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「遠隔授業のはじまり：どのように授業を受講・運営するか」（2020年5月18日「組織におけるキャリアとワークスタイル」研究会オンライン第5回）
- 2. • 本日の内容は録画しますが、ウェビナー形式ですので参加 者の音声や映像は記録されません。 • 質問はQ&Aにて受け付けますが、時間内の回答はできな いかもしれません。 (c) Takahisa WAKABAYASHI 2 遠隔授業のはじまり：どのように授業を受講・運営するか
- 4. １２時5０分 開場 １3時～１4時 「遠隔授業のはじまり： どのように授業を受講・運営するか」 (c) Takahisa WAKABAYASHI 4 遠隔授業のはじまり：どのように授業を受講・運営するか
- 5. • 遠隔授業が始まり様々な状況や問題点が明らかになって きました。 • そこで、現在把握できている主要な状況・問題点を整理し、 どのように遠隔授業を受講・運営すべきかについて取り扱 います。 1. 遠隔授業の開始に伴う状況や問題点 2. 遠隔授業のトラブル・困りごと 3. おわりに (c) Takahisa WAKABAYASHI 5 遠隔授業のはじまり：どのように授業を受講・運営するか
- 6. • 新型コロナウイルスの影響で、学生も大学教職員も突然の 遠隔授業対応をしなくてはならない。平常時ではなかった 事情を抱えている人もいる。完璧な対応は難しい。 • 学生にも教職員にも大きな負荷がかかっている。無用の 手間やトラブルを回避しつつ、無理をしないことが重要。 • 大学教職員の適切な対応も重要な一方で、学生の適切な 対応や積極的な関与も重要（受講・運営としている理由）。 • 学生同士の情報共有・助け合いも必要であれば、教職員と の協力も必要。各自が知恵を絞る必要がある。 (c) Takahisa WAKABAYASHI 6 遠隔授業のはじまり：どのように授業を受講・運営するか
- 8. • 高崎経済大学では５月７日（木）に授業が始まり、本日時点 で約１週間半が経過しました。 • そこで、遠隔授業の開始に伴う状況や問題点を整理したい と思います。 (c) Takahisa WAKABAYASHI 8 1. 遠隔授業の開始に伴う状況や問題点
- 9. • 「無理の少ない授業設計をし、授業開始しばらくは教員お よび学生が遠隔授業に慣れることや学生へのインストラク ションに時間をかける。」 (c) Takahisa WAKABAYASHI 9 1. 遠隔授業の開始に伴う状況や問題点
- 10. • 多大な仕事量・ストレス→仕事の低減・効率化 • 不慣れな遠隔授業準備 • トラブル対応 • 問い合わせ対応 • アクセスが集中することによる障害 • 学生が講義資料や課題にアクセスできない • 学生が課題を提出できない • 講義資料、課題、採点などの消失・不具合 (c) Takahisa WAKABAYASHI 10 1. 遠隔授業の開始に伴う状況や問題点
- 11. • 受講環境を整える（身体面・精神面も含め）。 • 落ち着いて余裕を持って操作・行動する。 • アクセスの集中を避ける。リアルタイム配信でなければ時 間割にこだわる必要はない。 (c) Takahisa WAKABAYASHI 11 1. 遠隔授業の開始に伴う状況や問題点
- 12. 検索能力・読解力・理解力・論理的思考力などの向上 • 学生用マニュアルや担当教員の説明をよく読む。 • 自分で調べたり読んで理解したりする能力を身につける。 • パスワードなどは手入力せずコピー＆ペーストする。 • 不具合があった場合、①他のデバイス（PC、スマホ、タブ レットなど）で試してみる、②時間を変えて試してみる。 (c) Takahisa WAKABAYASHI 12 1. 遠隔授業の開始に伴う状況や問題点
- 13. • 他の学生や教職員と情報共有や助け合いをする。 • 質問の仕方や場を考える。同じ質問が出そうなものであれ ば、質問も回答も関係者が見えるようにするメリットが大 きい（同じ質問が繰り返されない）。 • 例えば、若林の場合は授業のチーム上での質問を推奨 • SNSやウェブを活用する。学内だけが情報共有・協働の相 手ではない。 (c) Takahisa WAKABAYASHI 13 1. 遠隔授業の開始に伴う状況や問題点
- 15. • sli.doというウェブサービス・アプリを利用して、自分が体 験した、あるいは、他人から聞いた遠隔授業のトラブル・困 りごとを、受講学生から匿名で収集（5月11～１７日）。 (c) Takahisa WAKABAYASHI 15 2. 遠隔授業のトラブル・困りごと
- 16. ① 課題の量が多い。 ② 授業ごとに、形態、連絡方法、資料配布、課題の提示・提 出の方法が異なっていて混乱する。 ③ 課題の指示や提出方法が曖昧、出席・提出できたか不安。 ④ 印刷の負担。 ⑤ リアルタイム配信における個人および授業全体の不具合。 ⑥ 身体的・精神的な疲労・ストレス。 (c) Takahisa WAKABAYASHI 16 2. 遠隔授業のトラブル・困りごと
- 17. 「課題が多くて大変です。また課題の説明も全然ないのでど うしていいかわかりません。」 「Wi-Fiの接続状況が悪いと途中でPCの機能が低下する。 また、オンラインのせいか、課題が多く、一年の私にはこなせ る気がしない。」 (c) Takahisa WAKABAYASHI 17 2. 遠隔授業のトラブル・困りごと
