カー
シェア
B2C
デマンド
交通
自由経路
型
マルチモーダルサービス
1 A
B
C
39
MaaSのサービス一覧(1/2)
• 人の移動には、大きくカーシェア・デマンド交通・マルチモーダルの3つが存在
ラウンド
トリップ型
サービス概要
代表
プレイヤー
借り受けたステーションへの返却を前提としたカーシェアサービス。近年
ではスマホアプリにより予約/借受/返却手続きが可能に
ワンウェイ型
C2C
定路線型
準自由経路型
ステーション型:借りた場所と異なる場所に返却することができる、乗り
捨て型のカーシェアサービス
フリーフロート型:決められたエリア内であれば、道路上や公共駐車場な
ど自由に乗り捨てることができるカーシェアサービス
所有する自家用自動車を、利用者間で貸し借りできるカーシェアサービス
通常の路線バスをベースに、予約があった場合に限り運行するサービス
利用者の需要に応じて高頻度で運行ルート・時刻を更新して運行する乗合
バスサービス
タクシー配車:配車アプリ等により高効率にタクシー配車を行うサービス
相乗り配車:配車アプリ等を用い、同方向に移動する利用者のマッチング
を行い、まとめて効率的に運送するサービス
空飛ぶクルマ:次世代無人運転サービスの一つであるスカイカー
B2C
C2C
ライドヘイリング:一般ドライバーが自家用車を用いて乗客を運送する
サービス
カープーリング:同方向への移動者同士のマッチングを行うサービス
複数の交通モーダル(鉄道・バス・タクシー・カーシェア等)を統合し、
アプリを通じた一元的な検索・予約・決済を実現したサービス
再掲
Source:経産省「IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会」中間整理」をSTRIVEにて編集
© STRIVE (Takumi Kojo)
40
MaaSのサービス一覧(2/2)
• モノの移動には物流・配送サービス、他サービスにはアセット活用・車両販売が存在
再掲
アセット
活用
Source:経産省「IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会」中間整理」をSTRIVEにて編集
モ
ノ
の
移
動
サービス概要
代表
プレイヤー
他
サ
ー
ビ
ス
荷主と物流の担い手のマッチングサービス
旅客運送事業者による貨物運送と、貨物運送事業者による旅客運送の両方
を含んだ、 ヒトとモノの混載運送サービス
幹線輸送やラストマイル配送でドローンを含む無人配送ビークルを活用し
た配送サービス
既存のモビリティサービスのインフラを活用したフードやガソリンなどの
デリバリーサービス
アプリ等を用い、月極や個人の駐車場を一時的に貸し借りすることを可能
とするサービス
既存GSやEVステーションを活用したサービス
自動車やバイク/スクーターの月額サブスクリプションサービス
車両のコネクテッド化を通じた、メンテナンス、業務オペレーション等の
高度化サービス
物流
配送
サービス
物流P2Pマッチング
貨客混載
配送無人化
フード/ガソリン
駐車場シェアリング
充電サービス
コネクテッドカー
サービス
車両
販売
自動車/バイク
サブスク
2 A
B
3 A
B
アフター
サービス
C
オンライン、オンデマンドの車の出張整備サービスオンデマンド
メンテナンス
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41
人の移動 カーシェア(含. 自転車)
• B2C(ワンウェイ型(ステーション/フリーフロート))とC2Cが存在
• C2Cカーシェアではスマホで鍵のやり取りを可能にした米Getaroundが好調
1 A
カテゴリー 会社 国 事業概要 総調達総額
ラウンド/
Exit 主要投資家
めぼしいプレイヤーなし
1) 2011年にIPO、2013年にAvis Budget Group Incが500百万ドルでBuyout
米英など9カ国500都市でステーション型カーシェアを展
開。会員カードを車のリーダーにかざすことで開錠できる。
会員数は17年9月時点で100万を突破。
1.1億ドル
• Meritech Cap.
• Benchmark
IPO1)
(約10億ドル)
SeriesC
M&A
(約27億ドル)
首都圏・関西・東海地方を中心にステーション型カーシェ
アを展開。入会金・月額基本料金なし。Felica搭載ICカー
ドで開錠・施錠する。19年6月時点のステーション数99
7億円 • ISホールディングス
アプリで貸出・返却が可能な、電動キックボードシェアリ
ングサービス「LUUP」を提供 不明 Seed
欧米加で、路上や駐車場を借受・返却場所として利用でき
るカーシェアリングサービスを展開。18年上期時点で、
ユーザー数は全世界で330万人
7,000万
ユーロ
-
中国で路上に乗り捨て可能な自転車シェアリングサービス
を展開。スマホアプリでロックを解除。ユーザー数4,819
万人、供給台数710万台、デイリー利用回数810万回
9.3億ドル
• 福島良典
• 金子剛士
• 金 靖征
• -
• Tencent
• Sequoia Capital China
• ICBC International
• M&A:美団
米国140都市、世界7カ国でスマホでクルマのカギのやり
取りが可能なC2Cカーシェアサービスを展開。累計500万
ユーザーが利用
4.4億ドル SeriesD
• トヨタ自動車
• SoftBank Vision Fund
• SOSV
クルマの貸与者と利用者のマッチングサービス「Anyca」
を運営。18年10月の会員数は約17万人 -- • -
B
2
C
ラウンド
トリップ型
ワン
ウェ
イ型
C2C
ステー
ション
型
フリー
フロー
ト型
Source:経産省「IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会」中間整理」、各種2次情報、crunchbase
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42
人の移動 デマンド交通(1/3)
• 定路線・準自由経路・自由経路型(B2C/C2C)が存在
• ライドへリングには、グローバル展開や決済など経済圏構築に注力する
ユニ/デカコーンが多数存在
1 B
カテゴリー 会社
定路線型
タクシー
配車
準自由経路型
国 事業概要 総調達総額
ラウンド/
Exit 主要投資家
スマート観光コンシェルジュ「Horai」を展開。瀬戸内で
海上タクシーの予約サービスを提供 1,100万円 • ディープコアSeed
M&A
(6,500万ドル)
自由経
路型
(B2C)
相乗り
配車
通勤者向けにアプリからオンデマンド型シャトルバス
サービスを提供。但し、2019/1に事業終了を発表
欧州9カ国・100都市以上でタクシーの配車サービスを提
供。タクシー会社との連携に加えて、個人の運転手も採
用。旧「mytaxi」
日本で約3万台のタクシーをアプリで配車するサービスを
展開。QRで到着前にアプリで支払いができるJapanTaxi
Walletも一部地域で展開。18年12月でDL数600万
NYC・シカゴ・ワシントンDCの3都市で、複数の乗客を
マッチングして輸送するライドシェアサービスを展開
130億円
3.9億ドル
300万ドル
1億ドル
• Ventures
• KDDI Open
• Innovation Fund
• M&A:Daimler
• トヨタ自動車
• 未来創造基金
• Daimler
• Pitango Venture
Capital
• 83North
• Y Combinator
• Uncork Capital
• CRCM Ventures
• M&A:Ford
M&A
SeriesB
SeriesC
3.5億円 • ニッセイ・キャピタル
タクシー利用者同士をマッチングするサービスを提供。
車両の提供はしておらず、あくまで乗車希望者のマッチ
ングにフォーカス
SeriesA
Source:経産省「IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会」中間整理」、各種2次情報、crunchbase
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43
デマンド交通:準自由経路型の米Chariot
• 米Chariotは、法規制と事業性(競争環境、ユーザーメリット)を満たせず
廃業した模様
1
サービス概要 サービス休止の要因
事業性
市との
関係性
 18年にサンフランシスコ市交通局
(SFMTA)とシャトルバスが市バスの路
線と同じルートを走行している点で衝突
Source: CNET「フォード傘下の通勤バスサービスChariotが廃業へ」(https://japan.cnet.com/article/35131156/)
通勤者向けにアプリからオンデマンド型シャト
ルバスサービス
 1回チケット
 12回チケット
 月額チケット
都市:競合との差別化が困難
 公共交通機関や配車サーヴィス、自転
車、キックスクーターと選択肢が豊富
地方:ユーザーにとって不便
 ユーザーが遠く離れているケースが
多く、集めるのみ時間がかかる
 送迎に行く燃料代が高い
B
公共交通機関の路線と同じルートのシャトル
バスを作成することを禁じる規制を制定
(参考)住友商事によるオンデマンドバスサービスの実証実験
• 利用者の要求に対応して運行する形態の無料バスサービス
• 実証実験時の対象は、住友商事本社勤務の全従業員を対象に、取引先や駅等への移動に限定
• 運行時間は9時〜18時で、利用目的は客先への移動や接待など「業務上の目的」に限り可能
• 車両(住友三井オートサービス)、駐車場(akippa)、コネクテッド技術(スマートドライブ)を活用
:$1.5
:$47
:$93
19年1月に
廃業を発表
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44
Source:各社HP、各種2次情報
人の移動 デマンド交通(2/3)
• 定路線・準自由経路・自由経路型(B2C/C2C)が存在
• ライドへリングには、グローバル展開や決済など経済圏構築に注力するユニ/デカ
コーンが多数存在
1 B
カテゴリー 会社 国 事業概要 総調達総額
ラウンド/
Exit 主要投資家
1) 2019年にIPO
Seed
-
自由経
路型
(B2C)
自由経
路型
(C2C)
空飛ぶ
タクシー
カープー
リング
空飛ぶクルマの開発、設計、製造、販売を計画。エアモ
ビリティ社会の実現を目指し、有志団体CARTIVATORか
ら派生
3億円
• 鎌倉インベストメント
株式会社
3,120万
ユーロ
SeriesA
• btov Partners
• intel
• Daimler
247億ドル
9,570万ドル
• Sequoia Capital
• SoftBank Vision Fund
• Microsoft
• GS
SeriesC
• Activate Capital
Partners
• Index Ventures
• NGP Capital
-
空飛ぶクルマの開発、設計、製造、販売を計画。エアモ
ビリティ社会の実現を目指し、有志団体CARTIVATORか
ら派生
空飛ぶタクシーのライドシェア「Uber Elevate」を計画。
2020年のデモ飛行、2023年の商用運転開始を目指す。
ダラス・ロサンゼルス・メルボルンでの運用を計画
IPO1)
(824億ドル)
米国2,000都市以上で、近隣住民や同僚と通勤の車を
シェアするサービスを展開
空席のあるドライバーと、相乗りしたい同乗者をマッチ
ングするアプリ「nori-na」を運営。イベントや旅行など、
長距離の移動にフォーカスしている。
• -
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45
Source:各社HP、ICR「空飛ぶクルマの今~黎明へと向かう空の移動革命」(https://www.icr.co.jp/newsletter/wtr362-20190614-harada.html)
デマンド交通:自由経路型の空飛ぶクルマ
• 有人機市場(以下、空飛ぶクルマ市場)は、固定翼×長距離の大型領域と回転翼×短
距離のコンパクト領域(1~2人乗り)に区分
• 多くのプレイヤーが空飛ぶタクシー用途を目指す(https://youtu.be/mUEj6EnBzks)
1
距離:100km~
サイズ:約10m程度
価格:1億円~
質量:1t~
距離:~50km程度
サイズ:5m以下
人数:1~2人乗り
質量:500kg以下
小
型
大
型
特徴 主要プレイヤー
Bell-Nexus Terrafiguia Boeing
SkyDrive Volocopter Ehang
B
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46
Source:日経ビジネス「陸海空に新モビリティー、開発進む「空飛ぶクルマ」」(https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/00109/00038/)
デマンド交通:自由経路型の空飛ぶクルマ
• 空飛ぶクルマ市場には、航空機業界・自動車業界・スタートアップなど幅広いプレイ
ヤーが参入
1 B
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47
人の移動 デマンド交通(3/3)
• 定路線・準自由経路・自由経路型(B2C/C2C)が存在
• ライドへリングには、グローバル展開や決済など経済圏構築に注力する
ユニ/デカコーンが多数存在
1 B
カテゴリー 会社 国 事業概要 総調達総額
ラウンド/
Exit 主要投資家
91億ドル
• Experian Ventures
• Invesco
• SoftBank Vision Fund
1) 2019年にIPO
-
SeriesH
自由経
路型
(C2C)
ライド
へリング
31億ドル SeriesF
• Visa
• Mitsubishi Motors
• Google
212億ドル • SoftBank Vision Fund
• トヨタ自動車
38億ドル SeriesJ
• Hussam Khour
• Samih Toukan
• DIG Investment
10億円
• クルーズ
• グローバル・ブレインSeriesB
247億ドル
• Sequoia Capital
• SoftBank Vision Fund
• Microsoft
• GS
世界70カ国・地域の450都市以上で、乗客と運転手をマッ
チングする自動車配車アプリを提供。個人が運転手として
登録できる。2019年時点で全世界のユーザー数は1.1億人
IPO1)
(824億ドル)
東南アジア8カ国で自家用車・オートバイの配車サービス
を展開。18年にUberの東南アジア事業を買収。金融・
フードデリバリーなどに事業領域を拡充
