大学における軍事研究の台頭の情勢の中で,研究とともに教育の軍事化が懸念されている.大学研究者は,大学における専門科目および教養的・総合的科目での教育活動の基底に非暴力・積極的平和の観点を持つことを通じて,軍事化に抵抗する平和の文化を創り出していくことが求められているのでないか.本稿では,その一例として筆者らの専門である平和心理学分野の歴史・理論と実践を紹介する.
Theory and practice of teaching peace psychology:
An attempt to resist against militarization of Japanese universities.