How to search information for university students.

1. 情報の探し方
作成：岡野真裕

2. 巨人の肩（の上）に立つ
• 先人の残した業績が大きな土台となって、より展望が開け、
学問や技術の進歩につながることのたとえ。巨人の肩に乗る。
• 昔から先人たちが積み重ねてきた学問の成果や技術などが
あってこそ、現在の学問や技術がある、ということのたとえ。
最先端の研究は先行研究の調査から始まる
（例外もあるかもしれないが）
故事成語を知る辞典「巨人の肩に立つ」の解説
https://kotobank.jp/word/%E5%B7%A8%E4%BA%BA%
E3%81%AE%E8%82%A9%E3%81%AE%E4%B8%8A
-2236586
デジタル大辞泉「巨人の肩に立つ」の解説
https://kotobank.jp/word/%E5%B7%A8%E4%BA%BA%
E3%81%AE%E8%82%A9%E3%81%AB%E7%AB%8B
%E3%81%A4-2876552

3. どこで探す？
• （筆者の）研究だと上記3つあたりが主
• 他にもいろいろなデータベースがある
…図書館に行くとリーフレットが置いてある
メリット デメリット
Google
Scholar
英語以外の言語にも対応
本文への直リンクがあることも
怪しい出版社のもヒットする
（補足：ハゲタカ誌）
Web of
Science
一定の評価のある媒体のみ収録
「引用回数順」の並べ替えが可能
英語しか対応してない
CiNii 学術雑誌以外も検索可能 日本国内の情報のみ

4. Google Scholarの場合
1. https://scholar.google.co.jp/ にアクセス
2. 検索したいキーワードを入力して🔍をクリック

5. Google Scholarの場合2
3. 検索結果が出てくる

6. Google Scholarの便利機能
出版社、著者の機関リポジトリなどでの本文リンク →
学内から検索すると、図書館経由で →
アクセスできる可能性があれば示してくれる

7. Google Scholarの便利機能2
「この論文を引用した論文が232件あります」
クリックするとその232件を表示してくれる
引用するときの書き方を示してくれる
（間違ってることもあるので要確認）
「マイ ライブラリ」に情報やリンクなどを保存しておける
（引用文献リストを作るときなどに便利）

8. 補足：ハゲタカ誌（predatory journal)
• 社会問題として
認知度上昇中
• Google Scholarは
ハゲタカ誌の記事も
差別せず表示する
• 査読を受ける前の
原稿（プレプリント）
も表示される
• 素人には判断が
難しいが、注意する
必要あり
（もちろん、
査読済み論文でも
批判的に読むのは
とても重要）
https://mainichi.jp/articles/20181216/ddm/003/040/030000c

9. Web of Scienceの場合
1. https://www.webofscience.com/wos/woscc/basic-search
2. 検索したいキーワードを入力してSearchをクリック
一応ここで
日本語表示可

10. Web of Scienceの場合2
3. 検索結果が出てくる

11. Web of Scienceの便利機能
絞り込み機能が充実
…総説だけ探したい、
原著だけ探したい、
特定分野だけ探したい
などのときに便利

12. Web of Scienceの便利機能2
• 被引用数順の並び替えが可能
• 被引用回数が高い
≒それだけ重要と見なされている
≒読んでおく必要性の高い論文
（総説は高くなりやすいが）

13. CiNiiの場合
1. https://cir.nii.ac.jp/ にアクセス
2. キーワードを入力して検索

14. CiNiiの場合＆便利機能
3． 結果が表示される
学内からアクセスすると図書館との連携があり便利

15. その他
• 大学図書館の「データベース一覧」も見逃せない

16. 図書館のデータベース一覧
• 新聞や政府統計などの検索も可能
• Google Scholarや
CiNiiなどにも
カバーされてない
情報が見つかるかも
• 特に人文・社会系の
情報検索では
重要と思われる

17. 補足：図書館のサービス
• 論文や記事の本文、ネットで読めなかった…
→ 諦めるのはまだ早い！
• 図書館の アカウントサービス ＞ 文献複写・現物貸借で
図書のコピーや現物を取り寄せることができる
（送料とコピー代実費は必要）
• リクエストも受け付けているので、運が良ければ買ってもらえる

18. まとめ
• 大学生経験者ならではの情報検索技術を身につけよう
• Google Scholar, Web of Science, CiNii, 図書館
• 図書館をしゃぶりつくそう
• 情報の宝庫。使わないのはもったいない
• 高校までとは内容・規模とも全く違う
• データベースだけでなく、足で探すのも重要
• 相互利用やリクエストも積極的に！

20. 補足：論文とは
• 個別のタイトル，著者名の明示によって識別される著作物．
• 「記事」が事実の報告や解説を指すのに対して，
特定の問題を分析し，論じていることが多い．
• 学術的な研究成果のみを対象とするわけではないが，
その典型例は学術雑誌の原著論文や学位論文である．
• 論文とみなされるには，どのような主題かということ
よりも，構成や論じ方，形式や長さなどに一定の要件が
求められる．
図書館情報学用語辞典 第5版「論文」の解説
https://kotobank.jp/word/%E8%AB%96%E6%
96%87-664146

21. 補足：論文や雑誌等の種類
• 論文の種類の主なもの
• 原著論文（Article）…オリジナルな研究成果の発表
• 短報（Letter, Reportなど）…速報性重視の短い論文
• 総説（Review）…特定領域の研究成果をまとめて解説したもの
• 雑誌等の種類（例外あり・だいたいの目安）
• 研究雑誌
… 専門家向けの雑誌。基本査読あり。厳しさは雑誌による
• 抄録
… 学会発表の概要的な小論文。査読は雑誌ほどは厳しくないことが多い
• 大学紀要
… 大学が独自に発行する冊子。査読は基本厳しくないと考えられている
※分類や重要度の感覚には分野による差も大きい