インドネシアでのオートバイ配車を中心に、自動車の配車、
宅配サービス、食品の配達、オンラインペイメントサービ
スを展開
中国の400都市でタクシーや自家用車の配車、ライドシェ
アリング、レンタカー、バスサービスを展開
インドの110都市とオーストラリアで、バイク・タクシー
の配車サービスを展開。カーシェア、シェアサイクル事業
も展開
運賃ではなく謝礼として利用料を支払うライドへイング
サービスを提供
Source:経産省「IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会」中間整理」、各種2次情報、crunchbase
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48
Source: みずほ銀行産業調査部「次世代モビリティによる産業・社会の変化」
デマンド交通:ライドへリング
• ライドへリングは大規模プレイヤーが多数存在
1 B
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49
Source: ADL「モビリティサービスによる社会変革」
デマンド交通:ライドへリングのUber
• Uberは、78カ国633都市で事業展開する世界最大級のライドシェアを
中心としたモビリティサービス企業
• 登録ドライバー数は3百万人、登録乗客数は75百万人、1日あたりトリップ数は
15百万回超(年換算50億回超)
1 B
※18年、インドネシア・マレーシア・フィリピン・シンガポール・タイ・ベト
ナムの全事業をGrabに譲渡
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50
Source:日経「ミレニアル躍動(上)配車2強ネット経済支え 」、Techsauce(https://techsauce.co/tech-and-biz/grab-vs-gojek-investor/)
デマンド交通:ライドへリングのGrab vs Gojek
• GrabとGojekは決済やフードデリバリー等に事業領域を広げつつ
東南アジア領域で競争
• 18年、GrabはUberの東南アジア全事業(カンボジア・インドネシア・マレーシ
ア・ミャンマー・フィリピン・シンガポール・タイ王国・ベトナム)を継承
Grab/Gojekの事業領域会社・経営者概要
1 B
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51
Source:各社HP、各種2次情報
人の移動 マルチモーダル
• 将来のMaaSプラットフォームを押さえるために既存大手モビリティ企業が積極的に
サービスを構築
• マルチモーダルでの統一価格などの踏み込んだサービス提供には、政府関与が必要か
1 C
会社 国 事業概要 総調達総額
ラウンド/
Exit 主要投資家
公共交通機関・タクシー・カーシェアなどの複数の移動手段
に対して、最適なルートの検索、予約、支払いを同一アプリ
で完結させるアプリを提供。乗り放題の月額プランも提供。
19年中に6カ国12都市でサービス開始予定
• --
-
2,500万ユーロ
• デンソー
• トヨタファイナンシャル
サービス
• あいおいニッセイ同和損保
-
• -
−
−
様々な移動手段をつなぐマルチモーダル・オンデマンド・モ
ビリティサービスを提供。旧Moovel。日本では伊豆の観光
Maasアプリ「Izuko」の開発を担う
福岡市内で公共交通機関・タクシー・レンタカーなど、複数
の移動手段を組み合わせたルートを検索し、予約・決済でき
るアプリを展開。トヨタと西鉄が提携し、レンタカー・バ
ス・店舗の情報提供と西鉄のフリー乗車券販売を実施
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5252
Izukoのサービス概要
Izukoは伊豆における観光型MaaSの実証実験
• 国内外の観光客が鉄道、バス、AIオンデマンド乗合交
通、レンタサイクルなどの交通機関を、スマホで検
索・予約・決済し、目的地までシームレスに移動可能
• 実験期間は4月1日~6月30日、9月1日~11月30日
<2種類のデジタルフリーパス>
 Izukoイースト(3,700円):伊豆急全線と伊東市内、
下田駅周辺の路線バスが乗り放題になるチケット
 Izukoワイド(4,300円):伊豆箱根鉄道の駿豆線全
線、修善寺駅、下田駅周辺の路線バス乗り放題に加え、
東海バス(修善寺―河津)、伊豆急線(河津―下田―伊
東)が、一方向のルートのみ乗り降り自由
Powered by moovel
• ドイツDaimler子会社Moovelがシステムを提供
(日本発)
• 公共交通やタクシーからカーシェア、自転車シェアま
で、複数の移動手段を用いたルート検索・予約・決済
をシームレスに提供
< Daimler/moovelのサービス概要>
マルチモーダル:Izuko
• シームレスな移動実現による周遊促進と地域活性化を目指す、伊豆における
観光型マルチモーダルMaaSの実証実験
1 B
Source:日経xTech(https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/watch/00013/00229/)、Ligare(https://ligare.news/story/moovel_maas_izuko/)
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53
モノの移動
• 物流(P2Pマッチングや無人配送など)と配送サービスが存在
• 近年、投資が活発な領域
2
カテゴリー 会社 国 事業概要 総調達総額
ラウンド/
Exit 主要投資家
荷物を運んでほしい荷主とドライバーをマッチングする軽貨
物ドライバー配車サービス「PickGo」を提供。 AIやブロック
チェーンを活用した動態管理システム「ichimana」も提供
物流
P2P
マッチング
配送業者・トラックの運転手と荷物を発送する企業をアプリ
でマッチングし、予約プロセス、輸送効率を最適化するサー
ビスを展開
配送
サー
ビス
貨客混載
無人
配送
フード
ガソ
リン
A
B
16.6億円
• 日本郵政キャピタル
• 佐川急便
• ソフトバンク
SeriesB5,580万ドル
• Warburg Pincus
• Logo of Genesee &
Wyoming
• Genesee & Wyoming
SeriesB
−
7,840万ドル
−
8,860万ドル
−
8,500万ドル
-
• SNS media&consulting
• ヒトメディア
• Intel Capital
• 三井物産
• NGP Capital
• Denso
• Invus
• Conversion Capital
• Logo of Version One
Ventures
• -
• リクルート
• Matrix Partners
• Morpheus Ventures
SeriesA
Pre-Seed
SeriesB
SeriesC
レストランやスーパー、荷物の配達に活用できるゼロエミッ
ションの自律走行型配達ロボットを開発・販売。世界100都
市以上に展開。総走行距離50万km、総配達回数10万回以上
14年にタクシー配車アプリ「Flywheel」を利用した、タク
シーによる宅配の試験運用をサンフランシスコ・ロサンゼル
スで実施(続報なし)
- • -
複数のトラックが互いに通信し隊列を組んで走行するソフト
ウェアの開発。現在は2台の隊列を実証実験中
自動運転技術を駆使した配送ロボットを開発
米国7都市でオンデマンドの燃料配送サービス「Booster」を
提供。Cisco、Oracle、eBay、Pepsico、Facebookなど、
300以上の企業で働く数万人の通勤者にサービスを提供
乗客と運転手をマッチングする自動車配車アプリ「Uber」の
プラットフォームを活用し、食品配達プラットフォームサー
ビスを展開。250都市で利用可能
Source:経産省「IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会」中間整理」、各種2次情報、crunchbase
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54
モノの移動:CBcloud/Starship Tech./Hakobot
• 配送業務の課題を解決し得る、物流P2Pマッチングや配送無人化ロボへの出資が
目立つ
2
Source:各社HP、各種2次情報(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000016726.html, http://urx.blue/wGhP)
物流P2Pマッチング:CBcloud(日本) 配送無人化:Starship Tech./Hakobot
• 累計調達額:16.6億円
荷主と配送ドライバーを直接マッチングするサービ
ス「PickGo」を提供
• 累計調達額:8,500万ドル
• リクルートが投資
自律走行型配達ロボットを開発~販売
• 累計調達額:なし?
• 堀江貴文氏がアドバイザー
としてジョイン
<Hakobot(日本)>
<Starship Technologies(米国)>
自律走行型配達ロボットを開発~販売
A B
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55
他サービス
• 主に駐車場や充電インフラ、車両といったアセット活用と車両販売が存在
3
カテゴリー 会社 国 事業概要 総調達総額
ラウンド/
Exit 主要投資家
アセット
活用
駐車場
シェアリング
駐車場を利用していない時間の貸し借り
サービス
車両
販売
充電
サービス
A
B
コネクテッド
カーサービス
自動車
サブスク
バイク
サブスク
全国の月極駐車場や空きスペースを、一日最大
料金500円から駐車できる空き駐車場スペース
のシェアサービス「akippa」を提供
24億円
• 日本郵政キャピタル
• 佐川急便
• ソフトバンク
SeriesC
− • --
6,230万ドル
28億円
15億円
4,800万ドル
SeriesC
• GS
• 産業革新投資機構
• スパークス
• SBIホールディングス
• AOKIホールディングス
• トヨタファイナンシャ
ルサービス
• 住友三井オートサービス
• Activate Capital
Partners
• Energize Ventures
SeriesC
不明
SeriesC
− • --
無料のEV向け充電スタンドを提供。電子広告を
掲載することにより、利用者は無料でEVを充電
できる仕組み。スタンドの広告を提供可
法人車両管理SaaS「SmartDrive Fleet」や運
転見守りサービスなどを提供。工事不要でクル
マに着けられるIoTデバイスを開発
月額サブスクリプリョンによるカーリースサー
ビス「カルモ」の運営。リース期間は1〜11年。
頭金・自動車税の支払い不要
トヨタ/レクサス車を月額で利用できるサービス
を展開。リース期間は3年。頭金・自動車税・
任意保険も含んだ定額制
バッテリーを簡単に交換できる電動スクーター
を開発・販売。バッテリーはGSや小売店等台湾
国内1,200箇所で交換できる。約25米ドル/月
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56
Source:各社HP、各種2次情報
車両販売:自動車サブスクのカルモ/KINTO
• リースのような契約で、自動車を月額ベースで提供
• KINTOは一定以上の頻度で新車買替を行うユーザーにとってはコストメリットあり
3
カルモ トヨタ「KINTO」
月額定額で幅広い車種のクルマを貸し出す
サービスを提供
• 19年4月で累計申込数が約3,000件
取扱
車種
賃貸
期間
料金
プラン
月額定額でトヨタ/レクサスのクルマを貸し
出すサービスを提供
• 19年7月で、31都道府県に展開
産全メーカー全車種
(一部除く、新車)
トヨタ/レクサス車
(新車)
1) KINTO ONE(トヨタ車;アクア、プリウス、カローラスポーツ、アルファード、ヴェルファイア、クラウン)、 KINTO SELECT( レクサス;ES300h IS300hなど)
3年1~11年
11,900円~
※車種、期間、オプションに応じて
• KINTO ONE1) :39,500〜106,920円
• KINTO SELECT :194,400円
B
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C
57
Source:経産省「IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会」中間整理」、各種2次情報、crunchbase
CASE:Connected/Autonomous
• CASE領域は基礎研究に近いため、多額の予算が必要なケースが多く、投資額も多い
カテゴリー 会社 国 事業概要 総調達総額
ラウンド/
Exit 主要投資家
自動運転車用の人工知能ソフトウェアの開発 5,910万ドル
• Pegasus Tech Ventures
• Airbus Ventures
SeriesB
オープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware」を
開発。既に自社のソフトウェアを国内外の車両に搭載
9,200万ドル
• Accel
• Robert Bosch
• Venture Capital
HD Map as a Service(高精度3Dマップ)を提供。高精
度マップを利用した自動運転車の位置特定ソフトウェアを
開発中
-
量子コンピューターを一般の人が簡便に使えるようにする
アプリケーションを開発中。日本郵便と連携
2,000万円 • -
IoT/ビッグデータ/機械学習を誰でも簡単に利用できる
『MAGELLAN BLOCKS』のクラウドサービスを提供
5億円
Seed
• WiL
• 大和企業投資
V2X
自動
運転
アルゴ
3D
Map
最適化
ソ
フ
ト
ウ
ェ
ア
A
自動車間、自動車-インフラ間、自動車-スマホ間、インフ
ラ-スマホ間の通信により安全で効率的な移動を実現する
V2Xソリューションを提供
1.1億ドル
• Aviva Ventures
• SAIC Venture Capital
SeriesB
124億円 • KDDISeriesA
Seed
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A
58
CASE:Autonomous/Shared/Electric
• CASE領域は基礎研究に近いため、多額の予算が必要なケースが多く、投資額も多い
カテゴリー 会社 国 事業概要 総調達総額
ラウンド/
Exit 主要投資家
シリコン・フォトニクスという技術を活用した「光学フェ
