76.Romance of the Three Kingdoms
- 2. 第 76 集 火熄上方谷(孔明の上方谷焼き討ち、失敗に終わる)2009.11.1 更新
―「3 時間で~」第 78、79 話参照
チャプター① 孔明の指令を受け、蜀寨から次々と出発する蜀兵たち~
チャプター② 魏軍におそわれ、木牛流馬を捨てて逃げる蜀兵たち~
チャプター③ 大雨が降ったため、仲達焼き討ちに失敗した孔明、雨の中、ぼう然と立ち尽くす
チャプター④ 費褘から「同盟国・呉の魏攻撃が失敗に終わりました」と聞かされた孔明、落胆
のあまり血を吐いて倒れる~
チャプター⑤ 苦しそうに咳き込みながらも筆をとる孔明、そこへ魏延がやって来て...
~姜維らの懇願を受け、延命祈願に必要な物を語る孔明。
本第 76 集のあらすじは以下の通り(1→5):
1自陣にこもって篭城策をとる仲達に対し、孔明は先ず上方谷に枯れ木や引火物を運ばせた上で、
木牛流馬を上方谷に通わせた。すると案の定、仲達は上方谷が蜀軍の兵糧置き場だと思い込む。
そして祁山にある蜀の本陣を襲うふりをして、こっそり上方谷を焼き払おうと考えた。
2孔明は仲達の上方谷襲撃を予測しており、わざと仲達の策に引っかかったふりをして、魏軍が
攻める祁山本陣に蜀軍が救援に行くように見せかけた。
これを見た仲達、大喜びで二人の息子と共に上方谷に向う。そして上方谷を守る魏延と戦い、
魏延が負けたふりをして谷の奥に逃げ込む後を追う。谷の奥深くに来た仲達、さすがに危険を
察したが、すでに遅く、谷の上にいた孔明の命令のもと、蜀兵たちは一斉に谷底めがけて薪の
束、松明などを投げ込む。
上方谷の上で待機していた蜀兵
たち、下にいる仲達らめがけ、ま
ず、薪の束を投げ込む
- 3. 次に松
明を投
げ込む
と...
上方谷の底は、あっという間に火が燃え広がる。
そこで仲達親子は火からのがれようと逃げ惑うが、既に出口はふさがれており、焼け死ぬのを
待つばかり。
燃え盛る火
の中にいる
仲達と二人
の息子たち
- 4. ところが、その時、天はにわかにかき曇り、稲妻が光ったかと思うと盆を返した様な大雨がふ
り出した。
恵みの雨に大喜びする仲達→
そのため火の勢いは弱まり、仲達らはこの隙に乗じて脱出する。
仲達らが帰陣しようとすると、渭水南岸の陣はすでに蜀軍に取られた後。仕方なく渭水北岸に
渡り、九本の浮橋を焼いて蜀軍の追撃を食い止める。
3上方谷の火攻めで痛い目にあった仲達、渭水北岸の陣を堅く守り、打って出ない。孔明はなん
とか誘き出そうと、「軍司令官たる者、弓矢を避けて閉じこもるとは恥ずべきこと。それでは
婦人と何ら変らない」という屈辱的な手紙を書き、さらに婦人の着物を使者に持たせて仲達に
送り届ける。
仲達は手紙と着物を見て内心カンカンに怒るが、ここが我慢のし時とばかり、笑顔で使者を応
対。
孔明から贈られ
た婦人の衣装を
着てみせ、怒って
いない振りをす
る仲達