ソフトウェア
ローカライゼーションの
 ワークフローと今後
放浪のローカリゼーション支援者
       英日ゲーム翻訳者
           矢澤竜太
自己紹介
ローカライズ業界歴11年目
 7年 IT 系 (ソフトウェア、マニュアル、ヘル
プ)

     4年 デジタルゲーム

現在は英日翻訳者
ローカリゼーション支援職
目次

* ワークフロー
* トレンド
 * 多言語同時期発売
 * 文字列単位のバージョン管理
 * 有志による大規模翻訳
* 少しだけ未来の予想
ワークフロー
注意書き

 本スライドの内容は
一般的例であり実際は
 プロジェクトにより
   異なります
フロー:英語→多言語




 時間経過
フロー:日本語→多言語




 時間経過
開
発
兼
パ                    ローカライズに関連するアセットの
ブ                          製作チーム
リ
ッ
シ
ャ
ー                            顧客側窓口




                             総合窓口                      英語翻訳担当者

L
S
P
       フランス語           イタリア語            スペイン語
        担当者             担当者              担当者




翻
訳   仏翻訳者A   仏翻訳者B   伊翻訳者A   伊翻訳者B    西翻訳者A   西翻訳者B   英翻訳者A   英翻訳者B
者
GUI アーティスト           ライター
開
発
                              開発側窓口



パ
ブ
リ                           パブリッシャー責任者
ッ
シ
ャ
ー

                                 総合窓口                     英語翻訳担当者

L
S
P
       フランス語            イタリア語              スペイン語
        担当者              担当者                担当者




翻
訳   仏翻訳者A   仏翻訳者B   伊翻訳者A    伊翻訳者B      西翻訳者A   西翻訳者B   英翻訳者A   英翻訳者B
者
トレンド
多言語同時期発売
一昔前との違い
   SimShip
“多言語同時期発売の一般化”


“ソフトウェアのサービス化”


  その結果
“開発とローカライズが
  並行して進む”

 “テキストの修正が
五月雨式に発生し続ける”
時間経過
時間経過
時間経過
トレンド
 文字列単位の
バージョン管理
Version 管理すればいいのに?

    訳文の文字


  翻訳テキスト 1 列            コード 1 行


  翻訳ファイル 1 つ            ファイル 1 つ


   フォルダー 1 つ           フォルダー 1 つ


      翻訳文字列 = コードの書かれた 1 ファイル
    翻訳ファイル 1 つ = プログラムのフォルダー1 つ
文字列単位バージョン管理

    このテーマだけで
  1時間語った CEDEC の
講演資料が公開されています
     興味のある方は
スライド最後のリンクから
   DLしてご覧ください
トレンド
 有志による
 大規模翻訳
有志による大規模翻訳
Unity ドキュメント(日本語事例)
有志による大規模翻訳

Second Life ドキュメント
      欧州言語事例
有志による大規模翻訳
     共通点

“コミュニティの盛り上がり”
“プロ翻訳者じゃないが専門家”

参加者にとって<チャレンジ>
動機 → 外発的 内発的
未来予測(短く)
今日触れたトレンドはすべて
  当たり前のものになる

 技術的課題がクリアされたら
ユーザビリティが向上し始める

  ユーザの声が反映される
 仕組みが洗練化されていく
矢澤竜太
     ローカライズ支援
     英日ゲーム翻訳者
      (フリーランス)

ryazawa@ninjatranslator.net
 www.ninjatranslator.net/
    Twitter:     @lye_
                          >>付録
付録:リンク
先進的ローカリゼーションシステムを構築しているゲーム関連企
業の例
•    スクウェア・エニックスの音声ローカライズの秘策は“MOOMLE(もう無理!)”【GDC 2012】(ファミ
    通.com)
•   【GDC2012】『ファイナルファンタジーXIII-2』における音声ローカリゼーションの秘訣は「MOOMLE」にあ
    り!(gamebusiness.jp)
•   矢澤作成: GDC 2012 報告レポート(Slideshare)

※この他 Game Developers Conference: Loc Summi では毎年最新の知見が共有されています。
興味のある方は GDC Localization Summit で検索するとたくさん情報が出てきます!

有志による大規模翻訳の例
•   Unity ドキュメント (Github) :翻訳ドキュメントリポジトリ
•   メガ Unity ユーザーミートアップ 2012 (SlideShare) 24 ページ目: 構築したシステムの解説

Cedec2012 ゲームに使える翻訳支援ツールの要件
•   Cedec2012 ゲームに使える翻訳支援ツールの要件 (SlideShare)
•   [CEDEC]ゲームに使える翻訳支援ツールの要件 (CeDiL)
付録:リンク
ソフトウェア向け翻訳支援ツール
•   Alchemy Catalyst
•   MemoQ Server
•   Multilizer
•   SDL Passolo


ゲーム向けローカリゼーション管理システム
•   LocDirect
•   XLOC
付録:ゲームの特異性

パブリッシャーの存在
(特に家庭用ゲーム機)

グラフィックと音声が膨大

開発チームの非エンジニア率が高い

Creative flow: ソフトウェアローカリゼーションのワークフローと今後