イズド・アレイ」で、指先に乗るサイズのLiDAR(チッ
プ)を開発中
430万ドル
• DARPA
• Contour Venture
Partners
不明LiDAR
ハ
ー
ド
ウ
ェ
ア
ソリッドステート構造LiDARとLiDARからのデータを活用
する画像処理ソフトウエアを開発・提供。21年から出荷
予定の自動運転車に採用される予定
2.3億ドル
• Shenzhen Capital
Group
• Softbank Ventures
Asia
SeriesC
M&A
(153億ドル)5.5億ドル • -
10.8億円 SeriesB
22億ドル
2,000万ドル
• VOYAGE VENTURES
• 森トラスト
• -
• CRADLE
• Solvay Ventures
1,100万ドル
• GS
• VW
GPU/
FPGA
S 鍵
E
EV車両
EV部品
(バッテリー)
-
SeriesB
-
5,910万ドル
• Pegasus Tech
Ventures
• Airbus Ventures
-
LiDARと高解像度で低照度対応のカメラを1つのユニット
に組み合わせたコンピュータビジョンをAIで高速処理で
きるソリッドステート型LiDAR「AE100」を開発
独自のID管理/認証と権利の移転取引管理、権利利用の電
子実行鍵を生成/管理するためのプラットフォーム
「bitkey platform」を展開
単眼カメラでの高度運転支援システム (ADAS)/自動運転
システムを開発・販売。17年にIntelにより買収された
中国発の米EVメーカー。EV車の量産体制確立を目指して
いる
金属リチウムと無機固体電解質層を用いる全固体電池を開
発中。開発でフォードと提携
リチウムイオン電池セルを開発・製造・販売。欧州で開
発・生産
Source:経産省「IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会」中間整理」、各種2次情報、crunchbase
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エグゼクティブサマリー 再掲
市場
トレンド
ビジネス
概況
投資動向
MaaS市場は、CASEトレンドとともにグローバルで高成長が期待される
• 世界のMaaS市場は2020年68億米ドルから2030年1,068億米ドルへと、CAGR31.7%で成長する見通し
• 国別では中国が、サービス別ではライドへイリングが最大の成長ドライバー。中長期では自動運転/Connected車の普及に
伴い、無人バスやロボタクシー等の出現も成長を後押し
多数の異業種プレイヤーがMaaS市場に参入しており競争環境は厳しい。自動車系
プレイヤーを中心にM&Aや資本提携も活発
• 自動車系プレイヤーに加え、インターネット系を始めとした他業種プレイヤーやスタートアップが参入
• GMやFord、Daimlerなどは積極的にMaaS/CASEプレイヤーを買収/出資。トヨタも積極的に資本提携を実施
MaaSは大きく3つのサービスタイプに区分できるが、多種多様なサービスが存在
• 人の移動:カーシェア・デマンド交通・マルチモーダル
• モノの移動:物流・配送サービス
• 他サービス:アセット活用・車両販売が存在
MaaS(特に自動運転を活用した)事業を見る際は、ユーザー・社会・都市・産業の各視点からの
考察が必須が、これらを充足することがサービス普及・成功の鍵
• ユーザー(自動車ユースケース、ユーザー受容性)、社会(ニーズ、各国政府方針)、都市、(人口規模、人口密度)、
産業(産業構造、既存モビリティ市場構造)
MaaSへの投資規模は年間270億ドル以上と大きく、また成長トレンドであるが故、投資対象
としては魅力的。近年は、物流・デリバリー系に投資が集中
• MaaSスタートアップへの投資額は17年約270億ドル、18年(9か月)約330億ドルと拡大傾向
• これまで、シェアリングに最も多くの資金が集まってきたが、近年は物流・デリバリーが大きなクラスターを形成。
特にVCが多くの資金を提供
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60
Appendix
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61
Source: 内閣官房IT総合戦略室「自動運転レベルの定義を巡る動きと今後の対応(案)」
自動運転:Lv1-5の定義
• 16年に米国運輸省NHTSAが発表
• AudiがLv3まで商品化(但し、法律未整備が故、事実上、公道でのLv3走行不可)
1) SAE(Society of Automotive Engineers)の定義
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62
Source: DBJ「MaaSの現状と展望」
「サービス統合型」MaaSの在り方
• サービス統合型MaaSは3つの在り方が想定されている
1社が大規模なMaaS
プラットフォーマーになる
利用頻度が高い公共交通機関が
MaaSプラットフォーマーとなる
複数のMaaSプラットフォーマー
となり、異なるサービスを展開
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63
Source:みずほ銀行産業調査部「自動車電動化の新時代」
自動車の電動化シフト見通し
• 2030年の主要5地域における電動車(HEV/PHEV/EV)の販売台数は25,800千台予測
• 30年の電動化率は31%
1)主要5地域:日本・米国・中国・欧州5カ国(英・独・仏・伊・西)・アジア3カ国(印・泰・尼)
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64
Source:みずほ銀行産業調査部「自動車電動化の新時代」、VW
主要自動車OEMの電動化シフト(1/2)
• 各社、積極的な電動化シフト計画を打ち出している
2028年迄に発売するEVの車種を
50車種から約70車種に増やし、
ID1)の生産台数を、1,500万台から
2,200万台に増やすことを発表
1) IDとはEV専用プラットフォームを採用した車両
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65
Source:みずほ銀行産業調査部「自動車電動化の新時代」、トヨタ
主要自動車OEMの電動化シフト(2/2)
• 各社、積極的な電動化シフト計画を打ち出している
19年6月、2030年から5年程
前倒しされそうだと発表
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66
Source: Business Insider( https://www.businessinsider.jp/post-180756 )、自動運転LAB( https://jidounten-lab.com/y_whim-finland-maas-service )
whimの創業背景・沿革
• フィンランドの運輸通信省と技術庁が連携して、他のプレイヤーを巻き込みながら推進
• ヘルシンキでは、Whimの登場以前から交通問題解決に
向け取り組む動きがあり、運輸通信省の支援の下、主要
大学やタクシー協会、民間企業など100以上の団体・組
織が参画する産官学コンソーシアム「ITS1)フィンラン
ド」などがMaaS実現に向けたプロジェクトを始動させ、
実証実験やビジネス化に関する検討を進めていた
• この中で、ITSフィンランドのメンバーでMaaSコンセ
プトの生みの親であるSampo Hietanen氏が2015年に
MaaS Global社の前身となる「MaaS Finland」社を設立
し、世界初となるサービス・モビリティ・カンパニーが
誕生し、事業が大きく前進することになる
• Sampo Hietanen氏とKaj Pyyhtiä氏が2016年6月に
MaaS Globalを創業
• 2017年にはベルギー・アントワープで、2018年には
イギリス・バーミンガムでもサービスを開始
• 18年末迄に累計約2500万ユーロ(約32億2000万円)
を調達。トヨタファイナンシャルサービスやデンソーな
ども出資
Sampo Hietanen氏
Co-Founder, CEO
Kaj Pyyhtiä氏
Co-Founder, Chief Customer Experience Officer
1) Intelligent Transport Systems; 高度道路交通システム
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67
Source: Share Q( https://tkd-carshare.jp/faq/71/ )
カーシェアリングのタイプ
• ラウンドトリップ方式:貸出場所と返却場所が同一
• ワンウェイ方式:許可された区域内の路上で乗り捨てができる乗り捨て型
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68
Source:経産省「IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会」中間整理」
各国のライドへリングの規制状況
• 交通渋滞の悪化やドライバーの労働環境上の問題などを背景に、
禁止や規制強化を求める動きあり
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69
Source: Nokia「Connected Car社会の実現に向けて」
V2X/エッジクラウド
• V2X(Vehicle-to-Everything)はV2V (車車間)、V2P (車歩行者間)、 V2I (路車間)、
V2N (車ネットワーク間)など、クルマと繋がることの総称
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70
Source: Groovenauts資料
AI最適化
• 自動運転を活用したMaaSでは、配車/走行計画などの最適化が必要
• Groovenauts(日本)は、D-Wave(カナダ)の量子コンピューティングクラウド
“D-Wave 2000Q”を活用した、勤務シフトや配送ルートなど、膨大な組み合わせの中
から最適解を導く「組合せ最適化ソリューション」を開発
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71
Source: engadget( https://japanese.engadget.com/2018/06/21/digital-key-bmw-vw/ )、CAR CONNECTIVITY CONSORTIUM
スマホキー
• スマホで鍵の開閉・貸借が可能。C2CカーシェアのUX向上に繋がる
• 18年6月、モバイルデバイスと自動車の連携に関する業界団体CCCが自動車のドアロッ
クの解鍵/施錠、エンジン始動等のスマホ操作を可能にする「Digital Key」規格を発表
<コンセプト動画>
Volvo Keyless Cars: https://youtu.be/FF6JtS3y1xA
CAR CONNECTIVITY CONSORTIUM
(CCC)メンバースマホキー
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CPU
(Central Processing Unit)
GPU
(Graphics Processing Unit)
FPGA
(Field-Programmable
Gate Array)
ASIC
(Application Specific
Integrated Circuit)
72
Source: ASCⅡ(https://ascii.jp/elem/000/001/459/1459849/index-2.html)、各種2次情報
GPU/ASIC/FPGA/CPU
• 演算処理チップは4種類存在。CPUとGPUはソフトウェアロジック、FPGAは書き換
え可能なハードウェアロジック、ASICは書き換え不可のハードウェアロジック
• 現状、自動運転2強のNVIDIAはGPU、Mobileye(EyeQチップ)はASICベース
• Googleはエッジデバイス向けASICチップ「Edge TPU」、Prefferd NetworkはDeep
Learning向けASIC「MN-Core」を開発
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73Source:センサイト「車載LiDARの最新の動向」( http://sensait.jp/281/2/ )、日経xTech( https://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/mag/15/040400040/00002/ )
LiDAR
• LiDAR(Light Detection and Ranging)は、照射したレーザー光が物体に当たって
跳ね返ってくるまでの時間を計測し、物体までの距離や方向を測定するセンサー
• 現在、自動運転向けに特化した、高機能かつ小型化かつ低コストなLiDARを各社様々
な方式で開発中
走査型
メカ(モータ駆動) MEMS1) フェーズドアレイ
フラッシュ型
特徴
主要
プレイヤー
• 米Velodyne
• 仏Valeo
• 日コニカミノルタ etc
• 独Bosch
• オランダInnoluce
(独Infineon)
• 日Pioneer
• 米Quanergy • 米ASC
(独Continental)
• カナダLeddarTech
数十万~数百万円 数万~数十万円 -
1) MEMS: Micro Electro Mechanical Systems
ミラーやコイル、磁石など
を用いた電磁式のMEMSミ
ラーを用いてレーザー光を
走査
送信電波の波面制御を電子
走査的に行なう静的な掃引
方式で、光の位相をコント
ロールしてビームを配向
レーザーと検出器を回転さ
せることで360度全方位を
観測
レーザー光をレンズで広げ、
反射光を検知する受光素子
を分割構造とすることで、
対象物の位置を認識
© STRIVE (Takumi Kojo)
74
Source:日経ビジネス( https://business.nikkei.com/atcl/report/15/264450/071400069/?P=4 )、Response( https://response.jp/article/2019/02/13/319086.html )
自動運転センサー
• ADAS/自動運転を実現するため、車両には複数のミリ波レーダー(76/77/79GHz、
24GHzの電波)やLiDAR(パルス状のレーザ光(赤外線))、カメラが搭載
• 多種・複数のセンサーを搭載することで、各センサーの短所を相互補完しかつ自動運
転の冗長性を向上
