放線菌のモデル微生物であるStreptomyces griseusの生活環を例にすると、まず胞子の発芽に始まり、培地中への菌糸状の基底菌糸の生育、空中への気中菌糸の伸長、気中菌糸の発達と共に隔壁を形成、そして連鎖状の胞子を形成し、その胞子の着生に至ることで完了する。
A1=膜タンパク質
B1=輸送に関わる
C1=未知機能タンパク質
D1=Gタンパク質
Cvn1はATPのリン酸基を受け取り、CvnD1はGTP結合型タンパク質と複合体の解離が始まる。このCvnD1と結合したGTPはGDPに分解されて生じたリン酸基を下流へと伝達している。
しかしこのシグナルがどこに伝わっているのかわからない。
そのためCvnD1にEGFPをくっつけて緑色に光らせる。
この光を目印に蛍光顕微鏡を利用し、CvnD1は菌糸のどこに局在しているのか調べることを目的として研究している。