川崎重工の実験工作教室 第3弾『マイ発電所をつくろう!』(川崎重工業株式会社)教育CSR大賞2014
- 2. 教育CSR活動の基本情報
タイトル
教育目標
実施概要
ノミネート部門
活動に活かす自社技術・
活動への思い
継続するための工夫
受賞のポイント
川崎重工の実験工作教室第3弾『マイ発電所をつくろう!』
「技術の素晴らしさ」や「ものづくりの大切さ」を多くの子どもたちに感じてもらいたい
「身の回りにある色々な『ちから』を電気に変えてみよう!」をテーマに、水や風のちからで発電
するミニプラントを工作し、実験に取り組みました。(小学生/ 45分)
教材開発部門
川崎重工業の中でも、持続可能なエネルギー社会に向けた技術を担うプラント・環境カンパニーでは、
再生可能エネルギーを活用した未来のエネルギーシステムの技術開発に力を入れています。これま
でに太陽光や風、小水力、海洋エネルギーを活用した発電システムの開発に取り組んできた技術と社
会的必要性を、本プログラムを通じて子どもたちに伝えることを目的としています。
川崎重工業のグループミッションは、「世界の人々の豊かな生活と地球環境の未来に貢献する」ことで
す。世界を代表するものづくり企業として、技術や製品を通じて地球環境に貢献することを当然とし、
一方で“ものづくり”の魅力を次世代に伝えることは、未来への大きな貢献となります。そこで、7つのカ
ンパニーから毎年1つを選び、オリジナルプログラムの開発と同カンパニーのスタッフによる実験工作
教室を行うことで、全社事業として着実に社内外での実績を積み、企業として未来に貢献する体制を
強化していっております。
テーマテーマが身近、日常生活との関連がある
活動探究活動・発表など子どもが主体的な活動に挑戦できる
社員研究部門などテーマの技術に明るいスタッフがかかわっている
ブランド企業の技術につながる内容
- 3. ①実験工作教室実施への想い
でもどうやったらできる?
「川崎重工らしい」&
「みんなに喜んでもらえる」
活動って何だろう?
企業ミュージアム『カワサキワールド』@神戸
うちの会社は「科学の宝箱」だよ。
製品を素材にして、「学ぶ」「つくる」
「楽しむ」「自分でも工夫する」ことが
できたらいいんじゃないかなぁ?
川崎重工グループの社会貢献の
テーマは「社会と未来につながる
貢献の輪を広げます」です。
私たちの想いは、未来のテクノロジーを担う子どもたちの一人でも多くに、「技術の素晴らしさ」
「ものづくりの大切さ」を感じてもらいたい、というものですが…
ということで、実験工作教室を始めました。川崎重工には「栄養豊富な素材」はたくさんありますが、
これを「子どもが食べやすくて美味しい料理」にするため、プロであるリバネスさんのお力を借りることに。
川崎重工には7つの事業カンパニーがあります。2011年度には航空宇宙カンパニーが「マイヘリコプターを
つくろう!」、2012年度には精密機械カンパニーが「マイクレーン車をつくろう!」という実験工作教室の
プログラムを開発。そして2013年度にプラント・環境カンパニーが「マイ発電所をつくろう!」を開発しました。
- 4. ②実験工作教室のプログラム紹介
~マイ発電所をつくろう!~
「身の回りにある「ちから」。人がものを持つのも、風も、水も光も熱もみんな「ちから」の仲間です。
そんな「ちから」を回転運動に変えることで電気をつくる実験工作プログラムをつくりました。
まずは手のちから。
手回しの発電機を回し、
LEDライトやオルゴールを
使って電気が生まれること
を「体感し」ます。
←手回し式発電機
そのあと、水力と風力で発電する模型「マイ発電所」
を組み立てて、扇風機と水道水を使って回す実験を
します。風量や水量で発電量も変わることを、電流計
で確認します。
風量を変えながら電流計をチェック/ 次は水道でトライ。
「マイ発電所」完成形。外にある青い羽根が風力用、
アクリル板の中の黒い羽根が水力用です。モーター
はフィルムケースに収納して水濡れを防いでいます。
どんなちからをつかえば
もっと発電できるかな?
最後のメッセージは
「みんなの工夫が世界を
変える!」でした。
- 5. ③2014年の主な実験工作教室実績
■小学生のための理科の王国(大阪)
実験工作教室【小学生】
・2014年5月11日(マイ発電所)
リバネスさん主催のイベントで「マイ発電所」お披露目。
約90人に参加してもらいました。
■サイエンスフェアin兵庫(神戸) 【高校生】
・2014年2月2日(バイオエタノール)
原料である稲わらを前処理、糖化、発酵、蒸留
した各段階の溶液の実物も見てもらいながら
技術を身近に感じてもらいました。
■出前授業(東北)【小学生】実験工作教室
・2014年11月25日・26日(マイ発電所)
復興10年、20年といわれる中で、東北の子どもた
ちが自分たちの手で復興に貢献できるように、川
崎重工も次世代育成活動で支援しています。
■青少年のための科学の祭典(東京)
実験工作教室【小・中・高生】
・2014年7月26日・27日(マイヘリコプター)
企業や個人の出店による、次世代育成活動の
全国大会です。参加者は72名。
マイヘリコプター
★おまけ★ 実験工作教室以外の次世代育成活動にも取り組んでいます
■エンジニアとの交流会(東京)【高校生】
・2014年8月25日(プラント・モーターサイクル)
高校生たちが普段取り組んでいる科学の勉強と、
小さい頃の夢と、「実社会への役立ち」とを結び
つけることを目的とした交流を実施しています。