• ミリ波は電波の反射率の低いもの(段ボール箱等)、LiDARは長距離、カメラは夜間・悪天候での検知が弱い
Audi A8(2017)のセンサー群1) センサーのセンシング領域
1) Ultra Sonic Sensorは主に駐車用
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75
Source:日経エレクトロニクス( http://egobnet.boy.jp/data/eee710.htm )
車載用バッテリーロードマップ
• 現行LiB(Lithium Ion Battery)より更に高容量・高出力のバッテリー開発が進む
• Samsung SDIはトヨタ同様、ポストLiBは全固体電池で、その次にLi空気電池または
金属Li電池。全固体電池については2025年と具体的な製品化時期も挙げている
車載用バッテリー開発ロードマップ
(韓国Samsung SDI、2016年) 体積/重量エネルギー密度別2次バッテリー
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76
Source: CBInsights
車両ベースでみたAuto Tech
• MaaS/ CASE以外では、Auto RepairやTires、Engine Efficiencyに取り組むス
タートアップも存在

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全国に広がる標準的バス情報フォーマット(GTFS-JP)と首都圏公共交通オープンデータ事情
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ミャンマーにおける自動車産業
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G空間情報シンポ 20161122 v1.1
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MaaSの最新動向(2019年9月時点)

  • 2. © STRIVE (Takumi Kojo) 1 目次 • MaaS/CASE概要 • MaaS市場・VC投資の現状 • MaaS事業を見る上でおさえるポイント • MaaS/CASEスタートアップ
  • 3. © STRIVE (Takumi Kojo) エグゼクティブサマリー 市場 トレンド ビジネス 概況 投資動向 MaaS市場は、CASEトレンドとともにグローバルで高成長が期待される • 世界のMaaS市場は2020年68億米ドルから2030年1,068億米ドルへと、CAGR31.7%で成長する見通し • 国別では中国が、サービス別ではライドへイリングが最大の成長ドライバー。中長期では自動運転/Connected車の普及に 伴い、無人バスやロボタクシー等の出現も成長を後押し 多数の異業種プレイヤーがMaaS市場に参入しており競争環境は厳しい。自動車系 プレイヤーを中心にM&Aや資本提携も活発 • 自動車系プレイヤーに加え、インターネット系を始めとした他業種プレイヤーやスタートアップが参入 • GMやFord、Daimlerなどは積極的にMaaS/CASEプレイヤーを買収/出資。トヨタも積極的に資本提携を実施 MaaSは大きく3つのサービスタイプに区分できるが、多種多様なサービスが存在 • 人の移動:カーシェア・デマンド交通・マルチモーダル • モノの移動:物流・配送サービス • 他サービス:アセット活用・車両販売が存在 MaaS(特に自動運転を活用した)事業を見る際は、ユーザー・社会・都市・産業の各視点からの 考察が必須が、これらを充足することがサービス普及・成功の鍵 • ユーザー(自動車ユースケース、ユーザー受容性)、社会(ニーズ、各国政府方針)、都市、(人口規模、人口密度)、 産業(産業構造、既存モビリティ市場構造) MaaSへの投資規模は年間270億ドル以上と大きく、また成長トレンドであるが故、投資対象 としては魅力的。近年は、物流・デリバリー系に投資が集中 • MaaSスタートアップへの投資額は17年約270億ドル、18年(9か月)約330億ドルと拡大傾向 • これまで、シェアリングに最も多くの資金が集まってきたが、近年は物流・デリバリーが大きなクラスターを形成。 特にVCが多くの資金を提供
  • 4. © STRIVE (Takumi Kojo) 3 MaaS/CASE概要
  • 5. © STRIVE (Takumi Kojo) 4 Source:トヨタ(https://youtu.be/bniK9Eqgnw4) MaaSの幕開け • トヨタがCES2018で移動や物流、物販など多目的に活用できるモビリティサービスを 目指したMaaS(Mobility as a Service)専用次世代EVのコンセプトカーを初公開 • ライドシェアやホテル、ショップ仕様など、幅広い用途に応じた設備を搭載可 ・全長4.8m×全幅2m×全高2.25mで、低床・箱型デザイン ・荷室ユニット数に応じて全長4~7mほどの異なるサイズの車両を用意可能 ショップ、FABLAB、作業室、物流、 レストランなど幅広い用途で利用可 トランス フォーム
  • 6. © STRIVE (Takumi Kojo) 5 Source:トヨタ(https://www.toyotaconnected.co.jp/service/connectedplatform.html ) (参考)トヨタのMSPF • MSPF(モビリティサービス・プラットフォーム)とは、トヨタが構想する モビリティサービス向けの様々な機能を提供するオープンプラットフォーム 1) APIとは、Application Program Interfaceの略。プログラミングの際に使用できる関数。それらの関数を呼び出すだけで機能を利用できる。 2) OTAとは、Over The Airの略。無線通信を経由して、ソフトウェアの更新を行うこと。 3) DCMとは、Data Communication Moduleの略。データ通信のための専用通信機。
  • 7. © STRIVE (Takumi Kojo) 6 Source:国土交通省 国土交通政策研究所 機関誌PRI Review 69号 パースペクティブ、DBJ「MaaSの現状と展望」 MaaS(Mobility as a service)とは? “MaaSとは、ICT を活用して交通をクラウド化し、公共交通か否か、またその運営主体にかかわらず、 マイカー以外の全ての交通手段によるモビリティ(移動)を 1 つのサービスとしてとらえ、 シームレスにつなぐ 新たな「移動」の概念である” 但し、MaaSは現状様々に解釈されており、各輸送モード単体の「高度化型」や移動とは関係ない「その他関連ビジネス型」もMaaSと呼ばれている Connected Autonomous Shared Electric
  • 8. © STRIVE (Takumi Kojo) 7 Source: Marklines、Daimler CASEがMaaSを高度化・促進 • CASEは、メルセデス・ベンツが提唱した中長期戦略(パリモーターショー2016) • 「Connected」「Autonomous」「Shared & Services」「Electric」の頭文字 通信で繋がる 自動運転 共同所有 電動化 Connected⇒マルチモーダル、Autonomous⇒ロボタクシー等、従来困難だったMaaSが実現可
  • 9. © STRIVE (Takumi Kojo) 8 Source: 各種2次情報 (参考)CASEで特に重要な技術 Connected Autonomous Shared Electric Note: HMI; Human Machine Interface V2X/テレマティクス セキュリティ アルゴリズム 3Dマッピング センサー(LiDAR) GPU/FPAG インテリア/HMI1) 鍵 EV車両 バッテリー 充電器
  • 10. © STRIVE (Takumi Kojo) 9 Source: Deloitte「MaaSがもたらすモビリティ革命」、国土交通省「2017年版首都圏白書」 MaaSが解決し得る課題@日本 • 「地域特性×利用シーン」で異なる課題が存在 • 「移動」そのものが経済的損失でもある  通勤片道1時間の場合、40年で費やす通勤時間2.3年分  渋滞損失時間は全国ベースで約280万人分の労働力(経済損失12兆円)ロス
  • 11. © STRIVE (Takumi Kojo) 10 Source: Deloitte「MaaSがもたらすモビリティ革命」、国土交通省「2017年版首都圏白書」 (参考)日米欧の社会課題とMaaSの必要性 • 各国の社会ニーズは異なり、MaaSの必要性には差が存在 • 日本は社会課題大国であり、モビリティサービスの革新が最も求められている
  • 12. © STRIVE (Takumi Kojo) 11 Source: 日経xTREND( https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/feature/00041/00024/ )、自動運転LAB( https://jidounten-lab.com/u_maas-level#MaaS4 ) MaaSの整理:統合レベル×サービスタイプ • 統合レベルは、モビリティや関連サービス、国・政策との連携度合いで5段階に区分 • サービスタイプは、移動の対象で人・モノ、および関連他サービスで3つに区分 Uber Eats 統合なし • 各移動主体が独立してサービス提供 (従来型) Lv4 Lv3 Lv2 Lv1 Lv0 政策の統合 • 国や自治体、事業者が協調し、都市・ 政策レベルでの交通サービスを提供 人の移動 モノの移動 他サービス サービス提供の統合 • 複数の移動サービスを統合された 料金体系で提供 予約、決済の統合 • ワンストップで予約・発券・ 決済サービスを提供 情報の統合 • 複数の移動主体に関する料金や時間、 距離などの情報を提供 統合レベル サービスタイプ
  • 13. © STRIVE (Takumi Kojo) 12 Source: MaaS Global/whim HP、自動運転LAB( https://jidounten-lab.com/y_whim-finland-maas-service ) (参考)whim • フィンランド企業で、マルチモーダル交通サービスを統一された料金体系で提供 • 政府が主導することで、世界初のLv3のMaaSが実現 サービスプラン1) 1) 19/8/26時点のヘルシンキ価格。カーシェア利用はオプション サービス概要 • 公共交通機関やタクシー、カーシェア/ライドシェアリン グ、レンタルサイクルなど様々な移動サービスを一元的 な料金体系で提供 • アプリで目的地を設定すると、最適な移動手段や経路を 自動で提案
  • 14. © STRIVE (Takumi Kojo) 人 の 移 動 カー シェア B2C デマンド 交通 自由経路 型 マルチモーダルサービス 1 A B C 13 Source:経産省「IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会」中間整理」をSTRIVEにて編集 MaaSのサービス一覧(1/2) • 人の移動には、大きくカーシェア・デマンド交通・マルチモーダルの3つが存在 ラウンド トリップ型 サービス概要 代表 プレイヤー 借り受けたステーションへの返却を前提としたカーシェアサービス。近年 ではスマホアプリにより予約/借受/返却手続きが可能に ワンウェイ型 C2C 定路線型 準自由経路型 ステーション型:借りた場所と異なる場所に返却することができる、乗り 捨て型のカーシェアサービス フリーフロート型:決められたエリア内であれば、道路上や公共駐車場な ど自由に乗り捨てることができるカーシェアサービス 所有する自家用自動車を、利用者間で貸し借りできるカーシェアサービス 通常の路線バスをベースに、予約があった場合に限り運行するサービス 利用者の需要に応じて高頻度で運行ルート・時刻を更新して運行する乗合 バスサービス タクシー配車:配車アプリ等により高効率にタクシー配車を行うサービス 相乗り配車:配車アプリ等を用い、同方向に移動する利用者のマッチング を行い、まとめて効率的に運送するサービス 空飛ぶクルマ:次世代無人運転サービスの一つであるスカイカー B2C C2C ライドヘイリング:一般ドライバーが自家用車を用いて乗客を運送する サービス カープーリング:同方向への移動者同士のマッチングを行うサービス 複数の交通モーダル(鉄道・バス・タクシー・カーシェア等)を統合し、 アプリを通じた一元的な検索・予約・決済を実現したサービス
  • 15. © STRIVE (Takumi Kojo) アセット 活用 14 Source:経産省「IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会」中間整理」をSTRIVEにて編集 MaaSのサービス一覧(2/2) • モノの移動には物流・配送サービス、他サービスにはアセット活用・車両販売が存在 モ ノ の 移 動 サービス概要 代表 プレイヤー 他 サ ー ビ ス 荷主と物流の担い手のマッチングサービス 旅客運送事業者による貨物運送と、貨物運送事業者による旅客運送の両方 を含んだ、 ヒトとモノの混載運送サービス 幹線輸送やラストマイル配送でドローンを含む無人配送ビークルを活用し た配送サービス 既存のモビリティサービスのインフラを活用したフードやガソリンなどの デリバリーサービス アプリ等を用い、月極や個人の駐車場を一時的に貸し借りすることを可能 とするサービス 既存GSやEVステーションを活用したサービス 自動車やバイク/スクーターの月額サブスクリプションサービス オンライン、オンデマンドの車の出張整備サービス 車両のコネクテッド化を通じた、メンテナンス、業務オペレーション等の 高度化サービス 物流 配送 サービス 物流P2Pマッチング 貨客混載 配送無人化 フード/ガソリン 駐車場シェアリング 充電サービス コネクテッドカー サービス 車両 販売 自動車/バイク サブスク オンデマンド メンテナンス 2 A B 3 A B アフター サービス C
  • 16. © STRIVE (Takumi Kojo) 15 MaaS市場・ VC投資の現状
  • 17. © STRIVE (Takumi Kojo) 16 Source:日経ビジネス(https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/special/00099/)、MarketsandMarkets「MaaSの世界市場 2030年までの予測」、PwC 世界MaaSの市場規模 • 世界のMaaS市場は2020年68億米ドルから2030年1,068億米ドルへと、 CAGR31.7%で成長する見通し • 世界の自動車産業が創出した利益は2017年では新車販売が41%でトップだが、 30年にはMaaSが30%でトップになる見通し 世界MaaS市場規模予測 世界の自動車産業が創出する利益(事業別) 1)ライドヘイリング (配車サービス) ・カーシェアリング・マイクロモビリティ・バスシェアリング・電車を含む 68 1,06 8 0 200 400 600 800 1,000 1,200 2020 2030 (億ドル) +31.7%
