1. 第１回 国際経営論Ａ・トピック 「世界的な石油価格高騰の背景」 ２０１１年５月３１日

3. リーマン・ショック 北アフリカ・中東政治不安

4. 新興国の需要増加続く

5. 平和のための補助金 （ Subsidies for peace ） ～ 主要国の新たな支出策（ 2011 年） ～ 注：Ａ：対 GDP 比で見た財政均衡状態（ Budget balance, % of GDP ） Ｂ：月数で見た輸入額をカバーできる保有外貨準備 42.5 ＋ 8.9 各家庭に 450 ドル。何人かの公共部門の労働者に 150 ％の賃上げ。食料に対する税、関税の廃止 リビア 9.4 ＋ 24.4 市民に 4,000 ドル、 14 カ月間無料食料付与 ｸｳｪｰﾄ 9.2 － 8.4 公務員、軍関係者の給料引き上げ。燃料・食料の減税、貧困者への国の助成金増 ヨルダン 3.6 － 0.1 家族へ 1 億ドル。各家庭に 2500 ドルを提案 ﾊﾞｰﾚｰﾝ 38.0 － 3.5 新たなインフラ整備計画に 1560 億ドル、砂糖税の引き下げ アルジェリア Ｂ Ａ 国

6. 出所： Economist, March 12, 2011 6.5 － 5.1 福祉支出の増大 イエメン 5.3 － 5.0 福祉支出の増大。いくつかの食料品価格への補助金の増大 チュニジア 11.8 － 4.5 コーヒー・砂糖に対する消費税減税。食料品に対する関税の引き下げ。貧困者向け社会システム基金への追加資金。公務員の賃上げ及び暖房手当て シ リ ア 34.2 ＋ 6.4 公共部門の労働者に対する 15 ％の賃上げ、失業手当給付、手頃な価格の住宅補助金 サウジアラビア 5.9 ＋ 1.4 月額 364 ドルから 520 ドルへの最低賃金の引き上げ。 5 万人分の新たな政府の仕事の創出。求職者に対する月額 390 ドルの俸給 オマーン 7.1 － 4.3 小麦の輸入者に対する「補償システム」 モロッコ

8. 綱渡り：特定国の末端価格と補助金 ＊ ℓ当たりの価格 （ Balancing act ： End-user prices and subsidies for selected countries ） Source: International Energy Agency ， 引用： Financial Times, April 19, 2011 Dec 09 非公式の補助金 7.0 -47.7 1.01 -34.4 0.64 スリランカ Nov 10 ｶﾞｿﾘﾝ､ﾃﾞｨｰｾﾞﾙに対する政府の強制価格 13.5 -29.3 0.93 -39.6 0.86 パキスタン Dec 10 ｶﾞｿﾘﾝ､ﾃﾞｨｰｾﾞﾙ､ LPG への補助金 2.9 -52.9 0.61 -60.6 0.58 マレーシア Mar 11 ガソリンに対する目標補助金 6.9 -58.0 0.51 -66.8 0.51 インドネシア Jan 11 ﾃﾞｨｰｾﾞﾙ､灯油、調理用ｶﾞｽに対する補助金 9.3 -34.6 1.23 -20.1 0.80 インド Feb 11 調整ﾒｶﾆｽﾞﾑを備えた最高（上限）価格 4.3 -13.9 1.00 -35.1 1.05 中 国 Dec 09 ﾃﾞｨｰｾﾞﾙへの補助金｡農業部門にリンク 6.9 -47.5 1.07 -30.5 0.64 バングラデシュ 最新 価格 補助金のﾒｶﾆｽﾞﾑ ｲﾝﾌﾚ 2011 予％ 同国際市場価格比％ ｶﾞｿﾘﾝ価格＊ 同国際市場価格比％ ﾃﾞｨｰｾﾞﾙ価格＊ 国

9. ■ 今後、石油価格が下がりにくい構造 ■ ガソリン・灯油等 に対する補助金 アジア途上国 北アフリカ・中東産油国 各種のばら撒き政策 （政情不安への対応） 財政支出拡大 石油価格の上昇 石油収入増 石油高価格維持 のインセンティブ 需要減少に 結びつかず 財政悪化 価格介入 省エネのインセンティブ阻害 新興国の旺盛な石油需要 産油国の増産余力の減少 インフレ 圧力 イン フレ圧力 財政支出の下方硬直化 ＊松下優作成