進化の終焉とシンギュラリティ・セミナー1
山川宏
2020年3月19日(木)
趣旨説明
進化の終焉とシンギュラリティ・セミナー2
Evolution
局所性を失なった地球
• パンで
進化の終焉とシンギュラリティ・セミナー3
https://en.wikipedia.org/wiki/Commercial_aviation
https://www.youtube.com/watch?v=6uu1MGyGjvI&feature=youtu.be
シンギュラリティの本質は進化戦略の限界では
進化の終焉とシンギュラリティ・セミナー4
進化戦略の限界とは
– 進化が推し進める軍拡競争の結果として
「局所性」が失われる
– 進化の産物である(人工的な)技術が、それ
自身のグローバルな破壊(存在論的リスク)
をもたらす (山川、2019年12月12日)
自律分散 多様化 局所的な競争
自律分散 多様化 大域的な競争
技術進展により、容易に
広域かつ大きな力を得られるように
Global catastrophic risk
進化の終焉とシンギュラリティ・セミナー5
規模と強さにおいて、人類福祉に大き
な影響を与える可能性のあるリスク
出典:
https://en.wikipedia.org/wiki/
Global_catastrophic_risk
規模
強さ
最悪ケース
では
人類絶滅
生物種
の大量
絶滅
オゾン
層の
破壊
非人為的要因による大量絶滅の歴史
進化の終焉とシンギュラリティ・セミナー6
時期 生存し続けた生物種
0.7億年前(白亜紀) 約25%
2億年前(三畳紀) 約20%
2.5億年前(ペルム紀) 約5%
3.7億年前(デボン紀) 約25%
4.4億年前(オルドビス紀) 約15%
20億年前 約0.5%
数億年に一度程度の発生頻度→おそらく急務でない
課題は新興技術による人為的なリクスの増大
• 化石燃料: 気候変動
• 核エネルギー: 大量破壊、核の冬
• 合成生物学: 致死性の細菌によるパンデ
ミック
• ナノテクノロジ: グレイ・グー
• AGI: 技術開発の加速、 主導権を奪われる
進化の終焉とシンギュラリティ・セミナー7
人為的リスクはAI/AGIだけではない
進化の終焉とシンギュラリティ・セミナー8
局所的な競争に基づく進化が知能を生み出し、知能が技術を発展させ、技
術によるグローバル化により局所性を奪うことで、進化が終焉する。
Intelligence
Technology
Globalization
Locality
Evolution
正常性バイアスを克服する
進化の終焉とシンギュラリティ・セミナー9
正常性バイアス
– 自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小
評価したりしてしまう人のもつ特性(認知バイアス)
– 準備不足や、逃げ遅れの原因となる
安易に、いままで大丈夫だったからといって、
これからも大丈夫と考えるべきではないだろう。
進化戦略は、数億年単位で生ずる環境変化を乗り越
えて成功してきたが、運がよかっただけかもしれず、
今日の技術がもたらす急速な変化に対しては、生物
学的な進化は追随できないかもしれない。
プリエンプションの原則:
進化の終焉とシンギュラリティ・セミナー10
失敗にまなべる
最初から首尾よく
対処する必要がある
(Max Tegmark, 2019)より改変
不可逆的なExistential Riskを未然に防ぐため
に、社会は先制的に回避策を講ずる必要がある。
Fire Car
Nuclear
power
AGI
Synthetic
biology
オンライン議論から
• この時代にどういう社会や文化を形成するかで、
次の時代のデザインはまったく変わってくる
• 暴走させてしまったら、それこそAI-ELSIの敗北
• 現役世代である我々が働くところではないかと
長谷敏司
進化の終焉とシンギュラリティ・セミナー11
本セミナの狙い
• 安易に安心を得ることではない
• 正常性バイアスを克服して、
リスクの存在を受け入れること
• この時代に生きる我々ができることを、
考える切っ掛けとする
進化の終焉とシンギュラリティ・セミナー12
Agenda
進化の終焉とシンギュラリティ・セミナー13
Time Contents Speaker
14:30 開会の辞/会場説明 岡ノ谷一夫
14:35 趣旨説明 山川 宏
14:45 AI脅威論 中川裕志
15:00 技術進展がもたらす進化戦略の終焉 山川宏
15:30 言語の発生と進化の終わり 岡ノ谷 一夫
15:45 休憩(15分)
16:00 環境は創発する 長谷敏司 (SF作家)
16:15 パネルディスカッション
モデレータ 中川裕志、パネリス
ト: 長谷敏司、山川宏、岡ノ谷
一夫
17:15 閉会の辞 中川裕志
17:20 終了

進化の終焉とシンギュラリティ・ セミナー(趣旨説明)