  • 18. © STRIVE (Takumi Kojo) 17 Source:日経xTech(https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00001/02241/ )、アビームコンサル (参考)MaaSの国/サービス別市場規模 • MaaS市場は国別では中国が、サービス別ではライドへイリングが 最大の成長ドライバー
  • 19. © STRIVE (Takumi Kojo) 18 Source:ビジネス+IT(https://www.sbbit.jp/article/cont1/36559)、矢野経済 (参考)ADAS/自動運転用センサの世界市場規模 • ADAS(先進運転支援システム)/自動運転用センサの世界市場規模は17年8,959億円 ⇒3兆2,755億と約3.7倍に成長する見通し。 うちLiDARは30年で4,959億円 • ユーロNCAP(New Car Assessment Programme)によるセンサー搭載の義務化や 自動運転車の普及に伴い、クルマ一台当たりの搭載個数が拡大 0.9兆円 3.3兆円
  • 20. © STRIVE (Takumi Kojo) 19 Source: ADL「モビリティサービスによる社会変革」 MaaSのロードマップ • 今後、自動運転/Connected車の普及に伴い、無人バスやロボタクシー等が出現 自動車 の普及 スマホ の普及 自動運転/Connected車 の普及 将来の交通手段従来の交通手段 モビリ ティ サービス 技術 進化 ▼現在
  • 21. © STRIVE (Takumi Kojo) 20 Source:日経xTech「AIと自動運転車が街を見守る」( https://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/mag/15/00184/122600003/ ) (参考)自動運転ロードマップ • 米系OEMは19年頃、欧州系は21年頃、日系は23年頃から完全自動運転車を導入予定 • Waymoは18年12月にアリゾナ州で一部地域の住民に限定したロボタクシーを商用化 新車における乗用車および車両重量3.5トン以下の 商用車に搭載される自動運転システムの搭載台数。 2015年は実績値、2020〜30年は予測値 主要プライヤーの自動運転車の導入計画1) 自動運転システム別新車販売台数 1) 2段あるものは、上段が自家用、下段がサービス用の車両。18年1月時点
  • 22. © STRIVE (Takumi Kojo) 21 Source: 内閣官房「官民 ITS 構想・ロードマップ 2019」 (参考) ITS・自動運転関連ロードマップ(日本政府) • 日本政府は、21年頃から自動運転の市場展開を計画 ※民間企業による市場化が可能となるよう、政府が目指すべき努力目標の時期として設定
  • 23. © STRIVE (Takumi Kojo) 22 Source:各社HP MaaSプレイヤー • 既存の自動車系プレイヤーに加え、他業種・スタートアップが多数参画している スタートアップネット系・他業界自動車系 OEM サプライヤー インターネット 他業会 スタートアップ
  • 24. © STRIVE (Takumi Kojo) 23 Source:各種2次情報、各社HP (参考)自動車/空飛ぶクルマ系MaaSプレイヤーの戦略 • 近年、多くの自動車系/空飛ぶクルマプレイヤーがハードに加え、サービス・プラッ トフォームに注力した事業展開を推進 • サービス(利用シーン)を意識したハード開発が重要か <自動車/空飛ぶクルマプレイヤーの事業領域> Uber Air 自動車係 空飛ぶクルマ系 既存事業 新規事業・外部活用 サービス プラット フォーム ハード (車体) MSPF car2go ReachNow ※仏Safranが設計 ※19年2月にタク シーサービスに向 けたフランクフル ト空港のインフラ 整備で空港運営会 社Fraportと提携 https://www.yout ube.com/watch? v=mUEj6EnBzk s E-Palette
  • 25. © STRIVE (Takumi Kojo) 24 Source:各種2次情報 MaaSのM&A/出資(抜粋) • 自動車OEMはMaaS/CASEの取り込みのため、積極的にM&A/出資を実施 • 半導体メーカーによるM&Aでの自動車領域強化も多数存在 カテゴリー 買い手 買収先 買収年 事業概要 買収/出資額 デマンド交通 (準自由経路型) Ford Chariot (米国) 2016 通勤者を対象に、アプリからオンデマンドでシャトルバスを運行するサービスを提供。但し、2019/1 に事業終了を発表 6,500万ドル デマンド交通 (タクシー配車) Daimler Chauffeur-Prive (フランス) 2017 パリ・リヨン・コートダジュールでウェブ/アプリでタクシーを予約できるサービスを提供。顧客数は 150万人以上、登録ドライバーは約1万8,000人 - デマンド交通 (ライドヘイリング) Daimler fline (ドイツ) 2017 リアルタイムで短距離ライドシェアサービスを提供。17年時点で約50万人の顧客が登録 - 自動運転 (アルゴ) GM Cruise (米国) 2016 自動運転車を開発 10億ドル 自動運転 (アルゴ) Intel Mobileye (イスラエル) 2017 衝突防止・緩和に役立つ映像ベースのドライバー支援システム(独自開発の画像処理チップで世界唯 一、単一カメラで人や車を検知可能)を開発 153億ドル 自動運転 (アルゴ) Apple Deive.ai (米国) 2019 自動運転車用のAIソフトウェアを開発。創業から約4年間で約7,700万ドルを資金調達 - 自動運転 (3D Map) Audi/BMW /Daimler HERE (オランダ) 2015 地図データ(3D Map)および地図関連サービスを提供 31億ドル 自動運転 (LiDAR) ON Semiconductor SensL Tech. (アイルランド) 2018 自動車・医療・産業・民生向けのシリコン光電子増倍素子(SiPM)やシングルフォトン・アバラン シェダイオード(SPAD)、LiDARセンシング製品を開発 - カーシェア (C2C) トヨタ Getaround (米国) 2016 世界7カ国、米国140都市でC2Cカーシェアサービスを展開。借りた車をスマートフォンで開錠できる 「Getaround Connect」技術を開発。累計500万ユーザーが利用。トヨタ・UBERと提携 4,500万ドル デマンド交通 (B2C相乗り配車) Daimler via (米国) 2017 NYC・シカゴ・ワシントンDCの3都市を中心に複数の乗客をマッチングして輸送するライドシェアサー ビスを展開。日本を含め20カ国で展開 5,000万ドル デマンド交通 (ライドヘイリング) VW Gett (イスラエル) 2016 ニューヨークやロンドン、モスクワなど世界60以上の都市でライドシェアサービスを展開 3億ドル 物流 (配送ロボ) Daimler Starship Tech. (米国) 2017 小型の自動運転ロボット配送車両を開発。品配送サービスのDoorDash、Postmatesと提携してロボッ ト配送の実験を実施中 1,720万ドル 自動運転 (アルゴ) トヨタ PFN (日本) 2017 強化学習などで自動運転アルゴリズムを開発中。深層学習フレームワークChainerも開発・提供 115億円 M & A 出 資 MaaS系 CASE系
  • 26. © STRIVE (Takumi Kojo) 25 Source:週刊ダイヤモンド(https://diamond.jp/articles/-/182147?page=3) (参考)ライドシェアにおけるプレイヤー相関図 • 自動車系/ネット系プレイヤーはライドシェア大手に積極的に投資 米Getaroundや ジャパンタクシー などにも出資 18年にトヨタと モビリティサー ビス会社MONET を設立
  • 27. © STRIVE (Takumi Kojo) 26 Source:三井物産「資⾦の流れから⾒たモビリティ関連スタートアップの全体像」 MaaSスタートアップへの投資状況 • MaaSスタートアップへの投資額は17年約270億ドル、18年(9か月)約330億ドル • これまで、シェアリングに最も多くの資金が集まってきたが、近年は物流・デリバ リーが大きなクラスターを形成。特にVCが多くの資金を提供 領域別資金調達額の推移 億ドル 年 ※2018年は9月までの数値。調査対象は「シェアリン グ」119社、「EV」89社、「コネクテッド・自動車」 179社、「物流・デリバリー」540社の合計 対モビリティ関連スタートアップ投資の推移・VCの投資内訳(18年9月末時点、累計) 億ドル 年 ※2018年は9月までの数値。 それぞれのグループ内の企 業がLead investorになっ ている案件のみを抽出 VCによる累計投資 482億ドル
  • 28. © STRIVE (Takumi Kojo) 27 Source: McKinsey「Start me up: Where mobility investments are going」、CapitalIQ (参考)モビリティスタートアップへの投資
  • 29. © STRIVE (Takumi Kojo) 28 MaaS事業を見る上で おさえるポイント
  • 30. © STRIVE (Takumi Kojo) 29 Source: ADL「モビリティサービスによる社会変革」をSTRIVEにて編集 MaaS事業:普及を見極める4つの視点 • MaaS(特に自動運転を活用した)の普及に向けては、ユーザー・社会・都市・産業 の各視点からの考察が必要 • MaaSスタートアップへの投資検討でも、上記4つの視点を満たしているかがカギ 次世代MaaS (含. 自動運転) の普及 都市視点 社会視点 ユーザー視点 産業視点 人口規模 人口密度 産業構造 既存モビリティ 市場構造 社会ニーズ 各国政府方針 自動車 ユースケース ユーザー受容性 1 3 24
  • 31. © STRIVE (Takumi Kojo) 30 Source: ADL「モビリティサービスによる社会変革」をSTRIVEにて編集 MaaSを見極める視点: ユーザー視点 • MaaS普及の大前提は、サービス提供エリアにそのMaaSのニーズがあること • 例. 日本においては大都市部ほど自家用車からカーシェアリングへの移行ニーズが強 く、年代別に見ると高齢者ほど移行ニーズが強い ユーザー受容性1
  • 32. © STRIVE (Takumi Kojo) 31 Source: ADL「モビリティサービスによる社会変革」 MaaSを見極める視点: 社会視点 • MaaSの提供可否は各国の規制に依存。各国の状況(社会・交通課題やユーザーニー ズ、既存の道交法など)に伴い、政府の注力方針が異なる • 例. 日本は自動運転の技術開発や移動困難者対策には注力。一方、他国が重点的に進 めているシェアリングへの規制緩和や専用レーン整備などの対策は遅れている 各国政府方針2
  • 33. © STRIVE (Takumi Kojo) 32 Source: Forbes、INNOVATION TACTICS(https://www.innovationtactics.com/business-model-canvas-uber/)、安永修章氏講演資料 (参考)MaaSプレイヤーのロビイング • 足元、MaaSプレイヤーの多くが政府と円滑に物事を進めるため、ロビイングを展開 • Uberは各国での反発(失敗)を受けロビイングに注力 Lyft:元米国運輸長官を政策担当役員に起用 Uber:ロビイング投資を拡大
  • 34. © STRIVE (Takumi Kojo) 33 Source: ADL「モビリティサービスによる社会変革」 MaaSを見極める視点: 都市視点 • サービスニーズや各MaaSの経済的成否は各国・都市の人口密度に依存 • 例. 日本は過密型大都市や周辺ベットタウンなど比較的人口密度の高い地域に住む人 口が多いのに対して、欧米は人口密度の低い地方や郊外型の都市に住む人口が大半 人口密度3
  • 35. © STRIVE (Takumi Kojo) 34 Source: 国土交通省「新モビリティサービス推進事業」 (参考)日本版MaaSの先行モデル事業 • 国交省が「大都市近郊型・地方都市型」「地方郊外・過疎地型」「観光地型の各地域 類型」毎に評価し、先駆的なモデル事業として19事業の実証実験を支援
  • 36. © STRIVE (Takumi Kojo) 35 Source: ADL「モビリティサービスによる社会変革」 MaaSを見極める視点: 産業視点 • MaaSの経済的成否は各サービスのコスト構造に依存。多くのサービスが、ドライ バーコストをいかに抑えるかがカギ(低賃金、自動運転化など) • 例. タクシー需要が僅かの地域でライドヘイリング事業を展開する場合、ドライバー への賃金を抑えられなければ、収益化は困難 4 産業構造
  • 37. © STRIVE (Takumi Kojo) 36 Source: ADL「モビリティサービスによる社会変革」 (参考)次世代MaaSの収益性 • タクシー、バスなど現行MaaSは、自動運転によって収益性を大きく改善できる可能 性が高いため、ロボタクなど次世代MaaSに取り組むビジネス上の意義は大きい
  • 38. © STRIVE (Takumi Kojo) 37 MaaS/CASE スタートアップ
  • 39. © STRIVE (Takumi Kojo) 38 MaaS/CASEにおけるスタートアップ • 本レポートではMaaSは人の移動・モノの移動・他サービス、CASEは特に重要な技術 に関連したスタートアップをピックアップ 人の 移動 モノの 移動 他サービス カーシェア デマンド交通 (タクシー配車、ライドへリング等) マルチモーダルサービス 物流 配送サービス アセット活用 (駐車場シェア、充電サービス等) 車両販売 (自動車/バイクサブスク等) MaaS CASE Connected Auto- nomous Shared Electric V2X (Vehicle to Everything) ソフトウェア (自動運転アルゴ、最適化、3DMap等) ハードウェア (LiDAR、GPU/FPGA) 鍵 EV車両 EV部品 (バッテリー等)
