1. 72 司馬取印（仲達、曹真より大都督の印を譲り受ける）
大都督の印を曹真より受け取り、今後の抱負を述べる仲達

2. 第 72 集 司馬取印（仲達、曹真より大都督の印を譲り受ける）10.19 更新
―「3 時間で～」第 74、75 話参照
チャプター① 趙雲の死にショックを受けながらも、北征を堅持しようと再度「出師の表」を書
く孔明～
チャプター② 曹叡、仲達に「陳倉における対蜀戦の戦況分析」をさせる～
チャプター③ 呉の陸遜が魏の国境を犯そうとしていると聞き、心配する曹叡～
チャプター④ 仲達、病身の大都督・曹真を見舞う～
～蜀陣を奪いに来る魏将・張郃らを待ち伏せし、包囲する孔明。張郃が獅子奮迅
して囲みを突破するのを見て「敵ながらあっぱれ」と感心する。
本第 72 集のあらすじは以下の通り（１→５）：
１街亭での失敗を挽回すべく、孔明は再度「出師の表」を上奏。今度は街亭の南にある陳倉を攻
略しようとする。しかし陳倉を守る郝昭は手強く、孔明が開発した戦闘機具を、それぞれ矢・
大石・丸太・煮えたぎった油・松明などを用いて破壊してしまう。
陳倉城から矢を射られ、なかなか城に近
づけない蜀軍
その上、城内から熱い油をまかれ、蜀軍は大
火傷を負うことになる。

3. 困惑する孔明に姜維は一つの策を提案。それは、守りの堅い陳倉はひとまず放置し、別動隊で
ある曹真を姜維による偽の投降書で誘い出し、挟み撃ちにしようというもの。この計略により、
敵の大都督・曹真こそ引き出せなかったものの、部下の費耀を捕らえ、魏軍に損傷を与える。
２曹真軍敗戦の知らせを受けた魏主・曹叡、慌てて仲達と相談する。仲達は、蜀軍の兵糧は 1 ヶ
月しか持たないので、持久戦に持ち込めば敗れないとし、曹真に「篭城策を堅持せよ」との勅
令を出すよう進言。
魏主・曹叡(左)の良き参謀になっ
た仲達(右)
ところが、仲達の功績を快く思わない曹真は、この篭城策を無視。兵糧の乏しい蜀軍を、自軍
の兵糧によって誘き出し討とうと考える。しかし、この計略は孔明に読まれてしまい、逆に待
ち伏せされ、討たれる。その後、蜀軍は兵糧不足のため漢中に撤退する（第二次北征終了）
。
３この頃、呉では孫権が帝位につき、蜀との同盟を強化。孔明は孫権の帝位を認める代わりに呉
の大将軍・陸遜の魏への出兵を要請。陸遜の魏出兵の動きを警戒する魏主・曹叡に対し、仲達
は「陸遜の挙動は単なる蜀に向けたアピール。呉に気をとられることなく、専ら蜀軍の動きに
注意を払うべきです」と進言。
４一方、孔明は魏延に策を授けて手強い魏将・王双を討ち取らせたため、大都督・曹真はショッ
クで病気となり、洛陽に戻って養生する。すると今度は、陳倉が孔明に占拠された(第三次北
征開始)との知らせが入り曹叡は大いに慌てる。そして仲達に曹真に代わって大都督となり蜀
軍を撃退するよう要請。仲達は自ら曹真を見舞い、
最初から「大都督の印を下さい」とは言わず、いか
にも曹真の病を心配しているような口ぶりで話す
仲達

4. ついに観
念した曹
真(右)、
自ら進ん
で印を仲
達(左)に
渡す
穏便に大都督の印を譲り受ける。
５仲達が大都督となって間もなく、孔明は蜀と国境と接している二郡(武都・陰平)を落とす。武
都・陰平を守りきれなかった仲達は、今度は蜀陣に夜襲をかけようと図るが、それも孔明に読
まれてしまい、蜀陣に急ぐ魏将・張郃と戴陵は、孔明に待ち伏せされ、逆に襲撃を受ける。
本第 72 集には、孔明の第二次、第三次北征の様子が描かれている。
ところでこの北征は全部で６回。これは、前回の孟獲との戦い(南征：七擒七縦)に比べて一回少
ない。しかし、戦い方は一段と高度かつ複雑。おまけに南方特有の風物が挿入されていないため、
ある意味では単調。とにかく、戦いにつぐ戦いの中、今が第何回目なのか把握しておかないと、
頭の中がゴチャゴチャになってしまう。だから今後も極力、今は第何次北征なのかを表示してい
こうと思う。