龐統、曹操に連環計を説き、船を繋がせる
- 2. 第 36 集 龐統献連環(龐統、曹操を騙して連環の計を献策)2009.6.22 更新
―「3 時間で~」第 40 話参照
チャプター① 曹操のとりでの前。槍をかかげて行進する兵士たち~
チャプター② 蒋幹、曹操の前に進み出て「前回の失敗を挽回すべく又江東へ潜入させて下さい」
と頼む~
チャプター③ 西山庵に幽閉された蒋幹、夜こっそり抜け出して辺りの様子を探る~
チャプター④ 馬に乗り、水軍の訓練を見学させるため龐統と蒋幹を案内する曹操~
チャプター⑤ 連環の計の説明に使われた龐統の剣を手に取り、まじまじと見つめる曹操~
~龐統の献策通り板を渡し、船と船をつなぎ合わせる曹操の兵士たち。
④周瑜の曹操水軍火攻め作戦がいよいよ煮詰まってくるが、何しろ火攻めの対象が船だから、火
をつけた途端に船が四方に散ってしまえば元も子もない。そこで策士・龐統が曹操に船と船を
つなぎあわせるよう献策(連環の計)するのだが、その決め手は曹操軍に多数の病死者が出てい
たことだった。以下本ドラマのセリフを追ってみよう:
曹操「わしの兵士たちはここの気候に慣れず、吐いて死ぬ者も多いのだ。先生、何かよい方法は
ないだろうか?(我軍不服水土、多有嘔吐至死者。先生可有良策賜教!)」
龐統「長江には潮の満ち引きがあり、また風波も絶えません。北方の兵士たちはこの揺れに耐え
切れず病気になるのです(大江之上潮生潮落、風浪不息、北兵不慣顛播焉能不病?)」
さて、曹操の言葉「不服水土(気候風土に慣れない)」は、実際あたっていて、兵士の病気の
原因は正にこれ。ところが、龐統の方は巧みにその言葉を無視して、あたかも船酔いである
かの様に断言している。この論法は、第 30 集 舌戦群儒の孔明より更に強引なやり方に見え
るが、不思議なことに頭の切れるはずの曹操があっさりその言葉に引っかかってしまう。龐
統の名声に惑わされたのか、
「北の人間は水上の戦いは下手」というコンプレックスを拭いき
れなかったのか、気の毒な限りである。