  • 40. © STRIVE (Takumi Kojo) 人 の 移 動 カー シェア B2C デマンド 交通 自由経路 型 マルチモーダルサービス 1 A B C 39 MaaSのサービス一覧(1/2) • 人の移動には、大きくカーシェア・デマンド交通・マルチモーダルの3つが存在 ラウンド トリップ型 サービス概要 代表 プレイヤー 借り受けたステーションへの返却を前提としたカーシェアサービス。近年 ではスマホアプリにより予約/借受/返却手続きが可能に ワンウェイ型 C2C 定路線型 準自由経路型 ステーション型:借りた場所と異なる場所に返却することができる、乗り 捨て型のカーシェアサービス フリーフロート型:決められたエリア内であれば、道路上や公共駐車場な ど自由に乗り捨てることができるカーシェアサービス 所有する自家用自動車を、利用者間で貸し借りできるカーシェアサービス 通常の路線バスをベースに、予約があった場合に限り運行するサービス 利用者の需要に応じて高頻度で運行ルート・時刻を更新して運行する乗合 バスサービス タクシー配車:配車アプリ等により高効率にタクシー配車を行うサービス 相乗り配車:配車アプリ等を用い、同方向に移動する利用者のマッチング を行い、まとめて効率的に運送するサービス 空飛ぶクルマ:次世代無人運転サービスの一つであるスカイカー B2C C2C ライドヘイリング:一般ドライバーが自家用車を用いて乗客を運送する サービス カープーリング:同方向への移動者同士のマッチングを行うサービス 複数の交通モーダル(鉄道・バス・タクシー・カーシェア等)を統合し、 アプリを通じた一元的な検索・予約・決済を実現したサービス 再掲 Source:経産省「IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会」中間整理」をSTRIVEにて編集
  • 41. © STRIVE (Takumi Kojo) 40 MaaSのサービス一覧(2/2) • モノの移動には物流・配送サービス、他サービスにはアセット活用・車両販売が存在 再掲 アセット 活用 Source:経産省「IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会」中間整理」をSTRIVEにて編集 モ ノ の 移 動 サービス概要 代表 プレイヤー 他 サ ー ビ ス 荷主と物流の担い手のマッチングサービス 旅客運送事業者による貨物運送と、貨物運送事業者による旅客運送の両方 を含んだ、 ヒトとモノの混載運送サービス 幹線輸送やラストマイル配送でドローンを含む無人配送ビークルを活用し た配送サービス 既存のモビリティサービスのインフラを活用したフードやガソリンなどの デリバリーサービス アプリ等を用い、月極や個人の駐車場を一時的に貸し借りすることを可能 とするサービス 既存GSやEVステーションを活用したサービス 自動車やバイク/スクーターの月額サブスクリプションサービス 車両のコネクテッド化を通じた、メンテナンス、業務オペレーション等の 高度化サービス 物流 配送 サービス 物流P2Pマッチング 貨客混載 配送無人化 フード/ガソリン 駐車場シェアリング 充電サービス コネクテッドカー サービス 車両 販売 自動車/バイク サブスク 2 A B 3 A B アフター サービス C オンライン、オンデマンドの車の出張整備サービスオンデマンド メンテナンス
  • 42. © STRIVE (Takumi Kojo) 41 人の移動 カーシェア(含. 自転車) • B2C(ワンウェイ型(ステーション/フリーフロート))とC2Cが存在 • C2Cカーシェアではスマホで鍵のやり取りを可能にした米Getaroundが好調 1 A カテゴリー 会社 国 事業概要 総調達総額 ラウンド/ Exit 主要投資家 めぼしいプレイヤーなし 1) 2011年にIPO、2013年にAvis Budget Group Incが500百万ドルでBuyout 米英など9カ国500都市でステーション型カーシェアを展 開。会員カードを車のリーダーにかざすことで開錠できる。 会員数は17年9月時点で100万を突破。 1.1億ドル • Meritech Cap. • Benchmark IPO1) (約10億ドル) SeriesC M&A (約27億ドル) 首都圏・関西・東海地方を中心にステーション型カーシェ アを展開。入会金・月額基本料金なし。Felica搭載ICカー ドで開錠・施錠する。19年6月時点のステーション数99 7億円 • ISホールディングス アプリで貸出・返却が可能な、電動キックボードシェアリ ングサービス「LUUP」を提供 不明 Seed 欧米加で、路上や駐車場を借受・返却場所として利用でき るカーシェアリングサービスを展開。18年上期時点で、 ユーザー数は全世界で330万人 7,000万 ユーロ - 中国で路上に乗り捨て可能な自転車シェアリングサービス を展開。スマホアプリでロックを解除。ユーザー数4,819 万人、供給台数710万台、デイリー利用回数810万回 9.3億ドル • 福島良典 • 金子剛士 • 金 靖征 • - • Tencent • Sequoia Capital China • ICBC International • M&A:美団 米国140都市、世界7カ国でスマホでクルマのカギのやり 取りが可能なC2Cカーシェアサービスを展開。累計500万 ユーザーが利用 4.4億ドル SeriesD • トヨタ自動車 • SoftBank Vision Fund • SOSV クルマの貸与者と利用者のマッチングサービス「Anyca」 を運営。18年10月の会員数は約17万人 -- • - B 2 C ラウンド トリップ型 ワン ウェ イ型 C2C ステー ション 型 フリー フロー ト型 Source:経産省「IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会」中間整理」、各種2次情報、crunchbase
  • 43. © STRIVE (Takumi Kojo) 42 人の移動 デマンド交通(1/3) • 定路線・準自由経路・自由経路型(B2C/C2C)が存在 • ライドへリングには、グローバル展開や決済など経済圏構築に注力する ユニ/デカコーンが多数存在 1 B カテゴリー 会社 定路線型 タクシー 配車 準自由経路型 国 事業概要 総調達総額 ラウンド/ Exit 主要投資家 スマート観光コンシェルジュ「Horai」を展開。瀬戸内で 海上タクシーの予約サービスを提供 1,100万円 • ディープコアSeed M&A (6,500万ドル) 自由経 路型 (B2C) 相乗り 配車 通勤者向けにアプリからオンデマンド型シャトルバス サービスを提供。但し、2019/1に事業終了を発表 欧州9カ国・100都市以上でタクシーの配車サービスを提 供。タクシー会社との連携に加えて、個人の運転手も採 用。旧「mytaxi」 日本で約3万台のタクシーをアプリで配車するサービスを 展開。QRで到着前にアプリで支払いができるJapanTaxi Walletも一部地域で展開。18年12月でDL数600万 NYC・シカゴ・ワシントンDCの3都市で、複数の乗客を マッチングして輸送するライドシェアサービスを展開 130億円 3.9億ドル 300万ドル 1億ドル • Ventures • KDDI Open • Innovation Fund • M&A:Daimler • トヨタ自動車 • 未来創造基金 • Daimler • Pitango Venture Capital • 83North • Y Combinator • Uncork Capital • CRCM Ventures • M&A:Ford M&A SeriesB SeriesC 3.5億円 • ニッセイ・キャピタル タクシー利用者同士をマッチングするサービスを提供。 車両の提供はしておらず、あくまで乗車希望者のマッチ ングにフォーカス SeriesA Source:経産省「IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会」中間整理」、各種2次情報、crunchbase
  • 44. © STRIVE (Takumi Kojo) 43 デマンド交通:準自由経路型の米Chariot • 米Chariotは、法規制と事業性(競争環境、ユーザーメリット)を満たせず 廃業した模様 1 サービス概要 サービス休止の要因 事業性 市との 関係性  18年にサンフランシスコ市交通局 (SFMTA)とシャトルバスが市バスの路 線と同じルートを走行している点で衝突 Source: CNET「フォード傘下の通勤バスサービスChariotが廃業へ」(https://japan.cnet.com/article/35131156/) 通勤者向けにアプリからオンデマンド型シャト ルバスサービス  1回チケット  12回チケット  月額チケット 都市:競合との差別化が困難  公共交通機関や配車サーヴィス、自転 車、キックスクーターと選択肢が豊富 地方:ユーザーにとって不便  ユーザーが遠く離れているケースが 多く、集めるのみ時間がかかる  送迎に行く燃料代が高い B 公共交通機関の路線と同じルートのシャトル バスを作成することを禁じる規制を制定 (参考)住友商事によるオンデマンドバスサービスの実証実験 • 利用者の要求に対応して運行する形態の無料バスサービス • 実証実験時の対象は、住友商事本社勤務の全従業員を対象に、取引先や駅等への移動に限定 • 運行時間は9時〜18時で、利用目的は客先への移動や接待など「業務上の目的」に限り可能 • 車両(住友三井オートサービス)、駐車場(akippa)、コネクテッド技術(スマートドライブ)を活用 :$1.5 :$47 :$93 19年1月に 廃業を発表
  • 45. © STRIVE (Takumi Kojo) 44 Source:各社HP、各種2次情報 人の移動 デマンド交通(2/3) • 定路線・準自由経路・自由経路型(B2C/C2C)が存在 • ライドへリングには、グローバル展開や決済など経済圏構築に注力するユニ/デカ コーンが多数存在 1 B カテゴリー 会社 国 事業概要 総調達総額 ラウンド/ Exit 主要投資家 1) 2019年にIPO Seed - 自由経 路型 (B2C) 自由経 路型 (C2C) 空飛ぶ タクシー カープー リング 空飛ぶクルマの開発、設計、製造、販売を計画。エアモ ビリティ社会の実現を目指し、有志団体CARTIVATORか ら派生 3億円 • 鎌倉インベストメント 株式会社 3,120万 ユーロ SeriesA • btov Partners • intel • Daimler 247億ドル 9,570万ドル • Sequoia Capital • SoftBank Vision Fund • Microsoft • GS SeriesC • Activate Capital Partners • Index Ventures • NGP Capital - 空飛ぶクルマの開発、設計、製造、販売を計画。エアモ ビリティ社会の実現を目指し、有志団体CARTIVATORか ら派生 空飛ぶタクシーのライドシェア「Uber Elevate」を計画。 2020年のデモ飛行、2023年の商用運転開始を目指す。 ダラス・ロサンゼルス・メルボルンでの運用を計画 IPO1) (824億ドル) 米国2,000都市以上で、近隣住民や同僚と通勤の車を シェアするサービスを展開 空席のあるドライバーと、相乗りしたい同乗者をマッチ ングするアプリ「nori-na」を運営。イベントや旅行など、 長距離の移動にフォーカスしている。 • -
  • 46. © STRIVE (Takumi Kojo) 45 Source:各社HP、ICR「空飛ぶクルマの今~黎明へと向かう空の移動革命」(https://www.icr.co.jp/newsletter/wtr362-20190614-harada.html) デマンド交通:自由経路型の空飛ぶクルマ • 有人機市場(以下、空飛ぶクルマ市場)は、固定翼×長距離の大型領域と回転翼×短 距離のコンパクト領域(1~2人乗り)に区分 • 多くのプレイヤーが空飛ぶタクシー用途を目指す(https://youtu.be/mUEj6EnBzks) 1 距離:100km~ サイズ:約10m程度 価格:1億円~ 質量:1t~ 距離:~50km程度 サイズ:5m以下 人数:1~2人乗り 質量:500kg以下 小 型 大 型 特徴 主要プレイヤー Bell-Nexus Terrafiguia Boeing SkyDrive Volocopter Ehang B
  • 47. © STRIVE (Takumi Kojo) 46 Source:日経ビジネス「陸海空に新モビリティー、開発進む「空飛ぶクルマ」」(https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/00109/00038/) デマンド交通:自由経路型の空飛ぶクルマ • 空飛ぶクルマ市場には、航空機業界・自動車業界・スタートアップなど幅広いプレイ ヤーが参入 1 B
  • 48. © STRIVE (Takumi Kojo) 47 人の移動 デマンド交通(3/3) • 定路線・準自由経路・自由経路型(B2C/C2C)が存在 • ライドへリングには、グローバル展開や決済など経済圏構築に注力する ユニ/デカコーンが多数存在 1 B カテゴリー 会社 国 事業概要 総調達総額 ラウンド/ Exit 主要投資家 91億ドル • Experian Ventures • Invesco • SoftBank Vision Fund 1) 2019年にIPO - SeriesH 自由経 路型 (C2C) ライド へリング 31億ドル SeriesF • Visa • Mitsubishi Motors • Google 212億ドル • SoftBank Vision Fund • トヨタ自動車 38億ドル SeriesJ • Hussam Khour • Samih Toukan • DIG Investment 10億円 • クルーズ • グローバル・ブレインSeriesB 247億ドル • Sequoia Capital • SoftBank Vision Fund • Microsoft • GS 世界70カ国・地域の450都市以上で、乗客と運転手をマッ チングする自動車配車アプリを提供。個人が運転手として 登録できる。2019年時点で全世界のユーザー数は1.1億人 IPO1) (824億ドル) 東南アジア8カ国で自家用車・オートバイの配車サービス を展開。18年にUberの東南アジア事業を買収。金融・ フードデリバリーなどに事業領域を拡充 インドネシアでのオートバイ配車を中心に、自動車の配車、 宅配サービス、食品の配達、オンラインペイメントサービ スを展開 中国の400都市でタクシーや自家用車の配車、ライドシェ アリング、レンタカー、バスサービスを展開 インドの110都市とオーストラリアで、バイク・タクシー の配車サービスを展開。カーシェア、シェアサイクル事業 も展開 運賃ではなく謝礼として利用料を支払うライドへイング サービスを提供 Source:経産省「IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会」中間整理」、各種2次情報、crunchbase
