サイボウズの社内の体験入部制度を経験して開発改善を進めたお話しです。

1. 体験入部制度での経験を
活かして開発改善を進めた話
kintone開発 新機能開発チーム
下地 勇人（@gorohash）

2. 2
自己紹介
下地 勇人（@gorohash）
• 2019年4月にサイボウズへ新卒入社
• kintone 開発チーム所属
• 昨年12月に東京から愛知へ引っ越しました

3. 3
入社から今まで
2019年4月
新人研修
kintone 開発チームで
新機能開発
生産性向上チームで
体験入部
kintone
開発チームで
新機能開発
2019年7月 2020年10月 2021年7月

4. 4
kintone 開発チームとは？
組織支援
開発支援
製品開発
開発本部

5. 5
kintone 開発チームとは？
組織支援
開発支援
製品開発
開発本部
kintone 開発チーム
主力製品である kintone の開発
を行っている

6. 開発の知識がなくても
業務に合わせたシステムを
かんたんに作成できる
クラウドサービス

7. 7
kintone とは？
• 現場の人たちの手で業務改善していけるプラットフォーム
• 今まではエンジニア頼りだった
• kintone を使えば現場の人たちが直接業務改善に関われる
業務改善
したい！
業務改善
したい！
お金 & 時間をかけて
エンジニアに開発依頼
自分で kintone アプリを構築
トライ & エラー

8. 8
生産性向上チームとは？
組織支援
開発支援
製品開発
開発本部
生産性向上チーム
組織を横断した開発基盤の整備
や、開発チームに入って自動
化・効率化の支援を行っている

9. 9
生産性向上チームでやったこと
社内ネットワークに接続できるスケーラブルな GitHub Actions
self-hosted runner の構築
GitHub Actions
AWS Cloud 開発用社内ネットワーク
VPC
社内システム
AWS Transit Gateway
VPN
self-hosted runners

10. 10
生産性向上チームでの体験入部を経て
得られたもの
• CircleCI, GitHub Actions 等の CI サービスの知識
• AWS, GCP 等のパブリッククラウドの知識や効率的な構築・運
用ノウハウ
この知識をもっと製品開発の改善に活かしたい！

11. 11
kintone 開発チームでやったこと
• 脱 Jenkins
• Renovate の導入

12. 12
脱 Jenkins
Jenkins:
これまで kintone 開発チームで使っていた CI システム
CircleCI Server:
社内では生産性向上チームが運用している CI システム
GitHub Actions:
比較的最近登場した CI システム（先程登場した）

13. 13
脱 Jenkins
Jenkins が抱えていた問題
• ジョブ間の関係性や一部の設定情報がコードで管理されておら
ず、変更に手間がかかる
• Jenkins 自体やプラグインを製品開発チームで管理する必要が
あった

14. 14
脱 Jenkins
CircleCI Server と GitHub Actions を比較し、CircleCI Server へ
移行
• CircleCI Server を選んだ理由
• オンプレ版 GitHub Actions にはキャッシュ機構が無い
• GitHub Actions では途中のジョブが失敗するとワークフロー
全体を再実行する必要がある
• CircleCI Server の方が、既に社内での活用事例が多かった

15. 15
Renovate の導入
Renovate 導入以前に抱えていた問題
• 数年単位で更新されていないライブラリが大量にあった
• 脆弱性の検出や他チームからの要請などで必要に迫られない
限りはライブラリの更新をほとんどしていなかった
いざ必要となったときの更新コストが莫大に……

16. 16
Renovate とは？
• 使用しているライブラリの新しいバージョンが公開されたら、
自動でプルリクエストを作成してくれるシステム
• 設定次第でマージまで自動で行ってくれる
• 類似サービス: GitHub の Dependabot

17. 17
Renovate の導入
一度に全てのライブラリを Renovate の対象にしてしまうと対応
しきれないため、段階的に Renovate の対象を増やしていった
順番に最新まで上げていく
長期間更新されていないライブラリ 一度最新まで上げたライブラリ
Renovate の対象から除外 Renovate で定期的に更新

18. 18
Renovate の導入
• ライブラリ更新による影響の大きさによって、大きく2つに分
類した
更新頻度 マージ方法
開発時のみ利用するライブラリ
CI で影響を確認できるライブラリ
毎週 minor, patch バージョンは自動マージ
上記以外
（製品の動作に影響があるライブラリなど）
毎月 エンジニアが影響を確認して手動マージ

19. 19
まとめ
• チーム間を自由に移動できる制度を生かして、製品開発チーム
と開発支援チームの両方を経験することで、双方の橋渡しをす
る役割を担うことができた
• 一度体験入部に行ったことで、kintone 開発チームでのタスク
について生産性向上チームへ相談しやすくなった
• kintone の開発周りには改善ポイントがたくさんあるので、引
き続き取り組んでいく予定