- 18. • ２単位あたり90学修時間（事前学習と事後学習を含む）と いう基準が存在する。 （とはいえ・・・） 【学生自身による学修時間】 15回の授業時間：90分×15回＝22.5時間 90時間－22.5時間＝67.5時間は学生自身による学修 【1つの授業の週あたりの学修時間】 90時間÷15回＝6時間 週13講義履修：6時間×13講義＝週78時間 (c) Takahisa WAKABAYASHI 18 2. 遠隔授業のトラブル・困りごと
- 19. (c) Takahisa WAKABAYASHI 19 辻太一朗（２０１３）『なぜ日本の 大学生は、世界でいちばん勉強 しないのか？』東洋経済新報社. 内容 • 日本の大学生は本当に「勉強 しない」のか？ • 大学生・大学・企業永続する 「負のスパイラル」 • 「考える力」こそが日本を救う • 「正のスパイラル」はこうして 回す 2. 遠隔授業のトラブル・困りごと
- 20. 「出席しなくても単位が取れ卒業できた時代」から、 「出席さえしていれば単位が取れ卒業できた時代」 を経て、 「きちんと学習しなければ単位が取れず卒業できない時代」へ。 (c) Takahisa WAKABAYASHI 20 2. 遠隔授業のトラブル・困りごと
- 22. • 10を超える講義のやり方を自分で整理する。ノートや Word・Excelでまとめる。 • メールは、自分でタグ付けやフォルダ分けする。 • リアルタイムで対応すべき講義とそうでない講義の仕分け • 情報を整理・確認・収集する時間を設ける。 (c) Takahisa WAKABAYASHI 22 2. 遠隔授業のトラブル・困りごと
- 23. 「課題の提出方法が分かりづらいことがある」 「課題について何をすればいいかの説明が不十分なものが 多い」 「課題の提出を求められることが増えましたが、提出方法や 提出するときのファイル名などの指示が分かりづらくて混乱 してしまいます。」 (c) Takahisa WAKABAYASHI 23 2. 遠隔授業のトラブル・困りごと
- 24. • 質問の仕方や場を考える。同じ質問が出そうなものであれ ば、質問も回答も関係者が見えるようにするメリットが大 きい（同じ質問が繰り返されない）。 • 例えば、若林の場合は授業のチーム上での質問を推奨 • 学生用マニュアルをよく読む。 • ポータルサイト • Microsoft Teams • Microsoft Forms (c) Takahisa WAKABAYASHI 24 2. 遠隔授業のトラブル・困りごと
- 25. • 「＋作業の追加」ボタンと「提出」ボタン。 • 「提出済み」、「もう一度提出する」、「提出を取り消す」など が表示されていれば、無事に提出できている。 • 「もう一度提出する」などの表示が出ることもあるが、教員 から指示がなければ再提出の必要はない。 (c) Takahisa WAKABAYASHI 25 2. 遠隔授業のトラブル・困りごと
- 26. • 教員が設定していれば学生自身も提出を確認できる。 ① 学生が回答する際に「送信」のボタンの上に「自分の回答について の確認メールを受け取る」がある場合、チェックを入れると、きち んと提出できた場合は、大学メールに自分の回答が見られるリン クのついたメールが送信される。 ② 「1人につき1つの回答」にチェックを入れておくと、学生がもう一 度アクセスした時に回答できなくなるので、提出の成否を確認で きる。 • ただし、教員が設定していれば！ (c) Takahisa WAKABAYASHI 26 2. 遠隔授業のトラブル・困りごと
- 28. • 担当教員の指示を聞きつつ、授業の様子を見る。 • PCメインであれば、タブレットやスマホを活用することも できる。 • スマホメインのZoom受講であれば印刷は必要かもしれな い。 • 画面よりも印刷物の方が目に優しい。 (c) Takahisa WAKABAYASHI 28 2. 遠隔授業のトラブル・困りごと
- 30. • 可能であれば、他のデバイス（PC、スマホ、タブレットなど） を試してみる。 • 環境を変えることや学生同士で情報共有することで原因 を特定していく。 • 特に教員側の不具合について、いかに学生が伝えていくか。 (c) Takahisa WAKABAYASHI 30 2. 遠隔授業のトラブル・困りごと
- 31. (c) Takahisa WAKABAYASHI 31 精神面の問題身体面の問題 2. 遠隔授業のトラブル・困りごと
- 32. • 受講環境を整える（身体面・精神面も含め）。 • リアルタイム配信でなければ時間割にこだわる必要はない。 • 適宜休憩時間を入れる。 • 受講の姿勢、環境、時間などに注意する。 • 相談先の把握・確保。 • 大学の学生サポートルームにおけるカウンセリング。 (c) Takahisa WAKABAYASHI 32 2. 遠隔授業のトラブル・困りごと
- 34. • 世の中全体として平常時とは異なる状況にある。 • 身体面、精神面、生活面・・・ • 平常時と緊急時では、様々な点で異なることに注意。 • 何が目標であるかや何が大事であるかを改めて問い直す。 • できることを無理のない範囲で。 (c) Takahisa WAKABAYASHI 34 3. おわりに