  • 49. © STRIVE (Takumi Kojo) 48 Source: みずほ銀行産業調査部「次世代モビリティによる産業・社会の変化」 デマンド交通:ライドへリング • ライドへリングは大規模プレイヤーが多数存在 1 B
  • 50. © STRIVE (Takumi Kojo) 49 Source: ADL「モビリティサービスによる社会変革」 デマンド交通:ライドへリングのUber • Uberは、78カ国633都市で事業展開する世界最大級のライドシェアを 中心としたモビリティサービス企業 • 登録ドライバー数は3百万人、登録乗客数は75百万人、1日あたりトリップ数は 15百万回超(年換算50億回超) 1 B ※18年、インドネシア・マレーシア・フィリピン・シンガポール・タイ・ベト ナムの全事業をGrabに譲渡
  • 51. © STRIVE (Takumi Kojo) 50 Source:日経「ミレニアル躍動(上)配車2強ネット経済支え 」、Techsauce(https://techsauce.co/tech-and-biz/grab-vs-gojek-investor/) デマンド交通:ライドへリングのGrab vs Gojek • GrabとGojekは決済やフードデリバリー等に事業領域を広げつつ 東南アジア領域で競争 • 18年、GrabはUberの東南アジア全事業(カンボジア・インドネシア・マレーシ ア・ミャンマー・フィリピン・シンガポール・タイ王国・ベトナム)を継承 Grab/Gojekの事業領域会社・経営者概要 1 B
  • 52. © STRIVE (Takumi Kojo) 51 Source:各社HP、各種2次情報 人の移動 マルチモーダル • 将来のMaaSプラットフォームを押さえるために既存大手モビリティ企業が積極的に サービスを構築 • マルチモーダルでの統一価格などの踏み込んだサービス提供には、政府関与が必要か 1 C 会社 国 事業概要 総調達総額 ラウンド/ Exit 主要投資家 公共交通機関・タクシー・カーシェアなどの複数の移動手段 に対して、最適なルートの検索、予約、支払いを同一アプリ で完結させるアプリを提供。乗り放題の月額プランも提供。 19年中に6カ国12都市でサービス開始予定 • -- - 2,500万ユーロ • デンソー • トヨタファイナンシャル サービス • あいおいニッセイ同和損保 - • - − − 様々な移動手段をつなぐマルチモーダル・オンデマンド・モ ビリティサービスを提供。旧Moovel。日本では伊豆の観光 Maasアプリ「Izuko」の開発を担う 福岡市内で公共交通機関・タクシー・レンタカーなど、複数 の移動手段を組み合わせたルートを検索し、予約・決済でき るアプリを展開。トヨタと西鉄が提携し、レンタカー・バ ス・店舗の情報提供と西鉄のフリー乗車券販売を実施
  • 53. © STRIVE (Takumi Kojo) 5252 Izukoのサービス概要 Izukoは伊豆における観光型MaaSの実証実験 • 国内外の観光客が鉄道、バス、AIオンデマンド乗合交 通、レンタサイクルなどの交通機関を、スマホで検 索・予約・決済し、目的地までシームレスに移動可能 • 実験期間は4月1日~6月30日、9月1日~11月30日 <2種類のデジタルフリーパス>  Izukoイースト(3,700円):伊豆急全線と伊東市内、 下田駅周辺の路線バスが乗り放題になるチケット  Izukoワイド(4,300円):伊豆箱根鉄道の駿豆線全 線、修善寺駅、下田駅周辺の路線バス乗り放題に加え、 東海バス(修善寺―河津)、伊豆急線(河津―下田―伊 東)が、一方向のルートのみ乗り降り自由 Powered by moovel • ドイツDaimler子会社Moovelがシステムを提供 (日本発) • 公共交通やタクシーからカーシェア、自転車シェアま で、複数の移動手段を用いたルート検索・予約・決済 をシームレスに提供 < Daimler/moovelのサービス概要> マルチモーダル:Izuko • シームレスな移動実現による周遊促進と地域活性化を目指す、伊豆における 観光型マルチモーダルMaaSの実証実験 1 B Source:日経xTech(https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/watch/00013/00229/)、Ligare(https://ligare.news/story/moovel_maas_izuko/)
  • 54. © STRIVE (Takumi Kojo) 53 モノの移動 • 物流(P2Pマッチングや無人配送など)と配送サービスが存在 • 近年、投資が活発な領域 2 カテゴリー 会社 国 事業概要 総調達総額 ラウンド/ Exit 主要投資家 荷物を運んでほしい荷主とドライバーをマッチングする軽貨 物ドライバー配車サービス「PickGo」を提供。 AIやブロック チェーンを活用した動態管理システム「ichimana」も提供 物流 P2P マッチング 配送業者・トラックの運転手と荷物を発送する企業をアプリ でマッチングし、予約プロセス、輸送効率を最適化するサー ビスを展開 配送 サー ビス 貨客混載 無人 配送 フード ガソ リン A B 16.6億円 • 日本郵政キャピタル • 佐川急便 • ソフトバンク SeriesB5,580万ドル • Warburg Pincus • Logo of Genesee & Wyoming • Genesee & Wyoming SeriesB − 7,840万ドル − 8,860万ドル − 8,500万ドル - • SNS media&consulting • ヒトメディア • Intel Capital • 三井物産 • NGP Capital • Denso • Invus • Conversion Capital • Logo of Version One Ventures • - • リクルート • Matrix Partners • Morpheus Ventures SeriesA Pre-Seed SeriesB SeriesC レストランやスーパー、荷物の配達に活用できるゼロエミッ ションの自律走行型配達ロボットを開発・販売。世界100都 市以上に展開。総走行距離50万km、総配達回数10万回以上 14年にタクシー配車アプリ「Flywheel」を利用した、タク シーによる宅配の試験運用をサンフランシスコ・ロサンゼル スで実施(続報なし) - • - 複数のトラックが互いに通信し隊列を組んで走行するソフト ウェアの開発。現在は2台の隊列を実証実験中 自動運転技術を駆使した配送ロボットを開発 米国7都市でオンデマンドの燃料配送サービス「Booster」を 提供。Cisco、Oracle、eBay、Pepsico、Facebookなど、 300以上の企業で働く数万人の通勤者にサービスを提供 乗客と運転手をマッチングする自動車配車アプリ「Uber」の プラットフォームを活用し、食品配達プラットフォームサー ビスを展開。250都市で利用可能 Source:経産省「IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会」中間整理」、各種2次情報、crunchbase
  • 55. © STRIVE (Takumi Kojo) 54 モノの移動:CBcloud/Starship Tech./Hakobot • 配送業務の課題を解決し得る、物流P2Pマッチングや配送無人化ロボへの出資が 目立つ 2 Source:各社HP、各種2次情報(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000016726.html, http://urx.blue/wGhP) 物流P2Pマッチング:CBcloud(日本) 配送無人化:Starship Tech./Hakobot • 累計調達額:16.6億円 荷主と配送ドライバーを直接マッチングするサービ ス「PickGo」を提供 • 累計調達額:8,500万ドル • リクルートが投資 自律走行型配達ロボットを開発~販売 • 累計調達額:なし? • 堀江貴文氏がアドバイザー としてジョイン <Hakobot(日本)> <Starship Technologies(米国)> 自律走行型配達ロボットを開発~販売 A B
  • 56. © STRIVE (Takumi Kojo) 55 他サービス • 主に駐車場や充電インフラ、車両といったアセット活用と車両販売が存在 3 カテゴリー 会社 国 事業概要 総調達総額 ラウンド/ Exit 主要投資家 アセット 活用 駐車場 シェアリング 駐車場を利用していない時間の貸し借り サービス 車両 販売 充電 サービス A B コネクテッド カーサービス 自動車 サブスク バイク サブスク 全国の月極駐車場や空きスペースを、一日最大 料金500円から駐車できる空き駐車場スペース のシェアサービス「akippa」を提供 24億円 • 日本郵政キャピタル • 佐川急便 • ソフトバンク SeriesC − • -- 6,230万ドル 28億円 15億円 4,800万ドル SeriesC • GS • 産業革新投資機構 • スパークス • SBIホールディングス • AOKIホールディングス • トヨタファイナンシャ ルサービス • 住友三井オートサービス • Activate Capital Partners • Energize Ventures SeriesC 不明 SeriesC − • -- 無料のEV向け充電スタンドを提供。電子広告を 掲載することにより、利用者は無料でEVを充電 できる仕組み。スタンドの広告を提供可 法人車両管理SaaS「SmartDrive Fleet」や運 転見守りサービスなどを提供。工事不要でクル マに着けられるIoTデバイスを開発 月額サブスクリプリョンによるカーリースサー ビス「カルモ」の運営。リース期間は1〜11年。 頭金・自動車税の支払い不要 トヨタ/レクサス車を月額で利用できるサービス を展開。リース期間は3年。頭金・自動車税・ 任意保険も含んだ定額制 バッテリーを簡単に交換できる電動スクーター を開発・販売。バッテリーはGSや小売店等台湾 国内1,200箇所で交換できる。約25米ドル/月 Source:経産省「IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会」中間整理」、各種2次情報、crunchbase
  • 57. © STRIVE (Takumi Kojo) 56 Source:各社HP、各種2次情報 車両販売:自動車サブスクのカルモ/KINTO • リースのような契約で、自動車を月額ベースで提供 • KINTOは一定以上の頻度で新車買替を行うユーザーにとってはコストメリットあり 3 カルモ トヨタ「KINTO」 月額定額で幅広い車種のクルマを貸し出す サービスを提供 • 19年4月で累計申込数が約3,000件 取扱 車種 賃貸 期間 料金 プラン 月額定額でトヨタ/レクサスのクルマを貸し 出すサービスを提供 • 19年7月で、31都道府県に展開 産全メーカー全車種 (一部除く、新車) トヨタ/レクサス車 (新車) 1) KINTO ONE(トヨタ車;アクア、プリウス、カローラスポーツ、アルファード、ヴェルファイア、クラウン)、 KINTO SELECT( レクサス;ES300h IS300hなど) 3年1~11年 11,900円~ ※車種、期間、オプションに応じて • KINTO ONE1) :39,500〜106,920円 • KINTO SELECT :194,400円 B
  • 58. © STRIVE (Takumi Kojo) C 57 Source:経産省「IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会」中間整理」、各種2次情報、crunchbase CASE:Connected/Autonomous • CASE領域は基礎研究に近いため、多額の予算が必要なケースが多く、投資額も多い カテゴリー 会社 国 事業概要 総調達総額 ラウンド/ Exit 主要投資家 自動運転車用の人工知能ソフトウェアの開発 5,910万ドル • Pegasus Tech Ventures • Airbus Ventures SeriesB オープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware」を 開発。既に自社のソフトウェアを国内外の車両に搭載 9,200万ドル • Accel • Robert Bosch • Venture Capital HD Map as a Service(高精度3Dマップ)を提供。高精 度マップを利用した自動運転車の位置特定ソフトウェアを 開発中 - 量子コンピューターを一般の人が簡便に使えるようにする アプリケーションを開発中。日本郵便と連携 2,000万円 • - IoT/ビッグデータ/機械学習を誰でも簡単に利用できる 『MAGELLAN BLOCKS』のクラウドサービスを提供 5億円 Seed • WiL • 大和企業投資 V2X 自動 運転 アルゴ 3D Map 最適化 ソ フ ト ウ ェ ア A 自動車間、自動車-インフラ間、自動車-スマホ間、インフ ラ-スマホ間の通信により安全で効率的な移動を実現する V2Xソリューションを提供 1.1億ドル • Aviva Ventures • SAIC Venture Capital SeriesB 124億円 • KDDISeriesA Seed
  • 59. © STRIVE (Takumi Kojo) A 58 CASE:Autonomous/Shared/Electric • CASE領域は基礎研究に近いため、多額の予算が必要なケースが多く、投資額も多い カテゴリー 会社 国 事業概要 総調達総額 ラウンド/ Exit 主要投資家 シリコン・フォトニクスという技術を活用した「光学フェ イズド・アレイ」で、指先に乗るサイズのLiDAR(チッ プ)を開発中 430万ドル • DARPA • Contour Venture Partners 不明LiDAR ハ ー ド ウ ェ ア ソリッドステート構造LiDARとLiDARからのデータを活用 する画像処理ソフトウエアを開発・提供。21年から出荷 予定の自動運転車に採用される予定 2.3億ドル • Shenzhen Capital Group • Softbank Ventures Asia SeriesC M&A (153億ドル)5.5億ドル • - 10.8億円 SeriesB 22億ドル 2,000万ドル • VOYAGE VENTURES • 森トラスト • - • CRADLE • Solvay Ventures 1,100万ドル • GS • VW GPU/ FPGA S 鍵 E EV車両 EV部品 (バッテリー) - SeriesB - 5,910万ドル • Pegasus Tech Ventures • Airbus Ventures - LiDARと高解像度で低照度対応のカメラを1つのユニット に組み合わせたコンピュータビジョンをAIで高速処理で きるソリッドステート型LiDAR「AE100」を開発 独自のID管理/認証と権利の移転取引管理、権利利用の電 子実行鍵を生成/管理するためのプラットフォーム 「bitkey platform」を展開 単眼カメラでの高度運転支援システム (ADAS)/自動運転 システムを開発・販売。17年にIntelにより買収された 中国発の米EVメーカー。EV車の量産体制確立を目指して いる 金属リチウムと無機固体電解質層を用いる全固体電池を開 発中。開発でフォードと提携 リチウムイオン電池セルを開発・製造・販売。欧州で開 発・生産 Source:経産省「IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会」中間整理」、各種2次情報、crunchbase
  • 60. © STRIVE (Takumi Kojo) エグゼクティブサマリー 再掲 市場 トレンド ビジネス 概況 投資動向 MaaS市場は、CASEトレンドとともにグローバルで高成長が期待される • 世界のMaaS市場は2020年68億米ドルから2030年1,068億米ドルへと、CAGR31.7%で成長する見通し • 国別では中国が、サービス別ではライドへイリングが最大の成長ドライバー。中長期では自動運転/Connected車の普及に 伴い、無人バスやロボタクシー等の出現も成長を後押し 多数の異業種プレイヤーがMaaS市場に参入しており競争環境は厳しい。自動車系 プレイヤーを中心にM&Aや資本提携も活発 • 自動車系プレイヤーに加え、インターネット系を始めとした他業種プレイヤーやスタートアップが参入 • GMやFord、Daimlerなどは積極的にMaaS/CASEプレイヤーを買収/出資。トヨタも積極的に資本提携を実施 MaaSは大きく3つのサービスタイプに区分できるが、多種多様なサービスが存在 • 人の移動:カーシェア・デマンド交通・マルチモーダル • モノの移動:物流・配送サービス • 他サービス:アセット活用・車両販売が存在 MaaS(特に自動運転を活用した)事業を見る際は、ユーザー・社会・都市・産業の各視点からの 考察が必須が、これらを充足することがサービス普及・成功の鍵 • ユーザー(自動車ユースケース、ユーザー受容性)、社会(ニーズ、各国政府方針)、都市、(人口規模、人口密度)、 産業(産業構造、既存モビリティ市場構造) MaaSへの投資規模は年間270億ドル以上と大きく、また成長トレンドであるが故、投資対象 としては魅力的。近年は、物流・デリバリー系に投資が集中 • MaaSスタートアップへの投資額は17年約270億ドル、18年(9か月)約330億ドルと拡大傾向 • これまで、シェアリングに最も多くの資金が集まってきたが、近年は物流・デリバリーが大きなクラスターを形成。 特にVCが多くの資金を提供
  • 61. © STRIVE (Takumi Kojo) 60 Appendix
  • 62. © STRIVE (Takumi Kojo) 61 Source: 内閣官房IT総合戦略室「自動運転レベルの定義を巡る動きと今後の対応(案)」 自動運転:Lv1-5の定義 • 16年に米国運輸省NHTSAが発表 • AudiがLv3まで商品化(但し、法律未整備が故、事実上、公道でのLv3走行不可) 1) SAE(Society of Automotive Engineers)の定義
  • 63. © STRIVE (Takumi Kojo) 62 Source: DBJ「MaaSの現状と展望」 「サービス統合型」MaaSの在り方 • サービス統合型MaaSは3つの在り方が想定されている 1社が大規模なMaaS プラットフォーマーになる 利用頻度が高い公共交通機関が MaaSプラットフォーマーとなる 複数のMaaSプラットフォーマー となり、異なるサービスを展開
  • 64. © STRIVE (Takumi Kojo) 63 Source:みずほ銀行産業調査部「自動車電動化の新時代」 自動車の電動化シフト見通し • 2030年の主要5地域における電動車(HEV/PHEV/EV)の販売台数は25,800千台予測 • 30年の電動化率は31% 1)主要5地域:日本・米国・中国・欧州5カ国(英・独・仏・伊・西)・アジア3カ国(印・泰・尼)
  • 65. © STRIVE (Takumi Kojo) 64 Source:みずほ銀行産業調査部「自動車電動化の新時代」、VW 主要自動車OEMの電動化シフト(1/2) • 各社、積極的な電動化シフト計画を打ち出している 2028年迄に発売するEVの車種を 50車種から約70車種に増やし、 ID1)の生産台数を、1,500万台から 2,200万台に増やすことを発表 1) IDとはEV専用プラットフォームを採用した車両
  • 66. © STRIVE (Takumi Kojo) 65 Source:みずほ銀行産業調査部「自動車電動化の新時代」、トヨタ 主要自動車OEMの電動化シフト(2/2) • 各社、積極的な電動化シフト計画を打ち出している 19年6月、2030年から5年程 前倒しされそうだと発表
  • 67. © STRIVE (Takumi Kojo) 66 Source: Business Insider( https://www.businessinsider.jp/post-180756 )、自動運転LAB( https://jidounten-lab.com/y_whim-finland-maas-service ) whimの創業背景・沿革 • フィンランドの運輸通信省と技術庁が連携して、他のプレイヤーを巻き込みながら推進 • ヘルシンキでは、Whimの登場以前から交通問題解決に 向け取り組む動きがあり、運輸通信省の支援の下、主要 大学やタクシー協会、民間企業など100以上の団体・組 織が参画する産官学コンソーシアム「ITS1)フィンラン ド」などがMaaS実現に向けたプロジェクトを始動させ、 実証実験やビジネス化に関する検討を進めていた • この中で、ITSフィンランドのメンバーでMaaSコンセ プトの生みの親であるSampo Hietanen氏が2015年に MaaS Global社の前身となる「MaaS Finland」社を設立 し、世界初となるサービス・モビリティ・カンパニーが 誕生し、事業が大きく前進することになる • Sampo Hietanen氏とKaj Pyyhtiä氏が2016年6月に MaaS Globalを創業 • 2017年にはベルギー・アントワープで、2018年には イギリス・バーミンガムでもサービスを開始 • 18年末迄に累計約2500万ユーロ(約32億2000万円) を調達。トヨタファイナンシャルサービスやデンソーな ども出資 Sampo Hietanen氏 Co-Founder, CEO Kaj Pyyhtiä氏 Co-Founder, Chief Customer Experience Officer 1) Intelligent Transport Systems; 高度道路交通システム
  • 68. © STRIVE (Takumi Kojo) 67 Source: Share Q( https://tkd-carshare.jp/faq/71/ ) カーシェアリングのタイプ • ラウンドトリップ方式:貸出場所と返却場所が同一 • ワンウェイ方式:許可された区域内の路上で乗り捨てができる乗り捨て型
  • 69. © STRIVE (Takumi Kojo) 68 Source:経産省「IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会」中間整理」 各国のライドへリングの規制状況 • 交通渋滞の悪化やドライバーの労働環境上の問題などを背景に、 禁止や規制強化を求める動きあり
  • 70. © STRIVE (Takumi Kojo) 69 Source: Nokia「Connected Car社会の実現に向けて」 V2X/エッジクラウド • V2X(Vehicle-to-Everything)はV2V (車車間)、V2P (車歩行者間)、 V2I (路車間)、 V2N (車ネットワーク間)など、クルマと繋がることの総称
  • 71. © STRIVE (Takumi Kojo) 70 Source: Groovenauts資料 AI最適化 • 自動運転を活用したMaaSでは、配車/走行計画などの最適化が必要 • Groovenauts(日本)は、D-Wave(カナダ)の量子コンピューティングクラウド “D-Wave 2000Q”を活用した、勤務シフトや配送ルートなど、膨大な組み合わせの中 から最適解を導く「組合せ最適化ソリューション」を開発
  • 72. © STRIVE (Takumi Kojo) 71 Source: engadget( https://japanese.engadget.com/2018/06/21/digital-key-bmw-vw/ )、CAR CONNECTIVITY CONSORTIUM スマホキー • スマホで鍵の開閉・貸借が可能。C2CカーシェアのUX向上に繋がる • 18年6月、モバイルデバイスと自動車の連携に関する業界団体CCCが自動車のドアロッ クの解鍵/施錠、エンジン始動等のスマホ操作を可能にする「Digital Key」規格を発表 <コンセプト動画> Volvo Keyless Cars: https://youtu.be/FF6JtS3y1xA CAR CONNECTIVITY CONSORTIUM (CCC)メンバースマホキー
  • 73. © STRIVE (Takumi Kojo) CPU (Central Processing Unit) GPU (Graphics Processing Unit) FPGA (Field-Programmable Gate Array) ASIC (Application Specific Integrated Circuit) 72 Source: ASCⅡ(https://ascii.jp/elem/000/001/459/1459849/index-2.html)、各種2次情報 GPU/ASIC/FPGA/CPU • 演算処理チップは4種類存在。CPUとGPUはソフトウェアロジック、FPGAは書き換 え可能なハードウェアロジック、ASICは書き換え不可のハードウェアロジック • 現状、自動運転2強のNVIDIAはGPU、Mobileye(EyeQチップ)はASICベース • Googleはエッジデバイス向けASICチップ「Edge TPU」、Prefferd NetworkはDeep Learning向けASIC「MN-Core」を開発
  • 74. © STRIVE (Takumi Kojo) 73Source:センサイト「車載LiDARの最新の動向」( http://sensait.jp/281/2/ )、日経xTech( https://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/mag/15/040400040/00002/ ) LiDAR • LiDAR(Light Detection and Ranging)は、照射したレーザー光が物体に当たって 跳ね返ってくるまでの時間を計測し、物体までの距離や方向を測定するセンサー • 現在、自動運転向けに特化した、高機能かつ小型化かつ低コストなLiDARを各社様々 な方式で開発中 走査型 メカ(モータ駆動) MEMS1) フェーズドアレイ フラッシュ型 特徴 主要 プレイヤー • 米Velodyne • 仏Valeo • 日コニカミノルタ etc • 独Bosch • オランダInnoluce (独Infineon) • 日Pioneer • 米Quanergy • 米ASC (独Continental) • カナダLeddarTech 数十万~数百万円 数万~数十万円 - 1) MEMS: Micro Electro Mechanical Systems ミラーやコイル、磁石など を用いた電磁式のMEMSミ ラーを用いてレーザー光を 走査 送信電波の波面制御を電子 走査的に行なう静的な掃引 方式で、光の位相をコント ロールしてビームを配向 レーザーと検出器を回転さ せることで360度全方位を 観測 レーザー光をレンズで広げ、 反射光を検知する受光素子 を分割構造とすることで、 対象物の位置を認識
  • 75. © STRIVE (Takumi Kojo) 74 Source:日経ビジネス( https://business.nikkei.com/atcl/report/15/264450/071400069/?P=4 )、Response( https://response.jp/article/2019/02/13/319086.html ) 自動運転センサー • ADAS/自動運転を実現するため、車両には複数のミリ波レーダー(76/77/79GHz、 24GHzの電波)やLiDAR(パルス状のレーザ光(赤外線))、カメラが搭載 • 多種・複数のセンサーを搭載することで、各センサーの短所を相互補完しかつ自動運 転の冗長性を向上 • ミリ波は電波の反射率の低いもの(段ボール箱等)、LiDARは長距離、カメラは夜間・悪天候での検知が弱い Audi A8(2017)のセンサー群1) センサーのセンシング領域 1) Ultra Sonic Sensorは主に駐車用
  • 76. © STRIVE (Takumi Kojo) 75 Source:日経エレクトロニクス( http://egobnet.boy.jp/data/eee710.htm ) 車載用バッテリーロードマップ • 現行LiB(Lithium Ion Battery)より更に高容量・高出力のバッテリー開発が進む • Samsung SDIはトヨタ同様、ポストLiBは全固体電池で、その次にLi空気電池または 金属Li電池。全固体電池については2025年と具体的な製品化時期も挙げている 車載用バッテリー開発ロードマップ (韓国Samsung SDI、2016年) 体積/重量エネルギー密度別2次バッテリー
  • 77. © STRIVE (Takumi Kojo) 76 Source: CBInsights 車両ベースでみたAuto Tech • MaaS/ CASE以外では、Auto RepairやTires、Engine Efficiencyに取り組むス タートアップも存在